1スレ504-528 成長良守×時音 / 1スレ498氏
「もしかして…良兄なの!?どうしちゃったのその格好」
利守が化け物でも見たかのような驚きっぷりで俺を見ていた。
無理もない。俺の今の姿は俺であって俺でないっていうか、昼間の修行用白黒袴姿からかなり伸びた腕や足ごつごつした手。
家に入るには作りが古いから玄関の戸や梁が低めだから少し頭を下げないとぶつかってしまう。
伸びに伸びた髪の毛、顔つきも見た目は10代後半か20代前半らしい(利守談)
事の始まりは、霊山と呼ばれるパワースポットで修行をしていたときだった。
古ぼけた鳥居の前で見慣れない生き物が妖に襲われていたので助けることにした。
得体の知れない生き物は子犬のような狛犬のような感じで、よくわからないけど無意識のうちにどうしても助けなきゃという気持ちになったんだ。
妖との戦いはかなり苦戦した。が殺されそうになった時、黒亡楼で使った絶界が発動した。妖は倒したがやはり前回と同じ制御できなかった。
すると、球体の中で小さかった生き物が絶界を取り込みまるで、絶界のパワーを餌にするかのようにみるみる吸収して、発光し巨大化していくと
獅子のような鹿のような
…どっかで見たことある
…いうなれば某ビールメーカーのシンボルの生き物とそっくりになった。
薄れゆく意識の中でぼんやりみえる伝説の生き物 麒麟
「小僧、礼をいうぞ」直接頭に響く麒麟の声
「さっき放出した術の力はワシが成長するきっかけになったが、お前の力はワシとはあわんようだ。異質の力を放出するのは自然界に負担がかかるしのう…お前に戻してやる。なぁに悪いようにはせん」
一方的に伝えられ、俺の聞きたいことが言えないまま絶界で放った力を戻された。
「ただし、しばらくの間お前は、力の飽和状態による副作用がある一時的なものじゃ心配はいらん」麒麟はふっと笑う
「まってくれ!俺はまだ聞きたいことが…」
やっと意識がはっきりしてきたときにはもう遅かった。
鳥居の奥の祠の地下深く、麒麟は俺らのとは異質の結界をはり神々しかった光も消え、あたりは何事もなかったかのような静まり返る。
「こんな事あいつ)に話したら、また危ない事してとか怒られんだろうな」
俺はため息をつきながら、起きあがるとやけに体がミシミシいう。視界がやけに高い。髪も鬱陶しいくらい伸び視界を狭める。
足を見ると袴からにょっきり足がはみ出している。袴が破れたわけでもないし。俺の背が伸びたのか?
帰り際、店のガラスに映った自分の顔がやけに大人びた顔つきになっていた。
「これが副作用ってやつか」と、この後のことを気が重くなりながら帰路についた
で、、冒頭につながるわけだ。
父さんが帰ってくると、利守と同じ反応
「どうしたんだ良守!父さんはそんな風にに育てた覚えはないよ」いや利守の方が、まだ落ち着いていたな。オロオロする父親。
「父さんかなり動転しているだろ」急成長した分成長過程を見ていなかったという意味か?
こうなった経緯を後一人の家族(計三回)に説明しなきゃならない。しかも一番やっかいだ。
「良守その格っ!」ジジイの言葉を遮るように
「実は…(略)」覚悟を決めて(腹をくくって)話をすると案の定
「馬鹿者ー!あれほどワシが言ったのに何をやっとるんじゃー」
たっぷり説教を喰らった。
説教が終わると、気が抜けほっとしたとたん、成長痛っていうのか骨が急に成長して体が軋むように激痛が走る。
仮に行けたとしても俺が今まで着ていた装束もサイズがあわないから着られない。
痛みにのたうち回っている俺を見かねたジジイが今夜、烏森に行くことになった。悪いようにしないって激しく痛てぇーぞこれ!
正直今の姿で時音に会うのが、どんな顔して、どうやって説明しようか…それは建前で成長した姿を見て「キモい」とか言われたら一生立ち直れねぇー。
成長したらいつかなる顔だろ?それがキモいの一言言われたらどんな術よりも激しく俺の心を粉々にできるくらい破壊力を持った言霊だ。
幸いというのか、急成長したまま学校に通えるはずもなく、式神に行かせ家にこもって修行することにした(ジジイも父さんも了承済み)
朝、時音と顔を合わせないで済むと思うとほっとしたような、
いつも朝会えるはずの時音にあえないかと思うと凹むっていうか。
複雑だった。
朝、痛みはだいぶひいてまともに体が動くようになる。力の影響か回復が早いのか。
式神を学校に行かせ、朝から夕方まで道場でジジイにたっぷりしぼられた。いやに張りきってやがったぜ?
「そんなに動けるなら良守お前が烏森へ行くんじゃ」
そういうと、書道の仕上げがあるらしく自室に戻っていった。
皆俺の姿に慣れたのか、いつもと変わらない生活。変わったと言えば、俺がつんつるてんのジャージを着て梁に頭をぶつけてしまうことだ。これだから旧家は!!
丑三つ時、結界師の装束が入らないので、父さんの服を借りることにした
(父さんが松戸氏の助手をやっていた頃の服と裾あげする前のズボン着用)
鬱陶しい髪をひもで後ろに縛りリュックと天穴を持った。傍目何師だかわかんねーなこれ。
「良守、烏森へは正装で行かんと!ワシの昔使っていたのがある」ジジイは言うが
「ジジイのじゃ短いぜ?袴が!」
「なんじゃと!」
ジジイと激しめにウォーミングアップを済ませ家を出た。
「あらアンタあちこちずいぶん伸びたじゃないのさ?」
斑尾が小屋から出てくると嘗めるように全身を見渡す。
「まあー男っぷりもあがって!でも…あの方には負けるわ」
「うっせーよ!」
おそらく時音がいつも到着すると思われる時間より早く着くと、妖を一掃し、家で修行するそんな生活を数日続けている。
切ない。すでに時音欠乏症だ。お菓子づくりを我慢するより辛い。いつになったら元に戻るんだ。
満月の夜、今日はジジイにこってりしぼられ迂闊にも熟睡したため、少し遅くなった。
烏森に到着すると、
「バカねぇ良守。素直に小娘に会えばいいのに」
斑尾が苦笑しながら妖を探す。
「本っ当、良守はバカね!」
久々に聞く声に振り向くと時音が腰に両手を当て立っていた。
「とっ時音…」
「ヨッシーそんな姿してたら別人だよ?俺は臭いでヨッシーってわかるけどさ。もっとも…臭いや斑尾が傍にいなくともハニーなら気がつくけど」
白尾は横で含み笑いしながら口をはさんだ。
「ここ数日コソコソと何しているのよ!学校までさぼって!しかもその姿は何があったのよ」
早口でまくし立てた。
ずいっと俺の方に寄って凄む時音は、やけに小さく感じる。
俺が見下ろし、時音が見上げる形だからだろうか。
見上げている時音のまつげの長い黒目がちな瞳に思わず見とれてしまう。
「だまっててゴメン時音…」すべて白状する。時音は黙ったまま俺に背を向ける
「時音怒ってんのか?」おそるおそる聞くと、
「だまっていたことは怒る。でも、あんたは止めたって誰かを助けるために無茶するでしょ」
うっすら涙目になりながら振り向く時音は、背伸びをして俺に抱きついた。
「無事で良かった」
呟くような小さい声で俺の胸に顔を埋めながら言う時音の肩を抱きしめた。
「アンタたち…」
「俺らのいること忘れているだろ…」
あきれ顔の斑尾と白尾の言葉に、ハッとして後ずさる俺と時音。
「侵入者だよ」
烏森の結界に妖が入りこんだ。妖犬たちの力を借りなくてもわかりやすいほど、殺気立った気配。
たいがい雑魚が入り込んで烏森の力でパワーアップするところはじめからデカイ。
近くまで行くと風を纏った鳥型の妖が力を貯め始めていた。
妖はこちらを見るなり翼を一振りすると、かまいたちのような鋭い衝撃派を放つ。
とっさに結界で防ぐ。時音は結界を二重にしていた。
次々と繰り出す衝撃派を結界で絶えず防ぐ。
「どうやら私達が力を使い果たすまでやるつもりね?」かなり限界まできているようで時音の息が荒い。
相対して妖の方は烏森の力を得てさらに攻撃力が増している。
とうとう力を使い果たした時音の結界が消えた。「時音ぇえー!」 鋭く突き刺さる痛みの中ダッシュでかけより結界を張る。時音の白い装束は無惨にも切られて素肌が見える。
「大丈夫かすり傷よ」
結界が消えるタイミングが衝撃派が弱まった時に消えたようで、服は切れたものの肌は少し傷になっただけで済んだ。
切られて露わになった胸元を隠しながら時音は続けた。
「良守っ!あたしの力はもう残っていない。あんたの力が今いくら強くてもアイツの纏った風に弾かれる。アイツの隙をついて多重結界で滅するのよ」
「ハニー俺たちが隙を作ってやるぜ」妖犬達が岩陰から結界の真後ろへ移動する。
「俺、多重結界って成功した事ないがどーやりゃいいんだ?」
防ぐ結界に力を込めながら聞く。
すると、時音は俺の真後ろから手を伸ばし、俺に密着するように印を重ねる。
背中にあたる胸の感触が気になるが、今はそれどころではない。
「前にもやったように、あたしの呼吸にあわせて!」
斑尾と白尾が隙をつき、あさっての方向に攻撃する妖。衝撃派を喰らい、消える妖犬達。
「今だ!」防御の結界を解き、重ねた印をぎゅっと構える俺たち。
『結!』『滅ゥ!!』
多重結界の中で
ドオオォン
激しい轟音とともに散る妖を天穴で吸引する。
すべて片づくと、俺は時音を横抱きに抱え、保健室につれていく。
「ちょっとどこに連れて行くのよ!」
俺の腕の中で、胸をかくしながら慌てる時音。
「時音を手当しなきゃ…破傷風にでもなったら困る」
保健室のベッドに座らせると、少しかがんでまっすぐ時音の顔を見た。
「またお前に怪我させちまった」
破れて見える白い肌にうっすらと浮かぶ紅い傷。「良守の方がよっぽど傷だらけじゃないの…あたしだって良守を守りたいだけど、どうしても力がたりない」うつむいて時音は続けた
「良守の顔を見ない数日の間あたし…寂しかったんだから。なんかあったんじゃ…って心配だったんだから…」涙目の時音の顔を引き寄せると、薄紅色のくちびるをそっと重ねた。
柔らかい感触。俺は貪るように舌を差し入れた。
そのまま体をベッドに押し倒すが抵抗はなかった。
時音に覆い被さるように肩をベッドに押さえ込むと、破れた服の間から手を入れ胸の傷をそっと指で撫で、俺の手はおそるおそる時音の胸を包むようにもみしだく。
「っ…はぁ」
時音の口から今まで聞いたことない喘ぎが漏れる。感じているのだろうか。
破れた装束を脱がせ、胸全体が現れる。それは、白く形の良い胸だった
「綺麗だ……」
桃色の突起に唇を寄せる。うっすら紅い傷にそっと舌を這わせると色っぽい吐息はだんだん荒くなる。
俺の理性はとっくに飛んでいた。
閉じられた膝の間に身体を割り込ませ足を開かせて、するりと袴の紐を解くと現れる太股をそっと触れ滑らせ、徐々に上に上る。
「あっ…」
付け根部分を触れるとさらに色めいた声をあげる
下着の上から中心に触れるとしっとりと濡れているのがわかる。
「時音…濡れてる」というと、
「ゃだ…そんなこと言わないで」
と掠れた声で時音は答える。
濡れた部分が透き通った下着を脱がせると初めて女性の部分を見る。
「やぁ…あ見ないで」上気した顔でこちらを見る。
指を入れると潤っているせいか、ぬるりと中に沈んでいく。指を増やしてぐりっと第二間接を曲げ天井をじわじわ刺激する「ひゃぁ……っあ」快楽に身を任せ仰け反る。
「時音…いいか?」と聞くと、だまって頷いた。
その部分に自分でも見たことないくらい膨張した俺自身をあてがうと、ゆるゆると押し入れていく。
時音も初めてなのだろうか、苦痛に眉間にしわを寄せ痛みをこらえながら俺を受け入れる。
時音の中はきつく、肉襞が粘液とともに絡み着く。
やがて痛みがひいて、快楽にかわったのか、
喘ぎ声が大きくなる。
カリ首がゴリゴリと時音の襞をかき回し、これ以上ない気持ちよさに俺は激しく動かす。
「よっ良守…もうだめぇ」時音の締め付けが一層強くなりびくんと震わす、
「時音ぇ!」
とうとう俺は時音の中で果てた。
事の余韻に浸った後、借りた父さんの上着を渡すとベッドから降りた。
「実は俺、成長した姿を時音にみせて嫌われたらと思うとなかなか会えなかったんだ」
時音はベッドから身を起こしそこから降りると、血と精液が混ざった物が白い太股をつたう。
「バカ」
俺と向かい合い時音は続ける
「どんな姿でも良守は良守でしょ…それに…」
ふっと笑う
「あたしの好みは背が高い人でせめて肩が目線ぐらいの位置にないと駄目だから…成長したアンタはあたしを見下ろしちゃうんだね」
俺は時音と深い深い口づけをかした。
終わり
利守が化け物でも見たかのような驚きっぷりで俺を見ていた。
無理もない。俺の今の姿は俺であって俺でないっていうか、昼間の修行用白黒袴姿からかなり伸びた腕や足ごつごつした手。
家に入るには作りが古いから玄関の戸や梁が低めだから少し頭を下げないとぶつかってしまう。
伸びに伸びた髪の毛、顔つきも見た目は10代後半か20代前半らしい(利守談)
事の始まりは、霊山と呼ばれるパワースポットで修行をしていたときだった。
古ぼけた鳥居の前で見慣れない生き物が妖に襲われていたので助けることにした。
得体の知れない生き物は子犬のような狛犬のような感じで、よくわからないけど無意識のうちにどうしても助けなきゃという気持ちになったんだ。
妖との戦いはかなり苦戦した。が殺されそうになった時、黒亡楼で使った絶界が発動した。妖は倒したがやはり前回と同じ制御できなかった。
すると、球体の中で小さかった生き物が絶界を取り込みまるで、絶界のパワーを餌にするかのようにみるみる吸収して、発光し巨大化していくと
獅子のような鹿のような
…どっかで見たことある
…いうなれば某ビールメーカーのシンボルの生き物とそっくりになった。
薄れゆく意識の中でぼんやりみえる伝説の生き物 麒麟
「小僧、礼をいうぞ」直接頭に響く麒麟の声
「さっき放出した術の力はワシが成長するきっかけになったが、お前の力はワシとはあわんようだ。異質の力を放出するのは自然界に負担がかかるしのう…お前に戻してやる。なぁに悪いようにはせん」
一方的に伝えられ、俺の聞きたいことが言えないまま絶界で放った力を戻された。
「ただし、しばらくの間お前は、力の飽和状態による副作用がある一時的なものじゃ心配はいらん」麒麟はふっと笑う
「まってくれ!俺はまだ聞きたいことが…」
やっと意識がはっきりしてきたときにはもう遅かった。
鳥居の奥の祠の地下深く、麒麟は俺らのとは異質の結界をはり神々しかった光も消え、あたりは何事もなかったかのような静まり返る。
「こんな事あいつ)に話したら、また危ない事してとか怒られんだろうな」
俺はため息をつきながら、起きあがるとやけに体がミシミシいう。視界がやけに高い。髪も鬱陶しいくらい伸び視界を狭める。
足を見ると袴からにょっきり足がはみ出している。袴が破れたわけでもないし。俺の背が伸びたのか?
帰り際、店のガラスに映った自分の顔がやけに大人びた顔つきになっていた。
「これが副作用ってやつか」と、この後のことを気が重くなりながら帰路についた
で、、冒頭につながるわけだ。
父さんが帰ってくると、利守と同じ反応
「どうしたんだ良守!父さんはそんな風にに育てた覚えはないよ」いや利守の方が、まだ落ち着いていたな。オロオロする父親。
「父さんかなり動転しているだろ」急成長した分成長過程を見ていなかったという意味か?
こうなった経緯を後一人の家族(計三回)に説明しなきゃならない。しかも一番やっかいだ。
「良守その格っ!」ジジイの言葉を遮るように
「実は…(略)」覚悟を決めて(腹をくくって)話をすると案の定
「馬鹿者ー!あれほどワシが言ったのに何をやっとるんじゃー」
たっぷり説教を喰らった。
説教が終わると、気が抜けほっとしたとたん、成長痛っていうのか骨が急に成長して体が軋むように激痛が走る。
仮に行けたとしても俺が今まで着ていた装束もサイズがあわないから着られない。
痛みにのたうち回っている俺を見かねたジジイが今夜、烏森に行くことになった。悪いようにしないって激しく痛てぇーぞこれ!
正直今の姿で時音に会うのが、どんな顔して、どうやって説明しようか…それは建前で成長した姿を見て「キモい」とか言われたら一生立ち直れねぇー。
成長したらいつかなる顔だろ?それがキモいの一言言われたらどんな術よりも激しく俺の心を粉々にできるくらい破壊力を持った言霊だ。
幸いというのか、急成長したまま学校に通えるはずもなく、式神に行かせ家にこもって修行することにした(ジジイも父さんも了承済み)
朝、時音と顔を合わせないで済むと思うとほっとしたような、
いつも朝会えるはずの時音にあえないかと思うと凹むっていうか。
複雑だった。
朝、痛みはだいぶひいてまともに体が動くようになる。力の影響か回復が早いのか。
式神を学校に行かせ、朝から夕方まで道場でジジイにたっぷりしぼられた。いやに張りきってやがったぜ?
「そんなに動けるなら良守お前が烏森へ行くんじゃ」
そういうと、書道の仕上げがあるらしく自室に戻っていった。
皆俺の姿に慣れたのか、いつもと変わらない生活。変わったと言えば、俺がつんつるてんのジャージを着て梁に頭をぶつけてしまうことだ。これだから旧家は!!
丑三つ時、結界師の装束が入らないので、父さんの服を借りることにした
(父さんが松戸氏の助手をやっていた頃の服と裾あげする前のズボン着用)
鬱陶しい髪をひもで後ろに縛りリュックと天穴を持った。傍目何師だかわかんねーなこれ。
「良守、烏森へは正装で行かんと!ワシの昔使っていたのがある」ジジイは言うが
「ジジイのじゃ短いぜ?袴が!」
「なんじゃと!」
ジジイと激しめにウォーミングアップを済ませ家を出た。
「あらアンタあちこちずいぶん伸びたじゃないのさ?」
斑尾が小屋から出てくると嘗めるように全身を見渡す。
「まあー男っぷりもあがって!でも…あの方には負けるわ」
「うっせーよ!」
おそらく時音がいつも到着すると思われる時間より早く着くと、妖を一掃し、家で修行するそんな生活を数日続けている。
切ない。すでに時音欠乏症だ。お菓子づくりを我慢するより辛い。いつになったら元に戻るんだ。
満月の夜、今日はジジイにこってりしぼられ迂闊にも熟睡したため、少し遅くなった。
烏森に到着すると、
「バカねぇ良守。素直に小娘に会えばいいのに」
斑尾が苦笑しながら妖を探す。
「本っ当、良守はバカね!」
久々に聞く声に振り向くと時音が腰に両手を当て立っていた。
「とっ時音…」
「ヨッシーそんな姿してたら別人だよ?俺は臭いでヨッシーってわかるけどさ。もっとも…臭いや斑尾が傍にいなくともハニーなら気がつくけど」
白尾は横で含み笑いしながら口をはさんだ。
「ここ数日コソコソと何しているのよ!学校までさぼって!しかもその姿は何があったのよ」
早口でまくし立てた。
ずいっと俺の方に寄って凄む時音は、やけに小さく感じる。
俺が見下ろし、時音が見上げる形だからだろうか。
見上げている時音のまつげの長い黒目がちな瞳に思わず見とれてしまう。
「だまっててゴメン時音…」すべて白状する。時音は黙ったまま俺に背を向ける
「時音怒ってんのか?」おそるおそる聞くと、
「だまっていたことは怒る。でも、あんたは止めたって誰かを助けるために無茶するでしょ」
うっすら涙目になりながら振り向く時音は、背伸びをして俺に抱きついた。
「無事で良かった」
呟くような小さい声で俺の胸に顔を埋めながら言う時音の肩を抱きしめた。
「アンタたち…」
「俺らのいること忘れているだろ…」
あきれ顔の斑尾と白尾の言葉に、ハッとして後ずさる俺と時音。
「侵入者だよ」
烏森の結界に妖が入りこんだ。妖犬たちの力を借りなくてもわかりやすいほど、殺気立った気配。
たいがい雑魚が入り込んで烏森の力でパワーアップするところはじめからデカイ。
近くまで行くと風を纏った鳥型の妖が力を貯め始めていた。
妖はこちらを見るなり翼を一振りすると、かまいたちのような鋭い衝撃派を放つ。
とっさに結界で防ぐ。時音は結界を二重にしていた。
次々と繰り出す衝撃派を結界で絶えず防ぐ。
「どうやら私達が力を使い果たすまでやるつもりね?」かなり限界まできているようで時音の息が荒い。
相対して妖の方は烏森の力を得てさらに攻撃力が増している。
とうとう力を使い果たした時音の結界が消えた。「時音ぇえー!」 鋭く突き刺さる痛みの中ダッシュでかけより結界を張る。時音の白い装束は無惨にも切られて素肌が見える。
「大丈夫かすり傷よ」
結界が消えるタイミングが衝撃派が弱まった時に消えたようで、服は切れたものの肌は少し傷になっただけで済んだ。
切られて露わになった胸元を隠しながら時音は続けた。
「良守っ!あたしの力はもう残っていない。あんたの力が今いくら強くてもアイツの纏った風に弾かれる。アイツの隙をついて多重結界で滅するのよ」
「ハニー俺たちが隙を作ってやるぜ」妖犬達が岩陰から結界の真後ろへ移動する。
「俺、多重結界って成功した事ないがどーやりゃいいんだ?」
防ぐ結界に力を込めながら聞く。
すると、時音は俺の真後ろから手を伸ばし、俺に密着するように印を重ねる。
背中にあたる胸の感触が気になるが、今はそれどころではない。
「前にもやったように、あたしの呼吸にあわせて!」
斑尾と白尾が隙をつき、あさっての方向に攻撃する妖。衝撃派を喰らい、消える妖犬達。
「今だ!」防御の結界を解き、重ねた印をぎゅっと構える俺たち。
『結!』『滅ゥ!!』
多重結界の中で
ドオオォン
激しい轟音とともに散る妖を天穴で吸引する。
すべて片づくと、俺は時音を横抱きに抱え、保健室につれていく。
「ちょっとどこに連れて行くのよ!」
俺の腕の中で、胸をかくしながら慌てる時音。
「時音を手当しなきゃ…破傷風にでもなったら困る」
保健室のベッドに座らせると、少しかがんでまっすぐ時音の顔を見た。
「またお前に怪我させちまった」
破れて見える白い肌にうっすらと浮かぶ紅い傷。「良守の方がよっぽど傷だらけじゃないの…あたしだって良守を守りたいだけど、どうしても力がたりない」うつむいて時音は続けた
「良守の顔を見ない数日の間あたし…寂しかったんだから。なんかあったんじゃ…って心配だったんだから…」涙目の時音の顔を引き寄せると、薄紅色のくちびるをそっと重ねた。
柔らかい感触。俺は貪るように舌を差し入れた。
そのまま体をベッドに押し倒すが抵抗はなかった。
時音に覆い被さるように肩をベッドに押さえ込むと、破れた服の間から手を入れ胸の傷をそっと指で撫で、俺の手はおそるおそる時音の胸を包むようにもみしだく。
「っ…はぁ」
時音の口から今まで聞いたことない喘ぎが漏れる。感じているのだろうか。
破れた装束を脱がせ、胸全体が現れる。それは、白く形の良い胸だった
「綺麗だ……」
桃色の突起に唇を寄せる。うっすら紅い傷にそっと舌を這わせると色っぽい吐息はだんだん荒くなる。
俺の理性はとっくに飛んでいた。
閉じられた膝の間に身体を割り込ませ足を開かせて、するりと袴の紐を解くと現れる太股をそっと触れ滑らせ、徐々に上に上る。
「あっ…」
付け根部分を触れるとさらに色めいた声をあげる
下着の上から中心に触れるとしっとりと濡れているのがわかる。
「時音…濡れてる」というと、
「ゃだ…そんなこと言わないで」
と掠れた声で時音は答える。
濡れた部分が透き通った下着を脱がせると初めて女性の部分を見る。
「やぁ…あ見ないで」上気した顔でこちらを見る。
指を入れると潤っているせいか、ぬるりと中に沈んでいく。指を増やしてぐりっと第二間接を曲げ天井をじわじわ刺激する「ひゃぁ……っあ」快楽に身を任せ仰け反る。
「時音…いいか?」と聞くと、だまって頷いた。
その部分に自分でも見たことないくらい膨張した俺自身をあてがうと、ゆるゆると押し入れていく。
時音も初めてなのだろうか、苦痛に眉間にしわを寄せ痛みをこらえながら俺を受け入れる。
時音の中はきつく、肉襞が粘液とともに絡み着く。
やがて痛みがひいて、快楽にかわったのか、
喘ぎ声が大きくなる。
カリ首がゴリゴリと時音の襞をかき回し、これ以上ない気持ちよさに俺は激しく動かす。
「よっ良守…もうだめぇ」時音の締め付けが一層強くなりびくんと震わす、
「時音ぇ!」
とうとう俺は時音の中で果てた。
事の余韻に浸った後、借りた父さんの上着を渡すとベッドから降りた。
「実は俺、成長した姿を時音にみせて嫌われたらと思うとなかなか会えなかったんだ」
時音はベッドから身を起こしそこから降りると、血と精液が混ざった物が白い太股をつたう。
「バカ」
俺と向かい合い時音は続ける
「どんな姿でも良守は良守でしょ…それに…」
ふっと笑う
「あたしの好みは背が高い人でせめて肩が目線ぐらいの位置にないと駄目だから…成長したアンタはあたしを見下ろしちゃうんだね」
俺は時音と深い深い口づけをかした。
終わり