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1スレ388-393 (無題) / 1スレ388氏

墨村良守と雪村時音は代々ここ烏森の地を妖から守ってきた墨村家と雪村家の正統後継者である。
二人とも間流結界術を使いこなし、日々奮闘しているのだが時にはこんなこともないわけではない・・・

舞台は夜の烏森学園、なんじの立ち入りも禁止されている場所でのことである。

「斑尾、急ぐぞ!」
「うっさいわね〜、これでも急いでるわよ」
「今日こそ時音より先に見つけてやるんだ」
「こっちからにおいがするわ。こっちよ!」
「おう!」

数分前、同じ烏森学園内で―

「白尾、どう?」
「みつけたぜハニー」
「よくやったわ!行きましょう!」

今日もいつものように妖退治が始まる。
どうやら今日も時音が先に到着したようだ。
となれば当然先に妖をみつけたのも時音だ。
時音が妖と対峙しているとこに、一匹の妖犬と結界師が到着する。

「はぁ、はぁ、くそっ、また先を越された・・・」
「んもー、ヨッシーがおっそいからよ〜」
「うっせー」
「良守!そんなところで何やってるの!今日の相手は手強いわよ、馬鹿してるとやられるよ!」
そう話している二人の前には巨大な妖が立ちはだかっている。目はどす黒く、口からは気味の悪い液体が流れ出し、かなりおぞましい姿だ。
「うわっ、今日のは一段と酷いな・・・」
「こいつ、とてつもない力を持っているわ。結界を簡単に破って出てくるわよ」
「そうか・・・よし、俺はいってくる。時音はあいつの動きを止めていてくれ」
「ちょっ・・・聞いてるの?勝手に行くんじゃないわよもう!」
時音がそういって制止しかけたときには既に良守は相手に向かって走っていっていた。
「あの馬鹿・・・」
良守は相手の攻撃をその高い運動能力を使って見事に避けながら相手に近づいてゆく。
時音はというとなんだかんだ言いながらも相手の足元に結界を作って相手の動きを邪魔する。
そうこうしているうちに良守はかなり妖に近づき、攻撃に移ろうと思っていると、突如良守の頭上から妖の腕が襲い掛かってきた。
「危ない、良守!」
「ぇ・・・!!」
突然のことだったため良守は何が起きたか分からなかった。
ただそれを遠くから見ていた時音は良守に向かって妖の腕が振り下ろされるのが見えた。
「良守、気をつけて!」
「え?」
「方位!定礎!結!」
ズシャァァァァァ!!
ほんの一瞬の出来事だったが、時音が妖の腕に向け咄嗟に結界を作ったため相手の攻撃はぎりぎり良守に当たらずに済んだ。
妖の腕は地面に思いっきりぶつかり、その跡にはクレーターのような大きな穴が出来た。
「ふぅ〜あぶねぇ、ありがとな時音!」
「あぶねぇじゃないわよ馬鹿!もしぶつかってたらただじゃすまないのよ!」
「わかってるって!」
そう言うと良守は凄い速さで妖との距離を縮めたかと思うとすぐに
「方位!定礎!」
といって結界に閉じ込めようとした。早業だ。良守はそのまま結と言って閉じ込めようとしたが、そのときだった。
閉じ込められると感じた妖がいきなり全身から異様な液体を噴射したのだ。良守はどうにか逃げ切ったが、下で構えていた時音は動く暇もなくその異様な液体を浴びてしまった。
良守は時音が気になったが、すぐさま妖退治に頭を切り替え、「結!滅!天穴!」といって妖を退治した。

妖を退治した良守はすぐに時音のもとへと向かった。
時音は妖からの一撃を喰らい、直撃を受けた部分は黒ずんでいた。
「大丈夫か時音!」
「うぐっ…こ、これぐらい大丈夫・・・くっ」
「おい、全然大丈夫じゃないじゃないか!どこが痛むんだ!」
「だから大丈夫だって・・・・・・」
といいながらも、さっきから時音は座り込んだままで動けそうにない。かなり苦しそうだ。このままでは危ない。良守はそう感じた。
「斑尾、白尾、どうにかなんないのか!」
「う〜ん、こんな敵は初めてだからなあ、あれが一体なんだったのかが分かればどうすればいいかわらるんだが」
白尾はなかわか分からないようだったが、斑尾にはあてがあるようだ。
「精毒ね。早く対処しないと危険よ!」
「精毒?」
そんな言葉初耳だ。
「おい斑尾、お前それ嘘じゃないのか?聞いたことないぞ?」
「ふっ、まだ経験の浅いあんたにゃわからないだろうね」
「何を!たった100歳の差で・・・」
「こんなときに言い合ってる場合かよ。んで、斑尾、何なんだその精毒と言うのは」
「精毒ってのは憑くと人の性欲をエネルギーにしてそのひとのからだを蝕んでいくものなのよ」
「うん、でどうしたらいいんだ?」
「毒を消すには憑かれた人の性欲を満たしてあげればいいんだけど・・・」
「おい斑尾、それ本当なんだろうな」
「んも〜アンタ本当に疑り深いのねぇ〜」
「おい、お前ら言い争いは後でにしろ。それよりも問題は時音のほうだろ。どうやって性欲とやらを満たしゃいいんだよ」
「は?」
「…アンタ、知らないの?」
「知らない。いいから早く教えろって」
「ヨッシー、まさか性交も知らないのかい?」
「何それ。」
「ようするにエッチのことさ」
「・・・へ?」
「ほら、はやくするのよ」
「いやいや、何言ってんだよ」
「あれ、さっきまで時音のこと心配してたのにいざとなると腰が引けるの?」
「違うだろ、なんでエッチなんてしなきゃいけないんだよ」
「ふ〜ん、時音が助からなくてもいいんだ」
「いゃ、そういうわけじゃないけど・・・」
「じゃあ早く」
「・・・他の方法はないのか?」
「ないわよ」
うわ。きっぱりと答えやがった。しかも即答で。
ここは・・・やっぱりするしかないのか。時音と。
いや、コレは毒を消すためなんだ。そうだ。全然大丈夫だ。
「・・・仕方ない。毒消しのためなら」
「そんなこと言っちゃって。本当はしたいんだろ?」
「ちげぇよ!」
「ほーら動揺しちゃって。」
「う、うるさい!お前らはどっかとおくに行ってろ!」
「わかったわよ〜」
そういってニヤニヤしながら斑尾と白尾は遠くに行った。

二匹がいなくなるのを見送ると、良守は相変わらず苦しそうな時音をみつめた。時音は一応意識はあったようで、良守達の会話を聞いていたので今から何されるかは分かっていた。
「ねえ・・・本当にするの?」
「あ、あぁ。…毒消しのためだぞ!別に・・・その・・・」
「…うぐっ!!」
「お、おい大丈夫かよ!」
時音は更に苦しそうにする。かなりマズそうだ。
良守は意を決して時音との性行為に及ぶことにした。

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