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1スレ75-85 (無題) / ROCO◆VpKHzOu04Y氏

「いったぞ時音!」
「わかったわ、白尾」
あたしは白尾に追われて逃げる妖を待ち伏せして、結界をかけようとしてました。でも…
「うっ!」
ビクンッ…またあの妙なお腹からの違和感が全身を駆けていき体勢が崩れるの、
その為に術のコントロールが不安定になって、逃げる妖に対しての
結界をはるポイントがズレてしまってた!
「しまった!」
白尾の頑張りもむなしく、あたしは妖を逃してしまう…だけど。
「結!!」

ビシッ

そこに妖へ結界をかけ捕まえたのは、良守だった。
また助けられちゃった…あいつに。
「滅!」

バシィィ!!

「よし、大丈夫か時音?」
「……」
「お〜い、時音?」
こうしてあの妖は良守の手で退治され、それが天穴に無事に吸い込んでいくのを、
ただあたしはしばらく呆然として見てたの、そして良守の呼びかけにも無視して、
ぽつりと肩を落として一人で歩き始めてたわ…
後ろでは良守がまだ呼んでるのだけども、あたしは声が届いてないフリを続けてたの。
「はぁ…放っておいてやんな、色々あったのはわかるけど、早く調子もどしなさいよ〜」
後ろから、唯一あの事を知っている斑尾が声をかけてきてたけども。
「もう…わかってるわよ…」
あたしは呟くようにしか返事しなかった、そしてまた見回りを再開します、
ほんとう悔しいな…惨めな気分ね、まったく…

それから他に侵入者は無くて、その日も夜の勤めは無事に完了した。
ううん無事じゃない…もしもあたしだけなら、今頃は最悪の事態になってたわね、きっと…。
「今日も駄目だった…はぁ、早く調子を取り戻さないと」
数日前…あたしは情けない事に妖に犯されてしまった、その時の影響なのかわからないけど、
ここずっとお役目では調子が出ず、さっきのようにあたしは時守に助けられてばっかりだったの。
いつもなら逆の立場だっていうのにさ…もう情けないたらありゃしない。

そしてあたしは家に戻ると、自分の部屋に入って敷いたままの布団に潜り、
学校への登校時間まで疲労を取る為にも少し眠る事にします。
だけど…この時に、また…手が自然にあそこに向かってた、
この疼きが我慢できなくなった自分の股間に…

クチュゥ…

「あんっ…んっ…もう終わったのに、んっ…」
すでに内部からの分泌液で、すっかり濡れてる陰部を、履いてる邪魔な下着も取って外に晒し、
手でゆっくりと…そしてじっくりと揉む様にして、あたしは無心になって陰部を摩っていきます…
この熱くなった膣口へと指を入れて…温かく柔らかな濡れる中を指腹で摩ってゆくの。
そして感じてた…あのやらしい感覚が下から頭へ伝わっていく…
この淫らな快楽にあたしは段々と酔っていくの…そして指に力をもっと込めて動かしていく、
だって…それでもまだここが切なくてたまらないから。
これはあの時からの影響といっていいのかわからないけど、ここ最近…無性に疼くのよ。
アソコ…膣口あたりの陰部が、まるで燃え上がってるみたいに熱く感じてしまってて。
だから前から、ほんとうにたまにしかしてなかった自慰行為を、あたし今では毎日のようにしてたわけ。
特にこうして寝る前と、起きた時に…他にも密かに学校の授業中にまで、
こっそりと軽く弄ってしまう事もあったわ、その後はお約束のように自己嫌悪に陥るけども。
だけどその行為に卑しさと恥ずかしさを感じつつも、どうしても止めれなくて…今も卑猥な音を鳴らせながら、
更に激しく膣内を指で思いっきり掻き回していく。
乳房も揉んで撫でて…とにか気持ちよくなる事を色々と試していくの。
同時に高まる興奮と快感、でも足りない…あたしはこの行為を身体が満足するまで続けていきます…
やがて口からは甘くやらしい喘ぎを漏らしてた。
「あっ…んんっ…んふぅ!!」
それにしても…ここまでして全然に収まらないのは何故かしら?
時が経てば身体のこの淫らな変化は沈静化すると思ってたのに、
だって…これはあの時の妖があたしに注いだ体液による女性を淫らにさせる効果が、
まだ身体の中に残留してるせいだと思ってから、だけどもむしろ効果を増してるみたい…
この淫らな快楽欲求が日々増大していくようにも思えるのよ。
このままじゃあたし…本当に変になってしまいそう、やらしい子になってしまう…
今のあたし…誇りある結界師の跡取としてふさわしくないわね、このままじゃ…
自慰による快楽によって酔いしれる頭の隅で、そんな心配をしてた…その時!

ズゥンッ!!

「!?」
急にそれは起こった…まるでお腹の中が内側から急激に膨れ上がっていく感覚を感じていく!
違う…本当に波打ってるみたい!
何だかまるで何かが内側から跳ね上がって、暴れているような衝撃感…何?何が起こったの!?
次に内側で何か弾けたような…不可思議な感覚、そして…

ニュプゥ…

「あっ!えっ!?」
それは現れました…下に向かって内から何かが這いながらに出てくると感じると、
このあたしが外気に晒して弄ってた陰部、そこの秘裂が割れて拡がってゆき…
透明な粘液と共にヌメッと濡れ輝く光沢をもった…あまりにおぞましい肉質の軟体が出てきたの!
それはあまりに衝撃的な光景でした、一瞬いつのまに眠ってしまって…どんな悪夢を見ているのかと思ったくらいに。
だけどもそれが出てくる時に感じる激しい刺激…これが今見てるのが現実だと知らしめるの。
じゃあ…何よコレは!とてもあたしの身体の一部と思えないのは…でもこれ見覚えがあるような…そうよ!
あの時の妖の触手に似てる!
やがてあまりの事態に恐怖し硬直したあたしの顔の前に…その身体の中から出てきた触手の先がウヨウヨと
空中を漂いながらに迫ってきて、眼前の直前で止ります…すると触手の先端が割れて、
そこからギョロッとした人の目玉のようなのが露出したの!
「ひっ!?」
その不気味な眼の視線によって、あたしの背筋に悪寒が走っていく…すると脳裏にそれは響きます。
『ハジメマシテ…オカアサン…』
この奇妙な声が響いてきた…直接に頭の中に!
この妖が喋ってるのかしら…いえ、実際に声にして出してないみたいだけど…
それにしてもお母さんって…それはあたしの事?
本体はあたしの胎内に居るから…そこから出てきたから母親と呼ばれてるというの?
『ソウダヨ…ボクラハ、ココデウマレタンダ…オトウサンニヨッテ』
この妖はあたしの考えてる事が聞こえてるみたい、そっか…思考で会話してるわけか。
だけどお父さんって…まさか、この前に犯してきた妖の事!
という事は…あの時に不気味な粘液を注ぎ込まれたけれども、アレが…奴の卵!
つまりあの妖はあたしの中に卵を産みつけたわけね、それが育ち生まれたというわけか…
何て悪趣味な…乙女の大事な胎内を妖の繁殖の場として使われるなんて迂闊…
『スコシチガウヨダッテ…』
あたしがショックを受け唖然となると、その妖はあたしの思い違いを指摘してくる…え?
何が違うと言うのよ?その思考の声に、この子は告げる…更に衝撃的な真実を!
『ボクラニハ、オカアサンのチニクモマジッテイルノダカラ』
え…!?
『チャント…ナカデ、ボクラト、オカアサンハ、ヘソノオデツナガッテルヨ』
「!!!?」
それはまるで稲妻が落ちたような衝撃だった…一瞬目の前が黒くなる、
だってあまりに残酷な事実だったから…何よソレ!

あれは卵じゃなかった、あの時の妖が流し込んだのは、精子…
そして胎内で受精したという事!?…あたしの排卵した卵子と妖の精子が…あるいは媒体にした?
どちらにせよ、つまりこの不気味な触手は、紛れもなくあたしの子供だった…そんな!
「い…嫌ぁぁぁぁ──────!!!!!」
あまりの事実にショックが隠せず大声で悲鳴をあげてしまう、
嘘よ…あたしが敵である妖に犯されただけでなく、子まで宿らされてしまったなんて。
あきらかに人外な醜悪の姿の赤子を身篭るなんて…

ドタドタ…ガッチャッ!

「どうしたんだい、時音!?凄い声が聞こえたけども」
「あ…何でもないの、その…アレが出てきたから」
「あらまぁ、ホイホイを仕掛けなきゃいけないわね」
あたしの声に駆けつけたお母さんが来た時、この子はまたあたしの中に戻ってました。
どうやらまだこの子は、子宮で成長する胎児だったらしいから…
でも、どうしよう…こんな事を誰に相談すればいいの?

この一件以来、あたしはこのお腹に居る存在を敏感に感じるようになってた。
子宮内で蠢いてるのがわかる、お腹の中で胎動し動いているのが…
時には触手を伸ばして子宮外を這い移動してる、この不気味な触感も感じさせてた。
よく見れば自分の腹部が僅かにだけども、少し膨れている事にも気付きます、
本当に妊娠してるのね…妖の子を。

そして何も対処できないままに、日々は経過していた。
「んっ!」
「?どうしたんだハニー、妖の気配か?」
「何でもないわ…気のせいみたい」
やだ…烏森でのお勤め中だというのに、中でまたこの子は動いてる、
最近に更にお腹の妖が活発になって動くようになってきた気がする…
当然に、この夜の勤めにも影響が出てた。
お陰でますます調子悪くなってたわ…場合によれば命取りになりそう。
この子は、あたしの中で潜んでいるせいか、その妖気を良守やお婆ちゃんだけでなく、
白尾らにも存在が知られないみたい…もしかしたらあたしの遺伝子が混じってるせいかもしれないけど。
前に見た時この子には、あの親である妖には見られなかった目玉があった…
人の特徴が含まれてるのも、あたしのが混じってるせいかもしれない…
「やっぱり気になるわ…白尾、あっちを見てきてくれない?」
「ん〜?何にも匂わないけども、ハニーが言うなら仕方ないな、見てきてやるよ」
向こうへと飛んでく白尾…近くには良守も居ないし、ようやく我慢やめれるわ…
あたしは張り詰めた緊張を解くと瞬時に、いやしく悶え震えていくの。
このお腹の蠢きがあたしに淫らな影響を与えないわけがなかったから…
そう感じてた…とてもやらしい刺激を常に!
「あはぁ…あぁ!!!」
甘い吐息を吐いて、呼吸を荒くさせて身を悶えさせていく、すると…

ニョロ…ジュブゥ!

!!?急激に下から強烈な刺激が駆けていく!
そしてたちまちに悶えるどころですまないくらいに痙攣するあたしの身体…
この時、実は子宮内で育つ妖の細い触手が伸びてきて…膣を通って外に出て行き、
このあたしの陰核をギュッと縛るように絡み締めてたのでした。
そして今も動いて摩ってる…この敏感な突起の皮をめくり、剥き出しになったとこへと、
細い毛のようなのを生やす触手の先端で幾度も舐めるように擦り弄っていくの!
「あはぁ!あぁ…そこは駄目ぇ!!ひぃ!か、感じちゃう…あぁ!!」

ニュプゥゥ…グジュブゥゥ!!

「ひっ!!?」
更に次は何…嘘、そんなとこを弄るなんて!?
次に中から伸びて出てきた触手が、今度は後ろに這いながら移動していた…
そしてある箇所に入り込んできてる、そこは…お尻の、肛門の中!?
「嘘…汚い、ひゃあぁぁ!!」

ジュブゥゥ…ジュブゥゥ!!

やだ…入ってくる、腸内にまで入ってきちゃう!!
それは凄い感覚でした、今までこんな場所を自分で弄った事は無かったのだもの…
初めての感触に異質な衝撃が走っていく…やだ、そっちで暴れないでったら!!
こんな排泄する汚い場所で蠢かないで…こんなに刺激して出ちゃったらどうするの!!
だけども…この子はあたしの思考を無視し、逆に反抗するように暴れて動くの、
少し大きくなった触手でウネウネと、腸内を這い擦りながら刺激して奥へ入っていく…
そして中で細かい触手の先で舐めてもいるみたい!
まるでこっちの触手の先端はまるで舌先のよう、この子達の先端はそれぞれ違うというの!?
「はう!あぁ…駄目、立っていられない…」
そんな風に過敏な箇所を弄ばれ、卑しい快楽を感じてしまい…段々と意識が混濁してくる、
こんなの続けられたら、とてもまともな精神状態でいられない…近くの木に背もたれて、
ただ内部の責めに耐えながらにあたしは悶えていると…
今度はまた別のが膣内から伸び出てきてるのを感じてた。
やだ…子宮から何本の触手が出てきてるのよ!?
こんな風に赤ちゃんを育て出てくる場所から、不気味な触手が複数も出てくるなんて…
人の胎内とはとても思えない姿だわ…あたしの中まで異質に変化させられてるかもしれないわね。
まるで子宮そのものが陵辱されてるみたい、それに外見ではわからないけれども…
あたしの腹の中は不気味に激しく蠢いてる…前も後ろも!
「んふっ…んっ!」
伸びてきた別のによって、今度は乳房を弄りだされていく…法衣の中を滑るように這い移動して、
胸の膨らみを締めるようにしながらに強調させ、そこを更に揉み弄る…
これって、まるで縄で絞めていかれてるみたいだった。
しかもぐっちょり塗れたブヨブヨした肉質の縄で…
そして弄ばれていく、その上にあたしの乳房の先端へと、また別のが乳首を摩ってきた!
「!…あぁ…やだぁ…」
次に伸びてきた触手の先端は、そのまま乳首を吸い付いてもきている…
加えて今度の触手の先端には口のようなのが隠れてたのよ、
その歯まで生やした不気味な口があたしの乳首を噛み付いて、口内の無数の細かい軟体の半透明の触手群で、
鮮やかなピンク色した過敏な部分を執拗に徹底して刺激してきてる!!
「あはぁ…あぁぁっ!!!」
まるで本当に小さな乳首の穴に入り込むように…いえ、もしかしたら入ってきてるかも!
不可思議で衝撃的な刺激が胸の先から伝わってきてたのだもの…どうなっているのかしら。
こうなるともう全然に声が我慢できなかったわ、先に白尾に探索を命じてて良かったわね…
こんな一度に数箇所も弄られる刺激の快楽なんて、とても我慢できないもの!
あぁ…あたしは子供に弄ばれていく…お腹で育つ自分の子に辱められるなんて!
女としても、人としても失格だと思った、結界師としても当然に失格…
今はもう勤めを放棄して、あたしは快楽に身を任せてしまってるのだから。
心さえも…この卑猥な快楽の波に投げ出してたのよ。
「あぁ…んっ、イク…イっちゃう!あぁぁ!!!」
そう、もう…それすらどうでもいいと思えるくらい、
この時のあたしはすっかり快楽漬けにされ狂わされていたの。
あたし…そのまま頭を白くさせていき、絶頂を幾度も迎えたの。
その度に何か…心の奥底で大事な何かが壊れていくような感じだった。

そんな日が続いたわ、結局に対処も何も出来ないままに…
いつしかあたしはこの状況に諦めつつあったの、
ううん…この快楽という鎖に心が囚われてしまったせいかもしれないわね、
せめての幸運は、あたしがこうなってる間に大物の妖が侵入してこなかった事だった。
完全にあたしは戦力外になっているのだし。
でも逆に言えば暇が続いて…探索してる時間が増え、子に辱め弄ばれる時間が増えてた事にもなってる。
ますますやらしく淫らにあたしは変貌させられてた、そんなある日…変化が訪れました。
いつものように我慢できなくなって、適当な理由を付けて白尾を離し、気を緩ませて子に弄ばれようとすると…

ボゴォォ!!!

「んぐぅ!?」
いつもと違う突然の衝撃に身が震えてたの、
これ以上に感じた事の無い衝撃に困惑しながらに感じていく…あぁ膨れていく、
わかるわ…これは子宮に居る子が急速に大きくなっていく衝撃だって!

今になって気付いたの、この時の…いえ前からずっとお腹の中にも烏森の力が影響して、
この子が一気に成長をしている事を…
あぁ…、もう外見でもわかるわ、あたしの腹部が急速に肥大して盛り上がっていく姿が…
そうこれは完全な妊婦のお腹だったの。
微かにだった膨らみが、瞬く間に臨月の妊婦状態にされてしまってた…
しかもやがて腹部に激痛が走ってきて…これってまさか陣痛!
頭に過ぎる痛みの正体、つまり…産まれる!?
「あっ!あぁ…」
あまりの衝撃に地べたに横たわってしまう、そしてみっともなく手足をバタつかせながらに暴れるの…
だけど…この激しい痛みはやがて収まってきた、いえ…変換される激しい快楽に!
「んっ!あぁ…どうして?あぁ…嘘…気持ちいいなんて!」
死ぬかもと思った苦痛が、今度は頭を狂わす程の甘い快感に変わっていく…
これはどうやら中の子妖の親譲りだと思われる体液が作用してるみたいね。
今までも効果はあったけども、この時の効果はいつもよりも強大でした。
妖が成長したから?そして…奥から大きなのが移動してきてる気配を感じたの。
「ひぅ!あぁ…出てくる…!?」

ズブゥゥ…ニュブゥゥ…

出てくる…大きなのが出てくる!!
子宮から膣へと押し出されるように…そして膣は凄まじく拡張されて、
ついにその巨体は粘液に絡みながら這って出てきてたの。

ブシュゥゥ!!

膣口から噴出す液体…それは羊水でした、だってこれはいつもと違い出産だから…
そしてついに姿を見せたの…あたしの子供が!
先に姿を見せたのは醜い羊水まみれになったおぞましい触手…それが赤子の手だった、
やがて本体が出てくる…数日前にあたしを犯した妖似の、醜悪な姿の妖が!
同時にそれは…あたしが初めて産んだ赤ちゃんでもあるの。
「これがあたしの…初めての子供?んっ…」
『オカアサン…』
これはあまりに衝撃的な光景だった、人としてあまりに残酷な光景…
こんな嫌悪感を抱かせる醜い外見の化け物を出産だなんて…
それも激しい快感の中で新たな命を生み出すし、まるで生命の神聖さへの冒涜のようだった。
だから呆然として、あたしは虚ろな瞳になってたの…
するとそんなあたしに生まれたばかりの妖の触手があたしに向かってきます。
「あ…」
この乳房を目指して…あ、法衣に不気味に大きくおぞましくなった触手が入り込んでいく、
そして体液を染み出す表皮で滑りながらに先が触れてきた!

あたしの硬くなって熱くなっていく乳首に、半透明な毛のような触手の群れを生やす濡れた柔らかな先端が包み込む、
そしてこの細かい毛で撫でてゆき過敏な箇所を擦りつつ、この突起を吸い付いていくの…すると。

ビュゥゥ!!

その乳房の先端から、何かが噴出した…んっ、何だか熱い!
え?この乳首から出る液体って…これってまさか母乳!?
「あぁ…出てる、胸から…たくさん!あぁぁ!!!」
そう、それはあたしの母乳でした、出産と同時に胸から出るようになったみたい。
あたし…本当に母親にされてしまったんだね、しかも敵である妖の母に…
悔しい…だけどどうして?
何だかこうして母乳を飲まれてると、ひどく…充実感を感じてしまうのは?
やっぱり母親だから?子供に乳を飲ませて幸せでも感じているの?
こんな気持ち悪い容姿の化け物の子でも…愛してしまうの!
「んっ…あぁ、そこ…あぁ!!」
更に無数の触手が伸びてきて、他の箇所も弄ってくる…母であるあたしを喜ばせる為に。
やがて間近に迫ってくる、あの醜いブヨブヨした肉塊…独特の臭みもある代物なのに、
この我が子の触手にあたしは拒むことなく…むしろ。
「もっと…きていいわよ、ね…」
気を許してしまった…そしてとても愛しくも思ってきちゃったみたい。
ついに頭が…おかしくなってしまったのかしらね?
するとそんな態度をとったからか、この子の気性の勢いが一気についてきます、
あたしの全身を抱くように、身体にウネウネと触手を絡みつけていくのだもの…
「んっ!あぁ…あはぁ!!…え!?」
その時、あたしの目が次に迫ってくるであろう触手を凝視してた…
その触手の先端は、例えるならまるで亀のような頭だった。
だけどもそれはれっきとした人の部分でもあったの、何というものが先に付いてるのやら、
それはもちろん親には無かった代物だった、あたしにも無い…だってそれは卑猥な形の
男性の生殖器のような先端だったから…それを持った触手が迫ってくる!
この自分が出てきた羊水を垂らしてる穴へ向かって!
瞬時に察します、あぁ…また…種付けされてしまうの?と。
しかも今度は自分の生んだ子供に…人外の、妖の子供をまた生ませられてしまう!!
生まれたばかりでも妖なのに、やはり人の常識は妖には通用しないのね。
この絶望的状況だというのに、あたしは…全く抵抗をしてなかった。
むしろ捧げてたの…この身体を我が子に。
「いい…好きにして…んっ」
むしろ期待してたかもしれない、ここから先にどうされるのかを…
もうあたしは…狂っていたから。

ビシィィィ!!

「っ!?」
でもその交わると思った一瞬…この子は囲まれたの、結界に!
大きく目を見開かせたあたしは、その時に何が起きたのか一瞬で理解できませんでした。
「時音!大丈夫か!!」
「ちっ…俺が離れた隙によくもハニーを!!」
それは良守と白尾の声でした、彼らはあたしが妖に襲われたと思い込み、
当然の結果…するべき事をしたの。
烏森に現れた妖を退治する使命をただ実行してた…

『タ・ス・ケ・テ・オ・カ・ア・サ・ン…』

頭に響く悲痛な声…痛い、心がすごく痛い!
「滅!!」
そして目の前で結界が弾ける一瞬…あたしは声にならない声を叫んでた。

バシュッ!!

やがて妖は目の前で滅さられて塵となり、それは天穴に吸い込まれていく…
あたしは呆然とそれを見てた、そして…思い出すの。
あたし…無意識に助けにきた良守に何を叫び言おうとしたのかを。

駄目ぇぇ!!あたしの赤ちゃんを…倒さないで!!

「よ、危なかったな…その大丈夫か時…音?」
「……」
この時…あたし、大きく見開かされたままの目から涙がスッと零してました。


「はぁ…あたしも駄目ね、これで良かったのよ…これで」
この後、自分の部屋に戻って布団の上に横になると、あたしは溜息をついてた、
だってまだ切ない気持ちだったから…まるで胸に穴が開いたような感じね。
「んっ…あ…」
それなのに、また慰めている…あんな事があったばかりなのに、
自慰を行為を始め…また淫らな快楽を欲していく!
「あの子はもう居ないのに…」
それを呟いた時、また胸が締め付けられる痛みを感じてた…すると!

『ボクラハイルヨ…マダ』
「えっ!!」

声が聞こえた…そして次に腹部に鈍い衝撃が走る!

ズゥンッ!!

この衝撃…まさか!!そして頭にも続いて響く声があった…

『オカアサン…ボクラハマダ…イルカラネ』
僕ら…そう言ってた、前からずっと…
そして気付きます、さっき烏森で出てきたのは一匹だけだった事に、
つまりまだ残ってる…中には他にも存在してる!
瞬く間に大きくなっていく…このお腹が凄く膨れていき、
臨月の妊婦の身体にされていた…もしかしたらさっきより大きい?
そしてあたしは…やがて陣痛が起こり、再び出産してたの、あのおぞましい妖を…
しかも一度だけじゃなかった、この夜中に何度も何度も…
「あぁぁぁ〜〜〜!!!!」
いつしかあたしは失神してたみたい、そして気付くと…
無数のあたしの子達があたしを囲み眺めてたわ、
そして…彼らは競うように母乳にありつくのでした。
この剥き出しになり、膨らませた乳房に我先にとしゃぶり付くの。
そしてようやく何も無くなった…このまだ拡がったままの子宮へと、
出てきた自分達の代わりを注ぎ込むの。
その子達の精液を…あたしはそれを嬉々して胎内に受け止めてたわ。
だってあたしは狂ってたままだから、そして戻れなくなってたのよ、もう…


「結!滅!!」

パシィィィ!!!

「うわぁ…最近は好調だな時音!」
「当たり前よ!ようやく長いスランプから抜け出したんだからね!」
数日後、あたしは烏森を元気よく駆けて侵入してくる妖を、
次々と退治していた…この今までの分を取り戻すかのように!
「しかしどうしたんだ?この間は態度が不自然でおかしかったのによ」
「まぁ…共生がうまくいったてとこね」
「なんだそれ?まぁいいか、時音が元気ならそれで」
良守は頭をかきながら、あたしと別の方へ向かった。
「よっしゃ、ハニーの為に次を見つけてくるぜ!」
そして白尾も…あたしの為に、妖を探索に行ってくれる。
その時でした…また身体の奥で心地良い刺激が送り込まれてきたのは。
「んふ…やだ、もう…この子達ってば…うふっ」
お役目中は大人しくしてて、と言ってあったのに…
この刺激は、法衣の中で蠢きやんちゃする、付いてきた子達の仕業だったのよ。
実は今のあたしの法衣内には、この小さくなった子達が巻きつき、
あるいは体内に潜み、こうして機を見計らってはあたしを弄ってたの。
「今は許してあげるけど…妖が出たら大人しくしてなさいよ」
わかったと言う合図か、乳房を舐めて返事する子供…
うふ…素直で良い子ね。
こうして受け入れる事で、あたしはすっかり調子を取り戻したというわけ。
「!きたわね…早くやつけて、後で楽しみましょうね」
お勤め後の淫らな行為を期待し、あたしはまた駆けていくのだった。

ドックン…

ちなみにあたしの胎内では、また新たな胎動が響いてたの。

【 おわり 】

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