一誠「『美味しい紅茶の淹れかた講座』ですか?」

日和「ええ、明日葉さんが教えてほしいって言うから」

日和「わたしも誰かにこのお店の味を覚えてもらえたら、こんなに嬉しいことはないものね」


明日葉「あの、質問してもいいですか?」

 さっきからじっとポットの中を回る茶葉を見つめていた明日葉が声を出した。

日和「はいはい。何でもどうぞ〜」

明日葉「さっき店長は一回、お湯をポットに入れた後どうして捨てて、また入れ直したんですか?」


日和「うんうん、いいところに気がつきました〜♪」

日和「それはね、一度ポット自体の温度を上げておくためよ」

日和「紅茶は入れる温度の違いがそのまま味に出るの」

日和「だから、ぽっとの温度管理はしっかりしないと、同じ葉を使ってるのに、味が毎回違うなんて事になっちゃうのよ」


明日葉「なるほどー」

明日葉「家で飲む時、美味しい時とそうでない時がある理由がわかりました」


 熱心に店長の紅茶講義に耳を傾ける明日葉。
 なかなか鋭い質問をするし、第一とても真剣だ。
 こんなに一生懸命なのに、何で仕事ではあんなにミスが多いんだろうな……。



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