日和「いいこいいこ」
輪廻「えへへ……」
輪廻は大人しく店長の腕に抱かれ、頭を撫でられている。
日和「輪廻さん、他のところに行ってもこの味を出してくれると嬉しいな」
輪廻「……他の店……なんて」
日和「あら、お店じゃなくてもいいのよ? 輪廻さんの未来の旦那様に出してあげるとか」
輪廻「もう……やめてよ、お母さん」
店長は輪廻の頭を撫でつづけ、輪廻もまた幸せそうに目を細めて店長に身体を預けていた。
ふむ……輪廻ってこんな表情もするんだな……。
なんか意外な一面だ。
日和「あら、ごめんなさい、一誠くん一人にしちゃったみたいね」
一誠「あ、いや、気にしないでください」
日和「一誠くんも、ちゃんと紅茶淹れられたらいいこいいこしてあげるから」
な……。 なんて魅力的なご褒美……っ!!
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