この物語は、セロが白銀の村へココを連れて行く旅に、友達のワカバとその弟ライトが同行する形で 始まります。 セロの目的はココのメンテナンスですが、同行するワカバは勢いでエントリーしてしまった演劇祭のため、 脚本を書きながら各地で役者を探そうと画策中。 それはいわくつきの悲劇『天使の導き』と全く正反対のハッピーエンド版で、史上最大の逆賊と名高い アインが『実は良い人だった!』というトンデモな内容。 そんな代物だけに、「役者すら見つからないのでは?」と不安を抱えながらも、偶然か運命か、主役に ふさわしいアンジェリナやベルを見つけて大はしゃぎ。 果たして、ワカバたちは無事にアンジェリナたちを仲間に入れて、劇を成功させることができるのでしょうか? |
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天使の導きは、白の国の姫――クリスティナを襲った悲劇の演目です。 病床の国王が幼いクリスティナの身を案じ、後見人にアインという男をつけるよう側近に命じた直後に崩御。 それ以降、クリスティナは亡き父の命に従い、アインに支えられる形で政治を執り行うことで、徐々に統治者としての知識を身につけていきます。 やがて、クリスティナは人形調律の技術においても格段の進歩を遂げ、赤や青といった隣国より羨望のまなざしで見られるようになりますが―― そんな折り、白の国から遠く離れた白銀高原(赤と青の国境)に大規模な鉱脈が発見され、それぞれの国が互いに自分たちの領土であると主張し始めました。 ……がしかし、これは大きな陰謀があってのこと。 |
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クロハネの時代には、今より多くの人形が存在していましたが、現代ではその数も減少してしまいました。 減少したと言っても、大都市とかそういう所にはそれなりに居るようです。 セロやワカバの住むモルスグルンには、人形は「ココ」しか居ませんが、ベルの住むジルベルクには「ベル」、そして目覚まし人形の「チョコ」「フローラ」「クェイク」がいます。 人形が長い時代を稼動するには、それなりの「純度」を持つ「貴石」が必要です。ですが、近年では純度の高い「貴石」は貴重品となってしまいました。 人形の始まりは、クロハネでも少し触れていますが、人形の傍に今では「貴石」と呼ばれる石があり、その効果で動き出したのが始まりだと言われています。 もし、人形が安価で簡単に作れるのもであったなら、世界は大きく変わっていた事でしょう。 |
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歴史の謎を解き明かそうとする青年と、小説家を目指す女の子のペア。 南部地方にある緑の街――モスグルンに住むセロは、亡き父親と同じ歴史学者を目指して勉強をしている青年です。 |
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演目『天使の導き』でクリスティナ&エファの役割を演じるふたり。 青の都の孤児院で育ったアンジェリナは、舞台女優になることを夢見ており、アルバイトをしながら演劇を学んでいました。 |
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姉と弟 ――― 少し勝ち気なお姉ちゃん相手に、悪戯好きな弟が叱られつつも舌を出し、しっかりバレて頭を叩かれている……といった日常が似合う、そんな微笑ましい姉弟です。 ふたりはパン屋を営む母親を助けるために、それぞれの空いている時間で店を手伝います。 ふだんはソリが合わないようにも見えるが、いざというときのコンビネーションは完璧です。 |
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奇妙な同居人 ――― セロがまだ幼い頃、どこからともなく父親が連れてきた人形のココ。 それ以来、セロの『お姉さん(?)的存在』として暮らしてきたが、年月と共にその立場が逆転し、父親が亡くなった現在では……彼にベッタリな甘えん坊となってしまいました。※ごく希に、ココがお姉さんの態度をとる。※ ココはうまく喋ることができませんが、セロは慣れているため……さほど苦もなく、身振り手振りを理解することができます。 そういった意味では「兄妹」と言っても過言ではないのかも知れません。 |
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女優の卵と脚本家の卵の関係 ――― ワカバの一押しで『クリスティナ姫』役の候補となったアンジェリナ。 しかし、演劇に関してはアンジェリナの方がずっと先輩にあたるため、ワカバがなかなか意見しづらい立場……でのスタートになります。 果して、演劇は無事「大団円」を迎える事が出来るのでしょうか? |
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2006 Tarte ■ |