ヒャクエンの品格
すずらんさん作
キャスト
大前 静子・・・源 静香 里中 のび介・・・野比 のび太
森 ドラミ・・・ドラミ 東海林 武・・・剛田 武
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・・・ここは、マンション「S&F」。
ここには色々変わった人が住んでいる・・・
その中でも最も変わっているのが「大前静子」。
なんでも、百円をこよなく愛しているとの事だ。
それに、節約上手。
「ああ!また百円が!!」
部屋の中で財布を除きこんで一人叫ぶのは大前静子。
ちなみに部屋内にはドラミ、のび介、武がいる。
「どうしたんですか?静子先輩」
と、森ドラミ。ドラミは静子を尊敬しているのだ。
「財布の奥に、百円玉が入っていた」
「なんだそれだけかよ、びっくりさせるなよそっくり」
静子の事を「そっくり」と呼ぶ東海林武。
なんでも、地元の母にそっくりだから「そっくり」と呼ぶようにしたとか。
「まあまあ、百円を大切にするのはいい事だよ東海林さん」
と、里中のび介。
「そりゃそうだけどさ・・・」
「百円をバカにする者は百円に泣く」
静子が武にビシッと言う。
「な、なんだよ」
「私の母が言っていた事を言ったまでですが、何か?」
「そうですよ東海林さん。静子先輩の節約ぶりを見てください」
TVのコンセントは抜いてある。
「でも、大前さん。なんでTVのコンセント抜いてるんですか?」
「これだけで1日2円安くなります」
「たった2円でしょ・・・」
と、東海林がため息まじりに言う。
「何を言いますか。1ヶ月で約60円。1年では720円安くなるんです。計算も出来ないのか、このブタゴリラ」
そっくり呼ばわりされたらブタゴリラ呼ばわりする。
そんな静子さんなのであった。
「あ、静子先輩!私に節約方法を伝授してください!メモしますんで」
と、言ってメモ帳をバッグから出そうとするドラミ。
「待ちなさい!!」
静子がストップ!
「どうかしたんですか?」
きょとんとするドラミ。そりゃそうだろう。
「メモをする時はチラシの裏を使いなさい!!」
「ええ!?なんでチラシの裏!?なんでメモ用紙使っちゃダメなんですか?」
「なんだ、その・・・くだらない質問」
静子が呆れる。・・・お前の方が呆れるわ
「紙を使う=資源の無駄!!Can you understand?」
(あなたは理解できますか?)
「はあ・・・なるほど」
ドラミはチラシを取ったのだった。
〜*end*〜
+++あとがき+++
ドラ「・・・何が言いたかったんだ、この小説」
スネ「笑い取る気毛頭ないだろ」
ドラ「そもっそも僕が出てないってどーゆー事だ!?」
スネ「ちゃんと説明したまえ!!」
すず「うるせええええ!おめーら影薄いからだよ!!」
〜終わり〜
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