ドラドラミトークショー

メタルさん 作

 

第10話「神奈川の関西弁使い」


ドラえもん「この前の『ドラドラミトークショー』で静香ちゃんがこの別荘にイカダでやってきて、
      女子用のスクール水着を盗られてしまった事件が起きたけど、着せ替えカメラで女子用のスクール水着を静香ちゃんに着せて、
      さらにそれをプレゼントして無事に解決できたね。」

ドラミ「元々あった静香さんの女子用のスクール水着はシルカさんが持っていると思うから、無事に解決したといえるのかしら?」

ドラえもん「いいんだよ。静香ちゃんはそれで満足したんだから。」

ドラミ「それもそうね。」

ドラえもん「じゃあ、今回の『ドラドラミトークショー』を始めるよ。」

ドラミ「今回は『ドラえもん』代表のゲストは呼んでいないの?」

ドラえもん「呼んでいないよ。」

ドラミ「武さんとスネ夫さんと静香さんも参加したからなの?」

ドラえもん「静香ちゃんは僕達と一緒にドラえもん関連の話をしていないけど、今回、『ドラえもん』代表のゲストは呼んでいない理由とは違うよ。」

ドラミ「もしかして、今回で『ドラドラミトークショー』が第10回目を迎えたことに関係があるの?」

ドラえもん「それも少し関係あるかな?後で教えるよ。」

ドラミ「じゃあ、話を元に戻しましょう。」

ドラえもん「今回のドラえもん関連の話は『ドラえもん ギガゾンビの逆襲』です。」

ドラミ「『ドラえもん ギガゾンビの逆襲』はファミコンのドラえもんゲーム初のRPGで、
    『ドラえもん のび太の日本誕生』に登場したギガゾンビが再び世界を征服するために、
    様々な世界の支配者たちを復活させて操りだしたの。それを知ったお兄ちゃん達がその計画を阻止するために、
    タイムマシンでギガゾンビがいる原始時代に行ったんだけど、
    そこにたどり着く前にお兄ちゃん達の動きを知ったギガゾンビに亜空間をねじ曲げられ、
    それで時空乱流に巻き込まれてしまって、みんなは離れ離れになり、お兄ちゃんは道具を失ったけど、
    元の町に戻ることができて、そこから冒険が始まるのよ。」

ドラえもん「後、主人公はオリジナルキャラだよ。」

ドラミ「それにしても、ギガゾンビは前にタイムパトロールに逮捕されたはずなのに、どうやってそこから逃げ出したのかしら?」

ドラえもん「それも気になるけど、タイムパトロールは逃げられたギガゾンビを再び捕まえるための行動を
      なぜ起こさなかったのかが気になるよ。」

ドラミ「『ドラえもん ギガゾンビの逆襲』の最後までタイムパトロールの出番がなかったわね。」

ドラえもん「そう考えると、最後くらいはタイムパトロールが登場した方がよかったと思うよ。」

ドラミ「じゃあ、今回のゲストを紹介するわよ。『らき☆すた』の黒井ななこさんです。どうぞ。」

ドラミがそう言うと、『らき☆すた』の黒井ななこがドラえもんとドラミがいる部屋に入ってきた。

ななこ「ウチと会うのは初めてやな。黒井ななこと申します。今日はよろしゅー頼むがな。」

ドラえもん「今回は関西弁使いの人を呼んだんだね。」

ドラミ「そうよ。この小説に関西弁のキャラが登場したらおもしろいと思ったから、私が黒井ななこさんをここへ呼ぶことにしたのよ。」

ななこ「早速やけど、ウチの自己紹介をさせてもらうわ。名前は黒井ななこ。
     神奈川出身で、陵桜学園高等部で世界史を担当している教師や。
     泉こなたが高校生やったころは、そのクラスの担任でもあったんやけど、泉こなたが大学に進学した後は、
     高校2年生になった小早川ゆたかのクラスの担任になったんや。

     それと野球の千葉ロッテマリーンズのファンで、ネトゲもやっているでー。」

ドラえもん「神奈川出身なのに関西弁でしゃべるなんて、珍しいよね。」

ななこ「それを他の人にも言われたことがあるでー。ウチが関西弁でしゃべるのは、ウチが小学生の時、
    担任の先生が関西弁でしゃべるのにあこがれたからや。」

ドラえもん「なるほど。」

ななこ「ちなみに、大学は関西の大学に通っていたでー。」

ドラミ「じゃあ、話を今回のドラえもん関連の話である『ドラえもん ギガゾンビの逆襲』に戻しましょう。」

そのとき、ドラえもんとドラミとななこがいる部屋から誰かがインターホンを鳴らす音が聞こえてきた。

ドラえもん「誰だろう。」

ななこ「ウチの他にも誰かここへ呼んだんか?」

ドラミ「そんなはずないけど、玄関に行ってみるよ。」

そう言って、ドラえもんは玄関のところに行って、ドアののぞき穴から外の様子を見ると、シスターのような帽子に、
白を基調としたミニスカートのワンピースを着用し、さらに腰部には大きな手錠らしきものを身につけた人が立っているのが見えた。

ドラえもん「誰か知らないけど、この別荘に住む誰かを待っているみたいだからドアを開けよう。」

そう言って、ドラえもんは玄関のドアを開けた。

シスター風の人「ドラえもん、久しぶりですね。」

ドラえもん「どちら様ですか?」

シスター風の人「もうウチのことを忘れたのですか?」

ドラえもん「本当にあなたとは前に会った覚えがないですよ。」

シスター風の人「『ドラドラミトークショー』の第6回のとき、あなたとドラミちゃんとレイア・ドラゴンさんの3人と
          一緒にしゃべっていたじゃないですか?」

ドラえもん「何でそのことを!?でもあれは『ケロロ軍曹』の東谷小雪の姿になっていたこの小説の作者だったような……。まさか……。」


シスター風の人「そのまさかですよ。私はこの小説の作者であるメタルです。」

ドラえもん「メタルさん!?でも、姿が全然違うよ。」

メタル「それも前に説明したじゃないですか。ウチは『ドラえもん』の世界とは違う世界に住んでいる人は何かのマンガ・アニメのキャラの姿でないと、この世界に姿を現すことができないと言っていましたよ。今回はゲームのキャラの姿ですけどね。」

ドラえもん「そういえば、前にそんなことを聞いていたね。忘れていたよ。」

メタル「忘れないでくださいよ。」

ドラえもん「それでその姿は誰なの?」

メタル「『GUILTY GEAR』シリーズに登場するブリジットです。このような格好をしていますけど、男の子ですよ。」

ドラえもん「そうだったの!?前に会った時は女性だったのに、今回は男性になっているんだ。」

メタル「見た目は女性に見えますから別にいいじゃないですか。
    『プチカラット』のデール・アラゴナイトだって男性なのに見た目では女性に見えるんですから。」

ドラえもん「それは関係ないと思うよ。まあ、メタルさんがどういう姿でこの小説に登場するのか僕の考えでは分からないね。」

メタル「まあ、ウチの気まぐれや趣味だと思ってください。」

ドラえもん「そういえば、一人称が前は“私”だったのに、今回は“ウチ”になっているね。それにしゃべり方も少し違うような気がするよ。」

メタル「それは、ウチが現在の姿になっているキャラに一人称やしゃべり方を合わせているからですよ。」

ドラえもん「なるほどね。じゃあ、いつもの部屋で今回のドラえもん関連の話を一緒にやろう。」

ドラえもんがそう言うと、メタルは別荘の中に入っていき、ドラえもんは玄関のドアを閉め、
ドラえもんとメタルはドラミとななこがいる部屋に移動した。

ドラえもん「おまたせ。」

メタル「久しぶりですね、ドラミちゃん。」

ドラミ「誰なの?お兄ちゃん。」

ドラえもん「前に会った時と姿は違うけど、この小説の作者であるメタルさんだよ。」

ドラミ「そうだったの!?全然分からなかったわ。」

ななこ「この小説の作者ということは、ウチが今日、ここへ来ることも知っとったんか?」

メタル「もちろんですよ。」

ななこ「それやったら、ウチがこの小説に登場できたことに感謝するでー。」

メタル「どういたしまして。」

ドラえもん「それじゃあ、改めて話を今回のドラえもん関連の話である『ドラえもん ギガゾンビの逆襲』に戻そう。」

ななこ「『ドラえもん ギガゾンビの逆襲』というたら、お金の単位がドラやきになっていたな。」

ドラミ「そうなの。お兄ちゃん達が敵をどれくらい倒したかによって、私がお兄ちゃんから呼ばれたときに、
    ドラやきをあげる数が決まるのよ。ちなみに、体力回復とセーブの役割もするわよ。」

メタル「ドラやきはひみつ道具を使用するときにも必要でしたね。」

ドラえもん「そうじゃないとドラやきを買い物でしか消費しないからだと思うよ。」

ななこ「そやけど、ショップで買える物とゆうたら、とくようドラやき、スーパードラやき、メガドラやきなどの消費アイテムくらいやな。」

メタル「ショップじゃなくて、ドラやきとアイテムを交換する交換所ですよ。」

ななこ「そやったな。ウチはこれを他のRPGと同じようにショップと思っておったから、忘れてたわ。」

ドラミ「装備アイテムは武器、防具、その他の3種類があるけど、すべて町やダンジョンの宝箱でしか入手できないわね。」

ドラえもん「他のRPGでも宝箱か敵を倒して落とすことでしか入手できない装備アイテムはあるけど、
      すべての装備アイテムが宝箱でしか入手できないのは、このゲームくらいだと思うよ。」

ななこ「せめて、序盤くらいは装備アイテムとドラやきを交換所で交換できたらよかったと思うでー。」

メタル「ウチもそう思いますけど、お金の単位がドラやきですから、それで装備アイテムを入手できたら、
    おかしいと思ったんじゃないですかね。」

ドラミ「確かにそうね。」

ドラえもん「他にも僕がネズミ系統の敵と戦闘をするとマヒ状態になるんだよね。」

ななこ「それはおかしゅうないやろー。ドラえもんはネズミが苦手なんやから。」

メタル「後、主人公と一緒に戦う最終的な仲間はドラえもん、のび太、静香の3人ですね。」

ドラミ「普通に考えたら、そうなるのが自然よ。」

ななこ「のび太が仲間になる前は美夜子。海底編の鬼岩城で仲間になるのがスネ夫。
    地底編で仲間になるのがジャイアン。

     古代編で仲間になるのがテラやったな。」

ドラえもん「4人とも途中で別れることになるけどね。」

ドラミ「その中で一番活躍していないのはスネ夫さんになるわね。」

メタル「海底編のボスであるポセイドンがいる鬼岩城で仲間になりますから、仲間にした後、すぐにポセイドンがいる場所に移動して、
    ポセイドンを倒したら、すぐにお別れですからね。」

ななこ「改造プラモ軍団を作るために別れることになるんやったな。」

ドラえもん「静香ちゃんを仲間にした後、スネ夫君の家に行って、スネ夫君に話しかけると、改造プラモ軍団をもらうことができたね。」

ドラミ「そのために、スネ夫さんが一番仲間になる期間が短い理由になるかもしれないわね。」

ななこ「主人公達の仲間になるテラは『ドラえもん ギガゾンビの逆襲』のオリジナルキャラやったな。」

メタル「そうなんですよ。『ドラえもん のび太の日本誕生』をタイトルだけ知っていて、その内容を見ていない人からすれば、
    それに登場したキャラだと思いますよ。」

ドラえもん「『ドラえもん のび太の日本誕生』を見ていなくても、それはないと思うよ。」

ななこ「テラは静香からギガゾンビの娘やと判明するんやったな。」

ドラミ「ラスボスに殺されるんだけど、ラスボスとの対決に勝った後、ある方法で復活するのよね。」

メタル「ウチとしては、あの後、ギガゾンビとテラがどうなったのかが気になりますけどね。」

ドラえもん「僕はあの後、のび太君達と一緒にタイムマシンで現代に帰ってきたけど、
      ギガゾンビとテラがどこで何をしているのかは知らないよ。」


ドラミ「私の予想だと、7万年前の日本の村で幸せに暮らしていると思うわ。」

ななこ「とゆうか、タイムパトロールに『お前らは結局、何をしていたんや』とツッコミたいわ。」

ドラえもん「最初に僕とドラミもその部分が気になる発言をしているよ。」

メタル「答えはギガゾンビの脱獄罪に対する逮捕状が作成できなかったということにしましょう。」

ななこ「容量の都合という答えよりは、ええと思うな。」

ドラえもん「それじゃあ、これで『ドラえもん ギガゾンビの逆襲』の話は終わります。」

ドラミ「ところで、メタルさんのことについて少し聞いていいかしら?」

メタル「いいですよ。」

ドラミ「嫌いな人のタイプを教えてくれないかしら?」

メタル「答えずらいことを聞くのですね。」

ななこ「この小説の作者に向かって、なんちゅー質問をするんや。」

ドラえもん「ドラミがそういう質問をするなんて思ってもみなかったよ。」

ドラミ「たまには私もそういう質問をしたいのよ。」

メタル「じゃあ、教えてあげますよ。2010年12月の時点でのウチの嫌いな人のタイプはエリートな人、苦労人、卑怯な人、ずる賢い人、
    ひねくれた人、平気でうそをつく人、怒りやすい人、生き急ぐ人、黙認する人、高見の見物をする人ですね。」

ななこ「めちゃくちゃ多いやないか。」

ドラえもん「いくつかは僕も分かる気がするけど、嫌いな人のタイプに苦労人、生き急ぐ人、黙認する人が入っているのは何でなの?」

メタル「苦労人は苦労していればえらそうにしていいと思ってしまう人がいるからです。
    生き急ぐ人は人生で早く名誉・地位・権力・経済力といった価値のあるものを手に入れようとするからです。
    黙認する人は悪いことをしている人を見て見ぬふりをしていると思うからです。」

ななこ「高見の見物をする人が嫌いな人のタイプに入っているのは、人に自分の知られたくないことを見られたくないからなんかー?」

メタル「そうですよ。ちなみに、ウチは宿題や仕事を早く終わらせる人のことを、生き急ぐ人には含みませんよ。」

ドラミ「メタルさんはもしかして仕事とプライベートを分けているタイプなの?」

メタル「もちろんですよ。仕事で一緒に働く人とは、プライベートでの付き合いはしないですよ。」

ドラえもん「それは分かるよ。僕も仕事とプライベートを分けているよ。」

ななこ「ドラえもんの仕事って、のび太の世話をしとることやろー。ウチからしたら、一緒に遊んでいるようにしか見えへんでー。」

ドラえもん「そんなことないよ。僕はのび太君を立派な大人にするために遊んでいるように見えて、実は働いているんだから。」

ドラミ「でも、お兄ちゃんがのび太さんに余計なことをして、事件になったこともあるわよ。」

ドラえもん「それはたまたま事件が起きただけだよ。」

ななこ「ドラえもんの仕事はのび太やその関係者と遊びということで決まりやな。」

ドラえもん「絶対にダメ!!それにメタルさんの嫌いな人のタイプの話からずれてきているよ。それでメタルさんの……っていない!?」

ななこ「ウチらがドラえもんの仕事の話で盛り上がっている最中におらんなっとるやんけー!?」

ドラミ「前にも似たような手を使われたわ!」

ドラえもん「メタルさんにエリートな人の基準を聞こうと思ったのに……。」

ななこ「やっぱり、ドラミちゃんがメタルさんに嫌いな人のタイプを聞いたのは間違いやったとちゃうんかい?」

ドラミ「そんなことないわよ。」

ななこ「でもなあ、これ以上何を聞かれるか分からないから、こっそりとここを離れたと思うわ。」

ドラミ「そうかもしれないわね。」

ドラえもん「じゃあ、この出来事に関しては解決ということにしておこう。」

ななこ「そやな。」



ドラミ「ところでお兄ちゃん。今回、『ドラえもん』代表のゲストは呼んでいない理由はなんなの?」

ドラえもん「実は今回が『ドラドラミトークショー』が第10回目だから、
      この小説の作者であるメタルさんがどこかで登場する可能性があると思ったからだよ。

もし、今回、『ドラえもん』代表のゲストを呼んだら、その人とメタルさんとで騒動になる可能性があったからだよ。」


ななこ「今回、まさにメタルさんが登場する予想が当たったちゅうわけやな。」

ドラミ「つまり、『ドラえもん』代表のゲストがメタルさんに喧嘩を売る可能性があったというわけね。」

ドラえもん「そうだよ。『ドラえもん』代表のゲストが『自分の出番を増やして活躍させてくれ!』
      というようにメタルさんを脅迫する可能性もあるからね。」

ななこ「とりあえず、今回は無事でええということやな。」

ドラえもん「そうだね。」

ななこ「それじゃあ、話はこれで終わったし、今日は楽しかったでー。ウチはこれで帰るけど、機会があったら、また会おうなー。」

そして、ななこはどこでもドアで自分が住んでいる場所に戻り、
ドラえもんとドラミは今回の『ドラドラミトークショー』が普通に終わったことに喜ぶのであった。

 

第11話「お洋服集めが好きなお嬢様」


ドラえもん「この間、この小説についての意見が届いたんだけど、それに“小説というより談話”と書かれていたんだ。」

ドラミ「そうでしょうね。この小説はほとんど会話だけですもの。」

ドラえもん「この小説の第1回目にドラミが言っているけど、
       『これまでも、いろいろな人達のいろいろな形のドラえもん関係の小説が登場しているんだから、
       こういった小説も成り立つのよ』ってあるのにね。」

ドラミ「しょうがないわよ。そこまで細かく読んでいない人もいるんだから。私達は今までどおりにすればいいのよ。」

ドラえもん「そうすれば2011年の1月の時点で更新が止まっている
       『ドラミュー』のスネ夫の小説館に掲載されている完結していないドラえもん小説の続きが更新されるかもしれないからね。」

ドラミ「じゃあ、前置きはこれくらいにして、今回のドラえもん関連の話を始めましょう。」

ドラえもん「その前に、今回のゲストを呼んだほうがいいよ。」

ドラミ「どうしてなの?」

ドラえもん「よく考えたら、今回のドラえもん関連の話を発表した後に、ゲストを呼ぶのは順番としておかしいと思ったんだ。」

ドラミ「なるほど。言われてみればそうね。じゃあ、先に今回のゲストを紹介するわ。
    『プチカラット』のフローライト・アクア・ベリルマリンさんです。どうぞ。」

ドラミがそう言うと、『プチカラット』のフローライト・アクア・ベリルマリンがドラえもんとドラミがいる部屋に入ってきた。

アクア「初めまして、フローライト・アクア・ベリルマリンと申しますわ。今日はよろしくお願いしますわ。
    わたくしのことは、アクアと呼んでくださいね。」



ドラえもん「いかにもお嬢様って感じだね。」

ドラミ「お兄ちゃんが前に『プチカラット』の話を少しだけしていたことを思い出して、それでアクアさんを呼んだのよ。」

アクア「わたくしがドラえもんさんとドラミさんと共演できるなんて、とてもうれしいですわ。
    では、自己紹介をさせていただきます。わたくしの名前は、フローライト・アクア・ベリルマリン。3月3日生まれで20歳。
    ジェムストーン王国の首都・ペンデロークに住んでいて、おっとりしていて楽天的な性格だと言われることがありますわ。
    趣味はお洋服を集める事ですわ。後、額のサークレットにはアクアマリンをつけていますわ。

    ちなみに、わたくしにはお兄様がおりまして、名前はシェリート・パーズ・ベリルマリンと申しますわ。」

ドラミ「お洋服集めを趣味にしているなんて、よほどおしゃれが好きなのね。」

ドラえもん「実はそうじゃないんだよ。アクアさんは自分が着れない服まで集めているんだよ。」

ドラミ「どういうことなの?」

ドラえもん「アーケード版『プチカラット』のおはなしも〜どをアクアさんでプレイすると、人が着ている洋服を欲しがっているんだよ。」

アクア「そうですけど、わたくしが気にいっていないお洋服は欲しがっていませんわ。」

ドラミ「人が着ている服を欲しいなら、その服をどこで手に入れたかをその人に聞けばいいじゃない。」

アクア「だって、すぐに欲しくなってしまうんですもの。」

ドラえもん「しかも自分が着れない洋服まで欲しがるんだよ。」

ドラミ「そうなの!?つまり、お洋服集めは自分がおしゃれをするためじゃなくて、コレクションするためということなの?」

ドラえもん「そうだよ。」

アクア「だって、わたくしが持っていない素敵なお洋服がいっぱいあるんですもの。」

ドラえもん「しかもやり方も強引でね。壊れたカサをラルドに直してもらった時なんか、ラルドが着ている服が気にいって、
       その場でラルドが着ている服を脱がそうとしているんだよ。」

ドラミ「壊れたカサを直してもらって、その人の服を脱がそうとするなんて、変態じゃない。」

アクア「不思議な生き物を頭に乗せている小さな女の子にも変態と呼ばれたことがありますわ。」

ドラミ「そうでしょうね。」

ドラえもん「(不思議な生き物を頭に乗せている小さな女の子といえば、ルコ・ハウライトのことだね……。)」

アクア「でもあなた達の姿が着ぐるみでないことは分かりますわ。」

ドラえもん「話をずらさないでよ。」



アクア「これでも、わたくしが欲しいお洋服を着ている人に許可をもらって手に入れたこともありますわ。」

ドラえもん「ペリードットのセクシーな服を欲しがっていた時だね。」

ドラミ「確か、ウサギのような耳としっぽがあって、手が獣化している人ね。」

アクア「あのお姉様はいいセンスをしていて、わたくしのことを理解してくださったですわ。」

ドラえもん「(あれは理解しているといえるのかな?)」

アクア「そういうわけで、わたくしは素敵なお洋服をいっぱい集めていますのよ。」

ドラえもん「アーケード版『プチカラット』のおはなしも〜どをアクアさんのエンディングもすごいよ。」

アクア「わたくしがお洋服をいっぱい集めたことに対してメロメロしているエンディングですね。」

ドラミ「やっぱり。」

ドラえもん「しかもそれだけじゃないんだよ。
       そのエンディングの2枚目の絵のアクアさんの後ろに、左からパール・アラゴナイト、ルミニー・ラルド、デール・アラゴナイト、
       シスト・コランダム、オパーの5人が全裸の状態でいるんだよ。ちなみにその時のオパーは後ろ姿で、
       それ以外の人は正面の姿だよ。」

ドラミ「本当なの!?それって完全にアクアさんが変態じゃないの!?」

アクア「別にわたくしはお洋服を集めているだけで、下着までは集めていませんわ。」

ドラえもん「下着も洋服としてカウントされたんじゃないの?」

アクア「あれはわたくしの後ろで、その5人が勝手に芸術の表現として、ヌード撮影をしているのですわ。」

ドラえもん「そういう風に見えないこともないけど、どちらにしてもアクアさんのお洋服集めは、やりすぎだと思うよ。」

ドラミ「よく考えたら、そういうことを危ないことをこの小説で言っていいの!?」

ドラえもん「いいんだよ。BINGOさん作の『ドラえもんの現代生活』に“ラ○ホテル”という単語が平気で出ているんだから。」

ドラミ「“ピー”と入る言葉もあったわね。」

アクア「じゃあ、わたくしのアーケード版『プチカラット』のおはなしも〜どのエンディングも大丈夫ですわ。」

ドラミ「そういうことにしましょう。」

アクア「ところでわたくしのことを2人共、変態と言いましたけど、見た目からして変態な人を知っていますわよ。」

ドラえもん「誰なの?言っとくけど、『ワールドヒーローズ』シリーズのラスプーチン、マッドマン、ジャック・ザ・リッパーの3人は無効だからね。」

アクア「違いますわ。『カオスブレイカー』のフィーナですわ。」

ドラミ「露出度が高いエルフのことね。あれは見た目だけで、性格はそうでもないわよ。」

ドラえもん「でも平気でああいう格好をしている点で考えたら、見た目はきちんとしているアクアさんより変態かもしれないね。」

ドラミ「『カオスブレイカー』のフィーナのファンがそれを知ったら怒るわよ。」

ドラえもん「ちなみに、『カオスブレイカー』は2010年8月5日にレコムから『ダークアウェイク』というタイトルに変更して、
       プレイステーション3のPlayStation Storeでダウンロード販売が開始されたとあるよ。」

アクア「それはすごいですわ。」

ドラえもん「それじゃあ、アクアさんの紹介はここまでにしよう。」

ドラミ「そうね。」

ドラえもん「今回のドラえもん関連の話は『スネ夫は理想のお兄さん』です。」

ドラミ「『スネ夫は理想のお兄さん』はスネ夫さんの弟であるスネツグ君が何年も前にアメリカのニューヨークに
    住んでいるおじさんの養子になっていたところを、久々に日本に帰ってきた話よ。」

ドラえもん「あまりにも久々だったから、誰だか覚えていなかったよ。」

アクア「スネ夫君は確か、自慢好きで口が上手くウソをつく少年でしたね。 そんな少年に弟がいたなんて驚きましたわ。」

ドラえもん「スネ夫君は一人っ子というイメージが強いからね。無理もないね。」

ドラミ「その話では、スネ夫さんはスネツグ君をお兄ちゃん達に会わせたがらなかったのよね。」

ドラえもん「スネ夫君がスネツグ君と手紙のやり取りをしていて、スネ夫君がスネツグ君への手紙に『学校の成績はトップ』、
       『スポーツ万能』、『町中の女の子の憧れの的』、『乱暴者のジャイアンも、僕には頭が上がらない』と
       いったことを書いていたからね。」

ドラミ「本来のスネ夫さんとイメージが違いすぎるわね。」

ドラえもん「のび太君も同じことを言っていたね。」

アクア「わたくしのお兄様は家に仕送りをして、がんばっていますのに、スネ夫君はダメダメですわ。」

ドラえもん「そのことで僕とのび太君に相談しに来たんだよ。」

ドラミ「スネツグ君にスネ夫さんのことをいつまでも理想の兄貴というイメージを保つためだったわね。」

アクア「自分を理想としている人のイメージを人生の目標にしている人もいますから、
    スネ夫君もスネツグ君のために理想の兄としてドラえもんさん達にお願いしているのですね。」

ドラミ「(さっきはスネ夫さんのことを“ダメダメですわ”と言っていたのに……。自分で言ったことをすぐに忘れるタイプね。)」

ドラえもん「そうなんだけど、一度は断ったんだよ。」

ドラミ「そうでしょうね。」

ドラえもん「静香ちゃんや出木杉君、ジャイアンも断っているんだけどね。」

アクア「普段の態度が悪いと、人に断られますからね。」

ドラえもん「ちなみに出木杉君は『ごまかしはよくないと思うな。』とスネ夫君に言っているんだよ。」

ドラミ「おそらく、“スネツグ君には真実を話して、スネ夫さんはスネツグ君がイメージしている理想の兄になるように行動しなさい”と
    出木杉さんは言いたかったのでしょうね。」

アクア「出木杉君は冷静な判断を下したというわけですね。それで結局、どうなったのですか?」

ドラえもん「スネツグ君が家に来て、歓迎パーティーを開くというお知らせを受けてね。スネツグ君がスネ夫君を尊敬していて、
       それを目標に立派な少年になろうとしていることを聞いたんだ。

       そこでイメージライトキャップという道具を出して、それをスネツグ君に被るように言って、被らせたんだ。」

ドラミ「イメージライトキャップというのは、それで照らされた人は被っている人のイメージ通りに行動する帽子なの。」

アクア「なるほど。つまり、スネツグ君はそれでスネ夫君のことを周りの人から理想の兄のイメージ通りに行動するというわけですね。」

ドラえもん「その通りだよ。」

ドラミ「その結果、スネ夫さんは自分で思っていたよりすばらしい少年だと勘違いしてしまうのよ。」

ドラえもん「それで、スネツグ君がいなくなると、スネ夫君に対する周りの反応が普段と同じになることを
       僕とのび太君がスネ夫君に教えたら、スネツグ君をアメリカへ帰らさないで、ずっと日本に滞在させようとしていたんだよ。」

アクア「スネ夫君はスネツグ君の本当の理想の兄になるための行動を起こさないで、スネツグ君を日本に滞在させようとするなんて、
     ダメダメですわ。」

ドラミ「イメージライトキャップのことをお兄ちゃん達がスネ夫さんに教えていなかったからじゃないの?」

ドラえもん「今考えたら、そうかもしれないね。」

アクア「それでスネツグ君はどうなったのですか?」

ドラえもん「アメリカのニューヨークへ帰ったよ。
       まあ、その時、スネ夫君に気づかれないようにイメージライトキャップをスネツグ君から返してもらったけどね。」

ドラミ「二度と、スネ夫さんの前に現れないことを祈るしかないわね。」

ドラえもん「あれから、スネ夫君はスネツグ君の本当の理想の兄になるための行動を全然していないからね。」

アクア「スネ夫君には、わたくしの兄の行動を少しは見習ってほしいですわ。」

ドラえもん「(パーズはパーズで、危ない行動をしているけどね。)」

ドラミ「それでは、これで『スネ夫は理想のお兄さん』の話は終わります。」

そのとき、しゃれ子がドラえもんとドラミとアクアがいる部屋に入ってきた。

しゃれ子「おまたせ、ドラえもん。今日の『ドラドラミトークショー』のために今の流行の服装で来たわよ。」

ドラえもん「遅いよ、しゃれ子ちゃん。もう今日の『ドラドラミトークショー』は終わりだよ。」

ドラミ「お兄ちゃん。今回の『ドラえもん』代表のゲストを呼んでいたの!?」

ドラえもん「そうだよ。でも、約束の時間になっても来そうになかったから、あきらめていたんだよ。」

しゃれ子「せっかく、おしゃれに時間をかけて今の流行の服装で来たのにどうしてくれるのよ!?」

ドラえもん「そう言われても……。約束の時間から数時間は経っているんだよ。」

ドラミ「そういえば、今回の『ドラドラミトークショー』はかなりの時間を使っているわね。」

アクア「そのお嬢さんの洋服、いいですわね。わたくし、欲しくなりましたわ。」

ドラえもん「(嫌な予感がする……。)」

しゃれ子「誰、この人?」



ドラミ「フローライト・アクア・ベリルマリンさんで、お洋服を集める事を趣味にしているお嬢様よ。」

しゃれ子「あなたもおしゃれが好きなようだけど、この洋服は今の流行の服の特別版なのよ。
      だから、譲るわけにはいかないのよ。それにあなたの大きさじゃ着れないでしょう。」

アクア「そう言われましても、わたくしは気にいった洋服は欲しくなるタイプですから、絶対にもらいますわ。」

そう言って、アクアはしゃれ子に、彼女が現在着ている服を脱がそうと行動を開始したのであった。

しゃれ子「何するのよ!?」

ドラえもん「やっぱり、嫌な予感が当たった!!ドラミ、アクアさんを止めよう!!」

ドラミ「もちろんよ!!」

そう言って、ドラえもんとドラミは、アクアがしゃれ子の着ている服を脱がそうとする行動を止めようとした。

アクア「ドラえもんさん、ドラミさん、止めないでください!!」

ドラえもん「そうはいかないよ!」

ドラミ「ここでそういうことをされたら、困るのよ!」

しゃれ子「どうして、こういう目に遭うのよー!?」

こうして、ドラえもんとドラミが、アクアが起こしたしゃれ子の着ている服入手事件を解決したのは、開始から数時間後のことであった。

 

第12話「暗黒界金剛七部神・ケンダラの配下」


ジャイアンの父ちゃん「ドラえもん、ドラミちゃん。今日は俺を『ドラドラミトークショー』に参加させてくれて、ありがとな。」

ドラミ「どういたしまして。」

ドラえもん「今回の『ドラえもん』代表のゲストを誰にしようかと悩んでいたら、ジャイアンのパパがいいんじゃないかと思いついたんだ。」

ドラミ「『ドラえもん』の本編でも出番が少ないから、この小説で知名度を上げるためね。」

ジャイアンの父ちゃん「そうだったのか。お前達は良い奴だな。ウチの武もこういうところを見習ってほしいぜ。」

ドラえもん「(出番はジャイアンが決めているわけじゃないんだけどね。)」

ドラミ「そういえば、ずっと前に爆発したスネ夫さんの家の建て直しが終わったようね。」

ジャイアンの父ちゃん「確か、スネ夫君が自分で家を爆発させたんだったな。」

ドラえもん「スネ夫君は今も入院中だけどね。」

ドラミ「新しくなったスネ夫さんの家は前よりも頑丈になっているみたいよ。」

ドラえもん「これなら爆発事件が起きても平気だね。」

ジャイアンの父ちゃん「それよりも爆発事件を起こさないようにするのが大事だがな。」

ドラえもん「そうだね。家の建て直しにかなりのお金を使ったという話を聞いているしね。」

ドラミ「前置きはこれくらいにして、今回のゲストを紹介するわ。『SD飛龍の拳』のジェニファーさんです。どうぞ。」

ドラミがそう言うと、『SD飛龍の拳』のジェニファーがドラえもんとドラミとジャイアンの父ちゃんがいる部屋に入ってきた。

ジェニファー「あなた達に会うのは初めてね。私の名前はジェニファー。よろしくね。」

ドラえもん「あの暗黒界金剛七部神の1人ケンダラが、スザクの不穏な動きを感じとり、
      彼を監視するために人間界にダディと共に送られた使者じゃないか!?ドラミ。これはかなりの大物を呼んだね。」

ドラミ「ええ。探すのに苦労したわよ。」

ジェニファー「私のことやダディのことも知っているのね。私も有名になったものね。」

ジャイアンの父ちゃん「見た目からして女王様という感じの格好をしているから、普通の人じゃないことくらいは分かるな。」

ジェニファー「これが私の普通の姿なの。」

ドラミ「鞭を持っていて、ハイレグ水着のような衣装で、マントやブーツを身につけているからね。」

ドラえもん「ちなみにダディは白いライオンのような姿で背中に羽が生えているんだよ。」

ドラミ「ジェニファーさんとダディさんはお互いに良い感じの仲なのよ。」

ジャイアンの父ちゃん「つまり、恋人同士というわけか。世の中にはいろいろな愛があるから、こういうのもありだな。」

ジェニファー「その辺は大人の事情で言えないけど、そう思ってもいいわよ。」

ドラえもん「ジェニファーさんの身長が128cm。ダディの体高が130cmだから、ちょうど良いコンビになることもあるしね。」

ジェニファー「そこまでは私自身も考えてもみなかったわ。」

ジャイアンの父ちゃん「まあ、自分自身のことが自分で分からないことでも、他人ならそれが分かるということもあるしな。」

ドラミ「今の話とは少し違うと思うんだけど……。」

ジャイアンの父ちゃん「ただの勢いで言ってみたかっただけだぜ。」

ドラえもん「やっぱり。」

ドラミ「それじゃあ、ジェニファーさんの紹介はここまでにして、今回のドラえもん関連の話を始めましょう。」

ドラえもん「今回のドラえもん関連の話は『海底ハイキング』です。」



ドラミ「『海底ハイキング』は『ドラえもん』第4巻に収録されている話で
    『ドラえもん』の単行本では休養しているお兄ちゃんに代わって私がのび太さんの面倒を初めて見ている話よ。」

ジャイアンの父ちゃん「『ドラえもん』第4巻といえば、俺が登場している『ソノウソホント』と『ラッキーガン』という話も収録しているな。」

ジェニファー「今は『海底ハイキング』の話だから、自分が登場している自慢話はしないでほしいわね。」

ジャイアンの父ちゃん「分かっているよ。」

ドラえもん「その話は夏休みの目標をみんなで話し合うところから始まって、
       のび太君が大きな計画があることをみんなに宣言して、いずれ、記者会見で発表するとまで言ったんだよ。」


ドラミ「具体的な内容はその時に、話していないわよ。
    まあ、みんなと言っても、その場にいたのは静香さん、武さん、ズル木さんの3人よ。」

ジェニファー「ズル木って誰?」

ジャイアンの父ちゃん「背の高いスネ夫君のような男の子だぜ。」

ドラミ「元々は『ドラミちゃん』という作品のキャラで、
    『ドラえもん』の単行本に収録されている『ドラミちゃん』のキャラのほとんどを『ドラえもん』のキャラに
    変更されたんだけど、ズル木さんだけは変更されずにそのままになっているのよ。」

ドラえもん「ちなみに、『ドラミちゃん』でドラミが住んでいる家はのび太君の遠い親戚で
       顔がそっくりな“のび太郎”という少年のところに住んでいて、『ドラえもん』の単行本に
       収録されている『ドラミちゃん』に登場しているのび太郎君はのび太君ということになったんだ。」

ドラミ「だから『ドラえもん』第4巻の時に、お兄ちゃんが休んでいる間、私がのび太さんの面倒を見るという設定ができたのよ。」

ジェニファー「なるほどね。つまり、『海底ハイキング』のようなドラミちゃんがメインで登場している話は、ドラえもんとスネ夫の2人は、
        ズル木と面識がないというわけね。」

ドラミ「そうはいっても、『ドラえもん』第4巻から第11巻までの私が登場している話だけよ。」

ジャイアンの父ちゃん「でもよ。『ドラえもん』第9巻に収録されている『ウラシマキャンデー』の話にスネ夫君がいたような記憶があるぜ。」

ドラミ「だけど、その話でもスネ夫さんとズル木さんが一緒にいるコマはないから、面識がないということには変わりはないわ。」

ドラえもん「話を戻して、のび太君は夏休みの計画として、日本からサンフランシスコまで海底を歩いて太平洋横断に挑戦するんだよね。」

ドラミ「そのために、のび太さんがいない間の留守番を務めるのび太さんそっくりな身がわりを務めるロボットを用意したのよ。」

ジャイアンの父ちゃん「挑戦内容のことは別にして、それをやったからといって、ギネスブックに載るのか?」

ドラえもん「無理だと思うよ。」

ドラミ「ギネスブックに載らなくても、それをやり遂げたことに意味があるのよ。」

ジェニファー「なるほどね。でも、のび太は『記者会見で発表する』と発言しているけど、
        それは日本からサンフランシスコまで海底を歩いて太平洋横断に挑戦に成功したときなの?」

ドラミ「もちろんよ。」

ジェニファー「だったら、誰がそのことを誰が信じるのよ。テレビで中継をやるわけじゃないでしょう。」

ドラえもん「ただ単にサンフランシスコで泳いでいたという風に誤解される可能性もあるしね。」

ドラミ「そこのところは、のび太さんなりの考えがあったのだと思うわ。」

ジャイアンの父ちゃん「後、『記者会見で発表する』といっても、留守をのび太そっくりロボットに頼んでいるわけだろう。
             そのとき、両親や友達にどう説明するつもりなんだ?」

ドラミ「それものび太さんなりの考えがあったのだと思うわ。」

ジェニファー「結局、のび太に任せているんじゃない。」

ドラえもん「ドラミも、そういう大きな計画をやるときは、もう少し考えて実行しないとダメだよ。」

ドラミ「やったのは、のび太さんよ。」

ドラえもん「でも、ドラミも協力者なんだから、その計画に関わっているでしょう。」

ドラミ「それもそうね。今度から、気をつけるわ。」

ジェニファー「それでのび太の日本からサンフランシスコまで海底を歩いて太平洋横断に挑戦の結果はどうなったの?」

ドラミ「通信機で連絡をしていたんだけど、『鳥島沖で海底火山が噴火。
    太平洋岸に津波の恐れも……』というニュースを私が見てから、のび太さんと連絡が取れなくなったから、
    そこで挑戦は失敗になったのよ。」


ジャイアンの父ちゃん「そのとき、のび太君は海の中で崖を落ちている最中だったから、のび太君にとっては地震だったんだぜ。」

ドラえもん「その後、のび太君が海底の奥深くで、気がついたときは、用意していた通信機を含む道具のほとんどを失っているからね。」

ジェニファー「それで、のび太はどうやって助かったの?」

ドラミ「深海潜水艇がその近くにいて、それにしがみついて東京港に無事に帰ってきたのよ。」

ジャイアンの父ちゃん「東京港から家まで歩いて帰ってきたのか?」

ドラミ「そうよ。その証拠に私がのび太さんに『無事に帰れてよかったわ』とのび太さんの家の庭で言っているわよ。」

ジェニファー「普通、通信機で連絡が取れなくなった時点で深海潜水艇を使って、海の中を探しに行くとかしなかったの!?」

ドラえもん「それなんだけど、テレビアニメ版では、僕とドラミがそれを使ってのび太君を救出したんだよ。」

ジャイアンの父ちゃん「俺もそう聞いた覚えがあるぜ。」

ジェニファー「テレビアニメ版はそれでいいとして、原作でのび太は東京港から家まで帰るのに、海水パンツ一丁の姿でいたんでしょう。
        普通、誰かに見られたらのび太のことをおかしいと思って騒ぎになるはずなのに、
        何も起きていないのはおかしいんじゃないの?」

ドラえもん「快速シューズは履いているけど、それでも海水パンツ一丁の姿となるから、よく考えたら不思議だね。」

ドラミ「のび太さんが東京港から家まで帰る間に、誰にも会っていないか、のび太さんが誰にも会わないように少しずつ移動したのよ。」

ジャイアンの父ちゃん「ジェニファーの格好も、普通の人ならおかしいと思われるのにな。」

ジェニファー「私の格好は、まだ町にいても騒ぎになるほどじゃないわよ。」

ドラミ「ちなみに、のび太さんにそっくりロボットは騒ぎを起こして、留守番の役割をあまり果たせなかったわよ。」

ドラえもん「そうでしょうね。」

ジャイアンの父ちゃん「家の中に水をまくくらいだからな。」

ジェニファー「それでよくばれなかったわね。」

ドラミ「それだけ、のび太さんの両親の目には普通に見えたのよ。」

ドラえもん「それでは、これで『海底ハイキング』の話は終わります。」

ジャイアンの父ちゃん「そういや今、思い出したんだが、前回の『ドラドラミトークショー』で
             アクアがしゃれ子ちゃんが着ている服を欲しがっていたと聞いたんだが、それはどうなったんだ?」

ドラえもん「僕とドラミでアクアさんを止めようとしたんだけど、アクアさんがあまりにもしつこかったから、
       結局、アクアさんにしゃれ子ちゃんが着ている服をあげて、しゃれ子ちゃんに着せ替えカメラで同じ服を着せたんだよ。」

ジェニファー「アクアって『プチカラット』に登場しているお洋服集めが趣味なお嬢様のことね。
        その人の噂を聞いたことがあるけど、すごいようね。」

ドラミ「自分が欲しいと決めた服は絶対に手に入れたいタイプだからよ。」

ジャイアンの父ちゃん「つまり、ドラえもんとドラミちゃんの力でもアクアを止めることができなかったというわけだな。」

ドラえもん「そうだよ。」

ジェニファー「私も狙われそうで怖いわね。」

ドラえもん「アクアさん本人が欲しがるどうかだからね。狙われないことを祈るしかないね。」

ジャイアンの父ちゃん「じゃあ、ここで俺の武勇伝の話をしてやろう。」


そのとき、ドラ・ザ・キッドが通り抜けフープでドラえもんとドラミとジャイアンの父ちゃんとジェニファーがいる部屋に入ってきた。

キッド「ドラえもん、ドラミ、大変だ!!」

ドラえもん「キッドじゃないか!?」

ドラミ「どうかしたの?」

キッド「実はな、この時代に指名手配中の極悪犯が逃げ込んだという情報があってな。ドラえもんとドラミに知らせとこうと思ってな。」

ドラミ「どんな人物なの?」

キッド「俺も詳しいことは知らないが、他人に変身する能力を持っているらしいんだ。だから、知らせようと思ったんだ。」

ドラえもん「ありがとう、キッド。」

キッド「俺もこの時代のいろいろな場所を探すから、何か分かったら俺に連絡をしてくれよな。」

ドラミ「でもよく私とお兄ちゃんがいる場所が分かったわね。」

キッド「俺のタイムマシンで居場所を特定できたからな。じゃあ、よろしく頼むぜ。」

 そう言って、ドラ・ザ・キッドは通り抜けフープでドラえもんとドラミとジャイアンの父ちゃんとジェニファーがいる部屋から出て行った。

ジャイアンの父ちゃん「誰なんだ、あいつは?」

ドラえもん「ドラ・ザ・キッドといって、僕の友達で、ザ・ドラえもんズの1人であり、高いところが苦手なタイムパトロールの隊員でもあるんだ。」

ジェニファー「西部劇に登場しそうな格好をしていたわね。」

ドラミ「あれがキッドの特徴ですもの。後、私の恋人でもあるのよ。」

ジャイアンの父ちゃん「それはすごいな。」

ジェニファー「そのキッドはドラミにとっては白馬の王子様ってとこかしら?」

ドラミ「まあ、そんな感じかしら?」

ドラえもん「僕は認めていないよ!」

ジャイアンの父ちゃん「いいじゃねえかよ。」

ドラミ「それよりも、キッドが言っていた“他人に変身する能力を持つ指名手配中の極悪犯”のことが気になるわ。」

ジェニファー「どんな奴なのかしら?」

ドラえもん「それについては早く捕まることを祈るしかないよ。」

こうして、ドラえもん、ドラミ、ジャイアンの父ちゃん、ジェニファーの4人は“他人に変身する能力を持つ指名手配中の極悪犯”のことが
気になるのであった。

 

この話は続きます。

 


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