ドラドラミトークショー

メタルさん 作

 

 

第7話「バンデット・キース」


ドラミ「前回の『ドラドラミトークショー』の最後で、
    “静香さんがイカダで東京湾から全ての伊豆諸島に属する島巡りをしてから東京湾に戻ることに挑戦する”って
    王ドラさんの突然のニュースで言っていたけど、本当に静香さんがそれに挑戦したと聞いたけど、本当なの?」

ドラえもん「本当だよ。少し前に、静香ちゃんが冒険家の格好をして、東京湾でイカダに乗って出発して大勢の人々が見送ったんだよ。」

ドラミ「まさか、本当に挑戦するなんて……。大丈夫なのかしら?」

ドラえもん「静香ちゃんのことだから大丈夫だよ。ちなみに、僕達が現在いる百丈島は伊豆諸島に属する島巡りの対象にはなっていないよ。」

ドラミ「そうでしょう。この島はプラモデルで製作された島ですもの。」

ドラえもん「後、静香ちゃんの出発の見送りに僕とのび太君もいたんだよ。」

ドラミ「静香さんはそれを知っていたの?」

ドラえもん「知らないよ。そのとき、僕達が見送りに来たことがばれないように、僕は『ONE PIECE』のマーシャル・D・ティーチのコスプレをして、
       のび太君は『ONE PIECE』のヴァン・オーガーのコスプレをして、そこに現れたからね。」

ドラミ「本当は、お兄ちゃんがのび太さんに『ONE PIECE』のヴァン・オーガーのコスプレをさせたんじゃないの?」

ドラえもん「ばれたか。」

ドラミ「のび太さんが自分からコスプレをするなんて、考えられないからよ。」

ドラえもん「でも、似合っていたよ。」

ドラミ「それはいいとして、お兄ちゃんはティーチこと通称、黒ひげのコスプレをしていて、よくばれなかったわね。」

ドラえもん「そのとき、僕達は目立たないようにその場で立っていただけで、他の見送りの人達の方が声援を送っていたから、
      そっちの方が目立っていたからに違いないよ。」

ドラミ「ところで、前回の『ドラドラミトークショー』で王ドラさんがテレビアナウンサーをどうしてやっていたのかについては分かったの?」

ドラえもん「それについてだけど、今日、王ドラをここへ呼んだんだ。王ドラ、入っていいよ。」

ドラえもんがそう言うと、王ドラがドラえもんとドラミがいる部屋に入ってきた。

王ドラ「みなさん、お久しぶりです。今日は『ドラドラミトークショー』に呼んでいただきまして、ありがとうございます。」

ドラえもん「早速だけど、前回の『ドラドラミトークショー』でテレビアナウンサーをやっていた理由の説明をお願い。」

王ドラ「分かりました。お話します。あのとき、私がテレビ局でCMの撮影をしていて、
    そのときの私はテレビアナウンサーの役をしていたんですよ。その撮影が終わった後、
    帰ろうとしたときに、ニュース関係のスタッフに本物のテレビアナウンサーと間違えられて、
    ニュースをやる場所に連れて来られて、臨時のニュースをすることになったのです。」

ドラミ「それだったら、『私はテレビアナウンサーではありません。』って言って断ればよかったじゃない。」

王ドラ「私もそれを最初に言ったのですが、ニュース関係のスタッフに『臨時のニュースをお願いします。』
     と必死にお願いされたので、断るわけにもいかなかったのですよ。」

ドラえもん「よほど慌てていたんだね。」

王ドラ「しかも、後で気がついたら、臨時のニュースをするほど、大きなニュースの内容ではないと思いましたよ。」

ドラミ「小学生の女の子が、イカダで東京湾から全ての伊豆諸島に属する島巡りをしてから東京湾に戻ることに
    挑戦するということが前代未聞のことだったからかもしれないと思ったのでしょうね。」

王ドラ「後で、ニュース関係のスタッフに本物のテレビアナウンサーと間違えたことについて、謝罪されましたよ。」

ドラえもん「そうなるだろうね。ところで、王ドラがテレビ局でCMの撮影で、テレビアナウンサーの役をしていたとは驚いたよ。」

王ドラ「インパクトがあるCMにしようとしていたらしく、この時代に遊びに来ていた時に、
    CM関係のスタッフにたまたまCMの出演を頼まれたからですよ。」

ドラミ「王ドラさんにCMの出演を頼むなんて、そのCM関係のスタッフはおもしろい考えを持っているのね。」

ドラえもん「いいところだけど、この話は終わりにして、今回のドラえもん関連の話を始めるよ。」

ドラミ「そうだったわね。」

ドラえもん「今回のドラえもん関連の話は『ドラえもん3 のび太と時の宝玉』です。」

ドラミ「『ドラえもん3 のび太と時の宝玉』はスーパーファミコンで登場したドラえもんゲームでは第3作目で、ある日、
    スネ夫さんがみんなの前で恐竜の化石を自慢していて、それをよく見ようとしていたのび太さんが、
    そのとき恐竜の化石を持っていた武さんにそれを落とさせてしまって、車にひかれて壊れてしまうの。

    そして、スネ夫さんにお兄ちゃんの四次元ポケットを使わないようにスネ夫さんに預けて、
    恐竜の化石を取りに行かなきゃいけなくなって、そこから冒険が始まる話よ。」

王ドラ「のび太君も悪いですが、ドラえもんさんの四次元ポケットを預けて、恐竜の化石を取りに行かせるなんて、
    スネ夫君もめちゃくちゃなことを要求しますね。」

ドラミ「よく考えたら、そのときに復元光線かタイムふろしきで恐竜の化石を直せばよかったじゃない。」

ドラえもん「そうだけど、それだと話にならないでしょう。」

王ドラ「そろそろ、今回の『ドラドラミトークショー』の『ドラえもん』以外の作品のゲストを呼んだらどうですか?」

ドラえもん「(王ドラは『ドラえもん』代表のゲストじゃなくて、『ザ・ドラえもんズ』代表のゲストのような気がするけど……。)」

ドラミ「そうだったわね。今回のゲストを紹介するわよ。『遊☆戯☆王』のキース・ハワードさんです。どうぞ。」

ドラミがそう言うと、『遊☆戯☆王』のキース・ハワードがドラえもんとドラミと王ドラがいる部屋に入ってきた。

キース「噂に聞いたドラえもんとはお前のことか。オレの名はキース・ハワード。お互いに会うのは初めてだったな。今日はよろしく頼むぜ。」

ドラえもん「ドラミ。よく、この人を見つけて、ここへ呼ぶことができたね。」

ドラミ「探すのに苦労したわよ。キースさんが普段、どこに住んでいるか分からなかったからよ。」

キース「まさか、このオレがこういうところに出演できるとは思わなかったな。
    ところで、そこにいるオレンジ色になったドラえもんのような奴は誰なんだ?」

王ドラ「私の名は王ドラ。ドラえもんの親友であり、ザ・ドラえもんズの1人です。」

キース「ザ・ドラえもんズってチーム名か?」

ドラえもん「ザ・ドラえもんズは、僕のロボット養成学校時代からの親友で世界各国で活躍していて、僕を含めて7人いるんだよ。」

ドラミ「私もそのメンバーと一緒に活躍したことがあるのよ。」

キース「そいつはすごいな。そういや、自己紹介を簡単にしておこう。
     オレの名はキース・ハワードだが、バンデット・キースと呼ばれることもある。

     マジック&ウィザーズの元全米チャンピオンで、ペガサス・J・クロフォードとの対決の時、
     ペガサスに代わってオレと対決することになったトムという少年に負けて、転落の人生を歩むことになった。

     そんなある日、ペガサスに勝つために決闘者の王国(デュエリストキングダム)に密入国したんだが、
     城の中で行われた準決勝で、城之内克也に敗れ、さらにペガサスにその時にイカサマをしていることがばれて、
     罰ゲームで意識不明になったんだぜ。」

王ドラ「イカサマをして負けるとは、ダメですね。」

ドラミ「それでよく意識を回復できたわね。」

キース「それについてだが、『遊☆戯☆王R』で天馬夜行のリバース・オブ・アバター計画の実験体として蘇り、
     ペガサスと城之内に復讐することにしたが、ペガサスが死亡していることを知り、城之内にのみ復讐することにして、
    それをやるために天馬夜行に『あの世でペガサスに会って「武藤遊戯に殺された」とペガサスが言ってた』とでたらめを教えて、
    その計画を実行させる事件を起こさせた。そして、海馬コーポレーションで城之内と再び対決したが、また敗れてしまったというわけだ。」

ドラえもん「つまり、天馬夜行という人に勝手に実験体にされて意識が回復したというわけだね。」

王ドラ「それで天馬夜行を利用して、事件を起こすなんて、めちゃくちゃですね。」

キース「天馬夜行の方も前から、兄の天馬月光に比べて、マジック&ウィザーズの腕前が弱いと周りに言われていたらしいからな。
    その劣等感によって、オレがでたらめを言わなくても、事件を起こしていたな。」

ドラミ「そうかもしれないけど、実際に天馬夜行にでたらめを教えて事件を起こさせたわけだから、あなたが一番悪いんじゃないの?」

キース「そうなるな。ちなみに、これは原作での設定だぜ。アニメ版だと違う設定になっているから、ここでは言わないぜ。」

ドラえもん「原作とアニメでは設定が違うところもあるからね。
       この小説でのキース・ハワードさんの設定は『遊☆戯☆王』の原作での設定ということにしているんだね。」

ドラミ「『遊☆戯☆王R』は2010年12月上半期の時点でアニメ化はしていないわよ。」

王ドラ「それで、今はどうしているのですか?」

キース「とりあえず、マジック&ウィザーズを純粋に楽しんでいたころの心を取り戻せそうにないから、
     『ぱにぽに』の桃瀬くるみや『らき☆すた』の峰岸あやののように地味キャラとして、空気に溶け込むような生活をしているぜ。」

ドラえもん「『らき☆すた』の峰岸あやのは背景キャラであって、地味キャラじゃないよ。」

ドラミ「それに、最近は峰岸あやのさんも『らき☆すた』での出番が多くなっているように思えるわよ。」

王ドラ「あなたの場合、どんな状況になっても生きようとしているんですから、
    生き急がずに少しずつ正しく前に進んでいく生活をしないとダメですよ。」

キース「こんなオレを慰めてくれるのか。そうだな。これからは良い心を持っている誰かの引き立て役になる生き方をするか。」

王ドラ「それも、生き急がずに少しずつ正しく前に進んでいく生活とはいえないですが、空気に溶け込むような生活よりはましですね。」

ドラえもん「まあ、何が正しくて何が間違っているのかは分からないけど、誰かを困らせるようなことをしたり、ずるいことをしたらダメだよ。」

キース「分かったよ。後、言い忘れていたが『餓狼伝説』のギース・ハワードとは関係ないからな。」

ドラえもん「分かっているよ。」

王ドラ「名前が似ているだけですからね。」

ドラミ「話がずれてしまったけど、改めて『ドラえもん3 のび太と時の宝玉』の話を始めましょう。」

キース「『ドラえもん3 のび太と時の宝玉』は確か、『ドラえもん』のビデオゲームの1つだったな。」

ドラえもん「そうだよ。僕とのび太君が恐竜の化石を取りに行くのに、タイムマシンで最初のステージである原始時代に到着するんだよ。」

王ドラ「原始時代なのに、敵キャラに恐竜がいた気がしますが、あれはロボットだと思っていいのですか?」

ドラえもん「そう思っていいよ。では話を戻して、そこでジェロさんという未来人に会って、その人が恐竜の化石を持っていたんだけど、
       それをもらうために村人を苦しめる3つの機械を壊してほしいって頼まれて、1つ壊しただけで、恐竜の化石をもらえたんだよ。」

ドラミ「それで一度、タイムマシンで現代に戻って、お兄ちゃんがスネ夫さんに恐竜の化石を渡して四次元ポケットを返してもらうんだけど、
    道具を全部、人に貸したから道具を集めないといけなくなったのよ。」

キース「スネ夫はひどいことをするんだな。ところで、ドラミはそのゲームでは原始時代の宿屋の店員をやっていたが、どうしてだ?」

ドラミ「その時、たまたま原始時代に遊びに来ていたからよ。」

王ドラ「そうだったのですか。全然知らなかったですよ。」

キース「じゃあ、西部開拓時代でセワシが宿屋をやっていたことは知っているのか?」

ドラミ「そうだったの!?あれはセワシさんだったの?」

ドラえもん「もしかして、ドラミ。西部開拓時代の宿屋の店員をセワシ君じゃなくて、その時代の人だと思っていたの?」

ドラミ「私はそう思っていたわ。」

キース「確かに、ドラミが登場するのなら分かるが、セワシが登場する『ドラえもん』のゲームってあまり例がないからな。
     西部開拓時代の宿屋の店員をセワシと思わないのも無理がないな。」

王ドラ「セワシ君は、のび太君の孫の孫なのに、セワシ君本人が活躍することは少ないですからね。」

ドラミ「セワシさんのことはここで終わりにして、『ドラえもん3 のび太と時の宝玉』で何か疑問に思ったことはあるかしら?」

キース「現代の町で、出木杉がドラえもん達の仲間にしてほしいのに、塾があるから仲間に加わらないのだが、
     本当に仲間に加わる気があったのか?」

ドラえもん「そういえば、そんなことがあったね。これは多分、出木杉君の一発ギャグだと思うんだ。」

ドラミ「私はただ単にお兄ちゃん達をからかっているのかと思ったわ。」

ドラえもん「それはないよ。出木杉君はあれでも友達付き合いがいいからね。」

王ドラ「彼も本当は仲間に入りたいのですが、塾に行かないと両親に怒られるからでしょうね。」

キース「つまり、あれは出木杉の一発ギャグが答えでいいのか?」

ドラえもん「そう思っていいよ。」

キース「次に、西部開拓時代の雲のステージや未来時代の浮遊都市などに登場する敵に水鉄砲戦闘員がいて、
    アトランティスに姿が違うが似たような攻撃をする敵がいたが、あれも水鉄砲戦闘員なのか?」

ドラえもん「そうだよ。名前も同じ水鉄砲戦闘員だよ。」

キース「それって、おかしくないか?普通なら、アトランティスに登場する水鉄砲戦闘員の名前は、エリート水鉄砲戦闘員のようにしないか?」

ドラえもん「僕にそう言われても……。
       本当に姿が違っても似たような攻撃をするから、アトランティスに登場する方も水鉄砲戦闘員という名前になったんだよ。」

ドラミ「ちなみに、アトランティスの敵には爆弾戦闘員もいるわよ。」

王ドラ「今はそれを言わなくていいと思いますよ。」

ドラミ「一応、みんなに知ってもらうためよ。」

ドラえもん「まあ、いいか。とにかく、どちらの水鉄砲戦闘員も、
       その攻撃をくらっても押し戻されるだけでダメージはないというのは共通しているよ。」

キース「最後に、荒廃した未来で、ラスボス前にドラえもん達のコピーロボット5体と対決するが、
     その中の1体のドラえもんのコピーロボットの名前が、ドラえもんロボというのはおかしくないか?
     ドラえもんは最初からロボットのはずだろう。」

ドラえもん「僕はロボットだけど、それを用意したジョーカー団が僕をロボットだと知らなかったからだと思うよ。」

ドラミ「じゃあ、何だと思っていたのかしら?」

キース「オレの考えでは雪だるまのような着ぐるみだと思われたな。」

王ドラ「じゃあ、ジョーカー団はドラえもんさんのことを、いつもこういう着ぐるみを着用した人だと思っていたということになりますね。」

ドラミ「もし、そうだったら、お兄ちゃんはいつもその中にいて平気な人になるわ。」

ドラえもん「そういう人はいないと思うけどね。」

ドラミ「それじゃあ、これで『ドラえもん3 のび太と時の宝玉』の話は終わります。」

キース「今日は久々に楽しませてもらったぜ。ありがとな。」

ドラえもん「どういたしまして。」

キース「それじゃあ、オレはどこでもドアで自分の住んでいる場所に帰るぜ。」

王ドラ「がんばってくださいね。」

ドラミ「少しずつ前向きに進むことを忘れたらダメよ。」

キース「じゃあな。」

そして、キースはどこでもドアで自分が住んでいる場所に戻ったのであった。

王ドラ「あの状態なら、マジック&ウィザーズを純粋に楽しんでいたころの心を取り戻せますね。」

ドラえもん「そうだね。」

ドラミ「今回は普通に終わってよかったわ。」

こうして、今回の『ドラドラミトークショー』を普通に終わらせることができたことを喜ぶ、ドラえもん、ドラミ、王ドラの3人であった。

 

 

第8話「サイキョー流」


ドラえもん「前回の『ドラドラミトークショー』の会話にあった『遊☆戯☆王』のマジック&ウィザーズについて補足をしておくと、
       インダストリアル・イリュージョン社によって発売されたカードゲームでアメリカでの値段は1パック3ドルで、
       アニメ版ではデュエルモンスターズと呼ばれているんだよ。」

ドラミ「さらにこれを元にしたカードゲームが『遊戯王オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ』という名前で
   コナミ株式会社から実際に発売されたのよ。」

ドラえもん「最近は『遊戯王ファイブディーズ オフィシャルカードゲーム』という名前になっているけどね。」

ドラミ「とにかく、2010年12月の時点でも、続いていることはすごいことなのよ。」

ドラえもん「話は変わるけど最近、スネ夫君の家の建て直しが始まったらしいよ。」

ドラミ「そうだったの。今ごろになって、スネ夫さんの家の建て直しが始まるのって遅すぎない?」

ドラえもん「原因はスネ夫君が自分で家を爆発させたから、それで家の建て直しの資金の調達がなかなかできなかったからに違いないよ。」

ドラミ「それでもスネ夫さんは病院で入院中だから、新たなスネ夫さんの家の完成とスネ夫さんの退院ではどちらが先になるか楽しみね。」

ドラえもん「別に楽しいことじゃないと思うのだけど。」

ドラミ「それじゃあ、今回の『ドラドラミトークショー』を始めましょう。」

ドラえもん「前に王ドラがこの小説に登場したことで、今回も『ザ・ドラえもんズ』代表のゲストが来ているんだ。」

ドラミ「また、ザ・ドラえもんズのメンバーの誰かなの?」

ドラえもん「ザ・ドラえもんズのメンバーじゃないけど、僕の知り合いで2人来ているんだ。2人とも入っていいよ。」

ドラえもんがそう言うと、ドラパンとミミミがドラえもんとドラミがいる部屋に入ってきた。

ドラパン「久しぶりだな、ドラえもん。フランスで指名手配されている弱い者の味方の大怪盗だ。」

ミミミ「お久しぶりです、ドラえもんさん。ドラパンさんの親友でアチモフに捕まっていたところを、
    ドラパンさんとドラえもんさんを含むザ・ドラえもんズのみなさんに助けてもらったことがあります。」

ドラミ「お兄ちゃん。ミミミさんはともかく、ドラパンさんは指名手配されているから、ここへ呼ぶのはまずいんじゃないの?」

ドラえもん「大丈夫だよ、最近はおとなしくなっているから。」

ドラパン「今でも時々、弱い者の味方をしているぞ。」

ドラえもん「でも、最近はドラパンの噂を聞かないよ。」

ドラパン「それは私の事件より大きい事件が時々起きるから噂にならないだけだ。」

ミミミ「それでドラパンさんの事件はたいしたことがないと判断されているのですよ。」

ドラミ「そうだったのね。私達が住んでいる22世紀もいろいろと大きい事件が起きているから、気をつけないといけないわね。」

ドラパン「前置きはこれくらいにして、そろそろ今回のドラえもん関連の話を始めた方がいいんじゃないのか?」

ドラえもん「そうだね。今回のドラえもん関連の話は『レポーターロボット』です。」

ミミミ「確か、ハンドマイクに手足の付いたような姿で様々なニュースを集めるロボットでしたね。」

ドラえもん「そうだよ。取材する相手にしつこいし、それでこのロボットの取材の邪魔をすると、電撃攻撃をくらうんだ。」

ドラパン「まあ、電撃対策をしていれば問題はないが、普通はそういう状況で会うことはないな。」

ドラミ「普段の生活で電撃対策をしている人ってあまりいないと思うわ。」

ミミミ「そういえば、今回の『ドラドラミトークショー』の『ドラえもん』以外の作品のゲストの方はいらっしゃるのですか?」

ドラミ「ドラパンさんとミミミさんは『ドラえもん』代表のゲストじゃなくて、『ザ・ドラえもんズ』代表のゲストよ。」

ドラパン「そうだが、私とミミミもドラえもん関係のキャラであることには違いないだろう。」

ドラミ「確かにそうね。じゃあ、今回のゲストを紹介するわよ。『ストリートファイターZERO』の火引弾さんです。どうぞ。」

ドラミがそう言うと、『ストリートファイターZERO』の火引弾がドラえもんとドラミとドラパンとミミミがいる部屋に入ってきた。

ダン「君達と会うのは初めてだったな。俺の名は火引弾。この俺様を呼ぶとは良い考え方をしているな。今日はよろしく頼むぜ。」

ドラパン「名前の短縮が“弾”じゃなくて、カタカナの“ダン”になっているぞ。」

ドラえもん「これでいいんだよ。ゲームでは基本的に“ダン”と呼ばれているんだから。」

ミミミ「ある意味すごい人ですね。」

ダン「では早速、俺の簡単な自己紹介をさせてもらうぜ。

    俺の名前は火引弾。俺の親父で格闘家である強(ゴウ)はサガットとの闘いで奴の片目を奪うが、命を落としてしまった。
    それで俺はサガットを親父の敵として追い、ついに奴との闘いに勝利後、
    俺のかつての師匠で剛拳から習った格闘術と独自に編み出した格闘術を合わせた“サイキョー流”を世に広めるため、
    弟子集めと道場開設に世界を駆け回っているんだ。

    そのおかげで今では女子高生からブラジルの超人まで世界中に弟子がいるんだぜ。」

ドラミ「ちょっと待って。剛拳さんに修行の途中で破門されているわよ。」

ドラえもん「それに2010年12月の時点の設定ではサイキョー流で確認されている門下生は誰もいないはずで、
      ダンさんが言っていた女子高生とブラジルの超人は弟子じゃないはずだよ。」

ダン「かつての師匠に破門されたことについては認めるが、サイキョー流の門下生はたくさんいて、
   女子高生とブラジルの超人も俺の知り合いだから弟子になるんだよ。」

ドラパン「『ストリートファイターIV』シリーズでは、入門志願者や門下生がいるような感じじゃなかったぞ。」

ダン「それは今後、入門志願者や門下生が増える予定なんだよ。そのためにテレビでサイキョー流の門下生募集中のCMをやったんだぜ。」

ミミミ「場所やそこへの行き方を教えていないような気がしますけど……。」

ダン「同じことをさくらにも言われたぜ。だが、今度は成功してサイキョー流を世界中に広めるつもりだぜ。」

ドラえもん「ちなみに、ダンさんが言っていた“女子高生”は春日野さくらのことで、“ブラジルの超人”はブランカのことだよ。」

ダン「だいたいの人はブランカと呼んでいるが、俺はジミーと呼んでいるぜ。」

ドラミ「それじゃあ、話を今回のドラえもん関連の話の『レポーターロボット』に戻しましょう。」

ミミミ「レポーターロボットは、川口さんという男性が38回目のお見合いをしたことについて、取材をしたのよね。」

ドラえもん「のび太君が勝手に僕のスペアポケットから出して、スイッチを入れたんだよ。」

ドラパン「それで、再びレポーターロボットが川口さんに取材をしたら、お見合いの話は断られたんだよな。」

ドラミ「その後、レポーターロボットがその相手である空野さんという女性に取材をするんだけど、
    レポーターロボットをのび太さんが動かしたことを知ったお兄ちゃんが、レポーターロボットをを止めようとするんだけど、
    『知る権利』のためにお兄ちゃんに電撃攻撃をくらわして、倒してしまったのよ。」

ダン「ドラえもんを電撃攻撃で倒すなんて、ジミーのエレクトリックサンダーのようだな。」

ドラえもん「そのとき死ぬかと思ったから、後でのび太君にお説教をしてやろうと思ったんだよ。」

ミミミ「そして、レポーターロボットが空野さんに取材をしていて、
    その様子を空き地にあるモニターテレビで知った川口さんは空野さんに向かうのよ。」

ドラパン「空野さんはレポーターロボットの取材がしつこくて怒って家の中に入るが、
      レポーターロボットが空を飛んで家の窓から空野さんにまだ取材をしようとするんだな。」

ドラミ「それで、空野さんはレポーターロボットから外へ逃げ出して、そこで川口さんに会って、空野さんを守ろうとするのよ。」

ダン「一度お見合いを断られても好きな女性を守ろうとするとは良い男じゃねえか。」

ミミミ「その後、川口さんはレポーターロボットの電撃攻撃を受けたんだけど、それでもレポーターロボットを捕まえて、
    空中で何度も電撃攻撃を受け続けたけど、ついにレポーターロボットのスイッチを切ったのよ。」

ドラパン「その事件がきっかけで、川口さんと空野さんは交際を始め、ついに婚約したんだ。」

ドラえもん「僕は、のび太君にお説教をするチャンスを逃して残念だったけどね。」

ドラミ「お兄ちゃんと川口さんを比べたら、電撃に対しては川口さんの方が耐性があるみたいね。」

ドラパン「ただ単に、川口さんがドラえもんより根性があるんじゃないのか?」

ミミミ「少なくとも、その話ではドラえもんさんは川口さんより活躍していないですね。」

ダン「その川口さんをサイキョー流の門下生にしたいぜ。」

ドラえもん「これじゃ、まるで僕が川口さんより弱いみたいじゃないか。」

ドラミ「弱いわけじゃないんだけど、川口さんの愛の力がレポーターロボットのスイッチを切ることができたということよ。」

ドラパン「川口さんの強さが証明されたのも、のび太がレポーターロボットを動かしたおかげだな。」

ミミミ「のび太君は、他人の強さを引き出す能力を持っているのですね。」

ダン「のび太はイタリアのジェノバに住むローズという占い師みたいに、他人の運命を知る力を持っているに違いないな。」

ドラえもん「のび太君はそんな力を持っていなくて、偶然、結果がよかっただけなんだよ。」

ドラパン「だが、その話でドラえもんが川口さんより活躍していないことは間違いないんだから、
     のび太に説教をする資格がないのは当然だぞ。」

ミミミ「ドラえもんさんも、電撃をくらっても立ち上がってレポーターロボットを止めようと行動すればよかったのですよ。」

ダン「俺がドラえもんの立場なら、電撃をくらっても絶対に立ち上がって、レポーターロボットを止めようとするぜ。」

ドラえもん「もし、次そういう事件が起きたら、そうするよ。」

ドラミ「それじゃあ、これで『レポーターロボット』の話は終わります。」

ダン「今日は楽しかったぜ。お礼に俺のサインをプレゼントしてあげよう。」

そう言って、ダンはドラえもんとドラミとドラパンとミミミに1枚ずつ自分のサインをあげた。

ドラえもん「ありがとう。」

ドラミ「サインをもらえるとは思わなかったわ。」

ドラパン「これは大切にするぞ。」

ミミミ「ありがとうございます。」

ダン「いいってことよ。

   そういや、この前から源静香とかいう女の子がイカダで東京湾から全ての伊豆諸島に属する島巡りをしてから東京湾に戻ることに
   挑戦しているが、それが成功したらその女の子をサイキョー流の門下生にしようと思うのだが、
   ドラえもんとドラミの知り合いらしいじゃねえか。もし、見かけたら俺に教えてくれよな。」

ドラえもん「分かったよ。(断られる可能性の方が高いと思うけど。)」

そして、ダンはどこでもドアで自分が住んでいる場所に戻ったのであった。

ドラパン「源静香といえば、ドラえもんの友達の小学生の女の子だろう。
      何でイカダで東京湾から全ての伊豆諸島に属する島巡りをしてから東京湾に戻ることに挑戦しているのだ?」

ドラミ「この間、テレビの王ドラさんの臨時ニュースでそういうことが伝えられたからよ。」

ドラパン「何で王ドラなんだ?」

ドラえもん「ニュースキャスターに間違われたからだよ。」

ミミミ「あの姿はとてもニュースキャスターとは思えませんよ。」

ドラミ「そうよね。」

ミミミ「ところで、静香さんのイカダで東京湾から全ての伊豆諸島に属する島巡りをしてから東京湾に戻ることは成功できるのですか?」

ドラえもん「分からないけど、静香ちゃんのことだから成功すると思うよ。」

ドラパン「大変だろうな。」

ミミミ「普通の人にはできないことですからね。」

ドラミ「今ごろ、どの辺りにいるのかしら?」

こうして、ドラえもんとドラミとドラパンとミミミの4人は、
イカダで東京湾から全ての伊豆諸島に属する島巡りをしてから東京湾に戻ることに
挑戦中の静香がどのような状況になっているのかと思うのであった。

 

 

第9話「風のシルカ」


ドラえもん「ドラミ。『プチカラット』って知ってる?」

ドラミ「知らないわ。」

ドラえもん「『プチカラット』はタイトーから発売されたブロックくずしと『パズルボブル』のぶつけてちぎって落とす要素を合わせたパズルゲームだよ。」

ドラミ「それでそのゲームで何かあったの?」

ドラえもん「この間、そのゲームをやっていて、登場キャラの1人にシスト・コランダムというメガネをかけていて、髪を三つ編みにしている13歳の女性がいるんだけど、その人の趣味はあやとりとなっているんだ。つまり、のび太君の特技の1つと同じだということを発見したんだよ。」

ドラミ「それはすごいわね。もし、それをのび太さんが知ったら喜ぶと思うわ。」

ドラえもん「そう考えると、シスト・コランダムの元になったキャラはのび太君に違いないね。」

ドラミ「そうかしら?単なる偶然だと思うわ。」

ドラえもん「そうだけど、『プチカラット』で他にメガネをかけているキャラが2人いるのに、一般的に“のび太”と呼ばれるのはシストだけだよ。」

ドラミ「ちなみにメガネをかけている他の2人は誰なの?」

ドラえもん「ルミニー・ラルドとシェリート・パーズ・ベリルマリンで、どちらも男性だよ。」

ドラミ「それで、シストだけが“のび太”と呼ばれることがあるなんて、おかしくない?」

ドラえもん「ラルドとパーズは性格がのび太君と全然違うし、シストはのび太君と性格が似ているからだと思うよ。」

ドラミ「今度、その『プチカラット』のことを詳しく調べてみることにするわ。」

ドラえもん「前置きはこれくらいにして、今回の『ドラドラミトークショー』を始めよう。」

ドラミ「それは私が言うセリフよ。」

ドラえもん「たまには僕が言ってもいいじゃない。」

ドラミ「それもそうね。」

ドラえもん「今回のドラえもん関連の話は『ナマ子』です。」

ドラミ「2010年12月の時点で確認できる『ドラえもん』史上、一番なまけているキャラね。」

ドラえもん「『動物くんれん屋』という話に登場するんだけど、その人のおかげでめちゃくちゃな騒動になったからね。」

ドラミ「では、ここで私達とこの話をしてくれる、今回のゲストを紹介するわよ。『ファンタシースターII 還らざる時の終わりに』のシルカ・レビニアさんです。どうぞ。」

ドラミがそう言うと、『ファンタシースターII 還らざる時の終わりに』のシルカ・レビニアがドラえもんとドラミがいる部屋に入ってきた。

シルカ「初めまして、ドラえもんさん、ドラミさん。私の名前はシルカ・レビニアです。今日はよろしくお願いします。」

ドラえもん「こちらこそ、よろしくお願いします。」

シルカ「早速だけど、自己紹介をさせてもらうわ。私の名前はシルカ・レビニア。泥棒よ。自分のことを風のシルカと呼ぶこともあるわ。パセオの大富豪レビニア家の一人娘だけど、退屈な日常を紛らわせるために、盗みのスリルを追い求めるようになったの。世界有数の宝石からスーパーのカンヅメまで、あらゆる物を盗んでいったわ。後、正義とか平和のために動くことには興味がないわ。」

ドラえもん「RPGで職業が盗賊というのはよく聞くけど、泥棒というのはあまり聞いたことがないね。」

ドラミ「お嬢様なのに、泥棒を職業としているのはすごいわね。」

シルカ「少し前だと、パセオ市内にあるインペリアルホテルの隣にあるビルの10階のアートギャラリーにある、天才画家エリオサールの油絵『オパオパ』を盗んだわ。」

ドラえもん「『オパオパ』ってどこかで聞いたことがある名前だね。」

ドラミ「『ファンタジーゾーン』に登場するプレイヤーが操る自機のことよ。」

シルカ「ちなみにオパオパは乗り物じゃなくて、生き物よ。」

ドラえもん「そうだったの!?僕は乗り物だと思っていたよ。」

ドラミ「ストーリーや設定を知らずにそのゲームをすると、オパオパのことを乗り物だと思うわね。」

シルカ「『ファンタジーゾーン』の話はこれで終わりにして、私の話に戻していいかしら?」

ドラミ「いいわ。」

ドラえもん「そういえば、その『オパオパ』の油絵はどれくらいの価値があるの?」

シルカ「時価数十億メセタといわれる逸品よ。」

ドラえもん「メセタは『ファンタシースター』シリーズに登場する通貨の名称だね。」

ドラミ「でも、『ファンタシースター外伝』の通貨の名称は“GOLD”になっているわよ。」

ドラえもん「それは知らなかったなあ。話を戻して、そんな油絵を盗み出してよく捕まらなかったね。」

シルカ「私と同じことをしようとした人達がいて、警察がその人達が『オパオパ』を盗み出したと勘違いして捕まえたからよ。」

ドラえもん「その人達も運が悪いねえ。シルカさんに絵を先に盗まれた上に、盗みの罪で逮捕されたんだから。」

シルカ「そうはいうけど、その人達もずいぶん前からそれを盗み出そうとしていたから、自業自得よ。」

ドラミ「ちょっと違うと思うけど……。」

ドラえもん「それじゃあ、話を今回のドラえもん関連の話の『ナマ子』に戻そう。」

ドラミ「ナマ子さんは自分から100円でのび太さんから、もも太郎印のきびだんごを手に入れて犬に食べさせたのよね。」

ドラえもん「犬に最初にやらせたことは買い物かごを持たせてのおつかいだね。」

シルカ「犬におつかいをさせるなんて、どれだけなまけているのよ。しかも、犬がお金を払って物を買えたかどうか怪しいわね。」

ドラえもん「それは大丈夫だよ。無事にナマ子さんの家に買い物かごを持って帰ってきているからね。」

ドラミ「次に犬に庭の掃除をやらせたのよ。」

ドラえもん「しかも、のび太君に近くにいるように頼むのよ。」

シルカ「無理なことをさせるのね。」

ドラえもん「この時、犬はほうきを口にくわえて庭の掃除をしていたよ。」

ドラミ「それが終わった後、犬に台所で皿洗いをさせたのよ。」

シルカ「めちゃくちゃね。」

ドラえもん「当然、結果は犬がお皿を割ってしまったんだ。」

ドラミ「その時、ナマ子さんの母親が台所に出てきて、ナマ子さんがのび太さんに何とかするように頼んで、のび太さんがもも太郎印のきびだんごをその母親の口に入れて、おとなしくさせたのよ。」

ドラえもん「その後、ナマ子さんはのび太君にだんごの効き目が切れたらどうするかと頼んだことを僕が知ることになるんだ。」

シルカ「それで結局、どうなったの。」

ドラえもん「確か、ナマ子さんの母親の記憶をメモリーディスクを使って、一部の記憶を消したんだよ。」

ドラミ「そんな場面、『動物くんれん屋』になかったはずよ。」

ドラえもん「それが見えないところで僕がその行動をしたんだよ。」

シルカ「その話で、ナマ子さんはなまけすぎで、みんなを困らせることがよく分かったわ。」

ドラえもん「原因はナマ子さんが自分から犬の常識でできないことを無理矢理やらせたことだからね。」

ドラミ「のび太さんもこういう人に絡まれるなんてついてないわね。」

シルカ「ここまでなまけている人なんて、私が知っている範囲ではいないわよ。」

ドラえもん「犬がお皿を割ったことに対して、のび太君に弁償させようとするくらいだからね。」

ドラミ「お嫁にいったら、お婿さんに家事をやらせようという考えを持っていたわよ。」

シルカ「全然ダメな人ね。」

ドラえもん「ナマ子さんは人の範囲から外れている存在で間違いないね。」

ドラミ「強さを求めて、人の範囲から外れている人は多くいても、なまけてすぎて人の範囲から外れている人はナマ子さん以外いそうにないわね。」

シルカ「もし、これをナマ子さんが知ったら怒るわよ。」

ドラえもん「本当のことだからね。もし、本人が知って怒ってきたら、僕がキングストレートでぶっ飛ばすつもりだよ。」

ドラミ「『風雲黙示録 格闘創世』に登場する獅子王の超必殺技ね。」

シルカ「真・獅子王も使用するわよ。」

ドラえもん「そうだけど、僕は足が短すぎてハンターキラーを使うことができないから、獅子王のキングストレートを使うんだよ。」

ドラミ「ちなみに、獅子王の本名はジェイク・アボットで、真・獅子王の本名はアックス・イーグルよ。」

シルカ「真・獅子王はマックス・イーグルのお兄さんであるということも覚えておいたほうがいいわね。」

ドラミ「話がずれてるけど、お兄ちゃんがナマ子さんにキングストレートを使ったら、間違いなくナマ子さんは病院行きになるわね。」

ドラえもん「どうせ、なまけているんだから、それくらいしても世界に影響はないよ。」

ドラミ「それもそうね。」

ドラえもん「それじゃあ、これで『ナマ子』の話は終わります。」

そのとき、ドラえもんとドラミとシルカがいる部屋から誰かがインターホンを鳴らす音が聞こえてきた。

ドラえもん「誰だろう?」

ドラミ「この島には誰も来ないはずなのにおかしいわね。」

シルカ「私が出るわ。」

ドラえもん「ここは僕が出るよ。」

そう言って、ドラえもんは玄関のところに行って、ドアののぞき穴から外の様子を見ると、静香が汚れた服装で立っているのが見えた。

ドラえもん「静香ちゃん!」

そう言って、ドラえもんは玄関のドアを開けた。

静香「ドラちゃん!この家はドラちゃんの家だったの!?」

ドラえもん「家じゃなくて別荘だよ。それより、どうして静香ちゃんがここにいるの?イカダで東京湾から全ての伊豆諸島に属する島巡りをしてから東京湾に戻ることに挑戦しているんじゃないの?」

静香「今、それをやっていて、この島を見つけて誰かいないか確かめて、この島に来た証明書をもらいに来たのよ。」

ドラえもん「そうだったんだ。でも、この島は伊豆諸島に属する島巡りの島の対象には含まれていないよ。」

静香「そうだったの!?じゃあ、この島に到着したのは無駄だったようね。」

ドラえもん「ごめんね。」

静香「でも、服が汚れていて、お風呂に入ることもできなかったから、この別荘で洗濯と入浴と休憩をさせてもらうわ。」

ドラえもん「それはいいけど、イカダは大丈夫なの?」

静香「イカダは海に流されない位置に置いているから大丈夫よ。」

そう言って、静香は別荘の中に入っていき、ドラえもんは玄関のドアを閉め、静香にお風呂がある場所に案内した。

ドラえもん「お風呂に入れるのに数分かかるけど、それまで待っていてね。」

静香「じゃあ、今着ている服の洗濯をしましょう。」

ドラえもん「洗濯機はこの近くにあるから、それを使ってもいいけど、着替えはあるの?」

静香「服の着替えは持っていないけど、女子用のスクール水着があるから、それに着替えるわ。」

ドラえもん「それならいいや。じゃあ、ゆっくりしていってね。」

そう言って、ドラえもんは静香の元を離れ、ドラミとシルカがいる部屋に戻った。

ドラミ「誰だったの?」

ドラえもん「静香ちゃんだよ。これから、お風呂に入浴して、さらに服の洗濯もするんだって。」

ドラミ「確か、静香さんはイカダで東京湾から全ての伊豆諸島に属する島巡りをしてから東京湾に戻ることに挑戦中なのに、そんなことをしていていいの?」

ドラえもん「大丈夫だよ。別に不正行為をしているわけじゃないしね。」

ドラミ「この島に長い間いること自体が不正行為になる可能性があるわよ。」

ドラえもん「この挑戦内容を考えた人がそれを不正行為と考えるとは思えないよ。」

ドラミ「じゃあ、そう思うことにするわ。」

シルカ「何が起きたのか知らないけど、もう帰ってもいいかしら?」

ドラミ「いいわよ。」

ドラえもん「シルカさん、今日は僕達と『ドラドラミトークショー』につきあってくれて、どうもありがとうございます。」

シルカ「どういたしまして。お土産をもらったし、最後にあなた達に私からの言葉を送るわ。」

ドラミ「何かしら?」

ドラえもん「(ドラミがシルカさんにお土産を渡したんだな。)」

シルカ「私は運命の奴隷にならないわ!未来は自分の手で切り開いてみせる!!」

ドラえもん「『ファンタシースターII 還らざる時の終わりに』のエンディングのシルカさんのセリフだね。」

シルカ「つまり、“あなた達も私のように運命などというものに縛られないように生きていきなさい”というわけよ。」

そう言って、シルカはどこでもドアで自分が住んでいる場所に戻ったのであった。

ドラミ「未来は自分の手で切り開くね……。シルカさんは自分の信じる道を進んでいるわけね。」

ドラえもん「泥棒だけどね。」

そのとき、お風呂場前の着替える場所から静香のキャーという叫び声が聞こえてきた。

ドラえもん「どうしたんだろう?」

ドラミ「行ってみましょう。」

そう言って、ドラえもんとドラミがお風呂場前の着替える場所に行くと、静香がタオルで体の部分を隠していた状態であった。

ドラえもん「どうしたの、静香ちゃん!?」

静香「ドラちゃん。それにドラミちゃんも。実はさっきこの荷物の中にあった着替え用の女子用のスクール水着がなくなっているのよ!」

ドラミ「着替え用の女子用のスクール水着ですって!?」

静香「そうなのよ。確かにここに到着するまでは荷物の中に入っていたのよ。」

ドラえもん「そういや、ドラミ。僕が玄関に離れている間に、シルカさんにお土産を渡した?」

ドラミ「渡していないわよ。私はお兄ちゃんがシルカさんにお土産を渡したと思っていたわ。」

ドラえもん「あの状況で僕がシルカさんにお土産を渡せるわけないでしょう。」

ドラミ「まさか……。シルカさんがそれを持っていったんじゃ……。」

ドラえもん「“お土産をもらった”という言葉は、静香ちゃんの物だと知らずに持っていってしまったんだ!?」

ドラミ「お兄ちゃんが戻ってくる少し前に、少しの間だけ、シルカさんが部屋を離れていたわね。」

ドラえもん「じゃあ、間違いないね。」

静香「犯人が分かったなら、その人から私の女子用のスクール水着を取り返してきて!」

ドラえもん「困ったな。シルカさんは『ファンタシースターII 還らざる時の終わりに』のキャラだから、こっちから勝手に探すことができないよ。」

ドラミ「とにかく、何とかしましょう。」

こうして、ドラえもんとドラミと静香がお風呂場前の着替える場所で大騒ぎになったのであった。そのころ、シルカはパセオにある現在住んでいるマンションの一室にいた。

シルカ「これが『ドラえもん』の女子用のスクール水着ね。いいものをもらったわ。これは私のコレクションにするわ。」

そう言って、シルカは今回の『ドラドラミトークショー』に参加できたことに満足し、そこで静香が持っていた女子用のスクール水着を手に入れられたことに喜んでいるのであった。

 

 

この話は続きます。

 


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