ドラドラミトークショー

メタルさん 作

 

第1話「ドラドラミトークショーの始まり」


時は21世紀初頭。

その東京都練馬区にある、平凡な二階建ての家の一室で、青いダルマと赤いリボンをつけた黄色いダルマが今、
まさに何かを始めようとしていた。

青いダルマ「誰が青いダルマだ!僕の名前はドラえもんなの!!」

黄色いダルマ「私は黄色いダルマじゃないわよ!私の名前はドラミよ!」

ドラえもん「まったく、話の始まりでそういう風に表現されると、この小説を読んでいるみなさんに誤解されるんだよ。」

ドラミ「そこは“青い体の生物と黄色い体の生物”にしてほしかったわね。」

ドラえもん「というか、ここは普通に“ドラえもんとドラミ”でいいのにね。」

ドラミ「そうだけど、まだ私達がしゃべる前だったしね。」

ドラえもん「後、僕達はロボットだから、“生物”というのもおかしいんじゃないの?」

ドラミ「おかしくないわよ、お兄ちゃん。“生物”とは、生きているものであるという意味なんだから、
    私達のような自己意識を持つロボットもこれに当てはまるのよ。」

ドラえもん「そう考えたら、そうだね。」

ドラミ「前置きはこれくらいにして、今回のドラえもん関連の話を始めましょう。」

ドラえもん「そういえば、そういう小説だったね。」

ドラミ「まったく、忘れないでよ。」

ドラえもん「でもさ、こうやって会話だけの文章で小説として成り立つの?」

ドラミ「細かいことを気にするわね。これまでも、いろいろな人達のいろいろな形のドラえもん関係の小説が登場しているんだから、
   こういった小説も成り立つのよ。」

ドラえもん「じゃあ、そう思うことにするよ。」

ドラミ「後、お兄ちゃん。こういう行数を稼ぐような話はしないでね。」

ドラえもん「別にそういうつもりじゃなかったんだけど……。」

ドラミ「では、改めて、今回のドラえもん関連の話を始めましょう。」

ドラえもん「今回のドラえもん関連の話は、『ドラえもん 対決ひみつ道具!!』です。」

ドラミ「確か、『ドラえもん』のゲームボーイ関係では、最初に登場したゲームだったわね。」

ドラえもん「そうだよ。

       このゲームは、僕がタイムマシンの迷路ゲームをやっていて、そこに、のび太君、静香ちゃん、ジャイアン、スネ夫君が
       加わったんだけど、突然タイムマシンから煙が噴き出して、気がついたら不思議な迷路空間にいたんだよ。

それに、のび太君達は行方不明になり、ひみつ道具も散らばって、そこからミチビキエンゼルの助言の元、
迷路空間でのび太君達とひみつ道具を探して、迷路空間から脱出する内容だったね。」


ドラミ「私も出演しているわよ。」

ドラえもん「僕のお助けをする立場だったけどね。」

ドラミ「普通はそうでしょう。言い忘れていたけど、この話のために、今回のゲストを呼んでいるのよ。」

ドラえもん「え!?今、初めてその話を聞いたよ!というか、今、のび太君の家に僕達しかいないのに。勝手にそういうことしていいの?」

ドラミ「
のび太さんとその両親がいないから、ゲストを呼ぶことができるのよ。
    いたら、絶対にのび太さんを優先して出演することになるから、私の出番がなくなるでしょう。」

ドラえもん「出番のことを気にしていたんだ。まあ、たまには、のび太君が出演していなくてもいいよ。
       少しは僕の気は楽になるし、僕とドラミだけでも、ドラえもん小説としては成り立つしね。」

ドラミ「では、今回のゲストを紹介するわよ。『らき☆すた』の高良ゆかりさんです。どうぞ。」

ドラミがそう言うと、『らき☆すた』の高良ゆかりが、ドラえもんとドラミがいる、のび太の部屋に入ってきた。


ゆかり「お久しぶりですね。ドラえもん君。」

ドラえもん「高良ゆかりさんじゃないの!?会うのは、
       『ドラミュー』のミュースタ?2009冬号に掲載されている『教えてしずちゃん!』の特別編の時以来だね。」

ゆかり「まさか、もう一度ドラえもん君と会えるとは思いませんでしたわ。」

ドラえもん「というか、ドラミ。『ドラミュー』の設定をこの小説に入れて大丈夫なの!?」

ドラミ「いいじゃない。元々、この小説の作者が拍手でリクエストしていたんだから。」

ドラえもん「まあ、いいか。ところで、どうして、ドラミが高良ゆかりさんのことを知っているの?

      僕はドラミにその話をした覚えがないよ。」

ドラミ「忘れたの、お兄ちゃん。
    お兄ちゃんがスネ夫さんを騙して、『リターン・オブ・双截龍(ダブルドラゴン)』のゲームブック版に誘い込んで、
    そこで私がスネ夫さんを助けたことがあるでしょう。

    その後、スネ夫さんからお兄ちゃん達と一緒に高良ゆかりさんが拍手に参加していたことを聞いたのよ。」

ゆかり「それからしばらくして、ドラミちゃんが私のところにやってきて、“ドラえもんの妹”と聞いて、
     さらに、今回の『ドラドラミトークショー』のゲストとして、ここにいるというわけよ。」

ドラえもん「ドラドラミトークショー?この小説のタイトルって、それだったの!?」

ドラミ「あら、知らなかったの?」

ドラえもん「僕はてっきり、『ドラえもんとドラミのドラえもん話』と思っていたよ。」

ドラミ「それだと、タイトルが長すぎるし、ドラえもん関連の話しかできなくなるから、『ドラドラミトークショー』というタイトルにしたのよ。」

ドラえもん「でもさっき、『今回のドラえもん関連の話を始めましょう』って、ドラミが言っていたじゃないか。」

ドラミ「それは、ただの私の勢いよ。ドラえもん関連の話をしないときは、
    『今回はドラえもん関連の話ではなく、○○の話をします』というような言い方ができるでしょう。」

ドラえもん「そういう考え方もしていいんだ。じゃあ、そのタイトルでいいや。」

ゆかり「それで今回はどういう話をするのですか?」

ドラえもん「ドラミとの会話で、話がずれそうになったね。今回は『ドラえもん 対決ひみつ道具!!』の話だよ。」

ゆかり「聞いたことありますわね。確か、ゲームボーイでは初めて登場したドラえもんのゲームでしたね。」

ドラミ「このゲームはパスワードで、ステージ2からステージ5まで選べたわね。」

ドラえもん「しかも、あるパスワードだと、無敵で使う武器の切り替えもできて、しかもステージも1つずつ飛ばせて、
      エンディングにいきなりいくことも可能なんだよね。」

ゆかり「子供を対象にしたゲームですから、そういう裏技があると安心ですよね。」

ドラえもん「本当は自力でクリアしたほうが楽しいんだけどね。」

ドラミ「それだったら、衝撃波ピストルを使わないほうがいいわね。」

ゆかり「どうしてですか?」

ドラミ「お兄ちゃんの使用武器を、衝撃波ピストルにしておくと、ボスを数秒で倒せるほどの威力があるのよ。
    これはラスボスであってもステージ1からステージ4までのボスを倒す時間の差が、それほど大きくないのよ。」

ドラえもん「でも、初期武器のチャンピオングローブだと、ボス戦だけでなく、迷路シーンやアクションシーンも苦労するよ。」

ドラミ「そうだけど、それでクリアしてこそ、キング・オブ・プレイヤーよ。」

ドラえもん「実際に、初期武器のチャンピオングローブでクリアした人も全国で何人かいるかもしれないね。」

ゆかり「遊び方は人それぞれですから、そこのところは、プレイヤーのみなさんの判断に任せましょう。」

ドラえもん「そうだね。」

ドラミ「それにしても、『ドラえもん 対決ひみつ道具!!』で活躍したキャラは、私とお兄ちゃんだけだったわね。」

ドラえもん「メインで活躍していたのは僕で、ドラミは僕に助言をしていただけじゃないか。」

ドラミ「それでも、のび太さん、静香さん、武さん、スネ夫さんよりは活躍していたことには間違いないわね。」

ドラえもん「のび太君達は、僕に救出されるだけで、アクションシーンの前後や、ボス戦の前後くらいで会話だけの参加だしね。」

ドラミ「その中で最後に助けられるのが、のび太さんね。」

ゆかり「それは驚いたわ。普通、そういうゲームだとのび太君が最初に救出されるんじゃないかしら?」

ドラえもん「他のドラえもんゲームだと、そういう場合が多いけど、『ドラえもん 対決ひみつ道具!!』は違っていたんだ。」

ドラミ「お兄ちゃんに救出される順番は、静香さん、スネ夫さん、武さん、のび太さんになっているのよ。」

ゆかり「それだと、『ドラえもん 対決ひみつ道具!!』では、のび太君は一番出番がないということになりますね。」

ドラえもん「そうなんだけど、静香ちゃん、ジャイアン、スネ夫君は僕の四次元ポケットに隠れていたんだよ。
      その分、のび太君は僕の四次元ポケットに隠れていなかったから、それなりのプライドがあったと思うよ。」

ドラミ「それはお兄ちゃんが、静香さん達に危険だから四次元ポケットの中に入れていたんじゃないの?」

ドラえもん「それはそうだけど、ステージ4のボスと戦う直前に、静香ちゃん、ジャイアン、スネ夫君がいきなり登場して、
      僕が頼んだわけじゃないのに一緒に戦おうとしていたのに、そのボスの痺れ攻撃で3人とも一発で戦闘不能になったんだよ。」

ゆかり「つまり、ただのやられ役になってしまったというわけですね。」

ドラえもん「そのとおりだよ。」

ドラミ「そこはゲームの内容の都合というのがあるんだから、静香さん達も、それなりのプライドがあったんじゃないの?」

ドラえもん「そう言われたら、そうだね。まあ、僕と一緒に戦おうとしていたのは事実だから、少しはプライドがあったと思うことにするよ。」

ゆかり「その話だけだと、のび太君はやられ役にはならずに済んでいますね。」

ドラえもん「実際に、のび太君は僕が最終ステージであるステージ5に行っている間に、静香ちゃんを助けたみたいだからね。」

ゆかり「そう聞くと、静香ちゃん、武君、スネ夫君の3名は、のび太君より出番が多いのに活躍していないように思えますね。」

ドラミ「私もそう思ってきたわ。」

ドラえもん「それじゃあ、これで『ドラえもん 対決ひみつ道具!!』の話は終わります。」

ゆかり「ちょっと待ってください。」

ドラミ「何ですか?ゆかりさん。」



ゆかり「『ドラえもん対決ひみつ道具!!』で、
     ドラえもんさんが『爆裂戦士ウォーリア』というゲーム名を言っていたと聞いたことがありますけど、本当ですか?」

ドラえもん「本当だよ。確か、静香ちゃんと会話していた時に、『ゲームボーイの『爆裂戦士ウォーリア』かな?』という風に言っていた
      記憶があるよ。」

ドラミ「後、お兄ちゃんとスネ夫さんとの会話で『ドラえもん 対決ひみつ道具!!』の事件の黒幕を、
    スネ夫さんがギガゾンビだと思っていたわね。」

ドラえもん「スネ夫君が『ギガゾンビの逆襲じゃないかな?』と言ったから、僕が『それはファミコンでしょ!』と答えた記憶があるよ。」

ゆかり「そう聞くと、会話だけでもおもしろい感じがしますね。」

ドラえもん「そこのところは、知っている人なら、にやりとする一種のお遊びネタと思うといいよ。」

ドラミ「話は変わるけど、ゆかりさんは以前、プレイしたことがあるゲームの答えに『ファイアーエムブレムとか、FFとかですかね』と答えていたけど、その“FF”って何なの?」

ドラえもん「“FF”と略されるゲームタイトルで僕が思いつくのは、『ファイナルファンタジー』、『ファイナルファイト』、『餓狼伝説』の3つだよ。」

ゆかり「今、ドラえもん君が言った、3つのゲームはプレイしたことありますよ。」

ドラえもん「やっぱり、ゆかりさんが以前言っていた“FF”は、その3つのことだったんだ。」

ドラミ「ちょっと待って!どうして、『餓狼伝説』を“FF”と略せるの?」

ドラえもん「『餓狼伝説』の欧米でのタイトルが『Fatal Fury』となっていて、それで“FF”と略せるんだよ。」

ドラミ「なるほど、だから『餓狼伝説』も“FF”と略せるのね。」

ゆかり「でも、日本での『餓狼伝説』の略称は、一般的に“餓狼”と呼ばれることが多いのですよ。」

ドラえもん「なんか、話が『ドラえもん 対決ひみつ道具!!』からずれてしまったね。」

ドラミ「まあ、こういうこともあるわよ。じゃあ、改めて、『ドラえもん 対決ひみつ道具!!』の話を終わります。」

ドラえもん「同時に今回の『ドラドラミトークショー』を終わります。ゲストは『らき☆すた』の高良ゆかりさんでした。
      ゆかりさん、僕達とつきあってくれて、どうもありがとうございます。」

ゆかり「どういたしまして。私の方こそ、楽しませてくれて、ありがとうございます。また、機会があったら呼んでくださいね。」

そう言って、ゆかりは、のび太の部屋から外に出て、そのまま、のび太の家の外に出た。

ドラえもん「ふう、何とかうまくいったね。」

ドラミ「第1回目だったし、これから、おもしろくしていくわよ。」

ドラえもん「ところで、何回目まで『ドラドラミトークショー』をやるつもりなの?」

ドラミ「作者によれば、決まっていないらしいわ。」

ドラえもん「つまり、『ラスタンサーガ』のような感じだね。」

ドラミ「まあ、『ラスタンサーガ』は、とある国の王であるラスタンが、
    過去に体験した冒険活劇を回顧していくという、物語形式でつづられたストーリーのゲームだけど、
    この小説はその形式に当てはまるかしら?」

ドラえもん「この小説は過去の体験を話すわけじゃないけど、読み切り形式だから、
      ある意味、いくらでも話ができるというところが、『ラスタンサーガ』に似ているんだよ。」

ドラミ「なるほどね。」

ドラえもん「それじゃあ、今回のオチだよ。」

そう言うと、ドラえもんはポケットから何かのボタンを取り出した。

ドラミ「そのボタンで何をするの?」

ドラえもん「このボタンを押すと……。」

そう言いながら、ドラえもんがボタンを押すと、ドカーンという音がした。

ドラミ「びっくりしたわ!」

ドラえもん「これがオチだよ。」

ドラミ「そうだったの!?全然、おもしろくないわよ!」

ドラえもん「まあ、第1回目だし、これでいいでしょう?」

ドラミ「よくないわよ!!」

そう言い終わった瞬間、ドラミはドラえもんにドロップキックをし、さらに決め技にパイルドライバーをしたのであった。

その結果、のび太の部屋の床に穴があいてしまい、それに気がついたドラミは慌てて、倒れたドラえもんをそのままにして、
その場から逃げだしたのであった。

 

 

第2話「桃月学園の諜報部」


ドラえもん「今回も僕とドラミの『ドラドラミトークショー』が始まりました。」

ドラミ「始める前に、お兄ちゃんに聞きたいことがあるんだけど?」

ドラえもん「何かな、ドラミ?」

ドラミ「どうして今回は、静香さんの家の静香さんの部屋で『ドラドラミトークショー』をするの?」

そう、前回の『ドラドラミトークショー』はのび太の家ののび太の部屋でやっていたが、今回は、静香の家の静香の部屋でやっているのである。

ドラえもん「実は、前回の最後のところで、ドラミが僕にドロップキックをして、さらにパイルドライバーをして、
       のび太君の部屋の床に穴を開けたでしょう。その後、のび太君が帰ってきて、倒れていた僕を起こして、
       事情を説明して、復元光線でのび君の部屋の床を元に戻したんだけど、
      『ドラドラミトークショー』をやるときは、僕の家でやらないでよ。』って言われたから、

       とりあえず、静香ちゃんの家でやることにしたんだ。」

ドラミ「なるほどね。ところで、のび太さんが『僕も出演させてよ。』とは言わなかったの?」

ドラえもん「言っていたよ。

       でも、僕が『出演したいなら、まず『北斗の拳』のシンのコスプレをして、
       「俺はお前の拳法では死なん!」と言ってからサザンクロスくらい大きいビルの頂上から飛び降りることに挑戦すること。』

       って言ったら、あきらめたよ。」

ドラミ「のび太さんが『北斗の拳』のシンのコスプレをするならともかく、
    “サザンクロスくらい大きいビルの頂上から飛び降りること”は絶対に無理よ。

    つまり、お兄ちゃんは絶対に、のび太さんを出演させたくなかったのね。」

ドラえもん「そういうわけじゃないんだけど、『ドラドラミトークショー』が始まったばかりだから、今、のび太君が出演したら、
       この小説がすぐに最終回になるかもしれないからだよ。」

ドラミ「ということは、『ドラドラミトークショー』にのび太さんが今後、出演する可能性があるわけね。」

ドラえもん「そのときは、のび太君に『のび太君の出演が決まったよ。』って言うつもりだよ。」

ドラミ「後、ここで『ドラドラミトークショー』をやることを静香さんは知っているの?」

ドラえもん「今、静香ちゃんは家族と一緒にハワイへ旅行に行っていて留守だから、
       正式な『ドラドラミトークショー』の場所が決まるまでの仮の場所ということにしているんだよ。」

ドラミ「つまり、許可はもらっていないというわけね。」

ドラえもん「そうだよ。ちなみに、この小説を読んでいるみなさんに言うけど、ここへはのび太君の部屋からどこでもドアで移動したんだよ。」

ドラミ「まあ、いいわ。それじゃあ、前置きはこれくらいにして、今回のドラえもん関連の話を始めましょう。」

ドラえもん「今回のドラえもん関連の話は、『ドラえもん きみとペットの物語』です。」

ドラミ「確か、『ドラえもん』のRPG関係のゲームでは、『ドラえもん ギガゾンビの逆襲』の次に登場したゲームね。」

ドラえもん「主人公がオリジナルキャラというのも、『ドラえもん ギガゾンビの逆襲』と同じだよ。」

ドラミ「では、ここで私達とこの話をしてくれる、今回のゲストを紹介するわよ。」

ドラえもん「今回もゲストがいるのか。というか、事前に僕にゲストが誰なのか教えてくれないかな?」

ドラミ「それをやったら、お兄ちゃんを驚かすことができないでしょう。」

ドラえもん「それもそうか。」

ドラミ「では、改めて今回のゲストを紹介するわよ。『ぱにぽに』の綿貫響さんです。どうぞ。」


ドラミがそう言うと、『ぱにぽに』の綿貫響が、ドラえもんとドラミがいる、静香の部屋に入ってきた。

響「久しぶりね、ドラえもん。『教えてしずちゃん!』の第18回以来ね。」

ドラえもん「綿貫響さん!?どうして、ドラミと知り合いなの?」

響「この間、私が練馬区で情報を集めていたときに、偶然、現れたドラミちゃんに『あなたが噂に聞いた綿貫響さんね。』って言われたから、
  すぐに『どうして私のことを知っているの!?』と言ったら、“ドラえもんの妹”だと聞いたからよ。

   その後、『『ドラドラミトークショー』に出演しない?』と言われたから、出演することにしたのよ。」

ドラえもん「2回続けて、僕が『教えてしずちゃん!』で会ったことがある人がゲストなんて、ある意味すごいね。」

ドラミ「まあ、そういうこともあるのよ。」


響「一応、私のことを簡単に紹介すると、桃月学園の1年B組の生徒で、生徒会諜報部に所属しているの。
  甘いものが好きで、スリーサイズは上から88・63・92。今はダイエットキャラにジョブチェンジしたわ。

  後、私のことをデブや妊婦と言わないようにね。」

ドラえもん「先手を取られた……。」

ドラミ「これじゃあ、おもしろいネタができないじゃない。」

響「やっぱり、私のスリーサイズや、見た目のことをネタにするつもりだったのね!」


ドラえもん「でも、デブと言われるほど、太っているように見えないね。」

ドラミ「それは人それぞれだと思うわ。」


ドラえもん「今、思い出したんだけど、響さんは『教えてしずちゃん!』の第18回のとき、“だわさ”という口癖でしゃべっていたよね。」

響「それはただの気まぐれよ。」

ドラミ「そういうことをするから、キャラ性がないとか言われるんじゃないの?」

響「それを言うな!だから、ダイエットキャラとして活躍しているのよ!!」

ドラえもん「みんな、そういうことを気にしていないと思うけどな。とりあえず、響さんは普通に諜報部員として動いていた方がいいよ。」

響「ドラえもんがそう言うなら、普通にそれでがんばるわ。」

ドラミ「とりあえず、おもしろいネタにはなったわね。」

ドラえもん「僕はおもしろいネタのつもりで言ったわけじゃないよ。」

響「とにかく、今回の『ドラえもん きみとペットの物語』の話をしましょう。」

ドラえもん「そうだったね。」



ドラミ「『ドラえもんきみとペットの物語』で気になった点は、
    主人公が最初に知り合いになる『ドラえもん』の一般的なレギュラーキャラは、静香さんだというのはいいところだと思うわ。」

ドラえもん「ちなみに、『ドラえもん』の一般的なレギュラーキャラは、僕、のび太君、静香ちゃん、ジャイアン、スネ夫君の5人だよ。」

響「普通の『ドラえもん』ファンのみんなは知っていると思うわ。」

ドラえもん「念のためだよ。
       さっきの続きだけど、僕やのび太君より、
       静香ちゃんと最初に知り合いになった方が主人公がオリジナルキャラであることに意味があるしね。」

響「確か、ペットショップで出会うのよね。」

ドラえもん「そこの店長がすごい人でね。
       ジャイアンとスネ夫君がリザドとエイプにロケットで誘拐された後、宇宙救命ボートで
       僕、主人公、のび太君、静香ちゃんの4人と一緒に行ったんだよ。」

ドラミ「最初のジャングル星から次のデザード星までお兄ちゃんと一緒に行動しているんだったわね。」

響「その後、ハイランド星のスペースポートで、店長と戦うことになるんだったわね。」

ドラえもん「そうだよ。それにしても、その店長が武道家の経験があったとは知らなかったよ。」

ドラミ「ゲームじゃ分からないけど、ジャングル星とデザード星では、お兄ちゃん達と一緒に、戦っていた姿が想像できるわね。」

ドラえもん「今、思えば、店長に戦闘経験があったことも、僕達についていった理由に入るかもしれないね。」

響「ドラえもん達と一緒に行動する時点で、ただ者じゃないことは分かるわね。」

ドラミ「店長とは、ラスボス前にもう1回戦うことになるのよね。」

ドラえもん「そのときは、ていさつボール2体と一緒に現れるんだよ。」

響「ラスボスより、そのときの店長の方が苦戦すると思うわ。」

ドラえもん「僕の記憶だと、レーザーで全員に約50ダメージ。怪しい電波で全員を混乱状態にすることがあるからね。」

響「特に、怪しい電波は全員がかかると同士討ちになってそれで全滅の可能性もあるしね。」

ドラミ「まあ、それ以外はたいしたことがないから、きちんと戦えば、大丈夫よ。」

ドラえもん「後、ラスボスはロボットへいし2体と一緒に現れるけど、僕の記憶だと、
       ロボットへいし1体未満のときに、ロボットへいしを呼ぶか、奇妙なガスで味方全員の防御力をアップさせることがあるくらいで、
       ラスボス自体がそれほど強くないから、2回目の店長戦より楽に勝つことができるよ。」

響「確か、ラスボスが持っている金のレーザー銃は特注品だったわね。」

ドラミ「私は人物カードでしか出演していないのに、ラスボスにそういう設定があるのはすごいわね。」

ドラえもん「まあ、ラスボスはすごい人だという設定にしないといけないからだよ。」

ドラミ「後、最初の戦闘のパーティーが、主人公、お兄ちゃん、武さんと決まっているのもいいわね。」

響「これも、主人公がオリジナルキャラであるということの意味に繋がるしね。」

ドラえもん「でも、戦闘で一番活躍するのは、のび太君だよ。」

響「のび太君が最初から覚えている特技の『ねらいうち』はどんな敵でも必ずクリティカル攻撃になるからね。」

ドラミ「そう考えたら、のび太さんが『ドラえもん きみとペットの物語』の戦闘の主役ね。」

響「逆に、静香ちゃんは回復アイテムが豊富だったら、戦闘に参加しなくてもいいわね。」

ドラえもん「補助の特技で、僕やジャイアン、スネ夫君は戦闘の手助けになることを考えると、静香ちゃんは一度も戦闘に参加せずに、
       エンディングに到達する可能性が高いね。」

響「その代わり、戦闘終了後に静香ちゃんの回復の特技を使って、戦闘で体力が減ったキャラの回復ができるから、
  サポートとしては優秀ね。」

ドラミ「つまり、静香さんは戦闘では一番の役立たずになるけど、移動中では一番役に立つというわけね。」

ドラえもん「静香ちゃんがかわいそうな気がするけど、実際にそうだから、しかたがないね。」

響「そういえば、カード集めやミニゲーム、ストーリーとは直接関係がないエキストラボスキャラとの対決もあったわね。」

ドラえもん「カード集めは、ストーリーを進めたり、人からもらうものなどで集まるんだよ。
      ミニゲームはカードを全部集めるのに必要だし、エキストラボスキャラは普通のボスキャラより強かったね。」

ドラミ「エキストラボスキャラは、あしミミズ、モケモケ、ガオー、なぞのたまご、ラムーの5体がいるけど、
    ガオー以外はそれぞれのモンスターカードを持っていると、出現しなかったと思うわ。」

響「その中では、ガオーが一番強いと思うわ。なぜなら、ガオーの乱れ斬りで全員が約70〜80のダメージを受けた覚えがあるからよ。」

ドラえもん「なぞのたまごだって、全員を混乱状態や毒状態にしてくる特技を使ってくるし、
       ラムーは全員を特技封印状態にしてくる特技を使用していたはずだから、そのボスと戦うレベルによって感じ方は違うと思うよ。」

ドラミ「他に気になるところは、静香さんの武器がぬいぐるみとなっている点ね。」

ドラえもん「主人公以外は武器と防具は固定になっているからね。」

響「ドラえもんの防具が四次元ポケットとなっているのもすごいけど、
  静香さんがぬいぐるみをどのようにして武器にするのかが私も一番気になるわ。」

ドラミ「きっと、『闘姫伝承 ANGEL EYES』のマリー&キングのような戦い方をするのよ。」

響「キングは熊のぬいぐるみだけど、静香ちゃんが持っているぬいぐるみで、そういう戦い方ができるとは思えないわ。」

ドラえもん「たぶん、静香ちゃんが戦闘用に改造しているんだよ。」

ドラミ「そう考えたら、強いかどうかはともかく、静香さんはすごい特技を持っているのね。」

ドラえもん「それじゃあ、これで『ドラえもん きみとペットの物語』の話は終わります。」

響「じゃあ、次は『それいけ諜報部 特別編』のコーナーです。」


ドラえもん「勝手にコーナーを作らないでよ!」

響「さっき、『普通に諜報部員として動いていた方がいいよ。』って言っていたじゃない。」

ドラえもん「誰もこの小説でやっていいとは言っていないよ。」

響「役に立たない諜報部ですみません……。」

ドラえもん「誰もそんなことは言っていないから。」

ドラミ「これは引き受けないといけない気持ちになるわね。」

ドラえもん「分かったよ、響さん。『それいけ諜報部 特別編』のコーナーをやっていいよ。」

響「ありがとう、ドラえもん。それじゃあ、早速、ドラえもんとドラミちゃんに質問をするわね。」

ドラミ「これは長くなりそうね。」

こうして、ドラえもんとドラミは、響の『それいけ諜報部 特別編』のコーナーに付き合わされ、
それが終わったのは、開始から2時間後であった。

 

 

第3話「宗方興業の社長の一人息子」


スネ夫「全国のスネ夫ファンのみなさん、おまたせしました。『骨川スネ夫の相談室』の時間が始まりました!!」

ドラえもん「スネ夫君!!これは『ドラドラミトークショー』という小説なの!!勝手にタイトルを変えないでよ!!」

スネ夫「いいじゃない。今からでもタイトルを変更して、僕が主役をやれば、おもしろいこと間違いなしだよ。」

ドラミ「よくないわよ!タイトルを変更したら、この小説を読んでいるみんなが混乱するじゃない!!」

ドラえもん「スネ夫君はゲスト扱いなんだから、調子に乗ったらダメなの。」

スネ夫「今日は僕の家で、『ドラドラミトークショー』をやるんだから、今日は僕が主役で決まりなの。」

そう、今回の『ドラドラミトークショー』はスネ夫の家でやることになったのである。


ドラえもん「この小説を読んでいるみなさんに、どうしてスネ夫君の家で『ドラドラミトークショー』をやることになったかというと、
       スネ夫君が僕に『最近、ドラミちゃんと一緒におもしろいことをやっているらしいね。僕も混ぜてよ。』と言ったからだよ。」

ドラミ「しかも、お兄ちゃんがスネ夫さんのラジコンを過去に壊したことがあって、『ラジコン壊しのことを町のみんなに言いふらすよ。』と
    脅されたのよね。」

ドラえもん「あれは、のび太君が一生懸命おこづかいを貯めて買ったラジコンをスネ夫君のラジコンが壊したことが原因だよ。」

スネ夫「確かにそうだけど、僕が動かしたラジコン以外のラジコン49体も、ドラえもんのミサイルで壊されたんだよ。」

ドラミ「それはやりすぎよ、お兄ちゃん。」

ドラえもん「やっぱり……。」

スネ夫「それを僕が黙っている条件として、僕の家で『ドラドラミトークショー』をやって、僕も出演するということを要求したんだ。」

ドラミ「これじゃあ、要求を受けなきゃいけなくなるわね。」

ドラえもん「これからは気をつけるよ。」

ドラミ「このままじゃスネ夫さんのトークショーになる可能性もあるから、今回のドラえもん関連の話を始めます。」

スネ夫「今回のドラえもん関連の話は、『骨川スネ夫の伝説』です。」

ドラえもん「勝手にドラえもん関連の話を決めないでよ!」

スネ夫「今日は僕が主役だから、ドラえもん関連の話も僕に関係することにするのが、自然でしょう。」

ドラミ「そこのところは私とお兄ちゃんが事前に相談して決めているんだから、スネ夫さんにそれを決める権利はないのよ。」

スネ夫「嫌だ嫌だ!!絶対に『骨川スネ夫の伝説』の話をするんだ!!」

ドラえもん「今の状況を全国のスネ夫君のファンのみんなが見たら、悲しむよ。」

スネ夫「それもそうか……。分かったよ、ドラえもんとドラミちゃんに任せるよ。」

ドラえもん「(上手くいった。)」

ドラミ「分かればいいのよ。それじゃあ、改めて今回のドラえもん関連の話を始めます。」

ドラえもん「今回のドラえもん関連の話は、『ドラえもん のび太と雲の王国』です。」

ドラミ「『ドラえもん のび太と雲の王国』は、お兄ちゃんとのび太さんが雲の上で天国を作ることに決めて、
    そこに静香さん、武さん、スネ夫さんの3人も加わって、雲の王国を完成させることができたんだけど、
    その後、偶然、本当に雲の上に人が住んでいる天国を発見して、そこから、本当の意味での天国での冒険が始まる話よ。」

スネ夫「そういえば、そんな冒険もあったね。」

ドラミ「では、ここで私達とこの話をしてくれる、今回のゲストを紹介するわよ。」

スネ夫「待ってよ!ゲストは僕だよ!!」

ドラミ「スネ夫さんは『ドラえもん』代表のゲストで、『ドラえもん』以外の作品のゲストも参加するのよ。」

スネ夫「そうだったんだ。第1回目と第2回目とも、ゲストが美女だったから、今回も美女に違いないから期待しているんだよ。」

ドラえもん「(高良ゆかりさんは美しいけど、子供っぽい雰囲気のような気がするけど……。)」

ドラミ「では、改めて今回のゲストを紹介するわよ。『熱血硬派くにおくん 番外乱闘編』の宗方裕二さんです。」

ドラミがそう言うと、『熱血硬派くにおくん 番外乱闘編』の宗方裕二が、ドラえもんとドラミとスネ夫がいる部屋に入ってきた。


裕二「初めまして、宗方裕二です。俺を『ドラドラミトークショー』に出演させてくれてありがとう。」

スネ夫「あれ!?何で男が来るの?美女は!?」

ドラミ「誰もゲストが美女だなんて、私は言っていないわよ。」

スネ夫「だったら、今すぐに、僕好みの美女を連れてきてよ!!」

ドラえもん「スネ夫君!わがままばかり言うんじゃない!!」

そう言って、ドラえもんはスネ夫にメガトンキング落としをしたのであった。その結果、スネ夫は気絶したまま、床の穴にめり込んでしまった。

ドラミ「今、お兄ちゃんがスネ夫さんにしたのは『キン肉マン』のビッグ・ザ・武道の技の一つで、“メガトンキング落とし”ね。」

裕二「小学生にその技を平気で使ったのもすごいが、その体格でメガトンキング落としができるというのもすごいな。」

ドラえもん「この間、僕がビッグ・ザ・武道のコスプレをして、のび太君にネプチューンマンのコスプレをさせて、
       クロスボンバーの練習をしていたら、メガトンキング落としもできるんじゃないかと思って、のび太君にやったら、
       見事に成功したからね。」

ドラミ「それで、のび太さんは無事だったの!?」

ドラえもん「そのとき、のび太君は大きな怪我もなく、気絶しただけだから、お医者さんカバンですぐに治ったよ。」

ドラミ「よかったわ。」

裕二「今すぐにでも、それであの少年を治した方がいいんじゃないのか?」

ドラえもん「いいんだよ。スネ夫君には、これくらいやっておかないと、すぐ調子に乗るからね。」

裕二「そうなのか。そういや、まだ俺の自己紹介がまだだったな。俺の名前は、宗方裕二。

    花園町にある宗方興業の社長の一人息子で、近辺の学校を支配下に置いていたある日、
    俺と仲間が、俺の邪魔をしたひろしという奴を全治三ヶ月の重傷を負わせたことに対して、くにおとりきという奴らが現れて、
    勝負に負けて、入院中のひろしに謝ったんだぜ。」

ドラミ「なんか、自分は悪いことをしていましたと言っているようね。」

裕二「しかたないだろう。本当のことなんだから。」

ドラえもん「それで宗方興業はどうなったの?」

裕二「そういう事件があったことがきっかけで、今は改心して、みんなのために働いているぜ。
    もちろん、俺も改心して真面目に働いているぜ。」

ドラミ「近辺の学校を支配下に置いていたみたいだけど、どうやったの?」

ドラえもん「親の権力を使っていたことは分かるんだけど、具体的には分からないね。」

裕二「詳しいことは、大人の事情で言えないが、俺がその学校の生徒に成りすまして、近辺の学校を支配下に置いたとは限らないぜ。」

ドラミ「確かに、近辺の学校を支配下に置くなら、教師でも事務員でも教育関係者でも構わないしね。」

ドラえもん「それにしても、宗方興業の社員にはドスや拳銃を持ったタイプがいたんだね。」

裕二「そのとき、宗方興業を襲う予定の奴ら(くにおとりき)がいるという情報が入ってな。
    戦えるようにドスまたは拳銃を社員に装備するように伝達したんだ。」

ドラえもん「後、4人の強そうな人もいたね。」

裕二「藤堂達也、村田誠二、剛田太、大石為右衛門の4人のことだな。社員だけじゃ不安だから、用心棒として雇ったんだ。」

ドラミ「どの人も危ないけど、学生で力士の姿をした大石為右衛門さんは見た目だけで、怖いわね。」

ドラえもん「僕は剛田太さんだね。ボディビルダーだからしかたがないとはいえ、
       地下鉄の改札口でビキニパンツ一丁で現れるなんて、完全に危ないよ。

       もしかすると、剛田太さんは、名字が『剛田』だから、ジャイアンの親戚かもしれないね。」

ドラミ「もしそうだったら、おもしろいわね。(まず、ないと思うけど。)」


裕二「そういえば、今回のドラえもん関連の話をしなくていいのか?」

ドラえもん「そういえば、そうだったね。確か、今回のドラえもん関連の話は『ドラえもん のび太と雲の王国』だったね。」

ドラミ「そうだったわね。また、話がずれそうになったわね。」

裕二「その『ドラえもん のび太と雲の王国』を見たことがあるが、2つ疑問に思ったところがあるんだ。」

ドラミ「どんなところなの?」

裕二「まず、どこかの無人島に漂着して、
    その後、天上世界にいたタガロとその父とその祖父の3人は無事に家族の住むところに戻れたのか?」

ドラえもん「そのとき、僕は故障状態だったから、それは覚えていないなあ。」

ドラミ「お兄ちゃん。タガロ君の父と祖父のことを覚えていないなら分かるけど、タガロ君の顔はその前に見ているはずだから、
   覚えているでしょう。」

ドラえもん「でも、名前は聞いてなかったよ。天上世界の冒険が終わった後で、のび太君に聞いたんだよ。」

裕二「だったら、そののび太という人に、その3人がどうなったのか聞かなかったのか?」

ドラえもん「
実は、のび太君も僕達のことを考えるのが精一杯で、
       タガロ君とその父とその祖父が無事に家族の住むところに帰ることができたのか知らないんだ。

       僕の勘だと、天上人によって、タガロ君とその父とその祖父は無事に家族の住むところに帰ることができたと思うよ。」



ドラミ「私もそう思うわ。」

裕二「そこのところは想像に任せるというわけか。」

ドラえもん「それで、『ドラえもん のび太と雲の王国』のもう1つの疑問は?」

裕二「次にグリオという天上人で、絶滅動物保護州管理員の男がいただろう。
   ドラえもん達のことを敵視していたが、その男とは個人的に和解したのか?」

ドラえもん「天上人全体としては和解しているけど、あの人はそこに現れた記憶がないから、和解していないことになるね。」

ドラミ「私もそのことを聞いたけど、グリオという人は結局、何のために『ドラえもん のび太と雲の王国』に登場したのか分からないわね。」

ドラえもん「一般的な天上人の考え方の代表者と考えると登場した理由は分かるけど、
      その人の口から僕達に謝ってもらっていないのは納得できないね。」

裕二「俺が入院中のひろしに謝ったのと違うな。」

ドラミ「裕二さんは悪いことをしていたから分かるけど、グリオさんは特に悪いことをしていたわけじゃないからでしょう。」

ドラえもん「グリオさんも悪いことをしているよ。僕達5人を部屋に閉じ込めたことだよ。」

裕二「よほど、ドラえもん達を警戒していたんだな。
    それで思ったことなんだが、護送されていた密猟者4人を裏で逃がしたのは、グリオじゃないのか?」

ドラえもん「
僕はそのときの状況を聞いただけだけど、おそらく間違いないね。」

ドラミ「勝手に決めちゃっていいの!?」

ドラえもん「いいんだよ。僕達と個人的に和解したわけじゃないからね。」

裕二「俺の考えだと、密猟者4人を利用して、天上世界を攻撃させて、その4人を倒した後、
   人が住んでいるままノア計画を実行して、それが終了した後、天上世界を乗っ取って、
   地上に自分の理想の国を築こうとしていたに違いないな。」

ドラミ「それは考えすぎよ。」

ドラえもん「もしそうだとしたら、僕が先に密猟者4人の天上世界への攻撃をやめさせたのがよかったことになるね。」

裕二「そう考えると、グリオは『テイルズオブデスティニー』のミクトランの立場になるな。」

ドラミ「ミクトランは天上世界で理想の国を築こうとしていたわよ。」

ドラえもん「そうだけど、グリオさんも最初はミクトランのような支配者を企んでいたと考えると対象の場所は違っても、
      似た者同士になるね。ちなみにミクトランは自分で天上王と言っていた人で『テイルズオブデスティニー』のラスボスだよ。

      後、『テイルズオブデスティニー』の第二部は主に空の浮いている外殻を冒険するから、
      『ドラえもんのび太と雲の王国』の冒険の舞台が似ているね。」

ドラミ「その考えでいくと、密猟者4人は、オベロン社の関係者であるヒューゴ・ジルクリスト、バルック・ソングラム、
    イレーヌ・レンブラント、シャイン・レンブラントの4人の立場になるわね。」

裕二「もし、『ドラえもん のび太と雲の王国』の敵キャラが密猟者4人だけでなく、グリオも加わっていたら、
   天上人と地上人に悪がいたわけになるから、『悪は人の心の中にある』というテーマになっていたかもしれないな。」

ドラえもん「それだったら、ある意味、すごいことになっていたんだね。」

ドラミ「でも結局は環境問題をテーマにしていたんだから、それでよかったのよ。」

ドラえもん「そのおかげで、『ドラえもん』は分かりやすい内容でおもしろいんだよ。」

裕二「今、思い出したんだが、ドラえもんとのび太は、雲の王国を完成させるために、
   1株100円の株式制を採用して株式国家にしているが、その大半をそこで気絶しているスネ夫が300株、
   つまり3万円を出しているが、その王国がなくなった今、そのお金は返したのか?」

ドラえもん「静香ちゃんに100円、ジャイアンに50円を雲の王国がなくなった後、返したんだけど、スネ夫君に3万円を返してないよ。」

ドラミ「ダメじゃないの、お兄ちゃん。ちゃんと、スネ夫さんに3万円を返さないと。」

ドラえもん「それなら大丈夫だよ。スネ夫君に道具を一時的に貸したことがあるんだけど、
       それで3万円を返さなくていいということになっているんだ。」

ドラミ「それって、お兄ちゃんがずるいんじゃないの?」

ドラえもん「いいんだよ。スネ夫君にとっては得をした気分になっているんだから。」

裕二「ドラえもんもずるいところがあるようだな。」

ドラえもん「頭を使ったと言ってほしいね。それじゃあ、これで『ドラえもん のび太と雲の王国』の話は終わります。」

そのとき、気絶状態であったスネ夫が怒った状態で起き上がった。

 

スネ夫「いたたたた。ドラえもん!よくも世界一の美しさと頭脳を持つ僕を痛い目に遭わせてくれたな!!」

ドラえもん「それはスネ夫君がわがままばかり言っていたからだよ。」

スネ夫「こうなったら、家もろともぶっ飛ばしてやる!!」

そう言い終わった瞬間、スネ夫はリモコンを取り出し、そのスイッチを押した。すると、家の中から大きな音が鳴り出した。

ドラミ「何をしたの!?」

スネ夫「この家の自爆装置を押したのさ!」

ドラえもん「なんてバカなことをしたんだ……。すぐにやめるんだ!!」

スネ夫「一度押したら解除はできないんだよ!」

ドラえもん「
しかたない。こうなったら、逃げよう!!」



スネ夫「そうはさせるか!道連れにしてやる!!」

そう言って、スネ夫は捕獲用のラジコンロボットを動かし、その場にいるドラえもん達を捕まえようとしていた。

裕二「俺達を道連れにするんじゃねえ!!」

そう言って、裕二は捕獲用のラジコンロボットに回し蹴りをした。

すると、捕獲用のラジコンロボットはスネ夫の方に向かってぶっ飛び、
それによって、捕獲用のラジコンロボットは壊れ、スネ夫はその衝撃によって、壁に向かってぶっ飛び、気絶してしまった。

ドラミ「今のうちに脱出するわよ!」



そう言い終わった後、ドラえもん、ドラミ、裕二の3人はスネ夫の家の中から外に脱出し、急いでそこから離れた場所まで走ったのであった。

その数分後、スネ夫の家は爆発し、そこに倒れたまま黒焦げ状態になったスネ夫がおり、
その周りが爆発の跡になっているだけであった。

スネ夫の家が爆発したことをそこから離れた場所で、ドラえもん、ドラミ、裕二の3人は確認すると、

ドラえもん「結局、スネ夫君の家は爆発してしまったね。」

ドラミ「しかたないでしょう。スネ夫さんが自分で家を爆発させたんだから。」

裕二「面倒なことになる前に逃げるか。」

ドラえもん「そうだね。」

ドラミ「しばらく、ここに来ない方がよさそうね。」

こうして、ドラえもん、ドラミ、裕二の3人はスネ夫の家があった場所からさらに遠くに逃げたのであった。

その後、スネ夫の家があった場所に、パトカーや救急車が到着し、スネ夫は救急車で病院に運ばれ、入院し、
それを聞いたスネ夫の両親は、爆発の原因がスネ夫にあったことを警察官の調べで判明したことを聞き、
入院中のスネ夫のところに来て、スネ夫にお説教をしたのであった。

 

 

この話は続きます。

 


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