タケコプターの嵐

抹消さん

ミッション1「旅立ちのとき」

 タケコプター、小さいながらも大きい体を飛ばすことが出来る力。ある未来から来たロボットより徴収したもの。

このタケコプターの技術で人はある物を作る。タケコプターをまわすために電気を作り、そしてその電気をタケコプターの回転で作る

という半永久プロペラを開発した。この発明により人はものすごい勢いで世界が潤い始めた。

だが、潤いは時として争いを起こす。

世界が潤い始めてから月日が経った頃、ある科学者が不老不死になるための手術方法を編み出す。世界中の特権階級の老人たちは

それにしがみつき手術を受け、不老不死をえた。

不老不死を得た老人たちは、支配欲に心を埋め尽くされてしまった。彼らは元老院なるものをつくり、武力で持って世界を支配しようとした。

大人たちはそれに立ち向かう。だが、大人は絶滅した。

 

「大人たちは死んだ、次は僕たちが大切なものを守るために立ち上がらなくてはならない!!」

もっとも銃弾が飛び交う待ち練馬、一人の少年が大多数の子供たちに叫びかける。

その隣にいるロボットが、子供たちに武器を手渡していく。

そしてリーダー格の少年は何人かの仲間を連れて、ロボットとともに飛行機に乗り大空へと旅立つ。


大人は死んだ・・・・・彼が守れなかった宝を守るのは僕たちだ。

 

ミッション2「未来を裂く光」

 ザーッ!

機械の雑音が二つの飛行機が並び飛ぶ空に飛び交う。

「こちらのびた、ガンナーの調子は?」

ザーッ!

「こちら静香、調子はいいわ。」

ザーッ!

「そろそろ敵の本体が見える。学校を下に出来たあの要塞をつぶしにいく!今少年陸軍第8師団機関銃部隊が攻めている、

われわれは核心をつぶす!フォックス!君は左翼からの突入だ!われわれは右翼から攻める!」

ザーッ!

「こちらジャイアン、了解した。これよりフォックスは突入する!アコンドッグ準備はいいか?」

ザーッ!

「大丈夫だ、さあいこう!!」

パイロットの二人はにこりと微笑みあい、それぞれの持ち場へと飛んでいった。

少年陸軍第8師団機関銃隊奮闘むなしく敗れてゆく。それもそうだ、戦車が50台に勝てるはずがない。

だが、少年たちは明日の見えない未来を切り開くために戦う。

「そろそろだ、静香ちゃん準備はいいかい?」

のびたはハンドルのグリップを血が出るまで強く握る。彼も恐怖を感じている。だが、彼もまた見えない戦いをしているのだろう。

「そろそろ敵が見えてきた、攻撃開始します!」

のびたの目はいつもの目ではなかった。戦場だからだろうか、彼の目は狂気をはらんでいた。

「ウオオオオオオオオ」

四次元ポケットを利用した世界に10つしかないマガジンを着け、かれの戦闘機の特殊機関銃が火を噴く。

この光はなんだろう、希望の光なのだろうか・・・

 

ミッション3「聖戦開幕」

 元老院軍は学校を要塞として今、国会議事堂を攻める支部を作っている。国会議事堂には最後の大人の戦力と大人が残っている。

現在学校にいる元老院兵は元老院陸軍青竜部隊1万、グラウンドに伏せている狙撃兵約5000主力戦車30、裏山を守備している

のが1000、後二つの方角に半々で分けられている。それと元老院空軍鳶部隊約300のv-tol機が守護に当たっている。

今、青竜部隊と衝突しているわれらが陸軍は3000装備はライトマシンガン、主力戦車と人数差でおされている。それに鳶部隊の攻撃も

続いている。今回僕らのミッションはジャイアンとスネオが裏山を破壊、僕と静香ちゃんで鳶部隊の撃退と主力戦車の破壊支援が担当だ。

 今俺たちが乗っている戦闘機はかなり昔のスタイルで、タケコプターを利用したプロペラ機だ。いちようドラえもんに改造を施してもらって

普通より強くはなっている。それと、僕らの機体にもう一つ戦闘機をくっつけている。これがガンフライヤーというもの。このガンフライヤーは

射撃に特化した戦闘機で、機体を浮かせるためのタケコプターが機体の頭上にしかない。これは意外に扱いが難しく大人でも大変らしい。

話は戦闘中に戻り

現在、戦力は半分ほど減ってきている。裏山からの射撃が減ってきたところを見ると何とか防いでくれているらしい。

だが、こちらの敵はかなり強い。熟練した技術を持つといわれる不死身の部隊青竜隊に予想以上にてこずった。鳶隊のほうは

何とか数を減らせてきたが、主力戦車の硬さと技術により、支援が難航になってきた。とりあえず僕らのがんばりの成果、

ちょっとづつ押してきてはいる。だが、学校内にいる敵の可能性がどうしても0とはいえない。

「うらああああああああああああああ」

僕はがむしゃらに機関銃を打ち続ける。機関銃は火花を散らし、銃弾は人間に当たってゆく。人殺しというのはとっても心が痛む。

たとえ憎き相手であってもだ。

「みんなあああああいくぞおおおおお!!」

少年陸軍の兵たちが叫ぶ。士気が上がったみたいだ。だが、屍がちらほら見える。それでもなお進軍する彼らに僕は言い表せれない

感情がこみ上げてきた。僕の瞳には涙がたまる。だが、僕は涙を捨て、突っ込んでゆく。

これが俗に言う聖戦の開幕のときだった・・・・

 

ミッション4「アビスダイバー」

「ガンフライヤー!僕の支援はいいから戦車の破壊を重点に攻撃を頼む!鳶隊の戦闘機と回避は僕が何とかする!」

「了解、これより主力戦車の破壊に専念します。各隊員に連絡を」

「ワカッタ」

僕らは一心不乱に戦う。血しぶきあげて倒れる敵味方がまるで炎に見えた。そして別の意味で僕の心を燃やした。

敵機は比較的雑魚ばっかだったので助かった。だが、青竜隊を置くところを考えれば、もしかしたらこの学校に何かしらな超極秘

プロジェクトでも進められている可能性がある。学校を手っ取り早く破壊しようと考えたのは成功かもしれない。

そうこうしているうちに敵機の数はだいぶ減った。そろそろ学校の中に進入できるぐらいだ。敵機の弾を避け、僕は敵陣の格納庫に

突っ込む。そしてそれをアシストするためにガンフライヤーは援護する。

「いっけええええ!!」

むかしよくどじを踏んだ体育館を改良した格納庫に突っ込んだ。突っ込むと同時に思いでもフラッシュバックしそうで悲しくなる。

飛行機についている機関銃のマガジンを小銃に付け直し、ドラえもんの持つ四次元ポケットに転送した。静香ちゃんのほうも

手際よく行動を移す。

「とりあえず、学校に侵入する。そこで誰かとっ捕まえて情報を取り出さなければならない。ひとまず学校までの道のり、

人を殺すことを前提に突撃するぞ!」

「はい!」

僕は慌てふためいている敵の兵隊を一人撃ち殺す。そして大声で叫んだ。

「俺たちは爺どもに宣戦布告する!てめえらの言いなりになってたまるか!!」

叫び終わってから兵隊がきょとんとしている間、学校の窓を割り、侵入していった。

 

ミッション5「都市殲滅型大型移動要塞秋水」

 学校への侵入が成功し、人がいないところへすぐさま逃げ、予定どうり兵士を捕まえて拷問にかけ、情報を集める方法を模索した。

なるべく情報部の人間を捕まえるべきだと考え、とりあえず電気が多く通っているところにめぼしをつける。そして、職員室か、

放送室にいると考えた。

「とりあえず、僕がデコイを引き受けるから、静香ちゃんは暗殺に専念してくれ。成功したら電話を。」

「わかったわ。成功し大至急連絡を取るわ。とりあえず死なない程度にがんばって。」

僕はうなずき、僕らを探している兵士たちに乱射した。

「いたぞおお!」

なるべく僕に視点が向くように敵を誘導しつつ僕は小銃を連射する。視点がこっちに向いていないことを確認し、静香ちゃんは

最初に職員室へと向かう。

静香ちゃんが入った職員室にはたくさんのチューブが張り巡らされていた。どうやらあたりのようだ。だが、研究員の姿が見当たらない。

僕らの侵入を聞きつけどこかに非難したみたいだ。そこらにおいていたパソコンを起動してみるもすべてデータを消している。

だが、昔教頭先生が使っていた机の上には設計図らしき髪が残っていた。

それには、学校の地下で作られている都市殲滅型大型移動要塞秋水というものだった。推測するに最後の大人の砦、国会議事堂を

破壊するための兵器だろう。静香ちゃんは僕に急いで電話をかける。なぜなら出撃時間が10分前だったから。

「早く地下に飛行機を壊しに行かないとやばい!」

「もう時間がない、とりあえずジャイアンに迎撃準備をしてくれと連絡してくれ!」

「わかった。」

「僕は屋上で飛行機に乗るよとりあえず静香ちゃんはこの場を離れてドラえもんの下に行ってくれ!」

「ガンフライヤーはどうするの?」

「何とかそれ無しで行く」

「そんな無茶な!?」

煩労しようとした瞬間に僕は電話を切る。そして屋上まで駆け上がり、ドラえもんに連絡して飛行機を転送してもらい。

僕は大空へとまた旅立った。大空には大きな大きな移動要塞が国会議事堂へと向かい、ジャイアンたちが迎撃していた。

 

ミッション6「炎は炎を呼ぶ」

「砲台の破壊をまかせた!僕は推進力の動力源を破壊する」

「コレよりわが機体は砲台破壊に専念する、絶対に国会議事堂に近寄らせるな!」

「ああ、承知のうえだ!それと学校のほうは静香ちゃんに一任しているから。それと、設計図をドラえもんに解読させているから

弱点が突き止めれるかもしれない。」

「よっしゃ!いくぞ!!」

僕はすぐさまプロペラが付いている屋根の当たりに突っ込み、次々とプロペラを破壊してゆく。まるで森林破壊みたいで後味が悪いが。

だが、敵もそうやすやすと破壊させてくれない。それなりに射撃が僕を襲う。そして、正面口から何体かの飛行機が出てきた。

コレぐらいの戦力ならたぶん国会議事堂を軽々と押さえれそうだ。やられた。やつらは僕達の考えを越すスケールを持っている。

とりあえず僕は自分お仕事をこなしていった。

突然レシーバーから音がする。この声はドラえもんのようだ。

「弱点がわかった。内部からの侵入が可能だ。外からじゃ埒が明かないから突入しろ。」

「それはわかるが、危険すぎる!」

「今ガンフライヤーが空いている、ガンフライヤーを小型戦車のフレームに組み替えた。コレで突入したらまず敵に殺されはせんだろ。」

「そいつは助かるよ。ついでに可塑性爆薬も転送して欲しい。」

「わかった。それでは幸運を。」

通信がぷちっと切れて、ジャイアンにそのことを伝えた。

「なら俺はデコイになって砲台をひきつけるから全速力で突入してくれ。」

「それじゃあ1分後に!」

ジャイアンとの通信は切れた。僕は、突入しやすい場所を選び、機を待つ。ジャイアンたちは砲台を自分に向けるように動いている。

敵の火力はますます増えてゆく。だが、やらねばならぬときが来る!

「いくぞお!!」

僕は空きっぱなしの正面口に突っ込む。さすがにきずいたらしく、僕に銃口を向け始める。銃弾が機体をかする音がする。

「くそ!」

正面口が閉じようとしている、だが、なりふりかまわず僕は突入していった。

「転送用意だ!」

正面口から中に入り、飛行機から僕はとび、飛行機を次元転送し、転送してきた陸戦方フレームガンフライヤーに乗り換えた。

「貴様らの炎ごと俺の炎で焼き尽くしてくれるは!!」

僕は心を憎しみで満たし、狂気の炎にやかれていく。

…ああ、コレで本当によかったんだろうか……

 

ファイナルミッション「開幕閉じる」

 さすがにこの奇襲にびびった隊員たち逃げ出した。ドラえもんに用意してもらった可塑性爆薬をとりあえず誰もいなくなった

格納庫の四方に張り、雷管も設置した。体制を整えたのか、ガンフライヤーに集中放火する。小さくてもやはり戦車は戦車、そして、

最高のテクノロジーと最高の合金が使われたこの戦車には傷一つ付かなかった。

 集中砲火の隊形をとっている隊員たちに一発砲弾をぶちこみ、さっきまで銃を連射していた連中をかたずけた。

そして、ドラえもんから動力源までの道のりをインプットしてもらい、ただ、がむしゃらに突っ込んでいく。

それはただただ殺戮の血潮が舞う道であった。

そして、動力源を破壊する。とりあえず脱出ポッドのある道のりを逃げている惨敗兵の背後から案内してもらい、

外から戦車で落ち、またドラえもんに頼み、すぐに飛行機に乗り換えた。

さすがに、主力艦隊が壊されたことにより、学校にいる部隊の士気も愕然と下がり、降伏してきた。落下した惨敗兵もある程度捕まえ、

指揮官も捕まえた。

「クソガキ!何故われわれには向かう!」

縄でぐるぐる巻きにされている指揮官の前に突っ立って僕ははき捨てるように行った。

「あんたたちの偽りの明るい未来を見させられるだけの人生はいやなんだ!」

「そうだ!!僕たちはだから戦う!!」

戦の勝者たちは次々と声を上げる。そしてこの声が多くあがった。

「殺せ!!!こんなやつら早く殺せ!!」

今まで虐げてきた老人たちの憎悪につぶされ、少年たちは叫び続けた。

「助けてくれ!!お願いだ!!」

永遠の命を手に入れた人間だ、死にたくない気持ちはたぶん普通の人間よりさらに上だろう。だが、僕は銃口を頭のど真ん中に向け、

引き金を引いてゆく。

僕らの戦いは始まりを迎えたばかりだ。

僕らのやっていることは正しいのだろうか?

僕らのやっていることはただの殺戮じゃないのだろうか?

僕らはこの答えを見つけなければならないが、この戦争が終わってからでもいいだろう・・・

 

とても文から迫力が伝わります。
現実とかけ離れた世界だからこそ伝わるものってありますね。

じおす

15点

 

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