第三十一章
「作戦開始」
(記:ミサイル研究所さん)
やつも生きていたか・・・
俺はこいつらに指示を出しながら考えていた。
だが、今は「アルティメットシイング」を捕獲するのが役目だ。もうそろそろやつは現れるだろう……、俺らの匂いをかぎつけて。
「来たぞ!総員一斉ライフル掃射!やつを逃がすな!」
こいつにこれは効くのだろうか……
ダダダダダダダダッ ダダン
ライフルは一斉に発射された。マッハ1の速さを出す弾だ、いくらやつでも避けるのは不可能だろう。
ヒュウウウウウウッ
弾は真っ直ぐとアルティメットシイングへ向かって行く。そして、弾は全弾命中するはずであった。
だが、一発を除きアルティメットシイングに破壊されてしまった。
そう、一発を除き……その一発はアルティメットシイングの頭に直撃した。
「グオガアアアアアアアアアッ」
だが、アルティメットシイングは叫んでアマデウスのメンバーへ向かってきた。
「化け物か……、やつは本当の化け物か……。」
俺は奴が向かって来るのを見てつぶやいていた。部下たちは新しい弾をつめて撃とうとしている。こいつらまで巻き込むことはできない。
だが、俺はその言葉を出す前に違う言葉を出していた。
「撃て、撃つんだあああああああっ。奴を止めろおおおおおおおおおっ!?!?」
俺はダメだったのか……
新しい弾が奴へ向かっていく、その弾は全て命中した。だが、奴は歩みを止めない。どんどん向かってくる。
「何だ何なんだおまえはぁ!!」
俺は叫んだ。奴が怪物であると言うことは十分承知していた。
だが、やはり怖かった。震えも止まらなかった。
最前列の部下に奴が襲いかかろうとしたとき、奴は急にその活動を停止し、倒れた。