J・S・バッハ/ブランデンブルク協奏曲第1番
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CD1(EMI TOCE-4032)
CD2(EMI TOCE-4033)
バッハ/ブランデンブルク協奏曲全集
CD1
1.ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調BWV1046
2. 〃 第2番ヘ長調BWV1047
3. 〃 第3番ト長調BWV1048
4. 〃 第4番ト長調BWV1049
CD2
5.ブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調BWV1050
6. 〃 第6番変ロ長調BWV1051
7.管弦楽組曲第1番ハ長調BWV1066
アラン・ラヴディ(ヴァイオリン)(1)
セリア・ニックリン(オーボエ)(1、2&7)
ジョージ・ケアド(オーボエ)(1)
キャロライン・マーウッド(オーボエ)(1)
ティモシー・ブラウン(ホルン)(1)
ニコラス・ヒル(ホルン)(1)
グラハム・シーン(ファゴット)(1&7)
ケネス・シリトー(ヴァイオリン)(2)
マーク・ベネット(トランペット)(2)
フィリップ・ピケット(リコーダー)(2&4)
アイオナ・ブラウン(ヴァイオリン)(4&5)
キャサリン・ラザム(リコーダー)(4)
ジョージ・マルコム(チェンバロ)(1〜3&5)
ウィリアム・ベネット(フルート)(5)
スティーヴン・シングルス(ヴィオラ)(6)
アンソニー・ジェンキンス(ヴィオラ)(6)
チャールズ・メドラム(ヴィオラ・ダ・ガンバ)(6)
ウィリアム・ハント(ヴィオラ・ダ・ガンバ)(6)
デニス・ヴァイゲイ(チェロ)(6&7)
レイムンド・コスター(コントラバス)(6)
ジョン・コンスターブル(ポジティブ・オルガン)(6)
バリー・デイヴィス(オーボエ)(7)
サー・ネヴィル・マリナー指揮
アカデミー室内管弦楽団
録音 1985年11月1〜4&13日(1〜6)
1984年11月3〜8日(7)
マリナーとアカデミー室内による3度目のブランデンブルク協奏曲全集です。
ブランデンブルク協奏曲第1番は速めのテンポで始まります。2本のホルンの明るい響きが印象的です。オーボエの響きもきれいなものです。第2楽章のオーボエ・ソロとヴァイオリンが大変美しい響きです。第3楽章のアレグロでは2本のホルンが素晴らしい響きです。ラヴディのヴァイオリン・ソロも見事な演奏が聴かれます。第4楽章のメヌエットは程よいテンポの演奏になっています。第1トリオの3本のオーボエとファゴットはきれいな演奏です。中間部のポロネーズはやや速めのテンポで弦楽が大変きれいに演奏されています。第2トリオのホルンとオーボエの演奏も見事な演奏です。ここはティモシー・ブラウンのホルンやニックリンのオーボエが素晴らしい響きです。
第2番はピッコロ・トランペットのソロが大変きれいに響きます。オーボエ、ヴァイオリン・ソロやリコーダーも良い響きです。よいアンサンブルになっています。第2楽章のアンダンテはオーボエとリコーダーとヴァイオリンと通奏低音のトリオ・ソナタのようになっています。素晴らしい演奏が聴かれます。第3楽章ではトランペットの高域の音が飛び交いますので華やかです。オーボエとリコーダーも素晴らしい演奏です。
第3番は第1楽章で弦楽合奏の整然としたアンサンブルが聴かれます。第2楽章のアダージョはジョージ・マルコムのチェンバロによる長いカデンツァがあり、最後に弦楽が重なります。第3楽章のアレグロは弦楽の素晴らしい演奏が流れます。
第4番は2本のリコーダーが華やかです。フィリップ・ピケットらのリコーダーとアイオナ・ブラウンのヴァイオリンとの絡みがきれいです。第2楽章はアンダンテ、弦楽とリコーダーの作り出す響きは美しいものです。第3楽章のフーガも華やかで響きも素晴らしい。
第5番ではのフルート、ヴァイオリンとチェンバロがソロになります。この名曲はブランデンブルク協奏曲の中でも人気の高い作品というだけでなくヴァイオリンとフルートが活躍する素晴らしい曲です。ジョージ・マルコムのチェンバロ・ソロも聴きものです。良い響きです。また現代のフルートで聴くのも良いものです。第2楽章のフルートとヴァイオリンが歌う主題の美しさは素晴らしいものです。第3楽章のアレグロは跳躍するような主題がヴァイオリンとフルートで歌われます。
第6番は2つのヴィオラ、2つのヴィオラ・ダ・ガンバ、チェロ、コントラバスと通奏低音による演奏で、この録音では通奏低音にマリナーらしく、ポジティブ・オルガンが使われています。第1楽章はヴィオラとガンバが主役でシンコペーションの主題が交錯します。良い響きで見事な演奏です。第2楽章はガンバが抜けてヴィオラとチェロが優雅に演奏します。ここで通奏低音のオルガンが聞こえます。第3楽章は全合奏でフーガのように追いかけてゆく主題が繰り返されています。これもまた素晴らしい演奏です。それぞれの楽器が追いかけるところがよくわかります。
管弦楽組曲第1番ハ長調は序曲と6つの舞曲による組曲です。大きな序曲と短い舞曲が演奏されます。管楽器は2本のオーボエとファゴットが使われています。第2曲「クーラント」、第3曲「ガヴォット」、第4曲「フォルラーヌ」、第5曲「メヌエット」、第6曲「ブーレ」、第7曲「パスピエ」となっていて、「ガヴォット」ではオーボエとファゴットのソロ、「パスピエ」ではオーボエのソロがあります。 |
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