モーツァルト/室内楽作品

ディヴェルティメント第2番&第7番/シャーンドル・ヴェーグ

CD(LASERLIGHT COCO-78056)

モーツァルト/ディヴェルティメント集
1.ディヴェルティメント第2番ニ長調K131
2.ディヴェルティメント第7番ニ長調K205
3.6つのレントラーK606
4.5つのコントルダンスK609

  シャーンドル・ヴェーグ指揮
  ザルツブルク・カメラータ・アカデミカ
  録音 1990年2月(1&3)
      1988年9月(2)
      1988年(4) 

 シャーンドル・ヴェーグはハンガリー出身のヴァイオリニストですが、ザルツブルク・モーツァルテウムのカメラータ・アカデミカの指揮をしてセレナードやディヴェルティメントなどを録音していました。
 モーツァルトのディヴェルティメント第2番ニ長調は6つの楽章で構成されています。編成は大きくフルート、オーボエ、ファゴットと4本のホルンが使われています。ヴェーグのモーツァルトは楽しく聞こえてきます。第3楽章と第5楽章のメヌエットでは4本のホルンが大活躍します。中でも第5楽章は冒頭から4本のホルンがほのぼのとした響きを聞かせてくれます。ウィンナホルンのやわらかな響きです。第6楽章は冒頭のアダージョからホルンの美しい響きが流れます。アレグロにはホルン・ソロもあります。
 ディヴェルティメント第7番ニ長調は5つの楽章で構成されています。編成は2つのホルンと弦楽になっています。第1楽章「ラルゴ〜アレグロ」は弦楽と2本のホルンが明るい響きです。第2楽章はモーツァルトらしい「メヌエット」です。第3楽章「アダージョ」は弦楽のみ、第4楽章はホルンが高らかに響く「メヌエット」です。ホールトーンがきれいで、トリオのホルン二重奏は聞きものです。第5楽章「フィナーレ:プレスト」は軽快でテンポが速いです。
 6つのレントラーK606は3拍子のダンス音楽です。踊りの音楽として演奏されたのでしょう。6つの小品が続けて演奏されます。
 5つのコントルダンスK609はフィガロの結婚の「もう飛ぶまいぞこの蝶々」に始まります。このコントルダンスにはフルートや打楽器が加わります。


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