ベートーヴェン/七重奏曲

ブルーノ・シュナイダー(1998)
CD(EMI TOCE-55064)

ベートーベン/管楽器のための室内楽作品集
1.八重奏曲変ホ長調Op103
2.ロンディーノ変ホ長調WoO25
3.七重奏曲変ホ長調Op20
 (ドゥルシェツキーによる管楽九重奏版)

 ザビーネ・マイヤー管楽アンサンブル
  ザビーネ・マイヤー(クラリネット)
  ライナー・ヴェーレ(クラリネット)
  ディートヘルム・ヨーナス(オーボエ)
  アルブレヒト・マイヤー(オーボエ)
  ブルーノ・シュナイダー(ホルン)
  クラウス・フリッシュ(ホルン)
  ダグ・イェンゼン(ファゴット)
  ゲオルク・クルッチュ(ファゴット)
  クラウス・ローラー(コントラファゴット)
  録音 1998年9月

  ザビーネ・マイヤー管楽アンサンブルによるベートーベンの管楽八重奏曲と七重奏曲の管楽器編曲版です。
 管楽八重奏曲変ホ長調は1792年の初期の作品ですが、出版の時に作品番号が103になっていました。2本のオーボエ、2本のクラリネット、2本のホルンと2本のファゴットによる八重奏です。4つの楽章で構成されています。楽しい雰囲気の作品です。第1楽章:アレグロ、第2楽章:アンダンテ、第3楽章:メヌエット、第4楽章:プレストになっています。
 ロンディーノ変ホ長調も1792年の初期の作品です。こちらも八重奏曲と同じ編成で、管楽八重奏です。冒頭のロンドではホルンの主題が流れてきます。名曲です。
 七重奏曲変ホ長調Op20はベートーベンの代表的な室内楽作品ですが、これをドゥルシェツキーが管楽九重奏のために編曲したものです。2本のオーボエ、2本のクラリネット、2本のホルン、2本のファゴットとコントラ・ファゴットによる九重奏です。管楽八重奏にコントラ・ファゴットが加わった編成です。七重奏曲はヴァイオリンとクラリネットが主導する曲ですがヴァイオリンのパートはオーボエとクラリネットが分担しているようです。オリジナルの管楽器の主題はそのまま聞こえます。第4楽章の主題と変奏はアレンジの面白さがあります。第5楽章のスケルツォはホルンで始まるのは同じです。管楽器だけの演奏による七重奏曲もいいものです。ブルーノ・シュナイダーのホルン・ソロが大変きれいです。


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