シューベルト/八重奏曲

アントニー・ハルステッド(ナチュラルホルン)(1990)
CD(EMI CDC 7 54118 2)

シューベルト/八重奏曲ヘ長調Op166、D803
   〜2つのヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、
    コントラバス、クラリネット、ホルンと
    ファゴットのための

 ハウスムジーク
 パヴロ・ベズノシウク(ヴァイオリン)
 ロバート・サルター(ヴァイオリン)
 ロジャー・チェイス(ヴィオラ)
 アントニー・プリース(チェロ)
 チチ・ナノク(コントラバス)
 アントニー・ペイ(クラリネット)
 アントニー・ハルステッド(ナチュラルホルン)
 ジェレミー・ワード(ファゴット)
 録音1990年4月

 イギリスの古楽器団体ハウスムジークは1986年に結成されました。メンバーは古楽器オーケストラの団員です。
 シューベルトの八重奏曲は演奏に1時間もかかる大曲で室内アンサンブルのための交響曲といえます。1824年に書かれており「未完成」と「ザ・グレート」の間になります。シューベルトはホルンを大切にした曲が多いのですが、この曲にも重要なメロディーを吹かせています。
 第1楽章は前奏のアダージョから良い響きを出しています。続くアレグロでは整然としたアンサンブルが聞かれます。ベズノシウクのヴァイオリンとアントニー・ペイのクラリネットが甘い響きで歌います。続くハルステッドのナチュラルホルンは素朴な響きで演奏しています。それにしても滑らかに吹くホルンは素晴らしいです。まるでバルブがついているようにも思えるほど音色がきれいです。展開部の整然とした演奏も素晴らしいです。この楽章では同じ音型が楽器を変えてなんども繰り返されます。再現部はファゴットに始まって主題が各楽器に受け継がれながらホルンのソロが朗々と歌われて終わります。第2楽章:アダージョはアントニー・ペイのクラリネットで始まる穏やかな雰囲気がきれいです。オリジナル楽器の響きはよいものです。中間部ではホルンのソロが歌われますが、ヴァイオリンとの対話もまたきれいです。コーダのコントラバスのピツィカートはよく響きます。
 第3楽章:アレグロ・ヴィヴァーチェは快活なスケルツォです。ペイのリードするアンサンブルは明るく表現しています。ホルンの高音がよく響きます。第4楽章:アンダンテは主題と7つの変奏曲、シューベルトの歌劇「サラマンカの友人」から使われた主題に始まります。クラリネットとヴァイオリンが良い響きで演奏しています。第1変奏のファゴットとホルンの絡みもきれいです。ハルステッドの吹くホルンの第3変奏もよい響きです。ヴァイオリンもきれいです。続くチェロの第4変奏もまた聞きものです。変化に富んだ7つの変奏曲は名作といえましょう。
 第5楽章:メヌエットはこの曲の中でも最も美しいといえる楽章です。クラリネットの美しい主題が歌われ弦楽器、ホルンに受け継がれていきます。ナチュラルホルンの優雅な響きが流れます。ファゴットの甘い響きも素晴らしいです。第6楽章:アンダンテ・モルト〜アレグロはシューベルトの音楽の美しさがあります。劇的な前奏に続くアレグロは見事なフィナーレです。これは素晴らしいアンサンブルです。
演奏時間58分55秒。


トップへ
戻る
前へ
次へ




PC用眼鏡【管理人も使ってますがマジで疲れません】 解約手数料0円【あしたでんき】 Yahoo 楽天 NTT-X Store

無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 ふるさと納税 海外旅行保険が無料! 海外ホテル