アンサンブル

トロンパス・ルザス/エターナル・シティ
CD(AFINAUDIO IRFC.14.210)

エターナル・シティ
1.ターナー/永遠の都市-ローマのための
                ファンファーレ
2.クーツィール/5つの小品(ミニアチュール)
3.ピトンベイラ/アルカセル・キビール Op195
4.ミトゥーシン/4本のホルンのための
           コンチェルティーノ第2番
5.ヒンデミット/4本のホルンのためのソナタ
6.アゼヴェード/4本のホルンのためのソナタ第2番
7.伊藤康英/スパニッシュ・ホルン(2005改訂版)
8.ガーシュウィン/:アイ・ガット・リズム
         (マーティン・イェイツ編曲

  トロンパス・ルザス
  J・ベルナルド・シルヴァ(ホルン)
  ブルーノ・ラファエル(ホルン)
  ヌーノ・コスタ(ホルン)
  ウーゴ・ソウザ(ホルン)
  録音 2014年(1〜4&6〜7)
      2013年(5)

  トロンパス・ルザス(TROMPAS LUSAS)は2010年にポルトガルの若手ホルン奏者により結成されたホルン四重奏団です。トロンパとはホルンのことです。4人共にハビエル・ボネトとアプ・コスターに師事しています。またバウマン、ヴラトコヴィチなど多くの巨匠たちに教えを受けています。
 ケリー・ターナーの永遠の都市(エターナル・シティ)-ローマのためのファンファーレはアルバムのタイトルになっています。2013年の作品でこれが世界初録音です。 
 ヤン・クーツィールの5つの小品(ミニアチュール)は1971年の作品。ホルン・アンサンブル作品としてよくできていますが、録音が少なく東京ホルン・クワルテットの録音があるくらいです。
 リドゥイノ・ピトンベイラの「アルカセル・キビール」は2014年の作品。これが世界初録音です。6分ほどの作品で快い響きのアンサンブルです。
 アレクサンドル・ミトゥーシンの4本のホルンのためのコンチェルティーノ第2番は有名なホルン・アンサンブル作品です。録音も多いです。
 ヒンデミットの「4本のホルンのためのソナタ」は1952年の作でホルン・アンサンブルの代表的な作品です。録音は多いです。トロンパス・ルザスの演奏も素晴らしく、息の合った演奏が聴かれます。
 セルジオ・アゼヴェードの4本のホルンのためのソナタ第2番は2013年の作、これも世界初録音になります。ヒンデミット同様3つの楽章で構成されています。21世紀の作品ですが作風はロマン的で和音がきれいです。第2楽章「エレジー」は哀愁的な響きが流れます。第3楽章は行進曲風の軽快なリズムが聴かれます。
 伊藤康英のスパニッシュ・ホルンは東京ホルン・クラブの委嘱作品でした。ここでは2005年の改訂版が演奏されています。スペイン風の主題があるのですが、シャブリエの「スペイン狂詩曲」のリズムに似た部分が印象的です。
 最後はジョージ・ガーシュウィンの「:アイ・ガット・リズム」をマーティン・イェイツの編曲で演奏しています。


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