その他のホルン作品

ヴァンデルロースト/ホルンと吹奏楽のためのラプソディ
CD(GM  YGMO-1020)

ヴァンデルロースト/作品集
1.アルゴナ序曲 
2.ホルンと吹奏楽のためのラプソディ
3.マンハッタン・ピクチャーズ
4.ドナール 
5.ファイヤーワーク!
6.コンテンプレーション
 〜ドロローソ・エ・コンテンプレーティヴォ
7.オスティナーティ
8.マーキュリー

  デイヴィッド・グリフィン(ホルン)(2)
  リカルド・モラレス(クラリネット)(6)
  ヤン・ヴァンデルロースト指揮
   フィルハーモニック・ウインズ 大阪、
  録音2017年9月24日(1〜4)
     2016年9月16日(5〜8)
     :いずみホール・ライヴ

 ベルギーの作曲家ヤン・ヴァンデルロースト(1956〜)の作品集です。演奏はフィルハーモニック・ウインズ 大阪という吹奏楽団です。
 「アルゴナ序曲」はアメリカのアイオワ州にあるアルゴナ市制150周年を記念して書かれた作品です。
 「ホルンと吹奏楽のためのラプソディ 」は1995年の作、ハーバート・スペンサーのホルンで初演されました。デイヴィッド・グリフィンはシカゴ交響楽団のホルン奏者です。ホルンの演奏にはかなりのテクニックが必要です。中間部の朗々と吹くホルンの美しさもまた聴きものです。クライマックスのあとに低音のホルンが響きます。コーダ前からの快活なホルンの主題がまた素晴らしい。
 「マンハッタン・ピクチャーズ」は「吹奏楽のための4つのモザイク」という副題があり、第1楽章「アレグロ・デチーゾ」、第2楽章「ヴィヴァーチェ」、第3楽章「メスト」、第4楽章「プレス」となっていてチェレスタも使われて響きの良さは見事なものです。
 「ドナール」はドイツのヘーク楽友協会創立125周年の委嘱作品です。「ドナール」とは「雷神」のことだそうです。 
 「ファイヤーワーク!」は「花火」のことで短い小品です。
 「コンテンプレーション〜ドロローソ・エ・コンテンプレーティヴォ」はクラリネットとバンドのための協奏的作品です。ドロローソ・エ・コンテンプレーティヴォ (悲しみと瞑想)の副題があります。リカルド・モラレスはフィラデルフィア管弦楽団のクラリネット奏者です。やわらかな響きのクラリネットが大変美しいものです。素晴らしい演奏が聴かれます。
 「オスティナーティ」は日本の洗足学園大学の委嘱作品で2011年の作品。3つの楽章が切れ目なく演奏されます。冒頭パーカッションで盛大に始まります。全曲20分の大作です。
 「マーキュリー」は1990年にベルギーのブラスバンド・ミッテン・ブラバントの創立15周年を記念して書かれました。イギリスの行進曲の様式で書かれています。壮大なマーチです。


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