その他のホルン作品

ゲイリー・L・リーヴス/20世紀アメリカのホルン作品集
CD(Mark Reocords 50892-MCD)

20世紀アメリカのホルン作品集
1.アドラー/ホルン・ソナタ
2.バーンスタイン/ミッピー1世のためのエレジー
3.ホークランド/ホルンとピアノのための
  コンチェルティーノ
4.ハッダード/ホルン・ソナタ
5.ヒリアード&マン/
  イン・ザ・ウィー・スモール・アワーズ

  ゲイリー・L・リーヴス(ホルン)
  ナンシー・レドファーン(ピアノ)
  録音 2012年

 アメリカのホルン奏者ゲイリー・L・リーヴスのアルバム「20世紀アメリカのホルン作品集」です。リーヴスはサウス・ダコタ大学でホルンの教授をしています。新しいホルンの作品が演奏されます。
 サミュエル・アドラー(1928〜)のホルン・ソナタは1951年の作品ということですが、録音はほとんど見られずこの録音が最初と思われます。第1楽章「アンダンテ・コン・モト」第2楽章「アレグロ・スケルツァンド」、第3楽章「モデラート・マ・コン・アパッショナータ」、第4楽章「アレグロ・コン・フォコ」の4つの楽章で構成されています。古典的な構成で主題もわかりやすいものです。第2楽章は縦横に活発に動く主題が流れます。第3楽章は情熱的なメロディが大変きれいです。第4楽章も流麗なホルンで、美しいメロディーが流れます。
  レナード・ バーンスタインの「ミッピー1世のためのエレジー」は指揮者バーンスタインが1948年に作曲したオリジナルのホルン作品です。
 オスカー・ホークランド(ホーランド)(1922〜)の「ホルンとピアノのためのコンチェルティーノ」は第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アンダンティーノ」、第3楽章「アレグロ・モデラート」で構成されています。古典的なスタイルで、ホルンの奏法も特殊な技法は使いません。ピアノ伴奏でホルンが自由に歌えるのが魅力でしょう。第2楽章のたっぷりと歌える主題もきれいです。第3楽章の快活なホルンの主題はロンド楽章を思わせます。 
 ドナルド・ハッダード(1935〜)の「ホルン・ソナタ」は第1楽章「アレグロ・モデラート」、第2楽章「ラルゴ」、第3楽章「アレグロ・モデラート」で構成されています。第1楽章は短調の響きです。ここではゲシュトップ奏法を使います。第2楽章は朗々とホルンが流れる穏やかな「ラルゴ」です。ここでもゲシュトップを使います。第3楽章は動きのある主題が軽快に歌われます。
 最後の「イン・ザ・ウィー・スモール・アワーズ」はアメリカらしくジャズ・ナンバーからの編曲です。バラード風の歌がホルンで歌われます。


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