ケクラン/ホルン作品

4つの小品&ラメント(哀歌)/ウォルフガング・ヴラダー(1998)
CD(Zappel music VMS187)

シャルル・ケクラン/室内楽作品集
1.ヴァイオリンとピアノのためのアンダンテOp6-3
2.ヴァイオリンとピアノのためのアレグレットOp6-2
3.4つの小品Op32
     〜ピアノ、ヴァイオリンとホルンのための
4.ラメント(哀歌)
  〜ピアノ、ヴァイオリン、チェロとホルンのため
5.ヴァイオリンとピアノのためのソナタOp64
6.フォーレの名によるコラールOp73-2
7.ピアノのための小品Op83-2
8.牧歌〜ヴァイオリンとヴィオラのための(1936)
9.ヴァイオリンとピアノのための小品(1906)

 ライムント・リシー(ヴァイオリン)(1〜5&8)
 ジャン・レイサム=ケーニッヒ(ピアノ)
            (1〜3、5〜7&9)
 ヘルムート・ツェートナー(ヴィオラ)(8)
 ラファエル・フリーダー(チェロ)(4)
 ウォルフガング・ヴラダー(ウィンナホルン)(3&4)
  録音 1998年8月

 ウィーン・フィルのメンバーと仲間たちによるシャルル・ケクランの室内楽作品集です。
 ヴァイオリンとピアノのためのアンダンテはとても癒されます。美しい小品です。
 ヴァイオリンとピアノのためのアレグレットも同じです。なんともいえない美しい主題が流れます。
 4つの小品はピアノ、ヴァイオリンとホルンのための作品で、ケクランの作品の中でもよく演奏される作品です。第1曲:アンダンテはヴァイオリンの哀愁的な主題で始まり、続くホルンのメロディが美しいものでロマンスのようです。第2曲「非常に程よく」は穏やかなノクターンのようです。ホルンが美しい主題を歌います。第3曲:アレグレット・クワジ・アンダンティーノは物悲しい主題をヴァイオリンとホルンが奏でます。第4曲:スケルツァンドは短い小品ですが楽しそうに演奏しています。
 ラメント(哀歌)はピアノ、ヴァイオリン、チェロとホルンのための作品です。チェロに始まる哀愁的な主題がヴァイオリンに受け継がれていきます。そしてピアノ・トリオにホルンが加わります。このウィンナホルンの響きがまた何とも言えません。
 ヴァイオリンとピアノのためのソナタは4つの楽章で構成されています。ケクランのピアノの響きがきらびやかです。ヴァイオリンの響きが美しくて、第3楽章ではノクターンの美しさが絶品の演奏。第4楽章のアレグロは速くなく、程よいテンポで歌います。全曲35分の大曲です。
 フォーレの名によるコラールはピアノのための小品。ピアノのための小品Op83-2も穏やかなテンポの美しい作品です。
 ヴァイオリンとヴィオラのための牧歌は1936年の作品。短い小品ながらも2つの楽器が歌う牧歌は素晴らしいものです。
 ヴァイオリンとピアノのための小品は1906年の作品。子守歌のような美しい主題が流れます。


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