その他のホルン作品
ブロワー/ホルンと弦楽のための「エクローグ」、ホルン協奏曲 |
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CD(CAMEO CLASSICS CC9032CD)
1.ブロワー/ホルンと弦楽のための「エクローグ」
2.ミルフォード/オーボエと弦楽のための組曲
3.ケリー/フルート、ハープ、ホルンと
弦楽のためのセレナードホ短調Op7
4.クーパー/オーボエと弦楽のための
コンチェルティーノOp78
5.ブロワー/ホルンと弦楽のための協奏曲
ホセ・ガルシア・グティエレス(ホルン)(1、3&5)
ジョン・マクドナフ(オーボエ)(2&4)
レベッカ・ホール(フルート)(3)
マイケル・ラウス指揮
マルタ・フィルハーモニー管弦楽団
録音 2011年
イギリスの作曲家による珍しい作品が演奏されています。モーリス・ブロワー(1894〜1982)のホルンと弦楽のための「エクローグ」は1950年ころの作品。7分ほどの作品ですが、イギリスの美しい弦楽作品の中にホルンが入る名曲です。牧歌風の部分と狩のロンド風の 部分がありホルンの美しい響きが流れます。
ロビン・ミルフォード(1903〜1959)の「オーボエと弦楽のための組曲」は第1曲「序曲(アレグロ)」、第2曲「ガヴォット(レント)」、第3曲「メヌエット&ミュゼット(アレグロ・マ・ノン・トロッポ)」第4曲「アリア(レント・モデラート)」の4曲で構成されています。ヴォーン=ウィリアムズの影響を受けた作風はまた美しい響きで癒されます。
フレデリック・セプティマス・ケリー(1881〜1916)はオーストラリア出身の作曲家で「フルートのためのセレナード」はハープ、ホルンと弦楽合奏がバックになります。ホルンが時おりきれいに響きます。フルートが大変美しい作品です。5つの曲で構成され第1曲「プレリュード」、第2曲「牧歌」はホルンとフルートが歌います。第3曲「メヌエット」でもフルートとホルンの対話が楽しいです。第4曲「変奏曲を伴うアリア」も同様で、第5曲「ジーグ」はフルートの華やかな歌が美しい。
ワルター・ガーゼ・クーパー(1895〜1981)のオーボエと弦楽のためのコンチェルティーノは1957年の作品。イギリス近代のオーボエ作品としても注目したい作品です。
モーリス・ブロワーのホルン協奏曲は1951年の作品でデニス・ブレインのために書かれ、ブレインが1953年に初演していました。グティエレスのホルンは美しい響きでブレインが吹いているかのように鮮やかな演奏です。第2楽章「レント」は弦楽をバックにホルンが朗々と歌うなんともいえない牧歌風の曲です。第3楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ」は狩のロンド風の曲でこれをブレインで聴きたかったものです。それにしてもブレインが初演した数々の作品の中で日の目を見なかった作品がようやく世に出てくれたことに感謝したいと思います。グティエレスの演奏は文句なしの名演です。 |
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