アンサンブル

シカゴ・シンフォニー・オーケストラ・ブラス・ライヴ
CD(CSO RESOUND CSOR901 1101)
 
シカゴ・シンフォニー・オーケストラ・ブラス・ライヴ
1.ウォルトン/戴冠行進曲「王冠」
2.ガブリエリ/ソナタ・ピアン・エ・フォルテ
3.  〃  /第12旋法のカンツォーナ(10声)
4.  〃  /第7旋法のカンツォーナ第2(8声)
5.バッハ/パッサカリアとフーガ ハ短調BWV582
6.グレインジャー/リンカンシャーの花束
7.レヴエルタス/センセマヤ
8.プロコフィエフ/「ロメオとジュリエット」から
   1)モンタギュー家とキャピュレット家
   2)ダンス
   3)タイボルトの死

  ジェイ・フリードマン指揮(1)
  マイク・ライデノー指揮(2〜6)
  マイケル・マルケイ指揮(7)
  デイル・クレヴェンジャー指揮(8)
  シカゴ・シンフォニー・オーケストラ・ブラス
 録音 2010年12月16、17&18日ライヴ

 シカゴ交響楽団の金管セクションによる演奏会ライヴです。ウォルトンの戴冠行進曲「王冠」は1937年に英国のジョージ6世が即位の時のために作曲されています。1953年エリザベス2世の即位の時にもウォルトンが戴冠行進曲「宝珠と王のつえ」を作曲していました。
 ジョヴァンニ・ガブリエリ(1557〜1612)は教会音楽と器楽曲を多く作曲しており、現代でも金管アンサンブルには欠かせない作品は多いです。「ソナタ・ピアン・エ・フォルテ」は初めて音楽に強弱をつけた作品で、また初めて楽器の指定をした作品でもありました。2つのカンツォーナも金管アンサンブルの美しさを示した作品で、シカゴの演奏の素晴らしさにあ感服しました。
 バッハの「パッサカリアとフーガ」はエリック・クリースの編曲によります。オルガン曲は金管で演奏するのが似合います。
 グレインジャーの「リンカンシャーの花束」は吹奏楽作品の名曲です。こちらはティモシー・ヒギンスの編曲です。6つの曲の組曲でそれぞれがイングランドのリンカンシャー地方の民謡をもとにしています。
 シルヴェストレ・レヴエルタスはメキシコの作曲家で「センセマヤ」は交響詩です。この作品をブルース・ロバーツが編曲しています。
 プロコフィエフの「ロメオとジュリエット」から3つの情景がクレヴェンジャーの指揮で演奏されています。編曲はヨセフ・クライネスによります。悲劇的な音楽「モンタギュー家とキャピュレット家」は金管でも十分味わうことができます。「ダンス」はオーボエのパートをトランペットが吹いてもあまり違和感がありません。「タイボルトの死」の迫力は十分です。金管でここまで表現できるのは凄いです。


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