アンサンブル
ダルベレイ/アズール/ライプツィヒ・ホルンカルテット |
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CD(Claves 50−2702/03)2枚組
ジャン=リュック・ダルベレイ/作品集
CD1
1.「オヤマ」〜大管弦楽のための
2.「アズール」〜ホルン四重奏のための
3.「シャドウズ」〜5人の打楽器奏者のための
4.「言うなれば」〜オーボエ、ヴィオラ、ファゴットと
ギターのための
5.「別れの歌」〜ヴァイオリンとヴィオラのための
6.「クワトロ(4)」〜ホルン四重奏と管弦楽のための
CD2
7.レクイエム〜ソリスト、合唱と管弦楽のための
ライプツィヒ・ホルンカルテット(2&6)
ライプツィヒ打楽器アンサンブル(3)
ワルター・クリングナー(オーボエ)(4)
マティアス・ザンネミュラー(ヴィオラ)(4&5)
アクセル・アンドレー(ファゴット)(4)
トマス・ブリュメンタール(ギター)(4)
アンドレアス・ハルトマン(ヴァイオリン)(5)
ジュリー・カウフマン(ソプラノ)(7)
イリス・ヴェルミヨン(アルト)(7)
クリストフ・ゲンツ(テノール)(7)
マルクス・マルクヴァルト(バリトン)(7)
ファビオ・ルイージ指揮
MDR中部ドイツ放送交響楽団(1、6&7)
&合唱団(7)
録音 2001年9月21日ライヴ(1)
2006年6月6〜9日(2)
2006年2月8日(3)
1999年6月28日(4)
2006年6月6日(5)
2001年9月21日(6)
2005年11月21日ライヴ(7)
スイスの作曲家ジャン=リュック・ダルネレイの作品集です。大オーケストラのための「oyama(大山)」は2000年にスイス・ロマンド管弦楽団のために作曲された壮大な音楽作品です。タイトルの「oyama」は日本語で大きな山を指すようです。
ホルン四重奏のための「アズール」は2001年の作品。静かに静かに始まりロングトーンの和音が長く続きます。やがて中間部になると三連音符の連続するクライマックスになります。各パートが緊張感を持ちながら演奏する難曲です。他にチューリヒ・ホルンカルテットの録音があります。
5人の打楽器奏者のための「シャドウズ(影」」は5人の打楽器奏者が多くの楽器を演奏するのですが、その中でマリンバを5本の指で演奏するところがあるのです。そこはどこなのか注意して聞きたいものです。
オーボエ、ヴィオラ、ファゴットとギターのための「Sozusagen(言うなれば)」は冒頭ファゴットから始まるのですが打楽器が聞こえると思ったらギターを叩いているようです。やがてギターもメロディを弾いてきます。大変面白い作品です。
ヴァイオリンとヴィオラのための「Chant d'adieux(別れの歌)」は2001年の作品ですが、原曲は1998年にクラリネットとバセットホルンのために書かれていました。静かな作品です。
ホルン四重奏と管弦楽のための「クワトロ(4)」は2001年の作品。シューマンの4本のホルンのためのコンツェルトシュテュックのような響きを頭において書かれたようですが、作品そのもは異質なものです。この作品はトーマス・ミュラー、オリヴィエ・ダルベレイ、ダニエル・ラインハルトとマッテオ・ラヴァレリの4人のホルン奏者に献呈されました。初演はペトリ・サカリの指揮で行われました。曲は単一楽章で14分ほどの作品です。ホルンの演奏にはあらゆるテクニックを要求します。4つのホルンを主役にしたハードな現代作品といえます。
「レクイエム」は2005年に完成された大作です。モーツァルトにならいレクイエムの様式で作曲され第1曲「イントロイトス」から第12曲「ベネディクトス」まで演奏されます。さすがにこの作品は宗教音楽で和声を重視した作品と思いますが、そこはダルブレの作品で不協和音は遠慮なく出てきます。第3曲「怒りの日」も第4曲、第7曲も大音響になります。第8曲「ラクリモーサ」は静かで美しい響きが続きます。後半のソプラノとテノールがきれいに響きます。第10曲「サンクトゥス」は大音響、第11曲「アニュス・デイ(神の子羊)」は神聖な響きの音楽でソリストと合唱が美しい響きです。第12曲「ベネディクトス」も同様に神聖な響きの音楽でソリストと合唱が美しい響きで終わります。 |
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