ベートーヴェン/七重奏曲

ヨゼフ・フェレバ(1959)
CD(LONDON 23OE-51095)

1.メンデルスゾーン/八重奏曲変ホ長調Op20
2.ベートーヴェン/七重奏曲変ホ長調Op20
  ウィーン八重奏団員
  アントン・フィーツ(ヴァイオリン1)(1)
  ヴィルヘルム・ヒューブナー(ヴァイオリン2)(1)
  ライナー・キュッヒル(ヴァイオリン3)(1)
  アルフレート・アルテンブルガー(ヴァイオリン4)(1)
  ギュンターフ・ブライテンバッハ(ヴィオラ)(1&2)
  ヨゼフ・シュタール(ヴィオラ2)(1) 
  フェレンツ・ミハーイ(チェロ1)(1)
  アーダルベルト・スコチッチ(チェロ2)(1)
  ウィリー・ボスコフスキー(ヴァイオリン)(2)
  ニコラウス・ヒューブナー(チェロ)(2)
  ヨハン・クルンプ(コントラバス)(2)
  アルフレート・ボスコフスキー(クラリネット)(2)
  ヨゼフ・フェレバ(ウィンナホルン)(2)
  ルドルフ・ハンツェル(ファゴット)(2)
   録音 1972年(1)
       1959年3月(2)
     ウィーン/ソフィエンザール

 新旧のウィーン八重奏団によるメンデルスゾーンとベートーヴェンの作品です。メンデルスゾーンの八重奏曲は弦楽四重奏団を2つ使うのと同じ編成でヴァイオリン4、ヴィオラ2、チェロ2になります。第1楽章の冒頭は日の出を思わせる上昇フレーズの連続で勢いを感じさせる演奏です。第3楽章のスケルツォは「真夏の夜の夢」のスケルツォを思わせる響きが印象的で弦楽合奏でこの「スケルツォ」を演奏することもあります。
  ベートーヴェンの七重奏曲は設立メンバーのボスコフスキー兄弟をはじめとしてウィーン・フィルの首席奏者たちによる素晴らしい演奏が繰り広げられます。第2楽章におけるボスコフスキー兄弟のヴァイオリンとクラリネットの対話は聴きものです。フェレバのホルンは哀愁的な響きを出しています。第4楽章の主題と変奏は圧巻です。各楽器の変奏が素晴らしく、レガートの美しさは絶品です。ホルンの深い響きも素晴らしい。第5楽章:スケルツォはホルンのスタッカートで始まりますがこの楽章の楽しそうな雰囲気はなんともいえません。第6楽章では冒頭の物悲しいホルンの響きがいかにもウィンナホルンらしいです。プレストに入ってからの勢いのある演奏が素晴らしい。


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