バークリー/ホルン三重奏曲

スティーヴン・スターリング(2009)
CD(NAXOS 8.572288)

レノックス・バークリー/室内楽作品集
1.ホルン三重奏曲Op44
2.フルートとピアノのためのソナチネOp13
3.ヴィオラ・ソナタ ニ短調Op22
4.オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴットと
      ピアノのための五重奏曲Op90
 ラファエル・テッローニ(ピアノ)(1〜4)
 スーザン・スタンツェライト(ヴァイオリン)(1)
 スティーヴン・スターリング(ホルン)(1&4)
 パトリック・ウィリアムズ(フルート)(2)
 モーガン・ゴフ(ヴィオラ)(3)
 メラニー・レッジ(オーボエ)(4)
 ネイレ・アシュワース(クラリネット)(4)
 アダム・マッケンジー(ファゴット)(4)
 録音2009年5月6〜8日
 
 イギリスの作曲家レノックス・バークリーの室内楽作品集です。ホルン三重奏曲はデニス・ブレインのために書かれた作品として有名ですが、録音が少なく、他にはパイアットとツークの録音があるくらいです。スターリングの演奏はブレインを彷彿させるものでフレージング、タンギングの巧みなことは素晴らしい。録音がよいのでピアノとヴァイオリンの響きが生々しいです。
 フルート・ソナタは大変ロマンティックな作品です。1939年の作曲ですが美しいメロディが流れます。パトリック・ウィリアムズの美しいフルートの響きには聞き惚れます。
 ヴィオラ・ソナタは1945年の作品ですが魅力的な響きの連続です。3つの楽章からなり、第1楽章:アレグロ・マ・ノン・トロッポ、第2楽章:アダージョ、第3楽章:アレグロという古典的な作風です。
 最後の五重奏曲は1975年の作品です。楽器の構成はモーツァルトやベートーヴェンの五重奏曲と同じです。第1楽章:アンダンテ〜アレグロ、第2楽章:スケルツォ:アレグロ・ヴィヴァーチェ、第3楽章:間奏曲:アンダンテ、第4楽章:アレグレットになっています。現代作品でありながら作風はかなり古典的です。スケルツォにおけるホルンやオーボエのきれいな響きもまた聞き所でしょう。


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