ジャン・フランセ/オクターヴのカノン
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CD(Albany TROY-1321)
1.ボザ/森にてOp40
2.グノー/ピストン・ホルンのための
6つのメロディ(ダニエル・ブルグ編)
3.フランセ/オクターヴのカノン
4.デュカス/ヴィラネル
5.プーランク/エレジー
〜デニス・ブレインの思い出に
6.サン=サーンス/演奏会用小品Op94
7.マラン・マレ/ル・バスク
バーナード・スカリー(ホルン)
ジョアン・ミネッティ(ピアノ)
録音2011年
バーナード・スカリーはアメリカのホルン奏者、カナディアン・ブラスのメンバーや、セント・ポール室内管弦楽団の首席奏者をつとめた他サミット・ブラスのメンバーもつとめていました。このアルバムはすべてフランスのホルン作品の名曲です。
ボザの「森にて」はパリ音楽院の卒業試験の課題曲として作曲されていました。鮮やかなタンギングとほのかなヴィブラート、そして見事なトリルが素晴らしいです。
グノーの「ピストン・ホルンのための6つのメロディ」は全6曲で26分という大曲です。テンポはラルゲットとアンダンテによるもので穏やかな作品です。全曲録音はダニエル・ブルグの他にタックウェルとサマーヴィルがありますが、スカリーはそれに次ぐ録音です。
フランセの「オクターヴのカノン」は小品ですが、中身は濃い作品です。デュカスの「ヴィラネル」もパリ音楽院の卒業試験の課題曲として作曲された名曲です。なおスカリーは自然倍音だけの演奏はしておりませんが、きれいな音色でカンタービレを吹いています。また実になめらかなホルンです。
プーランクの「エレジー」はヴィブラートのきれいな冒頭から激しいリズムの部分へと続くところは素晴らしいものです。サン=サーンスの「演奏会用小品Op94」はオーケストラ版が主流ですが、ピアノ版も演奏されます。テクニックを要する曲だけに腕の見せどころです。スカリーの演奏は流石に見事です。
最後の「ル・バスク」はアンコール・ピースとして度々演奏されますが、最近流行のようで後半テンポアップして最後はグリッサンドで終わっています。スカリーの優雅な音色はアメリカのホルン奏者としては珍しいかもしれません。これはおすすめのアルバムです。 |
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