メシアン/恒星の呼び声

ジョルジュ・バルボトゥ(1975)
 CD(ERATO apex 2564 60427-2)

1.メシアン/峡谷から星たちへ・・・
2.  〃 /聖なる秘蹟の讃歌
3.  〃 /忘れられた捧げもの
  イヴォンヌ・ロリオ(ピアノ)(1)
  ジョルジュ・バルボトゥ(ホルン)(1)
  フランソワ・デュパン(グロッケンシュピール)(1)
  アラン・ジャケ(クシロリンバ)(1)
  マリウス・コンスタン指揮
   アルス・ノヴァ合奏団(1)
   フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団(2&3)
  録音 1975年7月(1)
      1971年3月(2&3)

 このアルバムはメシアンの代表作です。「峡谷から星たちへ・・」は1971年から1974年にかけて作曲されたメシアンの大作です。演奏時間は90分になります。メシアン夫人イヴォンヌ・ロリオのピアノは最高の表現力をみせます。曲は「風景の音楽」「鳥の音楽」「星の音楽」の3の部分からなっています。この3つが交互に演奏されます。バルボトゥの出番は第6楽章「恒星の呼び声」です。これは無伴奏ホルンだけのために作曲されました。特殊奏法を使ってホルンが恒星の呼び声を表現します。バルボトゥが縦横無尽に活躍します。他にも第1楽章「砂漠」や第11楽章「オマオ、ソウシチョウ、エレペオ、シキチョウ」というハワイの鳥の音楽でも聞かれます。またピアノだけの楽章とオーケストラの演奏がありアルス・ノヴァ合奏団の「これがメシアン」という響きが素晴らしい。
 マリウス・コンスタン指揮による「聖なる秘蹟の讃歌」は1932年の作品、「忘れられた捧げもの」は1930年の作品です。メシアンの管弦楽作品としてその響きの美しさを堪能できるでしょう。


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