R・シュトラウス/アンダンテ

ナイジェル・ブラック(2007)
CD (CRYSTON OVCC−00054)

コルノ・カンタービレ
1.デュカス/ヴィラネル
2.グリエール/4つの小品
3.シューマン/幻想小曲集Op73
4.サン=サーンス/ロマンス ヘ長調Op36
5.    〃    /ロマンス ホ長調Op67
6.ビシル/ヴァルス・ノワール
7.グラズノフ/夢Op24
8.フランセ/ディヴェルティメント
9.R・シュトラウス/アンダンテ
10.シューマン/アダージョとアレグロ変イ長調Op70
  ナイジェル・ブラック(ホルン)
  ウラディミール・アシュケナージ(ピアノ)
  録音 2007年5月9〜11日
      サフォーク、ポットンホール

 フィルハーモニア管弦楽団の首席、ナイジェル・ブラックのソロ・アルバムです。共演のアシュケナージとはオーケストラで20年来のつきあいとのこと。
 ヴィラネルは前半ハンド・ストップを使わない普通の奏法で吹いています。さすがに見事です。グリエールは「夜想曲」「間奏曲」「ロマンス」「悲しいワルツ」の4曲です。「ロマンス」の美しいカンタービレがきれいです。
 シューマンはクラリネットのための作品ですがホルンでも最近吹かれるようになりました。サンサーンスの2つのロマンスは何度きいてもいいものです。ホ長調のロマンスはアシュケナージとタックウェルの演奏によって初めて聴きましたがこちらも名曲。
 ビシルの作品は現代の作品ながら実にロマンティックな作品。グラズノフの「夢」はオーブリー・ブレインが録音しているほど、古くから知られた小品ですが、名曲です。演奏も素ばらしいものです。
 フランセのディヴェルティメントはペーター・ダムが初めて録音した小品でした。第2曲の「アリア・ディ・カンタービレ」がなんとも美しい曲です。R・シュトラウスの「アンダンテ」はこれも美しい曲です。
 最後の「アダージョとアレグロ」は締めに相応しいでしょう。アシュケナージはタックウェル、ヴラトコヴィチとも共演していますが、この演奏もまた素晴らしいピアノです。伴奏として目立つことなくサポートしています。ブラックのホルンも鮮やかな演奏です。


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