モーツァルト/ロンドK371

ズデニェク・ティルシャル(1993)

CD1(CANYON PCCL−00224)
CD2(CRYSTON OVCC−00032)

モーツァルト/ホルン協奏曲全集
 1.ホルン協奏曲第1番ニ長調K412
 2.ホルン協奏曲第2番変ホ長調K417
 3.ホルン協奏曲第3番変ホ長調K447
 4.ホルン協奏曲第4番変ホ長調K495
 5.ロンド変ホ長調K371(レルヴィキ編)
   ズデニェク・ティルシャル(ホルン)
    ズデニェク・コシュラー指揮
      チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
    録音 1993年8月16〜18日 

  このアルバムはティルシャル2度目のモーツァルト全集でした。満を持しての今回の録音は1982年のときよりもテンポは速めでありながら表現力も豊かで、音色もきれいです。
 ホルン協奏曲第1番はホルンの音色が最も美しく響く作品です。ティルシャルのホルンの響きはまろやかでこの曲が生き生きして聞こえます。トリルがきれいです。チェコフィル室内管楽器の弦楽が大変きれいです。第2楽章はジェスマイアー版です。深みのある流麗なホルンが聴かれます。
 ホルン協奏曲第2番は大変明るいモーツァルトです。この明るいビヴラートがティルシャルの個性です。トリルの響きも独特です。レガートのうまさスラーの滑らかな演奏が素晴らしい。第2楽章はここでもティルシャルの美しい響きが聴かれます。ホールの残響がきれいです。第3楽章のロンドは軽やかなホルンが流れます。メリハリのある演奏で、フェルマータの後に短いカデンツァが入ります。
 ホルン協奏曲第3番は序奏に軽くソロが入っています。この曲でもティルシャルの豊かな響きのホルンが聴かれます。自作のカデンツァがホール一杯に響きます。第2楽章はロマンスをホルンで歌うようにきれいな演奏です。第3楽章は軽快にホルンが流れるアレグロです。コーダ前に短いカデンツァが入ります。
 ホルン協奏曲第4番はティルシャルの明るいホルンがホール一杯に響きます。ボヘミアのホルンによるモーツァルトは素晴らしい響きです。カデンツァは自作のものでホール一杯に響きます。これも素晴らしい演奏です。第2楽章は大変美しいロマンスです。これほどの美しい響きのホルンはないでしょう。第3楽章のロンドは軽快なホルンです。軽いビヴラートがきれいです。コーダ前に短いカデンツァが入ります。
 ロンド変ホ長調K371は提示部のない版です。今回はややテンポが遅いです。そしてオーケストレーションはレルヴィキの編曲を使っています。展開部の前に短いカデンツァが入ります。カデンツァはクリングのものを吹いています。コーダはテンポを落として始まりテンポアップして終わります。明るいホルンの大変きれいなロンドです。


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