モーツァルト/ロンドK371
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CD(SONY SRCR 9344)
モーツァルト/ホルン協奏曲全集
1.ロンド変ホ長調K371(レヴイン復元版)
2.ホルン協奏曲第2番変ホ長調K417
3.ホルン協奏曲第3番変ホ長調K447
4.ホルン協奏曲第4番変ホ長調K495
5.ホルン協奏曲第1番ニ長調K412(386b)K514
(ロバート・レヴィン補筆完成版)
アプ・コスター(ナチュラルホルン)
ブルーノ・ヴァイル指揮
ターフェルムジーク・バロック管弦楽団
録音 1992年9月11〜13日(2〜4)
1993年5月2&3日(1&5)
このCDは私が初めてロンドの完全復元版を聞いたCDでした。今でこそ提示部が加えられた新しい版による編曲で演奏されたCDがいくつもありますが、1990年以前はまったく知られていませんでした。1991年のティモシー・ブラウンの初録音はセット物で入手できませんでした。ナチュラルホルンの腕の確かさを感じます。
ホルン協奏曲第2番は第1楽章から鮮やかなハンドさばきで演奏しています。ストップ音はナチュラルホルン独特のものです。第2楽章のうまさ、第3楽章のロンドは短いカデンツァが入ります。中間部ではストップ音が多いのでヴァイオリンがキャッキャッキャッと笑うように響きます。ここが面白いです。
ホルン協奏曲第3番は第1楽章から滑らかな演奏です。展開部から再現部の鮮やかな演奏は素晴らしいです。カデンツァは低音から高音まで使う見事な演奏です。第2楽章のロマンツェは大変きれいな演奏です。ナチュラルホルンの響きの良さは見事なものです。第3楽章のアレグロは軽やかなホルンが素晴らしいです。鮮やかなタンギングも見事です。
ホルン協奏曲第4番はナチュラルホルンではかなり難しいと思われますが、コスターは難なく演奏しています。実に滑らかな演奏です。カデンツァは長いもので、これも素晴らしい演奏です。第2楽章のロマンツェは、これも滑らかな演奏で大変きれいなものです。第3楽章のロンドは軽快なホルンが楽しそうです。この楽章でもストップ音の多さが目立ちます。それでも楽しく聞こえます。コーダ前に短いカデンツァが入ります。
ホルン協奏曲第1番はロバート・レヴィンの補筆完成版です。コスターの演奏は素晴らしいものです。第1楽章のコーダでは今までとは異なるフレーズが出てきます。これはほとんど別の曲状態でした。面白いです。第2楽章のロンドはK514のオリジナルです。オーケストラと共に鮮やかな演奏です。コスターのホルンは軽やかで見事な演奏です。短いカデンツァが入ります。素晴らしいアルバムです。 |
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