デュヴェルノワ/ホルン作品

ホルン三重奏曲第1番/サラ・ウィリス(2009)
CD(ALEXANDER 自主制作)

1.ブラームス/ホルン三重奏曲変ホ長調Op40
2.デュヴェルノワ/ホルン三重奏曲第1番
3.モーツァルト/ホルン三重奏曲変ホ長調K407
  (エルンスト・ナウマンによる五重奏の三重奏版)
4.マラン・マレ/ル・バスク

  サラ・ウィリス(ホルン)
  町田琴和(ヴァイリン)(1〜3)
  コーデリア・ヘーファー(ピアノ)
  録音 2009年5月

 ドイツのアレキサンダーが制作したアルバムのようです。そのため国内では ヤマハの特約店でしか入手できず、数量も限定でした。
  サラ・ウィリスのブラームスはまろやかでやわらかい響きの演奏です。テクニシャンのサラ・ウィリスですがこのブラームスのホルン三重奏曲は自由自在に吹いており、かつて聴いたこの曲の中でも表現力の豊かさと明るい響きで群を抜く名演です。アダージョにおいてもアレグロにおいてもその音色に変わりなく美しい響きを出しています。
 デュヴェルノワのホルン三重奏曲第1番はアダージョ〜アレグレットの単一楽章の作品です。録音は少ないですがきれいな作品です。
モーツァルトのホルン五重奏曲を三重奏に編曲したものにはトニー・リッカ−ドの版がありますが、こちらはエルンスト・ナウマンの編曲です。リッカードの編曲では本来のホルンパートのほかにも弦楽器のパートを吹くところがありますが、エルンスト・ナウマンの編曲はホルン・パートはそのままです。サラのホルンは大変きれいです。この曲を聴くとモーツァルトのホルン協奏曲も聴いてみたくなります。
 4曲目の「ル・バスク」については収録曲の記述はありませんが、モーツァルトの第3楽章が終わって、なんと3分の空白の後にいきなり演奏されています。まずこのサービスには気がつきませんが、これは嬉しくてたまらないサービスです。演奏が抜群なことはいうまでもありません


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