ホルブルック/ホルン三重奏曲

エリック・ラスク(2010)
CD(Albany TROY1228)

1.ブラームス/ホルン三重奏曲変ホ長調Op40
2.デュボワ/トリオ・カンタービレ
3.ホルブルック/ホルン三重奏曲ニ長調Op28
 エリック・ラスク(ホルン)
 ジェニファー・フラウチ(ヴァイオリン)
 スティーヴン・プラッツマン(ピアノ)
  録音 2010年4月2&3日

 エリック・ラスク待望のブラームスです。珍しいデュボワとホルブルックの作品も録音しています。
 エリック・ラスクのホルンは個性のある音ですがややこもった感じの響きを時々出しています。ブラームスにおいては優雅な響きの第1楽章、力強い響きのスケルツォが素晴らしい、またヴァイオリンの力強い響きもききものです。フィナーレの3人のぶつかりあいには圧倒されます。このような演奏もありですね。
 デュボワはフランスの作曲家です。トリオ・カンタービレは1903年に出版されていますが、録音はこれが世界初のものです。4分弱の小品ながらフランスの香り漂う美しい作品です。
 イギリスの作曲家ホルブルックのホルン三重曲は1904年初演です。3つの楽章からなり、ロマンティックな作品です。第2楽章のアダージョ・ノン・トロッポはロンドンの黄昏時を歌うような叙情的なホルン・ソロがきれいです。第3楽章:モルト・ヴィヴァーチェは大変楽しい雰囲気があります。演奏は難しいと思われますが、特殊な技法は使いません。この曲も世界初録音。   


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