R・シュトラウス/アンダンテ

ローレンス・デイヴィーズ(2020/21)

CD(Willowhayne WHR084)

ドイツのホルン
1.ベートーヴェン/ホルン・ソナタ ヘ長調 Op17
2.シューマン/アダージョとアレグロ Op70
3.フランツ・シュトラウス/夜想曲 Op7
4.リヒャルト・シュトラウス/アンダンテ ハ長調
5.ヒンデミット/ホルン・ソナタ ヘ長調
6.アーノルド・クック/ロンド 変ロ長調

 ローレンス・デイヴィーズ(ホルン)
 ヘレン・デイヴィーズ(ピアノ)
 録音 2020年12月16日&
     2021年1月18日

 ローレンス・デイヴィーズのホルン演奏によるドイツのホルン音楽集です。
 ベートーヴェンの「ホルン・ソナタ」はホルン作品の名曲です。第1楽章はきれいなホルンと見事なピアノの演奏です。提示部のリピートがあります。実にきれいで力みのないホルンの響きです。展開部はやや勢いのある演奏です。再現部もホルンとピアノが素晴らしい演奏です。第2楽章はポコ・アダージョ、ピアノとともにホルンがきれいな響きです。第3楽章のロンドは滑らかな演奏で、きれいなホルンです。ピアノもきれいな響きです。コーダ前の部分でアドリブを入れた見事な演奏です。
 シューマンの「アダージョとアレグロ」はアダージョの美しい演奏が素晴らしいです。低音からハイトーンまできれいな響きです。アレグロは力みのない滑らかなホルンの演奏です。中間部もきれいな演奏です。後半もきれいで見事な演奏です。
 フランツ・シュトラウスの「夜想曲」はやわらかい響きのホルンが素晴らしく、実にロマンティックな演奏です。デイヴィーズのホルンはきれいです。
 リヒャルト・シュトラウスの「アンダンテ」は24歳のときの作品です。ホルン・ソナタにはなりませんでしたが、このホルンによる歌は大変感動的です。デイヴィーズのホルンはきれいな響きで素晴らしい演奏です。ヘレンのピアノも素晴らしい演奏です。
 パウル・ヒンデミットの「ホルン・ソナタ ヘ長調」は1939年の作品。第1楽章から滑らかなホルンです。デイヴィーズの流麗なホルンは素晴らしいです。ヘレンのピアノも素晴らしい響きです。後半も力の入る素晴らしい演奏です。第2楽章のホルンも素晴らしい響きです。ピアノも良い響きです。第3楽章も力まず美しい響きのホルンとピアノが響きます。きれいなヒンデミットの演奏です。デイヴィーズのホルンは素晴らしい演奏です。
 アーノルド・クックの「ロンド変ロ長調」は1950年の作品ですが、実に楽しい曲です。狩りのロンドのように軽やかです。楽しそうな演奏です。ピアノも良い響きです。見事な演奏です。


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