J・S・バッハ/ホルン作品集

無伴奏チェロ組曲第1番〜第3番(ホルン版)ユッカ・ハルユ(2020&22)
CD(ALBA records ABCD 517)

バッハ/無伴奏チェロ組曲(ホルン版)
1.無伴奏チェロ組曲第1番ト長調 BWV1007
2.無伴奏チェロ組曲第2番ニ短調 BWV1008
3.無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調 BWV1009

 ユッカ・ハルユ(ホルン)
 録音 2020年6月16〜18日
    ラウッタサーリ教会(ヘルシンキ)(1&2)
     2022年5月3&4日
    カルヤロホヤ教会(ウーシマー)(3)

 フィンランド放送交響楽団のソロ・ホルン奏者、ユッカ・ハルユによるバッハの無伴奏チェロ組曲のホルン版演奏です。
 無伴奏チェロ組曲第1番から滑らかな演奏を聴かせてくれます。チェロとホルンは音域が似ていますので、このチェロ作品をホルンで演奏しても自然に聞こえます。第1曲前奏曲から第6曲ジーグまで素晴らしい演奏です。
 無伴奏チェロ組曲第2番はニ短調ですから、響きは第1曲から哀愁的に聞こえます。これも第1曲前奏曲から第6曲ジーグまで素晴らしい演奏です。第3曲:クーランント、第4曲:サラバンドなども素晴らしい演奏です。第6曲:ジーグの華麗な響きは素晴らしい演奏です。
 無伴奏チェロ組曲第3番はハ長調です。チェロで聴いても素晴らしい響きの前奏曲ですが、このホルンも素晴らしい響きです。第2曲:アルマンドはチェロの演奏のように鮮やかです。低音から高音まで見事な演奏です。第3曲:クーランント、第4曲:サラバンドなどもチェロを聴いているかのように素晴らしい演奏です。第5曲:ブーレはホルンの力強い演奏が素晴らしいです。第6曲:ジーグは細やかで難しそうですが素晴らしい演奏です。 響きの良い教会での録音はホルンが雄大に響きますのでオルガンのようで、バッハの作品の素晴らしさがわかります。これは絶賛したい名演です。


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