スクリャービン/ロマンス

ニロ・カラクリスティ(2021)

CD(TACTUS PTC920003)

ホルンとピアノのための作品集
1.ロッサーリ/ヴェルディの歌劇「2人のフォスカリ」の主題によるホルンとピアノのための幻想曲
2.フェッラーリ/ホルンとピアノのためのソナタ
3.スクリャービン/ホルンとピアノの為のロマンス
4.テデスコ/ホルンとピアノのための幻想曲
5.セメラロ/ホルンとピアノのための
             バラードとサルサ
6.ロータ/ゴッド・ファーザー Part2より
       メインテーマ「愛は誰の手に」

 ニロ・カラクリスティ(ホルン)
 ジャンカルロ・グァリーノ(ピアノ)
 録音 2021年3月
 イタリア、ヴェローナ、サラ・マッフェイアーナ

 イタリアのホルン奏者ニロ・カラクリスティによるホルンとピアノのための作品集です。
 グスターヴォ・ロッサーリ(1827〜1881)のヴェルディの歌劇「2人のフォスカリ」の主題によるホルンとピアノのための幻想曲はオペラのいくつかのアリアを主題とした作品ですので、ホルンで歌うこまやかな歌は大変きれいなものです。時に低音やハイトーンを使うなどオペラアリア風のきれいな作品です。カラクリスティの素晴らしい演奏が聴かれます。
 ジョルジョ・フェッラーリ(1925〜2010)はイタリアの作曲家、「ホルンとピアノのためのソナタ」は1957年に書かれ、ドメニコ・チェッカロッシに献呈されていました。3つの楽章で構成されています。第1楽章「アレグロ・モデラート」は、まさに、イタリアの民謡を聴くかのような楽しい主題をホルンが歌います。きれいな演奏です。第2楽章「アダージョ」はロマンス風の美しい主題が歌われます。第3楽章「ヴィヴァーチェ」は華やかな主題を細やかに歌います。ピアノも良い響きです。20世紀の作品としても素晴らしい名曲と言えます。演奏も素晴らしいです。
 アレクサンドル・スクリャービン(1872〜1915)の「ホルンとピアノのためのロマンス」はホルンの名曲のひとつです。短い作品ですが、カラクリスティによって美しい主題が見事に演奏されています。
 ファビアン・ペレス・テデスコ(1963〜)の「ホルンとピアノのための幻想曲」はカラクリスティの委嘱作品です。ピアノも含めてファンタスティックな作品です。ホルンの美しい主題が歌われます。カラクリスティの名演が聴かれます。
 ドナート・セメラロ(1970〜)の「ホルンとピアノのためのバラードとサルサ」はカラクリスティの50歳を記念して描かれた作品です。第1楽章「バラード」の美しい主題はきれいな演奏です。第2楽章「サルサ」は冒頭のホイッスルには驚きますが、主題は快適なテンポでピアノとホルンが歌います。ホルンはテクニックを使う難しいところもあるようですがカラクリスティのホルンは見事な演奏です。
 ニーノ・ロータ(1911〜1979)ゴッド・ファーザー Part2よりメインテーマ「愛は誰の手に」は映画の主題をホルンで歌います。途中にはカラクリスティの歌唱も入ります。ホルンだけでない演奏は、これは素晴らしいです。


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