モーツァルト/室内楽作品
セレナード第12番ハ短調/福川伸陽&藤田麻理絵(2021) |
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CD(ALM RECORDS ALCD-3125)
ハルモニー・ムジーク集
1.ベートーヴェン/八重奏曲変ホ長調Op103
2. 〃 /ロンド(ロンディーノ)変ホ長調WoO 25
3.モーツァルト/セレナード第12番ハ短調
「ナハトムジーク」K388/384a
レ・ヴァン・ロマンティーク・トウキョウ
三宮 正満(オーボエ)
荒井 豪 (オーボエ)
満江 菜穂子(クラリネット)
戸田 竜太郎(クラリネット)
岡本 正之(ファゴット)
村上 由紀子(ファゴット)
福川 伸陽(ナチュラルホルン)
藤田 麻理絵(ナチュラルホルン)
録音 2021年10月18〜20日
さいたま/プラザウエスト さくらホール
レ・ヴァン・ロマンティーク・トウキョウはバッハ・コレギウム・ジャパン首席オーボエ奏者の三宮正満と元NHK交響楽団首席ホルン奏者の福川伸陽が発起人となり2021年に結成されたオリジナル楽器のアンサンブルです。この録音がファースト・アルバムです。
ベートーヴェンの八重奏曲変ホ長調は2本のオーボエ、2本のクラリネット。2本のファゴットと2本のホルンのための作品です。4つの楽章で構成されています。第1楽章「アレグロ」は見事なアンサンブルです。ホルンは無弁のナチュラルホルンによる演奏ですから難しいです。後半に速いパッセージがあります。見事な演奏です。第2楽章「アンダンテ」は木管による美しい主題が印象的です。ファゴットもやわらかな響きがきれいです。第3楽章「メヌエット」は速めのテンポで、スケルツォ風の演奏です。トリオは主題の呼びかけのような管楽器の対話がきれいです。第4楽章「フィナーレ:プレスト」は速いテンポで、主題も細やかですから凄い演奏です。オーボエ、クラリネットだけでなく、ホルンも速いパッセージがあります。大変素晴らしい演奏です。驚きの名演です。
ベートーヴェンのロンド(ロンディーノ)変ホ長調はベートーヴェンの室内楽作品の名作です。ホルンの主題に始まります。この作品では音階がありますので、ナチュラルホルンではゲシュトップ奏法による音がたくさんありますが、福川と藤田の演奏はきれいな響きです。大変素晴らしい演奏です。福川伸陽のナチュラルホルンは初めて聴きますが、大変素晴らしい演奏です。
モーツァルトのセレナード第12番ハ短調「ナハトムジーク」は2本のオーボエ、2本のクラリネット。2本のファゴットと2本のホルンの八重奏曲です。4つの楽章で構成されています。第1楽章「アレグロ」はおなじみの主題が見事なアンサンブルです。モーツァルトの傑作といいたい作品です。木管の美しい響き、ホルンも主題をきれいに演奏します。福川のナチュラルホルンも素晴らしい演奏です。2本のホルンの響きの良さ、木管のうまさが光ります。見事な演奏です。第2楽章「アンダンテ」は木管による美しい主題がきれいです。ホルンとファゴットもやわらかな響きがきれいです。第3楽章「メヌエット」はモーツァルトのメヌエットの中でも傑作といえそうなきれいなメヌエットです。木管とホルンで和やかに歌われます。演奏も絶品です。第4楽章「アレグロ」はオーボエに始まる主題がきれいです。やがて全合奏によるモーツァルトの響きの良さが聴かれます。中間部にはホルンのきれいな響きもあります。後半も素晴らしい演奏です。
これは世界に誇れる素晴らしいアルバムです。 |
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