J・S・バッハ/ブランデンブルク協奏曲第1番

ウィリアム・レイン&ラルフ・パイル(1977)

CD1(DGG 00289 479 5984)
CD2(DGG 00289 479 5985)

バッハ/ブランデンブルク協奏曲全集
CD1
1.ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調BWV1046
2.      〃       第2番へ長調BWV1047
3.      〃       第3番ト長調BWV1048
CD2
4.ブランデンブルク協奏曲第4番ト長調BWV1049
5.      〃       第5番ニ長調BWV1050
6.      〃      第6番変ロ長調BWV1051

 ピンカス・ズーカーマン(ヴァイオリン)(1〜5)
       〃     (ヴィオラ)(6)
 ウィリアム・レイン(ホルン)(1)
 ラルフ・パイル(ホルン)(1)
 バーバラ・ウィンターズ(オーボエ)(1)
 ドナルド・マガーリッジ(オーボエ)(1)
 ロバート・カワート(オーボエ)(1)
 アラン・グッドマン(ファゴット)(1)
 トーマス・スティーヴンズ(トランペット)(2)
 アン・ディーナー・ジャイルズ(フルート)(2、4&5)
 デイヴィッド・ワイズ(オーボエ)(2)
 ジータ・カルノ(チェンバロ)(3、5&6)
 ローランド・モリッツ(フルート)(4)
 アラン・デ・ヴェリッチ(ヴィオラ)(6)
 ロナルド・レオナード(チェロ)(6)
 デニス・トレンブリー(コントラバス)(6)
 ピンカス・ズーカーマン指揮
  ロスアンジェルス・フィルハーモニー管弦楽団員
   録音1977年3月

 ピンカス・ズーカーマンのヴァイオリンと指揮でロスアンジェルス・フィルハーモニー管弦楽団員と演奏したブランデンブルク協奏曲全集です。
 ブランデンブルク協奏曲第1番は冒頭から素晴らしい響きが流れてきます。2つのホルンと3本のオーボエがとてもきれいです。オーケストラに厚みがあります。第2楽章はウィンターズのオーボエの美しい響きとズーカーマンのヴァイオリンの響きがきれいです。第3楽章は2本のホルンと3本のオーボエがきれいに響きます。ウィリアム・レインとラルフ・パイルのホルンが素晴らしい響きです。ヴァイオリンのソロもきれいです。第4楽章のメヌエットは程よいテンポです。第1トリオはオーボエとファゴットが素晴らしい響きです。ポロネーズは程よいテンポでさわやかに演奏しています。弾むようなリズムは圧巻の演奏です。第2トリオのホルンとオーボエは速めのテンポで大変素晴らしい演奏です。ホルンがきれいに響きます。このメヌエットは素晴らしい演奏です。

 ブランデンブルク協奏曲第2番は第1楽章からトーマス・スティーヴンズのトランペットが大変きれいに響きます。デイヴィッド・ワイズのオーボエとスティーヴンズのトランペットの対話が素晴らしい。フルートもきれいに響きます。第2楽章はヴァイオリンとオーボエ、フルートのトリオが大変きれいです。通奏低音もよく響きます。第3楽章ではトランペットの高域の音が飛び交いますので華やかです。スティーヴンズのトランペットは大変素晴らしい演奏です。フルート、ヴァイオリンとオーボエの響きもまたきれいです。

 ブランデンブルク協奏曲第3番は程よいテンポの第1楽章は弦楽の美しさがあります。ズーカーマンの指揮ですから素晴らしい響きです。第2楽章ではチェンバロの短いカデンツァが入ります。そして弦楽にチェンバロが重なって終わります。第3楽章のアレグロは緻密な演奏の弦楽が素晴らしいです。見事な演奏です。

 ブランデンブルク協奏曲第4番は2本のフルートで演奏しています。第1楽章はヴァイオリンの響きもまたきれいです。アン・ディーナー・ジャイルズとローランド・モリッツのフルートの響きは実に美しいものです。第2楽章は冒頭の弦楽がよい響きです。フルートとズーカーマンのヴァイオリンも良い響きを出しています。第3楽章の冒頭はフーガですが、このズーカーマンの演奏はさすがに素晴らしいものになっています。フルートとヴァイオリンも見事な演奏です。

 ブランデンブルク協奏曲第5番は弦楽の爽やかな序奏とフルート、ヴァイオリン、チェンバロが演奏するバッハの代表的な協奏曲のひとつです。第1楽章はジャイルズのフルート、ズーカーマンのヴァイオリンとジータ・カルノのチェンバロの素晴らしい演奏が聞かれます。後半のチェンバロ・ソロも見事なものです。第5番はここが聞きどころです。第2楽章はチェンバロ、フルートとヴァイオリンのトリオ・ソナタがきれいです。チェンバロのメロディもまた聴きものです。通奏低音もきれいに入ります。第3楽章の跳ねるようなリズムはヴァイオリンとフルートの息の合った演奏が聴きどころでしょう。ジータ・カルノのチェンバロもこれはきれいな演奏です。見事な演奏です。

 ブランデンブルク協奏曲第6番はヴィオラ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェロ、コントラバスとチェンバロだけによるいわば中低音楽器だけによる演奏ですが、ヴィオラ・ダ・ガンバは使われていないようです。ズーカーマンはヴィオラを弾いています。第1楽章はヴィオラとチェロが主役でシンコペーションの主題が交錯しますが緻密で素晴らしい演奏になっています。勢いがあります。第2楽章はヴィオラとチェロが優雅に演奏します。第3楽章は全合奏でフーガのように追いかけてゆく主題が繰り返されています。程よいテンポでこれも素晴らしい演奏です。


トップへ
戻る
前へ
次へ




Gポイントポイ活 Amazon Yahoo 楽天

無料ホームページ 楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] 海外格安航空券 海外旅行保険が無料!