J・S・バッハ/ブランデンブルク協奏曲第1番
|
|
CD(LASERLIGHT 24 486)
バッハ/ブランデンブルク協奏曲全集
CD1
1.ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調BWV1046
2. 〃 第2番ヘ長調BWV1047
3. 〃 第3番ト長調BWV1048
4. 〃 第4番ト長調BWV1049
5. 〃 第6番変ロ長調BWV1051
CD2
6.管弦楽組曲第1番ハ長調BWV1066
7.管弦楽組曲第2番ロ短調BWV1067
8.ブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調BWV1050
エルネ・シェベスティエン(ヴァイオリン)(1)
インゴ・ゴリツキ(オーボエ)(1、6)
ヨッヘン・ミュラー=ブリンケン(オーボエ)(1&6)
松山 あつこ(オーボエ)(1)
アプ・コスター(ホルン)(1)
ヤン・シュレーダー(ホルン)(1)
ギュンター・プフィッツェンマイヤー(ファゴット)(1)
ワルター・ファン・ハウヴェ(リコーダー)(2&4)
ギュンター・ゾルン(オーボエ)(2)
ウォルフガング・バッシュ(トランペット)(2)
エルンスト・マイヤー=シアーニンク(ヴァイオリン)(2)
クリストフ・ヘンケル(チェロ)(2&5)
ケース・ブッケ(リコーダー)(4)
クリスティアン・アルテンブルガー(ヴァイオリン)(4&8)
ユルゲン・クスマウル(ヴィオラ)(5)
エーリヒ・ジヒェルマン(ヴィオラ)(5)
アルフレート・レッシンク(ヴィオラ・ダ・ガンバ)(5)
ヨハネス・フィンク(ヴィオラ・ダ・ガンバ)(5)
ヘルマン・ユンク(ファゴット)(6)
エドガー・クラップ(チェンバロ)(6&7)
パウル・マイゼン(フルート)(7&8)
ヨハン・ゾンライトナー(チェンバロ)(1〜5&8)
イレーネ・ギューデル(チェロ)(1〜5、7&8)
ヘルムート・ヴィンシャーマン(指揮)
ドイツ・バッハゾリステン
録音 1977年11月30日〜12月8日(1〜5&8)
ミュンヘン、ビュルガーブロイザール
1977年7月28日〜8月2日)(6&7)
ハンブルク、セオン・ムジークフィルム
ヘルムート・ヴィンシャーマン率いるドイツ・バッハゾリステンによるバッハのブランデンブルク協奏曲全集と管弦楽組曲です。
ブランデンブルク協奏曲第1番の演奏は2本のホルンと3本のオーボエによる響きの美しさがあります。ヴァイオリンもきれいに響きます。コスターらのホルンの響きの良さは素晴らしいです。第2楽章もオーボエの美しい響きとシュベスティエンのヴァイオリンの響きがきれいです。第3楽章は2本のホルンがきれいに響きます。アプ・コスターとヤン・シュレーダーのホルンのうまさも抜群です。ヴァイオリンのソロもきれいです。第4楽章のメヌエットは程よいテンポです。第1トリオのオーボエとファゴットの美しい響きは素晴らしいです。ポロネーズはよいテンポできれいな演奏です。第2トリオのホルンとオーボエは程よいテンポで大変良い響きです。このメヌエットは素晴らしい演奏です。
ブランデンブルク協奏曲第2番はウォルフガング・バッシュのトランペットのきれいな響きが素晴らしい。またオーボエやリコーダーの響きもきれいです。ヴァイオリン・ソロもよい響きです。第2楽章はヴァイオリンとオーボエ、リコーダーのトリオが大変きれいです。チェロも入ります。第3楽章ではトランペットの高域の音が華やかです。リコーダー、ヴァイオリンとオーボエの響きもまたきれいです。
ブランデンブルク協奏曲第3番は速めのテンポの第1楽章は勢いもあり弦楽の美しさがあります。第2楽章のアダージョはチェンバロの短いカデンツァが入ります。第3楽章のアレグロは緻密な演奏の弦楽が素晴らしいです。
ブランデンブルク協奏曲第4番は2本のリコーダーで演奏しています。ヴァイオリンの響きもまたきれいです。ハウヴェとブッケのリコーダーの響きは実に美しいものです。第2楽章は冒頭の弦楽がよい響きです。リコーダーとアルテンブルガーのヴァイオリンも良い響きを出しています。第3楽章の冒頭はフーガですが、このヴィンシャーマンの演奏はさすがに素晴らしいものになっています。ヴァイオリンも見事な演奏です。
第6番はヴィオラ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェロ、コントラバスとチェンバロだけによるいわば中低音楽器だけによる演奏です。第1楽章はヴィオラとガンバが主役でシンコペーションの主題が交錯しますが、勢いのある素晴らしい演奏になっています。第2楽章はガンバが抜けてヴィオラとチェロが優雅に演奏します。第3楽章は全合奏でフーガのように追いかけてゆく主題が繰り返されています。程よいテンポでこれも素晴らしい演奏です。
管弦楽組曲第1番ハ長調は序曲と6つの舞曲による組曲です。大きな序曲と短い舞曲が演奏されます。管楽器は2本のオーボエとファゴットが使われています。第2曲「クーラント」、第3曲「ガヴォット」、第4曲「フォルラーヌ」、第5曲「メヌエット」、第6曲「ブーレ」、第7曲「パスピエ」となっていて、「ガヴォット」では2本のオーボエのソロ、「パスピエ」ではオーボエのソロがあります。
管弦楽組曲第2番はフルート、弦楽と通奏低音のための作品で、バッハの代表的な作品のひとつです。序曲からマイゼンのフルートのソロが入って華やかな響きです。第2曲「ロンド」や第5曲「ポロネース」の美しい響き、第7曲「バディネリ」の素晴らしい演奏などこの曲は名曲です。
ブランデンブルク協奏曲第5番は弦楽の爽やかな序奏とフルート、ヴァイオリン、チェンバロが演奏するバッハの代表的な協奏曲のひとつです。マイゼンのフルート、アルテンブルガーのヴァイオリンとゾンライトナーのチェンバロの素晴らしい演奏が聞かれます。後半のチェンバロのカデンツァも見事なものです。第2楽章はチェンバロとフルートとヴァイオリンのトリオ・ソナタがきれいです。チェンバロのメロディもまたきれいな響きです。第3楽章の跳ねるようなリズムはヴァイオリンとフルートの息の合った演奏が素晴らしいです。チェンバロもこれはきれいな演奏です。 |
|
|
|