J・S・バッハ/ブランデンブルク協奏曲第1番
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CD(SONY SICC40043〜4))
バッハ/ブランデンブルク協奏曲全集
CD1
1.ブランデンブルク協奏曲第1番へ長調BWV1046
2. 〃 第2番へ長調BWV1047
3. 〃 第3番ト長調BWV1048
CD2
4.ブランデンブルク協奏曲第4番ト長調BWV1049
5. 〃 第5番ニ長調BWV1050
6. 〃 第6番変ロ長調BWV1051
グスタフ・レオンハルト(指揮&チェンバロ)
シギスヴァルト・クイケン(ヴィオリーノ・ピッコロ)(1)
〃 (ヴァイオリン)(2〜5)
ルシー・ファン・ダール(ヴァイオリン&ヴィオラ)
ウィル・ペータース(ヴィオラ)
マリーン・ティアース(ヴィオラ)
アンナー・ビルスマ(チェロ)
ヴィーラント・クイケン(チェロ)(1〜4)
〃 (ヴィオラ・ダ・ガンバ)(6)
アンソニー・ウッドロウ(ヴィオローネ)
ポール・ドンブレヒト(オーボエ)(1&2)
ク・エビンゲ(オーボエ)(1)
ピーター・ドント(オーボエ)(1)
ブライアン・ポラード(ファゴット)(1)
アプ・コスタ―(ナチュラルホルン)(1)
ヨス・コーニングス(ナチュラルホルン)(1)
クロード・リッパース(トランペット)(2)
フランス・ブリュッヘン(リコーダー)(2&4)
〃 (フラウト・トラヴェルソ)(5)
ケース・ベーケ(リコーダー)(4)
アーデルハイト・グラット(ヴィオラ・ダ・ガンバ)(6)
ボブ・ファン・アスペレン(チェンバロ)(1&2)
録音 1976年12月(1)
1977年6月(2)
1976年7月(3&6)
1977年5月(4)
1976年1月(5)
オランダとベルギーの古楽器演奏家によるバッハのブランデンブルク協奏曲全集です。
ブランデンブルク協奏曲第1番は第1楽章が程よいテンポで始まり、ナチュラルホルンの独特の響きがあります。大きな響きが特徴でストップ音がきれいです。またバロックオーボエとヴァイオリン(ヴィオリーノ・ピッコロ)が大変きれいに響きます。第2楽章はオーボエのチャーミングな響きとヴァイオリンの対話がきれいです。第3楽章はホルンがにぎやかに響きます。ナチュラルホルンらしい響きです。ヴァイオリンのソロもきれいです。第4楽章のメヌエットはゆったりとしたテンポで始まります。ホルンの響きがきれいです。第1トリオのオーボエ3本とファゴットはやわらかな響きの交錯が大変きれいです。中間部のポロネーズは弦楽が良いテンポで演奏しています。跳ねるようなリズムは元気な演奏です。ゆったりとしたメヌエットに続く第2トリオのホルンとオーボエの演奏も遅めのテンポできれいに演奏しています。コスターらのホルンのストップ音はきれいに響いています。これは大変素晴らしい演奏です。
ブランデンブルク協奏曲第2番はバロック・トランペットとバロック・オーボエの柔らかな響きがきれいです。またブリュッヘンのリコーダーの響きもきれいです。ヴァイオリン・ソロもからんできれいな協奏曲です。第2楽章はヴァイオリンとオーボエ、リコーダーのトリオ・ソナタのようですがこの柔らかな響きの演奏はなんともいえません。第3楽章ではトランペットの高域の音が大変きれいな音になっています。オーボエ、ヴァイオリンとリコーダーも良い響きを出しています。
ブランデンブルク協奏曲第3番は弦楽器奏者とチェンバロによる演奏です。厚みのある弦楽の美しさがあります。バッハの弦楽作品の素晴らしさを感じます。第2楽章のアダージョにはヴァイオリンの短いながらも美しいカデンツァが入ります。第3楽章のアレグロは弦楽の緻密なアンサンブルが素晴らしい演奏です。
ブランデンブルク協奏曲第4番のリコーダーはフランス・ブリュッヘンとケース・ベーケによる演奏です。これこそリコーダーの和音と言える素晴らしい響きです。ジギスヴァルト・クイケンのヴァイオリンと共に良い響きです。第2楽章のアンダンテはブリュッヘンのリコーダーの音色の美しい響きと弦楽の厚い響きが素晴らしいです。第3楽章冒頭の弦楽の響きがきれいです。2本のリコーダーとヴァイオリン・ソロも素晴らしい響きです。
ブランデンブルク協奏曲第5番はブリュッヘンのフラウト・トラヴェルソ、ジギスヴァルト・クイケンのヴァイオリン、レオンハルトのチェンバロによる演奏です。冒頭の軽やかな弦楽による演奏に続くフラウト・トラヴェルソ、ヴァイオリン、チェンバロがきれいに響きます。後半のレオンハルトのチェンバロ独奏(カデンツァ)が聴きものです。第5番はここが魅力です。第2楽章のフラウト・トラヴェルソ、ヴァイオリンとチェンバロ、通奏低音がよい響きです。第3楽章はフラウト・トラヴェルソ、ヴァイオリンに勢いのある素晴らしい演奏です。バッハのブランデンブルク協奏曲の美しさを感じます。
ブランデンブルク協奏曲第6番はヴィオラ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェロ、ヴィオローネとチェンバロで演奏しています。中低音楽器の美しい響きがあります。レオンハルトらが作り出すバッハの音楽は素晴らしい響きです。第1楽章から勢いがあります。第2楽章はガンバが抜けますが、中低音の弦楽器の美しい響きがあります。第3楽章は全合奏で大変素晴らしいアンサンブルです。この全集は決定版とも言えそうな素晴らしい演奏です。 |
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