アンサンブル
ブルックナー/交響曲第7番、他/大阪音楽大学ホルン・アンサンブル |
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CD(WAKO WKCD-0124)
ホルンアンサンブルの夕べ
1.小林健太郎/オマージュ
2.クーツィール/5つの小品
3.ケイプ/ロケット・イン・サマー
4.ブルックナー/交響曲第7番ホ長調
全楽章より抜粋(近藤望編)
5.プッチーニ/誰も寝てはならぬ
(近藤望編)
池田重一指揮
大阪音楽大学ホルン・アンサンブル(4&5)
磯部柚奈(ホルン)(1、3&4)
丹波達也(ホルン)(1&4)
井口早苗(ホルン)(1、3&4)
可児すみれ(ホルン)(1&4)
利倉美里(ホルン)(1、3&4)
石倉温人(ホルン)(1、3&4)
岩原 令(ホルン(1、3&4)
武内日向子(ホルン)(1、3&4)
藤本真希(ホルン)(1&4)
中島あみ(ホルン)(1、3&4)
渡邉明希(ホルン)(1&4)
増田葵麻(ホルン)(1、3&4)
村尾実佳(ホルン)(1&4)
植嶋己音(ホルン)(1&4)
池田留位(ホルン)(2、3&4)
川本実歩(ホルン)(2、3&4)
出井悠理乃(ホルン)(2、3&4)
岡本海里(ホルン)(2、3&4)
尾崎果苗(コントラバス)(4)
山田悠貴(テューバ)(4)
新屋 雅大(ティンパニ)(4)
他打楽器2名(4)
録音 2018年11月10日
OIT梅田タワー 常翔ホール・ライヴ
2019年11月9日
ザ・カレッジ・オペラハウス・ライヴ
大阪音楽大学のホルン専攻学生による演奏会のライヴ録音です。ホルン・アンサンブルで演奏するブルックナーの交響曲はききものです。
小林健太郎の「オマージュ」は14名による演奏です。この作品はアレキサンダーホルンアンサンブルジャパンの委嘱作品でした。ホルン・アンサンブル作品の傑作と言いたいほどの素晴らしい作品です。あらゆる作曲家へのオマージュ(尊敬)を音楽にした名作です。
クーツィールの「5つの小品」は4本のホルンのための作品。ホルン・アンサンブルの定番作品です。池田留位、川本実歩、出井悠理乃、岡本海里の4人のホルンで演奏されています。5つの小品は「前奏曲」「讃美歌」「奇想曲」「チャイム」「狩り」になっています。4名の息の合った素晴らしい演奏は素晴らしいものです。
ウォーター・ケイプの「ロケット・イン・サマー」は小説「夏のロケット」を題材にした作品でホルン八重奏のために書かれました。ここでは10名が演奏しています。宇宙への夢を音楽にしたようです。
ブルックナーの交響曲第7番ホ長調は近藤望の編曲です。4つの楽章を抜粋して16本のホルン、コントラバス、テューバ、ティンパニ、シンバルなどのパーカッションで演奏されています。第1楽章はホルンとチェロで始まる主題がホルンだけで演奏されますので異様な響きですが、ホルンが重要な位置を占めるブルックナーの作品はホルンアンサンブルで演奏しても不思議ではないほど良い響きを出しています。ホルンのソロ部分は良い響きで聞かれます。第2楽章のアダージョはワーグナーチューバを使わないでホルンだけですが、違和感なく響きます。後半のクライマックスにはノヴァーク版同様にシンバルの一打が入ります。さらにティンパニが盛り上げてくれます。第3楽章のスケルツォはテューバ、ティンパニが加わって迫力ある演奏です。主題をホルンで吹くのでこれもまたきれいな響きです。トリオも弦楽のパートをホルンで演奏しますから楽しいです。この楽章は考えらえないほど大変素晴らしい演奏です。ハイトーンもよく響きます。第4楽章は序奏でホルンとチューバによる重厚な響きが素晴らしいです。中間部のクライマックスの響きはこれもまた見事な演奏です。ホルンが力強く演奏するとブルックナーのオルガン的な響きが生き生きとしてきます。ホルンであらゆるパートを演奏しますので、普段聞こえない音がよく聞こえます。感動的な演奏です。
プッチーニの「誰も寝てはならぬ」は歌劇「トゥーランドット」のテノールのアリアです。これを近藤望がホルンアンサンブルとティンパニに編曲しました。迫力の演奏です。良いアルバムです。 |
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