その他のホルン作品
フュルステンタール/ホルン・ソナタ/ニコラス・コルス(2019) |
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CD(TOCCATA TOCC-0577)
フュルステンタール/室内楽作品集
1.ホルンとピアノのためのソナタ ニ短調Op54
2.チェロとピアノのためのソナタ嬰ハ短調Op44
3.オーボエとピアノのためのソナタ変ホ短調Op50
4.ヴィオラとピアノのためのソナタ嬰ヘ短調Op60a
5.弦楽四重奏曲ロ短調Op.40
ロゼッティ・アンサンブル
ニコラス・コルス(ホルン)(1)
ティモシー・ロウ(チェロ)(2&5)
マルコム・メシター(オーボエ)(3)
マーティン・ジャクソン(ヴァイオリン)(5)
サラ・トリッキー(ヴァイオリン)(5)
サラ=ジェーン・ブラッドリー(ヴィオラ)(4&5)
ジョン・レネハン(ピアノ)(1〜4)
録音 2018年12月17〜19日(2、4&5)
2019年1月4日(1&3)
世界初録音
ロベルト・フュルステンタール(1920〜2016)はウィーン生まれの作曲家、1938年にアメリカに亡命していました。
ホルンとピアノのためのソナタはニコラス・コルスのホルンで演奏されています。4つの楽章で構成されていて、第1楽章「アンダンテ」、第2楽章「スケルツォ:アレグレット」、第3楽章「アダージョ」、第4楽章「グラーヴェ〜アレグロ・コン・ブリオ」となっています。第1楽章は穏やかなホルンに始まり、流麗な美しい主題が流れます。強弱はほとんどなくホルンの美しい響きが聴かれます。第2楽章はスケルツォ、ここでは勢いとメリハリのある演奏が聴かれます。第3楽章はゆったりとした主題が歌われます。ピアノも穏やかに響きます。中間部には抑揚のある主題が歌われます。第4楽章は低い音の序奏で始まり、主部は快活な主題が歌われます。ホルンの楽しさがあります。
チェロとピアノのためのソナタはティモシー・ロウのチェロによる演奏です。勢いのあるチェロの響きは素晴らしいです。第1楽章「アレグロ」、第2楽章「スケルツァンド」、第3楽章「カンタービレ」、第4楽章「アジタート」となっています。第2楽章の細やかなチェロの演奏はピアノの響きの良さと相まって素晴らしいものです。第3楽章のカンタービレはこの作品の白眉ともいえる美しい主題が歌われます。まるで19世紀の作品のようなロマンティックな作品です。
オーボエとピアノのためのソナタ はマルコム・メシターのオーボエによる演奏です。4つの楽章で構成されていて、第1楽章「Ruhig(静か)」、第2楽章「生き生きと」、第3楽章「非常に細やかに」、第4楽章「躍動して」となっています。第1楽章はロマンスのような美しい主題が歌われます。第2楽章は速いテンポで細やかな主題が生き生きと歌われます。第3楽章は穏やかなテンポで細やかにオーボエが美しい主題を歌います。第4楽章は快速に躍動的な主題を演奏しています。
ヴィオラとピアノのためのソナタはサラ=ジェーン・ブラッドリーがヴィオラを演奏しています。第1楽章「アンダンテ」、第2楽章「スケルツォ」の2つの楽章で構成されています。第1楽章は流麗な主題を歌っています。ヴィオラの魅力的な響きが流れます。第2楽章のスケルツォは細やかに歌われています。
弦楽四重奏曲はロゼッティ・アンサンブルによる演奏です。4つの楽章で構成されていて、第1楽章「アレグロ」、第2楽章「スケルツァンド」、第3楽章「レント」、第4楽章「アンダンテ」となっています。第1楽章は冒頭でチェロとヴィオラの主題が強烈に響きます。第2楽章は短いスケルツァンドで快適な演奏です。第3楽章のレントは弦楽アンサンブルの美しい響きがあります。第4楽章はアンダンテ、緊張感のある響きが素晴らしいです。よい作品です。 |
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