ツェルニー/ホルン作品

アンダンテとポラッカ/ジャン=ジャック・ジュスタフレ(1992)
CD(Pierre Verany PV793091)

 ホルンとピアノのための作品集
 1.シューマン/アダージョとアレグロOp70
 2.ベートーヴェン/ホルン・ソナタOp17 
 3.F・シュトラウス/主題と変奏Op13
 4.R・シュトラウス/アンダンテ
 5.ツェルニー/アンダンテとポラッカ

  ジャン=ジャック・ジュスタフレ(ホルン)
  フランソワ=ルネ・デュシャーブル(ピアノ) 
   録音 1992年12月4&6日

  フランスのホルン奏者ジャン=ジャック・ジュスタフレのソロ・アルバムです。定番のホルン作品集です。
  シューマンの「アダージョとアレグロ」はジュスタフレらしいフレージングで吹くアダージョでは素晴らしい低音が響きます。アレグロの軽快な演奏も圧巻です。
  ベートーヴェンの「ホルン・ソナタ」は名曲中のひとつですが、ビヴラートなしのフランスのホルンで聞くのもよいものです。レガートの美しい演奏です。第3楽章も素晴らしいだけでなく、ピアノのデュシャーブルの解釈がユニークでドイツのピアニストのタッチとは異なる響きには注目です。
  フランツ・シュトラウスはリヒャルトの父で有名なホルン奏者でしたがホルンの作品をたくさん書いています。「主題と変奏Op13」は「ノクターン」と共に人気の作品です。主題と続く変奏曲のよくできた作品です。ジュスタフレの流麗な演奏は見事なものです。
  リヒャルト・シュトラウスの「アンダンテ」は24歳の作でホルン・ソナタにする予定だったようです。ジュスタフレは抒情的な作品としてとらえているようです。名演です。
  カール・ツェルニーはピアノ作品で知られていますが、ホルン作品もいくつか残しています。「アンダンテとポラッカ」は度々演奏される名曲です。中でもポラッカはポロネーズ同様に軽快な舞曲で楽しい作品です。2人の演奏は素晴らしく、デュシャーブルのピアノのきらめきは圧巻です。


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