室内楽作品

木管五重奏曲第1番、第2番/ヴィラディミラ・クランスカ(1998)
CD(PRAGA Digitals PRD 250 126)

ジャン・フランセ/室内楽作品集
1.木管五重奏曲第1番(1948)
2.恋人に都合の良い時間(1947)
3.木管五重奏曲第2番(1987)
4.陽気なパリ(1974)

  プラハ木管五重奏団 
  ヤン・リエドルバウフ(フルート)
  ユリー・リキン(オーボエ)
  ヴラスティミル・マレシュ(クラリネット)
  ヴィラディミラ・クランスカ(ホルン)
  ミロシュ・ヴィフテルレ(ファゴット)
  ゲスト
  イヴァン・クランスキー(ピアノ)(2)
  ラディム・コシナ(オーボエ)(4)
  ミロスラフ・プレハティ(クラリネット)(4)
  ヴィレム・ホラーク(コントラ・ファゴット)(4)
  ヤン・ヴォボジル(ホルン)(4)
  ヴラディスラフ・コズデルカ(トランペット)(4)
  録音 1998年4月〜6月

 プラハ木管五重奏団によるジャン・フランセの室内楽作品集です。「陽気なパリ」ではゲストの演奏家との共演です。
 木管五重奏曲第1番は1948年の作品。フランスの明るい響きを前面にだした名作です。フランセの独特の音作りがあります。第1楽章の速いフレーズの連続に圧倒されます。クランスカのホルンが素晴らしい。第2楽章:プレストのスピード感豊かな演奏には舌をまいてしまいます。第3楽章:アンダンテは主題と変奏です。ここはじつにロマンティックといってもよいほどきれいです。第4楽章は「フランスの行進曲のテンポで」となっていて大変楽しい雰囲気です。
 「恋人に都合の良い時間」は1947年の作品。ピアノと木管五重奏で3つの楽章で構成されています。「年老いた恋人」「ピンナップ・ガール」「ちょっとそわそわ」という題材そのものをかんじさせます。 
 木管五重奏曲第2番は1987年の作品で5つの楽章で構成されています。第1楽章「プレリュード」はロマンティックな前奏曲、第2楽章「トッカータ」はアレグロで華やかな響きがあります。第3楽章「スケルツァンド」は軽快なリズム、第4楽章「アンダンテ」は管楽器の明るい響きが聞きどころです。これをプラハの演奏家が出しているのが素晴らしい。第5楽章「アレグリッシモ」は神経質そうなオーボエが華やかに奏でます。速いテンポのこれまた名演です。
 「レゲエ・パリ(陽気なパリ)」は1974年の作品。ソロ・トランペット、フルート、2つのオーボエ、2つのクラリネット、ファゴット、コントラファゴットと2つのホルンによる演奏です。トランペットと木管楽器のための協奏曲のような作品です。第1楽章「行進曲」、第2楽章「ワルツ」、第3楽章「ギャロップ」で構成されています。陽気なパリそのもを感じさせる名曲名演奏です。


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