ツェルニー/ホルン作品
アンダンテとポラッカ/フランク・ロイド(1992) |
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CD(MERLIN MRFD92092)
1.ツェルニー/アンダンテとポラッカ
2.シューマン/アダージョとアレグロOp70
3.デュカス/ヴィラネル
4.ボロディン/5つの小品
5.R・シュトラウス/アンダンテ
6.ダマーズ/子守歌
7.グラズノフ/夢Op24
8.クック/ロンド変ロ短調
9.アボット/アラ・カッチャ
10.F・シュトラウス/夜想曲Op7
11.ロッシーニ/前奏曲、主題と変奏
フランク・ロイド(ホルン)
ロジャー・ヴィグノールス(ピアノ)
録音 1992年
このアルバムはフランク・ロイドのベスト・アルバムです。ほとんどがおなじみの作品です。ツェル二ーの作品を聞いているとまるでタックウェルが吹いているかのような音色で面白いです。
シューマンの「アダージョとアレグロ」ではロマンティックな演奏を披露しています。アレグロは速いテンポではありません。
デュカスの「ヴィラネル」もロマン的な演奏で前半はメロディーをたっぷり歌っています。このような歌う演奏はあまりないように思いました。テンポは遅めで、力みのないきれいな演奏です。
ボロディンの「5つの小品」はピアノのための小組曲(7つの楽章)から5曲をホルンとピアノのためにアレンジしたものです。小組曲は原曲よりもグラズノフの管弦楽編曲で有名です。ホルン版も魅力的な作品です。
R・シュトラウスの「アンダンテ」、ダマーズの「子守歌」、グラズノフの「夢」はホルンの定番曲です。クックの「ロンド」は楽しい曲です。松崎裕の録音があります。
アボットの「アラ・カッチャ」はイギリスのホルン奏者の愛奏曲ですが細かいリズムと音域の広さがあり難曲でしょう。
F・シュトラウスの「夜想曲」は1988年にイギリスのパイアットによって録音されてから知られるようになった名曲です。ロイドの演奏もまた魅力的です。
ロッシーニの「前奏曲、主題と変奏」はナチュラルホルンのための作品ですが実際にナチュラルホルンで吹くのは相当難しいように思います。ロイドの演奏は一味違うものでメロディーを大切に吹いています。アルバムの最後を飾るに相応しい見事な演奏です。 |
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