リース/ホルン作品
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CD(RICERCAR RIC 287)
ベートーヴェン/管楽合奏曲集&
ホルンとピアノのためのソナタ集
CD1 ベートーヴェン/管楽合奏曲集
1.ロンディーノ変ホ長調 WoO25
〜管楽八重奏のための
2.2本のオーボエとコールアングレのための
三重奏曲ハ長調 Op87
3.管楽六重奏曲変ホ長調Op71
4.2本のオーボエとコールアングレのための
変奏曲ハ長調WoO28
5.オーボエ、3本のホルンとファゴットのための
五重奏曲変ホ長調
CD2 ホルンとピアノのためのソナタ集
6.リース/ホルン・ソナタ ヘ長調 Op34
7.ベートーヴェン/ホルン・ソナタ ヘ長調 Op17
8.ダンツィ/ホルン・ソナタ第1番変ホ長調 Op28
リチェルカール・アカデミー
マルセル・ポンセール(オーボエ)(1、2、4&5)
ミシェル・アンリ(オーボエ)(2&4)
アン・ファン・ランカー(オーボエ)(1)
北里孝浩(コールアングレ)(2&5)
エリック・ホープリッチ(クラリネット)(1&3)
ジョースト・ヘッケル(クラリネット)(1&3)
クロード・モーリー(ナチュラル・ホルン)(1、3、5〜8)
ピエト・ドンブレヒト(ナチュラルホルン)(1、3&5)
ヨハン・ファン・ネステ(ナチュラルホルン)(5)
マルク・ヴァロン(ファゴット)(1&3)
ジャン=ルイ・フィアット(ファゴット)(1&3)
ケイト・ファン・オーデン(ファゴット)(5)
ギィ・パンソン(フォルテピアノ)(6〜8)
録音1990年12月&1991年1月(1〜5)
1990年7月(6〜8)
フランスで活躍するメンバーによる管楽アンサンブルと名手クロード・モ−リーによるホルン・ソナタ集です。
ベートーヴェンは管楽器の為の作品をたくさん作っており、すべてが名作です。2本のオーボエとコールアングレ(イングリッシュホルン)のためのトリオは大変美しい作品で3機のジェット機が飛び交うようなイメージが浮かぶほど素晴らしい曲です。ここでは古楽器を使っていて音色が少しほの暗いものの美しさには変わりありません。
ロンディーノと六重奏曲は有名な作品です。このアンサンブルのうまさが光ります。ナチュラルホルンが実に良い響きです。ほとんどバルブ無しホルンとは思えないきれいな音です。オーボエ、3本のホルンとファゴットのための五重奏曲はバウマンらによって1969年に録音され初めて聞きましたが、この演奏もラウーのナチュラルホルンの明るい響きが豊かに響いています。
モーリーのソロによるリースのソナタはベートーヴェンと同時期の19世紀始めの作品ですが、録音が比較的多い曲です。モーリーはハンドストップをきれいに決めており音程はくずれません。それだけにほの暗い閉止音は多くなっています。演奏は見事です。
ベートーヴェンのソナタはパンソンのピアノフォルテと共にナチュラルホルンの独特の響きがたまりません。倍音以外の音はハンドストップ奏法でほの暗い音色ですが、まさに19世紀の響きがあります。実になめらかな音階を披露してくれます。
ダンツィのホルン・ソナタは第1番のほうです。ダンツィはベートーヴェンと同時期に活躍した作曲家でした。このソナタはタックウェルとベトジヒ・ティルシャルによって1974年に初めて録音されましたが、ナチュラルホルンでは同じ1990年頃にヤン・シュレーダーが録音していました。モーリーの演奏は完璧です。第3楽章の速いパッセージも見事です。 |
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