自律訓練法に関する一考察
自律訓練法はストレスのたまった現代社会において各個人のホメオスターシス(自己恒常性)
をより高く保つために開発・研究されてきた催眠術の一種ですが、ただ一つ違うのは催眠
をかけるのが他人か自分か、という一点です。自律訓練法は資格を持った医師のもとに処方
される自分自身で行う催眠術です。
学問的歴史をひもとくと、1932年にJ.Hシュルツ博士(西ドイツの精神身体医学者で元
ベルリン大学教授)が学問的に体系づけし、現代では九州大学の心療内科の池見酉次郎(いけみゆうじろう)
教授と成瀬悟策助教授によって日本に広められている。実践はこうである。
第1段階.腕が重い
第2段階.腕があたたかい
第3段階.心臓が静かに打っている
第4段階.呼吸が楽だ
第5段階.太陽神経叢があたたかい
第6段階.額がすずしい
この6段階を医師の指導のもと、時間をかけてじっくりと習得し人間の本来持つホメオスターシス
を高めて行くというわけである。
というわけで今回は自律訓練法の紹介でした。
参考文献:NHKブックス.
セルフコントロールと禅
著 者:池見 酉次郎・弟子丸 泰仙
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