若槻×天空姉妹SSプレストーリー

・ある日の夕方、天空葵は毎日愛飲している牛乳パックを買いに近所の店へ出かけるが、 今日に限って見つからない。  他にその牛乳パックが置いてある店を思い浮かべると、そこは自宅から離れた場所に ある若槻の両親が経営するスーパーマーケット。  日も暮れてきた上に、すぐに帰ってくるからと家に残してきた茜のことが気になるも のの、どうしても今日中に牛乳パックを買っておきたくて若槻の店に向かった。 ・若槻の店に辿り着き、目当ての牛乳パックを見つけて喜ぶ葵。  その製品こそが自分の身長を伸ばしてくれると、色々飲み比べてわかった葵のこだわ りだった。  さっそく会計を済ませようとレジに向かうと、そこでエプロン姿の若槻がレジ打ちを していた。  葵はレジの順番を待ちながら若槻を見ていると、彼女が近所の主婦を相手に世間話を したり、おいしい料理の秘訣を教えている姿に自分にはない大人っぽさを見つけて、羨 ましかった。 ・ようやく自分の番になった葵は挨拶もそこそこに代金を支払おうとするが、財布を忘 れてしまったことに初めて気づく。  意気消沈する葵に「明日払ってくれればいい」と若槻がお金を立て替えてくれた。  葵はもちろん断ろうとしたが、同級生のよしみ以上に葵のことが妹のように可愛くて 仕方がない若槻の親切心に押し切られてしまった。  そして、すっかり日も落ちたことから葵は若槻に家まで送ってもらうことになった。 ・ありがたさと申し訳なさで胸が一杯な葵だが、若槻に手を引かれて歩くのが楽しくて 色んなことをお喋りしながら自宅へと向かった。  自宅に着くと、若槻が去り際に「茜と仲良く分け合って食べるんだよ」とエプロンの ポケットから飴玉を何個か取り出しながら、葵の頭をひと撫でする。 ・どこまでも優しい若槻に浮かれた気分になった葵は、玄関の内側で待ち構えていた茜 が怒り出しても気にならなかった。 「もうっ、心配してたんだよ葵ちゃん! どこまで行ってたの……って、何嬉しそうな 顔してるの?」 「えへへ、なんでもなーい」  訝しげ見つめてくる茜に葵は若槻から貰った飴玉を渡す。  それでもしつこく話を聞きたがる茜に先ほどまでの出来事を話すと羨ましがられた。  天空姉妹は天空姉妹で若槻のことがまるで年の離れた姉のように大好きだった。 ・次の日、葵は教室に入るなり、昨日支払えなかった牛乳の代金を若槻に渡そうするが、 若槻は病にふせった父親とその看病についた母親の代わりに、店の番をすることになっ て今日は欠席だった。  そのことを教えてくれた学級委員長の木束はその面倒見のよさから、放課後コスモと 一緒に若槻の手伝いをしに行くと言う。  話によると、木束たちは今までにも何度か手伝いに行ったことがあるそうだった。  葵も、昨日親切にされたお返しに、木束たちについて行って若槻を手伝うことにする。  チアリーディング部長として部活のことも気になったが、そちらの方が茜にまかせる ことにした。  茜にとっては何をするにしても葵と一緒なのが当たり前なだけに、自分もついて行き たかったが、部長がふたりとも抜け出すわけにも行かず、不本意ながらも学校に残るこ とになった。 ・放課後、若槻の店に着くと、ひとりで店を切り盛りしていた若槻に事情を話した葵は 木束たちと共に店の仕事を手伝い始めた。  だが、葵にとっては初めてのことばかりで事あるごとに失敗してしまう。  手伝うどころか逆に迷惑をかけている自分が悔しくて落ち込んだ葵は、店の手伝いの 代わりに若槻の妹や弟たちの面倒を見ることにする。  自分よりも幼い子供たちを相手に遊んであげると、気が合ったのかその日のうちに懐 かれてしまった。  帰り際、妹たちの面倒を見てくれたことを若槻に感謝された葵は、彼女の喜ぶ顔を見 るのが嬉しくて、明日からも手伝いを続けることを心の中で決めた。  それ以来、葵は部活もそこそこに若槻の店へ通い、忙しく働く若槻に代わって彼女の 妹たちと遊んだり、少しでも店の売り上げに貢献しようと毎日牛乳を買ったりしていた。 ・その一方で茜は葵のことが心配だった。  授業中も部活中もうわの空になることが増えて、得意のコンビプレイも失敗すること もしばしば。  どうやら原因は若槻にあるようで、最近家で会話していても彼女の名前が葵の口から 出てくることが多くなっている気がしてならない。  もちろん茜も若槻が好きで、たまに葵と一緒に若槻の妹たちと遊んで褒められた時は 嬉しくもあったが、それ以上に大好きな葵が自分から離れてひとり出かけることが増え たことが悩ましかった。 ・そんな葵との温度差に不安を覚える毎日が続いたある日のこと、茜は葵が毎日飲んで いる牛乳パックが切れていることに気づき、気を利かせて同じ物を近所の店であらかじ め買っておいた。  だが、茜が親切でした行為に対して葵は「何でそんなことするの!」と激怒する。  葵にとっては、その牛乳パックを買うことが若槻に会いに行くためのひとつの口実に なっていただけに、茜が余計なことをしたとしか思えなかったからだ。  喧嘩らしい喧嘩をしたことがなかった茜にとって葵の怒り方は尋常ではなく、ショッ クのあまり泣き出してしまった。  葵は茜を泣かせてしまったことを後悔したが、謝ることもできずに家を飛び出した。 ・葵があてどなくさ迷って辿り着いた先にあるのは若槻の店。  ちょうど店の外に出ていた若槻に見つけられると、葵は今まで溜め込んでいたものを 爆発させて泣きじゃくった。  若槻は理由も聞かずただただ優しく葵の頭を撫で続ける。 ・若槻の自室に上がって、気分の落ち着かせた葵は茜を怒って泣かせた事情を若槻に話 した。  その動機を若槻に問われ、話している内に葵は茜の行為が許せなかったのは、若槻の ことが好きだからということに気がついた。  しかも、それは今までのような仲の良い友達に対する好意ではなく、ひとりの女性と して若槻のことを好きになっているものだった  そう思いついたら、いても立ってもいられず葵はその場で若槻に「付き合ってくださ い」と告白した。 ・突然の台詞に戸惑う若槻だったが、葵の思いが本物であることを知って、「今はまだ 葵と同じ気持ちにはなれないけど、そうなれるように付き合おう」と約束した。  その約束の証に初めてのキス。  そして、その日はもうすっかり夜を過ぎて、茜とも顔を合わせづらいことから若槻の 家に泊めてもらう葵。  憧れの若槻に布団の中で添い寝してもらいながら幸せそうに眠るのだった。 ・あくる日、家に帰ると葵は早々に茜に謝ったが、若槻に告白したことは黙っていた。  それは若槻を独占したいと思いと、度合いでは葵に負けていても若槻のことが好きな 茜に対する後ろめたさからだった。  幸いにもその気持ちを茜に知られなかったと思った葵だが、茜の方は葵の態度に確か な違和感を覚えていた。 ・その違和感は日を追うごとに増していく。  今まで葵が「若槻さん」と呼んでいたのが「静香お姉さん」と変わったり、3人で遊 んでいても必要以上に葵が若槻にくっ付いたり。  若槻は葵とも茜ともまんべんなく仲良くしていたが、葵がそのことを不満そうにする こともあった。  そこで、茜は風呂場で一緒に覚えたエッチな行為で葵の気を引こうとするが、以前の ように乗ってくれなくなっていた。  何より決定的だったのは、茜が葵と若槻のそばからたまたま離れていたときに、葵が 若槻にキスをせがんでいたのを目撃したことだった。  若槻は最初拒んでいたが葵のお願いを断りきれず、そっと口付けを交わした。  それは単にじゃれついているのではなく、まるで恋人同士がするようなものだと、茜 の目には見えた。 ・茜は、ふたりきりになれる時を見計らって若槻に葵とキスしていたことを問いただす と、そこで初めてふたりが付き合っていることを知った。  そのことが悔しくて腹が立って、衝動的に若槻に叫んだ。 「私の葵ちゃんを取らないで!」  若槻はすでに葵が茜に自分たちの関係を教えているものと思っていたが、そうではな いと知って茜の気持ちが痛いほどにわかり、どんなになじられても黙って受け止めた。  そこに騒ぎを聞きつけた葵が現れ、若槻を庇うと、茜は最も大好きな相手に裏切られ た悲しさで葵に対してもひどい言葉で罵った。  その時、「大切な人を悪く言うのはよくない」と若槻に頬を叩かれ、茜は逃げるよう にその場から立ち去った。 ・それから3人の関係はこじれたまま、特に葵と茜はお互いに顔を合わせることすらで きずに数日が過ぎた。  そんな時、若槻は激しく気落ちしている葵をまず元気付けようと日曜日にどこかへ遊 びに行こうと誘う。  思いがけないデートの誘いに浮かない顔の葵だったが、それでも嬉しさを隠しきれず に頷いた。  だが、デート当日に葵は風邪を引いて寝込んでしまう。 ・まだ葵と若槻が付き合うことが許せない茜は、葵になりすまして若槻に迷惑をかけれ ば、きっと葵は嫌われて自分の所に戻ってくると考えた。  そして、茜は髪型を葵のものに変えて、若槻の待つ場所に向かった。  デートといってもなるべくお金のかからない娯楽施設で遊ぶだけのものだったが、そ れでも若槻は葵(中身は茜だが)を精一杯楽しませようとしていた。 ・葵と喧嘩して以来、家で塞ぎ込んでいた茜も久しぶりの開放感に思わず笑顔を見せる が、本来の目的を思い出して若槻に我がままを言い始めた。  あれが食べたいこれが欲しいと駄々をこねる茜。  お小遣いを貰っても家計に回してしまう若槻にとって、その要求に答えられるだけの お金を持ってはいなかった。  そこで畳みかけるように文句を言う茜だったが、若槻は怒るどころか嫌な顔ひとつ見 せることなく、近くのキャッシュコーナーから自分の家の貯金に手を出してまで、我が ままに応えた。 ・さすがの茜も戸惑い、「どうしてそこまでしてくれるの?」と尋ねると、 「好きな人のためには何でもしたくなるのは誰でも一緒だからねえ。茜もそうだろう?」  と、若槻は言う。  若槻が最初から自分が葵ではないことに気づいていたことに茜は驚いた。  髪型を取り替えたり、同じものにすれば両親でさえ葵と茜の区別がつかないだけに。  それも「ふたりのことが好きだからわかる」と若槻に言われて頭を撫でられると、茜 は自分のしてきたことが急に恥ずかしくなって素直に謝った。  それからふたりで返せる品物は店に返して代金を取り戻し、足りない分はあとで絶対 に返すことを若槻に約束して別れた。 ・家に帰った茜は今日一日あった出来事を正直に葵に話して今までのことも含めて謝る と、葵も茜をないがしろにして隠し事をしていたことを謝り、ようやく仲直りすること ができた。  そして、それだけでは終わらず、 「私も若槻さんのこと好きになっちゃったかも」  と、茜は葵に告白して驚かせた。  いつまでも子供じみた自分と違って、どこまでも大人の態度で優しさを見せ、葵と同 じように好きと言ってくれる若槻に茜もまた恋心を芽生えさせたのだった。 ・葵は急にそんなことを言われて「絶対だめー!」と思わず叫んでみたものの、茜の決 心は固く、その内「3人が一緒にいられるならいいかも」と思うようになった。  翌日の学校で、茜が若槻に「私とも付き合ってくれませんか?」と告白すれば、さす がの彼女も「まいったねえ」と言うしかない。  それでも葵もお願いすると若槻は折れて、3人は晴れて仲良く付き合うことになった。                                     (Fin.) ・以上が若槻と天空姉妹の恋物語のあらすじです。  自分の中で完結してる話なので、色々と言葉足らずな所もありますがだいたいこんな 感じ。  で、この後に若槻×葵×茜のキャッキャウフフな学校生活が始まるわけですね。  葵は若槻のことを「静香お姉さん」、茜は「静香お姉ちゃん」と呼んでキスをせがむ んだけど、どっちを最初にするかで若槻を悩ますんですよ!  構ってもらえなかった方はいじけちゃったりね!  見たい読みたいそんな話。誰か書いてもしくは描いて!

                                   [目次へ]



テレワークならECナビ Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!
無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 海外旅行保険が無料! 海外ホテル