あの夏の日

名前】晴沢ひろし(はるさわ ひろし)

 【年齢】20歳

【血液型】A

【身長】180p  

【趣味】観劇 

【特技】自分が晴沢ひろしであることをバレないように、脇役を演じる(でも今氏にはばれた)

【愛読書】月刊演劇

【食べ物】 好き→肉じゃが 嫌い→がぼちゃ

【特記】 恋い多き人物だが、洋樹に対してはかなり本気だった模様。

         演劇が好きで、常に舞台に立っていたい程。舞台に立つためなら脇でも厭わない。  

         そういう部分は洋樹と気が合う。

         既にいくつもの舞台を踏んでいる為、演技も安定感がある。

         アイドルグループSKYのリーダー的存在。

 

【備考】もう少しクールな感じにしたかったんだけど、うざいキャラになってしまった。




【名前】梁瀬千鶴(やなせ ちづる)

 【年齢】32歳

【血液型】AB

【身長】170p  

【趣味】映画鑑賞

【特技】台詞が飛んで仮死状態(!?)の役者を生き返らせる。

【愛読書】日本の民話集

【食べ物】 好き→肉じゃが 嫌い→がぼちゃ

【特記】鹿島連合の一員だが、鹿島連合の中でもかなり異質な存在。

    中性的な美男子なので、連合の中では貴重な役者であり、アイドル的存在でもある。

    物腰は柔らかだが、意地の悪いことを時々言う腹黒な一面も。

    基本女嫌いだが、一人例外はいる(下記参照)。しかし、完全なる片思いらしい。


【備考】出番が少なかったので、今後活躍させたい人物。















「ねぇ、梁瀬さんって付き合っている人いるの?」

 KONの稽古場にて、休憩しに隣のパイプ椅子に据わった梁瀬に、晴沢ヒロシはスポーツドリ
ンクを一口飲んでから、ふと思いついたように問いかけた。

「ん?知りたい?」

 ニッコリ笑って小首をかしげるその姿にヒロシはどきっとする。

 自分より一回り年上の青年だが、女性を演じているせいかちょっとした仕草にも色気を感じ
る。

 恋愛百戦錬磨(自称)の自分でも、彼の艶のある演技はしばし共演者という立場を忘れて

見ほれてしまう程である。

「まぁ、興味本位……といったら言葉わるいかもしれませんが、知りたいですね」

 頬を掻きながら、明後日の方向を見るヒロシ。

 梁瀬は肩をすくめて答えた。

「残念ながら、希望に添うような答えは持っていないよ」

「ようするにフリーなんですね」

「そうだよ。何なら、僕と付き合わない?君も派手に振られたことだしさ」

「…………さらっと傷口をえぐりますね、梁瀬さんって」

 恋愛百戦錬磨(自称)でいて、トップアイドルでもある晴沢が、無名の俳優にすぎない浅羽洋
樹に完全失恋した件は、梁瀬も一部始終見ていたのでよく知っていた。

「僕は女の子と付き合うよりも、男と付き合った方が居心地はいいからかまわないよ。でも体の
関係はNGだけどね」

「あ……そうなんすか?」

「だって体は男、だからさ」

「…………」

 満面の笑みで何が言いたいのかというと、自分はノーマルである、と言いたいのだろう。

「じゃあ、駄目ですね」

 晴沢が苦笑したその時、稽古場が女性スタッフの声で華やいだ。

 どうやら客が来たらしい。

「誰だ、誰だ。アイドルの俺を差し置いて歓声とは」

 ややむっとしながら、稽古場の入り口の方を見た晴沢は、その客を見た瞬間目を見開く。 
栗色の髪をさらっとなびかせ、すらっとした長身、その微笑みは王子の微笑と言われる程気品
があり、涼やかな美をかもしだしている。

「工藤君、相模君。差し入れ持ってきたよ」

 ケーキの箱を軽く持ち上げ、そして手を上げる。

 その仕草だけで、神に祈るようなポーズをする美術の女性スタッフ。

「あ、清阪さん!」  と工藤。

「おう、清阪」 と来嶋。

 既に親しい間柄の工藤と来嶋が親しげにその人物の名を呼んだ。

 

 清阪美祐理。

 

 元宝塚トップスター。

 男役として天分に恵まれた女性であり、退団後も男装役や男の役を多くこなし、プライベート
でも男性よりも女性との噂が絶えない。

「清阪姐さんじゃしょうがねっか……あれ?梁瀬さん??」

 いつのまにか隣にいたはずの人物が消えているのに、晴沢は目を白黒させた。

 一方。

「やぁ、清阪君」

「げ……梁瀬さん」

 珍しく王子様スマイルが硬化する。

 見たこともないような満面の笑顔で歩み寄る梁瀬に、来嶋と工藤はびくっとする。

『さ、相模君、梁瀬さんの背景がきらきらして見えるんだけど』

『多分気のせいだが……気のせいじゃないな。あんな嬉しそうな梁瀬さん初めて見た』

 ひそひそと話す二人に、梁瀬は笑顔の儘、手はあっちへいけと言わんばかりに箒のごとく払
う。

『うわ……星だった背景が般若に変わった!』

『多分気のせいだが……気のせいじゃないな。行くぞ』

 二人はそそくさと梁瀬と清阪から後ずさりをした。

 邪魔者を追い払った梁瀬は、清阪の肩にそっと手をかけ。

「ここで出会えたのも何かの縁を感じるね」

「―――まったくといって感じません。芸能界は狭いな、と感じたぐらいですよ」

 王子スマイルを崩さぬまま、その手を振り払う清阪。

「相変わらず可愛いな」

「そんなこと言われて私が喜ぶと?」

 表情は笑顔を保ちつつ、声は先ほどより鋭くなる

「別に君を喜ばそうと思って言ったわけじゃないよ。僕の素直な感想。良かったら後で食事に行
かない?」

 威嚇に近い清阪の声に、全くといって動じることなく、嬉しそうに誘い文句を囁く梁瀬。

「悪いですけど、次の予定がありますので」

「じゃあ明日は?」

「あなたと行く暇はないんです」

 王子様スマイルのまま額に米マークをつけて、きっぱり断る清阪。

「本当につれないなぁ。そこがいいっちゃいいんだけど」

「他をあたってください。迷惑ですよ」

 あくまで笑顔を崩さないのは鉄壁の女優根性というべきか。

 だが声は完全に拒絶の意思を示しており、いつになく低い声。

 永原が女性の声に長けているのであれば。

 彼女は男性の声に長けているといえよう。

 しかし、それすらも可愛いと思っているのか、梁瀬が彼女を見つめる目は愛しそうである。

 そしてやや真剣な口調で。

「僕には君しかいないと思っている。女嫌いな僕にとって、女性でありながら女性じゃない君の
存在は実に貴重なんだ」

「梁瀬さん、相変わらず人を口説くのがへたくそですね」

「口説き上手の君と釣り合うでしょ」

おまけにすごいポジティブですね



 そんなやりとりが10分ほど続いたが、梁瀬は鹿島に呼ばれてやむなく退散。

 めずらしく、ぐったりと壁に凭れる清阪に。

 来嶋がぽんぽんとその肩を叩いた。

「いいじゃないか、お前をそこまで思ってくれる男なんぞ、いるようでいないぞ」

「―――全然タイプじゃないし」

「そうか?梁瀬さん、とても女性的だぞ。女を演じさせたら天下一品だ」

「私の好みを知っているだろう!もっと可愛いのがタイプだって……たとえば工藤君のよーな」

「工藤のことはあきらめろ。お前のことは100l友達としか思ってないからな」

 爽やかな笑顔で、即答する友人に、清阪はその後頭部を軽く叩いた。

「あんたって、ホントやな奴!」



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