「起きろ、起きろ!」 
 「?」 
 「はやく起きろって!」 

チエの声に目を覚ますと、目の前に白髪ツインテールの幼女がいた。 
ちっちゃいメイド服に身を包み、切れ長の気の強そうな目で俺を睨み、八重歯の尖った丸
い口からは有名声優の超萌えボイスが… 
はぃいい!? 

 「起きろ主人!大変だ!」 

幼女は俺の上に跨ると、ちっちゃな拳でとんとん胸を叩いてきた。 
何この状況。 

 「お前、誰」 
 「バカヤロウこの肉団子!チエに決まってるだろう!」 

うん、そうか、俺死んだのか。 
多分銃が暴発したんだな。きっとそうだ。 

 「なんか私の筐体が変なんだ!」 
 「見りゃわかる、ガイノイドに魔改造した覚えは無い」 
 「違う違うぜんっぜん違う!」 

なんかやけに必死な表情で、目に涙まで浮かべてチエ(?)は泣き喚いた。 
えぇ、もちろん勃起しましたよ? 

 「なんか、変…さっきから熱・・・体が、熱いんだよぉ!」 

白い髪の間から覗く白い顔、その鼻の上辺りを真っ赤に染め、切なげに開いた口からハァ
ハァと熱い吐息を漏らし、瞳を潤ませて震えるチエ… 
確かに様子がおかしい。 

 「おい大丈夫か」 
 「大丈夫なわけ、うっ…ない…だろ!」 

俺の顔の上に、ポロポロと液体が降ってくる。 
チエは俺の顔に息がかかるほど近づき、震える声で言った。 

 「た、多分…遅効性うんっ!…ウイル…ス………このままじゃ…だから」  
 「だから?」 

チエは有無を言わさず、噛みつくように俺の唇を自分のそれで塞いだ。
ガイノイド特有の塩気のない水溶液が、チエの熱と共に俺の中に入ってくる。
しばらく舌を絡ませた後、チエはようやっと俺の口を開放する。
トロンとした目で俺の顔を間近で見つめ、唇の端に髪の毛を二本貼り付かせたまま、チエ
は熱い吐息と共に洩らした。

 「はやくしろ、馬鹿…」
 「Sir! Yes sir!」

なんかよくわかんないけどょぅι゛ょ化したチエを仰向けに寝かし、ちっちゃいメイド服
をまどろっこしく脱がしてやる。 

 「んっ!」 

途端にチエは辛そうに表情を強張らせた。。 
どうやら服がすれたのがくすぐったかったらしい。 

 「うぅっ…感度伝達が…異じょ、ひぐっ!」 
 「どこだ!どこを調べればいい!」 

俺は鼻息あらげじゃなくて、チエを救う為に必死で、コハル以上に精巧に造られた筐体を
くまなく調べた。 
とりあえずつるつるぺったんこな両胸を、無理やり寄せてみたり先をこねくり回したりし
てみたがメンテナンスハッチが開く様子は無い。 

 「ひゃぅっ!馬鹿…マニュアル読まなk…あぁぁっ」

正直面白いから色々してるだけですはい。
陸橋下で変質者がなんかしてる様に見えるけど、うん、大丈夫、チエはロボだから法律的に。 

 「防衛省にハックした時…なんか、入れられた、かも…」 

チエは、白いパンツの中に小さな手を伸ばし、自分でそこに触れる。 
するとまたチエの表情はどんどん惚けていき、嬌声を洩らしながら痙攣を始めた。

 「はァァあ…ひ…あはぁぁあ…ひぃぃ…んんっ!」 

やがて白いパンツが、漏れだした液体によって薄ら肌色に染まっていく。 
これはたいへんだはやくたすけてあげないとね。 
俺はチエの下着をひっぺがしてすっぽんぽんにしてあげました。 
ちっちゃな胸がチエの荒い呼吸と共に上下し、切なげに擦り合わせる両足の付け根には…
その、何だ… 

 「し、主人…あぁ、はやく…」 

チエのほっそい腕が俺の身体にまきついてくる。 

 「応!ぶち込んでやる!」 

俺はズボンのベルトを外し、トランクスごと膝まで下ろすと、もうえらい事になってる自
分の分身を取り出した。 
チエは自分から俺の腰にしがみ付き、おずおずと両足を開いて俺を招いた。 

 「ここだな?ここを調べればいいんだな?」 
 「さっさとしろよ!」 

えいっ 

 「ひぃぎっ!いいいいいいっ!」 

ミシミシとフレームが軋み、有名声優の超萌えボイスでチエが悲鳴をあげた。 
途端に俺の腰に回された腕と、“メンテナンスロッド”を締めつける力が強まった。 
ソープでもこんな若い子いなかったぞ、法律的に。まぁいいか。 

 「くっ!チエ、力抜け!」 
 「うるさい黙って動け!」 

必死に強がって見せてはいるが、やはり最初は相当痛いようだ。 
ギシッ…ギシッ…ギシッ… 

 「ひぃっ!ひぃぃぃっ!ぎいっ…」 

潤滑用の擬似粘液は大量に分泌されてはいるが、『My sun.』は「窮屈極まりないけしから
んもっとやれ」と主張しつづけた。 
それにしても何とこの、タナカのジジィがハマるのも無理もない。
内蔵された小型モーターは、俺の得物の形に合わせて蠢き、高触感シリコンのヒダが生き
物の様に吸い付いてきた。
元々遅い方じゃない俺の子供製造装置は、すぐにもこってりマイクロマシンを大量に含ん
だ熱いものを、上へ上へと押し上げてくる。 

 「チエ…俺もう…」 
 「馬鹿!早漏!」 

畜生。 
いや、でももう今更遅いです。 

前略お袋様。 
あなたの息子は本日めでたく、人の道を踏み外しました。 

 ・ 
 ・ 
 ・ 
 ・ 
 ・ 

 「起きろ主人」 
 「チエ〜!」 

ズゴンス! 

 「アヒィ!」 

チエの超硬い拳で拳骨を食らい、俺の目の前に星が飛んだ。 
すっかり目が覚めましたですよ。 

 「気色悪く、且でかい声を出すな」 

そりゃそうですね、俺ら今隠れてるんでしたね。 
もう朝か、チエもいつも通りの炊飯器だ。 
夢なんてそんなもんさ…でも良い夢だったな。 

 「パンツ脱げ」 
 「はい?」 
 「貴様…夢精しただろ」 

もう死にたいんですが… 

 「まったく、水は貴重品だと言うに」 
 「面目ありません」 

チエは非常用の生活用水を使って、俺の“染み付いた”トランクスをゴシゴシ洗濯している。 

 「溜まっているなら私に言えばよかろう、手コキくらい造作ないぞ」 

…あなたの夢でイタしましたなんて言えません殺されます多分。 

 「チエ〜」 
 「何だ肉団子」 
 「お前、人型にトランスフォームできたりしない?」 
 「できるか!」 
 
まだ渇いてないパンツを顔にくらい、俺は心底「口は災いの元」と知りましたとさ。

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