名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/03/02(月) 19:13:54 ID:JxarX8TO<> 見た目女、心も女、
なのにその股間には・・・

そんなニューハーフさんを対象にしたSS書いてください。
ふたなり、両性具有はスレ違いです。おっぱいはあるのが普通です。

ニューハーフ・シーメールでエロパロ(実質2)
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1191994224/ <>ニューハーフ・シーメールでエロパロ3 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/03/02(月) 19:15:00 ID:JxarX8TO<> 前スレおちたので <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/03/03(火) 00:06:40 ID:Xw7wOL67<> こっちも落ちそうなので支援。
前スレ読めるリンクとかない? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/03/03(火) 20:01:05 ID:Xw7wOL67<> 誰もいない…… <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/03/03(火) 20:09:28 ID:5G+Eg52v<> そしてだれもいなくなった <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/03/03(火) 22:36:58 ID:ROwM+FrZ<> ニューハーフ・シーメールでエロパロ 保管庫

http://bluerose.g.ribbon.to/blueroses/ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/03/06(金) 15:06:45 ID:IC3l1ard<> 壁|・_・)ノ >>1 オツー

――――――――――――――――――――

* Girl's? talk *

「ふう。お茶でも飲んでいこうかな」
 リカさんのお店でのお買い物の帰り道。少し喉が渇いたユキは、デパートのレストラン
フロアへ移動しました。
 ここのレストランフロアには、ちょうどフロアの対角になるように二つの喫茶店が入って
います。ユキはエスカレーターから近いほうのお店に足を向けると、出入り口の前のキャンバス
スタンドにかけられたメニューを覗き込みました。
「あれ? ユキちゃん?」
 カフェオレにしようかロイヤルミルクティーにしようか悩んでいたユキの背中に、聞き
覚えのある声がかけられます。振り返ったユキの前には、ショートヘアの女の子がいました。
 女の子の名前はサキちゃん。実は女の子ではありません。ユキやアキ先輩と同じです。
 サキちゃんとは以前に短期アルバイトをした、「マグナハウス」というショーパブで
知り合いました。ユキと学校は違いますが同学年です。
「あ、サキちゃん。こんにちは」
「こんにちは。お買い物?」
「うん。ちょっと春物を」
「そうなんだ。ねえ、お茶一緒にどう?」
「うん、いいよ。ユキもちょうど喉乾いてたところ」
 二人でお店に入ると、ウェイトレスさんがユキたちを空いてる席に案内してくれました。
店の奥のボックス席につくと、ユキはクリーム入りロイヤルミルクティー、サキちゃんは
シナモンココアを注文します。
 運ばれてきた飲み物に口をつけながら、おしゃべりをします。
「ユキちゃんその後お姉ちゃんとはどう?」
「えーっと、まあそれなり……」
「この前のはどうだった?」
「え、ええっとねえ、あれはちょっと調子に乗りすぎて、お姉さまとリカさんに怒られ
ちゃって……」
 ユキはお姉ちゃん、つまりアキ先輩との事を、サキちゃんはオルガさんとの事をお互いに
話しました。内容は惚気だったり愚痴だったり、まあそんな当り障りの無いことでした。

                    ● ● ●

 当り障りが無くは無くなって来たのは、ユキのミルクティーがトールカップの三分の一
ぐらいに減ってきたころでした。
「それでねえ、その後朝までお姉ちゃんのおちんちんユキに入れっぱなしにしてもらったの」
「それって気持ちいいの?」
「うん、すっごく。それに、とっても幸せな気分なの」
「へー。私も今度オルガさんにやってもらおうかな」
 最近毎回おねだりする、ポリネシアン・セックスのことをユキはサキちゃんに話しました。
サキちゃんは興味津々でした。
 ユキばかり話すのもなんなので、サキちゃんにも水を向けてみます。サキちゃんもなんだか
嬉しそうにオルガさんとの夜のことを話し始めます。
「……でね、オルガさんを後ろから犯しながらあのおっきなお尻を平手でたたいてあげると
ねえ、オルガさんが悲鳴を上げるんだけど、同時にお尻がきゅっ、て締まるの。オルガさんも
気持ちいいんだよ」
「い、痛くないのかな、オルガさん」
「オルガさんはMだもん。ちょっとぐらい痛いのが気持ちいいんだよ」
「そうなんだ……」 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/03/06(金) 15:07:32 ID:IC3l1ard<>  実はその気持ちはユキにもよく分かります。
 お姉ちゃんやリカさんにに優しくされるのも気持ちいいけど、お姉さまに乱暴にされる
のもとても気持ちいいのです。
 お尻をパドルや平手でたたかれたり、乳首をぎゅっとつねられたりすると、腰の奥や
背筋に電気みたいな物が走ります。鞭で背中を叩かれると、それだけでいっちゃいそうに
なることもあります。
「それから……?」
「それからね、オルガさんに『いっちゃ駄目ですよ!』って言って、射精するの禁止して、
私だけがオルガさんの中にザーメン出してあげるの。オルガさんはおちんちんビクビク
させながら、泣きながら我慢してるの。とっても可愛いよ」
「うわあ……。でも、オルガさんかわいそう……」
「勿論その後はフォローも忘れないよ。『ご褒美あげますね』って言ってね、『今度は
オルガさんが私の事、好きに犯していいですよ』って言ってあげるの。そうするとね、
あのおっきなおちんちんで私のお尻すごい勢いで犯してくれるの」
 ユキはオルガさんのおちんちんを思い出して生唾を飲み込みました。お店のステージの
上で何回か見たオルガさんのおちんちんは、LLサイズのディルドーぐらいの大きさが
ありました。それがサキちゃんのお尻に入っていくところも一度見ています。
「じゃあ最後はやっぱり?」
「うん。オルガさんのザーメンでね、私のお腹いっぱいにしてもらうの。熱いザーメンがね、
すごい勢いで入って来るんだよ……」
 直腸に熱いザーメンを注がれる感覚を思い出して、ユキは腰をもじもじさせました。
 落ち着こうとカップを手にとると、いつのまにかミルクティーはなくなっています。
しかたなくカップを置くとグラスに手を伸ばし、お冷を口に含みます。既に生暖かくなって
いましたが、水が喉を降ると少し頭が冷えた気がしました。

          ● ● ●

「……そろそろ出ようか?」
 サキちゃんが声をかけてきました。腕時計を確認すると、既に小一時間がたっています。
「そうだね」
 お買い物の入った紙バッグを左手で掴み、伝票を右手で摘み上げます。そして、シート
から立とうとしたそのときでした。
「ユキちゃん、それ……」
 サキちゃんがユキを――ユキの腰の当たりを指差します。指の先を見たユキが目にした
のは――スカートの前に出来た盛り上がりでした。
 慌ててシートに座り込み、バッグも伝票も放り出してスカートの前を押さえます。
 頬が火照っているのが感じられます。多分、外から見たら真っ赤になっているでしょう。
『う、うろたえるんじゃあないッ! ドイツ軍人はうろたえないッ!』
 ユキはドイツ人でもなければ軍人でもありません。><
『俺は今エロい話をしていたと思ったら勃起していた。何を言っているかわからねーと
思うが……』
 別に分からない話じゃありません、よく分かります。><
『落ち着け、こんなときは素数を数えて落ち着くんだ……』
 1,3,5,7,9……それは素数じゃありません。奇数です。><
 慌てたユキの頭の中を、わけのわからない混乱した思考が駆け巡ります。一方のユキの
おちんちんは、ユキの混乱など無視して硬さを維持しています。
「……ねえユキちゃん。伝票私が持つから、バッグで前かくして」
 サキちゃんが伝票を掴んで立ち上がります。ユキは紙バッグで前を隠し、前かがみに
なって立ち上がりました。
 お会計を済ませると、サキちゃんはユキの手を引いてどんどん歩いていきます。向かった
先は、女性用のお手洗いでした。

                    ● ● ●

 じゅぷっ、ちゅっ、じゅるっ……。
 個室の中に、とってもエッチな水音が響きます。
 蓋を下ろした便器の上に座るユキのおちんちんを、サキちゃんが咥えている音です。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/03/06(金) 15:08:24 ID:IC3l1ard<>  一度出せば落ち着くでしょ、と言われて半ば強引にショーツを脱がされたユキのおちん
ちんを、サキちゃんがお口で責めてきます。先ほどのお喋りの間にすっかり昂ぶっていた
ユキは、ほんの二,三分で限界寸前でした。
「やっ、もう……」
 もう限界、と言う時でした。
 バタン。ガチャ。
 隣のドアが閉まる音と、鍵がかけられる音が響きました。隣の個室に誰かが入ってきた
ようです。
 さっと血の気が引きました。
 本当は男の子のユキとサキちゃんが、女性用の個室でこんな事をして……。万一ばれたら、
お説教ではすみません。
 恐怖感がユキの全身を満たします。ところが、それと裏腹に、おちんちんは一向に萎えて
くれません。それどころか、更に硬くなったような気がします。
「あれえ、ユキちゃんどうしたの? おちんちんがもっと硬くなってきたよ?」
 サキちゃんが笑いを含んだ声で聞いてきます。勿論とても小さな声なのですが、壁一枚
むこうに人がいると思うと、ユキは言葉を返せません。
 目を閉じて首を振るユキのおちんちんを、サキちゃんが再び咥えました。
 ちゅっ……、ずずっ……、ちゅぷっ……、じゅるっ……。
 音を押さえるためかスローペースでのフェラチオが、ユキを生殺しにします。
 目じりから涙をにじませていたユキの口に、いきなり何かが押し込まれました。目を
開くと、それは先ほど脱いだユキ自身のショーツでした。
 サキちゃんが、ユキの耳元に口を寄せて囁きます。
「声が出ちゃったら大変だから、ね」
 それだけ言うと、サキちゃんは再びユキのおちんちんを責め始めます。焦らすような
責めに、ユキは何度も声が出そうになります。そのたびに、ショーツの布地を噛み締めて
声を押さえました。
 隣室から、水の流れる音が聞こえてきます。ダミーの水流音を流すと言うことは、隣の
人もこちらに誰かいるのに気がついていると言うことです。
 思わず身をこわばらせるユキのおちんちんに、サキちゃんがとどめの一撃をくれました。
水音にあわせて加えられた強烈な吸引に、ユキのおちんちんが爆発します。
 ずっ、じゅるじゅるじゅるっ!
 どぷっ! とくん、とくん……。
 ごくっ、ごくん……。
 擬音で表すとこんな感じでしょうか、ユキのザーメンをサキちゃんが飲んでいきます。
 隣から今度は本当の水を流す音がして、人が出て行きます。その物音を聞きながら、
ユキは水タンクに寄りかかって荒い息をつきました。口の中のショーツのせいで、それは
奇妙にくぐもった息づかいでした。

                                     ―了― <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/03/06(金) 15:09:06 ID:IC3l1ard<> **********

リリ T▽T) 「パンツに涎と歯形が……」
ノル;´ヮ`) 「ごめんごめん」

**********

リリ ・▽・) 「おねえちゃあん、おねがい、ユキのお尻たたいて……」
||イ;・ω・) 「こ、こう?(ぺちっ)」
リリ -▽-) 「んっ(ぴくっ)、おねがい、もっと強く……」
||イ;・ω・) 「このぐらい?(ぱんっ)」
リリ -▽-) 「あんっ!(きゅっ)」
||イ;・ω・) 「くうっ! そんなに締め付けないで!」

**********

ノル ・ヮ・) 「オルガさん、おねがい、今夜はこのまま、入れたままに……」
ノル ・_・ル 「いいわヨ。おやすみなさイ、サキちゃン……」
ノル -ヮ-) 「おやすみなさい、オルガさん……zzz」

**********

川 ゚ー゚) 「いやあそれで隣の個室からさあ、フェラの音はするわ、
      くぐもった喘ぎ声はするわでさあ」
||イ ・ω・) 「大胆な人もいるもんですねえ」
ノノゝ・ヮ・ノ 「ほんとね。あら、どうしたの、ユキちゃん?」
リリ;////) 「なな、な、なんでもないです!」

――――――――――――――――――――

Blue Roses Gaden のリンクとログアーカイブも更新しておきます。

壁|ノシ ソレデハ <> BLUE ◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/03/06(金) 15:15:41 ID:IC3l1ard<> あ、また名前。(^^;
>>7-10 は私です。
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/03/07(土) 02:23:06 ID:T+m3yr8J<> >>11
乙&GJ!! <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/03/08(日) 14:11:31 ID:Cu5cStNN<> 念のため保守。即死回避って何レス以上なんでしょう? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/03/09(月) 00:15:20 ID:bPctmTOd<> ん〜、自分も知らない。
自分の印象として、最近は即死ってなくなってきたような気がするけど、どうだろう?
<> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/03/09(月) 18:08:46 ID:D8IDt/fL<> >>14
12と13の間も24時間以上開いてるけど落ちてないし、もう大丈夫っぽいですね。

次回はマキ&ミキが主役で行こうと思ってます。
あの二人がお気に入りの方には乞うご期待です。

壁|ノシ デハマタ <> 節制の14
◆6EgzPvYAOI <>sage<>2009/03/11(水) 10:16:37 ID:9miL3FyU<> >11
乙。

行ったり来たりしてますねw <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/03/16(月) 00:40:55 ID:74x6psiL<> 壁|・_・) ホシュ

* 救出! *

 暗い地下牢に、苦しげな息づかいの喘ぎ声がこだまする。繁殖母胎にされたユキが、既に何体目になるか分からない魔獣の幼生を産み落とすところだった。

リリ;-▽-)「んっ、くっ、あんっ、あっ、ふあぁっ!」

 ずるっ、ずるり、ぼたっ。
 今回ユキのアヌスから這い出してきたのは、赤ん坊の腕ほどの大きさの芋虫だった。荒い息をつくユキのアヌスが閉じるまもなく、再び魔獣の産卵管が突き込まれる。
 既に数日の間ユキのアヌスは、親魔獣の産卵管か、輸精管か、卵か、魔獣の幼生に占領されっぱなしだった。

リリ ;▽;)「うっ、ぐすっ、姉さま、ミズカ……」

 産卵管が卵を産み付けた後に、親魔獣の何本もある輸精管のうちのひとつが精を注ぐ。ユキの体内で受精した卵は、ユキの魔力を吸い上げて魔獣の胚に注ぎ込んでいった。

(`・∀・)「ママー!」

 絶望していたユキの耳に、聞きなれた声が聞こえた。声の聞こえた方向――真上を見上げたユキの目に、梁の上に立つミズカの姿が見えた。

(`・∀・)「ウゴカナイデー!」

 梁からミズカが飛び降りる。ミズカは自らの身長ほどの――といっても刃渡りが十数センチ程度だが――ナイフを抱えていた。
 どすっ。
 ユキの脇をかすめて落下したミズカが、イソギンチャクにナイフを突き立てた。
次の瞬間、触手が震えたかと思うと、あれほど強固にユキを束縛していた触手が嘘の様に力を失った。

( ・∀・)「ママ、ダイジョウブ?」
リリ ・▽・)「あ、ありがとう、ミズカ」

 魔獣に突き刺さっていたのは、しびれ毒蛾の鱗粉の毒を仕込んだ『毒蛾のナイフ』だった。
毒の効果で麻痺した魔獣から身をもぎ離すと、ユキはよたよたとした足取りで歩き出した。

リリ;・▽・)「姉さまを、助けなきゃ……」

 おぼつかない足取りで歩きながら、地下牢の出口を探す。ミズカが入ってきた通風孔はユキには使えない。
歩き回りながらミズカと話し、今までの経緯を把握する。
 魔王の放った呪文の爆風で広間の外に吹き飛ばされていたミズカが気づいたときには、既にアキもユキも姿が見えなかった。
魔王配下の魔物の目を盗みながら城中を探し回ってやっと二日前にユキを見つけ、更に二日かけて武器庫に忍び込んで毒蛾のナイフを持ち出した。
こうしてやっとユキを助け出すことが出来たのだ。

リリ ・▽・)「ごめんね、ミズカ。大変だったでしょ?」
(`・∀・)「ヘイキ!」
リリ ・▽・)「姉さまを助けるまで、もう一頑張りお願いね」
(`・∀・)「ウン!」

<続く?>

>>16
ユカとマキ&ミキの場合やリカと茉莉香さんの場合も有ったりします。w

壁|ノシ ソレデハ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/03/20(金) 02:16:40 ID:4l3Ei3ob<> 落ちてたか。不覚…! <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/03/20(金) 20:00:58 ID:aa47WFc9<> 壁|・_・)ノ

前編でーす。

――――――――――――――――――――

* 鏡の中の…… *

 ベッドルームの壁際に、大きなダブルベッドが置かれている。ベッド上には二人の人物の
姿があった。
 二つの姿は鏡に映したようにそっくりだ。顔立ちから身長、体格、明るい茶色のショート
ヘアまで、瓜二つと言って良い。
 二人の格好は、飾り気の無い白いショーツとブラジャー、薄いスリップだけだ。
「――と、後はエミコが一回と。私は合計五回ね」
「こっちは四回かー。今週は不調だったわ」
 ベッドに寝転がりながらメモを確認していた二人の女性。片方が枕に突っ伏しながら
メモパッドを放り出す。宙を飛んだメモパッドがテーブルの上に落ち、軽い音を立てた。
「あっはっは。これで二連勝ね」
「ちぇー。来週は見てなさいよ」
「ふっふっふ。返り討ちにしてやるわ――さて、じゃあ罰ゲームと行きましょうか」
 勝利宣言をしていたほうの女性が、ショーツに手をかけた。足を抜き取ると、ベッドの
縁に腰掛けるように姿勢を変える。
「……舐めて」
「……うん」
 もう一人がベッドから降り、両脚の間にうずくまる。そこには、女性には無いはずの
ものがあった。柔らかいペニスが赤いルージュで彩られた唇にくわえられる。唇と舌が、
ペニスを責め始めた。

                         ●

 私と同じ顔が、私のペニスに奉仕している。私達同士の間で以外は、ありえない光景だ。
 私の名前は朝霞マキ。今私のペニスを咥えているのは、双子の姉妹(本当は兄弟だが)の
ミキ。一卵性双生児の私達は、体の隅々まで瓜二つだ。長い間離れ離れになっていた一卵性
双生児の場合は栄養状態の違いなどによる発育の差が出来るが、ずっと一緒だった私達の
場合はそれも無い。目立つような傷跡や痣もなければ、耳たぶのピアス穴の位置まで同じに
してある。
 私達はSの女王様コンビで売っている。それは店に出るときだけでなく、プライベートな
ペットでもあるオルガちゃんやサキちゃんの前でも同じだ。普段は咥えさせたり挿入する
側だし、咥えたり挿入させる場合でもそれは相手のペニスを責めるためだ。
 しかし今、ミキは純粋な奉仕として私のペニスをしゃぶっている。
 焦らし責めとしてのフェラチオとは違い、ただ快楽を与えるための奉仕。
 ミキがそんな姿を見せるのは私の前だけ。
 そして、私がそんな姿を見せるのはミキの前でだけだ。
 普段は支配者ぶった顔で店の子達を責め、あるいはカードに選ばれた客を嬉々として
足蹴にするミキが、小間使いのように、あるいは奴隷のように一心に奉仕をしている。
 目を閉じて、頬を赤く染め、眉根を寄せた表情。屈辱感に苛まれながら、しかしどこかで
開放感も感じている表情。ミキのペニスを咥えている時の私と同じ顔だ。鏡で確認しなく
たって分かる。私達は双子なんだから。ミキが私を映す鏡みたいなものだ。
 そして、今の自分の表情もわかる。力の抜けきった、快楽におぼれた顔。口は半開きで
今にも涎をたらしそうだ。私にペニスを咥えられているときのミキがそんな顔をしているの
だから、今の私もそんな顔のはずだ。
「んっ、んっ、んんっ」
 じゅるっ、ちゅばっ、ずずっ。
「はあっ、くっ、くふう、んっ!」
 S女王キャラにあるまじき、奴隷の如き奉仕と、快楽に溺れる姿。私達同士だけにしか
見せられないそんな姿を、私達は晒していた。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/03/20(金) 20:03:06 ID:aa47WFc9<>                          ●

 私の口の中で、マキのペニスが震えている。先端から蜜をたらしながら、不規則にぴく
ぴくと震えている。
 先端だけを咥えた形にして、舌を押し付けながら強く吸引する。上目遣いに見上げると、
マキの快感に緩みきった顔がある。お店の子やお客さんに加えさせているときには絶対に
しない顔。威厳もへったくれも無い、快感に溺れる顔だ。
 このままならすぐにいかせられるかな、と思ったら、マキが逆襲してきた。
 マキの右足が私のスリップの裾をめくり、曲げた爪先をショーツのウェストにかける。
ショーツの前が引き降ろされると、私のペニスが頭を出した。
 とっくに硬くなっていてこちらも蜜をたらすペニスを、マキの足が弄繰り回す。
 親指の腹に先端をこすられる。
 親指と人差し指にくびれを挟み込まれ、しごかれる。
 足裏で踏みつけるようにこねくり回される。
 マキのペニスを舐めながら高ぶっていた私は、先に限界に達してしまった。
 どくん。
 私のペニスが爆ぜ、熱い粘液を吐き出す。脈動は二度三度と繰り返され、マキの足を
汚していく。
 その射精が収まったつぎの瞬間。
 どくん。
 今度はマキのペニスが爆ぜた。熱い液体が、私の口の中に流し込まれてくる。
 普段は女王様面をしてお店の子達を鳴かせている私が、奴隷のように口唇奉仕をして、
ペニスを足蹴にされて絶頂し、口を欲望のはけ口にされた。そのギャップに、私はとてつも
ない開放感を感じていた。
 精液を全て飲み終わった私はマキのペニスから口を離した。大きく息を吐いた私の目の前に、
精液にまみれた足が突きつけられた。私はそれを両手で持つと、舌を出して精液を舐めとる。
くすぐったさに震える足を両手で押さえ、爪先から指の間、土踏まずまで丹念に舐めていく。

                         ●

 ミキが私の足裏を、口を使って掃除している。ミキ自身の精液を啜りとった後を、舌を
使って拭き清めている。ミキの顔をみながら、私がこの前同じ事をした時はミキからはこう
見えていたんだ、と考えると、背筋がぞくぞくした。
 全てを舐めとり終わったミキが、私に向かって微笑む。その笑顔は、私を挑発している
ようにも、私に媚を売っているようにも見えた。
 私はベッドの上にあがると、ミキに向かって手招きした。身につけていたものを全て脱ぎ
捨て、ミキにもそうさせる。
「どっちから?」
 ミキが微笑みながら短く聞いてくる。
「後ろから」
 私の答えも明瞭簡潔だ。
 私の答えを聞いて、ミキはうつ伏せの姿勢をとった。膝をついてお尻だけをあげ、
私にアヌスを差し出す。
 私は膝立ちでその後ろににじり寄ると、右手で自分のペニスを掴み、左手でミキのお尻を
押さえた。私のペニスの先端がアヌスにあてがわれると、催促するようにミキのアヌスが
収縮した。

                                       <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――

>>18
既に容量いっぱいだったので、あれは天命なのですよー。


壁|ノシ デハマタジカイ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/03/20(金) 20:55:05 ID:4l3Ei3ob<> G

J

! ! <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/03/22(日) 00:50:47 ID:Es7FVN3L<> 壁|・_・)ノ コウヘーン

――――――――――――――――――――

 ずぶっ。ごりっ、ごりごりっ。
 マキのペニスが私のアヌスを貫く。肉の槍が、私を容赦なく串刺しにしていく。雌犬の
姿勢で後ろから犯されながら、今度は私が快感に飲み込まれていた。
「んっ、あん、ふっ……」
 声が漏れるのを抑えられない。とうとうマキのペニスが根元まで突き刺さり、私達は
ひとつになった。
「はっ、はあぁ……」
 マキが大きく息を吐(は)く。私の方はと言えば、夏場の犬のようにはあはあと喘ぐだけだ。
「ふっ、ふふっ、くすくす……」
 マキが堪えきれないように笑い出した。
「犬みたいに、後ろから犯されて、気分はどう?」
 意地悪な質問。でも、いつものことだ。逆の立場のときには、私も似たようなことを
言っている。
「すごく、屈辱的で、恥ずかしくて、泣きたくなるわ……」
「あはは、そうよね、こんな格好オルガちゃんたちには見せられないもんね!」
 ずずっ、ずぶっ。
「あんっ!」
 私を嘲弄しながら、マキがゆっくり動き始める。
 一旦後退したペニスが、入り口付近をゆっくり往復する。
 敏感な粘膜がこすり上げられ、肉の環が反応して収縮する。そうやってマキのペニスを
締め上げてしまうと、刺激がいっそう強くなる。同時に私のペニスがビクンと跳ね、
透明な液をはね散らす。
 ずずっ、ごりっ、ずずっ、こつん……。
 ゆっくりゆっくり、私の中のもっとも柔らかい部分が掘り起こされていく。そこから
掘り出された被虐の快感が、私の中に満ち溢れていく。
「あっ、あっ、ああっ、ああんっ!」
「ほらほら、そんなんじゃS廃業よ! 相棒はサキちゃんに代わってもらって、あなたは
奴隷にしちゃおうかしら!?」
 何度も何度も串刺しにされながら、言葉で責められる。お店のステージの上で拘束され、
お客に見られながらマキとサキちゃんに弄ばれる自分を想像すると、なにかぞくぞくとした
ものが背筋を駆け上がっていった。

                         ●

 ミキが私のペニスに貫かれて、あられもない喘ぎをあげている。ステージの上やオルガちゃん
達の前とはうって変わった、されるがままの姿。
 私と同じ顔が、私と同じ体が、されるがままに犯されている。
 私がミキに責められているときには、ミキの方からは私がこう見えていたはずだ。
 ぞくぞくする。
 前にミキに責められた時の事を思い出す。ミキや、お店の子達や、お客たちに弄ばれる
自分を想像して、私は絶頂した。きっと今のミキも同じことを考えている。
 責めながら、同時に責められた時の事を思い返す。一瞬、責めているのか責められている
のか、どちらが自分なのかわからなくなった。私は今、ペニスで貫いている方だ。だけど、
私に貫かれてあんあん鳴いている人間も、私と同じ顔、私と同じ声、私と同じ体をしている。
本当の私は犬みたいな格好で尻穴を犯されている方で、犯していると思っているのは幻覚
なのではないか?
 そもそも、私とミキを区別する必要があるのだろうか? 元はたった一つの卵子から
生まれた私達。保育器の中から今までずっと一緒に生きてきた私達。「マキ」と「ミキ」
という他人が区別するための記号以外は、全く同じ私達。
 そう考えれば、「私」が「私」を責め、嬲り、犯し、愛していると考えても何の矛盾も
無い。「私」を犯して楽しむのも「私」なら、「私」に犯されて被虐の快感に打ち震える
のも「私」なのだ。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/03/22(日) 00:56:07 ID:Es7FVN3L<>                          ●

 私のアヌスの中をペニスが往復している。アヌスからは、快感と一緒に何か別の感覚が
湧き起こっている。
 安心感のような、安堵感のような、安らぐ感覚。雌犬の姿勢で犯されて、言葉で嬲られて
いるというのに。
 今私の体内にあるのは、私とそっくり同じ人間のペニスだ。いたずらで入れ替わると、
母ですらすぐには見抜けない私達。そのもう一人の「私」が「私」を犯している。母の子宮の
中で、何かのはずみで二つに分かれてしまった私達が、今だけは再び一つに繋がっている。
 Sの「私」とMの「私」がお互いを責め、快感を与え合う。相手の得ている快感を想像、
いや、実感して自分にフィードバックする。快楽の永久機関だ。
 Mの快楽に溺れる「私」のアヌスを、「私」のペニスがつきまくる。
 被虐の喜びを楽しみながら、「私」を責めている「私」が感じているはずの嗜虐の楽しみを
想像する。その二つを繋ぐのは、「私」と「私」が繋がっている安心感だ。
 アヌスを貫く肉の快感に溺れながら、魂がとろけるような幸福感を感じていた。

                         ●

 ペニスがついに再び限界を迎えた。

 どぷっ! どくん、どくん……。

 精液が噴出し、ミキの体内に流し込まれていく。私の体内で作られた遺伝子のコピーが、
ミキの中に入っていく。
 征服感とは違う、達成感のような安堵感のような感覚。ミキ以外の人間に注ぎ込んだときには
感じられない、不思議な感覚だ。
「あっ、あっ、うああっ!」
 背筋をのけぞらせて、ミキが悲鳴を上げる。私の精を受けて、ミキも絶頂したのだ。
 しばらく余韻を楽しんだ後、私はそのままミキの背に覆い被さった。そのまま体を横に倒し、
ベッドに横になる。横臥したミキを私が背後から抱いた格好だ。
 ミキの体温と、髪の毛から漂うシャンプーの香りと、アヌスの痙攣を楽しむ。十分に堪能
してから、アヌスを解放してやった。ミキのアヌスから、精液がこぼれ落ちた。
 ミキがこちらに向かって寝返りを打つ。私と同じ顔と、間近で見詰め合った。
「……うふっ」
「……くすっ」
 くすくす、うふふ、あはは。
 笑いあいながら、「私」達は唇を重ねた。

                         ●

 明かりの落ちたベッドルームのベッドの上で、二つの人影が抱き合っている。
 鏡に映したように瓜二つの姿。お互いの体に腕を回し、顔を寄せ合って眠っている。
 二つの顔は、赤子のような安らぎに満ちた笑顔だった。

                                               ―了―

――――――――――――――――――――

おしまい。前スレの479あたりからのネタでした。
シーメールネタと言うよりも、双子ネタの話になっちゃいました。
そろそろストレートにエッチだけのネタも書きたい気分。

>>21
ドモー

壁|ノシ デハマタ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/03/24(火) 01:24:32 ID:yCa5E/oF<> >>23
GJ!!

>ストレートにエッチだけのネタ
楽しみにしてますよ〜 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/03/26(木) 10:44:27 ID:pMBzo4F3<> God,s Job!!
キターーーーーーーーーーーーー!!!
BLUEさん、多謝感謝。ミキ&マキのコアFANとしては悶絶もんです。
「女王の陥落」って感じですかね。「意味付けなく、ただ快楽に悶える」のが。
セックスるバトルをリクした身としては若干、予定調和なトコがアレですが。
まあ、一読者がアレコレとイチャモンつけるのもおこがましいですから
ちゃっとコピーして、ちゃっと印刷して、ちゃっとファスナーを下ろしましょうかねw

じゃ、次のミキ&マキ編リクエストをば。
≪ストーカーMは憤る。只の「女」と化して絡み合う「女王」の醜態をレンズ越しに。
「こんなの、僕を嬲って恍惚としていらした女王様たちなんかじゃない!」と
現実と非現実の区別を失ったMは「自分を裏切った(笑)」双子女王への肉棒制裁を決意する。
通販で購入した違法電圧スタンガンを手にMは深淵への一歩を踏み出した……≫

『拉致監禁された半身。救出劇へと戦慄するシーメール女王。そしてショーステージ(伝説)へ』

勿論、逆転肉棒制裁展開でwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/03/27(金) 21:14:17 ID:uA+cZ7Rl<> >>24
壁|・_・) ドモー

>>25
> セックスるバトルをリクした身としては若干、予定調和なトコがアレですが。
最初はそれも考えたんですけど、あの二人は感度から弱点までまったく同じなうえに
お互いに熟知してるのでバトルにならないのですよー。
それに前半まずバトルで後半負けたほうがネコ、というのでは、展開が重複しちゃうかなと。
というわけで勝負は「お店のステージで他の子やお客をいかせた回数勝負」にしたのです。

> ≪ストーカーMは憤る。只の「女」と化して絡み合う「女王」の醜態をレンズ越しに。
> 「こんなの、僕を嬲って恍惚としていらした女王様たちなんかじゃない!」と
> 現実と非現実の区別を失ったMは「自分を裏切った(笑)」双子女王への肉棒制裁を決意する。
> 通販で購入した違法電圧スタンガンを手にMは深淵への一歩を踏み出した……≫
> 『拉致監禁された半身。救出劇へと戦慄するシーメール女王。そしてショーステージ(伝説)へ』
ストーカー怖いです。><
ただあんまり経験に差をつけさせたくないので、片方だけ誘拐、というのはかけないかも……。

> 勿論、逆転肉棒制裁展開でwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
……それはご褒美になってる気がするのですが。(^^;


壁|ノシ デハマタ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/04/03(金) 20:43:21 ID:3V2x7y7Y<> 保守 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/04/07(火) 22:20:01 ID:AQvnFH+3<> オカマさんっつったって色々あるよなー
・ホルモン打ってシリコン胸入れて性器も改造済み
・ニセチチつけてるけど性器は男のまま
・一見、顔だけ女で身体は男のまま
・ほとんど女の格好した男、ヒゲも生えるぜ <> 名無しさん@ピンキー<><>2009/04/08(水) 23:08:26 ID:/LvreJpv<> 東京23区 高級ニューハーフ デリヘル・ティアラがグランドオープン
有名AV嬢在籍 只今渋谷区限定イベント開催中です。
http://www.tokyo-tiara.com
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/04/09(木) 01:10:07 ID:TL2kRA9b<> エロパロスレ <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/04/12(日) 19:21:37 ID:oDUh7rjU<> 壁|・_・)ノ コンバンハ

――――――――――――――――――――

* Game & Prize *

「ふふふ、今日はちょっとしたゲームをしましょうね」
「オルガちゃんは勝てるかな?」
「ゲーム、ですカ?」
 ソファに座る私に向かって、ご主人様達が嬉しそうに言います。その横では、サキちゃ
んもニコニコしながら私を見ています。

                    ●

 ここはショーパブ「マグナハウス」の舞台の上。舞台の上にいるのは、私と、私のご主
人様たち。
 私の名前はオルガ。ロシア人の父と、日本人の母との間に生まれました。今の国籍は日
本ですから、ロシア系日本人という事になります。
 レザーボンデージ衣装を着た見た目のそっくりな二人が、朝霞マキさんとミキさん。お
店の女王様にして、私のご主人様です。根がMの私は、二人にすっかり調教されてしまい、
今では何を言われても絶対服従の身の上です。
 もう一人、バニーの衣装の子がサキちゃん。私の恋人兼ご主人様です。サキちゃんは、
マキさんとミキさんのM奴隷兼私のご主人様兼恋人という、ちょっと複雑な位置にいます。
 普段の私とマキさん、ミキさんはフロアホステス、サキちゃんはフロアアシスタントの
バニーです。ですが今、私達は舞台の上にあがっています。今夜のショウのステージ要員
という訳です。
 お客様たちの視線が、私達を注視しているのが感じられます。正直とても恥ずかしく、
その視線を意識しただけで赤面しそうになります。しかし、それと同時に、妖しい期待感
のようなものも感じられます。
 恥ずかしさと期待感に、二重の意味でドキドキしながら、私はご主人様の言葉に耳を傾
けます。

                    ●

「ゲームの内容は簡単よ」
「目隠しをして、ちょっとした当て物をするだけ」
「ハァ」
 そういわれても安心することは出来ません。意地悪なご主人様達のこと、正解出来そう
もないような物を出してきて私を虐めるつもりです。
 とは言っても私に拒否権は有りません。それに虐められるといっても傷つけられたりす
るわけでもなく、恥ずかしいながら気持ちのいいことをされるだけのことです。しかし楽
観的に考えながら相槌を打った私は、次の言葉に不意を打たれてしまいました。
「その代わり、外したらペナルティよ」
「しかもオルガちゃんじゃなくてサキちゃんに罰ゲームを受けてもらうからね」
「エ、そんナ!」
 ご主人様達の言葉に私は慌てました。私ならいくら辱められてもかまいません。でも、
サキちゃんが、となると話は別です。
「それが嫌なら外さなければいいのよ」
「オルガちゃんが正解したらそこで終わりよ」
「オルガさん、頑張ってくださいね!」
「ウ、ウン、頑張るワ……」
 軽いパニック状態の私は気がつきませんでした。
 正解してゲームが終わってしまったら、ショウになりません。
 つまり、このゲームは絶対に正解出来ないようになっている、という事です。
「じゃあサキちゃん」
「オルガちゃんに目隠ししてあげて」
「はい」 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/04/12(日) 19:22:20 ID:oDUh7rjU<>  サキちゃんが私の後ろに回ると、黒い皮製の目隠しをかけてきます。たちまち私は視界
を奪われてしまいました。
「大丈夫ですか? きつかったりしませんか?」
「大丈夫ヨ。アりがとウ」
 サキちゃんが離れていく気配がします。さて一体、何の当て物をさせられるのでしょう?
緊張のせいか、鼓動がどんどん速くなってきました。
 私の両手が持ち上げられ、掌を上にして差し出した形にされます。
「じゃあこれからあなたの手にあるものを握らせるわね」
「いくわよ」
「ハイ」
 ご主人様達の言葉に答えた直後です。私の掌に、何か柔らかくて暖かいものが乗せられ
ました。左右に掌の上に一つずつ。円筒形で、体温より少し熱いぐらいで――。
 ……。
 …………。
 どう考えても、これは男性の……。
「オ、オちんちん、ですカ?」
 恥ずかしさを堪えて言葉にします。
「そう。まあそれはすぐ分かるわよね」
「本題はここからよ」
 わたしの左右すぐそばから声がします。そうすると、これはご主人様達のペニスなので
しょう。私は左右に立つご主人様達のペニスを両手で捧げ持った状態というわけです。
「本題、ですカ?」
「そうよぉ」
「外したら、あなたの替わりにサキちゃんにお仕置きよぉ」
「ハ、はイ……」
 緊張します。声が上ずっているのが自分でもわかります。
「さて、今オルガちゃんが持っている私達のおちんちんは」
「右手と左手、どっちがどっちのおちんちんでしょう〜?」
 ……え? つまり、どちらがマキさんのペニスでどちらがミキさんのペニスか当てろ、
という事で――。
 ……。
 …………。
 無理です。無理無理。絶対無理です。
「ソ、ソんなの、無理でス!」
「あら、ギヴアップかしら?」
「それならオルガちゃんの替わりに、サキちゃんにお仕置きね?」
「ソ、ソんナ……」
 理不尽な状況に、眩暈がしそうになったときでした。
「オルガさん、頑張って!」
 サキちゃんが私に声をかけてくれました。
 そうだ、ここで頑張らなくちゃ、サキちゃんがお仕置きされちゃう。
 そう考えた私は、掌の上のペニスの特徴を求めて、必死になりました。
 どこかに違いがないか、両手で竿部分を握って探って見ます。しかし、掌に感じられる
感触は左右全く同じで、区別がつきません。すこしでも違いがないか、亀頭部から付け根
までを指先でつまむようにして探ってみました。
 そうやって弄っていると、二本のペニスが私の手の中でだんだん硬くなってきました。
その具合に違いがないか、私は二本のペニスの具合に神経を集中してみました。しかし、
二つは全く同じ調子で硬さが変化し、区別がつきません。
 そうこうしているうちにすっかり硬くなってしまったご主人様達のペニスは、二本とも
ピンと立って真上を指しています。
「うふふ、オルガちゃんのせいで私達のおちんちん、ビンビンになっちゃったわ」
「あはは、オルガちゃんはおちんちん弄るの上手ね」
「ソ、ソんな事……」
 ご主人様達が私を嘲弄します。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/04/12(日) 19:23:29 ID:oDUh7rjU<> 「ほらほら、判らないのかなぁ?」
「もうギヴアップかしらぁ?」
「マ、待ってください、まダ!」
 そうは言いましたが、全く区別がつきません。両手にペニスを握っておろおろする私に、
今度はサキちゃんが声をかけてきました。
「オルガさん、形で判らなかったら、味を見てみればいいんですよ!」
「あら、サキちゃんたら」
「ナイスなアドバイスかしら」
 私は一瞬ためらいましたが、意を決するとまずは右手で掴んでいたペニスの先端を舌で
舐めてみました。汗の臭いと、先端から少量が溢れていた先走りの味と、かすかな石鹸の
香りが感じられます。続いて左手で持っていた方に口をつけます。しかし感じられた味と
においは、右手の方と全く同じです。
 もう一度右手の側に口をつけ、その味と臭いをしっかり頭に刻みます。続いて左手の方
に舌を這わせ、直前の記憶と比較します。しかし、私に感じられる限りその二つは全く同
じ物で、さっぱり区別がつきません。
 あせる私に、再びご主人様達が声をかけます。
「ずいぶん熱心にしゃぶるのねえ」
「そんなにおちんちんの味が気に入ったのかしらあ?」
「チ、違いまス……」
「さあ、そろそろ時間切れよ!」
「どっちがどっち!?」
 判りません。全く区別がつきません。追い詰められた私は、勝率半分の賭けに出ざるを
得ませんでした。
「……コっちが、マキさんでス」
 左手を離し、右手で掴んでいるほうのペニスを軽くさしあげます。一瞬の沈黙がありま
した。
「「……ブー! 残念でしたあ!」」
 左右からステレオで外れを宣告されてしまいました。予想通りというか、ご主人様達の
声はとても嬉しそうです。
「ふふふ、残念だったわね」
「それじゃあ早速罰ゲームよ」
「あっ、助けてくださーい!」
 サキちゃんの悲鳴に、私は慌てました。急いで目隠しを取ります。
 私が目にしたのは、ご主人様達に左右から羽交い絞めにされて両手を吊り上げられ、胸
と股間をまさぐられるサキちゃんでした。
「マ、待ってくださイ! サキちゃんをどうするんですカ!?」
「どうってそりゃあねえ」
「ねえ」
 ご主人様達がにやりと笑いながら含み笑いをします。あの笑いの後には、いつもとても
恥ずかしい(だけどとても気持ちの良い)仕打ちが待っています。しかし今日は、それが
私ではなく、サキちゃんに向かうのです。
「オ願いです、サキちゃんの替わりに私をお仕置きしてくださイ!」
「あらあ、自分からお仕置きして欲しがるなんて」
「オルガちゃんの変態マゾの血が騒ぐのかしらあ?」
「! チ、違います! トにかくサキちゃんを放しテ――」
 ソファから立ち上がり、三人のほうに向かおうとしたときでした。
「「おすわり!」」
 ご主人様達の鋭い声が飛びました。
 それを聞いた瞬間、私は硬直してしまいました。
 膝から力が抜け、崩れるようにソファに座り込みます。
 もう一度立ち上がろうとしても、足腰に力が入りません。
「動いちゃ駄目よ」
「そのままそこで見ていなさい」
 ご主人様達の命令に、私の体は金縛りにされてしまいました。サキちゃんを助けたいの
に、体が言う事を聞きません。ご主人様達に明確に『命令』されると、条件反射的に体が
従ってしまうのです。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/04/12(日) 19:28:37 ID:oDUh7rjU<> 「あん、オルガさん、助けてえっ!」
「サキちゃン!」
 サキちゃんが私に助けを求めてきます。しかし金縛り状態の私には、声をかける事しか
出来ません。
 ご主人様達の手がサキちゃんの衣装の胸元にもぐりこみ、あるいは股間を撫で回してい
ます。サキちゃんは身悶えしながら悲鳴を上げています。
 大事な恋人が目の前で陵辱されようとしているのを、私はなすすべもなく眺めているし
か有りませんでした。

                              <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――

前編終わり。次回中篇は、サキがやられちゃうのをじっくり観賞させられてしまいます。

>>28
このスレだと「見た目女、心も女、 なのにその股間には・・・」ということなので、

× ・ホルモン打ってシリコン胸入れて性器も改造済み
○ ・ニセチチつけてるけど性器は男のまま
△ ・一見、顔だけ女で身体は男のまま
× ・ほとんど女の格好した男、ヒゲも生えるぜ

って感じですかねー。

壁|ノシ ソレデハ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/04/12(日) 23:25:49 ID:c9O+wMQo<> ふぅ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/04/15(水) 00:37:10 ID:qJDhuWO4<> みごとであります! <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/04/16(木) 19:13:33 ID:cQtXJZ+f<> 壁|・_・)ノ ツヅキ!

――――――――――――――――――――

 勿論、理性では理解していました。
 これはあくまでステージでのショウ、アトラクションです。ですからご主人様達も本気
でサキちゃんをどうこうしようというつもりではないですし、サキちゃんも納得ずくのは
ずです。
 打ち合わせのときに今日のステージ内容を聞いた私に、サキちゃんは『秘密です!』と
言いながらいたずらっぽく笑っていましたから、ショウの内容や進行は全て聞かされてい
たのでしょう。
 それは、頭では理解出来ます。それでも――
「やっ、いやあっ! 助けてっ、オルガさあん!」
「サキちゃン、サキちゃあン!」
 サキちゃんの悲鳴を聞くと、それが演技だとわかっていても私の胸は張り裂けそうにな
ります。
 私の目前で、マキさんがサキちゃんの背中のジッパーを下ろし、ミキさんがボディスー
ツを引きおろしています。内側につけられたパッドの重みでスーツの前が垂れ下がり、サ
キちゃんのまだ男の子のままの胸が露になりました。
「やあん、オルガさん、胸、見ないで……」
「サキちゃン……」
 サキちゃんが恥ずかしそうに俯きます。
 その間にも、ご主人様達がどんどんサキちゃんの衣装を剥ぎ取っていきます。ボディス
ーツの股間部のボタンが外されると、そのまますとんと足元まで落ちてしまいました。
 バニーの衣装は下着の線が外に出ないように、アンダーはぎりぎりのサイズのいわゆる
紐パンツだけです。
 サキちゃんは、胸はむき出し、下は小さなショーツだけ、それに太ももまでの網ストッ
キングとキャットガーター(太ももで止めるガーター)の姿を晒しています。セパレート
のカラーとカフス、ハイヒールのシューズ、そして兎耳のヘッドドレスはそのままなのが、
かえってエロティックな印象を増幅しています。
 俯いているので髪に隠れて表情は見えませんが、サキちゃんが小さく首を振るたびに兎
の耳がゆれています。
「胸、見ないでください……」
 サキちゃんが蚊の鳴くような声で言います。
「ウン……」
 それに応え、視線を逸らせようとした時でした。
「「駄目よ! ちゃんと見てなさい!」」
 またもやご主人様達の鋭い声が飛びました。
 その声に、私の体がすくみます。目をそらそうとする力とご主人様の命令に従おうとす
る力が束の間争いましたが、勝利したのはご主人様の命令でした。私の視線が三人の姿に
釘付けになります。
 私の視線を確認すると、ご主人様達はサキちゃんへのアプローチを再開しました。
 今マキさんとミキさんは、左右から片手でサキちゃんの腕を一本ずつ吊り上げた形にな
っています。
 二人はまず、サキちゃんの脚に自分達の脚を絡めると、横に開かせました。腕のほうは、
後ろ手にして左右から押さえ込んでいます。
 そして、サキちゃんの胸をマキさんの空いている方の手が襲います。三木さんの手は、
サキちゃんの股間に迫りました。
 がっちり拘束された半裸のバニーを、左右からボンデージ衣装の二人が責めています。
捕らえられた子兎は、耳や頬や首筋を舐めまわされ、乳首をつねられこねくり回され、ペ
ニスを弄ばれています。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/04/16(木) 19:17:04 ID:cQtXJZ+f<>  サキちゃんのペニスはあっという間に固くなり、ショーツからはみ出した先端から早く
も透明な蜜をこぼれさせています。息遣いは速く、荒くなり、両膝はがくがくと震えてい
ます。
 二人の巧妙な責めが、サキちゃんを苛んでいるのがわかります。サキちゃんが逝きそう
になると愛撫がスローダウンし、サキちゃんが少しクールダウンすると再び加速していま
す。絶頂寸前を維持されて、サキちゃんの理性も崩壊寸前でしょう。
 俯いたままのサキちゃんの口から漏れる声が、私にも聞こえてきました。
「おねっ、お願い、です、もう、いかせて……」
 それを聞いたご主人様達が、にやりと笑いました。
「あらあ、ウサちゃんはもうギヴアップかしらあ?」
「それでどうして欲しいのかなあ?」
 意地悪な質問に、サキちゃんが大声で答えます。
「しゃ、射精させてください!」
 それに対する応えは、更に意地悪なものでした。
「ふふっ、まだ駄〜目!」
「くすくすっ、だってこれはお仕置きなんだから!」
「あんっ、そ、そんなあ……」
 唐突に、マキさんとミキさんがサキちゃんを解放しました。サキちゃんが崩れ落ちるよ
うにステージの上に座り込みます。
 座り込んだサキちゃんの前に、二人のペニスが突きつけられました。ぼんやりとそれを
見つめるサキちゃんに、二人の言葉がかけられます。
「お口でして頂戴」
「満足させられたら、あなたもいかせてあげる」
 しばらくぼうっとしていたサキちゃんが、やがてのろのろと動き出しました。
 両手で二本のペニスを掴むと、その先端をあわせます。二つの亀頭にキスをするように
唇をつけると、舌を出してゆっくりと舐め始めました。
 片方の先端を舐めながら、もう片方の竿をゆっくりしごく。
 片方を口に含みながら、もう片方の先端を親指でこじる。
 片方の竿を舐め上げながら、もう片方の睾丸をそっともみしだく。
 二本の先端を合わせて、唾液をたっぷり乗せた舌で舐め上げる。
 やがて、サキちゃんの熱心な口唇愛撫に、ご主人様達も限界を迎えたようです。
「んっ、上手よ、ウサちゃん」
「くっ、出してあげるから、たっぷりお飲みなさい」
 どぷっ、どぷっ。
 サキちゃんの目の前の二つのペニスから、白い液が吐き出されました。サキちゃんは大
きく口を開けてそれを受け止めましたが、一部が鼻の頭や頬に飛び散りました。
 やがてご主人様達の射精が収まると、サキちゃんは二本のペニスを順番に咥えました。
残った精液も全て吸い出し、飲み込んでいるのが外から見てわかります。
 全てが終わると、再びサキちゃんは哀願しました。
「お願いです、私のも、出させて……」
 ご主人様達がそれに応えました。
「ああ、それはあっちにお願いして頂戴」
「オルガちゃん、もう動いていいわよ」
 それを聞いた次の瞬間、私はソファから立ち上がり、サキちゃんのもとへ駆け寄ってい
ました。

                              <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――

次回へ続きます。

>>35
賢者モードですか?w

>>36
どうもですー。

壁|ノシ デハマタジカイ <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/04/21(火) 20:37:08 ID:3cwmmBjq<> 壁|・_・)ノ ラストー!

――――――――――

「サキちゃン、ダいじょうブ!?」
 ステージにぺたんと座り込んだサキちゃんの両肩を掴みます。サキちゃんの目を覗き込
むと、ぼんやりした目で私を見つめ返してきました。
「……オルガさん、私、おちんちん、変になっちゃいそうです!」
「エ? キャッ!」
 サキちゃんが私にのしかかります。不意をつかれた私は、ステージの上に押し倒されて
しまいました。
「オルガさん、あんっ、オルガさあん!」
「サ、サキちゃん、落ち着いテ!」
 両手をついて座り込んだ私の左足の上に乗ったサキちゃんは、私の太ももに硬くなって
いるペニスをこすりつけています。その仕草は、射精をしたいのにどうしたらいいのかわ
からない、といった感じです。
「はい、これ」
 どうしたらいいのか判らずおろおろする私の前に、ローションのミニボトルが差し出さ
れました。
「ほらほら、早くしないと」
「サキちゃんが変になっちゃっても知らないわよお」
「ハ、ハイ」
 私はマキさんからボトルを受け取ると、サキちゃんを一旦引き離しました。
「あん、オルガさあん……」
「チョっと待ってね、サキちゃン」
 ドレスのミニスカートの下に手を突っ込んで、ショーツを抜き取ります。次にローショ
ンを掌に出し、反対の指先に掬い取ります。指をアヌスにもぐりこませ、入り口から中ま
でを、しっかりと潤わせました。残りをアヌスの入り口付近にも塗り広げ、スムーズに挿
入できるようにします。
 準備が終わると私はうつ伏せになり、お尻をサキちゃんに向けて突き出しました。
「イいわよ、来テ……」
「オルガさあん!」
 サキちゃんは私に飛びつくと、叩きつけるような勢いでペニスを私の中に突き込みまし
す。一瞬の静止の後、私のアヌスの中をサキちゃんのペニスが往復しはじめました。
 直腸を抉られ、肛門粘膜をこすり上げられ、前立腺を中からつつかれ……。激しい責め
に、私のペニスも涎をこぼして喜びます。
 十数回ほど往復した時でしょうか、最初から限界寸前だったサキちゃんのペニスが爆発
しました。
 アヌスの奥に、熱い迸りを感じます。
 一番奥まで差し込まれたサキちゃんのペニスが、ビクビクと震えているのが伝わってき
ます。
 サキちゃんが背後から、私にしがみついてきます。
 やがて、すっかり満足したサキちゃんが私の背中から離れました。同時にペニスも私の
アヌスから出て行きます。
 後ろを振り返ると、サキちゃんはステージの上に座り込んで肩で息をしています。その
顔には、まだマキさんとミキさんの精液が付いたままでした。私はサキちゃんを抱き寄せ
ると、その頬と鼻の頭をそっと舐めて綺麗にしてあげました。
「あらあら。母犬が子犬の世話をしてるみたいね」
「ふふふ。ペットにぴったりの光景ね」
 後ろから、マキさんとミキさんの声が聞こえました。ソファにならんで座った二人が、
私達を見ながら笑っています。
「……イくらショウといっても、サキちゃんをこんなに虐めるなんて酷いでス」 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/04/21(火) 20:37:52 ID:3cwmmBjq<> 「あらあ、奴隷のオルガちゃんが私達に意見するのお?」
「へええ、サキちゃんのこととなるといい度胸ねえ?」
 そういわれてしまうと、反論はできません。『マキさんとミキさんの奴隷になる』と、
私は自分から約束してしまったのですから。それでも奴隷なりの精一杯の抗議の意思を込
めて、私は二人をにらみ据えました。
「あらあら怖いわねえ」
「反乱でも起こされそうね」
「でもオルガちゃんはちょっと勘違いしてるみたいね」
「今夜のショウの主役はサキちゃんじゃないわよ」
「エ?」
 思わず間の抜けた声を上げた私に答えたのは、私の胸に抱かれていたサキちゃんでした。
「今夜の主役はオルガさんですよ」
「ア、サキちゃん。モう平気?」
「はい。それで今夜のショウですけど、メインの見世物は私じゃなくて、私が責められて
るのを見ておろおろしてるオルガさんです!」
「……ハ?」
 ようやく私は、今夜のショウの趣旨を理解しました。最初の当てものが無理難題だった
のも道理です。『私のせいで責められるサキちゃんを見ておろおろする私』が出し物だっ
たのなら、最初に正解してしまったら話が進みません。
「ソれじゃあサキちゃんも、最初からわかってたのネ?」
「はい、勿論。打ち合わせはきちんとしてましたから――あれ、オルガさん? 怒りまし
た?」
「シらないッ!」
 私はぷいっと横を向くと、サキちゃんとご主人様達から視線をそらしました。
「ああん、そんなに怒らないでよ、オルガちゃあん」
「ほらほら、お茶目なジョークみたいなものよ」
「そんな顔してると美人が台無しですよ〜!」
 三人が笑い混じりに私をなだめてきます。私にしても別に本気で怒ったわけではなく、
ほんのちょっと拗ねたジェスチャーをしてみただけです。
「……キスしてくれたら許してあげル」
「はい!」
 ちゅっ。
 サキちゃんが体を起こすと、私の唇に自分のそれを重ねました。
「それではこれにて!」
「本日のステージはおしまいっ!」
 私とサキちゃんのキスを合図に、マキさんとミキさんがステージの閉幕を宣言しました。

                                     ―了― <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/04/21(火) 20:38:59 ID:3cwmmBjq<> *** Back stage ***

川 ^∀^)^∀^)
「さて、それはそれとして」

ノル ・_・ル
「ハイ?」

川 ^∀^)^∀^)
「今日はずいぶんと反抗的だったわね? オルガちゃん?」

ノル;・_・ル
「エ? イ、イエ、アれはそノ」

川 ^∀^)^∀^)
「サキちゃんはどう思う?」

ノル ・ヮ・)
「はいはーい、反抗的な奴隷には再教育が必要だと思いまーす!」

川 ^∀^)^∀^)
「そうよねー」

ノル;・_・ル
「ア、アノ、エえっト」

ノル ・ヮ・)
「今夜は三人がかりできっちり教育してあげますね!」

――――――――――――――――――――

おしまい。

壁|ノシ ソレデハ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/04/22(水) 10:17:03 ID:0aAb+vcX<> いいですな <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/04/29(水) 20:34:01 ID:cJj2AKXU<> 壁|・_・) ホッシュ!

――――――――――――――――――――
* 脱出! *

 魔王城の奥の院、魔王の寝室に、隠微なあえぎ声が響く。

||イ;-ω-)「あっ、あんっ、あんっ、ふあっ!」
ノノゝ・ヮ・ノ「うふふ、ほらほら、魔族の精液、勇者様のお尻に、出しちゃうわよ!」
||イ;-ω-)「くうっ、あん、も、もう、あっ、やめてえっ!」
ノノゝ・ヮ・ノ「うふふ、だーめ、ほら、いくわよっ!」
||イ;-Д-)「あっ、あっ、うああっ!」

 どくん、どくん、どくん……。

||イ;-д-)「うっ、ううっ、また……」
ノノゝ・ヮ・ノ「はあっ――勇者様のアヌスは最高ね。うふふ、永遠に私のペットとして
      可愛がってあげるわね」

 半獣の姿にされ、首輪でベッドにつながれた勇者アキを、魔王リカが犯す。
たった今も、アキの体内に魔王の精がたっぷりと注がれたところだった。

 がちゃ、ばたん。

川 ^∀^)^∀^)「魔王様〜、いいかげんお仕事のほうも片付けてほしいんですけど」
ノノゝ・ヮ・ノ「えぇ〜、あなたたちでやっておいてよ」
川#^∀^)^∀^)「何日寝室にこもってるんですか! 魔王様の署名が必要な書類やら
        御臨席が必要な会議やらがいいかげんたまってるんですよ!」
ノノゝ;・ヮ・ノ「分かった、分かったわよ――じゃあね、アキちゃん。お仕事終わったら
       またたっぷり可愛がってあげるから、楽しみに待っててね」

 魔王と双子の魔導師が去り、豪奢な寝室にアキだけが残される。とは言っても、
拘束の魔力を込められた首輪で繋がれていて逃げ出すことは出来ない。

扉|▽・) ヌキアシ サシアシ
扉⊂ノ
扉|∀・) シノビアシ

 魔王が去って数分後、寝室の扉が静かに開いた。ユキとミズカが首を出し、
寝室の中を覗き込む。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/04/29(水) 20:34:41 ID:cJj2AKXU<> リリ ・▽・)「! 姉さま!」
||イ;・ω・)「ん、誰――ユキちゃん!」
リリ ・▽・)「早く、早く逃げましょう!」
||イ;・ω・)「駄目、この首輪、外れないの。それにほら、手足見て……」
リリ;・▽・)「大丈夫、教会で呪いを解いてもらえばいいんです!」

 ユキは《鍵開け》の呪文を唱え、アキにはめられた首輪を外した。続けて《回復》を
唱え、アキの体力を回復させる。

リリ`・▽・)「さあ、急ぎましょう!」
||イ ・ω・)「う、うん。わかった」

 ミズカが先に立ち、曲がり角や扉の先を確認しながら進む。奥の院から出ると、ユキは
《迷宮脱出》の呪文を唱えた。瞬時に魔王城の城門から少し離れた位置に移動する。

リリ;-▽-)「はあ、はあっ」
||イ;・ω・)「大丈夫!?」
リリ;・▽・)「だ、大丈夫、ちょっと魔法を使いすぎただけです。
      それより、急いでここを離れないと」

 しかし二人とも魔力が尽きており、《瞬間移動》の呪文が使える状態ではない。
ひとまず鬱蒼と茂る森の中に身を隠すと、手ごろな大木の洞に身を休めた。

                                   <続く?>
――――――――――――――――――――

>>42
ドモー

壁|ノシ ソレデハ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/05/04(月) 01:06:08 ID:6HcOgnbA<> 相変わらず仲よさそうだなw
GJ! <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/05/07(木) 13:46:48 ID:fC3Yk6Mz<> 壁|・_・) ホシュ!

――――――――――――――――――――

* けんじゃ → まものつかい *

リリ ・▽・)「何とか王都に戻ってきました」
||イ;・ω・)「でも装備は全部無くなるわ、呪いはかけられるわで……」
リリ;・▽・)「ユキのお腹にもまだ卵が入ったままです……」

 再び魔法学院のユキの恩師を頼る二人。まずは卵の処置である。

( ´,,,,`)「ふうむ。これは卵というよりも、合成魔獣の素じゃのう」
||イ´・ω・)「ユキちゃんは大丈夫なんですか?」
( ´,,,,`)「ふむ、母胎には過剰な負担がかからんようになっておるようじゃ。
     母胎から魔力を吸い上げて、孵化させるようになっておるな」

 結局無理やり摘出するのはかえって危険という事で、孵化・出産後に生まれた魔獣を
隔離する手筈になった。
 孵化を待つ傍ら、城から派遣された神父がアキにかけられた呪いの解除を試みる。

    *「おお かみよ、
      このものを じゃあくなのろいより ときはなちたまえ!」▼

    しかし魔王の呪いはとけなかった!▼

||イ;・ω・)「あ、あれ?」
神父「残念ながら、私の祈りでは魔王の呪いに及ばないようです……」
リリ;・▽・)「どうしましょう……」
神父「はるか西、辺境伯爵領の山中の洞窟に、あらゆるものの真実の姿を映し出す
   聖なる鏡が祀られていると聞きます。それを使えばあるいは」
リリ ・▽・)「だったら、ユキがそれを取ってきます!」
( ・∀・)「ミズカモ、イッショニイクー」

 数時間後、ユキの直腸の中で卵が孵化する。

リリ;-▽-)「んっ、くっ、あっ、あんっ!」

 ユキのアヌスから産み落とされたのは、芋虫のような姿の魔獣だった。
老魔術師がすばやく《結界》の呪文を唱え、芋虫を籠の中に捕まえた。

( ´,,,,`)「ふむ、こうして置けば安全じゃ。ユキや、今はしっかり寝て体を休めなさい」
リリ ・▽・)「はい、先生」

 そして翌朝――

リリ;・▽・)「せ、先生!」
( ´,,,,`)「どうしたのかね、ユキや――ふむ、これは」

 芋虫を閉じ込めてあった籠の中に、一体の妖精がいた。籠の中をよく見ると、二つに
割れたさなぎの殻が転がっている。どうやら一夜のうちに蛹から成体になったらしい。

||イ ・ω・)「てっきり痺れあげはでも孵るのかと思ったら」
リリ ・▽・)「本物の妖精じゃないみたいですけど」
( ´,,,,`)「ふむ、昆虫系魔獣の一種のようじゃの」 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/05/07(木) 13:49:25 ID:fC3Yk6Mz<>  籠の中にいるのは、背中に紫色の蝶の羽根を持ち、頭部からは二本の触角を伸ばした
人型の生き物だった。胴と顔は人と同じだが、手足は玉虫色の甲殻に覆われ、裸身に篭手と
脚甲だけを身につけているようにも見える。

  なんと まものが なかまになりたそうに こちらをみている……▼

( ・ー・)「……」
リリ ・▽・)「……」
( ・ー・)「……」
リリ ・▽・)「……おいで」

 ユキが籠を開けてやると、魔獣がゆっくりと飛び出した。ユキの周囲を一巡りすると、
その肩に降り立つ。

リリ ・▽・)「君の名前を考えなきゃね」
( ^ー^)「……」

 魔獣がにっこりと微笑む。喋ることは出来ないが、言葉は通じるようだった。

                                   <続く?>

――――――――――――――――――――

>>45
人間やっぱり愛が大事なのですよ!

壁|ノシ ソレデハ <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/05/10(日) 02:08:13 ID:drId/Q5U<> 壁|・_・)ノ コンバンワ

――――――――――――――――――――

* ピロー・トーク *

「お姉ちゃんとリカさんのはじめての時って、どんな風だったの?」
 ボクの背後から、ユキちゃんが聞いてくる。
 今ボクたちは、裸でベッドの上に横たわっている。ユキちゃんがボクに挿入したまま、まったりしているところだ。
 ユキちゃんのペニスが抜けてしまわないように、ボクは姿勢を変えずに答えを返した。
「最初の時、かあ」
 ボクはリカちゃんと始めて遭ったときを思い出した。
 ナンパされかけてパニックに陥ったボクを、たまたま通りかかったリカちゃんが助けてくれた。その後、
リカちゃんに誘われてホテルへ。
 そしてリカちゃんのアヌスで童貞を失い、リカちゃんのペニスでお尻の処女を失い……。
 チェックアウトするときに勇気を出して『また会ってもらえませんか』ってお願いした。
 そんな経緯を、ボクはユキちゃんに話して聞かせた。
「じゃあ、最初はあんまり気持ちよくなかったの?」
「いや、あんまりって言うかぜんぜん……。痛いだけだったよ」
「でも、ユキの童貞もらってくれたときは、すごく慣れてた感じだったけど……」
「うん、それはね――」
 ボクはリカちゃんとの二回目以降を思い出しながら、話を続けた。

                    ● ● ●

 ずっ、ずずっ、ずぶっ。
 リカさんの指が二本、うつ伏せになったボクのアヌスを出入りしている。ローションが立てる水音が、
淫靡な雰囲気を盛り上げる。
 肛門の粘膜をこすり上げられる感触と、指先が直腸内壁をつつく感触。そして、時々抜き差しを停止して、
前立腺をマッサージされる感触。
 お尻からもたらされる快感に、ボクは枕にしがみついて喘いだ。枕にこすれる乳首からも、
甘い快感が湧き上がってくる。
 今まで知らなかった快感が、リカさんの手でどんどん開発されている。自分が変わっていく事への、
ほんのちょっとの恐怖と、それを大きく上回る期待感。リカさんに身を任せながら、ボクはそんなものを感じていた。
「んっ、くっ、んんっ!」
「そんなに声を出すのを我慢しなくていいのよ。私しか聞いてないんだから、ね?」
「んっ、でも、恥ずかしいです、くっ、リカさんっ」
「もうアキちゃんたら。『リカさん』じゃなくて『リカちゃん』って呼んでっていってるでしょ。敬語も止めて」
 ずぶっ、ずぶっ、ずぶっ。
 リカさんの指の動きが激しくなり、お尻を揉んでいた手がボクの頬をつまんだ。頬の肉がむにっと伸びる。
「んっ、ご、ごめんね、はふっ、リカちゃん!」
「そうそう。じゃあ次は、大きな声で喘いでみましょうか」
「んっ、あっ、あんっ、ふああっ!」
「どうかしら、お尻、きもちいい?」
「あんっ、きもちいい、きもちいいよう、ひゃあん、お尻とおっぱいが溶けちゃいそうっ!」
 大きな声を出して、恥ずかしい言葉を口にする。恥ずかしい言葉を口にするたびに、お尻とおっぱいから
湧き上る快感が増幅する。言葉に出して認めたことで、体の中に閉じ込められていた快感が解き放たれた
みたいな感じだ。
 それからボクは、思い切り大きな声を出して喘ぎ続けた。
「もっ、もうっ、だめぇっ、ボク、いっちゃうようっ!」
 やがてペニスの奥のほうにむずむずした感覚が起こり、ベッドにこすりつけているペニスが射精をしそうになる。
ボクはそれも正直に声に出した。
「あら、そろそろなのね。じゃあアキちゃん、いくわよ」 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/05/10(日) 02:09:42 ID:drId/Q5U<>  リカさんの指がボクの中から引き抜かれる。唐突に圧迫感が消えうせたアヌスは、何か物足りないような
感覚を感じていた。
 もぞもぞと腰を動かすボクの太ももに、リカさんがまたがってくる。
「アキちゃん、お尻と脚の力抜いて。緊張しないで、ね」
「うん……」
 ボクの背中に覆い被さったリカさんのペニスの先端が、アヌスに押し当てられた。熱いものが押し当てられた
感触に、ボクのアヌスは震えた。
 メリッ。ずぶっ、ずぶずぶ……。
 リカさんのペニスが、ボクのアヌスに侵入してくる。先端が肛門を押し開く感触。どんどん入ってくる感触が、それに続く。
 初めてのときのような激痛は無い。とは言ってもいまだ痛みはあるのだけれど、十分に我慢できる範囲だ。
「はあっ、全部入ったわよ……」
 リカさんが喘ぎ混じりの声で告げてくる。ボクの背中に押し付けられた双球の奥からは、早鐘のような鼓動が
感じられる。一方のボクの心臓も、まるで走った直後のようにドキドキしてる。
「んっ、リカさ――リカちゃん、どうしてそんなに、ドキドキ、してるの?」
「だって、アキちゃんと、一つになってるんだもの。そういうアキちゃんも、ドキドキしてるわよ?」
「だって、リカちゃんのおちんちんが、入ってるんだもん……」
「アキちゃん……」
 リカさんの腰がゆっくり動き出す。最初のときみたいな乱暴な動きではなく、ボクのアヌスをなじませるように
そっと出し入れをしている。
 指よりもずっと大きい充足感が、ボクの中を満たす。一突きされるたびに痛みは薄れ、替わりに体の中の
隙間を埋められる快感が湧き起こってくる。このままずっと、リカさんと繋がっていたいって気になってくる。
 やがて、リカさんがボクの中に精を放った。熱いものがおなかの中に広がっていく感触がする。ボクの背中の
上では、動きを止めたリカさんが荒い息をしている。
「はあ、私だけいっちゃったわね……」
 リカさんがペニスを引き抜きながら言った。
「ねえリカちゃん、今度はボクのおちんちん……」
「うふふ、分かってるわよ。リカのお尻で、全部搾り取ってあげるわね」
 仰向けに姿勢を変えたボクの腰に、再びリカさんがまたがった。

                    ● ● ●

「っていう感じで、リカちゃんが少しずつ慣らしてくれたから――ってユキちゃんちょっと!」
 ユキちゃんの腰が動き始めている。
「ユキちゃん駄目、出ちゃうよ!」
「あんっ、ごめんなさい、ユキっ、もう我慢できないです!」
 ユキちゃんは荒い息をつきながら腰を振っている。どうやらいまの話で、すっかり興奮してしまったらしい。
「あんっ、もう出ます、出ちゃいますっ!」
 甲高い声で叫んだその直後、ユキちゃんのペニスが精を放った。熱い精液がボクのおなかに入ってくる。
「ありゃー……」
「ふあぁー……」
 ユキちゃんが満足そうな吐息を漏らす。
「ユ・キ・ちゃん?」
「……はい」
 ボクはユキちゃんから離れると、百八十度寝返りをうった。
「少し頭冷やそうか」
 ボクはユキちゃんのほっぺたを両手でつまんでむにっと引っ張る。
「ご、ごみぇんにゃひゃ〜い」
 謝るユキちゃんのほっぺたをボクは、むにむにと引っ張った。

                              <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――

壁|ノシ ソレデハ <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/05/13(水) 14:45:54 ID:Umjwf8CG<> 壁|・_・) ツヅキー

――――――――――――――――――――

「うう、ほっぺたが伸びちゃうかと思いました」
「ユキちゃんこらえ性無さ過ぎ。今夜はもうずっとこのままだからね」
 ひりひりするほっぺたを、ユキは両手でさすります。背後から、お姉ちゃんがちょっと
怒ったような声をかけてきました。
 今、ユキのアヌスは、お姉ちゃんのおちんちんに貫かれています。両腕ごと背後から抱
きすくめられていて、自由に身動きが取れません。腕も、何とかほっぺたをさする程度の
自由しかありません。
 でも、お姉ちゃんに、アキ先輩に拘束されていると思うと、ちょっと嬉しくなってきま
す。抱き枕か縫いぐるみみたいに抱きすくめられながらお尻をおちんちんで貫かれている
と、独り占めにされているみたいでなんだかわくわくします。
「……ユキちゃんは、たしかに最初の時にも感じてたけど、ボクとの二回目の時にはもう
すっかり開発済みだったよね」
「はい。それはもう、お姉さまに沢山……」
 お姉さまの調教を、思い出すままにユキは語り始めました。

                   ● ● ●

「やっ、お姉さま、もう無理です、許して……」
「駄目よ。はい、もう一本」
 ずっ、ごりっ、ずぶずぶ……。
「んっ! ふあっ、あっ、ああっ!」
 今、僕のアヌスには、小指ぐらいの太さのやわらかいプラスチックのスティックが五本
入っている。一本一本はたいしたことが無くても、さすがに五本も入っていると相当きつ
い。
「ふふっ、ほら、入ったじゃない。あんたのお尻は喜んでるんじゃない?」
「やだあ、お尻が拡がっちゃうよう……」
「広げてるのよ。さて、後一本入れれば、これと同じ太さになるわね」
 そういって姉さんが振って見せたのは、太いサイズのディルドーだった。
 しかも単に太いだけではなく、大きな亀頭はえらが張り出し、胴体部分全体に沢山のイ
ボが付いてて、根元のあたりにはイソギンチャクみたいな突起がついている。
 あんなもの入れられたら、僕はどうなっちゃうんだろう。
 恐怖感と期待感が交じり合った、何とも言いようの無い気分だった。
「さ、じゃあ六本目いくわよ」
 ぐりっ、ごつっ、ずぶっ、ごりごりっ……。
「やっ、いまっ、ごりって、ごりっていった!」
「うん、ちょっときつかったから、強引に押し込んじゃったわ」
「お姉さま、酷いよう……」
「あら、裂けたりしないように気をつけてやってあげてるってのに。生意気なペットねえ」
 姉さんが僕のお尻を撫で回しながら言う。
「あんた、私のペットになることを認めたんでしょうが。忘れちゃいないわよね?」
「あっ、ご、ごめんなさい、お姉さま……」
「ふふ、これから口のきき方も、ゆっくり調教していってあげるわ」
 そう言うと姉さんは、僕のアヌスに刺さったスティックを、ゆっくりと、一本ずつ引き
抜き始めた。
 スティックが一本抜けるたびにアヌスにかかる圧力が減っていく。やがて全部のスティ
ックが抜き取られると、僕は大きくため息をついた。
「さて、じゃあ本番よ……」
 うつ伏せになっている僕の背中に、姉さんがまたがってきた。肛門に、ディルドの先端
があてがわれる感触がした。
「力抜きなさい」
「はい……」 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/05/13(水) 14:46:42 ID:Umjwf8CG<>  ずっ、ぐりっ、ずぶぶ……。
 ディルドーがゆっくり僕の中に入ってくる。亀頭が肛門をくぐる感触、直腸が押し広げ
られる感触、イボイボが肛門をこすり上げる感触、触手が肛門をくすぐる感触、そして先
端が一番奥をつつく感触が、鮮明に感じられた。
「ふふっ、どう? 全部入ったわ」
「あっ、ああっ、あっ……」
「あら、言葉も出ないの? じゃあ動かしたりしたらどうなるのかしら?」
 ずるずるっ、ずぶぶっ!
「ふああんっ!」
「可愛い声じゃない、いいわね。ほら、もっと鳴きなさい!」
 姉さんはそう言うと、腰を動かし始めた。ストラップに固定されたディルドーが、僕を
激しく犯し始めた。

                   ● ● ●

「――って言う風に、ほとんど毎日……」
「うわー……。さすがユカ先輩だなあ」
 お姉ちゃんが感心しているとも呆れているとも取れる声を上げました。
 一方ユキの方は、お姉さまの調教の過程を解説しているうちに、再び興奮してきてしま
いました。お尻がむずむずし、腰がひとりでに動き初めてしまいます。
「? あっ、ユキちゃん駄目っ!」
「あんっ、ごめんなさい、我慢できないです!」
 お姉ちゃんが慌てたようにユキをぎゅっと抱きしめます。ユキはお尻でおねえちゃんを
責めました。
 肛門を締めながらいきんで、お姉ちゃんの亀頭に直腸の奥を押し付けます。肛門を緩め
て、腹筋を使ってペニスを締め付けます。腰をひねるようにして、ペニス全体をこすり上
げます。
「あっ、あん、ユキちゃん、駄目っ、そんなにしたら、出ちゃうよ!」
「んっ、出して、ユキの中に、お姉ちゃんの頂戴!」
 お姉ちゃんが切羽詰った声を上げます。ユキはお尻でお姉ちゃんをぎゅっと締め上げま
した。
「あっ、ふあっ!」
「ああんっ!」
 どくん! どくっ、どくっ……。
 ユキの一番奥に、お姉ちゃんの熱い精液がたたきつけられました。
「ふああ〜……」
 お姉ちゃんの絶頂合わせて、ユキも絶頂を迎えました。熱くて重たい快感が、ずしーん
という感じで腰から昇ってきます。
 絶頂の余韻に浸っていたユキのほっぺたが、とつぜんむにっとつままれました。
「ユ・キ・ちゃん?」
「は、はい……」
「ちょっとお話しようか?」
「……はい」
 お姉ちゃんは、ユキのほっぺたをむにむにと引っ張りながら言いました。
<> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/05/13(水) 14:49:25 ID:Umjwf8CG<>                     ●

「あっ、あんっ、お姉ちゃん、ユキもう駄目、ゆるしてえっ!」
 ボクはユキちゃんの悲鳴を無視して、ペニスをユキちゃんのアヌスに突き込み続けた。
「駄ぁ目。もうこうなったら、ユキちゃんの腰が抜けるまでやってあげちゃうんだから」
「あっ、あんっ、ごめんなさい、ごめんなさいっ、ふあっ、またいっちゃいますうっ!」
 ユキちゃんがのけぞってビクビクと震える。これで6回目、いや7回目だったかな?
 ベッドに崩れ落ちたユキちゃんは、肩で息をしながら全身を震わせている。さすがにも
う限界という感じだ。
 ボクはユキちゃんを抱きかかえると、再びぎゅっと抱きしめた。毛布を手繰り寄せ、ボ
クたちの体にかける。
「う〜ん、お姉ちゃぁん、ユキ、もう駄目ぇ……」
「もうおしまいだよ。今夜はもうお休みね」
「ふあい、お休み、なさぁい……」
 すやすやと寝息を立て始めたユキちゃんを背後から抱きしめながら、ボクも目を閉じた。

                                     ―了―

*** Next morning ***

||イ`・ω・)「次からはエッチなお話禁止ね!」
リリ;T▽T)「はあい」

   -*-*-*-

ノノゝ・ヮ・ノ「おはよう、二人とも――ユキちゃん、どうしたの?」
リリ;・▽・)「な、なんでもないです」ヨタヨタ
川  ̄ー ̄)「んー、ずいぶんとお楽しみだったようね?」
||イ;・ω・)「ま、まあ、その、なんといいますか……」

――――――――――――――――――――

壁|ノシ ソレデハ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/05/14(木) 00:35:20 ID:uhLLf5UT<> 相変わらずGJです
ユキたん、アキなんて捨ててこっちにおいで・・・ハァハァ <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/05/17(日) 14:47:57 ID:Pm6Inibb<> >>53
ユキはアキにぞっこんなので駄目です。w
しかし知力、体力、時の運、優しさ、イケメンに、毎晩ユキを満足させる
絶倫を兼ね備えていればあるいは?

壁|ノシ ソレデハ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/05/21(木) 00:23:56 ID:0SlUeyeG<> >>54
心はイケメンで、アキみたいに2股をかけるような性格じゃなく一途です(キリッ
・・・だめですか、そうですかorz <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/05/22(金) 19:47:15 ID:1pjVtF7V<> 壁|・_・)ノ コンバンハ

――――――――――――――――――――

リリ ・▽・)「>>53さん、ユキ、今夜は一人ぼっちなんです……」

 夜の繁華街、ゆっくりとした足取りでホテルに消えていく二つの人影があった。
男の腕にすがりつく少女の伏せがちなまなざしには、隠しきれない寂寥の色がある。

                       ● ● ●

リリ ・▽・)「あ、もう、おちんちんこんなに……」

 少女が男の服を脱がせる。裸になった男の男性器は、すっかり硬くなって天を指していた。
ベッドに寝転がった男の両脚の間に、着衣のままの少女が座る。少女は男のモノをそっと
口に含むと、舌を使って奉仕を始めた……。

リリ ・▽・)「んっ、いいですよ、ユキの口に出して……」

 ユキの奉仕に、男はやがて切羽詰った声を上げた。ユキは一旦口を離し、男に向かって
告げた。その間にも細い指が男のモノを弄び続け、唾液と先走りを潤滑液に幹をしごき続ける。
そして再び男性器を口に含んだ少女は、激しく頭を上下させた。

リリ ・▽・)「えへ、たくさん出ましたね」

 男の放出したものを一適残さず飲み干し、少女はにっこりと微笑んだ。

リリ ・▽・)「あん、そんなに吸っても、ユキのおっぱいからは何も出ませんよう……」

 男が少女の胸を吸う。ささやかだが確かなふくらみを、男の口が吸引する。
乳首を吸われ、乳房を揉み上げられ、少女が喘ぎ声を上げた。

リリ ・▽・)「あの、本当にいいんですか? ユキは、女の子じゃあ無い――あんっ!」

 ベッドに仰向けになった少女――いや、少年か?――の両脚を男が持ち上げ、ペニスを
あてがった。少女が不安げに男に問い掛ける。男の返答は、アヌスへの熱い一撃だった。
少女のペニスが跳ね、透明な液が跳ね飛んだ。

リリ ・▽・)「あっ、あんっ、駄目、もう駄目えっ!」

 シーツと枕を鷲掴みにしてもだえる少女。男のペニスが少女の奥を打つたびに、少女の
ペニスがビクビクと震える。
 ついに限界を迎えた男が少女の中に精を放つ。それにあわせるかのように、少女も絶頂を
迎えた。男のモノに押し出されたかのように、少女のペニスから白い液が飛んだ。

                       ● ● ●

リリ ・▽・)「ゆうべはありがとうございました――ごめんなさい」チュッ

 早朝の駅前繁華街、人影の少ない通りを、男と少女は歩いていた。
 少女が男に謝罪する。背伸びをして男の頬にキスをすると、少女は駅に向かって足早に
去っていった。

                                        おしまい
――――――――――――――――――――

ネタにしてごめんなさい。

壁|ノシ ソレデハ <> 53<>sage<>2009/05/22(金) 23:53:56 ID:InubgxrT<> ネタにするなんて酷いです><



ふぅ・・・
さて、もう一回読むか <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/05/28(木) 05:01:58 ID:INgaTkr9<> ネタにされて
ネタにするんだから
願ったり叶ったりだろ?w
<> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/06/01(月) 22:17:26 ID:qJ1uzWOd<> 壁|・_・)ノ コンバンハ

ちょっとスレ住民に質問なのですが、鬱エンドな物というのはここに投下しても大丈夫でしょうか?
今プロットを考えているやつが、主要人物全員死亡で館炎上ENDなストーリーになってしまったのですが、
そういうのは駄目って言う人が多いようならWebサイトに直接あげようかと思っています。

壁|ノシ ソレデハ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/06/01(月) 22:35:16 ID:SDmZsfMR<> グロじゃなければいいんじゃね? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/06/04(木) 06:50:35 ID:iwXrTzX3<> >>59
注意書きがあって、タイトルでNG出来れば問題無くね?
おれはグロも鬱エンドも嫌いだからNGさせて貰うけど。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/06/04(木) 18:47:04 ID:R4vePHGE<> ここは <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/06/05(金) 14:36:07 ID:L53+0ds3<> 注意書きすれば大丈夫そうですね。
駄目な人はIDあぼ〜んするように警告してから投下するとします。
それでは文章化に取り掛かるとしますですよ。

壁|ノシ ソレデハ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/06/07(日) 14:05:15 ID:PjhApLrf<> 拡大保守

||イ ・ω・)
  ↓
||イ.●  ● |
||.||   ー'ー' ノ

||イ;-ω-)
  ↓
||イ.=  = |
||.|| u (_人_) ノ

リリ ・▽・)
  ↓
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リリ  ▽ ノ

リリ*・▽・) ♥
  ↓
|||| ●  ●| (⌒⌒)
リリ .* ▽ *ノ \/

<> 名無しさん@ピンキー<>age<>2009/06/09(火) 21:30:11 ID:8h3wKvOi<> age <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/06/18(木) 21:46:10 ID:10pAXkLz<> 壁|・_・)ノ コンバンハ

新作行きます。まだ最初のほうなので鬱展開はありませんが、中途半端に読みたくは無いと思う
人はIDであぼ〜んしてください。

――――――――――――――――――――

- False Princesse -

0. Prologue

 灯明の光に照らし出された室内に、女性の苦しげなうめき声が満ちていました。
豪奢な天蓋つきの寝台に横たわった女性が、息も絶え絶えに喘いでいます。
 寝台の脇に置かれた椅子には壮年の男性が座り、女性の手を握り締めています。
二人の周りには幾人かの侍女が侍り、お湯を満たした桶や手ぬぐいの用意を整えて
いました。一番年かさの侍女頭は、陣痛に喘ぐ女性のもう片方の手を握っています。
「陛、下……」
「わしはここにいるぞ! ディアーヌ、頑張ってくれ!」
「はあっ、はい……」
 苦しげにうめく女性に、産婆が励ましの声をかけます。
「奥方様、もう少しです、もう少しいきんで下さい」
 産婆の言葉に、女性が息を止めて全身の力をこめます。女性の両手が、国王と侍女の
手をぎゅっと握り締めました。侍女がハンカチで女性の汗をそっとぬぐいます。

                    ----- + -----

 ブルトン王国の国王ユピトリオV世には、一人の側室がいました。側室の名は
ディアーヌ・ド・ラ・ブロイ。下級の貴族の三女でした。
 二人の王子を産んだ正室が早逝してからは、ディアーヌだけが王の慰めでした。
ディアーヌの絹糸のように流れる銀髪と翡翠の様な翠の瞳、染み一つない白い肌に
美しい顔立ちは、王国内のみならず近隣の諸国にも有名でした。
 王のディアーヌへの寵愛は深く、身篭った時にはそれを記念して無礼講の宴を
催させたほどです。
 それから十月十日。産まれて来るのは王子か、それとも今度は王女か。国中の者が
見守る中、いよいよ御子の誕生の時です。

                    ----- + -----

 おぎゃあ、おぎゃあ。
 寝室に、赤子の泣き声が響き渡ります。新しく世に出た命が、精一杯の自己主張を
しているのです。
 産湯をつかわされ、柔らかな産着に包まれた赤子が母の胸に抱かされます。
「おめでとうございます。ご立派な王子様ですよ」
 産婆の言葉に、王とディアーヌは顔をほころばせました。
「よくやった、ディアーヌ」
「陛下、私も、大事な務めを果たせてほっとしました」
 二人の会話の傍らで、侍女頭に采配されて侍女たちが産湯の桶などを片付けます。
一通り指示を出し終わると、侍女頭がディアーヌの顔を覗き込みました。
「奥様、お顔の色が優れないようですが、お疲れなのでは……」
「うむ、そういえばそうだな。ディアーヌ、今はゆっくりと休め」
「はい、陛下。お気遣いありがとうございます」
「うむ。ではエティエンヌ、ディアーヌのことを頼むぞ」
「はい、陛下。おやすみなさいませ」
 ディアーヌに口づけをすると、王は寝室の扉に足を向けました。手ずから扉を開けると、
もう一度名残惜しげに振り返ってから歩み去ります。
 やがて部屋の片付けも終わり、侍女たちも退出します。余分な明かりが消され、
卓の上の燭台だけになった部屋から侍女頭が退出しようとしたときでした。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/06/18(木) 21:47:09 ID:10pAXkLz<> 「……お姉さま」
「……なんですか、ディアーヌ」
「私にもしものことがあった時には……」
「……突然、何を言い出すのです?」
「もしも、の話です。そのときは、この子の事、どうかよろしくお願いします」
「軽々しくその様な事を言う物ではありません。あなたが責任を持って面倒を見なさい」
「……はい。申し訳ありません、おかしなことを言って」
「……おやすみなさい、ディアーヌ」
「おやすみなさい、お姉さま」
 寝室には、ディアーヌと赤子の二人だけになりました。
 年若い母親は、穏やかな笑みを浮かべながら、蝋燭の明かりに照らされた寝顔を
見守っていました。

                                    <続く>
<> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/06/18(木) 21:53:33 ID:10pAXkLz<> - False Princesse -

1. 銀の姫

 雪月(ゆきづき)(†)の一日、新年の祝賀の日。朝から開放された王城の中庭に、
都中から人々が詰め掛けています。群集はざわめきながら、今か今かと王城の
バルコニーを見上げています。
 やがて、教会の鐘が鳴り響きました。正午です。
 バルコニーの天幕が引きあけられ、長い喇叭を携えた先触れが二人、姿をあらわします。
先触れはバルコニーの両脇に立ち、高らかに喇叭を吹き鳴らしました。
 喇叭の音に合わせるように、群集から歓声が湧き起こります。人々の歓声に迎えられて、
豪奢な玉衣を纏った壮年の人物が姿をあらわしました。王国の現国王、ユピトリオV世が、
新年の祝賀の儀のために民の前に姿を現したのでした。
 王に続いて、二人の王子が姿をあらわします。
 まず姿を現したのは、大柄ないかにも武人然とした風体の人物です。国王と同じ黒い
縮れ毛が、濃い血の繋がりをうかがわせます。
 王太子のアルス・ド・ラ・モルトゥマール。時代の国王となる人物です。
 王室騎士団を率いて実務に付き、近隣国との小競り合いや盗賊団の征伐など、戦場で
自ら剣を振るってきました。優れた采配は騎士・兵卒たちの支持も厚く、誰もが次代を
任せるにふさわしいと認める人物でした。
 次に姿を見せたのは、王太子とは対照的にひょろりとした人物でした。
 第二王子のエルメス・ド・ラ・モルトゥマール。王太子の一つ下の弟です。
 武人肌の王太子とは対照的に学者肌の人物で、逞しさにおいては兄と比べるべくも
ありません。しかし、その怜悧な頭脳は教師たちも舌を巻くほどで、戦場においては巧みな
作戦で兄を補佐し、政務においては優れた判断で父王を助け官僚を指揮する、王国の
支柱と言える人物でした。
 二人の王子が手を振ると、群集の歓声がいっそう大きくなります。
 そして、王子たちの後から四人目の人物が姿を現したときでした。
 潮が退くように、群衆の声が小さくなります。
 姿を見せたのは、萌黄色の絹のドレスに身を包んだ姫君でした。
 父や兄たちより頭一つ小さい、抱きしめたら折れてしまいそうな華奢な体です。
 丹念に梳(くしけず)られた長い銀髪が、絹糸のように柔らかく風にゆれます。
 染み一つ無い白い肌とみずみずしい唇は、陶器の人形のような美しさです。
 そして、翡翠の色の瞳。透明な翠色の、宝玉の様な瞳です。
 王家の末の姫君、セレーヌ・ド・ラ・モルトゥマール王女でした。
 王女が姿を現すと、群衆の歓声が静まります。吸い寄せられたように、群集の視線は
王女に集まっていました。男も女も、老いも若きも幼きも、息をすることも忘れて王女に
見とれていました。
 王女が絹の長手袋に包まれた手を振りながら、群集に向かって微笑みかけます。途端に、
歓声がよみがえりました。止まっていた時が動き出したかのように、喧騒がかえってきます。
 王族に続いて、高位の聖職者、大貴族、大臣、そして上級騎士らが姿を現し、宮廷序列に
従って整列します。
 バルコニーの両端に控えていた先触れ達が、再びラッパを吹き鳴らしました。歓声が
徐々に収まり、人々が王に注目します。
 中庭をぐるりと見回すと、王が口を開きました。
「我が王国の民人(たみびと)らよ、新たな年をそなたらとともに迎えられたことを、
まことに喜ばしく思う――」
 王の新年の祝辞に続き聖職者達による祝福。こうして、新たな年を祝う一般参賀の儀が、
今年も滞りなく行われたのでした。

† 現在の一月

                    ----- + -----

 晩餐の時刻、城の広間の一つで新年を祝って宴が催されています。
 卓には珍味酒肴が並べられ、楽団が途切れることなく音楽を奏で続けています。あちらでは
道化(クラウン)が人々を笑わせ、こちらでは詩人が詩(うた)を吟じていました。
 賑やかな宴の場を、華やかに飾り立てた貴婦人たちが彩ります。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/06/18(木) 21:54:30 ID:10pAXkLz<>  髪を高く結い上げて宝石の髪飾りで飾っている侯爵夫人もいれば、贅沢なドレスを誇示する
公爵令嬢もいます。自らが領地持ちの女伯爵は鶏の卵ほどもある鋼玉石(ルビー)の首飾りを
見せ付け、とある子爵夫人は遥か東方から取り寄せた鳥の羽根で作られた扇を自慢します。
 しかし、他の全ての貴婦人たちを合わせたよりも更に、殿方の目を引き付けている女性が
いました。
 セレーヌ姫です。
 人々に言葉をかけながら広間を巡る王に寄り添いながら、周りに分け隔てなく笑みを注いでいます。
 姫に微笑まれた老齢の公爵が、孫娘を見る好々爺の表情を浮かべました。四六時中苦虫を
噛み潰したような顔で、それを王の前でも崩さないため『不機嫌公』と渾名されている人物です。
 年若い子爵が、目の前の令嬢を置いてきぼりにして、通りがかった姫を目で追いました。
幾多の女性と浮名を流し、友人たちからは『いずれろくな死にかたはしない』とからかわれて
いる青年ですが、その視線は姫に釘付けです。
 道化の前を通りかかると、滑稽な仕草で転げた道化が王と姫の前に転げ出ました。床に
伏した道化に、姫が声をかけます。
「だ、大丈夫ですか、マヌエル?」
「おお、これは姫様、我が王国の至宝よ! このマヌエル、軽業に仕損じて脚を挫くとは、
一生の不覚にございます!」
 道化が大仰な仕草で嘆き、涙を拭う仕草をします。無論、涙など一適も流れてはいませんが。
「姫様がこの道化めを憐れまれましたのなら、どうか、『今一度立て』とのお言葉を賜りたく!」
 くすりと笑った姫が、道化に言葉をかけます。
「どうかもう一度立ってください。あなたの軽業が見たいですわ」
 姫の言葉が終わるや否や、道化の体が鞠のように跳ねました。宙で一回転すると、鮮やかに
着地します。そのまま床に頭(こうべ)のつきそうな大仰な礼をしました。
「なんと姫様のお言葉により、脚の痛みが朝露の如く消え去りました! 姫様のお声には、
主のお声の如き力のあるご様子!」
 あたりから笑いが起こります。道化の言葉に聖職者の一人が顔を顰めましたが、隣にいた
司教になにやら話し掛けられると、苦笑してそれを見過ごしました。
 宴は日の変る時まで続き、広間からは話し声と笑い声、歌と音楽が途切れることはありませんでした。

                    ----- + -----

「あっ、ああっ、うっ、ふあっ……」
 燭台の微かな灯りに照らされた寝室に、私の淫らな喘ぎ声が響いていました。私のお尻の
中を父上の物が往復するたびに、我慢できない声が漏れてしまいます。
 私は今、両の腕を父上の首に回し、両脚を父上の腰に巻きつけるようにしてしがみついて
います。父上が腰を振るたびに私の体が上下に揺さぶられ、それに合わせて淫らな声が
出てしまいます。
「“ディアーヌ”、“ディアーヌ”……」
「ああ、“陛下”……」
 父上が私に母上の名前で呼びかけます。それに対して、私も『父上』ではなく『陛下』と
答えます。
「“ディアーヌ”、余はそなたを愛しておるぞ、余を置いていくな……」
「はい、“陛下”、あっ、私(わたくし)も、んっ、“陛下”を愛して、おりますわ、あんっ!」
「おお、“ディアーヌ”!」
 父上の腰使いが激しくなり、私を攻め立てます。お尻から腰全体感じる快感に、私も絶頂を
迎える寸前でした。父上より先にいってしまわない様に、必死に堪えます。
 突然、父上の動きが止まりました。私の体の内奥に、熱い飛沫(しぶき)が叩きつけられます。
その刺激が私の我慢を打ち破り、私を絶頂に導きます。私の股間の肉の筒からも、白い液が
吹き零れ、父上に全力でしがみつきました。
 やがて私は全身から脱力し、父上から手足を離して寝台に寝転がりました。父上が私から
離れ、私の隣で横になります。
 絶頂が去り体に力が戻ると、私は寝台から起き上がり、あらかじめ用意してあった手ぬぐいを
手に取りました。父上の体を丁寧に拭い、次いで私自身の体を拭き清めます。それが終わると
再び寝台に戻り、父上の隣の床に入ります。
「“ディアーヌ”、いくな……」
「“陛下”、私はここにいますわ……」
 私を抱き寄せながら言う父上に、出来るだけ穏やかな声で応えます。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/06/18(木) 21:55:57 ID:10pAXkLz<>  やがて父上が穏やかな寝息を立て始めると、私はそっと寝台を抜け出しました。扉をそっと
開け、父上の寝室を後にします。
 壁にかけられた、母上の大きな肖像画が、私を見送っているようでした。
 控え室には、私の侍女が一人だけ控えていました。彼女、エティエンヌは、私の侍女たちの
侍女頭であり、私の乳母でもあった女性です。
「……姫さま」
「待たせましたね。戻りましょう」
「はい」
 夜伽が終わり、私は自室に向かって歩を進めました。エティエンヌが私の退出を告げると、
廊下に控えていた私付きの衛兵が扉を引き開けます。エティエンヌが捧げ持つ燭台の明かりを
頼りに、私達は私の部屋に向かいました。
 私は、暗い廊下を歩きながら、いつもと同じことを考えていました。
 父上は、狂気に囚われておられるのでしょうか?
 普段の父上は、民にも慕われ、王国の貴族たちや騎士・官僚たちに信頼される理想的な
国王です。私も父上に付き添って、陳情者の謁見や政務の場に同席したりしますが、その
言動には不可解なところは微塵も見られません。
 しかし、数日に一度、私を寝室に呼ぶときは違っています。私を母上の名前で呼び、
私を抱き、私の中に精を注がれます。
 許されないことです。
 人々に知れればとんでもない騒ぎになるでしょうし、教会の耳に入れば破門は必定です。
 しかし、絶対に信頼のおけるもの以外に、この事を知る者はいません。父上が、そこまでの
信頼のおける人間以外はこの事に関わらせないからです。そのような采配が、気の触れた
人間に出来るものでしょうか?
 答えの得られない問いを繰り返しているうちに、私の寝室にたどり着きました。
 衛兵が扉を開け、脇に立って畏まります。私は彼をねぎらうと、寝室の扉をくぐりました。
 寝室の控えの部屋に、湯と手ぬぐいが用意してあります。私が夜着を脱ぎ捨てると、
エティエンヌが湯で絞った手ぬぐいで私の体を拭ってくれます。
 体を拭き清められながら、私は姿身に映る自分の姿を見ました。
 腰までの銀髪と、翡翠色の目。肖像画でしか目にしたことの無い母上と同じです。
 細い肩と、膨らんだ胸。女性の体以外の何物にも見えません。
 そして、下半身から垂れ下がる男性のもの。
 男なのか女なのか、どちらとも言えない、あるいはどちらであるとも言える体です。私は、
一体男なのでしょうか、それとも女なのでしょうか? 王子なのでしょうか、それとも
王女なのでしょうか? 父上の正気に関するのと同じく、答えの得られない問いが私の中で
渦巻きます。
 ぼんやりと鏡を見ているうちに、体が清め終わって新しい夜着を着せられました。私は
無駄な問いを頭から追い出し、鏡から目を離しました。
 エティエンヌが、銀の盆に載せて水薬の入った杯を差し出します。毎晩寝る前に飲んでいる
薬でした。物心ついたときから、毎日飲んできたものです。
 飲んだ男性を、非常にゆっくりとですが、女性に変えてしまう薬です。赤子(あかご)の
ころからこれを飲み続けている私は、男性でありながら女性の体になっているというわけです。
なんでも、遥か東の異国から伝わった製法で作られる薬で、これを作れるのは一部の
錬金術師だけなのだとか。
 薬草の匂いのする薬を飲み干し、口の中を水で洗い流します。
 寝室に入ると、私はすぐに寝台に横になりました。今日は、新年の参賀に諸国の使者の謁見、
お祝いの宴、そして父上の夜伽と、たくさんの事がありました。心も体も疲れています。
「それでは姫さま、おやすみなさいませ」
「おやすみなさい、エティエンヌ。蝋燭も消して頂戴」
「はい」
 エティエンヌが、寝室の明かりを全て消すと控えの間にさがってゆきました。
硝子(ガラス)窓を通して入る月の光だけが、部屋の中を照らしています。
 青白く冷たい光をぼんやり眺めながら、私はいつのまにか眠りに落ちていました。

                                    <続く>

――――――――――――――――――――

ここまで。規制中に書き終わっていた文を二章分まとめて投下でした。

壁|ノシ ソレデハ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/06/19(金) 03:25:17 ID:/bvuX5Ds<> 期待させてくれおるわ <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/06/25(木) 17:02:41 ID:bQ/No44X<> 壁|・_・)ノ キセイ カイージョ!

まったく解除二日後に再度規制とか、それなんていじめ、と思うのですよ。><

――――――――――――――――――――

- False Princesse -

1. 王太子

「王太子、アルス殿下のお成り!」
 従卒が告げると、練兵場に整列した騎士、兵卒らが一斉に姿勢を正します。
 このところ、王都と東の街の間にある街道中の山道には山賊団が出没していました。
それを討伐して先日帰還してきた一隊です。さすがに汚れは綺麗に落とされていますが、
その鎧兜にはいまだへこみや傷が残ったままです。
 本日は、彼らの労をねぎらい、勲功あるものに褒賞を授ける式典が行われているのでした。
 任務の内容が山賊退治とあって、国王のお出ましがあるほどの式典ではありません。
しかし、王太子にして王室騎士団の団長であるアルス第一王子と、美姫と名高いセレーヌ王女が
授与者とあって、特に下級の騎士や兵士たちの期待もひとしおでした。
 場内に通じる扉が開け放たれ、従卒二名を伴って姿を見せたのはアルス王太子殿下です。
 大柄でがっしりとした肉体に、式典用の略式鎧を纏っています。銀色の胸当てには王家の
紋章が刻まれ、冬の鈍い陽光を跳ね返していました。真紅の肩布(ケープ)が、その歩みに
あわせて翻ります。
 王太子は重々しい足取りで隊列の正面に歩み出ると、参列者たちに向き直りました。
「王女、セレーヌ殿下のお成り!」
 再び従卒が告げます。
 王女が姿を現すと、声にならないどよめきのようなものが場を満たしました。
 勿論、声を上げたり息を呑んだりといった、この場にそぐわない真似をするものなどはいません。
それでも、全員が驚いたような、感動したような、あるいは畏敬の念にでも打たれたような、
そのような雰囲気になります。
 王太子の隣に立った王女が微笑みかけると、一種異様な緊張感に満たされていた場の雰囲気が
やっと和らぎました。
「謹聴! 王太子殿下よりお言葉を賜る!」
 進行係の従卒が、式典の開始を告げます。
 式典はつつがなく進み、王太子のスピーチから指揮を取った騎士による報告へと進みます。
その後は、山賊の隠れ家を発見した兵士や頭目を討った兵士への、褒賞の授与などが行われました。
「謹聴! 王女殿下よりお言葉を賜る!」
 従卒が、式典の最後を告げます。
「皆様、この度は、まことにご苦労様でした。皆様のおかげで、旅の方々や商いをされている方々も――」
 鈴のような声でなされるスピーチを、騎士も兵卒も熱心に聞き入ります。
 このようにして、ある日の行賞の式典は終わったのでした。

                    ----- + -----

 くちゅっ、じゅるっ、ずずっ……。
 私は今、舌を使って兄上のものを慰めています。
 兄上のものはとても太く大きく、私の口には収めるのもやっとです。口に含んでしまうと
ほとんど動かせないので、唇で吸い付いたり、舌を出して舐めたりという形での奉仕になります。
 暗闇に沈んだ寝室には、わずかに三本の蝋燭の光しかありません。頼りない光が、全裸で
寝台に寝転がる兄上と、同じく全裸でその股間に顔をうずめている私を照らし出しています。
「……セレーヌ、後ろを向いて伏せろ」
「はい……」
 兄上が、私の顔を両手で持ち上げて言います。私は兄上から離れると、兄上にお尻を向ける
形で床布(シーツ)に顔をうずめました。
 私の肛門に、兄上の指が当てられます。その指がとろりとした軟膏を私の内外に塗りこめてきます。
乳脂とオリーブ油を煮詰めて香料を混ぜて作られる、このような時につかうための軟膏でした。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/06/25(木) 17:03:20 ID:bQ/No44X<>  ぐりっ。
 固くて熱いものが押し付けられる感触がありました。いうまでも無く、兄上のいきり立った
ものの先端です。
 ずぶっ、ずっ、ずっ、ずずっ……。
 兄上の肉槍が、私を串刺しにしてゆきます。
 兄上の股間のものは私のものよりずっと大きく、太さも長さも二倍はあります。胴の部分は
私の手では指が回らず、先端直後の一番太い部分に至っては私の手首ぐらいの太さがあります。
 その剛直が、私のもっとも恥ずかしい部分から、私の中に入ってきます。
 既に固くなっていた私自身のものの先端から、蜜がこぼれる感触があります。兄上のものに
圧迫されて、内側から押し出されているのでしょうか?
 兄上のものは、ゆっくりと、しかし着実に突き進み、ついに先端が私の内奥に突き当たりました。
「……ふっ」
「あ、あっ、ひぃっ!」
 兄上の口から短く息が漏れ、私の喉からは短い悲鳴が上がりました。今にも破裂しそうな
圧迫感に、私の両手は床布を握り締めてぶるぶると震えています。
 と、兄上が私の背に覆い被さってきました。
 兄上の両膝は、私のふくらはぎの外側に。両手は、寝台に伏した私の腕のすぐ前に。
 私は、うつ伏せになってお尻だけを高く上げたはしたない格好で、兄上にすっぽりと
覆い被さられた格好になりました。兄上に比べてずっと小柄な私は、兄上の体と寝台の間に
すっかり収まってしまっています。
 やがて、兄上がゆっくりと動き始めました。固く太い剛直が私の体を出入りし始めます。
 出て行くときの開放感と、再び入ってくるときの圧迫感。
 出入り口の肉の環をこすり上げられる感覚と、一番奥を突き上げられる衝撃。
 汗で湿った肉同士がぶつかる音と、軟膏が立てる奇妙に粘りつくような音。
 兄上と私の、夏場の犬のような息の音。
 どれ一つとっても淫らな刺激が、私の心を犯していくようです。兄上が私を一突きするたびに、
私の股間のものから液体が滴り落ちてゆきます。
「……いいか、セレーヌ、お前は本物の女ではない」
「はっ、はいっ、んくっ、あにう、えっ」
「どこかに嫁ぐわけにはいかない。一生この城で暮らすしかないんだ」
「あっ、はっ、うあっ、はいっ」
「俺が王座を継げば、この城の主は俺だ。だからお前も、俺のものだ」
「あっ、ふあっ、あんっ」
「いいか、お前は一生、俺のものだ……」
「はっ、はいっ、わたく、しはっ、んっ、あにうえっ、のっ、あっ、あああああっ!」
 お尻の中から起こった快感の爆発が、私の言葉を断ち切りました。体ががくがくと震え、
搾り出された息が悲鳴となります。
 全身を震わせる私の中に、今度は兄上が熱い精を放ちました。お腹の奥底に、お湯を
注ぎこまれたような感触を感じます。敏感になっていた体内に感じるそれは、まるで熱湯の
様に感じられました。
 快感の余韻が、私の体から力を奪います。私は、潰れた蛙のようにだらしなく足を広げた
姿勢で、寝台に伏せました。私の中から、兄上のものが引き抜かれます。
 息が落ち着いてくると、疲労が私の意識を押しつぶしていきます。瞼がどんどんと重くなり、
持ち上げようとする努力をあざ笑うように閉じていきます。
 半ば気絶していた私の体が、力強い腕に抱き上げられる感触がありました。
 何とか瞼を持ち上げると、毛布に包(くる)まれた私を兄上が横抱きに抱き上げています。
視線を上げると、兄上のいかつい顎と、夜着(ナイトガウン)の上からでもわかるたくましい
胸板が見えました。
 私は兄上の胸に頭を預けると、再び瞼の力を抜きました。
 兄上の声がエティエンヌの名を呼ぶのを聞きながら、私は今度こそ完全に意識を手放しました。

                                    <続く> <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/06/25(木) 17:04:35 ID:bQ/No44X<> - False Princesse -

3. 第二王子

 城の第二謁見室に、正装に身を固めた官僚の一団が整列していました。扉からひかれた
絨毯の両脇に、十数人の男たちが柱のごとくに等間隔で整列しています。
 壁に吊るされた王国の紋章をあしらったタペストリーの前には、長身の、淡い金髪の
男性が立っています。略式の礼装を着こんだその人物は、王族であることを示す赤い肩布
(ケープ)を纏っていました。王国の第二王子、エルメス・ド・ラ・モルトゥマール殿下です。
 男性の隣には、小柄な女性の姿がありました。絹糸の如く柔らかな長い銀の髪に、
宝石のような翡翠色の瞳。染み一つ無い純白の肌は、それ自体が輝かんばかりに見えます。
どちらかといえば簡素な絹のドレスも、かえって彼女の美しさを引き立てていました。
エルメス殿下の妹姫、セレーヌ王女殿下です。
 現在、隣国と通商に関する条約を新たに結ぶにあたり、実務をつかさどる官僚の一団が
使節として王国にやってきています。条約の文案を詰める長くて面倒な作業に先立ち、
実務に携わるもの達同士の顔合わせを兼ねて、簡単な歓迎式典が行われるのでした。
「みな、準備はいいですね?」
「はい殿下」
「よろしゅうございます」
 王子が声を発すると、居並んだ男たちがそれぞれに答えを返しました。それを確認した
王子が、扉の脇に控えていた衛兵たちにひとつ肯きます。
 二人の衛兵が扉を引き開けると、扉のむこうには隣国からやってきた使節の一団がいました。
使節たちは絨毯を踏みしめ、王子の前に脚を進めます。
「エルメス王子殿下におかれましてはご機嫌麗しく、まことに慶賀の至りと存じます」
「ありがとう、御使者殿。あなたも――」
 片膝をついて礼をした使節団長と王子が、長々しい挨拶を交わします。王子との挨拶の
交換が終わると、使節団長が今度は王女に向かって礼をしました。
「王女殿下におかれましてもご機嫌麗しいご様子、まことに喜ばしいことと存じます」
「ありがとうございます、御使者殿。昨晩はゆっくりとお休みになられましたか?」
「は、お心遣い、まことにありがとうございます。同じ城内に王女殿下のように美しい方が
居られると思うと、それだけで夢見ごこちでありました」
「まあ……」
 使者の世辞に、王女の頬が赤く染まりました。絹の手袋で覆われた手で頬を隠しながら、
王女は微笑みます。その笑顔に、隣国の使節団長も使節団員たちも、それどころか王女を
見慣れているはずの王国官僚や衛兵たちまでもが見とれていました。
「ははは、御使者殿はお口が上手でいらっしゃる!」
 王子の笑い声が、みなを我に返らせました。あちこちで咳払いの声が起こり、
みなが姿勢を正します。
「ゴホン。それでは紹介させていただきます。まずはこの者が――」
 使節団と官僚たちが、互いに自己紹介をしていきます。自己紹介が終わると、使節団長が
条約の草案がつづられた羊皮紙の巻物を王子に手渡しました。巻物を開いた王子が、形式的に
ざっと目を通して肯きます。
「よろしいでしょう。それでは、この文案を元に条約文を詰めるとしましょう」
 ここから後は、実務官僚たちによる長々しい討論と、句点(ピリオド)や読点(コンマ)の
位置にまでこだわって文章をひねくりまわす作業です。王子の先導で、一同は会議室へと
向かいました。

                    ---------- + ----------

「あっ、兄上、そんな所、弄らないでくださいませ……」
「ふふっ、いやだって言うのかい?」
「恥ずかしゅうございます……」
「そうなのかい? だけどセレーヌのここは、とても嬉しそうだよ」
 兄上が、私の股間の強張りを弄びながら、からかうような口調で仰られます。夜着の裾を
自分でめくり上げ、自ら下半身を晒した私は、兄上に恥ずかしい部分を弄られながら、
淫らな蜜をこぼしています。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/06/25(木) 17:05:21 ID:bQ/No44X<> 「ほら、みてごらん、セレーヌのいやらしい蜜だよ」
 兄上が私の強張りの先端から掬い取った透明な液で濡れた指を、私の目の前に突き出しました。
「セレーヌは淫らな子だね。僕に弄られて、こんなに固くして、沢山濡らして」
「ああ……」
 私は恥ずかしさのあまり、顔をそむけます。しかしその仕草が、かえって兄上の嗜虐心を
そそったようでした。
「ふふ、この分だと、こっちの方も触って欲しいんじゃないかな?」
 兄上はそう言うと、右手を私のお尻の方に回してきました。左のお尻の肉が、兄上の手で
揉み解されます。
「ああ、そんな、ところ……」
「そんな所が、なんだい?」
 兄上の指の一本が、私の後ろの入り口にあてがわれました。指先が、入り口をゆっくりと
穿(うが)ってゆきます。
「あっ、ああ……」
 私の前にひざまずいた兄上が、左手で私の強張りを弄び、右手でわたしの尻肉と後ろの
穴を弄びます。腰からの刺激に、私の膝はぶるぶると震えていました。
 と、唐突に、下半身からの刺激が途絶えます。兄上が私から離れたのです。
「あ、兄上……?」
「どうしたんだい?」
「いえ、あの……」
「ふふふ、物足りないのかな?」
「い、いえ、その、そんな……」
「淫らな子にはお仕置きだ。裸になって寝台に上がりなさい」
「……はい」
 私は夜着を脱ぎ捨てると、兄上の寝台に上がりました。兄上を見ると、書き物机の
引き出しから、なにやら鈴のついた玉のようなものを取り出していました。
「兄上、それは?」
「ふふっ、何だと思う?」
 手渡されたそれは、直径一寸(インチ)ほどの青銅(ブロンズ)の球体に、小さな穴が
いくつか開いた物でした。球体は中空で、穴を通して反対側が見透かせます。一端には
長さ三寸ほどの細い鎖がつき、その先に小さな銀の鈴がついています。全体に滑らかに
磨き上げられ、表面はつるつるとした手触りでした。
 見かけは、私の部屋にもある、香料を焚くための容器に似ています。ただし、脚も吊り
金具も無く、といってそのまま置いたのではどこかに転げていきそうな、そんな形です。
「香炉、のようなものでしょうか?」
「ははっ、セレーヌは賢いね! それは『鈴付き香炉』というんだ」
 兄上はそう言うと、両の指で『鈴付き香炉』をつまんで捻りました。球体が真ん中から
二つに割れ、継ぎ目の部分に螺旋(ネジ)が切ってあるのが分かります。兄上の指が、
その球体の内に軟膏のようなものをつめます。粘り気の強い軟膏は、穴からこぼれてきたりは
しないようでした。
「あの……」
「これはね、こうやってつかうんだ」
 兄上は急に私を抱き寄せると、『鈴付き香炉』を私の後ろの穴に押し当てました。
「ひっ!」
「ほら、力を抜いて。無理をすると裂けてしまうよ」
「あ、ああ、ああ……」
 私の中に、冷たい球体が押し入ってこようとします。表面にも塗りつけられていた軟膏の
ため、球は滑らかにすべりました。半ばを過ぎると、つるりと私の体内に滑り込みましす。
鎖の先についた銀の鈴が、ちりん、と音を立てました。
 兄上が手を離すと、私は寝台の上に座り込みました。
「あ、兄上、これは……」
「ふふふっ、すぐに分かるよ。それまでしばらく、僕を楽しませておくれ」
 兄上はそう言うと、自らも夜着を脱ぎ捨てて、寝台に横たわられました。兄上の股間の
ものも、すっかり強張っています。
「セレーヌの可愛い口で頼むよ……」
「……はい」
 私は兄上のものを口に含むと、丁寧に奉仕を始めました。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/06/25(木) 17:06:00 ID:bQ/No44X<>  口での奉仕を始めてどれくらいの時間がたったころでしょうか。私は、ちりん、という
音に気がつきました。尻尾のように生えている鈴が、私の腰の動きにつれて鳴っているのです。
 いやだわ、恥ずかしい。
 そう思った私は、腰の動きを押さえます。ところが、ふと気がつくと、ちりん、ちりん、
という音が聞こえます。それを押さえようとお尻に神経を集中すると、体内の球体が意識されます。
 表面の小穴の凹凸が、身じろぎするたびに体内をこすります。その刺激に腰が動くと、
ふたたび、ちりん、という音がします。恥ずかしさに身じろぎすると再び鈴が鳴り、
動かないように姿勢を変えようとするとまたも鈴が鳴ります。
 一度意識してしまうと、鈴の音が耳から離れません。そして一度、ちりん、という音が
するたびに、お尻の中から甘い快感が沸き起こります。音を止めようとしていたはずが、
いつのまにか私の腰は怪しくくねり、鈴の音が絶え間なく響き渡ります。
「……ふふっ、気に入ってくれたかい、セレーヌ?」
「……」
 兄上のものを咥えたまま、上目遣いに視線だけを向ける私に、兄上が話し続けます。
「さっき『香炉』の中に入れたのはね、女性につかう気持ちよくなるための薬を、肛門性交
(ソドミー)用の軟膏に練り合わせたものさ。それが君の体の温度で溶け出して、君の
お尻の中を満たしてるってわけさ」
「!」
 とんでもないものを入れられた事を理解し、私の動きが止まります。
兄上は気にした風も無く、言葉を続けます。
「お尻が熱くてたまらなくないかい? 男のものがほしくなってないかな?」
「っ、ぷはっ、あ、兄上、取って、取って下さい!」
 私は慌てて兄上に言いました。
「ふふっ、いいよ。じゃあ仰向けになって、こっちにお尻を向けて」
 私が仰向けになると、兄上は私の腰の下に枕を差し込みました。更に足を大きく持ち上げられ、
私の股間部が兄上の前にさらけ出されます。
「はっ、はやくっ、はやく取って下さい!」
「じゃあいくよ」
 兄上の言葉と同時に、後ろの穴が、内側から押し開かれます。兄上が鎖を引いて、
『香炉』を引きずり出そうとしているのです。
 内側から押し広げられる感触と、出入り口の肉の環を金属の凹凸にこすられる感触が、
私にすさまじい刺激を与えました。一度意識してしまうと、お尻がとても敏感になって
いるのが分かりました。
「ほら、セレーヌ、そんなに締め付けられたら、引っ張り出せないよ?」
「あ、あっ、あうっ!」
 兄上がそういって、鎖を何度か軽く引きます。それが刺激となって、私は悲鳴じみた
嬌声を上げてしまいます。
 勿論、そのまま引けば『香炉』は簡単に引き抜けるはずです。しかし、兄上は中途半端な
位置で何度も引いては弛めを繰り返します。
「あっ、あにっ、うえっ、いじわるっ、しないでえっ!」
「意地悪なんかしてないさ。セレーヌが締め付けるから抜けないんだろう?」
「ひっ! あっ、ふあっ!」
 何度押し引きが繰り返されたでしょうか、やっとのことで『香炉』は私の体内から
抜き取られました。片足はだらしなく放り出し、もう片足は兄上につかまれて、私は息も
絶え絶えに喘いでいました。
 ずぶり。
 兄上の怒張が、私の後ろを犯します。敏感になっていた私のお尻は、その刺激を普段の
何倍にも感じました。
「うああっ!」
「どうしたんだいセレーヌ、そんなはしたない叫びをあげて」
「うあっ、あにっ、あにう、えっ!」
「ほらほら、そんな淑女(レディ)にふさわしくない大声を上げちゃ駄目じゃないか」
 そういいながら、兄上の怒張の先端が、私の弱点を抉ります。お尻の入り口のすぐそばの
お腹側、私のものの裏側に当たる固い部分です。普段の何倍にも敏感になっている弱点を
つつかれて、私はほとんど言葉にならない悲鳴を上げました。
 そこをつつかれるたびに、私の強張りの先端から液が零れます。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/06/25(木) 17:07:29 ID:bQ/No44X<> 「ふふっ、セレーヌ、昼間の歓迎式典(レセプション)を覚えているかい?」
「はっ、はひっ……」
「君に見とれていた連中が、今の君を見たらどう思うだろうね?」
「あっ、い、いや、そんな、っ……」
「可憐な姫君だと思っていた相手が、尻穴を抉られて肉棒をたぎらせる変態だったと知ったら、
どう思うかな?」
「いや、いやっ、やめて、あにうえっ!」
 兄上は私を言葉で嬲りながら、私の弱点をひたすら責め続けます。兄上の先端につつかれる
たびに、私の言葉が途切れました。
「……セレーヌ、君は男でもなければ女でもない。だからまともに結婚なんて出来ないんだ」
「はっ、はいっ、ふあっ!」
「いいかい、兄上だって、王位を継いだら今ほど自由には振舞えない。だけど僕なら、
形だけどこかの令嬢と結婚して、実質は別居でもいいんだ」
「はっ、ひいんっ、はい、いっ……」
「いいかいセレーヌ。君は僕のものだ。僕なら一生君を愛してあげるよ」
「はっ、はいっ、あにうえっ、わたくしは、あにうえのっ、ああ、ああああっ!」
 快感の爆発が、私の言葉をさえぎりました。私の肛門が兄上のものを締め付けます。
兄上のものも熱い精を放ち、それが私の弱点を打ちました。
 自らの強張りからも精を放ちながら、私は意識が暗闇に沈んでいくのを感じていました。

                                    <続く>
――――――――――――――――――――

再び二話分まとめて投下でした。

>>71
ドモー

壁|ノシ ソレデハ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/06/26(金) 01:13:56 ID:3Ujka8ye<> 鈴付き香炉えろりんちょ
規制に負けず頑張ってくださいw <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/06/26(金) 05:05:32 ID:ukPsuatc<> 気づいてる人もいるかもしれないが
「ノクターンズノベルズ」の短編で「ご主人さまって呼んでやるよ」シリーズが
男性向けニューハーフなお話になってる
強制的にメイドにさせられた男の子とご主人様のお話だな <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/06/26(金) 05:25:55 ID:ukPsuatc<> むむまだ今回のBLUEさんのは保管庫入りしてないのか <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/06/26(金) 08:38:23 ID:E6Uk9qam<> 鈴シッポ可愛いよ鈴シッポ
(*´д`)ハァハァ <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/06/26(金) 13:02:01 ID:83ZzKhO5<> 壁|・_・) チラリ

昨日の投下で注意書きを入れるのを忘れてました。><

>>78
同じプロバイダに悪質ユーザーが居ると、挫けそうになるぐらい規制されるのですよー。
でもがんばってます。
壁|`・_・)

>>79
クーロ君みたいな感じですかね?

>>80
今回のはストーリーが最後まで出来てるので、完結してからまとめてアップするつもりです。
なのでまた長期規制にでもならない限り、しばらくはサイトの更新はありません。

>>81
壁|・_・)っo〜* ツカイマスカ?

時代設定上小道具に制限があるので、「鈴付き香炉」は色々考えた末にでっち上げました。
好評なようでちょっとうれしいですね。
拷問道具は史実の道具がいくらでもあるので簡単なんですが。

壁|ノシ ソレデハ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/06/26(金) 16:52:08 ID:ukPsuatc<> >>82
かもしれない
身体は完全にニューハーフっぽいけど <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/06/26(金) 20:10:39 ID:E6Uk9qam<> >>82
(*`・ω・')っ o〜*
ねんか゛んの
すす゛しっほ゜
を てにいれたそ゛!

続篇も、それにいつものメンバーのお話も
wktkさせていただきますね、お尻の鈴を鳴らしながら。
or2ヽ or2゙ヾ チリチリリン or2ヾ …リリン
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/06/27(土) 09:34:55 ID:tDq2D/JD<> >>84
こわしてて゛も うばいとる <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/07/01(水) 20:18:44 ID:FgxlQHL7<> 壁|・_・)ノ

今回は短めの幕間です。えっちシーンも無いので興味ない方は読み飛ばしてください。
このシリーズは後半鬱展開があります。苦手な方はIDあぼ〜んしてください。

――――――――――――――――――――

- False Princesse -

4.幕間

「はい、そこで針を返して、左の糸を取って下さい」
「ええと、こうかしら」
「はい、それで結構です」
 長椅子に、セレーヌ王女と年長の侍女が腰掛けています。王女の両手には編み針、膝の
上には飾り編み(レース)用の糸の玉があります。編み終わった分の大きさは、手布
(ハンカチーフ)一枚分ほどの大きさでした。
「それでは今日はそこまでにしましょう。だいぶ手つきが滑らかになられましたね」
「ありがとう。アンヌの教え方が上手なおかげね」
「いえいえ、姫様が熱心に練習されたからですわ」
 編み終わった部分の端を始末して、道具と糸を小箱にしまいます。そこに、別の侍女が
淹れたてのお茶を運んできました。
「もう少しで出来上がりかしら」
「はい、後は縁を一回りかがれば出来上がりです」
「父上に喜んでいただけるといいのだけれど」
「姫様の手作りとあれば、陛下もきっとお喜びになられますわ」
「あと一週間で間に合うかしら」
「ええ、仕上げをしてお名前の刺繍を入れるのにも十分ですわ」
「うふふ」
 いまブルトン王国では、国王ユピトリオV世のもうまもなくの誕生日に、国中が祝賀の
準備をしています。ここ、王城の中の一室でも、手造りの贈りものの作成が着々と進んで
いるというわけでした。

                    ----- + -----

「セレーヌ、そちらの首尾はどうだ」
「もうすぐ編み終わりますわ、兄上」
「そちらはどうだ、エルメス」
「上々です。細工師にはずいぶん助けられましたよ。兄上のほうはどうです?」
「うむ、こちらの刀剣鍛治もよい仕事をしてくれた」
 アルス王太子の部屋で、王子王女たちが密談をしています。
 夜分に集まってひそひそと話をしていますが、無論いかがわしい陰謀の類ではありません。
間近に迫った父王の誕生日の、贈りものの算段です。
 王太子のアルス王子は特別に鍛えさせた短剣を。
 第二王子のエルメス王子は細工物の書き物道具を。
 そしてセレーヌ王女は手布(ハンカチーフ)を。
 しかし華美を好まれぬ王のこと、高名な芸術家による高価な物やら、異国の珍奇な文物
やらを贈ったところで、心の底からは喜ばれません。そこで王子らは、自らの手を動かした
贈り物をすることにしました。
 アルス王子の贈る短剣は、鞘と柄に使う鹿角を王子自らが弓をとって刈った鹿から取っています。
 エルメス王子の贈る書き物道具は、飾りの彫金を王子自身が行っています。
 セレーヌ王女の贈る手布(ハンカチーフ)は、王女自身の手編みと刺繍によるものです。
「よし、問題は無いな」
「ええ」
「はい」
 深夜の密談が終わり、エルメス王子とセレーヌ王女はアルス王子の部屋を辞しました。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/07/01(水) 20:21:03 ID:FgxlQHL7<>                     ----- + -----

「へ、陛下、一大事にございます!」
 国王の執務室に、息を切らせた大臣が駆け込んできました。
「何事か、騒々しい」
「すこし落ち着きなさい、大臣」
 居合わせたアルス王子とエルメス王子が、口々に大臣をたしなめます。
「こ、これはアルス殿下、エルメス殿下! し、しかし、王国の一大事にございますれば――」
「それで、何事なのかね。火急の事なのであろう? 落ち着いて報告したまえ」
「はっ、陛下! 西の国境より、帝国の軍勢が、突如越境して攻め入ってまいりました!」
「――なに? それは間違いの無いことか?」
「はっ! 既に国境近くの村々は、帝国軍による略奪を受けているとのことであります!」
「帝国はなんと言っておる? 布告の使者などは来ておるのか?」
「いえ、そのようなものは。とにかく、まったくの不意打ちであります!」
「――アルス、騎士団に至急準備を整えさせよ。エルメス、兵糧その他の輸送準備を」
「はい陛下」
「ただちに」
 二人の王子は短く応え一礼すると、回れ右をして大臣が開け放したままにしていた扉を
くぐりました。執務室には、王と大臣だけが残ります。
 王が険しい顔で机の上の羊皮紙をにらんでいます。
「陛下……」
「戦か……」
 王がぽつりと呟いた声が大臣の耳に入りました。その声がなぜかとてつもなく不吉な響きを
帯びているように、大臣には聞こえました。

                                    <続く>
――――――――――――――――――――

>>83
なるほど

>>84
ドモー

>>85
けんかしないでください。><
壁|・_・)っo〜* モウヒトツ アリマスカラ


壁|ノシ ソレデハ <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/07/08(水) 10:09:29 ID:sBf36fG4<> 壁|>_<) スラーンプ!
……取り合えず保守。
悪役って難しいのですよ。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/07/15(水) 11:14:42 ID:AcHxSWce<> 保守 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/07/23(木) 10:18:42 ID:PWRmS8yS<> 守っとく <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/07/23(木) 22:43:00 ID:JlM7NHGM<> 保守代わりに作品の一つぐらい投稿しようぜ

そんな保守 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/07/25(土) 18:42:35 ID:mstx+koR<> >>91
自分でやれ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/07/27(月) 13:49:38 ID:JjbsmNHI<> おまえもな <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/07/28(火) 12:44:38 ID:LgEg/3FO<> シチュまでは浮かぶのだが・・・セリフとかが思いつかない <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/07/28(火) 13:16:38 ID:edIc1n5Y<> 成りきるのよ!
あなたは女優! <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/07/31(金) 20:10:56 ID:d95g9eOr<> 忙しいのとスランプの合わせ技を食らって滞りまくりましたが、
この土日で五話目が書きあがりそうな予感。

>>94
キャラクターの口調を決めておくと、台詞が作りやすいかもです。
「です・ます」調か「だ・である」調かだけでも、ぐっと楽になります。

>>95
この場合は女優なんでしょうか男優なんでしょうか? ^^;


壁|ノシ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/08/01(土) 00:54:52 ID:RtZws//6<> 痴漢の濡れ衣で女(実はニューハーフ)に捕まえられた男の子が、
警察に突き出さない代わりに女装させられて犯されるってのはどうですか?

<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/08/01(土) 00:58:52 ID:0uBUceUa<> >>97
今すぐ執筆作業に戻るんだ
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/08/04(火) 11:14:53 ID:Qr9u7Emk<> みんな頑張れー(他人事

<> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/08/04(火) 16:17:03 ID:yHeI37DF<> 壁|>_<)
書きあがらなかった……。土曜日休めなったのですよー。

(・_・;三;・_・) ナツヤスミ ドコー?


>>97
マキ&ミキあたりがプライベートでやってそう。w


壁|ノシ コンシュウチュウニ ナントカ… <> 名無しさん@ピンキー<><>2009/08/12(水) 22:02:27 ID:I0pk3RZE<> ニューハーフクラブという新サイトは月額約8500円で100本以上見放題。
http://newhalfav.dtiblog.com/blog-category-2.html

1本当たり約80円 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/08/17(月) 12:49:31 ID:H4Nu/pcp<> 宣伝うぜえ という保守 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/08/22(土) 22:36:14 ID:pyhJwGLk<> 俺だって!ほしゅる!!!! <> 名無しさん@ピンキー<><>2009/08/23(日) 16:20:57 ID:VzJtWj/r<> 誰か書けよ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/08/29(土) 17:19:58 ID:q/J4poXg<> ほしゅ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/09/05(土) 19:52:40 ID:6Gfq0GCH<> 保守 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/09/06(日) 23:58:12 ID:2vFPnpkN<> ニューハーフってのが上手く描写できない
女装とは違うし。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/09/07(月) 19:07:21 ID:fkmubNvC<> NH・シーメールと趣味女装娘の違いは、強制か自由意志かを問わず
「後戻りしない、出来ない」所にあるんじゃないかなぁ、と。

その一線を越える為の状況描写や心理描写が肝じゃないかな、と。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/09/10(木) 01:27:51 ID:9QZr4u7X<> >>108
という事は、NHになる前後の描写が必要不可欠と

このスレ的にそんな事は無いと思うけど、そういう物も見てみたいかも <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/09/12(土) 22:24:31 ID:RyyGHIki<> そうだね <> 名無しさん@ピンキー<>age<>2009/09/13(日) 04:58:45 ID:4n9UZVNX<> 圧縮来そうなので保守 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/09/14(月) 17:39:52 ID:bJe7sSkO<> BLUEさんは? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/09/20(日) 05:35:17 ID:QGz376/p<> 俺は待つ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/09/27(日) 07:20:48 ID:bVKnDBg7<> 自分でもオナれるのを模索してんだが、喘ぎ声んトコで萎える
あと擬音とか
こうしてやってみると、書けてる人は凄いな、と思う
心底思う <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/09/30(水) 20:33:55 ID:jX6646YE<> 碧い人の中の人のヒト以外な書き手が居ないってのが既に(ry <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/09/30(水) 23:01:45 ID:64uGd4ig<> 読み手も少ないからちょうど良い <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/10/03(土) 20:18:40 ID:N5cPiNeJ<> 入れるときの擬音って「ぐちゅっ」と「ぬぷっ」とどっちがイイと思う?
ローションがヌメヌメだからヌである後者の方がイイと思うんだが <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/10/06(火) 15:40:21 ID:DsD7mr51<> メキョッ でいいと思う <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/10/15(木) 10:55:53 ID:uL7yP2V4<> ほーしゅー <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/10/25(日) 01:07:27 ID:BK7fWgSh<> このままではスレッドが死んでしまう! <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/10/25(日) 23:18:15 ID:NxvsZ8E3<> 壁|>_<)ノ タダイモ!

えらい放置プレイになってしまってすいません。><
連絡なしに長期間放置してしまってごめんなさいです。
いろいろ終わって、やっとSS書きに復帰できます。
来週中に一本投下しようと持っているので、もうちょっとお待ちくださいなのですよ。

壁|ノシ ソレデハ <> 名無しさん@ピンキー<><>2009/11/07(土) 18:47:05 ID:1+889nCz<> ほっしゅる、ほっしゅる

age <> 名無しさん@ピンキー<>age<>2009/11/13(金) 10:06:45 ID:djmR6hpe<> まだですか
腹冷えてきた
ズボンage <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/11/14(土) 16:03:29 ID:gUk/SEwH<> 壁|・_・) フカーツ!

一日おきに解除と再規制とか、2ch運営はサド。><

――――――――――――――――――――

* メイドの受難 *

 ライトに照らされたステージの袖、カーテンの陰で二人の少女が出番を待っている。
現在ステージ上では、兎頭の司会者による演目紹介が行われているところだ。
「……ふぅ」
 メイド服を着た少女がため息をついた。それを耳にしたエプロンドレス姿の少女がひそひそ
声で話し掛ける。
「ユキちゃん、緊張してる?」
「……うん。サキちゃんは平気なの?」
「私は慣れてるもの。ユキちゃんだって何度かステージに出たじゃない」
「だってあの時はお姉さまが一緒だったし……」
「相棒が私じゃ不安?」
「そういうわけじゃないけど……」
「うふふ、大丈夫。台本は読んだでしょ? ユキちゃんは私にされるがままになってればいいの」
「うん……」
 ちょうどその時、開演前のスピーチが終わった。
「其れでは、今宵の主役の登場です!」
 タキシードに包まれた腕が、ステージの袖をさした。二人は一つ深呼吸をすると、ステージに
向かって踏み出していった。

                    ● ● ●

「お願いユキちゃん! 今夜お店のステージに出て!」
 喫茶店のボックス席で、少女が向かいに座る少女に向かって手を合わせている。頭も下げ、
拝み倒さんばかりの勢いだ。
「え、ええっと、お店ってマグナハウスのことだよ、ね……?」
「当たり前じゃない」
「突然どうしたの?」
「オルガさんが風邪なの。それで今夜のステージに穴が空きそうなの。お願いユキちゃん、
私を助けると思って! あ、もちろんギャラはちゃんと払ってもらえるようにするから!」
「ええっと、お金はまあいいんだけど、急に言われても練習とか……」
「それは大丈夫! 台本は簡単だし私も一緒だから!」
「え、うーん、今夜は暇だけど……」
「よかった! それじゃすぐ行きましょう!」
 頼み込んでいた少女が、勢いよく立ち上がると片手で伝票を取り、もう片方の手でもう一人の手を取った。
「え? え?? あの、うわ、サキちゃん待って!」
 サキと呼ばれた少女が、半ば引き摺るようにユキと呼ばれた少女を引っ張っていく。
 今日の昼過ぎの出来事である。

                    ● ● ●

「ユキ、お茶を淹れて頂戴」
「はい、お嬢様」
 ライトに照らされたステージの中央に置かれた籐椅子に、エプロンドレスの少女が座っている。
少女は傍に控えるメイド服の少女にお茶の用意を命じる。メイドの少女はティーワゴンに用意
された茶器を使い、たどたどしい手つきで紅茶を淹れていった。
「……ねえユキ、あなた最近、アキさんとはどうなの?」
 お湯の中で茶葉が踊るのを待つ間に、ドレスの少女がメイドに問い掛けた。
「どう、と仰られますと?」
「もう、鈍いわね」 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/11/14(土) 16:04:19 ID:gUk/SEwH<> 「申し訳ありません」
 メイドの少女が紅茶をサーバーに移しながら応える。メイドの少女はティーカップに紅茶を注ぐと、
ティーカップにクッキーを添えてティーテーブルに置いた。
「どうぞ、お嬢様」
「ありがとう。……ん、美味しいわ」
「ありがとうございます」
 ドレスの少女は紅茶を一口飲むと、話を戻した。
「で、アキさんとはどうなの?」
「どう、と仰られましても……」
「もう。じゃあはっきり言うわよ。最近アキさんに抱いてもらってる?」
「お、お嬢様、はしたないです!」
「なによ、他に聞いてる人間もいないわよ。それでどうなの?」
「え、ええっと、その、先週、土曜の夜に……」
「ふうん。ユキのことだから、きっとベッドの中ではすごく乱れたんでしょうね」
「お嬢様! わ、私、そんなに乱れたりしません!」
「嘘。ユキったら淫乱マゾの雌豚なんだから」
 お嬢様と呼ばれていた少女――サキはやにわに立ち上がると、メイドの娘――ユキの腕を取った。
「きゃっ!」
「だって、ほら」
 サキの掌が、スカートの上からユキの股間に押し当てられた。撫でさする動きで、ユキの股間を刺激する。
「ユキのおちんちん、もうこんなになってるわよ……」
「やっ、嫌です、お嬢様、やめて……」
「うふふっ、嫌なら振りほどけば?」
「あっ、ふあっ、やっ、いやあっ……」
 ユキの足ががくがくと震える。サキはユキの腕を引っ張ると、先ほどまで自らが座っていた
籐椅子にユキを座らせた。
「――ユキ、足を上げなさい」
「……」
「ほら、早く」
 しばらくためらった後、ユキはおずおずと足を上げた。踵を椅子の座面に乗せ、脚を
Mの字の形に開いた姿勢になる。
「よく見えないわ。自分でスカートをめくって」
 ユキの手が、言われるままにスカートの裾をつまむ。白いショーツと、同じく白のガーター
ストッキングが剥き出しになった。
「……もうこんなに」
 サキの指が、ショーツからはみ出したユキのものの先端をくすぐる。それは既に固くなり、
透明な蜜に濡れていた。
「ふふっ、ユキ、これはなあに?」
「ユ、ユキの、お、おちんちん、です……」
「どうしてこんなに固くなってるの?」
「お嬢様が、いじるから……」
 頬を真っ赤にしたユキは、俯きながらか細い声で応える。それに対して、サキは愉快そうな
声で質問を続けていった。
「ふうん。ユキは無理やりされて感じちゃうんだ。さすがマゾ豚さんね」
「いや、言わないで、下さい……」
 ユキの哀願を無視し、サキの手が再びユキの股間をいじり始める。
「あ、ユキのおちんちん、ぴくぴくしてる。こっちはどうかしら?」
「ひゃうっ!」
 サキの指が、ショーツの上からユキの後ろの蕾をぐりぐりと抉る。入り口からわずかに
めり込んだだけだが、不意をつかれたユキは甲高い悲鳴を上げた。
「あ、ひくひくしてる。ユキったら、こっちにも欲しくてしょうがないのね」
「あっ、ああっ、ひゃんっ!」
 ペニスとアヌスを責められて、ユキが悲鳴と喘ぎを上げる。それに煽られるように、
サキの責めが激しさを増していった。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/11/14(土) 16:04:53 ID:gUk/SEwH<> 「ほら、こんなに感じて。ユキの、変・態・さん♪」
「い、いやぁ、変態じゃぁ、ないでぇ、すぅ……」
「あ、強情ね――これでも?」
 ずぶっ。
 サキの右手の中指が、ショーツの脇からユキの中にもぐりこんだ。ユキ自身の蜜を潤滑液にして、
一気に根元までが押し込まれる。
「! ふあっ、ひゃあん!」
「うわあ、ユキのお尻まんこ、すごい締め付け。私の指がちぎれそう」
「おじょっ、お嬢様っ、ぬいてっ、抜いてえぇっ!」
「うふふ、やあよ。ほらっ!」
 ぐりっ。
 サキの右手が捻られ、抽送された。敏感な粘膜をこすり上げられ、ユキが絶叫を上げる。
 更にサキは、ユキの前立腺に刺激を加えていった。指先を前立腺の裏側に当てると、
転がすようにして刺激を加える。
「あっ、あっ、ふあっ、あんっ!」
「ほら、どうなの、ユキ? こんな風にされて、感じてるんでしょ!?」
 ユキが絶頂しそうになると、サキは巧みに刺激を弱める。絶頂寸前の、しかしぎりぎりの
状態を保ちながら、サキはユキを責め続けた。
「も、もう、ゆるしてぇ、くださあぃ……」
「もう一度聞くわよ。ユキは淫乱で変態のマゾ雌豚よね?」
「ふあぃ、ユキはぁ、マゾ豚、ですぅ――っ!」
 ごりっ。
 ユキが答えると同時に、サキの指先がユキの前立腺にえぐるような刺激を与える。その
刺激に、ユキのペニスは絶頂を迎えた。
 どぷっ、とくん、とくん……。
 ユキのペニスが白い液体を放出する。それはメイド服に降りかかると、濃紺の布地を
白濁で汚していった。
「……ふふっ」
 放心して荒い息をつくユキを見下ろしながら、サキは笑いを漏らした。ユキを見下ろす
目は、さながらネズミを前にした子猫の目だった。
「ねえユキ――これを見て」
 ユキの中から右手を引き抜くと、サキはティーワゴンの下段から小箱を取り出した。
 蓋を開け、ユキに中身を見せる。
「今からこれをね、あなたの中に入れるの。いいわよね?」
「ふぁい、お嬢様の、ご自由に……」
「ふふ、素直になったわね。いい子よ」
 笑いながら、サキは小箱の中身を取り出した。
 それは、太い張型だった。
 先端には鶏卵ほどもある亀頭が載り、竿の部分は子供の腕ほどの太さがある。更にその竿は
無数の疣で飾られ、全体が黒いこともあって禍々しいといってもいい雰囲気をたたえていた。
 サキがそれを客席に向けてかざすと、フロアのあちこちから驚きの声が上がった。一見
ミドルティーンの少女――少年の尻には、あまりに凶暴に過ぎる代物だったからだ。
 サキが張型にローションを振りかけるのを、ユキは焦点の合わない目でぼんやりと見ていた。
それはまるで、これから起きることを理解できていないようにも見える表情だった。
「さて、じゃあいくわね」
 張型の先端がユキのアヌスに押し当てられる。
 客席には、緊張したような空気が張り詰めていた。
「はい……」
 ずぶり。
 先頭の丸みが、ユキのアヌスを押し広げる。ユキのアヌスは柔軟に広がると、ゆっくりと
押し込まれていく張型を難なく飲み込んでいった。
 客席から流れてくる驚きに満ちた空気をよそに、ユキのアヌスは巨大といっていい張型を
根元近くまで飲み込んでいた。
「入ったわ。どう、ユキ?」
「太い、です、んんっ」
「そう――ほら、自分で押さえて」
 サキが手を離すと、張型が重みで抜け落ちそうになる。膝下をくぐったユキの右手が、
張型の底面を押さえてそれを押しとどめた。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/11/14(土) 16:07:50 ID:gUk/SEwH<> 「ふふっ。ねえ、ユキ、これを見て」
 サキの両手が、自らのスカートの裾をつまむ。めくり上げられたスカートの下には、
固く勃起し、ショーツから頭を飛び出させているペニスがあった。
「あ、お嬢様も……」
「ユキがエッチだから、私のもこんなになっちゃった」
 そう言うと、サキは腰をユキの顔に近づけていった。ペニスの先端が、ユキの口元に近づいていく。
「ユキのお口で、して頂戴……」
「……はい」
 可憐な唇が、そっとペニスに口付ける。始めは先端にキスするように、それからキャンディーを
舐めるように……。ユキの奉仕が進むにつれて、サキの呼吸も荒くなっていった。
 同時に、ユキの右手に支えられた張型が、緩慢な動きでユキの後ろを犯していた。肛門が
うごめく様子が、外からもはっきりとわかる。
 更に、左手はブラウスの上から胸をもみしだき、ユキ自身を快楽責めにする。
 自らスカートをめくりあげて荒い息を吐く少女――少年と、そのペニスを咥えながら極太の
張型で自慰をするメイド。
 普段のステージとは異質な情景に、客席にも異様な興奮が立ち込めていた。
 やがて、長いような短いような時間の後、ステージはついにクライマックスを迎える。
「あぁ、ユキ、私、もう駄目……。ユキのお口で、受け止めてね……」
 サキが限界を迎え、熱い液体をユキの口内に解き放った。
 どくん。どくっ、どくっ……。
 喉に放たれるそれを、ユキがごくごくと飲み下す。その喉の動きは、客席からも見て取れた。
 サキの放出したものを飲み下しながら、ユキも再びの絶頂を迎えていた。ユキのペニスが
再び精を放ち、張型を咥えたアヌスがひくひくと蠢く。そのタイミングからすれば、口腔を
精液で汚されたことで絶頂したのは明白だった。
 やがて、射精の余韻から覚めたサキがユキの口からペニスを引き抜いた。同時にユキの
右手が脱力し、張型がアヌスから抜け落ちた。凶悪な形をしたゴムの塊が転がり落ちて、
ごろりという音が響いた。
 目を閉じて荒い呼吸をするユキの頬に口づけてから、サキは客席に向かって一礼した。
客席から、大きな拍手が湧き起こった。

                                     ―了―

*** back stage ***

ノル ・ヮ・)「ありがとう、ユキちゃん。おかげで助かったよ!」
リリ;・▽・)「うう、なんだか晒し者だよう」
ノル ・ヮ・)「うふふっ、でも気持ちよかったんでしょ?」
リリ //▽//)「……うん」
ノル ・ヮ・)「また今度アルバイトしない? もっと恥ずかしく虐めてあげるよ」
リリ;//▽//)「……か、考えておく」

――――――――――――――――――――

ここまで。
まったくもー、規制解除と同時に運営板に突撃するお馬鹿さんは同じプロバイダから消えてほしいのですよー。
「False Princesse」の続きはちょっと難航気味です。プロットは出来ているのですが、シーンがうまくつながらなくて。
他のと平行で進めていきますので、気長にお待ちくださいです。

壁|ノシ ソレデハ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/11/16(月) 01:26:00 ID:q4FBZI8c<> GJ! <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/11/18(水) 11:51:52 ID:h6q0yv1Q<> キテターーーーー!
GJ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/11/22(日) 00:27:02 ID:9+vPG62i<> よくやった

ジッパーを下ろし続けた甲斐あった <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/11/22(日) 15:21:45 ID:H2gSVpVV<> gj〜! <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/11/22(日) 16:46:26 ID:ij2a7DtK<> 壁|・_・) ドウモー

今回の話は「M字開脚で指で責められていっちゃうメイドさん」というシーンを書きたくなったのが最初で、
メイドと主人の組み合わせを色々変えてプロットを考えてみました。

 茉莉香「ご主人様〜♥ 今日は何でも言いつけてください♪」 ノノル ・ヮ・ル

とか

 アキ「リカちゃん、見て見てこのドレス。買っちゃった〜♪」 ||イ ・ω・)

という没案の果てにサキ×ユキになりました。サキがSっ娘、ユキがMっ娘なので、
サドっ気のあるお嬢様×マゾっ気のあるメイドという配役にぴったりでした。
もったいないので没案もどこかで使いたいですね。

壁|ノシ デハマタ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/11/30(月) 00:39:21 ID:3VXRsD44<> ほしゅほしゅ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/12/05(土) 16:20:55 ID:LFvo4GUZ<> いいかげん誰か書けよ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/12/06(日) 08:53:20 ID:tw+ZAs3/<> っ 言い出しっぺの法則 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/12/12(土) 01:14:42 ID:Pz7XSHfA<> ほ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/12/12(土) 09:35:17 ID:WdyA6WNT<> 壁|・_・)ノ ハーイ

――――――――――――――――――――

* Mom & Baby *

 ずっ、ずずっ、ちゅぱっ。
 ユキのお口がリカさんのおちんちんを責めます。強く吸引するたびに、リカさんがいやらしい声を上げます。
「んっ、くふっ、はあっ……」
「リカさんのおちんちん、や〜らしいんだ。こんなに固くなって、おつゆいっぱい零して……」
「あっ、やだ、やめて、ユキちゃん……」
「駄〜目で〜す♪」
 今日はお姉ちゃんとお姉さまが二人きりで過ごす日。ユキとリカさんも、一緒のホテルの別の部屋をとっています。
 お姉さまの誘いで四人で映画を見て、夕食を食べた後二手に分かれてホテルに入りました。きっと今ごろ、
お姉さまたちも……。
「――リカさん、もう我慢できないんですか?」
「……うん」
 一緒にお風呂に入った後、ユキはリカさんを押し倒しました。
 リカさんと二人きりになるとなぜかユキはSモードになってしまいます。
 ユキは自分のことをMだと思っているし、実際ユカお姉さまやアキお姉ちゃんといるときはそのとおりなのですが、
なぜかリカさんと二人きりの時だけサド気が出てくるのです。
 いつも後でリカさんに謝るのですが、リカさんは「いいのよ」って言って許してくれます。その時は『甘えちゃ
いけないなあ』と思うのですが、リカさんと二人きりになると自分が別人のようになってしまいます。
 今もユキはリカさんのおちんちんを散々焦らし責めにして、更に言葉で嬲っているのでした。
「リカさんったらエッチ。きっと、毎日お姉ちゃんの気持ちいいお尻を犯してるから、おちんちんが我慢するってことを
忘れちゃったんですね?」
「ああ、やめて、ユキちゃん……」
 顔を赤くしたリカさんが、いやいやをしながら弱々しい抗議をしてきます。それを見ると、ユキの中の加虐心が
むくむくと大きくなっていきます。
「くすくす♪ それじゃあ、エッチでいやらしくてこらえ性がない雌豚なリカさんの可哀想なおちんちんを、
ユキの中に入れさせて上げますね」
 リカさんにそう告げると、ユキはリカさんのおちんちんをまたぐ位置に移動しました。
 膝立ちになったユキの両脚の間に、仰向けに寝転がるリカさんのお腹があります。
 ユキは体を捻って後ろ手にリカさんのおちんちんをつかむと、その先端をお尻の間に導きます。
お尻の入り口で先端を捉えると、ユキは座り込むように腰を落としました。
「んっ、ふあっ、リカさん、とっても固〜い♪」
 リカさんのおちんちんがずぶずぶとユキの中に入ってきます。
 普段これがお姉ちゃんのお尻を責めてるのかと思うと、なんとなく倒錯した嬉しさがこみ上げてきました。
 普段お姉ちゃんのお尻を犯しているのと同じおちんちんに、ユキのお尻が犯されてる。
 お姉ちゃんも普段こんな風に感じてるのかな?
 ユキが今感じているのは、普段のお姉ちゃんと同じ感覚なのかな??
 そんなことを考えている間に、お尻から湧き上がった快感が腰全体に広がっていきます。
 お尻もおちんちんも、それどころか下半身全部が溶けちゃったような気がします。
「あっ、あはっ、ふあぁっ……」
 ずっ、ずずっ、ずちゅっ、ずぷっ……。
 快感に任せて、ユキは腰を振りました。
 腰をグラインドさせると、入り口がこじ開けられるような刺激があります。腰を浮かせると、おちんちんに
内臓を引っ張り出されるような感触があります。腰を落とすと、先端がユキの一番気持ちいいところを突付いてきます。
 リカさんをディルドー代わりにして、ユキは快感をむさぼりました。
 何分ぐらいそうしていたでしょうか、リカさんが切羽詰った声を上げます。
「ユキちゃん、私もう駄目! 出ちゃう、ユキちゃんの中に出ちゃう!」
「あははっ、いいですよ! リカさんが淫乱雌豚な証拠を、ユキの中にたっぷり出しちゃってください!」
 じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ!
 ユキはいっそう激しく腰を上下させ、リカさんのおちんちんを締め上げました。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/12/12(土) 09:37:26 ID:WdyA6WNT<> 「あっ、ああっ、うあっ!」
 どぷっ!
 ちょうど腰を落としたときに、最初の一撃がユキの中に放たれました。
 とぷっ、とぷっ、とくん、とくん……。
 リカさんの射精が、お尻の奥に感じられます。その刺激に快感を覚えながら、ユキはぶるぶると体を震わせました。
「――はぁっ、はぁ……」
「ふうっ……」
 やがて深い溜息をつくと、ユキはお尻からリカさんのおちんちんを引き抜きながらベッドに横たわります。
リカさんとならんで寝転がりながら、ユキは自分の中の加虐心が急速に萎んでゆくのを感じていました。
「……ごめんなさい、リカさん」
「いいのよ。いつも言ってるでしょう?」
「……ありがとう、ございます」
 その後は二人とも無言でした。ゆっくりと落ち着いていく呼吸音だけが聞こえていました。
「……シャワー、浴びる?」
「すいません、腰ががたがたです……」
「うふふ、激しかったものね」
 リカさんはそう言うと、ティッシュとタオルで自分とユキの体を拭き始めました。いつのまにか零れ出していた
ユキの精液で、二人のお臍から下はどろどろになっています。
「うふふ、まるでお漏らしね?」
 リカさんがユキをからかいます。今度はユキが顔を赤くする番でした。
 一月ほど前の温泉旅行以来、ユキのおちんちんは精液を勢いよく飛ばすのではなく、とろとろと溢れ出すように
こぼすようになっています。といっても常にそうなるわけではなく、バイブやディルド、あるいは自分の指でお尻を
弄る時だけですが……。
 最初はおちんちんが緩くなってしまったのかと思って慌てたのですが、普段の生活では特にそんなことは無く、
ただお尻で気持ちよくなったときだけお漏らしのように精液が零れてくるのです。
「あっ、そうだ!」
 ユキの体を拭き終わったリカさんが、急に大きな声を上げました。
「ちょっとそのままじっとしててね、ユキちゃん」
 リカさんはそう言うと、バスルーム前のハンガーからバスタオルとバスローブを二つずつ出してきました。
 何をするのかな? と思いながら見ていると、リカさんは縦に半分に折ったバスタオルをユキの腰の下に敷きました。
更にもう一枚も半分に折ると、それを今度は先ほどのものと直角に、ユキの下に敷きます。ちょうどアルファベットの
Tの字の形になるように……。
「リ、リカさん? ま、まさか……!?」
「あ、分かっちゃった? はーい、ユキちゃん足あげて〜。綺麗綺麗しましょうね〜」
 リカさんはそう言うと、ユキの足を持ち上げて、縦に置いたタオルでユキの股間を包みました。ついで今度は、
横向きに強いたほうの両端をユキの腰に回して、腰の前で軽く縛ります。
 つまりこれは――
「オムツですか!?」
「うふふ、これでお漏らししても大丈夫でちゅよ〜♪」
 リカさんは更に、ユキを抱き起こしてバスローブを着せました。ただし、腕をきちんと袖に通させず、余った袖を
胸の前で結んでしまいます。お包み代わりという事のようです。
「やっ、やだやだ、ほどいて下さい!」
「あらあら夜泣き? きっとおっぱいが欲しいのね」
 自分もバスローブを羽織ながら、リカさんが言いました。
「はい、おっぱいででちゅよ〜」
 ルーズに着こんだバスローブから左の乳房を出しながら、リカさんはユキを抱き起こしました。
ユキの口にその乳房の先端が押し当てられます。
 なんだかとても嬉しそうなリカさんを見ていると、ユキはなんとなく抵抗する気が無くなってしまいました。
リカさんの乳首に口をつけると、乳首全体を口に含んで吸い上げます。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/12/12(土) 09:39:14 ID:WdyA6WNT<>  ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ。
 無心にリカさんの乳首を吸っているうちに、ユキの頭の中はぼうっとしてきました。
 すごくリラックスしたような、なんだか何もかも解放されたような、本当に赤ちゃんのころに戻ったような……。
軽くゆすられながら頭を撫でられていると、どんどん何も考えられなくなっていきます。
 いつのまにか襲ってきた眠気に、ユキは逆らわずに身を任せました。

                                    −了−

*** Next morning ***

||イ;・ω・) 「オ、オハヨー」ヨレヨレヨタヨタ
川o ̄ー ̄)゚* 「おはよう、二人とも」ツヤツヤテカテカ
ノノゝ・ヮ・ノ 「おはよう――アキちゃん大丈夫?」
||イ;・ω・) 「ウン、ダイジョウブダイジョウブ、アハハー」フラフラ
ノノゝ;・ヮ・ノ 「夕べ一体何をやってたのよ?」
川 ゚ー゚) 「大した事じゃないわよ。あんたたちこそどうなのよ?」
ノノゝ・ヮ・ノ 「うーん、こっちはねえ」
リリ;・▽・) 「リ、リカさん!」
ノノゝ・ヮ・ノ 「……。うふふ、大した事じゃないわ」
||イ ・ω・)川 ゚ー゚) 「???」

*** A day later ***

リリ //▽//) 「あ、あの、リカさん……」
ノノゝ・ヮ・ノ 「なあに、ユキちゃん?」
リリ*//▽//) 「ま、また今度、一昨日みたいに……」
ノノゝ;・ヮ・ノ 「あっ、あら?」

――――――――――――――――――――

ユキが変な性癖に目覚めてしまったかもしれないです。 ;^^)

壁|ノシ ソレデハ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/12/12(土) 23:30:13 ID:Pz7XSHfA<> 新作キテタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
GJ! <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/12/16(水) 00:50:07 ID:pjtWRON6<> リカママ(*´д`)ハァハァ <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/12/19(土) 13:41:05 ID:yj8G9cwV<> 壁|・_・)ノ オイスー

────────────────────

* False Maiden *

 父の借金の取立人だという人に連れられて私がサー・ローレンスのお屋敷の門をくぐったのは、
小雪のちらつく寒い冬の日のことでした。
 ちょうどそのとき、お屋敷の前庭には馬車が一台止まっていました。ドレスに身を包んだ
綺麗な女性が、恰幅のいい男性に従って馬車に乗り込むところでした。
 その女性が、ふと私に目を留めました。不思議な表情を浮かべて、私をじっと見ていました。
気遣うような、あるいは憐れんでいるような、それでいて懐かしむような。そんな捕らえどころの
無い表情でした。
 やがて馬車の中から女性を呼ぶ声が聞こえ、女性は馬車の中に姿を消しました。走り去る馬車を、
私はなんとなく見送り続けました。

                    ● ● ●

「それでは、立替金は執事から受け取っていってくれたまえ」
「へえ、旦那様。それじゃあ、あっしはこれで失礼しやす」
 取立人の人が、ぺこぺこと頭を下げながら部屋から出て行った。部屋の中には、僕とこの
お屋敷の主人らしい人、それから家政頭らしい女性だけが残った。
「あ、あの……」
「さてマイケル君、事情は承知しているね?」
「は、はい。父の借金を立て替えていただく代わりに、このお屋敷で奉公するようにと……」
「そうだ。君の父上の借金は私が全額立て替えた。だがそれは君の十年間の奉公と引き替えだ。
もし君が年限前に逃げ出したりしたら、同じ額の負債が私に対して発生することになる。それを
よく覚えておいてくれたまえ」
「はい……」
 要するに、父さんの借金のかたに僕の身柄は十年間この人に買われてしまったということだ。
でも、僕さえ頑張れば、父さんも母さんも、それにまだ小さい妹も、苦労をしなくて済む。
「以後はこちらのミセス・ゴトフリートの指示に従うように。ミセス・ゴトフリート、いつものように」
「はい」
「はい、ご主人様。さてマイケル君、あなたは今日からこのお屋敷の使用人です。態度や言葉
づかいもそれにふさわしくしてもらいますよ。それではこちらへ」
「は、はい」
 ミセス・ゴトフリートに案内されて、僕は応接間を出た。廊下を歩きながらこの先を考えて
いたけれど、まだこのときは、下男として働くんだろうぐらいにしか考えていなかった。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/12/19(土) 13:41:59 ID:yj8G9cwV<>                     ●

「こ、こんなの着れません!」
 使用人の支度部屋に、僕の声が響き渡った。ミセス・ゴトフリートに渡された衣服に
驚いたからだった。
「マイケル、先ほどのご主人様のお話を忘れたのですか?」
「で、でも――僕、男の子ですよ!」
 手渡されたのは、紺色のワンピースドレスと白いエプロンに、髪留めのヘッドキャップ。
つまりは、侍女用の、女物の衣服だった。シミューズやドロワーズといった、女性用の下着も
用意されてる。
「関係ありません。一つ教えておきます。このお屋敷に女性はひとりもいません」
「え? でも……」
 応接間にお茶を運んできた金髪の人、廊下の窓ガラスを磨いていた背の高い人、それに
この部屋に入ったときに入れ替わりで出て行った人。少なくとも三人の侍女を僕は見かけている。
それに、目の前にいるミセス・ゴトフリートだって――。
「ご主人様のお眼鏡にかなった者は、侍女・女中として働いてもらうのがこのお屋敷の決まりです。
あなたには、侍女として働いてもらうことになります」
「そ、そんな……」
「断ることは許されません。それともあなたは、お父上に新しい負債を負わせたいのですか?」
「……」
 僕は言葉に詰まる。それだけは出来ない。
 父さんが事業の失敗でこしらえた借金は、まともに働いて返せる額じゃなかった。
 あのままなら、僕や父さんが炭鉱労働のような仕事をするだけではなく、母さんと妹もきつい
仕事をしなければならなかったろう。下手をすれば、売春婦にまで身を落としかねない。
 わずかの逡巡の後、僕は侍女服に手を伸ばした。
 ちょっと女装するぐらい、まだ我慢できる。
 僕は自分に言い聞かせながら、シャツのボタンを外していった。

                    ●

 ごとっ。
 スープ皿が、テーブルクロスの上で鈍い音を立てた。
「ミカエラ、食器を並べるときに音をさせてはいけません!」
「は、はい、申し訳ありません!」
 ミセス・ゴトフリートの叱責に、僕は身を縮ませた。
 今は、毎日が勉強だ。
 掃除、洗濯、裁縫といった仕事を覚えながら、接客のための礼儀作法も叩き込まれる。
お客様の前で恥ずかしくない綺麗な歩き方や、丁寧な言葉づかいもだ。夜会でお相手を
するためのダンスに、お話し相手になるための古典教養、現代文学。刺繍や、花の世話の
しかたなども。
 使用人仲間の食事の準備や衣服の洗濯も、持ち回り当番で順番にやる。
 詰め込まれることを覚えながら仕事をこなすのに精一杯だった。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/12/19(土) 13:42:37 ID:yj8G9cwV<>                     ●

 春になるころには仕事も一通り覚え、どうやら叱責されることもなくなってきた。
『あの薬』を手渡されたのは、そんなころだった。
「ミカエラ。今日から毎晩寝る前に、これを一粒ずつ飲みなさい」
「これは何のお薬ですか?」
 ミセス・ゴトフリートに手渡された硝子瓶を、僕は目の前にかざしてみた。
 ラベルのようなものは何も無く、ただ薄茶色の瓶に小さな丸薬が詰まっている。
「あなたが知る必要はありません。忘れずに飲むように。いいですね?」
「はい、ミセス・ゴトフリート」
 何の薬なのかは気になったけれど、この屋敷の中で僕には拒否権は無い。
 異変に気がついたのは、薬を飲み始めて半月ほどたったときだった。
 シャワーを浴びて、タオルで体を拭いていたときだ。
 胸を拭くときに、なにか、違和感があった。
 タオルが胸の先端をこするたびに、柔らかい刺激が胸の頂から走る。
 ふとそれに気がついた僕は、自分の胸を見下ろしてみた。違和感が強まり、僕は自分の胸に
手を当ててみた。
 ――膨らんでいる?
 覚えている限りでは筋肉もほとんど無く、触ると下の骨の形が分かるようだった僕の胸に、
柔らかい脂肪の塊が出来ていた。
 掌で探ってみると、厚さはほんの半吋(インチ)ほどだけど、これは確かに――。
 あまりのことに呆然としていた僕は、肩をつかまれて揺さぶられるまで、同僚が傍に
来たことにも気がつかなかった。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/12/19(土) 13:43:39 ID:yj8G9cwV<>                     ●

「ミカエラ、今夜九時に、私の寝室に来なさい」
「? はい、ご主人様」
 初めて夜伽に呼ばれたのは、初めてこのお屋敷に着てから半年ほど後、そろそろ夏の
気配が感じられるころだった。
 夜の九時、僕はご主人様の寝室の扉をノックした。
「誰かね?」
「ミカエラです、ご主人様」
「入りなさい」
「失礼します」
 寝室に入る。僕の姿を見ると、ご主人様は何かの本を閉じ、それをナイトテーブルに置いた。
「仕事のほうには慣れてきたようだね」
「はい、おかげさまで」
「私より、ミセス・ゴトフリートのおかげだろう?」
「あ、はい……」
「さて、今夜君を呼んだのは他でもない。君が感じているであろう、疑問に答えようと思ってね」
「疑問……」
「どうして女装させられているのか、毎晩飲まされている薬はなんなのか、気になっていないか?」
「……気になります。何故なんですか?」
「その前に確認しておこうか。君は、パーティーの夜に同僚が一晩帰って来なかったり、時々
二、三日出かけるのには気づいているね?」
「はい……」
「あれはね、一晩客人の相手をしたり、気に入りの客に呼ばれて外で相手をしたりしているのだよ。
ここまで言えば分かるだろう?」
「それって、つまり、春を、ひさいでいるってこと、ですか……?」
「そうだ」
「で、でも、みんな、男ですよ!?」
「世の中にはね、それがいいっていう人間もたくさんいるんだ。この屋敷は、そういう人間たちの
ために、男の子を女の子に作り変える場所なんだよ」
「そ、それじゃ、私も、そのために……?」
「そうだ。先に言っておくが、君に拒否権は無い。君の家族に新しい借金を負わせたくなかったらな」
 目の前が真っ暗になる、という経験を初めてした。自分がこの先何をしなければいけないのか
わかると、まるで底無しの穴の縁に立った気分になった。
「まあそう絶望することも無い。これはこれで気持ちのいいものだ。君もそれを楽しめばいい」
 ご主人様はそう言うと、僕の侍女服の釦(ボタン)を外し始めた。その晩のその後のことは、
よく覚えていない。
 おちんちんをしごかれて、精液を搾り取られたこと。
 胸をひたすら舐められて、そこが気持ちいい場所だってことを教えられたこと。
 お尻の中を指で責められて、おちんちんに触らずに精を出させられたこと。
 それらの記憶が、断片的に積み重なっているだけだ。
 確かなのは、男性同士でもとても気持ちいいという記憶が僕の中に刻み込まれたということだった。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/12/19(土) 13:44:11 ID:yj8G9cwV<>                     ●

「はい、そうです。そこで舌で包み込むように」
「ミカエラのお尻、私の指を締め付けてきますわ」
「おちんちん、びくびく震えてますよ」
 ミセス・ゴトフリートのおちんちんを舐めながら、お尻をいじられ、自分のおちんちんを観察される。
 新しく増えた『学習』の恥ずかしさに、僕の心は張り裂けそうだった。
 僕は通常の仕事の量を減らされ、代わりに毎晩『学習』という名目の調教を受けていた。
 ミセス・ゴトフリートや同僚たちを相手に、手や口を使っておちんちんを慰める方法を学ぶ。
出てきたものを綺麗に飲み干すまで、許されることは無い。
 同時に休み無くお尻の穴をいじられる。筆で嬲られたり、指を差し込まれたり、時には
おちんちんを模した張型をつきこまれたり。お尻だけで絶頂できるようにと、さまざまな
刺激が与えられた。
 そして週に一度、学習結果を見せるためにご主人様の寝室に赴く。
 全身の気持ちいいところを責められて絶頂し、ご主人様のおちんちんを咥えて舐めしゃぶり、
最後に白い液体を飲み干す。僕が絶頂を極めたり上手にしゃぶるたびに、ご主人様は僕を褒めてくれる。
 不思議な事に、ご主人様はけして僕の中に挿入しようとはしなかった。だから僕の後ろの穴は、
指や張形は何度も迎え入れていたけれど、男の人に貫かれたことはないという意味ではまだ処女だった。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/12/19(土) 13:44:47 ID:yj8G9cwV<>                     ●

 夏の終わりのある日、ついにその時が来た。
 その夜も、僕はご主人様の寝室にいた。
 ベッドの上に座ったご主人様に抱かれて、指でお尻を責められる。僕のおちんちんと
ご主人様のおちんちんがこすれあい、両方の先端から溢れた液体がいやらしいぬめりを与える。
ご主人様の肩に顎を乗せ、僕はひたすら喘いでいた。
 ご主人様の指が僕の中にもぐりこみ、入り口付近を往復している。けれどもその刺激は、
さまざまな張形に慣れた僕のお尻にはあまりにももどかしいものだった。
「あ、ふあっ、ご主人様あ、お尻、もっと……」
「ふむ、しかし指ではこのあたりまでだな」
 もう少し深くもぐりこんだ指が、僕の中をかき回す。お尻からの刺激に、おちんちんが
ぴくりと跳ねた。しかし依然として――。
「んっ、もっと、太いのぉ、奥までぇ」
「何が欲しいのかな。はっきり言葉にしなさい」
 それを言葉にするのはとても恥ずかしかった。それに、本当は男の僕がそれをねだるという
事は――しかしその時、僕はもう限界だった。
 僕はご主人様から離れると、ご主人様にお尻を向けてうつ伏せになった。膝を立ててお尻を
上げ、両手で尻たぶを割り開く。
「私の、この穴に、ご主人様の、おちんちん、下さい……」
 ついに言ってしまった。男であることを自分から放棄して、おちんちんをねだってしまった。
だけどそのとき、僕はもうそれしか考えられない状態だった。
「ふむ、それでは希望をかなえてあげようか」
 ぐりっ
 おちんちんの先端が肛門に押し当てられ、その先端が肉の環を押し広げる。
 ぐっ、ぐぐっ
 一番太い部分が肛門をくぐりぬけ、僕の中におさまる。
 ずぶずぶ……
 おちんちんが肉の筒を押し広げ、僕にどんどん突き刺さる。
「あっ、あっ、ああんっ!」
 どくん!
 中を掻き分けられる刺激に、悲鳴と精液を吐き出しながら僕は絶頂した。
「おめでとう、これで君も完全なレディだな」
 ご主人様はそう言うと、僕の腰を掴んで抽送を開始した。一往復毎に、奥を付かれる度に
精液を溢しながら、僕は貫かれる快感におぼれていた。
 やがてご主人様の動きが止まる。一番奥までつきこまれた状態で、ご主人様のおちんちんが
ぐっと膨れた。
 どくん! とくっ、とくっ……
 お尻の奥に、熱いものを感じた。その感触が実感となり、頭の中にゆっくり染み渡ってくる。
『ああ、殿方の精液で、種付けされちゃったんだ……』
 自分が『女』になってしまったことが、このとき実感できた。
 『僕』――『私』は、もう男の子じゃない。おちんちんをねだって、挿入されて絶頂して、
種付けされて喜ぶ『雌』なんだ。
 こうして私は、薬で変えられた体だけではなく、心の中まで女になったのでした。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/12/19(土) 13:45:17 ID:yj8G9cwV<>                     ●

 お客様のおちんちんをしゃぶりながら、別のお客様に後ろから貫かれる。舌や唇を駆使して
前のお客様に奉仕しながら、肛門を締めたり弛めたりして後ろのお客様も喜ばせてさしあげる。
 やがて後ろのお客様が果てられ、私の体内に熱い液を注ぎ込まれる。それに快感を覚えながら
前のお客様をいっそう激しく責めてさしあげると、そちらも私の口の中で果てられた。自分も
精液をこぼしながら、私はそれをごくごくと飲み干した。
 本日の夜会に参加されたお客様のうち、二人が私を求められた。双方譲らず、困った私は
二人を同時にお相手することを申し出た。硬貨を投げて前後を決められると、お客様たちは
私を上下から貫かれた。
 決闘沙汰寸前の雰囲気にご主人様も私も困惑したが、どうにか無事収まったようだ。
 二人分の精を体内に受けながら、私は二人の男性が私を奪い合ったことに喜びを感じていた。

                    ●

 今日のお客様は三人。二人は普通の殿方ですが、もう一人は私と同じ、一見女性の方です。
 二人の殿方は、以前にも一度にお相手をしたことがある方たちです。なにやらあれ以来、
すっかり意気投合してしまったのだとか。
 もう一人は、片方の殿方の連れ合いということでした。以前にはこのお屋敷で働いていたのですが、
見初められて身請けされたのだとか。いわば私の先輩です。
 三人がかりで責められて、私はすっかり脱力しています。ふだんはあまり責められない
おちんちんも、ご婦人(?)のお口での責めで二回も搾り取られてしまいました。
 寝台に横たわる私を、殿方の片方が抱き上げます。横を見るとご婦人とその連れ合いの殿方が、
脚を絡ませるようにして向かい合って座っておられます。お二人の間には二本のおちんちんが
ぴったりと寄り添って屹立していました。
 力が入らず自由の効かない私の体が、お二人の間に下ろされました。二本のおちんちんが
同時に私の肛門から侵入してきます。声も上げられない私の前に、もう一人のおちんちんが
差し出されました。上下から合計三本のおちんちんに犯され、私はほとんど息をつくことも
出来ませんでした。
 やがて体内に三人分の精が注がれると、私は寝台の上に開放されました。口と、開きっぱなしの
肛門から精液を垂れ流しながら、私は意識を失いました。

                    ●

 その地下室には、様々な奇妙な道具がありました。
 中でも一番私の目を引いたのは、三角にとがった木馬でした。その木馬の鞍にあたる
部分からは、男性の性器を模した張形が生えているのです。
 全裸で木馬にまたがらされた私は、肛門を張形に押し広げられながら、背中やお尻を鞭で
打たれました。股間に食い込む木馬の背と、お尻を責める太い張形、そして鞭。苦痛に
泣き叫ぶ私を見て、私を呼び寄せた殿方はとても嬉しそうに笑っていました。
 翌日お屋敷に戻った私は、それから三日間を寝込む羽目になりました。
 ミセス・ゴトフリートがあとで教えてくれたところでは、激怒したご主人様の働きかけで、
あの男性はこのお屋敷での夜会に参加するためのクラブを追放になったそうです。私を呼ぶ
ときには、普通に一晩をともにするだけという話だったとか。
 嘘はいけない、ということですね。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/12/19(土) 13:45:48 ID:yj8G9cwV<>                     ●

 もうすぐこのお屋敷に来て二年が経つ、という頃でした。
 私はご主人様といっしょの馬車に乗って、生まれ故郷の町にきていました。ご主人様が
ご友人とお会いになられるのに、身の回りのお世話をするためのお供としてついてきたのです。
「……確か君の家はこの町だったな?」
「はい」
「家族に会いたいかね?」
「それは――はい。でも今は……」
 私がそういうと、ご主人様は懐中時計を取り出して時間を確認されました。
「……二時間だけ、時間を上げよう。私はそこのパブにいる。この時計で四時までに戻ってきなさい」
「よろしいのですか!」
「ああ。気をつけてな」
「ありがとうございます!」
 私はご主人様の時計を借り受けると、馬車を降りました。家のほうに向かい、足早に歩を
進めます。やがて、地元で「職人通り」と呼ばれている通りのはずれ近くにきました。
 ほぼ二年目にしていなかった我が家を前に、しかし私はそれ以上足を踏み出せませんでした。
 今の私は、家族が覚えている私ではありません。毎月書いている手紙には私の身の上に
起きた事は何も書いていませんでしたから、家族は私がこんな姿になったことを知るはずも
ありません。通りに立ち尽くす私を、通行人が奇妙なものを見るような目で見ていました。
「あの……」
 背後から聞こえた声に、私は振り向きました。そこにいたのは――。
「うちに何か御用でしょうか?」
 私の記憶にある姿から二年分、美しく成長した妹でした。
「あ、いえ、その……」
「?」
 妹は首を傾げています。当然ですが、私のことを初対面の相手だと思っているようです。
私はとっさに言葉を継ぎました。
「ごめんなさい、場所を間違えたみたいです。パン屋通りというのはどう行けばいいのかしら?」
「ああ、それなら二つ向こうの通りですよ。そこの鋳掛け屋さんの脇は行き止まりになってますから、
もうひとつ先の皮細工屋さんの角を曲がってまっすぐ行って下さい」
「そう。ありがとう」
 私は、お礼を述べた後も妹の顔をじっと見つめていました。早くこの場所を離れなければ、
と思うのですが、足が動いてくれませんでした。
「……? あの、どこかでお会いしたことがありましたっけ?」
「え!? いえ、はじめてよ」
「でも……、どこかで……」
「ごめんなさい、お手間を取らせちゃって。それじゃ」
 私は妹にひとつ会釈をすると、急いできびすを返しました。妹が教えてくれた、本当はとっくに
知っていた道を通って、ご主人様の待つパブの有る通りに向かいます。歩きながら、私は涙を
こらえていました。ここはもう、私が居ていい場所ではありませんでした。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/12/19(土) 13:49:29 ID:yj8G9cwV<>  パブの店内に入ると、カウンターの席に腰掛けて店主と談笑しているご主人様の姿が
見えました。その姿を見たとたん、抑えていた涙が零れ落ちてきました。
 ドアの音に気づいた店主と、ご主人様がこちらを見ます。私を見て顔をしかめたご主人様が、
こちらに向かって歩いてこられました。
「どうした、ミカエラ?」
「いっ、いえっ、うっ、なんでもっ、ぐすっ」
「……あわせるのではなかったな」
 カウンターの席に座ると、私はハンカチで目元を抑えました。
 コトリ
 私の前に木のカップが置かれました。視線を上げると、店主の姿がありました。
「今日は冷えますからね、そいつで体をあっためるといい」
「ありがとうございます……、でも……」
「いただきなさい。それはご主人のご厚意だ」
「はい……」
 ご主人様に促されてカップに口をつけると、中身は砂糖と香料を入れて暖めたワインでした。
一口ごとに、体が芯から温まってきます。
「旦那旦那、あんなお嬢さんを一人で放り出して、しかも泣かせてちゃあ駄目でしょうが……」
「ああ、いや、ちと訳ありでな……」
 ふと気がつくと、なにやらご主人様が店主に責められています。私は慌てて言葉をはさみました。
「あ、あの、これは私が悪いんです。ご主人様は悪くないんです」
「いや、私の方こそ不思慮だった。すまなかったな」
「いえ、そんな! 私があの時……」
 お互いに謝る私とご主人様を見て、店主が噴き出しました。
 その日の晩、お屋敷に帰った私はご主人様の寝室に呼ばれました。ご主人様に貫かれ、
その腕の中でもだえながら、私はこのお屋敷が自分の居場所なんだと、強く感じていました。

                              <TO BE CONTINUED>

────────────────────

次回に続きます。
舞台背景としては、19世紀のイギリスっぽい雰囲気を想像してくださいです。

>>140
ドモー

>>141
リかもママさんプレイが気に入りそうな予感w

壁|ノシ ソレデハ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/12/19(土) 14:55:51 ID:DTbMwkQZ<> GJJ

ていうかBLUEさんいつも餌をありがとうございます <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/12/19(土) 21:10:49 ID:8xNSiALv<> おお、すごくいい雰囲気出てますねえ。なんかこう、「エマ」「シャーリー」の世界だ。
これは続きがものすごく楽しみです。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/12/22(火) 17:15:26 ID:01HVSAvJ<> 壁|・_・)ノ ツヅーキ!

────────────────────

 サー・アーサーがはじめてサー・ローレンスのお屋敷を訪れられたのは、私がお屋敷で
働くようになって三年目の春のことでした。
「こちらがアーサー君です。彼の父上とはいささか面識がありましてね」
「左様ですか。サー・ロナルドのご紹介とあれば問題はないでしょう。当クラブへようこそ、
サー・アーサー」
「ありがとうございます」
 常連の方が、アーサー様をご主人様に紹介しています。応接室にお茶を運んできた私の
耳に、自然と三人の会話が入ってきました。ティー・ワゴンの上でお茶をポットから注ぎながら、
私は『この方もこのクラブに参加されるということは……』と考えていました。
 トレイにソーサーとティーカップを載せ、お客様とご主人様の前に順番に置いていきます。
ワゴンにトレイを戻し、退出しようとしたときでした。
 お客様、サー・アーサーが、私のことを見つめておられます。
 私はなんとなく気恥ずかしくなって、思わず目を伏せました。
 視界の隅で、サー・アーサーも慌てたように顔を伏せられたのが見えます。
「そ、それでは失礼します」
 私はティー・ワゴンを押して応接室を後にしました。ふと気がつくと普段より早足になっていて、
ティー・ワゴンの上でポットやトレイがカチャカチャと音を立てています。
 いけない、いけない。
 こんな歩き方をしていては、ミセス・ゴトフリートに『お客様の前で不作法な歩き方をしては
いけません!』と怒られてしまいます。私はひとつ深呼吸して自分を落ち着かせ、歩調を整えました。

                    ●

 二日後の夜、定例の夜会が開かれる夜です。
 この日の午後、侍女たちは順番にお風呂を使い、体を丹念に磨きます。さらに侍女服の下には、
普段着用のそっけない下着ではなく、飾編みで装飾された絹の下着を身にまといます。
 夜会は立食形式のパーティーで、そこかしこにできた人の輪の間を、トレイを持った侍女や給仕
たちが歩き回ります。
 やがて夜がふけてくると、時折誰かが侍女を連れ出して姿を消します。
 私に声がかけられたのは、葉巻の灰がたまった灰皿を交換して灰を捨てて戻ってきたときでした。
「あの……」
「はい。御用でしょうか」
 テーブルに灰皿を置いて振り向いた私の前に、先日応接室で見た顔がありました。
 確か、サー・アーサーと呼ばれていた方です。
「その……いいかな?」
「……はい。どうぞお望みのままに」
 ちょうどそばを通りかかった給仕に目配せをして、ここから離れることを無言で告げます。給仕は
軽く頷くと、侍女たちを取り仕切っているミセス・ゴトフリートの方へと向かいました。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/12/22(火) 17:17:34 ID:01HVSAvJ<>                     ●

 私はサー・アーサーを先導して、パーティーが行われている広間を後にしました。そのまま
階段を上がり、二階にある客用寝室のほうに案内します。
 この夜だけはわざと半開きにされている扉が、すでに五つ閉じられています。私は廊下の
角から六つ目の、半開きのドアをあけました。
「こちらへどうぞ」
「あ、ありがとう」
 サー・アーサーの後に続いて寝室に入りながら、私は少々戸惑っていました。
 サー・アーサーはどうもかなり緊張されているご様子です。
 普段お相手をしている方たちなら、この時点ですでに私を抱きすくめたり、あるいはベッドに
押し倒そうとして居られます。ところが、サー・アーサーは戸惑ったように私を見つめるばかりです。
 落ち着いて考えてみると、サー・アーサーはこの夜会には初めてのご参加です。もちろんどんな
趣旨の夜会なのかはご承知なのでしょうけれど、実際にこうなってみるとどうしていいのかわから
ないのかもしれません。クラブにも加わったばかりですし、もしかしたら私たちのようなものを相手に
されるのも初めてなのかもしれません。
「どうかお楽になさってください。サー・アーサーのお好きなようになさってよろしいんですよ」
「あ、うん。そうだね……」
「それとも、私におまかせになられますか?」
「そう、だね、じゃあ、貴方に全部任せるよ」
「はい、承知いたしました」
 私はまず、サー・アーサーの衣服を脱がせました。皺にならないように、丁寧にたたんで衣装
掛けにかけます。
 サー・アーサーをベッドに誘うと、まずはお口での奉仕から取り掛かりました。
 ベッドのふちに腰掛けたサー・アーサーの両足の間にひざまずいて、股間のものを口に含みます。
先端に口付けし、竿を舌でなめ上げ、睾丸を口に含んで転がします。再び先端に戻り、亀頭を口に
含みます。唇でしごきながら、下で先端をつつき、右手で竿をしごきながら、左手で睾丸をもてあそびます。
 やがてサー・アーサーの息遣いが荒くなり、その男根は不規則に震え出しました。
 そろそろ限界かな、と思った私は、確認をとるつもりで顔をあげました。
「このまま私の口に出されますか? それとも――」
 顔を上げると、サー・アーサーの視線と私の視線が正面からぶつかり合いました。
 どうやら、男根を咥えている私の顔をずっと見ておられたようです。私はなぜか気恥ずかしくなりました。
今まで散々同じような事をして、たくさんの方に見られてきたというのに。顔が熱くなり、頬が紅潮している
であろう事がわかります。
「あの……」
「……君の、中に」
「はい」
 私はサー・アーサーからいったん体を離すと、侍女服をその場で脱ぎ捨てました。
 エプロンとワンピースが絨毯の上にわだかまり、その上に絹の下着も脱ぎ捨てます。髪留めと長靴下だけは
残した格好で、私はサー・アーサーをベッドの上に誘いました。
 ベッドに寝転んでいただいたサー・アーサーの腰をまたぐと、私のおちんちんがサー・アーサーの目の前に
晒されました。何か不思議なものを見るような視線で、私のものを凝視しておられます。私は思わず、両手で
おちんちんを隠してしまいました。
「あの……」
「! す、すまない! いやその、どう見てもレディなのに、男根があるとか不思議だなと、い、いや、
悪い意味じゃなくて――」
 サー・アーサーがしどろもどろの口調で弁解をされます。私は慌ててそれをさえぎりました。
「あ、いえ、その、こちらこそ、失礼な事を――」
 二人の台詞が途切れ、お互いの視線が正面から絡み合います。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/12/22(火) 17:24:11 ID:01HVSAvJ<>  ぷっ。
 くすっ。
 次の瞬間、二人して噴き出していました。
「……それでは、いきますね」
「あ、うん、よろしく……」
 私はサー・アーサーの男根を右手で掴むと、自らの蕾にあてがいました。そのまま腰をおろすようにして、
ゆっくりと飲み込んでいきます。
「んっ、んんっ、はぁっ……」
 やがてサー・アーサーのすべてが、私のお尻の中におさまりました。後ろから押し出されるように、
私のちんちんがピンと立ち上がります。その先端からは、透明な蜜がとろとろとこぼれていました。
「こんなに……。君も気持ちいいのかい?」
「んっ、はい、サー・アーサーのおちんちん、はあ、とっても、きもちいいですっ!」
 私はサー・アーサーにそう告げると、ゆっくりと腰を動かし始めました。
 最初はサー・アーサーの上に四つん這いになって上下運動をして、肛門で竿をしごき上げます。
抜ける寸前のところで肛門を締め上げ、亀頭を責めて差し上げます。腰の上に座り込んで一番奥まで
飲み込み、そのまま腰を回転させて全体を満遍なくこすり上げます。
 どのくらいそうしていたでしょうか、そろそろ最後かな、というところで突然サー・アーサーが起き上がりました。
「きゃっ!?」
 腹筋運動の容量で体を起こしたサー・アーサーが、そのまま私をベッドに組み敷きました。正常位の姿勢で、
私の顔の間近にサー・アーサーの顔があります。
 サー・アーサーはそのまま私に口づけをされると、腰を激しく使い始められました。
 自分で制御するのではない、他人に与えられる刺激に、私のお尻から湧き上がる快感は倍増しました。
お尻の穴が突き上げられるたびに、おちんちんからも透明な液がはね飛びます。
 やがてとうとう、サー・アーサーが私の中に精を放たれました。
 どくん。とくん、とくん、とくっ……
 お尻の奥に感じる熱い液に、私も絶頂を迎えます。
 とぷっ、とくっ、とろり……
 サー・アーサーの物に押し出されるかのように、私のおちんちんからも精液が零れました。

                              <TO BE CONTINUED>

────────────────────

さらに続きます。

>>151
自炊したご飯のおすそ分けなのですよw>餌

>>152
あ〜、確かに「エマ」っぽいかも。
今回の分を読めば予想は付いたと思いますけど、この後身分がどーのこーのという定番のストーリー展開です。
プラスして跡継ぎ問題もちょっと話題になりますけど(アーサーは跡取り息子なので)。

壁|ノシ デハマタ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/12/22(火) 22:53:56 ID:nDULJkAn<> BLUEさんのおかげでまた盛り上がってきた


俺の股間が。乙 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/12/24(木) 22:40:40 ID:DyXjLhFm<> 壁|・_・) サラニ ツヅキ

────────────────────

 あれから、サー・アーサーは夜会には欠かさず参加されるようになりました。
 夜会では、サー・アーサーは必ず私を指名されます。時々私が他の方に誘われてしまうと、
たいそう落胆されていると、同僚たちが教えてくれました。
 しかし、お屋敷の夜会のルールは先行者優先、つまりは早い者勝ちです。また、私たち
メイドは誘われた場合断ることを許されていません。ですから、サー・アーサーが私とベッドを
ともにするには、サー・アーサーが私を真っ先に誘う必要があるのです。
 そんな調子でしばらくの時が過ぎ、季節は夏になりました。
 さんさんと照りつける陽光に、これならよく乾くだろうと思いながら、私はシーツを物干し紐に
掛けていました。すべて干し終わり、空になった洗濯籠を持って振り向いた私の前に、
サー・アーサーが居られました。
「やあ、ミカエラ」
「まあ。おはようございます、サー・アーサー」
「ちょっと話があってきたんだけど、今、いいかな?」
「あの、これを洗濯室に戻してこないと……」
 私はそういって、洗濯籠を持ち上げて見せました。
「いや、話は短いんだ。歩きながらで良いよ」
「はい」
 サー・アーサーと並んで歩きながら、私はお話に耳を傾けます。
「実は今度バカンスに行くんだけど、君に一緒にきてほしいんだ」
「お世話係ということですか?」
「うん、まあ、そうなんだけど……」
「ですが、それにはご主人様のお許しが無いと……」
「サー・ローレンスにはもう許可は取ってある。だから、君が嫌じゃなければなんだけど……」
「それでしたら、はい、喜んで。いつからですか?」
「明後日から、一週間の予定。ただ、往復に汽車で一晩かかるから、実質五日間かな」
「何か準備したほうがよい物などは?」
「泊まるところなんかは用意できているから、君は自分の着替えや身の回りのものだけを
一週間分用意してくれればいい」
「かしこまりました」
 ちょうどそこで、お屋敷の勝手口にたどり着きました。
「明後日の正午に迎えにくるから、それまでに準備しておいてくれ」
「はい」
「それじゃ」
 そういうと、サー・アーサーは庭を回ってお屋敷の表の方に向かわれました。
 洗濯籠を片付けながら、私はサー・アーサーのお誘いの事を考えていました。
 ヘルマプロディトス・クラブの会員の方がこのお屋敷のメイドを外に連れ出すということは、
単に身の回りの世話をさせるということでは有りません。当然のことながら、夜にはベッドを
ともにするということです。ただし、それはそうしょっちゅうあることではなく、そこまでするのは
その会員の方がよほど相手を気に入った場合です。
 そんなことを考えて頬を赤らめながら仕事をしていたせいか、せっかく洗ったタオルを廊下に
ぶちまけてしまいました。でも、ミセス・ゴトフリートに雷を落とされながらも、私はどこか夢見ごこちでした。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/12/24(木) 22:42:26 ID:DyXjLhFm<>                     ●

 旅支度を整え旅行鞄を携えた私を、サー・アーサーがエスコートしてくれます。その態度は使用人に
対する主人のものではなく、レディをエスコートする紳士のものでした。はたから見たら不自然では
ないでしょうか? 中央駅に向かう馬車の中で、私はサー・アーサーにそのことを言いました。
「あの、サー・アーサー、私はただのメイドですので……」
「……ああ、えっとね、ミカエラ。宿泊先には、主人と使用人じゃなくて、男女の二人連れってことになってるんだ」
「え……、それは……」
「だからこの旅行中は、僕のことを『サー』付けじゃなくて、名前で呼んでくれないかな?」
「あ、はい、アーサー……様」
「うーん――まあ、いいか。おっと、もう駅だな」
 中央駅の12番ホームでは、長距離夜行列車が乗客を待っていました。サー・アーサー――アーサー様と
私は、その一等客室に入りました。荷物をロッカーに片付け終わると、アーサー様は懐中時計を取り出して
時間を確かめられました。
「発車までもう少しだな。ミカエラは、こういう列車で旅行したことは?」
「いえ。そもそもほとんど旅行というものをしたことがありませんので……」
 父が借金を抱えるまでは、私は生まれ故郷の街から出たこともありません。お屋敷で働くようになってからも、
時々ご主人様のお供をするほかは、町の中の商店か他のお屋敷にお使いに出歩くぐらいでした。ですから、
このような旅行をすること自体が初めての経験です。私はアーサー様にそのことを告げました。
「そうなんだ。じゃあ、きっといい経験になるよ」
 アーサー様はそういって私ににっこりと笑いかけられました。その笑顔を見ると、なぜだか私の胸の中が暖かくなりました。

                    ●

 汽車は翌日の早朝、目的地の駅にたどり着きました。駅舎を出ると、一台の馬車が私たちを待っていました。
アーサー様の姿を見て、御者台に居た初老の男性が降りてきます。
「ご苦労様、ジェームズ」
「お待ちしておりました、坊ちゃま。こちらがお連れ様ですかな?」
「坊ちゃまはやめてくれよ。こちらはレディ・ミカエラ、僕の友人だ。レディ、彼はジェームズ、うちの別荘番です」
「はじめまして、レディ・ミカエラ。どうぞよろしくお願いします」
「こちらこそ、どうぞよろしく」
 アーサー様が、私を本物のレディのように紹介しました。私は嬉しいような困ったような、複雑な気分でした。
 馬車は小さな町を抜け出すと、林の中の道を進みます。やがて木々が途切れると、小さな湖のほとりに出ました。
湖の岸辺沿いに進んでいくと、道のつきあたりに小さな館が見えました。
「それじゃジェームズ、また五日後に」
「はい。ですが本当に、お二人だけでよろしいのですか?」
「僕はこう見えても料理はできるんだぞ? それにレディ・ミカエラも一緒だしね」
「わかりました。それでは失礼します。レディ、坊ちゃまを、おっと、アーサー様を、よろしくお願いいたします」
「はい、どうぞご心配なく」
「信用ないなあ……」
 荷物を運び込み終わると、ジェームズ氏は馬車を返して去っていきました。ここへきた道の途中の脇道の先に、
彼の家でもある番人小屋があるのだということでした。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2009/12/24(木) 22:45:31 ID:DyXjLhFm<>                     ●

 この近辺は避暑地として有名なところです。昼間はちょうどよい涼しさでも、日が落ちてくるといささか
冷え込んできます。しかも季節が盛夏にはまだだいぶ早い初夏ですから、冷え込みもなおさらです。
そんなわけで、寝室の暖炉には火が入れられていました。
 薪があげる炎の明かりが、部屋を橙色に染めています。寝室にはそれ以外の光はなく、私とアーサー様の
裸身も橙色に染め上げられていました。
「ミカエラ……」
「アーサー様……」
 私たちはお互いの名を呼びながら、口付けを繰り返します。
 アーサー様の唇が触れるたびに、私の中で何かが大きくなります。それは私の体を熱くし、私の頭を痺れさせました。
 アーサー様の唇は、私の唇を離れ、首筋を伝って下を目指します。やがてアーサー様は私の左胸にたどり着き、
その頂を口に含まれます。乳首を甘噛みされながら先端を舌先で転がされる刺激に、私は快感のうめきを上げました。
 アーサー様に胸やわき腹を吸われながら、私ははしたなくおちんちんをたぎらせていました。先端から透明な蜜を
たらしながら、私のおちんちんがぴくぴくと震えます。
 同時に、私のお尻も、アーサー様を求めてひくついていました。
 男根をねだるように肛門が収縮を繰り返し、それが刺激となってお尻の中からじれったい快感が湧き起こります。
「……いれるよ」
「はい……」
 短い会話のあと、私はアーサー様に貫かれました。
 アーサー様の男根によって、私の後ろの穴が押し広げられます。
 力強く突き進むアーサー様が、私の中を掘り進んでいきます。やがてすべてが私の中におさまり、
アーサー様は大きく息をはかれました。
 私の股は大きく広げられ、交差した両足がアーサー様の腰をしっかりと抱え込みます。まるで体内のものを
逃したくないとでも言うように……。
 私の尻穴はひくひくとうごめき、アーサー様のものを愛撫するように、またはじっくりと味わうように締め付けました。
 どれくらいそうしていたでしょうか、やがてアーサー様が動き始めます。
 両手両足でアーサー様にしがみつきながら、私は体の芯を貫かれるような快感に酔っていました。
 肛門をこすり上げられる感覚、亀頭の傘が中を掻き分ける感覚、そして先端が一番奥をつつく感覚が、
それぞれ鮮明に感じ取れます。それらがすべて快感となり、一往復ごとに私ははしたないあえぎ声を上げていました。
 そしてそれ以上に嬉しかったのが、全身で感じるアーサー様でした。
 体温、荒い呼吸音、筋肉の躍動、重み、その他諸々……。アーサー様が私で気持ち良くなっておられるという事を、
それらは私に実感させました。そして、そのアーサー様に貫かれているという事実が、私に無上の幸福感を与えてくれました。
「アーサー様、アーサー様、アーサー様……」
 ベッドのきしむ音にまぎれるように、私は小声で何度もアーサー様の名を呼んでいました。
 やがて、無限にも思えた悦楽にも終わりのときがきました。
 アーサー様の動きが止まり、私のお尻の中の男根がぐっと力をためます。次の瞬間、アーサー様の子種が
私の中に注ぎ込まれました。どくどくと注がれるそれが、私も絶頂に押し上げます。私はアーサー様に全力で
しがみつきながら、全身をがくがくと震わせました。

                                                  <TO BE CONTINUED>
────────────────────

クリスマスまでにクリスマス編にいけなかった……。

>>156
エッチな盛り上がりがw

壁|ノシ デハマタ <> 名無しさん@ピンキー<>age<>2009/12/26(土) 17:55:59 ID:mV5X51fM<> gj


GJ! <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/12/27(日) 22:55:11 ID:09f6gyhw<> amanoja9の作品みたいに豊胸に重点を置いた爆乳ニューハーフがメインの
SSってないですか? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/12/28(月) 02:20:09 ID:moFUzffA<> 壁|・_・) トウカ!

────────────────────

 アーサー様のバカンスのお供から帰ってきてから数日間、私はしょっちゅうその間の
ことを思い出していました。
 二人で森を探検したこと。湖にボートで漕ぎ出したこと。アーサー様が大きな魚を釣り
上げられたこと。私の作ったお弁当を喜んでくださったこと。子供の頃に見つけたという
秘密の洞窟を案内してくださったこと。
 それから――夜の寝室で貫かれたこと。『綺麗だよ』といわれたこと。『ミカエラの口は
とっても気持ちいいよ』といわれたこと。貫かれながらしごかれて、アーサー様の手の中に
出したこと。毎晩毎晩、中に子種を注がれたこと。
 そして――最後の晩に、『愛しているよ』といわれたこと。
 おかげで、思い出し笑いをしているところを同僚に冷やかされたり、些細な失敗をして
ミセス・ゴトフリートに雷を落とされるということが何度もありました。

                    ●

 本日はヘルマプロディトス・クラブの定例の夜会の日です。今晩もアーサー様にお会い
できると思い、私はお風呂で丹念に体を磨き上げました。お化粧にもじっくり時間を掛けます。
 ところが、一時間待っても二時間待ってもアーサー様は姿をお見せになりません。初めての
時以来、欠かさず姿を見せておられていたというのにです。
 今夜の私のお相手は、ミスター・ディクソンという中年の男性でした。自ら創業した銀行の
頭取を勤め、政財界にたくさんのお知り合いもおられる銀行家(バンカー)です。
 ミスター・ディクソンの男根でお尻を貫かれながら、私は不思議に思いました。
 体は快感を感じているのに、心はちっとも嬉しくありません。
 アーサー様のものを受け入れるときには魂が震えるほどの喜びを感じたのに、今はただ、
肉体が動物的な快感を感じるだけです。すっかり調教されきった私のお尻は、こうして刺激を
受ければ快感を得ることはできます。でも、私の心は奇妙に冷め切った状態で、自分と
ミスター・ディクソンを傍観しています。
 ミスター・ディクソンは、後ろから激しく抽送しながら、しきりに私のことを褒め称えています。
いわく、私の口唇愛撫(フェラチオ)はすばらしかったとか、私の体は美しいとか、私のお尻は
絶品だとか。それに対して私は『ありがとうございます』と答えて微笑みます。でも、その笑みは
作り物でした。
 激しく責められながら、私は過去の行動を思い返しました。そして、初めてお客様に抱かれて
以来、私はずっと作り物の笑顔で、作り物の謝辞を述べていたことに気がつきました。もちろん
それは、お客様をもてなすための振る舞いとして、このお屋敷のメイドの礼儀作法として叩き
込まれたものです。このお屋敷を離れられない以上、私はそのルールを守らないわけには行きません。
 どうしていまさらそんなことが気になるようになったのかといえば――言うまでもなく、アーサー様の
ためです。
 アーサー様に抱かれるとき、私はいつのまにか本当の喜びを感じるようになっていました。
たとえアーサー様以外の方に抱かれたときでも、アーサー様は早い者勝ちのゲームに負けただけで
私を望んでいてくれたと思うと、それだけで私は嬉しくなりました。そして、先日のバカンスの最後の
夜、『愛しているよ』とベッドの中でささやかれたとき――私は喜びの涙をこぼしました。
 今、私ははっきりと自覚しました。
 私はアーサー様を愛しています。
 『女』として、殿方であるアーサー様を愛しています。
 愛する人以外のものに貫かれて、少しも嬉しくないのは当然でした。むしろ肉体のほうは快感を
覚えていることに、自己嫌悪の念すら湧き起こります。
 メイドとしての私は自己嫌悪の念を押し隠し、私を貫くミスター・ディクソンに対して媚を振りまきます。
その行為がとっても卑しいものに思えて、ますます自己嫌悪を掻き立てました。
 お尻にミスター・ディクソンの精液を注ぎ込まれながら、私は『やっと終わってくれた』とほっと
していました。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/12/28(月) 02:21:35 ID:moFUzffA<>                     ●

 翌週も、その翌週も、アーサー様は夜会に姿を見せられませんでした。私はアーサー様が
ご病気にでもなられたのかと思い、だんだん不安になっていきました。
 しかし、ご主人様や夜会の参加者の方にそれとなく聞いたところでは、そのようなことは
ないようです。それを知ってほっとすると同時に、今度は別の不安が湧き起こってきました。
 アーサー様は、私に飽きてしまわれたのでしょうか?
 それとも、このような行為を不道徳だと思い直してしまわれたのでしょうか?
 どちらであっても、私にはアーサー様をどうこうすることはできません。アーサー様が私の
ことを忘れた、あるは見限られたとしても、このお屋敷から勝手に出ることもできない私には
どうしようもありません。
 そもそも、私にそんな権利はないのです。
 私は借金の片にサー・ローレンスに身柄を買われ、お客様が望めばこの身を差し出さねば
ならない卑しいメイドです。貴族の身分であるアーサー様が気まぐれに可愛がって下さったからと
いってのぼせ上がるなど、身の程知らずにもほどがあります。
 サー・ヘンリーがお屋敷を訪れられたのは、私がそんな風に考えるようになっていたときのことでした。
「アーサーはこのようないかがわしいクラブからは脱退させる。そちらの名簿からも、あの子の
名前は消していただこう」
 サー・ヘンリーがご主人様に向かって言い放ちます。
「当クラブは脱退自由ですが、それが本人の意思かどうか定かではないのでは受け入れかねますな」
「息子の意思は関係ない。社会勉強も必要かと思って自由にさせてきたが、そもそもハーヴィー
伯爵家の跡取ともあろうものがこのようなクラブに加盟していること自体、間違っておるのだ」
 サー・ヘンリーとご主人様の会話を聞いて、私にも事情が飲み込めました。二度とアーサー様に
お会いすることはできないのだと悟り、私は目の前が真っ暗になる気分というものをを味わいました。

                    ●

 半月がたち、一月がたつ頃には、私は再びアーサー様のいない生活に慣れていました。メイドの
仕事をこなし、時々ご主人様のお出かけにお供し、夜会の夜には誰かに抱かれる。そんな日々です。
 時々は寂しさや悲しさを感じることもありました。私はそのたびにアーサー様の記憶、ことにこの
夏のバカンスの五日間を思い出して自分を慰めました。これから先何があっても、この記憶だけが
あれば生きていける。自分にそう言い聞かせながら。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/12/28(月) 02:23:45 ID:moFUzffA<>                     ●

 秋も深まる頃、私はご主人様の書斎に呼び出されました。寝室ではなく書斎であることから、
何か重要なお話だろうと予想がつきました。
「ミカエラ、君を身請けしたいという人がいるんだ」
「私を、身請け、ですか?」
「ああ。君の奉公の代償になっている借金を全額私に対して立替え、代わりに君の身柄を
引き取りたいといっている。誰なのかはまだ言えないが、君も知っている人物だ」
「はい……」
「急な話しだし、すぐに決めなくてもいい。考えておいてくれ」
 その数日後、私は応接間でご主人様と一緒に、ミスター・ディクソンを前にしていました。
私を引き取りたいといっていたのは、ミスター・ディクソンだったのです。
 ミスター・ディクソンの口から改めて、私を引き取りたい旨、そのために費用は全額自分が
持つ旨が述べられます。同時に、私の容姿や振る舞い、そして夜のベッドでの奉仕が気に入った、
ということが告げられました。
「昼は淑女、夜は娼婦が理想といいますが、まさにその理想どおりですな、ははは!」
 ミスター・ディクソンの言葉をどこか遠くに聞きながら、私は、この話を受けてもいいかな、
と考えていました。
 いまさら実家には帰れません。奉公の年限は別にしても、体ばかりか心まで女性になって
しまったこんな姿を見せるわけにはいきません。
 女として愛した人とは、もう会うこともできません。
 しかし、ミスター・ディクソンは、愛玩物としてですけれど、私を欲しいといってくれています。
お口でご奉仕させるためのフェラチオ人形としてだとしても、お尻を犯されるための肉穴として
だとしても、『私』を欲しいといってくれています。
 どうせ家族とも、愛する人とも居られないのであれば――私はその時そう考えていました。
 なにやら難しい顔で私とミスター・ディクソンを見比べているご主人様を不思議に思いながら、
私は応諾の言葉を声にしようと口を開きました。

                                         <TO BE CONTINUED>

────────────────────

ここまで。続きは多分来年になりそうです。

壁|ノシ ソレデハ ヨイオトシヲ! <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2009/12/28(月) 03:10:52 ID:TTJJr63q<> 二年越しの焦らしプレイですかそうですか_ト ̄|○

ミカちゃん可愛いよミカちゃん(*´д`)ハァハァ <> 名無しさん@ピンキー<><>2010/01/01(金) 14:23:04 ID:sv/PoO5v<> あけおめage <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/01/01(金) 18:31:39 ID:jtx8ehm2<> 壁|・_・)ノ アケオメ!

────────────────────

「そのお話――」
 私が口を開いた直後のことでした。
「困ります!」
 応接間の扉のすぐ外で、メイドの誰かの困惑した声がしました。
「ただいまサー・ローレンスはお客様の応対中です!」
「知っている。その客にも用があるんだ」
 メイドの声に答える声。その声は――
「失礼! 取り込み中のところ、お邪魔する!」
 アーサー様でした。勢いよく開けられた扉の向こうで、アーサー様が大きく肩で息をしておられます。
「おや、お久しぶりですね。サー・アーサー」
「ご無沙汰していました、サー・ローレンス。少々、父といざこざがありまして」
 驚きに声も出せない私を置いて、ご主人様とアーサー様が何事もなかったように挨拶を交わします。
「今日はひとつ、お願いがあって来たのですが」
「伺いましょう」
「そこに居る彼女、ミカエラを引き取らせていただきたい。もちろん、貴方が肩代わりされた彼女の
ご家族の借金は立て替えさせていただきます」
「それはそれは。まあ私としては、ミカエラに異存がなければかまいませんよ」
 呆然としている私をよそに、ご主人様とアーサー様の間で話が進んでいきます。それをさえぎった
のは、ミスター・ディクソンでした。
「ま、待っていただきたい! その娘を引き取る話はわしの方が先だった筈ですぞ!」
「まあまあ、落ち着いて。誰の下に身を寄せるかは、ミカエラ自身が決めることですよ」
「だ、だが!」
 ご主人様に言い返そうとするミスター・ディクソンを、アーサー様がさえぎりました。
「ミスター・ディクソン。父に僕のことをいろいろとお話してくれたそうですね」
「それがどうした!」
「父の誤解を解くのに苦労しましたよ。いろいろとあることないこと吹き込んでくれたようですね」
「べ、別に嘘などついておらん! 君がここに入り浸っていたのは事実だろう!」
「僕は毎晩男色にふけっていたわけでもなければ、そもそもヘルマプロディトス・クラブは売春宿じゃ
ありませんよ」
「そ、それは、サー・ヘンリーが何か誤解されたのだろう。わしは別に――」
「……ミスター・ディクソン? 少々、お話していただかなければならないことがあるようですが?」
 アーサー様とミスター・ディクソンの会話を、ご主人様がさえぎりました。その声音は冷え切っていて、
奇妙な凄みがありました。
「わ、わしはこれで失礼する! 今度の話は無かったことにしていただこう!」
 ミスター・ディクソンがあわただしく席を立ちました。ひったくるように帽子と外套、杖を受け取ると、
そのまま挨拶もなしに出て行ってしまいます。後にはご主人様とアーサー様、そして私が残されました。
「……アーサー様」
「ミカエラ、久しぶり。元気にしてたかい?」
 ほぼ二月ぶりに聞くアーサー様の声に、私は答えることが出来ませんでした。ふらふらと立ち上がると、
自分の立場も忘れてアーサー様の胸にすがって泣き出してしまいました。
「アーサー様、アーサー様……」
 アーサー様の腕が、私を抱きしめてくれます。背中を軽くたたかれて髪の毛をなでられると、体の芯に
あった重苦しい気持ちが溶けて流れるように消えていきました。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/01/01(金) 18:35:56 ID:jtx8ehm2<>                     ●

「申し訳ありません、取り乱しまして……」
 私はご主人様とアーサー様に向かって頭を下げました。先ほどの自分を思い返すと、恥ずかしさに
頬が赤くなります。
「ふむ、落ち着いたかね?」
「大丈夫かい、ミカエラ?」
「はい、もう大丈夫です。先ほどは失礼しました、サー・アーサー」
 場の雰囲気が落ち着くと、改めてアーサー様がご主人様に先ほどのお話をされます。
「改めまして、サー・ローレンス。僕に彼女の身柄を引き取らせてください。勿論、必要な対価はちゃんと
払わせていただきます」
「ふむ、まあ私としては――先ほども言いましたが――ミカエラに異存がなければかまいませんよ。
しかし、お父上がそれを認められますかな?」
「実はそれも関連するのですが、僕は来年、南の国の植民地総督府に次席監査官として任官することに
なりまして、それをきちんと勤め上げれば何も言わないという約束を父から取り付けました。彼女には、
それに同行して欲しいと思っています」
「それはそれは……。ミカエラ、君はどうかね?」
「あの、サー・アーサー、本当に、私などでよろしいのですか……?」
「君がいいんだ。いや、君じゃなきゃ駄目なんだ」
「でも、私は平民ですし、身分が違いすぎます……」
「かまわない。なんなら、誰かに養子縁組を頼んでもいい」
「私は、その、本当は男です! 私などと一緒になられては、サー・アーサーのお家の後継ぎが――」
「かまわない。ハーヴィー家には傍系も多いから、そちらから養子をもらえばすむ」
「で、ですが……」
「ねえミカエラ。君は僕が嫌なのかい? だったらはっきりそう言ってくれ」
「! そんなことはありません! 私は、その、アーサー様のことを、お慕いしています……」
「僕も君を愛してるよ。お互いを好きで、何も問題は無いだろう?」
「はい――はい、アーサー様!」
 気がつくと、私はぽろぽろと涙をこぼしていました。でも、この涙はちっとも悲しくも苦しくも有りませんでした。
「アーサー様、ミカエラは、一生アーサー様のおそばに居ます」
「ありがとう、ミカエラ。これからよろしく」
 差し伸べられたアーサー様の手を、私はしっかりと握りました。再びアーサー様に抱き寄せられながら、
私は喜びの涙を流し続けました。

                                                   <TO BE CONTINUED>

────────────────────

ここまで。今回はエチ成分0パーセント。orz
次回最終回はラブラブエロエロエチ(二人とも二か月分溜まっているので)の予定なのですよ。

>>165
さらに焦れてくださいなのですよw

>>166
あけおめ!

壁|ノシ コトシモ ヨロシク <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/01/01(金) 21:21:17 ID:qCRmyf+S<> 素敵なお年玉をありがとう! <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/01/04(月) 15:15:47 ID:iDAh10Hb<> 壁|・_・) サイシュウカイ!

────────────────────

「さて。サー・アーサー、今日はこの後ご予定は?」
「いえ、特に。ミスター・ディクソンとの話がこじれたら、徹夜してでもどうにかするつもりでしたから」
「でしたら、今夜は泊まっていかれませんか? 今後のことについて話しあっておきたいこともありますし、
ミカエラとの積もる話もあるでしょう」
「そうですね。ご迷惑でなければ是非」
「決まりですな。ミカエラ、客間をひとつ準備するように、ミセス・ゴトフリートに伝えてきてくれたまえ」
「はい」
 私はご主人様とアーサー様に一礼すると、応接間の扉に向かいます。ドアノブに手を掛けたとき、
部屋の外からなにやらあわただしい気配が感じられました。
「?」
 訝りながら扉を開けても、そこには何の変哲もない光景しかありませんでした。
 同僚のメイドが廊下の窓ガラスを磨いています。
 別のメイドが廊下の掃除をしています。
 さらにもう一人が廊下に置かれた東方の異国製の大きな陶器の壺の埃を払っています。
 右を見ると、モップとバケツを持った二人が廊下の角を曲がっていくところでした。
 左を見ると、だいぶ前に応接室から出て行ったはずのメイドがティー・ワゴンを押しながら厨房に向かっています。
 ……訂正します。なぜだかお屋敷中のほとんどのメイドの姿が、応接室のすぐ前にありました。
「あ、貴女たち……」
「ミセス・ゴトフリートなら厨房に居るはずよ」
「あ、ありがとう」
 顔が火照っているのが感じられます。おそらく私の頬は真っ赤になっていることでしょう。足早に厨房に
向かおうとする私に、同僚たちから声が掛けられました。
「おめでとう、ミカエラ」
「良い方を捕まえたわね」
「お幸せに」
「……ありがとう」
 礼を言いながら振り返ると、皆こちらを見ずに自分の仕事をしています。
「ありがとう――」
 私はもう一度そこにいた皆にお礼を言うと、厨房に向かって足を進めました。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/01/04(月) 15:16:14 ID:iDAh10Hb<>                     ●

 晩餐の後、アーサー様はご主人様とお話があるということで、私は一人、客間でアーサー様を待っていました。一時間ほどすると、アーサー様がミセス・ゴトフリートに案内されて客間に入ってきました。
「アーサー様……」
 ソファから立って出迎えた私は、アーサー様にやさしく抱擁されます。そこに、ミセス・ゴトフリートの声が掛けられました。
「ミカエラ」
「はい」
「今夜は使用人部屋に戻る必要はありません。サー・アーサーとご一緒するように」
「はい、ミセス・ゴトフリート」
「……ミカエラ」
「はい?」
「幸せにおなりなさい」
「……はい。ありがとうございます」
 ミセス・ゴトフリートの言葉に、私は深くお辞儀をしました。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/01/04(月) 15:18:22 ID:iDAh10Hb<>                     ●

「ミカエラ……」
「アーサー様……」
 ガス灯の炎に明るく照らされた寝室のベッドの上で、私はアーサー様に一糸まとわぬ裸身を
さらしていました。ナイトガウン姿のアーサー様は、ベッドに座り込む私の全身を隅々まで鑑賞
しておられます。
「は、恥ずかしいですわ」
「恥ずかしがる必要は無いよ。君の体は綺麗だ……」
 思わず胸と股間を隠してしまった私を、アーサー様が抱き寄せられます。そのままキスをされると、
まるで体がとろけたように、力が抜けていきます。
 息が止まりそうな口付けが終わると、アーサー様の唇が、今度は私の首筋に張り付きました。
首筋を軽く吸われながら舌先でつつくように舐められると、くすぐったさに私は身を震わせました。
くすぐったさに続いて、そこからじれったい快感がもたらされます。
 続いて、胸を隠す私の右腕がそっと取り除けられ、アーサー様は私の左乳首を口に含まれました。
同時に右の乳首が左の指先でつままれ、転がすようにいじられます。私の背中に回された右腕が
私をしっかりと捕まえると同時に、その指先で私のわき腹をくすぐるようになで上げられました。
私は空いた右腕でアーサー様の頭を抱え込みました。
 ふと気がつくと、私の左手は自らの蜜で濡れています。おちんちんを隠していたはずの左手は、
いつのまにかそれをゆっくりと撫でさすっていました。先端からあふれた蜜が、手のひらから指先まで
滴っています。
 アーサー様の頭を抱え込んで両胸を責めてもらいながら、自らおちんちんをいじってそちらからも
快感をむさぼる。いったん意識すると、自分がとても恥ずかしいことをしていることに気がつきました。
「アーサー様」
 私はアーサー様から自分の身を離しました。
「どうしたんだい?」
「今度は、私がアーサー様の……」
 アーサー様にベッドに寝転んでいただき、私はその両足の間にうずくまりました。
 アーサー様の股間に、たくましいものが屹立しています。私はまずその先端にキスをしてから、
全体をゆっくりと舐め上げていきました。
 唾液をたっぷりと乗せた舌を出して根元から先端までを丁寧に舐め、特に敏感な筋を舌先でくすぐり、
亀頭の周りの段差の裏側をぐるりとなぞり、先端の穴を尖らせた舌先でつつきます。
 次に先端を口の中に含むと、舌で先端を転がしながらその幹を右手でそっとしごき、左手で睾丸を
転がすようにもてあそびます。それからゆっくりと全体を飲み込み、唇で全体を愛撫していきます。
根元まで飲み込んだら、唾液を塗りつけながらゆっくりと吐き出します。全体が唾液にまみれたそれを、
私は頭を忙しく上下させながら唇で愛撫しました。
 やがてアーサー様のおちんちんが、不規則にぴくぴくと震え始めます。下腹も忙しく上下し、アーサー様の
限界が近いことが私にもわかりました。私はいったん動きを止めると、おちんちんを咥えたまま視線を上げ、
アーサー様に目で問い掛けます。アーサー様は私の頬を両手ではさむと、わたしの顔を持ち上げて
おちんちんから離れさせました。私の髪からヘアピンを抜き取りながら、アーサー様は言われました。
「君が上になってくれないか。最初の時みたいに」
「はい、アーサー様」
 私は四つんばいで移動し、アーサー様のおちんちんをまたぐ位置につきます。アーサー様のおちんちんを
片手でそっと掴み、その先端を私の後ろの蕾に当てました。
 ゆっくりと腰をおろしてゆくと、アーサー様のいきり立ったものが私の中に進入してきます。
 アーサー様の穂先が、都市の城門を突破する軍勢のように私の入り口をこじ開けます。
 そして容赦なく城を目指す侵入軍のように、私の中を奥へ奥へと突き進みます。
 やがてその先端は最深部に到達し、根元までが私の中に埋め込まれました。私は軍勢の侵入を受けた
都市のように、アーサー様に占領され尽くしました。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/01/04(月) 15:19:09 ID:iDAh10Hb<> 「んっ、はぁっ……。んっ、んっ……」
 私はひとつ息をつくと、体をゆっくりと動かし始めました。結い上げてあった髪が解け(ほどけ)落ち、
私の体のかかります。体の動きに合わせて髪が揺れ、私の動きをわかりやすく指し示しているようです。
「あっ、はあっ、んっ、ふあっ」
 ずぷっ、くちゅっ、ずずっ……
 繋がっている所から淫らな音が起こり、私の頬を赤らめさせます。しかしお尻から湧き起こる快感に
すっかり支配された私は、羞恥にさいなまれながらも腰を振り続けました。
 私のおちんちんの先端からは絶え間なく透明な蜜が滴り、アーサー様の下腹を汚しています。
アーサー様のものが出入りするたびに、おちんちんの裏側からじんじんとした快感が湧き起こります。
 と、アーサー様の右手が私のおちんちんを掴み、その竿をしごき上げ始めました。左手は私のお尻を
支えるように当てられ、右手の動きに合わせて私の腰を上下させます。アーサー様の手の動きに
合わせて腰を振りながら、私はおちんちんとお尻の両方からもたらされる快感に息も絶え絶えでした。
 やがて限界を迎えた私は、アーサー様にそのことを告げました。
「アーサー様っ、わたっ、私、も、もう、駄目っ、ですっ!」
「んっ、わかった、ふうっ、一緒に、いこう」
「はいっ、アーサー、様っ――あっ、ああっ、あんっ!」
 とぷっ
 ついに限界に達した私は、おちんちんから精を吐き出しました。それに呼応するように、アーサー様も
私の中に精を注ぎ込まれます。
 どくっ! どくっ、どくっ、どくっ……
 熱く激しい射精を体の奥に感じ、私の体はぶるぶると震えました。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/01/04(月) 15:20:19 ID:iDAh10Hb<>                     ●

 ふと気がつくと、私はアーサー様に覆い被さるように、そのお体の上にうつぶせになっていました。
お尻にはまだアーサー様のおちんちんの感触があります。どうやら絶頂を迎えた後、意識が少し
飛んでいたようです。
「ん、気がついたかい?」
 私が意識を取り戻したことに、アーサー様が気づかれました。
「申し訳ありません、ただいまどきますので」
 慌てて体をどかそうとする私を、アーサー様が押しとどめられます。
「いや、動かないでくれ。もう少しこのまま」
「はい……」
 重くないのでしょうか、とも思いましたが、私はアーサー様のお言葉に素直に従いました。
アーサー様に貫かれたまま、またがる形でうつぶせになりながら、私はアーサー様の体温を感じていました。
 そのまま数分がたったように思うのですが、私のお尻に感じるアーサー様のものはちっとも力を
失いません。それどころか、時間の経過に従って力を取り戻していっているように思われます。
「あの、アーサー様……。ずいぶんとその、お元気ですね?」
「うん、何せ二か月分、溜まってるからね」
「え……。その間、その、娼館に行ったりとかは……」
「してないよ。僕のものは全部、君の中に注ぎ込むって決めてるんだ」
 アーサー様のお言葉に、私はたまらなく嬉しくなると同時に、ひどく後ろめたい気もしました。
「申し訳ありません、アーサー様……」
「ん? なにがだい?」
「その、アーサー様がこられない間、私はいろいろな方の、その……」
 言い訳をしているような気がして尻切れになった私の言葉を、アーサー様が引き取られました。
「ああ。それは仕方が無いよ。ここはそういう所なんだし」
「はい……」
「その分もその前の分も、僕のもので塗り替えてあげるから、覚悟しておいてくれよ?」
「はい……はい!」
 私がそう答えてしがみつくと同時に、アーサー様がごろりと横に転がるように、体勢を入れ替えられました。
ちょうど正常位の姿勢で、私が下になってアーサー様に抱きついた形になります。
 そのまま私にひとつキスをされると、アーサー様は自ら腰を使い始められました。
 硬いままの男根が、私の尻穴を激しく出入りします。中に残った精液がかき混ぜられ、
ぐちゅぐちゅと激しい音を立てます。
 同時に再びアーサー様の手が、私のおちんちんをしごき始めます。再び前後両方から
もたらされる刺激に、私の性感も高まりまっていきました。
「あっ、アーサー様、アーサー様、アーサー様!」
 両手でアーサー様にしがみついてその刺激に耐えながら、私はひたすらアーサー様の
お名前を呼び続けました。
 やがて今度は、アーサー様が先に私の体内で果てられました。お尻の奥に、再び熱いものが
たたきつけられる刺激を感じます。その刺激に、私も再びの絶頂を迎えました。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/01/04(月) 15:21:42 ID:iDAh10Hb<>                     ●

 二回目ともなると意識を失わずにすみましたが、体のほうはすっかり言うことを聞いてくれなくなりました。
それに反して、お尻に感じるアーサー様のものはいまだに固さを保っており、まったく衰えを感じさせません。
「あ、アーサー様……」
「ごめん、辛いかい? 少し休もうか」
 そういって私の中からおちんちんを引き抜こうとするアーサー様を、私は力の入らない腕で何とか引き止めました。
「いいえ、大丈夫です。どうか、アーサー様のお気がすむまで、私の体をご自由にしてください……」
「ミカエラ……」
 アーサー様は再び私にキスをされると、私の体をそっとひっくり返しました。私はベッドにうつぶせに
なってお尻を上げ、後ろから貫かれた姿勢になります。力の入らない足腰を、アーサー様の両手と
おちんちんで支えられた格好です。
 そのまま再び抽送が始まります。ですが二度の絶頂で感覚があいまいになっている私は、
もはやすべての刺激を細かく感じ取ることが出来ませんでした。
 おちんちんはまるで取れてなくなってしまったかのように、存在そのものが感じられません。
首をひねってみてみれば、うなだれたそれが精液の雫をこぼしながら揺れているのは見えるのですが……。
 お尻から感じるものも曖昧模糊としています。肛門部分とか、内壁とか、奥の突き当りとか、
そういった区別が感じられません。すべての刺激が「お尻全体」からのように感じられます。
アーサー様が私を一突きされるたびに、あいまいな、「快感」としか表現しようの無い感覚が
私の体を突き上げます。
 力の入らない全身の感覚もあいまいで、まるで自分がお尻だけ、いえ、アーサー様を飲み込んで
快感を得ているいる肉の筒しか存在していないような感じでした。
 もはや貫かれる快感と、それに伴う幸福感だけしか感じられません。私は吸った事はありませんが、
阿片の中毒というのはこのような感じなのかもしれないとぼんやりと思いました。
 三度(みたび)注ぎ込まれる精液の熱さを感じながら、私の意識は溶けていきました。

                    ●

 様々な法的手続きやら何やらが片付くまで、およそ一月の時間がかかりました。
中でも一番時間がかかったのが私のことでした。
 今の私は、サー・ローレンスの養女という事になっています。どこか遠方の修道院から孤児だった
私を引き取った、という事になっているそうです。
 法的には、これで私は女性の戸籍を得たことになります。また、れっきとした貴族である
サー・ローレンスの娘ということにもなりますから、アーサー様に嫁ぐにも何も問題はありません。
 夢のようなお話です。
 私はご主人様に、どうしてここまでしてくれるのかを尋ねました。ご主人様の答えはこうでした。
「結局どう言い繕っても、私たちが君の人生を根本から捻じ曲げてしまったことに変わりは無いのだよ」
「……はい」
「女性になった君が女性としての幸せを得られるのなら、この程度のことはなんでもない。
罪滅ぼしをしているつもりになっているだけと捕らえてくれてもいい」
「そんな! ご主人様には本当に感謝しています! あの借金を抱えたままでしたら、
私も家族も今ごろどうなっていたか……」
 私はご主人様に、深々と頭を下げました。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/01/04(月) 15:23:43 ID:iDAh10Hb<>                     ● ● ●

 私がお屋敷を後にしたのは、新年を間近に控えた雪の降る日でした。
 みなにお別れを言い、ご主人様とも別れの挨拶を交わした私は、先に乗車して待っていただいていた
アーサー様を追って馬車に乗り込もうとしました。
 ちょうどその時、お屋敷の門をくぐる二人連れの姿が見えました。くたびれた外套を着た中年男性の
後ろを、十四〜五歳ほどの少年が歩いています。
 私はすぐに悟りました。この子は私と同じだと。
 まだ何も知らない少年を見ていると、数年前はじめてこのお屋敷に来て以来のことが思い出されました。
 この子は、どんなレディになるのでしょうか。
 この子は、男性に抱かれてどんな思いをするのでしょうか。
 この子は、再び家族と会うことは出来るのでしょうか。
 そしてこの子には、愛してくれる人が現れるのでしょうか。
 様々な思いが浮かんでは消えます。私のそんな視線に気がついたのか、その少年も私を見つめ返してきました。
「ミカエラ? 何かあったのかい?」
「……いいえ、アーサー様」
 アーサー様の声に答えて少年から目を離すと、私は馬車に乗り込みます。
扉が閉じられると、ぴしりという鞭の音とともに馬車が動き出しました。

                                                        ―了―

* おまけ *

リリ ^ヮ^ノ
 「ここまで読んで下さった皆様、ありがとうございます」
( ・ー・)
 「次回から、僕とミカエラの『南の国でラブラブ日記』が始まるよ!」
リリ;・ヮ・ノ
 「あ、アーサー様! 始まりませんよ」
( ・ー・)
 「それは残念だ」
_■_
( `,,,,○)
 「いいかアーサー、認めるのは任期を無事に勤め上げてからだぞ!
  そもそも由緒あるハーヴィー伯爵家の跡取として――」ガミガミガミガミ
川 O_Oノ
 「良いですか、ミカエラ。貴女はもう一使用人ではないのですから、
  殿方の名誉を汚すことの無いように――」クドクドクドクド
.()_().
( ・x・)
 「ははは、まあまあサー・ヘンリーもミセス・ゴトフリートもお小言はそれぐらいにして。
  サー・アーサー、ミカエラを頼みますよ。ミカエラ、幸せになりなさい」
( ・ー・)
 「心得ていますよ、サー・ローレンス」
リリ ^ヮ^ノ
 「ありがとうございます、ご主人様」
.()_().
( ・x・)
 「それでは読者の皆様方、また次回作まで」
リリ ^ヮ^ノ ( ・ー・)
 「「ごきげんよう!」」
                                    おしまい

────────────────────

>>169
ドモー

壁|ノシ ソレデハ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/01/04(月) 21:49:14 ID:7Um7y/K1<> 乙…………って、その顔文字はっwwwwwwwwwww

い、一瞬でサー・ローレンスがあしながおじさんからマグナハウスの支配人にwwwwww <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/01/04(月) 22:31:57 ID:GhTe3ywg<> マグナハウス支配人の先祖ですねわかります <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/01/05(火) 20:01:18 ID:hEUBLyeD<> 壁|・_・) コンバンワ

>>177,178
男の子を女の子に変える白い毛皮に包まれた神秘的な存在は、
バビロニアの粘土板の楔形文字やエジプトの石碑のヒエログリフにも
書き記されているとかいないとか。

それはさておき、前回のユキのメイドさんステージとプリンセスが謎の
化学反応を起こしてビクトリアンゴシックシーメールメイドさんが出来ました。
最初はもっとこう、エッチシーンだけのオムニバスっぽい感じで考えていたのに、
なぜかこういうお話に。
あと二人ほどキャラが出来ているので、もう少しこのシリーズ書くかもです。
False Pricesse の続きも書かなくちゃなのですけど。

壁|ノシ ソレデハ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/01/06(水) 06:58:58 ID:wrY7H/GF<> いやいや
ミカエラたん可愛いよミカエラたん
(*´д`)ハァハァ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/01/06(水) 12:52:33 ID:qU7Nbs8W<> GJ!

この3字を書き込まんがために幾星霜
規制なんてだいっっっっっきらいだぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああ!!!

お世話になりました
いや、息子がね^^ <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/01/08(金) 19:26:10 ID:pOIwVy6d<> 壁|・_・)ノ ヘイホー!

――――――――――――――――――――

* False Maiden - アリエル *

 午後の陽光の差し込む図書室で、一人のメイドが本棚の埃をはらっていた。
 背が低くふっくらとした童顔の、少女を思わせる容姿だった。しかし身長に反して胸は大きく、
メイド服の胸元を大きく持ち上げている。豊かな金髪は綺麗に結い上げられ、日差しを反射している。
おろして梳れば、蜂蜜色の滝になるだろう。
 棚を一列はたき終わるたびに踏み台を移動しながら、少女は本棚の埃をはらい続けた。

                    ●

「アリエル、サー・ゴードンとサー・トーマスが貴女をご指名です。出かける準備をするように」
「はい、ミセス・ゴトフリート」
 私は羽箒を置くと、ミセス・ゴトフリートに答えました。ウィルソン家のご兄弟……、
ということはまたあれかな……、と想像しながら、掃除道具を片付けます。
 シャワーを浴びて体を綺麗にし、外出着に着替えおわった頃には午後の四時を回っていました。
身の回りのものを入れた手提げ鞄を持って玄関ホールに行くと、ミセス・ゴトフリートの姿がありました。
「それでは行って参ります」
「気をつけていってらっしゃい。サー・ゴードンと・サー・トーマスに失礼の無い様に」
「はい」
 ミセス・ゴトフリートに一礼すると、私は玄関前で待っていた馬車に乗り込みました。

                    ●

 サー・ゴードンのお屋敷で、私はサー・ゴードンとその弟のサー・トーマスと晩餐をともにしました。
飲みつけないお酒を勧められて、私はいささか酔ってしまいます。
 この後お二人をベッドで楽しませて差し上げなければならないのに、私が酔いつぶれてしまってはお話になりません。
しかしお二人は代わる代わる私にグラスを勧めてきます。そうそう断るわけにも行かず、
晩餐が終わる頃には私は少なからず酩酊していました。

                    ●

 寝室に置かれたソファの上で、私はサー・ゴードンとサー・トーマスに愛撫されています。
 今の私の服装は先ほどまで着ていた外出着では無く、空色のワンピースに白いエプロンを合わせたエプロンドレスです。
胸の部分がまったくきつくないところを見ると、どうやら私の体型に合わせた特注品のようでした。
 髪はおろして二つの三つ編みにされました。前にたらされたそれが、私が動くたびにエプロンの上で転がります。
「アリエルのおっぱいは相変わらず大きいね。また大きくなったんじゃないか?」
 私の胸をもみしだきながら、サー・ゴードンがささやかれます。
「お兄様、恥ずかしいです……あん!」
 サー・ゴードンにお返事すると、今度は反対側をサー・トーマスが愛撫されます。
「ふふっ。だけど、アリエルの胸は大きいのに感度が良いね」
 左右両方から乳房をもまれ、私の体はどんどん高ぶっていきます。
 サー・ローレンスのお屋敷のメイドたち(といっても、全員実は男性ですが)は、
全員体を女性のようにするお薬を服用しています。このお薬の効き目のひとつに乳房が大きくなる作用があるのですが、
どうしたわけか私はこの効き目が強く出て、まるでクッションでも押し込んだような乳房になっています。
しかも全体がやたらと敏感で、乳首だけでなく乳房全体で性感を得られるようになっています。
ウィルソン家のご兄弟もそのことをよくご存知で、私を責めるときはいつも胸を集中的に責めてこられるのでした。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/01/08(金) 19:27:31 ID:pOIwVy6d<>                     ●

「ふふっ、アリエル、胸が気持ちいいのかい?」
「はい、お兄様、おっぱい、とっても、きもちいいです……」
 ウィルソン家のご兄弟は、ご自分たちのことを私に『お兄様』と呼ばせます。
孤児だった私は孤児院の年長の男の子のことを『お兄ちゃん』と呼んで育ってきましたから、
この呼び方はむしろ懐かしくあります。
「アリエル、今度は君が僕たちを気持ちよくしてくれないかな……」
 そういって、サー・トーマスが私の左手をご自分の股間に導かれました。サー・トーマスのものはすでにいきり立ち、
天を指しています。右手で探ってみると、サー・ゴードンのものも同じ状態でした。
 私はソファから床に降りると、お二人に並んで座っていただきました。お二人の前に跪き、
ガウンの前をくつろげていただきます。
 最初はサー・ゴードンのものをお口に含み、舌でゆっくり愛撫して差し上げます。
サー・トーマスのものは空いた手でこすり上げ、先端を指先で転がすようにいじります。
 お二人のものを順番に口に含み、双方を同じように高めていきます。やがてお二人が限界に近づくと、
私はお二人にソファから立ち上がってもらいました。
 二本のおちんちんを両手で掴み、先端を合わせるように引き寄せます。
両方を同時にしゃぶるようにして先端を責めながら、同時に手で竿をしごきます。
 やがてお二人が同時に果てられました。私は大きくお口をあけて迸りを受け止め、
一滴もこぼさないように飲み干していきました。

                    ●

 サー・ゴードンのおちんちんが、私のお尻を容赦なくえぐります。逞しい物に奥まで貫かれながら、
私は嬌声のひとつも上げることが出来ません。私のお口も、サー・トーマスのおちんちんで埋め尽くされているからです。
上下から刺し貫かれ、私はまるで丸焼き(ロースト)にされる子羊肉(ラム)でした。
 後ろからはサー・ゴードンの手が私のおちんちんをしごき、前からはサー・トーマスに乳首をいじられます。
気持ち良いところを同時に責められながら、私も必死に口とお尻を使います。
 やがて再び、お二人が同時に果てるときがきました。
 お尻に注ぎ込まれる熱いものを感じながら、口から注ぎ込まれるものを飲み下してゆきます。
同時に私のおちんちんも、サー・ゴードンにしごかれてはしたなく射精しました。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/01/08(金) 19:31:41 ID:pOIwVy6d<>                     ●

 朝食が終わり、身支度も整え終わった私は、お二人に見送られてお屋敷の玄関を出ました。
馬車留めで待っていた馬車に乗り込もうとしたとき、お屋敷の門を別の馬車がくぐってきました。
 二頭立ての馬車が止まると同時に、勢いよく扉が開きます。
「お兄様!」
 馬車から飛び出してきたのは、ウィルソン家の末娘、クララお嬢様でした。
蒼いエプロンドレスのスカートと二つに分けた金髪の三つ編みが翻ります。
「こら、クララ、はしたないぞ」
「そうだよ。そんなんじゃ立派なレディになれないぞ」
 サー・ゴードンとサー・トーマスが口々にクララお嬢様をたしなめますが、
そのお顔は『しょうがないな』といいながら笑っておられます。
「大丈夫ですわ。他の方の前ではわたくし立派なレディですのよ!」
「こらこら、ここにはアリエルも居るんだぞ」
「あら、アリエルとは何度も会った事がありますもの。他人行儀にする必要はありませんわ。ねえ、アリエル」
「くすっ、そうですね。でもお嬢様、お兄様方に対してもおしとやかに振舞われてもよろしいと思いますよ」
「もう、アリエルまで。そういえば今日は、またローレンス小父様の御用なの?」
「はい、ええと……」
 クララお嬢様は、勿論私が何をしにここにきているのかご存知ではありません。
言葉に詰まる私に助け舟を出されたのは、サー・トーマスでした。
「ちょっと大事な手紙を届けてもらったのさ。夜遅くだったから、一泊していってもらったんだよ」
「まあ、そうだったの。ご苦労様、アリエル。そうだ! 今日は私たち、王立博物館の考古学展示を見に行くの。
なんでも南の砂漠の国ですごいものが出たんですって! アリエルも一緒にこない?」
「お誘いありがとうございます。でも、これから帰らなければいけませんので……」
「そう……」
「こらこらクララ、無理を言って困らせちゃいけないよ」
「そうだよ。レディはわがままは言わないものだぞ」
「はあい。それじゃあまたね、アリエル!」
「はい、お嬢様。それではサー・ゴードン、サー・トーマス、これで失礼させていただきます」
 私は挨拶を済ませると、今度こそ馬車に乗り込みました。

                                        <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――

ここまで。二人目は金髪巨乳ロリ路線です。話の内容が微妙に黒いのです。

>>180
リリ*^ワ^ノ 「有難うございます、サー・180」

>>181
規制はホントにつらいですね。半年間規制されたときはどうしようかと……。

壁|ノシ ソレデハ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/01/08(金) 20:18:46 ID:sh2iZ83r<> GJ
BLUEさんゆうちょとかで振り込みできるなら規制されたらP2つかったがいいかも

http://find.2ch.net/moritapo/
ここで登録して

http://auction.moritapo.jp/
このオークションでモリタポ買って

http://p2.2ch.net/p2/index.php?guid=ON
このP2経由で書き込みできるよ

1000モリタポで1年間書き込み有効だからオークションなら100円ちょいだせば買えるからね <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/01/09(土) 19:40:33 ID:i8DtSBYH<> 壁|・_・) ツヅキ

――――――――――――――――――――

                    ● ● ●

 夜会の喧騒がお屋敷の広間に満ちています。あちらこちらでヘルマプロディトス・クラブの
会員の方々が談笑しておられます。
 私に声が掛けられたのは、目に付いた空のお皿を片付けているときでした。
「アリエル君」
「はい。御用でしょうか」
 振り向いた私の前に居たのは、恰幅のいい体に良い仕立ての三つ揃えをまとった紳士でした。
名をミスター・ハロルドとおっしゃいます。
「……いいかな?」
「はい、ミスター・ハロルド」
 私はミスター・ハロルドとともに、二階の客用寝室に向かいました。

                    ●

 コンコン
 寝室の扉がノックされました。私が出ようとするのをミスター・ハロルドは手振りで押しとどめ、
自ら扉を開けて外に居た男性使用人からなにやら荷物を受け取られました。
「さあアリエル、これに着替えておくれ」
「はい、ミスター・ハロルド」
 手渡された紙箱の中には、子供向けのドレスが一式はいっています。コルセットなどは無く、
下着は木綿のスリップとドロワースです。
 私は手早くメイド服を脱いで全裸になると、ミスター・ハロルドが持ち込まれた子供服に着替えました。
大きさはあつらえたようにぴったりで、どこもきつかったり余ったり、長すぎたり短すぎたりはしませんでした。
 亜麻色のドレスのほかに、箱の中には大きな赤いリボンが入っていました。私は結ってあった髪を解くと、
ミスター・ハロルドにリボンを結んでいただきました。一房にまとめられた髪の中ほどがリボンで束ねられます。
 着替えが終わると、私はミスター・ハロルドの前でくるりと一回りして見せました。
「似合いますか――お父様?」
 私の問いに、お父様――ミスター・ハロルドは相好を崩して答えられます。
「ああ、とてもよく似合っているよ」
 勿論、ミスター・ハロルドが私の本当の父なわけではありません。孤児院の前に捨てられていた私は、
どこの誰の子とも知れないからです。『お父様』という呼び方はミスター・ハロルドのご要望です。
「さあ、こちらへおいで、アリエル」
 『お父様』が私を手招きします。私はそれに従って、ベッドに向かいました。
<> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/01/09(土) 19:41:43 ID:i8DtSBYH<>
                    ●

 ちゅぷっ、ちゅっ、くちゅっ……
 寝室には淫靡な水音と、お父様の荒い息づかいの音だけがしています。
 水音は私がお父様のおちんちんを一生懸命しゃぶる音、お父様の息づかいが荒いのは
それに快感を覚えておられるからです。
 お父様のおちんちんに口でご奉仕するとき、私は習い覚えた技巧を使いません。
初めてそれを口にする少女のように、ぎこちなく、しかし一生懸命におしゃぶりします。
 やがてお父様が果てそうになると、私はお父様から離れ、尋ねました。
「お父様、アリエルのお口、気持ち良い?」
「ああ、とても気持ち良いよ」
「本当? うれしい!」
「でもアリエルの胸も使ってくれたら、きっともっと気持ち良いな」
「本当? じゃあアリエルのおっぱいも使って!」
 私はそういうと、お父様に背中を向けました。お父様の手がドレスの背中の釦をはずしていきます。
私はドレスとスリップを脱ぎ、ドロワースと靴下だけの姿になりました。
 ベッドに仰向けになった私のおなかをまたぐように、お父様が位置を変えられます。
私が両手で乳房を寄せると、お父様はおちんちんをその間に挿し込まれました。
お父様のおちんちんはすっかり私の乳房に覆い隠され、わずかに先端が飛び出しているだけでした。
 私は首を思い切り曲げてその先端を口に含み、同時に両手で乳房を左右から押し付けます。
そのまま乳房でおちんちんをもみくちゃにしながら、舌を使って先端部をひたすら舐め続けます。
お父様の気持ちよさげなうめき声が寝室に響きました。
 どれくらいの時間そうしていたでしょうか、唐突にお父様が限界を迎えられました。
 お父様のおちんちんの先端から、熱い液体が迸ります。勢いよく飛び出した白い液体が私の顔を撃ちました。
二度、三度と搾り出されたそれは、私の鼻や頬にかかります。
 私の上半身に覆い被さるように四つんばいになっていたお父様が、満足げなうめき声を上げられました。
私のほうはといえば、顔と胸が精液まみれでした。
「お父様、アリエルのおっぱい、気持ちよかったですか?」
「ああ、とても気持ちよかったよ。ありがとう、アリエル」
 お父様が私の上からどきながらおっしゃいます。私はさらにお父様を喜ばせて差し上げるために、おねだりをします。
「……ねえ、お父様。今度は、アリエルも気持ちよくして欲しいの」
「いいとも。アリエルはどこを気持ちよくして欲しいのかな?」
 私は体を反転させ、うつ伏せになりながらいいました。
「ここを、アリエルの、お尻を……」
「そうかそうか。じゃあ、自分で出してごらん」
 私はお尻を上げると、後ろ手でドロワースを引きおろしました。私のおちんちんの先端からあふれていた蜜が、
一筋の線を描きます。
 両手でお尻を開きながら、私はお父様におねだりをしました。
「おねがい、お父様、アリエルのここに、お父様のおちんちんください……」
「よく言えたね」
 そうして、お父様のおちんちんがずぶずぶと私の中に入ってきます。
 後ろから私を犯しながら、お父様は何度も私の名を呼んでくださいます。
 お父様のおちんちんが私のお尻を突き上げるたびに、ベッドに押し付けられた胸から快感が湧き起こります。
シーツにこすれる乳首と、押しつぶされこねくり回される乳房から湧き上がる快感に、私も甲高い嬌声を上げます。
 やがてお父様が私の中で果てられました。お腹の中に注ぎ込まれる感触が、私も絶頂に押し上げました。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/01/09(土) 19:44:06 ID:i8DtSBYH<>                     ●

「おはようございます、ミスター・ハロルド」
 私は朝食を乗せたワゴンを運び込みながら、ベッドの上で欠伸をしているミスター・ハロルドに朝の挨拶をしました。
「ああ、おはよう、アリエル君」
 ベッドテーブルに朝刊と食事を並べる私に、ミスター・ハロルドが声を掛けられます。
「いつもありがとう、アリエル君。君がいてくれるから、私は――」
 ミスター・ハロルドの声には、罪悪感と、悔恨の調子がありました。
「『お父様』、そんなことをおっしゃらないで」
 私はミスター・ハロルドの言葉をさえぎりました。
「『アリエル』は『お父様』が大好きです」
「……ああ、ありがとう」
 私は『お父様』――ミスター・ハロルドにひとつ微笑むと、紅茶を注いだカップを差し出しました。

                                        <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――

さらに続きます。アリエルはロリ趣味会員たちのアイドルなのです。

>>185
やっぱり●やP2を考えるべきですかね。前回の規制時は、決断してしまう寸前で解除されたのですが。

壁|ノシ デハマタ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/01/10(日) 15:57:44 ID:vAvSIFR0<> この娼館シリーズの締めはやっぱミセス・ゴトフリートの初心な頃ですよね? <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/01/10(日) 16:43:19 ID:Y7UbMV0Y<> >>189
壁|・_・)!

壁|つ[ネタ])))

壁|ノシ <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/01/11(月) 22:01:46 ID:pqzWu538<> 壁|・_・)ノ サイゴ!

――――――――――――――――――――

                    ● ● ●

 下腹部を絶え間なく襲う圧迫感を、内股になって何とかこらえながら、私は震える声を出します。
「お、お爺様……」
「うむ? どうした、アリエル?」
「あ、あの……」
「はっきり言いなさい」
「お、お手洗いに……」
 何とかそこまで言った時――私の膀胱はとうとう決壊しました。
 生暖かい液体が足を伝い、お爺様にいただいたドレスとストッキングを汚していきます。
私は冷たい石の床に座り込み、スカートの上から股間を押さえました。
「……アリエル」
「も、申し訳ありません、お爺様! 折檻だけはお許しを!」
 私は『お爺様』――サー・パーシバルに懇願しました。
「いいや、いかん。その年で失禁とはな。さあ、尻を出しなさい」
「……はい」
 私は自分の小水で濡れたスカートの後ろを捲り上げると、テーブルに手をつきました。

                    ●

 サー・ローレンスのお屋敷の地下には、特別な趣向をお望みの会員の方のための部屋があります。
今私は、そういった部屋のひとつにいます。
 私がお相手をしているのはサー・パーシバル。ヘルマプロディトス・クラブでも最高齢の会員の方です。
現役の貴族院議員で、前期の議長も勤められた方です。
 サー・パーシバルは私にご自分を『お爺様』と呼ばせます。実際私とサー・パーシバルの年齢差は、
祖父と孫ぐらいはありました。
 夜会で『お爺様』に誘われた私は、今日も地下室のほうにつれてこられました。
『お爺様』は必ず私をこちらに連れてこられます。
 『お爺様』に贈られたドレスに着替えた私は、沢山のお茶と、最後にグラスにいっぱいの麦酒(ビール)を飲まされました。
大量の水分を取らされた私は、しかしお手洗いに行くことを許されません。そしてその結果――。

                    ●

 ぱあん!
「んくっ!」
 ぱあん!
「うあっ!」
 ぱあん!
{ひん!}
 石造りの地下室に、平手で肉を打つ音が響きます。
 椅子に座ったお爺様が、膝の上に伏せた私のお尻を平手打ちしているのです。
「お爺様、ごめんなさい、ごめんなさい……」
「ドレスを台無しにしおって。本当に反省しておるのか?」
「はい、アリエルは、うっ、粗相をしでかす、はあっ、駄目な子、です……」
 お爺様に謝る私の声には、奇妙なあえぎ声が混ざります。それは痛みをこらえる喘ぎではありません。
「ふむ。尻をたたかれて、少しは反省をしたか?」
「んっ、はあっ、はい、お爺様……」
 今、私のお尻には、奇妙な形の責め具が埋め込まれています。
 全体の形はゆで卵を載せた卵立て(エッグスタンド)に近いでしょうか。卵にあたる部分には沢山の疣がつき、
お尻の内壁を刺激しています。足の部分は短いですが指三本ほどの太さがあり、私の肛門を押し広げています。
台座の部分はお尻の外に出て、栓のようになっています。
 お爺様の掌が私のお尻を打つたびに『卵立て』がお尻の中で動き、私に快感を与えます。
痛みと快感を同時に与えられ、私はその痛みにも快感を感じていました。
<> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/01/11(月) 22:04:45 ID:pqzWu538<> 「これは何だ、アリエル?」
 お爺様の手が、私のおちんちんに触れます。それはすっかり硬くなり、先端からは透明な蜜をこぼしています。
「お前は折檻を受けているというのに、このように逸物を固くしておったのか?」
「ああ、ごめんなさい、お爺様、アリエルは、はしたない、悪い子です……。どうか、もっと、折檻、してください……」
「ふむ。お前には、もっと厳しい仕置きが必要のようだな……」
 お爺様が私のお尻から『卵立て』を抜き取りながら言われます。
「ならばこれだな」
 お爺様が私に張形を見せ付けられます。木で出来たそれは普通の男性のものよりはるかに太く、
胴体部分に無数の疣があります。
 性器を責めるためだけの淫らな玩具の姿に、私は生唾を飲み込みました。

                    ●

 ちゅっ、ちゅぱっ、じゅぶっ……
 ぐりっ、ずずっ、ごりごりっ……
 私はお爺様のおちんちんを咥えてご奉仕しながら、同時にお尻を張形で責められています。
 お爺様のお年を召した逸物は、すでに固くなる機能を失っておられます。しかし、肉壺の中に挿入することは
出来なくとも、刺激を与えてあげれば快感を得ることは出来ます。
 私はすでに往年の力を失っているそれを、やさしくいたわるように、お口を使って愛撫します。
 なまってしまった肉槍の代わりに、木で出来たおもちゃの槍が私を貫いています。恥ずかしい急所を槍で貫かれながら、
私は自らの槍もむなしく振り立てます。
 やがて、お爺様の手で操られる木槍に私はとどめを刺されました。私の槍が、先端からむなしく体液を振り撒きます。
 お爺様が、満足げなうめき声をあげられました。

                    ●

「お爺様! お誕生日おめでとう!」
 サー・パーシバルがミス・アニーにお誕生日のお祝いの言葉を送られています。
 今私は、ご主人様のお供で、サー・パーシバルの七十歳のお誕生日を祝うパーティーの会場に来ています。
パーティーには沢山の方が詰め掛けられ、サー・パーシバルの業績と、王国と女王陛下への貢献をたたえておられます。
 来賓祝辞や女王陛下からのお祝いの電報の披露が終わると、ご家族やご友人からの贈り物の贈呈です。
そして今贈り物をされているのが、サー・パーシバルの孫娘のミス・アニーです。
 私よりいくらか年下のミス・アニーは、流れるような美しい金髪のレディです。何年かすれば殿方の引く手あまたに
なるでしょう。ミス・アニーを見るサー・パーシバルのお顔も、普段のいかめしい表情とは大違いのやさしい笑顔でした。
「……ほんとうに、来てよかったのかね? アリエル」
 ご主人様が、振り向かずに小声でおっしゃられます。私も小さな声でそれにお答えしました。
「はい。我侭を聞いていただいて、ありがとうございます」
 サー・パーシバルのお誕生日を祝う会にご主人様が出席されると聞いて、私はお供に志願しました。
何も言わずに我侭を聞いて私を連れてきてくれたご主人様に、私はお礼を言いました。

                    ● ● ●

「アリエルの胸はほんとにおっきいわねー。ちびのくせに何を食べたらそんなに育つのよ?」
「私も食事はみんなと同じよ?」
「じゃあ何か秘密の豊胸法でもあるんでしょ。うりうり、隠さないで教えなさいよ」
「そんなもの、やっ、あん、ちょっと、変なところ触らないで、揉まないで!」
「ほれほれ、白状しないとこうだぞー」
 使用人部屋で、三人のメイドがじゃれあっている。一番胸の大きい一人のその胸に、別の一人が顔をうずめて頬ずりし、
もう一人が背後から胸をもみしだいた。
「やっ、やあん、やめてえ!」
 じゃれあいながら、三人はベッドに倒れこむ。やがて、緩やかなあえぎ声と嬌声が部屋に響いた。

                                        ―了―

――――――――――――――――――――

おしまい。アリエルはロリとおっぱい描写がメインなので、いまいちシーメールっぽくならないです。
次かその次で、このシリーズは一旦終わります。

壁|ノシ ソレデハ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/01/11(月) 22:21:28 ID:dx5VLm7t<> GJ! <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/01/12(火) 01:36:56 ID:XBa4BxMt<> GJ

ロリシーメール最高 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/01/12(火) 11:19:17 ID:efAnPqOf<> というかあれなんだよね
女装系ならまだしもシーメールとなるとマイナー過ぎる上に
検索かけてもあんまりひっかからないんだよね商業とか同人とかのまとめサイト少ないし
同人だとコミケとかでそこそこあるみたいだけど常連にしか販売してないとこがおおくて委託とかあんまりしないらしいしさ

かといってネット上の小説は2ch系以外大体自分と重ね合わせてるし私小説っぽいの多すぎて癖がきつくて見れない
ということでBLUEさんは貴重
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/01/12(火) 17:20:37 ID:jJd71vFO<> 長々と鬱陶しいけど同意

BLUEさんは神 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/01/14(木) 05:56:11 ID:IMiXxPVy<> 彼女や妻のいる美少年・美青年を「男が」寝取る
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1255027650/

なんか学園催眠隷奴のデブジさんそのものなきがするが・・・ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/01/14(木) 10:32:02 ID:5GS6kYyR<> そのものだろう
たぶん>>1はそのゲームから影響受けたんじゃないの

というかスレチだな
誤爆? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/01/14(木) 18:51:44 ID:DUi/2HoX<> いや類似スレかとおもって <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/01/17(日) 10:33:28 ID:1cFTtH9o<> ノンケとシーメール娼婦という組み合わせが一番萌えるな <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/01/17(日) 23:07:14 ID:WeH4L9cw<> お前がそう言うならそうなんだろう
お前の頭の中ではな <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/01/18(月) 02:30:42 ID:ruVKuwxM<> 避難所より
52 :BLUE ◆ROSE/9P7pw:2010/01/14(木) 21:28:21 ID:vkgbxIwc0
また規制・・・
壁|;・_・)

らしい <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/01/18(月) 15:19:32 ID:VhnW+a1d<> BLUEさんカワイソス <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/01/18(月) 22:11:03 ID:g8wwCtoI<> BLUE専用スレ? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/01/19(火) 13:10:26 ID:Td15xa7p<> んなこたーない

単に現状ではBlueさん以外の書き手が居ないだけで誰でもwelcomeだ。
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/01/19(火) 13:38:57 ID:bhG9gb2y<> 前はぶるーさん以外にも書いてた人いたしね

というかこういうニッチスレだと似てるようでいて微妙に違うスレがあったり
メジャーなスレの守備範囲に内包されたりして書き手が分散されちゃうことがおおいからね

BLになりすぎないシーメールものならおkなんじゃない <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/01/23(土) 18:48:36 ID:nOlt2wwM<> 心が女ならガチムチでも

あくまでも男のままがBL・薔薇だから <> 名無しさん@ピンキー<>age<>2010/01/25(月) 17:50:58 ID:6RHd7PHv<> 晒し <> 名無しさん@ピンキー<><>2010/01/26(火) 15:05:18 ID:KM9BVCCh<> シーメールのAV見てると穴に突っ込まれるだけでチンポをしごいてないのが多いね?
ちんぽをしごかれないで快感は得られるのですか?
素朴に疑問です。
現役のかた教えてください。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/01/26(火) 15:47:35 ID:awjE8/eP<> すれちだろw
ここはシーメールの現実をしるためのスレじゃないよw <> がちほも<>sage<>2010/01/26(火) 18:12:37 ID:OuSh73Ne<> 洋モノはしごいてるぞ

感覚としてはアナルよりペニスの方が強いんで
しごかれると「男」が出てくるんだろうな

日本は「ペニスのある「女」性」と捉えてるが
あっちは「元「男」」と捉えてる
だからか逆アナルが非常に多い <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/01/26(火) 19:02:45 ID:1rjSOczc<> こんなスレにも荒らしが来るのか・・・ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/01/26(火) 20:50:56 ID:RJH2uuyf<> しごかないとイケないのは経験が足りないからとだけ言っておく
それが良いか悪いかとかいう問題では無く
(それぞれの置かれた状況も違うだろうし)
純然たる事実で、その境地を目指すかどうかは人に因って違う
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/01/27(水) 00:56:41 ID:5AcG2LlQ<> 小説ではトコロテンの方が倒錯度が高くていい <> 名無しさん@ピンキー<><>2010/01/29(金) 12:29:14 ID:RrM+co8N<> まあ、女だと称するなら突っ込まれてろ
ってとこだよな

突っ込む側じゃねーだろって・・・ <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/01/30(土) 20:44:50 ID:dfFrQxSA<> 壁|・_・) カイジョ!

――――――――――――――――――――

* False Maiden - ガブリエラ *

 ご主人様、サー・ローレンスのお屋敷では、一週間に一回の割合で夜会が開かれる。
 ヘルマプロディトス・クラブの定例のパーティーだ。
 私はお屋敷のメイド長として、パーティーが恙無く終わるように目を光らせている。
使用人たちがお客様に粗相をしないか、お酒や料理が足りなくなったりしていないか、
灰皿はきちんと交換されているか、等々……。
 そして、メイドの誰かがお客様に誘われて会場から姿を消した場合、それに合わせて
作業の割り振りを変えるのも私の仕事だ。
 時計の針はまもなく十二時を指し、どうやら今夜も夜会は無事に終わりそうだ。
 そろそろ後片付けの手はずを考えるべきかと思ったちょうどその時、私は声をかけられた。
「ああ、ミセス・ゴトフリート……」
「はい。御用でしょうか、サー・ロナルド」
 振り向いた先にいたのは、顎鬚を蓄え眼鏡をかけた壮年の紳士だった。
 サー・ロナルド・ヒューストン。現役の貴族院議員で、保守党の重鎮でもある有力政治家だ。
「今晩は君に頼みたいのだが――よろしいかな?」
 サー・ロナルドの言葉は質問の形を取っているが、この屋敷のメイドは夜会で誘われれば
断ることは許されない。それはメイド長である私も同じことだ。そんなことはサー・ロナルドも
当然ご存知なのだが、それでも紳士らしく相手に尋ねる形でお誘いをかけられる。
「はい。お望みのままに」
 私はいつもの言葉で応諾の意思を継げる。
 後のことを執事のミスター・ジョンソンに任せると、私はサー・ロナルドを二階の来客用
寝室へと案内した。

                    ●

 私の両手がサー・ロナルドの男根をもてあそぶ。私の手の動きに合わせて、サー・ロナルドが
呻き声を上げられる。
「ふふふっ、どうなされたのですか? 卑しいメイドにもてあそばれて、こんなに硬くなさって……」
「うっ、くっ」
「このようなお姿、とても他の方々にはお見せできませんわね」
 私はサー・ロナルドの男根を弄りながら、侮蔑と嘲弄の言葉を次々に投げかける。ひとつ罵倒する
たびに、サー・ロナルドの男根がびくびくと反応する。
「まあ、これは何ですの? 罵られてこんなに……。ナイトの称号をお持ちの方と思えませんわ」
「おっ、おお……」
 サー・ロナルドが射精してしまわれないように、私は慎重に刺激を加減する。限界寸前の男根は
先端から先走りを垂れ流し、私はそれを手のひらにまぶして竿をしごく。
「まあ、大変。サー・ロナルドのこれは、今にも破裂しそうですわ」
 先端を指先でつつきながら、私はサー・ロナルドに質問をする。
「サー・ロナルド、これをどうしたいのですか? おっしゃってくだされば、わたくしお望みの通りにいたしますのよ」
「き、君の、中で、いかせてくれ……」
「まあ! サー・ロナルドは、私のお尻を犯したいとおっしゃるのですね? なんて破廉恥なのでしょう!
男のくせに、同じ男のお尻を犯したいだなんて!」
「た、頼む!」
「ほほほ、勿論、仰せのままに。卑しい男メイドの淫らな尻穴で、サー・ロナルドのご立派な逸物を
慰めて差し上げますわ」
 私はそういいながら、ワンピースのスカートをスリップごと捲り上げる。スカートの裾を口にくわえ、
空いた両手で下着を脱ぎ捨てた。そのまま膝立ちになると、ベッドに横たわるサー・ロナルドの腰を
またぐ位置に膝を下ろす。
 サー・ロナルドの眼には、勃起しきった私のものが見えているはずだ。
 左手でスカートを抑えながら右手でサー・ロナルドのものを掴み、それを自分の後ろの穴ににあてがう。
入り口が先端を捉えたところで、私はいったん腰を落とすのを止めた。
「サー・ロナルドのもの、ぴくぴく震えていますわ。そんなに私の中に入りたいんですの?」
「頼む、早く!」
「はい、ただいま」 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/01/30(土) 20:49:52 ID:dfFrQxSA<>  そして私は、一気に腰を落とした。サー・ロナルドの逸物が、根元まで私の中に埋まる。普段は
閉じている部分を無理やり押し広げられる感覚、そして本来とは逆方向に侵入される感覚が、
私に強烈な快感を与えた。
 背筋を駆け上った快感が納まると、私は再び言葉を発した。
「い、いかがですか、私の、お尻は? こんなことをして喜ぶなんて、まるで、聖書に書かれている、
背徳の町(ソドム)の住人ですわね」
 腰を上下させながら、私は言葉を続けた。スカートの前裾は捲り上げたままなので、腰の動きに
合わせて私の男根がゆれているのが良く見えるはずだ。背後ではスカートが、絶え間ない衣擦れの
音を立てている。私はサー・ロナルドを丁寧な口調で罵りながら、腰を振り続けた。
「くっ、も、もう駄目だ!」
「あら、もう、お終い、ですのね? どうぞ、卑しいメイドの、中に、お好きなだけ、ぶちまけて、くださいませ!」
 そう言った次の瞬間、私は体内に熱い迸りが注ぎ込まれるのを感じた。お尻の中で熱い肉棒が
びくびくと震えながら、先端から子種を撒き散らしている。
 ふと気がつくと、私の男根も精液を噴き出していた。尻穴と男根、両方からの快感に、私の体が震えた。

                                                  <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――

続きます。

>>204-206
シーメールはカバーする範囲がTSと女装の間に挟まれて、えらくニッチなんですよね。
書く人がTSか女装のどっちかに言ってしまいがちなのかも。

壁|ノシ ソレデハ <> 名無しさん@ピンキー<><>2010/01/31(日) 23:58:29 ID:4iWioRmM<> GJっす <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/02/01(月) 21:05:58 ID:Ut3Kl9vK<> むちむちシーメールメイド長にもっと嬲って欲しかった……
(*´д`)o彡°
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/02/05(金) 09:57:58 ID:kmCsxJD+<> いいね

いいよ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/02/05(金) 10:10:42 ID:7xOxmMEQ<> いいよいいよぉ〜 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/02/06(土) 12:12:11 ID:sBmeI+7N<> >>219
ふみふみ
「まあ、219様のおちんちん、大きくなっていますわよ」
ぐりぐり
「メイドの足で踏みつけにされて興奮するなんて、なんてはしたないんでしょう!」
びくびくっ、どくん
「あら、出てしまいましたわね……。踏みにじられていってしまうなんて、
219様はとんだ変態紳士ですわね!」
ぺろぺろ
「うふふ、そうですわ、219様の精液で汚れてしまったのだから、綺麗にしてくださいませ」

こうですね、わかります!

>>218-221
ドモー

メイド長の回想がちょっと難航中……。そんなわけで今しばらく。

壁|ノシ デハマタ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/02/06(土) 19:44:40 ID:ggWQMvNx<> よっしゃー、きてたー!

締めで、と書いた訳ですけど
まだ締めないで下さいね
待っとります <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/02/07(日) 18:04:27 ID:RO/xGlIa<> 壁|・_・)ノ コンバンハ

――――――――――――――――――――

                    ●

 私の仕事のひとつに、メイドたちの床技能(ベッドテクニック)の鍛錬がある。勿論、普通の
屋敷であれば不要な技術だ。しかしサー・ローレンスの館はヘルマプロディトス・クラブの夜会の
場であり、ここで働くメイドたちの仕事の半分はお客様をベッドで喜ばせることだ。
 このお屋敷が単なる娼館と違うのは、来客がすべてヘルマプロディトス・クラブの会員であること。
そして、来客をもてなすメイドたちが実は男性である点だ。つまりヘルマプロディトス・クラブとは、
そのような趣味を持つ紳士方の同好会なのだ。
「んっ、そうです、そこで舌先で亀頭をつつくように……」
「んっ、はい、あむっ」
「うふふ、ミカエラのお尻、私の指を離してくれないわ」
「ぷはっ、やだ、やめて……」
「ミカエラ! 口を離してはいけません!」
「はっ、はいっ! 申し訳ありません、ミセス・ゴトフリート!」
 私自身の男根を教材に、いまだ不慣れなメイドに口唇愛撫の技術を仕込む。同時にお尻から
快感を与えさせ、男根を咥える事と快感を結び付けさせる。これを続けることで、喜んで殿方の
ものを頬張るように、さらには自ら肛門性交をねだるように調教していく。
 ご主人様のために、元は男の子だった存在を娼婦に作り変えてゆく。そのことに罪悪感が
無いわけではない。しかしそれ以上に、私は――

                    ● ● ●

「ほら坊主、こちらが今夜のお前のお客さんだ。じゃ、旦那、あっしはこれで」
 店の人が部屋を出て行く。ベッドしかない部屋には、僕と、身なりのいい男性が残った。
この男性が今夜僕を抱く人、というわけだ。
 相手の身なりがいいからといって油断してはいけない。そもそも男を、それも僕のような未成年を
抱くためにこんな店にくるという時点で、相当の変態なのに決まっている。
 僕は警戒しながら頭を下げ、挨拶をした。
「いらっしゃいませ。今夜は精一杯ご奉仕させていただきます」
 顔を上げると、相手の目がこちらをじっと見据えていた。早速機嫌を損ねてしまったのだろうか?
 白い手袋に包まれた右手が僕の顔に伸びてくる。
 反射的に身をすくめた。
 しかし、その手は僕の頬を張り飛ばしたりはしなかった。
「そんなに緊張しなくて良い。もっと楽にしたまえ」
 僕の頭に手を載せ、髪をなでながら男性が言った。
「え……、はい、ミスター……」
「ローレンスだ。そう呼んでくれ」
「はい、ミスター・ローレンス」
 少し緊張がほぐれてくる。といっても、習い癖になった不信感や恐怖感がなくなったわけではないが。
 ミスター・ローレンスが服を脱ぐのを手伝い、その服を衣装棚に収める。ランプと暖炉の明かりに
照らし出されるミスター・ローレンスの体は、服の上から見たときより筋肉質でがっしりしていた。
 その股間では、僕のものよりずっと立派な逸物が頭をたれている。固くなればさらに大きくなるの
だろうから、これが今夜僕のお尻を犯すのかと思うとかすかな恐怖を感じる。
 僕は恐怖感を振り払うと、ミスター・ローレンスのものに奉仕を開始した。
 唇と舌と咽喉を使って、ミスター・ローレンスのものを固くしてあげる。徐々に固くなりながら頭を
もたげていくそれに、僕は再び恐怖を覚えた。
 突然、頭をなでられた。
 ミスター・ローレンスの右手が、僕の髪をなでている。
 今まで、こんなことをした客はいなかった。咥えているときにいきなり僕の髪を鷲掴みにして腰を
使ってきた人はいても、頭をなでられるというのは初めてだ。
 頭をなでる手に励まされて、僕は逸物への奉仕を続行する。技巧の限りを尽くして奉仕すると、
ミスター・ローレンスの逸物はついに天を指して立ち上がった。
 念のため口は離さないまま、上目遣いで確認する。以前、口を離したとたん『誰が口を離せって
言った!』と怒り出した客に殴られたことがあるからだ。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/02/07(日) 18:06:13 ID:RO/xGlIa<>  ミスター・ローレンスは軽く頷くと、両手で僕の頬をはさんで顔を上げさせた。僕はミスター・
ローレンスに背を向けると、ベッドにうずくまってお尻を掲げた。
「どうぞ……」
 ミスター・ローレンスの手が僕のお尻に乗せられる。僕はこの後に続く苦痛を予期して身構え、
両目をぎゅっと閉じた。
「……そんなに緊張していては辛いぞ。もう少し力を抜きたまえ」
 予想に反して、次に来たのは肛門への痛みではなく、ミスター・ローレンスの穏やかな声だった。
「え、でも……」
 僕はその時、ミスター・ローレンスが何を言っているのか良くわからなかった。お尻を犯されるなんて、
辛いに決まっているじゃないか。貴方も苦痛にのたうつ姿がみたくて僕を買ったんじゃないのか。
そう思っていた。
「……ああ、やはりか」
 ミスター・ローレンスはそういうと、僕を抱き起こした。
「? あの……」
「少し、私のしたいようにさせてくれたまえ」
「はい……」
 何をされるんだろう、と思ったけれど、すぐに自分には拒否する権利なんて無いと思い直した。
どんなに痛いことでも辛いことでも、我慢して受け入れなければ。
 予想に反して、僕に与えられたのは苦痛ではなかった。
 向かい合わせに僕を抱いたミスター・ローレンスは、指を一本だけ使って僕の肛門を揉み解した。
そのうちに、何とも言いようのない感覚がお尻から感じられてくる。肛門が勝手に収縮し、また弛緩する。
 しばらくそれを繰り返した後、お尻が緩んだ瞬間、ミスター・ローレンスの指が僕の中にもぐりこんだ。
「んっ!」
「痛いかね?」
 痛くは、無かった。すっかり柔らかくなっていた僕のお尻は、指の一本ぐらい余裕だった。
 苦痛の代わりに感じるのは、先ほど外から揉み解されていたときの何倍にもなる不思議な感覚だった。
「大丈夫、です……」
「そうか」
 僕の返事を確認すると、ミスター・ローレンスの指が再び動き始めた。お尻の穴を広げるように
円運動をしながら、ゆっくりと中に入ってくる。最初は指先だけだったはずなのだが、いつのまにか
ミスター・ローレンスの手のひらがお尻に密着しているのが感じられる。つまり指が一本丸々僕の
中に入っているということだ。
 突然、お尻に感じる圧迫感が消えた。
 ミスター・ローレンスが僕から指を引き抜いたのだ。
「あ……」
 いつのまにかミスター・ローレンスにしっかりとしがみついていた僕は、その肩から顔を上げた。
 ミスター・ローレンスは僕をベッドに仰向けに寝かせると両足を開かせる。恥ずかしい部分をさらけ
出した姿勢に、僕は赤面するのを感じた。
 ミスター・ローレンスの指が再び僕の中に入ってくる。先ほどは背中側から腕をまわしていたから
指の腹が背中側に来ていたが、今度は逆の向きになる。今度は指一本をあっさり飲み込んだ僕の
お尻の中を、ミスター・ローレンスの中指が探るように撫で回した。
 指先が前側の一点、ちょうどおちんちんの裏にあたる部分をこするたびに、ぞわぞわとした快感が
そこから湧きあがった。射精をするときの快感を薄くしたような、代わりにそれが何度も何度も
感じられるような、そんな快感だった。
「あっ、はあっ、んっ……」
 自然とあえぎ声が上がる。でもこれは、苦痛を感じたときにあがる声ではなかった。お尻を弄られて、
快感にあえぎ声を出す――信じられない体験だった。
 再び、ミスター・ローレンスの指が引き抜かれる。これも信じられないことに、僕のお尻は指が
引き抜かれたことに喪失感を感じていた。
「指を増やすよ」
「! はい……」
 今度こそ、痛みがくると思った。一本ならともかく、指を二本だなんて……。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/02/07(日) 18:08:16 ID:RO/xGlIa<>  しかし、予想に反して僕に与えられたのは、先ほどに倍する快感だった。
 ミスター・ローレンスの中指と薬指が僕の中に入ってくる。痛みどころか、肛門は押し広げられる
ことに快感を、そして中を埋められることに充実感を感じていた。
 二本の指が僕の中で動き回る。
 内壁をこすられるたびに、そしておちんちんの裏側をつつかれるたびに、触られた場所から
快感が湧き起こった。中で指を広げられて内側から押し広げられると、こすり上げられるのとは
違う種類の快感が感じられる。
 僕のおちんちんはすっかり固くなり、その先端からは信じられない量の透明な液が滴っている。
ミスター・ローレンスの指が動くたびにおちんちんがびくんと跳ねた。
「……そろそろ大丈夫かな」
「あ、……ふぁい」
 ふたたび指が引き抜かれ、ミスター・ローレンスが僕の顔を覗き込んだ。廻らぬ呂律で何とか答える。
 ミスター・ローレンスは僕の腰の下にクッションを押し込むと、僕の両足を肩に担ぐようにした。
いつもはうつぶせの姿勢で後ろから貫かれているから、相手の顔が見えるこの姿勢は新鮮だった。
 今度こそ、苦痛がくるものと覚悟した。
 ミスター・ローレンスの逸物は指二本などよりずっと太い。いきり立ったそれの先端が肛門に
押し当てられたとき、僕はぎゅっと目をつぶった。
 ずぶり
 信じられないことに、苦痛はまったく無かった。それどころか、先ほどにさらに倍する快感が
その場所から湧き起こった。
「ふぁぁんっ!」
 どくん!
 一気に貫き通される。たったそれだけで、僕は射精していた。お尻とおちんちんから快感が
駆け上がり、頭のてっぺんで爆発する。精液が噴き出るたびに肛門が収縮し、そのたびに両方から
快感が湧き起こった。
「あ、あ、あぁっ……」
 まともにあえぎ声も出ない。体中の空気を吐き出しながら、僕はかすれた声をあげた。
 しばらくそっとしておかれると、まともに呼吸が出来るようになってきた。それを見計らったように、
ミスター・ローレンスが動き始めた。
 はじめはゆっくり。
 やがて少しずつ速く。
 お尻に抽送される一突きごとに、僕はあえいだ。床布(シーツ)を両手で鷲掴みにして、
両目からは快感のあまり涙をこぼしながら。
 そしてついに、終わりのときが来た。
 ミスター・ローレンスの動きが止まり、僕が戸惑った次の瞬間。僕のお腹の中に、熱いものが
注ぎ込まれた。普段なら寒気すら感じるその感触が、今日は特大の快感をもたらす。自らも再び
射精しながら、僕は悲鳴のような喜びの声を上げた。

                    ●

 翌朝目がさめたときには、ミスター・ローレンスの姿はもう無かった。夕べのあれは夢だったんだろうか、
と一瞬思ったが、乱れたベッドがそうではないことを告げている。
 汚れたシーツを剥ぎ取りながら、夕べのことを考えた。
 お尻でするのがあんなに良かったなんて……。
 僕にはそんな素質が有ったんだろうか。それともあれは、ミスター・ローレンスの技巧なんだろうか。
 そんなことを考えながら冷え込んだ廊下を歩き、シーツを洗濯室に持っていく。
 洗濯室で隣の部屋のお姐さんと一緒になった。お姐さんが僕の体を心配してくれる。壁越しに
僕の悲鳴が聞こえてきたそうだ。
 普段はほとんど声を上げない僕が隣の部屋にまで聞こえるような声を上げたうえに、涙の跡まで
ついているので、さぞや乱暴な目に合わされたと思ったそうだ。
 あれは気持ちが良くて上げたあえぎ声なんです、とはさすがに言えず――あいまいに『大丈夫です』と
いってごまかした。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/02/07(日) 18:10:26 ID:RO/xGlIa<>                     ●

 それからの一週間ほどはまたいつもどおりだった。娼館の雑用の仕事をしながら、時々男色
趣味のお客に抱かれる。そんな日々だ。
 そして再びミスター・ローレンスが店にやってきた。
 僕は再びミスター・ローレンスに抱かれるのだと思った。ところが、ミスター・ローレンスの
来訪目的は意外なものだった。
 僕を買い取りたいというのだ。店に代価を支払って。しかも、ミスター・ローレンスは僕に意見を
聞いてきた。お金を支払うのだから好きにすれば良いのに。
「私のところにくれば今よりはいい生活をさせてあげるし、教師をつけて勉強もさせてあげよう。
ただし、今と同じように、男性に体を自由にされる。その点は、今よりましとは必ずしも言えない。
それを踏まえて考えてくれたまえ」
 僕の考えはその時点で決まっていた。ここから出られるのなら、環境など多少悪くなっても
かまわない。それに話を聞く限り、悪くなりようは無いようだった。
 こうしてミスター・ローレンスに買い取られた僕は店を後にした。雑用で外に出ることは有っても、
店に戻らなくて良い立場で外に出るのは十年ぶりぐらいだ。このあとはミスター・ローレンスの
ところに行かなくてはいけないけれど、それを差し引いても、僕は開放感でいっぱいだった。
 ミスター・ローレンスと一緒に馬車で運ばれていった先は、僕の予想を大きく裏切るものだった。
 ミスター・ローレンスの口ぶりからは、てっきり彼の経営する娼館か何かで働くことになると
思っていたのだが、連れて行かれた先は高級住宅街の、それも大きなお屋敷だった。馬車から
降りると、執事らしい白髪に口ひげの人物がミスター・ローレンスを出迎えていた。
「おかえりなさいませ、サー・ローレンス」
「ただいま、ジョンソン」
「? ……サー・ローレンス?」
「ああ、そういえば……」
 僕の間の抜けた声に、ミスター――サー・ローレンスが答えた。今の今まで相手が爵位もちの
貴族だとは思わずにいた僕は、頭が真っ白になっていた。
 その後、応接室ではなく居間に通されて、話を聞かされた。
 このお屋敷で使用人として働くこと。
 ただし、下男や馬丁や庭師としてではなく『メイド』として。
 そして、ヘルマプロディトス・クラブの事と、週に一度の夜会のこと。
 ここまでの説明を聞いて、サー・ローレンスは新しいメイド候補を探していて僕とであったことを
理解した。僕を引き取るときの条件にしても、決して好意からではなく、みすぼらしいメイドでは
クラブの面子にかかわるから、という事も。
 それでも、僕からしてみれば明らかな環境向上だ。結局は体を売るという点では同じでも、
場末の娼館と上流階級相手のクラブでは大違いだ。そのことを言ったとき、サー・ローレンスに
ひとつ間違いを訂正された。
「ああ、ひとつ訂正しておこう。ヘルマプロディトス・クラブは買春クラブのようなものではない。
運営費はすべて会費でまかなわれているし、お金を出せば参加できるというものでもない」
「すると、どういうことですか?」
「あくまで同好会、あるいは愛好会ということだよ。だから夜会にしても、みながみなメイドを
抱くわけではない。ほとんどは同好の士とのお喋りや薀蓄の傾けあいを楽しみに来るだけだ」
「はあ……」
 正直に言ってそのときは違いが良くわからなかったが、どうやらサー・ローレンスにとっては
大事なことらしい。
 その後使用人部屋に連れて行かれた僕は、『新しい仲間』としてメイドたちに紹介された。
下は十三、四歳ぐらいに見える子から上は三十過ぎのメイド長まで、どう見ても全員女性にしか
見えなかったが、サー・ローレンスの言葉どおりなら全員男性なのだろう。
 全員に挨拶が終わると、まずは浴室に放り込まれた。やけに充実した設備の浴室で全身を
磨かれ、出たあとには乳液と髪油で肌と髪を整えられた。下着のつけ方から教えられながら
お仕着せのメイド服を着て、髪留めをつける。
 こうして、僕のサー・ローレンスのお屋敷での生活が始まった。

                                          <TO BE CONTINUED> <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/02/07(日) 18:14:25 ID:RO/xGlIa<> ────────────────────

今日はここまで。次回は回想の後編です。
なんか詰まってたのがいきなりすらすら書けちゃいました。
これはきっとどこかからシーメールの神が降りてきたのですよ!

>>223
回想編と現在編で、もう三回分程度は続く予定です。
さらに新キャラとかエピソードを思いつけばそれも書くかもです。

壁|ノシ ソレデハ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/02/07(日) 20:15:09 ID:dhFl6NQv<> 相変わらずいい感じですなあ
つC <> 名無しさん@ピンキー<><>2010/02/08(月) 00:08:01 ID:HmjzRnI+<> 最高です。GJ <> 名無しさん@ピンキー<><>2010/02/08(月) 11:01:33 ID:2/ucRYGo<> いい仕事してますなぁ <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/02/08(月) 16:01:08 ID:VD5jWssa<> 壁|・_・)ノ レントウ!

――――――――――――――――――――

                    ●

 はじめのうちは、僕の仕事は『仕事を覚えること』だった。
 掃除、洗濯、裁縫といったメイドならば当然出来ることのほかにも、料理や手芸まで覚えさせられた。
 それと並行して、淑やかな喋り方や綺麗な歩き方、食卓での作法など、今まで考えたことも無いもの、
さらには家庭教師によって、綺麗な文字の書き方から始まっていろいろな教養知識も。
 はじめのうちは言われたことをこなすだけで一杯一杯だった僕も、考え事をする余裕が出来てくると、
教え込まれる知識がメイドとして必要なものだけではないことに気がついた。
 このお屋敷での教育は、男の子を単に男娼やメイドに変えるだけじゃない。立派な『淑女』や
『貴婦人』として通用するような、そんな教育が施されている。
 そしてその教育には、ベッドでの振る舞いも含まれている。
 誰が言ったか知らないけれど、男にとっての理想は『昼は淑女、夜は娼婦』だそうで、ここでの
教育はまさにそんな『理想の女性』に男の子を作り変えるものだった。
 ……なんて事がわかるようになったのは、一年以上が過ぎてからだったけれど。
 僕の名前も変わった。
 『ガブリエラ』
 これが僕の新しい名前だ。このお屋敷にいる限り、僕はこの名前で呼ばれる。ご主人様、
サー・ローレンスにいただいたこの名前を、僕は気に入っている。
 この名前で呼ばれている限り、僕はサー・ローレンスの屋敷のメイドだ。雑用にこき使われながら
乱暴な客にいじめられる場末の男娼じゃない。
 僕をあそこから救い出してくれたご主人様にいただいたこの名前は、僕の一番の宝物だ。

                    ●

 お屋敷に来てから、僕は毎晩お薬を飲まされている。
 茶色の硝子瓶に詰まった小さな丸薬。
 男の体を女のものに作り変えてしまう不思議な薬だ。まるで、御伽噺の、お姫様になった
王子様の話に出てくる薬みたいだ。
 飲みだして半月もたった頃には、僕の体に影響が出始めていた。
 胸が少しずつ膨らみ始め。
 肌のきめが細かくなり。
 全身に少しずつ脂肪がつき。
 最初の頃は鏡で見ても『女装した男の子』でしかなかった僕が、一年も経った頃にはすっかり
『女の子』になってしまった。スカートを捲り上げて股間を見せない限り、外見では女性と区別がつかない。
 正直最初は怖かった。
 だけど、四六時中女の子として扱われていると、それが自然に思えてくる。女の子の服を着て、
女の子らしく喋り、女の子らしく歩き、女の子らしく振舞う。そうやって日々をすごしていると、
むしろ男っぽい外見のほうが不自然に思えてくる。
 僕の目下の悩みは、どうも体に脂肪がつきやすい体質らしいことだ。
 胸はすでに片手では包み込めない大きさに育っているし、お尻などは鷲掴みにしてみると指が
めり込むようになっている。ちょっと油断すると余計なところにまで肉がつくので、おやつの時間にも
甘いものを遠慮する羽目になっている。
 女性らしい悩みといえば悩みなのだけれど、これが僕の目下最大の難問だ。

                    ●

 お屋敷に着て一年程が立ったとき、ついに定例の夜会で広間に出るようにといわれた。
 今までは夜会の夜は広間と二階寝室以外の場所の仕事をさせられていたのだが、とうとう僕も
お客様の前に出しても恥ずかしくないだけの躾が行き届いたとみなされたのだろう。
 その夜会で、僕は大失敗をやらかしてしまった。
 お客様に誘われてベッドに入ったまでは良かったのだが、急に怖くなって、何も出来なくなってしまったのだ。
 お客様は怒られたりはしなかった(むしろ慰めてくださった)けれども、僕は申し訳なさで一杯だった。
僕を最初に選んでくれたお客様に、そして誰よりご主人様に。
 翌日の夜、サー・ローレンスの部屋に呼ばれたときには、僕はお屋敷を追い出されるかもしれないと思っていた。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/02/08(月) 16:03:01 ID:VD5jWssa<>                     ●

 コンコン
 ご主人様の寝室の扉をノックし、返事を待つ。
「だれかね?」
「……ガブリエラです」
「入りなさい」
「失礼します……」
 ベッドのそばに置かれた安楽椅子からご主人様が立ち上がり、僕のほうを向かれた。
 僕はといえばドアの前で縮こまり、びくびくしながらご主人様の言葉を待つだけだ。
「なぜ呼ばれたかはわかっているね?」
「はい……」
 ご主人様に促され、僕はあのときのことを包み隠さず話した。
 娼館時代のことを急に思い出したこと。
 張り倒されたときの生々しい記憶。
 お尻を犯されたときのひどい苦痛。
 寒々とした部屋の中で、一人で汚れた毛布に包まって眠る時のさびしさ。
 そう言ったものが一度に思い出され、恐怖にこわばったからだが言うことを聞かなくなってしまったことを。
 僕の話を聞き終わったご主人様は、黙って何かを考え込んでおられた。
「お願いします、ご主人様! 次はきちんとやります! ですからここに居させてください! お願いします!」
 沈黙が怖くなった僕は、それだけ一息に言って頭を下げた。ご主人様に『この屋敷から出て行け』と
言われたらどうしよう。そんな恐怖に僕の思考は半ば麻痺していた。
 その頭が、そっとなでられた。
 顔を上げると、ご主人様の手が僕の頭をなでている。
「出て行けなどとは言わないとも。こちらこそすまなかったな。怖い思いをさせて」
 その言葉に、僕の涙腺は決壊した。両目からぽろぽろと涙が零れ落ちる。
 ご主人様が僕を抱き寄せ、その両腕で包んでくれる。僕はご主人様の胸にすがり付いて、
泣きながら何度も何度も謝った。

                    ●

 あれから二日後、僕は再びご主人様の寝室に呼び出されていた。
 緊張しながら寝室に入った僕は、ご主人様から小さな箱を受け取った。言われるままに
開けてみると、それは丸いレンズの銀縁眼鏡だった。
 言われるままにかけてみると、そのレンズには度が入っていなかった。いわゆる伊達眼鏡というものだ。
 ご主人様の意図がわからず戸惑う僕は、そのまま鏡の前に連れて行かれた。
 言われるままに鏡を見ると、そこには眼鏡のせいで印象の変わった僕の顔が有った。
「いいかね。これから、この眼鏡をかけているときの君は、今までの君ではなくなる」
「私が、私でなく……?」
「そうだ。それをかけているときの君は、何も恐れない。何にも恐怖しない。過去の記憶など笑い飛ばせる」
「何も、怖くない、何も、恐れない……」
「そうだ。もしも今までの自分に戻りたくなったら、その眼鏡を取ればいい。そうすれば、君は今と同じ君に戻れる」
「元に、戻りたくなったら、この眼鏡を、取ればいい……」
「そうだ。だがその眼鏡をかけているときの君は、何も恐れることは無い。恐怖は君を打ち負かせない。
君はいつどんなときでも冷静沈着に行動できる」
 ご主人様の言葉が、魔法の呪文のように僕の中に染み入ってくる。鏡の中の僕――私が、レンズの
向こうから、見返してくる。その視線は自信に満ちていて、何者にも揺るがされないように見えた。
「……うふっ、くすくす」
 私の口から、意図せず笑い声が漏れた。重圧が取り払われたような開放感。あの娼館を後にして
以来の晴れやかな気分が、笑い声になって漏れ出す。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/02/08(月) 16:06:08 ID:VD5jWssa<> 「気分はどうかね?」
「とても――とても晴れやかな気分ですわ、ご主人様」
「ベッドに誘われても平気かね?」
「はい、勿論――そうだ、ここで証明してお目にかけます。どうぞ、検分してくださいませ」
 私はそういうと、ご主人様をベッドに誘った。ご主人様にナイトガウンを脱いでいただき、
その股間のものに口付ける。この一年の間に覚えたありとあらゆる技巧を駆使して、肉の蛇を責め苛む。
 肉の蛇が肉の槍へと化けると、私はそれで躊躇なく自らを貫いた。ご主人様にまたがって尻穴から
湧き起こる快楽をむさぼる。
「いかがっ、ですか、ご主人様! 私の、具合はっ?」
「ああ、いい具合だ。これなら君を抱いた男は、みな夢中になるだろうな」
「んっ、ありがとう、ございますっ! それでは、どうか、ご褒美を、私の中に、くださいませっ!」
 懇願した直後、私の直腸に熱い液が放たれた。体内を灼かれるような感覚に私は絶頂し、
背筋をのけぞらせながら精を放った。

                                        <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――

ここまで。
なんかすいすい書けちゃったんですけど、エチ成分超少なめなのでさっさと投下しときます。
次回ももう一つ過去編を。

>>229-231
どうもなのですよ。

壁|ノシ ソレデハ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/02/09(火) 01:16:09 ID:vp4M8cr/<> おおお、このようなトラウマ克服の物語が。
つC <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/02/09(火) 12:32:06 ID:sw1b5zma<> >>235
めがねを取ると性格が変わる、というのは最初から考えていたんですけど、
初めての接客のあたりを書いているときに急に今回のシーンが思い浮かんだんで
こういう風になりました。
おかげで上流階級の男性をいじめて楽しむ彼女の趣味に説得力が出来た気も。w
しかし眼鏡を外したときの彼女は普段の反動から超甘えん坊さんなのです。
その状態でのおねだりえっちにもご期待くださいなのですよ。

壁|ノシ コウゴキタイ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/02/11(木) 11:48:34 ID:R6ABsBVJ<> Sで甘えんぼさんで眼鏡っ娘って狙いすぎだろwww
結婚して休みの日は一日中イチャイチャしたいですハイ <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/02/12(金) 10:19:33 ID:fklqmRrz<> 壁|・_・)ノ オッハー

こんな時間から行きます。

――――――――――――――――――――

                    ●

 あれ以来、私はご主人様にいただいた眼鏡を常にかけている。さすがに眠るときや入浴する
ときなどは外すが、それ以外の時間は常に着用するようにしている。
 一月後、再び夜会に出た私は、最初に私を誘ってくださった方に再び誘われた。そして滞りなく
事を済ませた私は、十分やっていけるという自身を得た。
 私が自分の性癖に気がついたのは、それからかれこれ一年が経とうという頃だった。

                    ●

「ミスター・ウィリアムズのおちんちん、すごく固くなってますわ」
 両手で逸物をもてあそびながら、親指でその先端をこする。溢れ出す先走りを亀頭に塗り広げて
やりながら、射精には至らない程度に抑えた刺激を加えてやる。
「うくっ、そ、そろそろ……」
「はい、ただいま」
 私はベッドの横たわるミスター・ウィリアムズの腰の上にかがみこむと、怒張した逸物の先端を
捉えた。敏感な祈祷への刺激に、ミスター・ウィリアムズが呻き声をあげる。
 それを見た私の背筋に、何かぞくぞくとした物が流れた。
 財界に大きな力を持ち、政界にもそれなりのコネクションをもつ大物が、卑しいメイドに過ぎない
はずの私に良い様にされている。
 私よりずっと年上で、肉体的な力も私を遥かに上回るはずの男性が、私に責められて虐げられた
ような声を上げている。
 私は自分の中に湧き起こった感情に押されるままに行動した。
「あら、ミスター・ウィリアムズのおちんちん、ぴくぴく震えていますわ。そんなに私の中に入りたいんですの?」
「じ、焦らさないでくれ……」
 お尻の入り口で先端部だけを刺激しながら、少しだけ焦らしてみる。ミスター・ウィリアムズは
怒るどころか、私に向かって懇願するような言葉をはいた。
 背筋を走るぞくぞくする感覚が大きくなる。
 もっと焦らしたい。
 もっと哀願させたい。
 這い蹲らせたい。
 踏みにじりたい。
 足蹴にしたい。
 奉仕させたい。
 様々な思いが湧き起こる。勿論そんなことをするわけには行かないので、そのときは素直に
ミスター・ウィリアムズの言葉に従った。
「はい、申し訳ありません」
 私はゆっくりと焦らすように、ミスター・ウィリアムズを体内に迎え入れていった。私の尻穴が
男根を飲み込んでいくにつれ、ミスター・ウィリアムズの切羽詰っていた表情が緩んでいく。それを
見ていると、この瞬間、ミスター・ウィリアムズを支配しているのは私だという気がした。
 ミスター・ウィリアムズの表情を観察しながら、私は腰を使った。肛門が男根をこすり上げるたびに
ミスター・ウィリアムズの顔が快感にゆがむ。わざと刺激を緩めると物足りなそうな声が、直後に
ぎゅっと締め上げると不意打ちに驚く声があがる。
 とうとう我慢の限界を迎えたミスター・ウィリアムズが私の中に精を放ったとき、私は今までとは
違う、満足感に満ちた絶頂を迎えた。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/02/12(金) 10:21:56 ID:fklqmRrz<>                     ●

 それ以来、ベッドの中で殿方を観察していくうちに、実は責められる事や奉仕させられる事を
(無意識に)期待している方がおられるということに私は気がついた。どうやってなのかは私にも
良くわからないのだが、そういう殿方はベッドを共にしてみるとなんとなく判る。そのような方は、
普通に奉仕して差し上げるよりも、むしろ少しいじめて差し上げたほうが喜ばれた。
 ふだんは人を使い、あれこれと決断し指図しなければならない反動なのか。
 あるいは普段と違う自分になってみたいのか。
 それとも単純に、虐げられるのが好きという嗜好でもあるのか。
 そのあたりは良く判らないのだが、とにかくそういう方が結構な人数いるのは確かだ。私は
そういう方に誘われたときには遠慮なくこちらから責めて差し上げるようにした。
 ある方は私の足でおちんちんを踏みにじられて射精し。
 ある方は半泣きになって私に挿入を懇願し。
 ある方は床に這い蹲って私の足に口付けし。
 また、ある方は私のおちんちんや肛門を言われるままに舐め回した。
 あまりやりすぎて苦情が出ても困ると思ったのだが、むしろ物足りないと言われる方がいたのには
こちらも驚いた。以来私は、これと見定めた方は遠慮なく責めて差し上げている。

                    ●

 お屋敷で働くようになって六年目になる年のことだった。
 当時のメイド長がお屋敷を辞することになった。メイド長は後任に私を推薦した。
 当時私はそのメイド長を除けば最年長で、お屋敷で働いていた期間もメイド長に次ぐものだった。
すでにお屋敷の仕事は日常から夜会の夜のことまで知り尽くしてもいた。
 私は最初は戸惑った。
 メイド長となれば、お屋敷の家政全般を仕切らなければならない。財政や資産管理は執事の
ミスター・ジョンソンが行っているが、お屋敷内の日常的な家政管理は私の仕事になる。
 その上、ヘルマプロディトス・クラブの事がある。
 このお屋敷のメイドはただの下働きしか出来ないのでは勤まらない。淑女(レディ)と呼ばれるに
ふさわしい教育と振る舞いを身に付け、その上で殿方を喜ばせる技巧を身につけていなければ
ならないのだ。そしてその教育もメイド長の仕事なのである。
 そのような大事な仕事が私に勤まるのだろうかと、私は悩んだ。しかし、その当時私のほかに
それにふさわしいといえるメイドはいなかった。
 お屋敷のメイドには、私のようにご主人様に拾われて来た者、借金のかたに年限奉公しているもの、
あるいは花嫁(というのだろうか?)修業として預けられて来ている者がいた。預かりの身の者は
当然駄目なのだが、それ以外で私より上とすぐ下にいた人物がヘルマプロディトス・クラブの会員の
男性に見初められて引き取られていたため、残っているものはまだまだ修行不足といわざるを
得ない状況だったのだ。
 引き受けざるを得ないとわかっていても重圧に押しつぶされそうになっていた私を後押ししたのは、
ご主人様のお言葉だった。
『私も、君ならば信頼して任せられる』
 メイド長が私を推薦したときの、ご主人様の言葉だ。
 ご主人様が私を信頼してくださる。ならば、それに答えない訳には行かないのではないか。
 結局のところ、それが私がメイド長の仕事を引き受けた唯一の理由だった。

                    ● ● ●

 ――私はご主人様のご期待を裏切るわけには行かない。
「それではミカエラ、貴女の口の中に出しますよ。一滴もこぼしてはいけませんよ」
 私の男根をくわえていた新人メイドが不安げに眉をひそめた。私はその口腔内に自らの
精を放つ。嘔吐させてしまわないように、咽喉奥に当てないように注意する。いずれは咽喉奥まで
飲み込んだ状態での口内射精にも慣れさせなければならないのだが、今はまだ早い。とりあえずは
精液の味を覚えさせるのが先だ。
 私の射精と同時に、尻穴と男根を責めていたメイドがそちらにもとどめをさした。精液の味と
同時に絶頂を与える。これでまた少し、この子の中で男根をしゃぶることと快楽が結びついたはずだ。
 目を閉じて必死に私の精を飲み下す顔を見ながら、私はこの子が完全に仕上がったら、
ご主人様はなんと言って褒めてくださるだろうかと考えた。

                                             <TO BE CONTINUED> <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/02/12(金) 10:30:06 ID:fklqmRrz<> ――――――――――――――――――――

過去編ここまで。
こんな流れで絶対忠誠メイド長(おちんちん付き)が出来上がりました。

>>237
> Sで甘えんぼさんで眼鏡っ娘って狙いすぎだろwww
甘えん坊は、ただしご主人様に限る、が後につきます。
それと「おねだり上手(ただしご主人様に限る)」と「ベッドでは積極的(ただしご主人様に限る)」も
追加しておいて下さい。w

> 結婚して休みの日は一日中イチャイチャしたいですハイ
ご主人様以外が突撃すると足を舐めさせられる (>>222) 事になりますがよろしいか?


壁|ノシ ジカイハ ゲンザイヘンデ <> 219<>sage<>2010/02/12(金) 13:32:14 ID:QqK2zY2g<> >>222
あぁミセス、この卑しき爺めにどうか御慈悲を……

ここで、>>237には少し残酷な事実を告げねばなりません。
(;´・ω・`)っ『ミセス』ゴトフリード」

つまり……
あぁ、非常に残念でなりません。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/02/12(金) 16:32:02 ID:xguV8COi<> すばらしくGJ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/02/13(土) 21:51:49 ID:kE7F6wj1<> しかし結婚より隷属の方がソレっぽいな
結婚も契約みたいなもんだし
特にこの時代の感覚で言えば

主人は誰なんだろう
ローレンス以外の誰か?または便宜上の擬装?
でも主人が居たら引き取らないか?生きてるとは限らないか
未亡人設定もそそるなぁ…

まぁ結局はBlueさん次第だから
こんな妄想も空しい訳だが <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/02/15(月) 19:40:50 ID:Df4V5OAd<> 壁|・_・)ノ コンバンハ

ちょっと長引いているのできりのいいところで投下します。

――――――――――――――――――――

                    ●

 お屋敷の使用人用の一角に、私は私室を与えられている。普段の夜は、私はこの部屋で就寝する。
しかし週に一度、私はこの部屋以外の場所で夜を過ごす。
「どうかね、ミカエラの教育の進み具合は?」
「普段の仕事振りに不足はありません。下働きのメイド(パーラーメイド)としては十分です。侍女や
子守り(ベビーシッター)はまだ無理ですね」
「ふむ。あちらのほうはどうかね。口ですることには抵抗は無くなっている様だが」
「そうですね……。まだ、自分は男の子だと思っているようです。ですが、体のほうはもうお尻で
することに馴染んでいます。少しじらすようにしてやれば、自分からねだると思います」
「そうか。ご苦労だった。それでは最後の仕上げをするとしよう」
「はい……」
 夜のご主人様の寝室――書斎ではない――で、新しく入った(といっても半年以上経っているが)
メイドの具合についてご主人様と話し合う。
 メイドとしての教育についてだけではない。どれだけ『男の子』から『娼婦』に作り変え終わって
いるかについてもだ。
 最初にご主人様に抱いていただき(このとき貞操は奪わない)、男性に抱かれることへの拒否感を
打ち壊す。それから私と他のメイドたちで調教を繰り返し、体に快楽を染み込ませる。最後にご主人様の
男根で貞操を奪っていただき、心の奥底まで女性であると自分自身に認めさせる。
 すでに調教は最終段階で、あの子の体はお尻からの快楽に逆らえなくなっている。自分から
ねだらせて貞操を捧げさせれば、最後の殻も打ち破られるだろう。その時、あの子は心の奥底まで
女性に生まれ変わる。
 人間一人を、心の奥底まで作り変えてしまった。もしかしたらとても罪深いことをしているのかも
しれない。それでも、ご主人様が望まれるのならば、私はそれに従うだけだ。
「本当にご苦労だった――君には褒美を与えないといけないな、ミセス・ゴトフリート」
 褒美、という言葉に、私の心臓が大きく跳ねた。
 ご主人様のご褒美……。
 考えると、体が熱くなり胸が高鳴ってゆく。ご主人様は、そんな私を見て穏やかに微笑んでおられる。
「ありがとうございます……」
 椅子から立ち上がったご主人様の両手、が私の顔に向かって伸びてくる。その手は私のかけている
眼鏡のつるをつまむと、そっと外してナイトテーブルに置いた。
 私の眼鏡はレンズに度の入っていない、いわゆる伊達眼鏡だ。だから、外したからといって目に
見えるものは何も変わりはしなかった。
 変化があるのは、私のほうだ。
 眼鏡と一緒に、『ミセス・ゴトフリート』という人間が私から取り去られる。代わって出てくるのは、
本当の私。自信家のガミガミ屋でメイドたちの上に君臨し、夜は夜でお尻を調教する『ミセス・ゴトフリート』
とは似ても似つかない本当の私だ。
 ご主人様の顔をぼうっと見上げる私の頭を、ご主人様の右手が撫でて下さる。その感触に、
私は頬が緩むのを感じた。撫でられている部分から穏やかな暖かさが流れ込み、ずっとずっと
撫でていて欲しい気持ちになる。
 残念ながら、私の頭を数回撫でたところでご主人様の手は離れていった。代わりにご主人様は
私の手をとると、私を寝台(ベッド)へと誘った。
「おいで、『ガブリエラ』……」
 ご主人様の声が魔法の呪文のように私の頭に染み入ってくる。私はご主人様にしたがって寝台に
登ると、シーツの上にぺたりと座り込んだ。決してメイドたちには見せられない、力の抜け切った姿だ。
 後ろから私を抱きすくめたご主人様の両手が、ワンピースの上から私の胸をそっとさする。
ワンピースの胸元を押し上げていた私の乳房から、なんともいえない心地よさが湧き上がってきた。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/02/15(月) 19:42:46 ID:Df4V5OAd<> 「ああ、ご主人様……」
 背中に感じるご主人様の体温と胸から感じる快感に、私の体の芯がとろけてゆく。
「何かね……」
 耳元でささやかれるご主人様の声に、頭の芯が痺れてくるような気がする。物を考える力が
鈍り、ご主人様に愛撫していただく以外のことが考えられなくなる。
「き、気持ち良いです……」
「どこがだね?」
 意地悪な質問に、頬が熱くなるのを感じる。
「お、おっぱいがです……」
「そうか。それでは、これはどうかな」
「んっ……!」
 背中のボタンが外され、はだけたわきの下からご主人様の手がもぐりこんできた。服の上から
もまれるのとは比べ物にならない快感が胸に与えられる。先ほどまでのどこかもどかしい感じ
ではなく、もっと直接的な刺激だ。
 私の胸を弄りながら、ご主人様が服を脱がせていく。すぐに下着姿にされてしまった私は、
ご主人様に寄りかかって荒い息をしていた。
「可愛い下着だね、ガブリエラ」
「ご主人様に、喜んでいただきたいと……」
 私の今の下着は、夜会の夜に着用するのと同じような、派手なものだった。薄手の絹の肌着は
透き通り、ほとんど肌を隠す役に立っていない。下も同じで、縁取りの飾りひだ(フリル)以外の
部分はほとんど透明だ。すでに固くなった私のおちんちんが窮屈そうに収まっているのが、外からもわかる。
「嬉しいことをいってくれるね」
 ご主人様の手が私の股間に伸びる。下着の上からやわやわとおちんちんを揉まれ、腰から下が痺れた。
 後ろから抱きすくめられながら、乳房とおちんちんを愛撫され、優しい声でささやきかけられる。
これだけで、私は絶頂してしまいそうだった。
 すぐにでも絶頂させて欲しいという気持ちと、それはもったいないという気持ちが私の中でせめぎ会う。
勝利を収めたのは後者だった。
「んっ、ご主人、様っ、はあっ……」
「なにかね?」
「おねがい、ですっ、ご主人様のおちんちん、おしゃぶりさせて、くださいませ……」
「ああ、いいとも」
 ご主人様はそういうと、私を開放された。クッションに寄りかかってガウンの前をはだけられた
ご主人様の両足の間に跪き、私はご主人様の逸物に顔を寄せた。
 ご主人様の匂い、男の匂い、雄の匂い……。
 身体と耳の次は、鼻からご主人様を感じた。鼻を抜けた匂いが、頭の中にまで充満している
ような気がする。雄の匂いに雌の本能を刺激されて、私はご主人様の逸物にむしゃぶりついた。
 ご主人様に口戯を楽しんでいただきながら、私もご主人様の逸物を思う存分に味わう。
すっかり固くなったそれを口に含み、舐めしゃぶっていると、それだけで私も高ぶってくる。
 先ほどまでの愛撫で感じていたものとは別の種類の高ぶりに、私のおちんちんと尻穴から、
むずがゆいようなくすぐったいような、もどかしい感覚が湧き上がる。
 この逸物で貫いて欲しい。
 私の中を蹂躙し尽くして欲しい。
 熱い迸りで私の中をあふれさせて欲しい。
 咽喉奥まで飲み込んでご主人様を味わい尽くしながら、私はそんなことだけを考えていた。
 その私の頭に、ご主人様の手が載せられた。
 手のひらがゆっくりと動き、私の頭を撫でてくださる。その気持ちよさに、私の動きが鈍った。
撫でられる前の私は獣が肉をむさぼるように逸物にむしゃぶりついていた。それが今は、赤子が
おしゃぶりにするように無心にそれを咥えている。お尻とおちんちんから湧き起こる感覚も、
もどかしさよりも、穏やかな快感となって私の下腹部を満たしている。
 しばらくそうしてご主人様の逸物を口で楽しんだ後、私は頭を上げた。ご主人様も上体を起こして、
私の顔を見つめられる。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/02/15(月) 19:46:06 ID:Df4V5OAd<> 「ご主人様……」
「なにかな?」
 私は仰向けに寝転がると、両手で膝を抱え上げた。私の両足の間の、恥ずかしいところが
すべてご主人様の目にさらされる。
「こ、今度はこちらに、ご主人様のものを、頂いてよろしいでしょうか……?」
 いきり立ってびくびくと震えるおちんちんと、その下でひくひくと収縮する後ろの蕾。私は恥ずかしい
ところをさらけ出しながら、ご主人様に質問という形のおねだりをする。「ああ、勿論だとも」
 ご主人様は私にそっとのしかかられると、その逸物を私の後ろにあてがわれた。ご主人様の
熱い先端に触れられて、私の尻穴は期待感に震えた。

                                        <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――

ここまで。次回でおしまいです。

>>241
へ、変態だー!(AA略
「変態の方はこうですわ」ふみっ

>>242
ドモー

>>243
そこらへんはオチがありまして。最終回にご期待くださいです。

壁|ノシ デハマタ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/02/16(火) 00:33:29 ID:r5i/4Zq/<> いい感じに投下ラッシュだな。精液が足りん <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/02/16(火) 08:53:32 ID:iF1G8kO9<> >>246
リエラたん可愛いよリエラたん(*´д`)ハァハァ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/02/16(火) 23:08:18 ID:2zZ4tr8F<> メイド長かわいすぎ <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/02/17(水) 13:12:42 ID:KREII7L8<> メイド長キャストオフ!

川 O_Oノ キリッ! → 川 ‘ー‘ノっO-O

あと服装はやっぱり↓みたいな感じでひとつ

                 f广}下7⌒トr−- 、 __
                ,ィ卞れlんイ^Y⌒L、,`ヽ厶
                ィソ´ ̄^ミ、⌒^くス之乂l⌒Y勹
               /,ニ、ニ ‐、`丶`ヽ、ヽヽゞノ Yフ' ̄〉
             //レヘ、丶、ヽ、`ヽ、\i トイト、__/
              {{ {   >‐-、ニ≧、ヽリ、`ヽハヘ}
               Y=、__f^不ヒテー‐¬'ニヽ`ヽ| lい
                   {'´{厂'、__フ'´     リ',ハヽ、l  l、\
                   ` 7          イ`、ヽ、|  l,ハ ヽ
                ト´ __        `ヽ、ゞl  ヽ ヽ `、
                 ヽ`ニ゛    ´ _ -─ヘ、│   l l |
                   \__ .ィ_´‐ ´     l│   | | l
                     〈i     ___ヽl   l、l ト、
                   ,.--、、___リ_. -−'´::::::::::::`l    l ヽ| ヽ
                   _{   } _>、\:.:.:::::::::::::::::::|    |、 l'、,',ハ
                 〈__ン'フ7´ /へ \::::::::::::::::|    ト、ニl',、',' l
             fア/:.:::::::::::\_,∠-‐^>、ヽ:::::::::::l   | lZ}'、,',、!
             jV:.:.:::::::::::::;:'::;':.::::} ´ /ゝヽ::::/.','、,',、l| lニl,、','、|
              くイ:.:.:::::::::;::':.:;:':.::::::{∠ - ‐ヘ V,'、,',、',' il ,仁l'、,',、j
              {:.:::::::;::':.::;:':.:::::::;:::::l⌒ヽ //,',、','、,', リ 厂'|,、','イ
                  /Y;::':.::::;:':.:::::::;:':.:::::l:::::ノ ノ/、','、,',、','.//ヽ、レ^/:l
                  ヽ}:::::;::':.::::::::;:':.::::;:.::l::〈  /','、,',、','、'//^丶、ソ::::|
                   ト:':.::::::::::;:':.::::;:':.:::l:::::`/、,',、'_火广ハ丶ン^ヽ::l
                ヾ;:::::::;::':.:::;:':.:::::;:l:::::::´ ̄::〈,ハ l:レヘ、ソ:::ヽ:.:::::〉
                 l:::;::':.;::::':.:::::::::::l:::::::::::::::::/ヽl l::レ'´::ヽ::::::ヽ:}
                ヽ;::´:::::::::::::::::::|:::::::::::/ ∠| l:::::::::::::::::\:.:::|
                     〉::::::::::::::::::::::l:::::/ /::::::l l:::ヽ:ヽ::::::::::::::::l、
               _/:{:ヽ:.:::::::::;::::::l厂 ̄>‐-、リ-─‐--、:::::::::::}
             _,.-‐'了´::::::::ヽ:.:`::::::::::::::; ̄/´/  /丈jヽ_`)  /:::::::::/
        / {   {:::::::::::::::::::::::::::::::::ィ::::〈_,ノ  ノ ヘハ\   'r─‐'′
       _/´   丶   \::、-一7フ厂´/:::::;::::\   ∧ ヽ:\人ヽ:`ヽ.
    //{     ノ ̄/厂   ノ /  /::::;:'::::::::::::ヽノ:::::l   ',::::::::`、\::\
   / / {  ,/ハ   { ヽ、  /  /::::;:'::::::::::::::;:'::::::::::::l  l:::::::::::::、 \:::\
  /  /:::::::し7 { ヽ ヽ   ´  /:::;:':::::::::::::::;:::::::::::::::::|  l:::::::::::::::\ \::::::、
 ,/  /:::::::;'::::::`ーヽ、 ー '´ /::::::´:::::::::::::::::;:::::::::::::::::::l  l::::::::::::::::::::\ \:::\ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/02/18(木) 02:01:05 ID:1deTIZBp<> 余所に誤爆ったorz

>>250
アンダーザローズ(船戸明里/幻冬舎)のレイチェル・ブレナンで再生された。
普段は眼鏡に三つ編み編み込みで、外すとウェーブがかった黒髪ロングが上気した背中に張り付いて実にエロいです。
<> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/02/18(木) 17:35:20 ID:DXEfOcHf<> >>251
三つ編みと言われてこっちを連想してしまいました。orz


                                     ノ⌒''´ `Y^ヽ__
                                  / ̄ヾ  l|l  j| // ヽ__
                            r‐' ヽ, ィ冖¨ ̄`冖-、   i
                               丿ヽ./ : : : : : : : : : : : : \  ヽ           / ̄ ̄ ̄\
                             ‐、 /: : : : : : : : : : : : : : : : : ヾ (         |    |    |
                               , ‐!: :i: : : ト、 : : : : : : : : : : : : :Y゜         |    |    |
       _____                 { i.: :ト、 i |、ヽト、: : : : : : : : : :i         |    |    |
      /       \                ヽ.| {イYイ ト } j ヽ|! /: / : : : ノ        |   で   |
    |.   く   ご  |     ,. -‐ '"   ̄ ヽ、i.ヽ、_ノ⌒{  レ′i/ノ人.ヽ         |   は.  |
    |   だ  堪  |    ./             ヽ、      〉ヽ_ ,ノノ: : : :L_       |   `  |
    |   さ.  能  |  ,.. ' -─ 冖¨ 7 __     }ヘ  ‐=-   / : : : : : __: :ヽ_,、   <_____/
    |   い      |/        / ̄  \   |:::ヽ、_ .  ィ´¨冖ー-、  ̄: :-: : :ヽ_
    |   ま     |      /      /    トi_::::L_。弋〃` ̄¨ー-、  ̄`ー‐、: : : ヽ_
    |   し      .|             / \   !  `i::::l° \     \〃    ̄ヽ、: : :ヽ_
    |    °      |    ,      /      、 ノ   ヽ::`l__ 、_二 ニ=-=7/====     ̄L: : :ヽ_
      \______> /    /         ヽ    `l::::::ヽ、    .//  ヽ、      `L: イヽ、
      , '           , '                `、      ̄ヽ::L_         i           }:.:.:.:.ヾ
     / i    ./    /   /           /     oヽ::::L        |           |:.:.:.:.、l|
    /  |   /   ,   /           _ '7´           {:::::i、         ト、        l:.:.:.:.:.ソ
    {  |   /   /           ,. -‐'   /           o ヽ;::::)        l          レ、:.:/
    }  !  /   / /     _, - '"     _/   __   ___ (::イ、        \
    /  | /_ //  _,, - ''´        |>'´¨ ̄` ´ ̄  二 >:::}}         \
.    i    ノニヾヽ,. -‐ '            」/,. -=冖'´   ̄¨ _」::::ノ ―、__      `' ‐、_
.    ト、 /   `} }       _,,..  -―,才´/       _,,,ィ::::「      \        \   _, -'
    }/_    /   ‐冖¨ ̄       / ∨    / ,. '´:.:.:.:.:.:.:.:く 二ニ=、_  i`ヽ、         >'′
   /  ̄ヾ、 /     ‐- _         / / .〉 / __ /:.:./":.:.:.:.:.:.ノノ`\    `‐〈   \   _, - '´
    !、    }}              ̄¨冖r -' /  / //_ ヾ、:.:.:.:.:.:.:.:./  ̄ヽ\    ノ¨''┐ _>'′, '
   ` =イ ヘ  /、          /   /  / .ム/    ¨¬' ̄     ハ \`ー-、_, ‐'"_, '"
.       レ ヽ / \  /`' - 、/   /  !  /ト、ヽ `‐-、          }!  \      -―‐  ―= -
                  ` ′       i  / /:::| \ ‐-、` ‐- 、__,,,        ` 、 ¨冖ー 、
                        ヽ./ /::::::|   >、 `'‐- 、_                 `ヽ 、
                       / /:::::::::|    ̄¨¨ ¬ ‐=ニ二 ー―――― ―- 、     `ヽ
                          / /::::::::::::ト、            ̄ ̄ ̄¨¨¨  ー  ヽ      \


踏み潰される。>< <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/02/19(金) 12:55:16 ID:aWWm2Xve<> 壁|・_・)ノ サイシュウカイ!

――――――――――――――――――――

 ずぶり、とご主人様の逸物が私を貫いた。すでにとろけきっていた私の菊門は、何の抵抗も
無くご主人様を迎え入れる。
 ご主人様のものが一吋突き進むたびに、私のお尻から快感の爆発が起きた。それは私の
体の中心を貫き、頭を内側から叩くような衝撃を与える。私は眩暈さえ感じながら、ご主人様に
与えられる快感におぼれていた。
 永遠にも思えた数秒の後には、ご主人様のものはその全てが私のお尻に納まっていた。
私のお尻にご主人様の腰があたっているのが感じられる。こじ開けられている肉の環は、
ご主人様のものをぎちぎちと締め上げている。
「ああ、ご主人様……」
「どうした?」
「わたくし、今、とても幸せです……」
「そうか……」
 そう言うと、ご主人様は私にキスをされた。繋がりながらのキスに、私の頭は沸騰しそうだった。
 それからご主人様は、ゆっくりとした動きで私の中を往復し始められた。
 ご主人様のものが抜ける寸前まで後退し、後わずかで亀頭が肛門を抜け出る、というところで止まる。
 それからゆっくりと前進し、一番根元までが再び私の中に埋まる。
 敏感な粘膜と体内をこすりあげられながら、私はおちんちんから透明な液を垂れ流していた。
昂ぶっている事を示す恥ずかしい証拠に、しかし私は少しも恥ずかしさを覚えなかった。これは、
私がご主人様に貫かれて喜んでいる証拠だ。
 私はご主人様のもの、所有物。
 だから、ご主人様に可愛がられて喜ぶのは当然のことだ。
 ご主人様の動きがだんだんと速くなり、私もそれに応じてどんどん昂ぶってゆく。肉と肉のぶつかる
音が響き、その音にあわせて踊る私のおちんちんが透明な液を撒き散らした。
 どんどん高まる快感に、私はあっという間に絶頂寸前に押し上げられた。
「ふあっ、ごしゅっ、ご主人様っ、私っ、もう、もうっ!」
「ふむ、それは勿体無いな」
 唐突にお尻からの刺激が途絶える。ご主人様が私の中から逸物を抜き取られたのだ。
すさまじいまでの快楽の怒涛がいきなり途絶えたことが、私を混乱させた。
「あっ、いやあっ、ご主人様、お願いです! おちんちん、おちんちんここに下さい!」
 私は半泣きになりながら両手で尻たぶを開き、ひくひくと痙攣する穴を剥き出しにして懇願した。
「今度は君が上になってみたまえ」
 私とは対照的に、いたって冷静にご主人様はおっしゃられ、ヘッドボードに寄りかかって私を
手招きされる。私はベッドの上を四つんばいで這いより、ご主人様の腰にまたがる位置に移動すると、
ご主人様の許可も頂かずに一気に逸物をお尻に飲み込んだ。
 お尻の中を再び埋め尽くされて陶酔感に浸る私を、ご主人様が抱きしめられた。全身に感じる
ご主人様の体温、呼吸、鼓動などに、私は無上の幸福感を感じた。性的な快感と精神的な幸福感に
心身の両方を満たされ、呼吸することすら忘れていたかもしれない。
「ガブリエラの身体は柔らかいな」
 ご主人様が私のあちこちを愛撫しながらおっしゃられる。
 私自身はどちらかというと、脂肪がつきやすい自分の体が好きではない。胸は少し垂れ気味だし、
お尻や太ももなどは下着がめり込むしで、甘いものを好きに食べることもできない。
 しかし、ご主人様はこの体を抱きごこちが良いと言って喜んでくださる。なんだかクッション扱い
されているような気がしないでもないが、ご主人様が喜んでくださるのは私にとっても嬉しいことだ。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/02/19(金) 12:59:48 ID:aWWm2Xve<>  お尻を貫かれたまま全身あちこちを愛撫され、私は再び絶頂に向かって押し上げられていった。
私自身の体重でご主人様の逸物の先端がお尻の最奥に押し付けられ、愛撫の刺激に身体が
反応するたびにそこからすさまじい快感が湧き起こっている。
「あっ、ああっ、ご主人様っ、私、もうっ、今度こそっ、駄目ですっ!」
「そうか、では一緒にいこう」
 ご主人様の責めが激しくなり、私はあっさりと絶頂へと押し上げられた。
 お尻がぎゅっと締まり、痙攣する。
 おちんちんの裏側で快感が爆発し、精液となって吹き出る。
 お尻の中にご主人様の熱い子種が注ぎ込まれる。
 それら全ての快感が一時に押し寄せて、私の意識を吹き飛ばした。

                    ●

 気がつくと、ご主人様が私の体を拭ってくださっているところだった。
「ご主人様! そのようなことは私が――」
 慌てて身体を起こそうとした。ところが腕にうまく力が入らず、私はベッドの上に崩れ落ちてしまった。
「ははは、少し激しすぎたかな」
 ご主人様は愉快そうに笑われると、手拭をテーブルの上に放り投げられた。
「もう全部終わった。今晩はこれで寝るとしよう」
「はい……、ありがとうございます」
「君には普段から助けられているからね」
 ランプの明かりを消し、ご主人様はベッドにあがられた。毛布に包まり、私を抱き寄せられる。
私もご主人様のお体に腕を回すと、その胸に顔をうずめて目を閉じた。

                    ●

 激しいセックスの翌日でも、普段の習慣どおりに目は覚める。
 カーテンの隙間から見える空は、すでに白み始めている。気の早い鳥たちが朝の挨拶を
交わしているのも聞こえる。
 私はベッドからそっと抜け出すと、昨晩脱ぎ捨てたままになっていたメイド服をまとった。
それからサイドテーブルに手を伸ばし、眼鏡を取り上げる。
 これをかけたら私はメイド長に、『ミセス・ゴトフリート』に戻らなければならない。
 『ミセス』といっても別に結婚をしているわけではなく、私は誰にも引き取られるつもりは無い、
ということを示す符丁のようなものだ。先代のメイド長も独身だったがやはり『ミセス』と呼ばれていた。
 しかし、私は心中ひそかに、この呼称にそれ以外の意味を見出していた。
 私はご主人様のもの、所有物。ある意味で婚姻よりも強い隷属の関係。ご主人様に捨てられない限り、
一生お側にいられる身の上。
 結婚とは違う一方的な関係かもしれないが、それでも私は『ご主人様のもの』なのだ。
だから、私は他人の前では『ミセス』を名乗る。すでに『誰かのものである』という意思表示として。
 眼鏡を手に持ったまま一時迷い、私はベッドに眠るご主人様に近づいた。
 『ミセス・ゴトフリート』に戻る前に、『ガブリエラ』のうちにもう一度だけ。
 私は目を閉じると、ご主人様にそっと口付けをした。
 離れようとした瞬間、私の頭が撫でられた。
 驚いて目をあけると、ご主人様の右手が私の頭を撫でてくださっている。
 私はもう一度目を閉じると、あと少しだけ、と自分に言い聞かせながらキスを続けた。

                                     ―了―

――――――――――――――――――――

おしまい。
眼鏡をかけるとちょっとサド、眼鏡を外すと甘えん坊。そんなメイド長でした。

壁|ノシ ソレデハ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/02/19(金) 23:54:03 ID:pNDLpSDV<> うぉおおおお!GJ!! <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/02/20(土) 17:34:16 ID:vr8Gj5Xh<> ありがとうございます <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/02/20(土) 21:12:52 ID:kJ9ww77l<> 『ガブリエラ』のデレっぷりを踏まえた上で
『ミセス・ゴトフリート』のプチS話を読み返してみた

メイド長かわいいよメイド長
(*´д`)ハァハァ <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/02/21(日) 12:56:38 ID:dh2FTVFL<> 壁|・_・)ノ >>235-237 ドモー

>>257
でも可愛いのはご主人様の前だけですよw

このシリーズ三話で終わらせるつもりだったのですが、もう一つキャラクターというか
シチュエーションを思いついてしまったので、もう一編書きます。

壁|ノシ オニイチャント オトウトデ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/02/22(月) 02:53:43 ID:qbz0bQzc<> 期待w

ミカエラ、アリエル(ウリエル?)、ガブリエラときたら
あとはラファエル?ルシフェル? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/02/22(月) 18:09:09 ID:49TkzSyM<> ラファエラ (フェラエロ)
ルシエラ (ツンデレ)

>>258
プレイ中に客がメガネ剥いだらヘナっちゃうの?
奪い返して加虐度アップ?

追加作はサー・ローレンスの幼少時代かな
普通の貴族だと思っていた我が家が、夜は高級娼館と知りショックな坊ちゃん
淡い恋心を抱いていたメイドちゃんが男と知ってダブルショック
家督を継ぐ試練としてメイド体験を課せられトリプルショック(笑)

少年期の潔癖性の赴くままに、実家断絶へと暴走する坊ちゃん
しかして坊ちゃんを諭す女王(実は王(笑))
そして明かされるヘルマプロディトス・クラブの真実、ローレンス家の役割とわ!

なーんて <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/02/22(月) 19:10:15 ID:qbz0bQzc<> >>260
早くそのプロットを文章に起こす作業に戻るんだ。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/02/22(月) 19:15:53 ID:tGPVk5cX<> 壁|・_・) チラウラ

名前は特に天使縛りにするつもりは無かったのですよ。
最初に本名の「マイケル」を考えて、なら女性名は「ミカエラ(ミケイラ)」かな、と思っただけで。
アリエル(エアリエル)はウリエルとは関係無くて、シェイクスピアの「テンペスト」にでてくる精霊からです。

> ラファエラ (フェラエロ)
ど、どんなエロ・・・?

> ルシエラ (ツンデレ)
ルシフェルは人類に試練を与えるために悪役をやっているという説もあるので、確かにツンデレかも。
ツン成分が大すぎる気もしますが。

お屋敷のメイドとして出てくるかも。w


*おまけ*

リリ ・∀・) 「どうしたらお母様みたいな立派なレディになれるの?」 ← 養女
川;・ヮ・ノ 「え、ええっと、それはね」
( ・ー・) 「ミカエラはある人のお屋敷でメイドとして花嫁修業をしたんだよ」
リリ ^∀^) 「じゃあわたしもそこでメイドになって修行する!」
川;゚д゚ノ (;゚д゚) 「「え、いや、それは」」
リリ ^∀^) 「いいでしょ? お父様、お母様!」
          :
          :
川#・ヮ・ノ 「アーサー様……」
(;・_・) 「なんというか、すまん……」


壁|ノシ ソレデハ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/02/22(月) 22:23:38 ID:qbz0bQzc<> ほのぼのwwww <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/02/28(日) 23:01:58 ID:URjtTgHZ<> 壁|・_・) ホシュ

――――――――――――――――――――

ノノWWヽ ← ヘッドドレス
リリ ・∀・) 「それではよろしくおねがいします!」
.()_().
(;・x・)   「ああ、うむ、こちらこそ」
川;O_Oノ 「一週間だけの見習いとはいえ、厳しく行きますよ」
リリ ^∀^)  「はい! がんばります!」
リリ;・ヮ・ノ 「(ほんとうに申し訳ありません、サー・ローレンス、ミセス・ゴトフリート)」
(;・_・)  「(この埋め合わせはいつか必ず)」

――――――――――――――――――――

ヘルマプロディトス・クラブの定例夜会が一回お休みになったとかならなかったとか。

>>263
周りは大迷惑です。w

壁|ノシ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/03/01(月) 08:58:39 ID:SIFfEYZm<> やっぱりほのぼのwwww

ふと>>262で気付いたんだが、養子でも男の子じゃなきゃ跡継ぎの意味無くね?
……あぁそっか、男の子だといずれヘルマプロディトスに出されて以下略になるからか。(マテ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/03/05(金) 23:38:38 ID:3HL4kxug<> 色々あって任地で8人くらい養子にするんだよ。
後、現地であちこちの娘を三人くらい側室として押し付けられる別スレ的展開。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/03/06(土) 04:12:45 ID:G6h5N2ca<> アーサー卿はミカエラ一筋のラブラヴエッチだからこそ良いんじゃないか
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/03/06(土) 21:15:34 ID:AZ/K7qiP<> >267
だからこそ、こうなる。と、思う……

女性の求めをエロカッコ良く押しとどめろ!2制止目
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1178982763/l50 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/03/10(水) 00:42:44 ID:d3X0Vy3y<> 保守 <> 酔って殴り書き<>sage<>2010/03/13(土) 23:32:01 ID:/DArQV66<> 「ねえ先輩、さっさと吐いてくださいよぉ。清水先輩寝取ったのって、先輩ですよねぇ」
女子トイレの個室。
少女、目の前の逸物を逆手で扱く。その手と幹の間にはローションと先走りの混合液が纏いついている。
「し、知らないわ!清水くんなんて知らない!!それより、離しなさい!先輩を何だと思ってるの!」
「うそだぁ。清水先輩、先輩の方がスキって言っちゃってたもん。先輩が誘惑しなきゃ、そんなこといわないよ。
ねえってばー」
少女、掌を亀頭部分に滑り上げてさらに扱きあげる。
「ふぁああっ!!」
女、よほど気持ちいいのか腰をがくがくと前後させ、個室の壁を震わせる。
「ねえねえ、白状してよー。うそつきやろー。フェラしたけるからさー」
少女、腰を下ろすと真っ赤になった亀頭をぱくりと咥える。
梅干を租借するような動きをした後、唇を窄めて一気に抜き取る。
ぽんっ空気の音がする。
女の腰が跳ね上がり、壁にどかんと当った。脚ががくがくになっている。
「先輩今の気持ちよかったんだーへぇー」
嘲るような少女に、女は顔をゆがめる。
「べ、別に…」
「そうなんだー、じゃあもっとやろ」
じゅぶじゅぶ。ぽんっ。ぐじゅぐじゅ、…ぽんっ。
「ーーーッ!!!!」
女、耐えられない。三度目に口が抜けると同時、腰を引いて盛大に少女の顔にぶちまける。
少女、勝ち誇った笑み。
「あーあ、臭い臭い。この顔のまま清水先輩のとこいこっかなー。実は男の先輩にぶっかけられました、って。
びっくりするだろうなー」
「や、やめて!!」
「ふふ、先輩あせりすぎ。やっぱ清水先輩に気があったんじゃん。いーよいーよ、今つれてきたげるから」
「やめてよ、お願いよ!!」
少女、聞いていない。さらに思いついたようにポケットを漁る。
「そうだ、ついでにうんこしてる姿も見せようか。これ、あたしが使おうとおもったけどあげますねー」
少女、縛られた女の尻穴に浣腸を入れる。女、猛烈に暴れる。
少女が個室を後にした数分後、獣のような泣き叫びと共に異臭が校舎の一角に漂った。

おわjり <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/03/14(日) 01:45:55 ID:IFWlKnUU<> スカはよせ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/03/14(日) 20:16:00 ID:+hsXgIZm<> 壁|・_・) コンバンハ

今回分はエチ無しなので、興味ない人はスルーしてください。

――――――――――――――――――――

* False Maiden - ヴィクトリア *

 ぱあん
 音とともに、僕の頬に鋭い痛みが走った。
「馬鹿者! お前は我が家の恥だ!」
 父様の怒声が家中に響き渡る。その声に、僕はすくみあがった。
「でも……」
「でももしかしも無い! 来い!」
 父様は僕の腕を取ると、有無を言わせずにそのまま僕の部屋に向かい、僕を部屋に
放り込んだ。
「今後一切、お前は外に出ることはまかりならん! いいな! サミュエル、ウィリアムを
この部屋から出すな!」
 扉の向こうで、お父様が家令のサミュエルに命じているのが聞こえる。サミュエルは父様に
忠実な男だから、僕がいくら頼んでも出してはくれないだろう。
 僕はベッドの上に座り込み、両膝を抱えて頭を落とした。
「兄様……」
 自分の涙が脚に落ちているのが感じられる。
 僕は兄様を呼びながら、声を殺してすすり泣いた。

                    ●

 自分がいつから兄様のことを愛するようになったのかはよく判らない。
 気がついたときにはすでに、僕は兄様を兄としてではなく、一人の人間として愛していた。
 勿論、常識的に考えれば許されないことだ。
 同性相手に恋愛感情を持つなど、ましてそれが血の繋がった実の兄だなどと。
 だけど僕は兄様を愛してしまった。
 兄様を独り占めしたい。
 兄様には僕だけを見て欲しい。
 ぎゅっと抱きしめて、口付けして欲しい。
 普通じゃないのは判ってる。それでも僕は、兄様を愛している。
 だけど、当たり前のことだけれど、父様はそんなことを認めてはくれなかった。
 エリクソン家は大して家格が高いわけじゃないけれど、領地にある農園や鉱山の開発で
財政は比較的潤っている。
でもそれだけに社交界では成り上がり扱いされがちで、父様は体面には人一倍敏感だった。
 次男坊が同性愛者でおまけに実の兄に恋慕しているなんて、醜聞沙汰(スキャンダル)になる
ことを認めるはずが無かった。

                    ●

 ガラガラ
 正門の鉄扉が開き、兄様の乗った馬車が出て行く。僕はそれを自室の窓ガラス越しに見送った。
 あの日以来僕の部屋には外から鍵がかけられ、勝手に出ることを許されなくなっていた。
植民地省の官舎住まいの兄様が休みの日に帰ってきても、それは同じだった。
 父様と兄様の言い争う声が扉越しにかすかに聞こえてくることがあったけど、何を言っているのか
はっきりとは聞き取れない。それでも僕は兄様の声が聞きたくて、そんなときは扉に耳を押し当てた。
 やがて兄様の休暇は終わり、再び官舎へと戻っていく。それを見送る僕の眼からは涙が零れ
落ちていた。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/03/14(日) 20:17:46 ID:+hsXgIZm<>                     ●

 閉じ込められて半年ほどたったある晩、僕は前から考えていたことを実行に移した。
 カーテンを裂き、結び合わせて紐状にする。
 ベッドの脚にそれを結びつけ、反対側を窓から垂らす。
 即席のロープを伝って、二階の窓から降りる。
 言葉にすればたったこれだけの事だけど、実行に移すまで僕は悩みに悩んだ。
 こんな風に勝手に抜け出せば、もう父様は決して僕を許さないだろう。
 それにうまく抜け出したとして、その先どうしようというのか。兄様が今住んでいる官舎の
場所は知っているけど、そこまで行ったとしても、部外者が勝手に入れるものじゃない。
要するに抜け出してそれからどうしたら良いのかがまったく考え付かなかったのだ。
 だけどその時僕は、兄様に会いたくて会いたくて、もうそれ以外は考えられない状態だった。
 衝動に負けた僕は、もう後先を考えずに屋敷を抜け出した。
 月明かりを頼りに鉄柵を乗り越え、首都の方に向かって歩き始めた。夜の風は冷たく、
部屋着しか着ていない僕の身体から体温を奪った。だけど僕は兄様のことだけを考えながら、
石畳の街道を歩き続けた。

                    ●

 明け方から降り始めた雨は空が明るくなる頃には本降りになっていた。傘も外套も無い僕を
雨は容赦なくずぶぬれにしていく。夜通し歩き続けた疲れと身体の冷えに、僕の意識は朦朧と
なっていた。
 機械的に運んでいた足が、水溜りを踏んで滑る。僕は姿勢を立て直すことが出来ず、
そのまま水溜りに突っ込んだ。
 二頭立ての馬車が道路の真ん中に飛び出してしまった僕に突っ込んでくる。
 『死んじゃうのかな。死ぬ前に兄様にもう一度会いたかったな』と思いながら、僕は気を失った。

                    ●

 気がついたとき、僕がいるのはベッドの上だった。暖炉で暖められた部屋の、柔らかいベッド。
 ここはどこだろう、と考えていたところで、扉を開く音がした。そちらに首を向けると、品の
いい女性が部屋に入ってくるところだった。
「あら、気がついたのね。気分はどう?」
 女性はベッドに近寄ると、僕の額に載っていたタオルを手に取った。ナイトテーブルに置かれていた
洗面器の水で絞ると、僕の額に載せ直す。
「あの、ここは……」
 そう問いかけたとき、再び扉の開く音がした。今度は男性が部屋に入ってくる。
「ミカエラ、ウィリアムの様子はどうだい」
「目を覚ましていますわ、アーサー様」
 部屋に入ってきたのは、僕も知っている男性だった。
 サー・アーサー・ハーヴィー。去年植民地から帰って来てハーヴィー伯爵家を継いだばかりの
若い当主だ。
 なぜ僕がこの人を知っているかというと、ハーヴィー伯爵家はエリクソン男爵家の本家筋に
あたる家だからだ。現在エリクソン家の領地になっている土地も、元をたどればハーヴィー家から
領地分けされた土地にあたる。そういう関係だから、祝い事の時や降誕祭、復活祭などの
パーティーで何度か会ったことがあった。
「おっ、それは良かった」
 サー・アーサーは枕元によると、僕の顔を覗き込む。
「気分はどうだい、ウィリアム。頭痛や咽喉の痛みは?」
「はい――けほっ」
 質問に答えようとして、僕は咳き込んだ。意識してみると、息をするたびに咽喉と胸の奥に痛みがある。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/03/14(日) 20:24:00 ID:+hsXgIZm<> 「ああ、無理はしなくていい。今から君の家に使いを出すから――」
 サー・アーサーの言葉に、僕は慌てた。
「まっ、待ってください、けほっ、家には、ごほごほっ、僕がここにいることは、ごほっ、伝えないで――」
 そういってベッドか起き上がろうとした僕を、少し慌てたようにサー・アーサーは押さえつけた。
「あ、ああ、判った。だから落ち着きたまえ」
 再びベッドに横になった僕は、ぜいぜいと荒い息をした。ちょっと起き上がろうとしただけなのに、
一哩も走った後のように息が乱れていた。
「とりあえず、今は身体を休めたまえ。ひどい風邪をひいているんだからね」
「はい……」
「それじゃミカエラ、後を頼む。ウィリアム、彼女はミカエラ、僕の婚約者だ」
「はじめまして。よろしくね、ウィリアム君」
「はじめまして、けほっ、ミス・ミカエラ……」
「あらあら、無理をしないで」
 ミス・ミカエラはそう言うと、ベッドの上に落ちていたタオルを僕の額に載せ直してくれた。
ついでに手布(ハンカチ)で僕の顔の汗をぬぐってくれる。
 サー・アーサーはミス・ミカエラに軽く口付けをすると部屋から出て行った。部屋には僕と
ミス・ミカエラだけが残る。
 目を閉じると、全身から疲労感が押し寄せてくる。どうやら風邪のせいですっかり体力が
失われているようだ。そっと頭を撫でられているのを感じながら、僕は眠りに落ちていった。

                                        <TO BE CONTINUED>

* おまけ *

リリ ・∀・) 「アリエルさんのおっぱいやわらか〜い!」 モフモフ
ノノ;・ヮ・) 「あっ、ちょっと、アンジェラちゃん、駄目……」
リリ ^∀^) 「だってとってもきもちいいんだもん」 スリスリ
ノノ;-ヮ-) 「あん、駄目、駄目だってば……(どうしよう、おちんちん勃って来ちゃった)」
川 O_Oノ 「アンジェラ、二階の掃除を手伝ってきなさい。アリエル、あなたはこちらです」
リリ ^∀^) 「はいっ、ミセス・ゴトフリート!」 トテトテ
ノノ;・ヮ・) 「た、助かりました……」

――――――――――――――――――――

続きます。

>>265
将来男の娘も養子にします。アンジェラが立派なサド姉になって弟やその友人を調教したり――はしませんw

>>266-268
むしろミカエラが言い寄る男どもをどう捌くかという問題がw

>>270
壁|・_・) ツヅキハー?


壁|ノシ ソレデハ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/03/15(月) 01:40:22 ID:thwMSjWI<> 新作キテタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
wktk <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/03/16(火) 12:30:02 ID:kaKbi8iD<> よっしゃ、ブルーさんキタ!これで抜ける <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/03/17(水) 12:44:02 ID:2jV2jUgh<> 壁|_・) チラッ

またまたエチ成分が無いのでこんな時間に投下。

――――――――――――――――――――

                    ●

「ウィリアム、非常に言い難い事なんだが……」
「はい……」
 ハーヴィー家のお屋敷に担ぎ込まれてから三日後、今だからだの癒えない僕は、ベッドの上で
それを知った。
「君の父上は、君の死亡届を出した。志望診断書も添付されていて、その届出は受理されて
しまったそうだ」
「……」
 半ば覚悟していた事とはいえ、現実になるとやはり衝撃を受ける。
 父様は、やっぱり僕みたいな出来損ないの子はいらないんだ。
「ウィリアム――」
「そう、ですか……」
「ウィリアム君」
「仕方、無い、です、よね……」
 寝室には窓から真昼の光が差し込んでいるというのに、なんだか夕暮れのように薄暗く感じられる。
サー・アーサーとミス・ミカエラが代わる代わるかけてくれる声もよく聞こえない。
「だって、僕、男のくせに、それに、兄様のことを、家族なのに――」
「ウィリアム!」
「僕みたいな、出来損ないの、子は――」
「ウィリアム君!」
 ぶつぶつとつぶやいていた僕は、ミス・ミカエラに抱きしめられた。ミス・ミカエラの胸に僕の頭が
抱え込まれる。
「僕……、僕……、うっ、ぐすっ……」
 ミス・ミカエラの胸に顔をうずめて、僕はすすり泣いた。

                    ●

 しばらく泣き続けた僕は、そのまま熱がぶり返して再び寝込むことになる。
 熱はかなり高かったようだけど、二日後にはなんとか下がり、スープ以外の物も口に出来る
ようになった。
 熱にうなされていた僕を付きっ切りで看病してくれたのはミス・ミカエラだった。今も、僕のために
果物ナイフで林檎を剥いてくれている。
「はい、召し上がれ」
「ありがとうございます」
 一口で食べられる大きさに切られた林檎がフォークに刺されて差し出される。僕は素直にそれを
口にした。三つ目を飲み込んだ後で、僕は口を開いた。
「……あの」
「なあに?」
「理由を訊かないんですね。貴女もサー・アーサーも」
「話したくなったら話してくれればいいのよ。今は体を直す事を考えなさい」
 身体を直して――その後僕はどうすればいいんだろう。
 もう家には帰れないのは勿論のこと、兄様に会うことも出来ない。
 そのことが無性に悲しくて、僕はそれをミス・ミカエラに吐露した。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/03/17(水) 12:45:19 ID:2jV2jUgh<> 「僕、好きな人がいるんです」
「そう」
「でも、相手は男の人なんです。おかしいですよね」
「そんなことは無いわ」
「おかしいですよ。だって、自分が男なのに、男の人を好きになっちゃったんですよ」
「……相手はだあれ?」
「……僕の、兄様です」
「……」
「おかしいでしょう? 同性の、それも肉親を好きになるだなんて!」
 ついつい声が大きくなってしまう。
「でも、もう、会えないんです……」
「……」
 涙があふれ、頬を伝っているのが感じられる。
 ミス・ミカエラは無言で僕をじっと見ている。おかしな子だ、と思われたかもしれない。だけど僕は、
その時言わずにはいられなかった。
「そんなこと、無いわ……」
 ふわりといい匂いがして、ミス・ミカエラの手が僕のほうに差し伸べられた。かすかな香水の
匂いのするハンカチで、僕の涙がぬぐわれる。
「人を好きになる気持ちに、おかしいことなんて無いのよ」
 再びベッドに寝かしつけられた僕の頭をミス・ミカエラが優しく撫でてくれる。眠気を誘われた
僕は、そのまままぶたを閉じた。
 外に吐き出したせいか、胸の重さは少し軽くなっていた。

                    ●

「ウィリアム、君にとって大事な話がある」
 サー・アーサーの声音はどこか緊張していた。
「君の今後についてだ」
「はい」
 来るべきものが来た、という感じだった。
 このままいつまでもお世話になっているわけには行かない。かといって、すでに死んだことに
なっている僕にはこの先どうする当ても無い。
 このときの僕は本当に『もうどうにでもなれ』という気分だった。
「最初にひとつ確認しておきたいんだが」
「はい?」
「君は、兄上にもう一度会いたいかね?」
「・・・はい、それは、勿論」
 予想していなかった質問だった。そのことが、僕のこの先にどう関係があるんだろう?
「そのために、今の自分を捨てられるか?」
「ご質問の意味が、良く判りませんが……」
「ああ、ええと、つまりだな、名前やその他を全て捨てて、別の人間になれるか、ということなんだが……」
「?」
 説明されても今ひとつピンとこない。サー・アーサーがなにやら説明に困っているのは判るのだけれど、
それが何故なのかがさっぱり判らなかった。
「アーサー様、私が……」
「ああ、その方が良いか」
 説明しあぐねているらしいサー・アーサーに助け舟を出したのはミス・ミカエラだった。ミス・ミカエラは
サー・アーサーから説明を引き取ると、僕に向かって話し始めた。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/03/17(水) 12:49:55 ID:2jV2jUgh<> 「ウィリアム君。私たちの知人に、人をまったくの別人に作り変えてしまう方法を知っている人がいます。
その人の手にかかると、男の子から立派なレディに代わることが出来るのです」
「……」
 ミス・ミカエラの言い出したのは、とんでもない話だった。御伽噺の魔法使いじゃあるまいに――
「同時に立派なメイドとしての技能や作法も教え込んでくれますから。もしも貴方にそのつもりが
あれば、私たちはその人に貴方を紹介する用意があります」
 男の子をレディにだとか――
「貴方は、お兄様に会うために別人になる覚悟はありますか?」
 そんなことが――
 そんな――
「――まさか!」
「ええ。多分貴方の思っている通りです」
「でも、そんな、どうみても、女性……」
「……」
「だって、胸もあったし……」
「本当の女性と区別がつかなかったでしょう?」
「え、でも……」
 混乱している僕に、今度はサー・アーサーが言葉をかけてきた。
「ウィリアム、ミカエラの言っていることは全部本当だ」
 僕は呆然としながら、半ば機械的にそちらを向いた。
「その上で、僕は彼女を愛している。この意味がわかるね」
「……」
 僕の混乱は深まるばかりだった。
 それでも、サー・アーサーの言葉の意味は理解できた。
 ミス・ミカエラが先日『そんなことは無い』といっていた理由も……。
「一晩ゆっくり考えてくれ。それが嫌なら、何か別の方法を考えよう」
「ウィリアム君、よく考えてね」
 サー・アーサーとミス・ミカエラは去り、寝室には僕一人が残った。
 落ち着いて考えれば、先ほど明かされた事実がハーヴィー家にとって醜聞沙汰になりかねない
話なのは判る。なのにそれを明かしてくれたということは、それだけ僕を心配し、また信頼してくれた
ということだろう。
 僕はその晩一睡も出来ず、ベッドの上を右転左転しながら考え続けた。

                    ●

「ふうむ、花嫁修行として預けられてくる子は時々いますが――このような例は初めてですよ、
サー・アーサー」
「急な話で申し訳ありませんが、是非お願いしたいのです」
「私からもどうかお願いします、お養父(とう)さま」
 サー・アーサーとミス・ミカエラが僕のことを頼み込んでいる。相手はサー・ローレンス。
今僕たちがいる屋敷の主人だ。
 ここに来る途中の馬車の中で説明されたところでは、サー・ローレンスはミス・ミカエラの養父らしい。
 二人はサー・ローレンスに僕の事情を話し、一年間預かって教育を施してもらえないかと頼んでくれている。
「ウィリアム君、君はどうなのかね? 言っておくがこの屋敷での教育は決して楽ではないし、
身体のほうも一度女性になってしまったら取り返しはつかないのだよ?」
「かまいません。それで兄様に会えるなら……。お願いします!」
 僕はソファから立ち上がると、サー・ローレンスに向かって頭を下げた。
「うむ……」
 こうして僕の、レディになるための修行の日々が始まった。

                                        <TO BE CONTINUED>
――――――――――――――――――――

>>275-276
ドモー
次回こそ、お尻いじられてアンアンまで進みます。

壁|ノシ ソレデハ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/03/18(木) 00:33:00 ID:U3foPnud<> William, William it was really nothing <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/03/18(木) 02:28:02 ID:6s00z2+Y<> いよいよか…wktk <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/03/18(木) 18:17:23 ID:wzdnXgAB<> 地味に続きにもなってますね。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/03/19(金) 12:41:08 ID:D2Z/mSkx<> 壁|・_・)ノ ハーイ

出来たところから投下。

――――――――――――――――――――


                    ●

 サー・ローレンスのお屋敷に預けられた僕に、新しく女性の名前が与えられた。
 『ヴィクトリア』
 これが僕の新しい名前だ。新しい名前で呼ばれたとき、僕――私は、『もうこれで後戻りは
出来ない』ということを実感した。今まで頭で理解していたそれが、『エリクソン家のウィリアム』
ではなく『ヴィクトリア』になったことで、心で理解出来た気がした。
「ラファエラ、ヴィクトリアはあなたと同室になります。先輩としていろいろ教えてあげるように」
「はい、ミセス・ゴトフリート。よろしくね、ヴィクトリアさん」
「よろしくお願いします、ラファエラさん」
 メイド長のミセス・ゴトフリートによって全員に紹介された後、使用人部屋の割り当てを指示された。
私の面倒を見るように指示されたのは、このお屋敷のメイドたちの中でも年長のラファエラさん
という人だった。
 ラファエラさんは、綺麗な金髪と金褐色の瞳が特徴的な、やさしそうなお姉さんという感じの
人だった。綺麗に編んで一つにまとめられた金髪は腰まで届く長さで、ラファエラさんの動きに
合わせて左右に振れている。健康的な小麦色の肌もあいまって、夏の太陽を思わせる雰囲気だ。
「……ミセス・ゴトフリート。私は?」
 そう言ったのは、真っ白な肌に真っ直ぐの銀髪、薄いグレーの瞳のメイドだった。名前は確か、
ルチエラさんといった。
「あなたは隣の部屋に移ってもらいます。何か問題がありますか?」
「いえ……」
 ルチエラさんはそういってミセス・ゴトフリートに軽く頭を下げた。その目がなぜか私をにらんで
いたように感じられたのは、私の気のせいだろうか?

                    ●

 私のローレンス邸での生活は、女性らしい振る舞いを身につけることから始まった。
 歩き方をはじめとした様々な挙措、喋り方から女性らしい柔らかい字の書き方まで。さらには
お化粧の仕方や髪の整え方などなど。
 並行して、メイドとしての仕事も勉強する。
 掃除、洗濯、お茶の淹れかた、テーブルセッティングに、葡萄酒の注ぎ方まで。
 今まで何気なく使用人に任せてきたことが、実はどれも簡単なことではないというのが判った。
 ミス・ミカエラの仕草や振る舞いを思い返してみると、メイドとしての躾がレディとしての振る舞いに
生かされていることがわかる。常に主人や客人に見られることを意識して、優雅かつ淑やかに
振舞うように心がける。確かにこれは、女性らしさを磨くのにもってこいだと思う。
 しかしこのお屋敷が男の子をレディに変えてしまう秘密は、そういう訓練だけの問題ではなかった。
 最初の日の夜に、私はミセス・ゴトフリートに茶色い硝子の小瓶を手渡された。光にすかして
見ると小さな丸薬がぎっしりと詰まっている。
「一日に一粒ずつ、その薬を飲むように」
「はい、ミセス・ゴトフリート。それであの、これは何のお薬なのでしょう?」
「それはあなたの身体を女性に変えてくれる薬です。いいですね、忘れずに飲むように」
「……はい」
 私はその魔法の薬が詰まった小瓶を、宝物でもあるかのようにぎゅっと抱え込んだ。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/03/19(金) 12:43:14 ID:D2Z/mSkx<>                     ●

 私が学ばなければならないのは、昼間の振る舞いだけではなかった。
 私に課せられた学習とは、夜のベッドでの振る舞い――すなわち、男性を性的に愉しませる
為の技術の習得だ。
 メイド長のミセス・ゴトフリートと先輩メイドのラファエラさんが教師となり、私にそれを教えてくれる。
 おちんちんのおしゃぶりの仕方から始まって様々な奉仕の仕方、可愛いおねだりの仕方などなど。
 同時に私の体にいろいろな刺激が与えられ、私の性感が開発される。
 しかし、私はどうしても抵抗感をぬぐうことが出来なかった。
 私のはじめては兄様に捧げる為にとっておいてもらう事になっているので、私のお尻は指や
細目の張形だけで開発されている。そのせいか身体が本当に女性としての悦びを知らないため、
性行為に対する抵抗感が抜けないのだろうということだった。
 拾われてこのお屋敷に来た場合や年限奉公している場合はサー・ローレンスに、預けられて
いる場合は本来の主人に抱かれることでそれを打ち消すのだそうだが、私は少し特別な例なので、
いつもの通りには行かないということらしい。
 困ったことになっていた私に救いを差し伸べてくれたのは、サー・アーサーとミス・ミカエラだった。
「これから私たちがすることを良く見ておいてね、ヴィクトリア」
「はい、ミス・ミカエラ」
「うーん、なんだか緊張するな」
「くすっ。アーサー様も、力を抜いてくださいませ」
 夜の客用寝室のベッドで、全裸になったサー・アーサーとミス・ミカエラが抱き合っている。私は
といえば、ベッドの脇に寄せた椅子の上でかしこまってそれを見ている状態だ。
 最初は口付けからだった。それからお互いへの愛撫から、体のあちこちを舐めたり吸ったり。
そしてミス・ミカエラによる口唇奉仕へと続く。
 ミス・ミカエラがサー・アーサーの物を咥えている姿は本当に扇情的だった。
 私が知っているミス・ミカエラは、本当に淑やかで清純な淑女だった。そのミス・ミカエラが男性の
ものを頬張り嬉しそうな表情で奉仕する様に、私の体も熱くなる。
 サー・アーサーとミス・ミカエラの会話を聞いていると、サー・アーサーの喜びようと、そのことを
ミス・ミカエラが喜んでいることが良く判る。本当に愛し合っている二人が愛をかわす姿を見ていると、
羨ましくてしょうがない気持ちになってくる。
 やがて、サー・アーサーがその逸物でミス・ミカエラを貫く。正常位の姿勢で、キスを交わし
ながらの挿入だった。
 後ろを貫かれたミス・ミカエラの逸物もいきり立ち、先端から蜜をあふれさせている。サー・アーサーが
一突きするたびにその蜜が零れ、ミス・ミカエラも快感を得ていることがわかる。
 私は石像のように固くなりながら一部始終を見守った。
 最後に、ミス・ミカエラの名を呼びながらサー・アーサーが精を放つ。ミス・ミカエラもそれに
答えながら絶頂し、その徴を放った。白い液体がミス・ミカエラの腹から胸を汚した。
「……どうだったかしら、ヴィクトリア」
 しばらくして、呼吸の落ち着いたミス・ミカエラが私に尋ねてきた。
「その、とっても、綺麗だったです、ミス・ミカエラ。それに、羨ましい……」
 それは私の本心だった。愛し合う恋人同士の姿の美しさに、私は本当に心を打たれていたのだ。
「ありがとう。あなたのほうも、少しは抵抗感がなくなったかしら」
「はい、多分……。あの、これを見てください」
 私は太ももの上で握り合わせていた手をどけて見せた。その下、スカートの前面に盛り上がりが
出来ている。それを作っているのは、言うまでも無く私のおちんちんだ。
「あら……」
「お二人を見ていたら、こんなになっちゃいました……」
「苦しそうね……。そうだ、アーサー様」
 ミス・ミカエラがサー・アーサーに何か耳打ちする。サー・アーサーは一つ頷くと、ベッドから
降りてガウンを羽織った。
「いらっしゃい、ヴィクトリア」
 ミス・ミカエラが私を手招きする。私はそれに素直に従った。
 ベッドに上がった私はミス・ミカエラの手でメイド服を脱がされ、全裸にされた。そうしてベッドに
寝かされた私のおちんちんを、ミス・ミカエラがそっと握る。
「楽にしてね」
「はい……」 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/03/19(金) 12:47:39 ID:D2Z/mSkx<>  ミス・ミカエラの口が私のおちんちんを含み、ねっとりとした刺激を与えてくる。交わりを間近で
見せ付けられてすっかり昂ぶっていた私のおちんちんは、それだけでも絶頂しそうだった。
 さらに、ミス・ミカエラの指が私の後ろに侵入し、敏感な部分をくすぐり始めた。
 前後両方への責めに私が絶頂しそうになるとミス・ミカエラは刺激を緩め、少し落ち着くと再び
責め始めるということを繰り返した。
「あっ、ああんっ、もっ、もうっ、駄目えっ!」
「じゅぶっ、ぷはっ、あら、もう限界かしら?」
「おねがい、いかせて、くださいっ、もう、おかしく、なっちゃいますっ!」
「じゃあ、お尻に神経を集中してね」
 ミス・ミカエラはそう言うと、二本の指を抽送し始めた。指で犯される刺激が背筋を駆け上がり、
同時におちんちんのほうにも流れていく。
 何度目かに一番奥まで差し込まれたとき、ミス・ミカエラの指が中でぐっと曲げられた。指先が
おちんちんの裏側をえぐり、そこからすさまじい快感の爆発が起こる。
「あっ、あっ、ふああっ!」
 どくん、どくん……
 お尻を指で責められて絶頂し、私はおちんちんから精を吐き出した。私の初めての、お尻
だけでの絶頂だった。
 絶頂の余韻に身体を震わせながら、『指でこれなら、おちんちんでいかされたらどう
なっちゃうんだろう』とぼんやりと考えた。

                                        <TO BE CONTINUED>
――――――――――――――――――――

続きます。
新キャラ投入(>>259,260さんに感謝)&「お姉さんにお尻レッスンされていっちゃいました」の巻でした。

>>280-282
ドモー

壁|ノシ ソレデハ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/03/20(土) 01:14:36 ID:nUKkL1h6<> wktk
つC <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/03/20(土) 13:00:37 ID:4gWDmy4D<> 壁|・_・)ノ コンニチハ

書けた分だけちまちまと。

――――――――――――――――――――

 パタパタと音をさせながら羽箒で埃を払ってゆく。ローレンス邸の書庫の本棚は天井にまで
届き、上のほうの段にはそのままでは手が届かない。一列はらい終わるごとに脚立を移動する
のは、なかなかに面倒だった。
「ヴィクトリアさん、そちらは終わった?」
「あと少し、あとニ段で終わります」
「それが終わったら私たちも休憩にしましょう。あんまり遅くなるとスコーンが無くなっちゃうわよ」
「はい、ラファエラさん」
 会話をしている間にも埃払いは進み、書庫の掃除は終わった。
「終わったわね。おやつが食べられなくなっちゃうかと思ったわよ」
「すみません」
 すぐそばでラファエラさんの声がする。脚立の上から見下ろすと、くすくすと笑っているラファエラ
さんがすぐ下にいた。
「あら、冗談よ」
「それは判ってますけど――きゃっ!」
 急いで降りようとしたせいか、脚立の上で足が滑ってしまう。そのまま転げ落ちかけた私を
抱きとめてくれたのはラファエラさんだった。
「大丈夫?」
「す、すみません!」
 ちょうど正面から抱き合う形になり、私は床への激突を免れた。それが目に入ったのは、思わず
ぎゅっと閉じていたまぶたを開いたときだった。
 半開きになった書庫の扉の影から長い銀髪がのぞいている。私と目が合うと、その人影は扉の
影に引っ込んだ。
 あの髪の色はこのお屋敷に一人しかいない。私の前にラファエラさんと同室だったルチエラさんだ。
「……どうしたの?」
 しがみついたまま動かない私を不審に思ったのか、ラファエラさんが聞いてくる。
「いえ、今そこに、ルチエラさんが……」
「え? あの娘ったら……」
 ラファエラさんが振り向くが、その先にあるのは半開きの扉だけだった。
「……何なんでしょう」
「気にしないで。なんでもないから」
「はあ」
「それより急がないとおやつの時間が終わっちゃうわよ」
 ラファエラさんが苦笑しながら私を促す。私は首をかしげながらも、掃除道具をまとめて
ラファエラさんの後に続いた。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/03/20(土) 13:03:32 ID:4gWDmy4D<>
                    ●

 くちゅっ、じゅぶっ、ずずっ……
 夜の使用人部屋に淫らな音が響く。
 ラファエラさんが私のおちんちんを咥えている音だ。
「んっ……」
「ぷはっ。わかったかしら? 今みたいに、咥えたまま舌先で亀頭のくびれをなぞってあげるの」
「はっ、はいっ……」
 今夜はミセス・ゴトフリートはおらず、ラファエラさんだけが私の教師役だ。
 ラファエラさんの特技は口唇奉仕(フェラチオ)で、その舌技にかかればどんな男性でも数分も
持たずに絶頂するのだという。今私は、本人から直接その技術を伝授されているというわけだ。
「今日はもうあなたのほうが限界ね。じゃあこれでお終いにしてあげるわ」
 ラファエラさんはそう言うと、私のお尻を指で責めながらおちんちんも責めて来た。以前にも
ミス・ミカエラによって同じように責められたことがあるが、ラファエラさんの口唇奉仕はさらに強烈だった。
 あっという間に絶頂してしまった私が放った物を、ラファエラさんが音を立てて啜りこむ。
 ベッドの上で脱力した私のお尻の中をラファエラさんの指が動き回り、精液の残りを後ろから
押し出そうとした。同時におちんちんが強く吸引され、私は体内のものを一適も残さず吸い出される。
「ひん!」
「うふっ、ご馳走様」
 ラファエラさんの下が、唇の端にこびりついていた精液をなめ取る。昼の間のラファエラさんは
太陽のような雰囲気だけど、今はまるで違う、とても淫靡な雰囲気だった。精液を吸い取る様などは、
聖職者を堕落させようとする女悪魔(インクブス)を思い起こさせる。
「いまやって見せたやり方、覚えておいてね」
「ふあい、ありがとう、ございましたあ……」
「あっ、そのまま寝ちゃ駄目よ! ちゃんと寝間着着て!」
 ラファエラさんは全裸のまま目を閉じそうになった私を抱え起こし、子供にするように夜着を
着せてくれる。
「おやすみ、なさあい……」
「はい、おやすみなさい」
 今度こそ限界に達した私は、眠気に逆らわずに目を閉じる。
 意識が途絶える寸前、部屋の扉がわずかに開いているのが目に入った。その隙間から、
銀色の髪と灰色の瞳が見えたような気がしたのは、私の気のせいだったろうか。

                                        <TO BE CONTINUED>
――――――――――――――――――――

なんだかルチエラがツンデレじゃなくてストーカーに。(^^;

>>286
支援どーもです。

壁|ノシ ソレデハ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/03/20(土) 14:32:01 ID:LRY5Zm73<> BLUEさんそんな修羅場っぽい作品を書かれちゃうと
主人公が美男美女カップルの男と女をどっちも食べちゃった結果
男のほうは最終的にニューハーフになっちゃって
仲の良いカップルだったはずなのに主人公を巡り修羅場になり
ことある毎に意地と愛を競い合い陰湿なことをしあうような仲になるという
妄想を思い出しちゃったじゃないか <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/03/20(土) 16:26:11 ID:4gWDmy4D<> >>289
なにそれこわい。
……で、作品化はまだですか?

三角関係はオチのつけ方が難しいですね。
下手をすると Nice boat エンドになってしまうので。(^^;


* おまけ *

リリ ^∀^) 「ラファエラさ〜ん、これはどっちですか〜?」 ← 物置整理中

ノリゝ ・ヮ・ノ 「ええっと、その箱はこっちへ……」

扉|_・) ……  リリ ^∀^) シセンヲ カンジルヨウナ

扉|=3     (^∀^ ||| ?

扉|_・)     リリ ^∀^) ?? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/03/20(土) 23:17:13 ID:STLb0p0A<> もしかして修羅場展開?gkbr
つC <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/03/21(日) 12:47:58 ID:fQaQHU4y<> 壁|・_・) ツヅーキ

――――――――――――――――――――

 目が醒めた――というより失神から醒めたのは、おそらく気を失ってから数十分程度後の
ことだと思う。ランプは消されており、明かりは窓から差し込む月光だけだった。
 ふと隣のベッドに目をやると、そこにラファエラさんの姿が無い。はじめは用を足しにでも
言っているのかと思ったのだが、しばらくたってもラファエラさんは戻ってこなかった。
 だんだん心配になってきた私は、ラファエラさんを探そうと部屋を出た。
 左右を見回してすぐに気がついたのは、隣の部屋からもれるランプの明かりだった。
 お屋敷の使用人用の一角には、メイド用の二人部屋が並んでいる場所がある。私とラファエラさんの
部屋の隣はルチエラさんが一人で使っている部屋、その先は空き部屋になっている。半開きの
扉から光が漏れているのはルチエラさんの部屋だった。
 その明かりの漏れる扉の向こうから、くぐもったうめき声が聞こえる。ルチエラさんに何か
有ったのだろうかと心配になった私は、そちらに足を運んだ。
 ドアノブに手をかけようとしたとき、聞こえてきたのはラファエラさんの声だった。
「うふふ、まだ我慢してるの?」
「……我慢、なんか、してない、の」
「あら、じゃあこのおちんちんの先から漏れてるのは何かしらーっと」
 扉の隙間から室内を覗き込む。見えたのは、全裸でベッドに横たわるラファエラさんと
ルチエラさんだった。
 仰向けで膝を立てたルチエラさんの股間に、跪くような姿勢でラファエラさんが口をつけている。
ルチエラさんの両手がラファエラさんの頭に添えられ、拒絶しているようにも押さえ込んでいる
ようにも見えた。ラファエラさんの頭が上下するたびに、ルチエラさんは抑え切れないあえぎ
声を上げている。
 二人に何か有った訳ではない事がはっきりしたのだから、このとき私はすぐに部屋に戻る
べきだった。だけど、淫靡でそれでいて綺麗な二人の姿に私の目は釘付けになり、この場所を
去ろうという考えがおきなかったのだ。

                    ●

「ラファエラは、私より、んっ、あの娘の方が、いいんでしょ」
「そんなこと無いわよ。どうして?」
 ルチエラさんの切れ切れの問いかけに、ラファエラさんが答える。
「だって、昼間、書庫で、あんっ、抱き合って、たしっ、ひゃん!」
「あれはヴィクトリアさんが足を滑らせたのを支えただけよ」
「さっきもっ、あの娘の、ふあっ、おちんちん、しゃぶってた、じゃない」
「だってあの娘の教育は私に任されてるんだから。おしゃぶりの仕方も教えて上げなきゃ
いけないのよ?」
 ルチエラさんのお尻にあてがわれているラファエラさんの手が動くたびに、ルチエラさんの咽喉
から嬌声が上がる。おそらくはラファエラさんの指がルチエラさんのお尻の中を責めているのだろう。
「本当? ラファエラは、私のこと、んっ、好き?」
「好きよ。証拠にほら、見て……」
 ラファエラさんが身体を起こす。ベッドの上で正座したラファエラさんの股間からは、たぎりに
たぎった逸物が立ち上がっていた。
「ルチエラのおちんちんしゃぶってたら、私のもこんなになっちゃった」
 肘をついて上体を起こしたルチエラさんの目は、その逸物に釘付けになっている。
「私のおちんちん、ルチエラの中に入りたくてうずうずしてるの」
「……」
「ねえ、いいでしょう?」
「……うん」
 ルチエラさんはうつぶせに姿勢を変えると、自らの手でお尻を開いた。私のところからでは
良く見えないが、ラファエラさんの目の前にはルチエラさんの後ろの蕾とおちんちんが遮るもの
無くさらされているはずだ。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/03/21(日) 12:49:54 ID:fQaQHU4y<> 「来て……」
 ラファエラさんがルチエラさんにのしかかる。獣の姿勢で後ろから犯されながら、ルチエラさんは
抑えきれない嬌声を上げていた。
「ラファエラのおちんちん、気持ち良いよう、私のお尻、変になっちゃいそう!」
「ルチエラのお尻もとっても気持ちよくて、私のおちんちんも融けちゃいそう……」
 それからラファエラさんが抽送をはじめると、ルチエラさんはまるで絞め殺されてでもいるんじゃ
ないかというような声を上げた。長い銀髪が振り乱され、ランプの明かりにきらきらと輝いている。
一方で、ラファエラさんの解かれた金髪も体の動きに合わせて揺れ、ランプの光を跳ね返している。
 金色と銀色の競演に、私は目を奪われた。目の前で繰り広げられているのは淫欲の貪り合いの
筈だが、私にはまるで何かの芸術作品のようにも思えたのだ。
 見ている間にラファエラさんは姿勢を変え、ベッドに横たわったルチエラさんを背後から抱く
姿勢をとった。腰の動きはゆっくりになり、ルチエラさんのお尻を焦らすように逸物を出入りさせている。
ルチエラさんのおちんちんはびくびくと震え、先端から滴りを溢れさせ続けていた。
 先に絶頂に達したのはルチエラさんのほうだった。背筋をのけぞらせて一鳴きしたかと思うと、
逸物から白い液を噴き出す。
 しばらくは聞こえるのは二人の激しい息づかいだけだった。
「……ふう。私が誰を好きか、わかってくれた?」
「うん……。疑ってごめんね」
「うふふ、いいのよ」
 ラファエラさんは手拭で二人の身体をかるくぬぐうと、ランプの口金を絞って灯を消した。
そしてルチエラさんと抱き合って毛布に包まる。
 いつのまにか廊下に座り込んでいた私は、そこでやっと我を取り戻した。音を立てないように
気をつけて部屋に戻り、自分のベッドに横になる。
 ベッドの中で私は今見たばかりの光景を思い出し、ルチエラさんの乱れようを思い浮かべた。
 お尻をおちんちんで犯されて快感にもだえ、ついには絶頂に至るというのは、どのような快楽
なのだろうか。
 私のおちんちんはすっかり固くなり、お尻はむずむずともどかしがっている。私は中指の先で
おちんちんの先端から蜜を掬い取ると、その指をお尻にもぐりこませていった。

                    ●

「ヴィクトリアさん、朝ですよ」
 ラファエラさんの声に起こされ、私は目をひらいた。既にメイド服に着替えたラファエラさんが
私のベッドの横に立っている。
「あ、おはようございます……」
「おはよう。速く着替えないと、朝ごはん抜きになっちゃいますよ」
「はい」
 私は急いで洗面所に向かった。顔を洗ってメイド服に着替え、軽くお化粧をする。
「……ところでヴィクトリアさん」
「はい?」
「私とルチエラのを見て、どう思いました?」
「は!?」
「昨夜、見てたでしょう?」
「えっ、いえ、あれはその、わざとじゃなくて――」
「ああ、それはいいのよ。私がわざと見せたんだから」
 とすると、あの半開きだった扉はわざとそうしたということなのだろうか。
「私とルチエラはね、相思相愛なの。だけどあの子はちょっと独占欲が強くてね、あなたに私を
とられるんじゃないかって心配してるみたいなの」
「じゃやっぱり、時々こっちをじっと見ていたのは……」
「決してあなたに対して悪意があるわけじゃないのよ。だけど、心配でしょうがないのね。
あなたにもそれは知っていて欲しくてね」
 そんな話をしながら連れ立って部屋を出る。その時ちょうど隣の部屋からも、ルチエラさんが
出てくるところだった。ルチエラさんの灰色の瞳が私とラファエラさんをじっと見つめる。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/03/21(日) 12:53:37 ID:fQaQHU4y<> 「おはよう、ルチエラ」
「……おはよう、ラファエラ」
 改めてルチエラさんを見る。今までは困惑させられるだけだった視線の意味も、今は理解出来た。
「おはようございます、ルチエラさん」
「……おはよう」
 いつもはこの挨拶だけで終わる朝の会話。私はその後に言葉を続けた。
「ねえルチエラさん」
「?」
「私、好きな人がいるんです」
「……ラファエラ?」
「いいえ。その人はこのお屋敷の人間じゃありません。私はその人のところに行くために、この
お屋敷でメイドとして、レディとして修行しているんです」
「……そう」
「だから、その、ええっと、私にラファエラさんを横取りされるんじゃないかとか、そんな心配しないで下さい」
「……心配なんかしてない」
 ルチエラさんはそう言うと、さっさと使用人用食堂のほうに足を運んだ。
「……ふたりとも、早くこないと朝ごはんが無くなる」
 振り返ったルチエラさんが私たちを促す。私とラファエラさんは、一つ苦笑をかわしてその後に続いた。

                                        <TO BE CONTINUED>
――――――――――――――――――――

次回へ続きます。
ルチエラがヤンデレストーカー化しそうな雰囲気だったのでちょっと方向修正を。

>>291
修羅場展開は無しです。そういうことにならないようにサー・ローレンスとミセス・ゴトフリートが
目を光らせていますので。
まあたまには修羅場もいいかな〜、とは思うんですが。w

壁|ノシ ソレデハ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/03/21(日) 13:08:02 ID:eRUzWl9u<> >294
乙。

あ、そっちの隅っこで、クラブの会員二人がダブルノックアウトしてますよ。 <> 291<>sage<>2010/03/22(月) 18:38:50 ID:hqfUBsJH<> 修羅場回避で一安心(ぉ
今後ルチエラさんと何かありそうな気がするようなしないような(どっちだ <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/03/28(日) 15:17:51 ID:HJAx+wSw<> 壁|・_・)ノ ハーイ


――――――――――――――――――――

 灯油ランプの橙色の明かりに照らされた室内。
 私とラファエラさん、それにルチエラさんの三人は夜のおしゃべりをしていた。私は自分の
ベッドの上、ラファエラさんとルチエラさんはラファエラさんのベッドの上だ。
「ヴィクトリアさんは、童貞ですよね?」
「はっ、はいっ!?」
 ラファエラさんの唐突な問いかけに、私は素っ頓狂な声をあげてしまった。
「とっ、突然なんですか!?」
「いえ、多分そうなんだろうなあ、と思いまして」
「ヴィクトリアは経験ゼロ。間違いない」
 ルチエラさんが断定口調で言い放つ。
「ええ、まあ、確かにそのとおりですけど……」
「それでですね」
 ラファエラさんがこちらに身を乗り出す。
「やはり一度は経験しておくべきだと思うんです」
「ななな、何をでしょう?」
 もちろんラファエラさんの言いたい事はわかるのだが、私は思わず聞き返してしまう。
「もちろん、性行為に決まってるじゃないですか」
「いえ、私は――」
「経験が無いと挿入れるほうの気持ちがわからない」
 ルチエラさんの言葉に、私はぐっと詰まってしまった。
「ですから、ヴィクトリアさんも一度だけでも経験しておくべきだと思うんです。よろしければ私の体で――」
「それは駄目」
 ラファエラさんの台詞をルチエラさんが遮る。ラファエラさんは意外そうな顔でルチエラさんを見た。
「あら、でもあなたも賛成してくれてたんじゃ?」
「経験しておいたほうがいいのには賛成。でもラファエラは私のもの。だから――」
 ルチエラさんの台詞が途切れる。ルチエラさんはひとつ深呼吸をして、その後を続けた。
「ヴィクトリアには私を使わせてあげる」
 ルチエラさんは頬を赤く染めながら言い切った。真っ白な肌が紅潮し、林檎のような色になっている。
「あの、ルチエラさん、無理しなくても……」
「無理なんかしてない。私のお尻で初体験しなさいなの」
「あらあら。ルチエラったら積極的ね」
 ラファエラさんには止めるつもりは無いようだった。このようにしてなし崩し的に、私の初体験の
相手が決まったのだった。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/03/28(日) 15:19:26 ID:HJAx+wSw<>                     ●

「んっ、しっかり、はあっ、舐めなさいなの」
 うつ伏せになったルチエラさんのお尻を舐める。真っ白な尻たぶを両手で割り開き、中心に
ある桃色の粘膜を舌でほぐし、唾液で潤わせていく。
 一方私のおちんちんの方はといえば、先ほどからラファエラさんの舌に責められて、すっかり
固くなっている。
「ヴィクトリアさんの方は準備完了ね。ルチエラ?」
「んっ、こっちも、大丈夫……」
 私がお尻から離れると、ルチエラさんは膝をついてお尻を持ち上げた。
「さっさとしなさいなの」
「は、はい……」
 ルチエラさんに催促され、私は自らの先端をルチエラさんのお尻にあてがった。
 敏感な先端が熱い粘膜に触れる。
「それじゃ、いきますね」
 腰をゆっくりと進める。
 最初に感じたのは反発だった。ルチエラさんの入り口が私のおちんちんの先端を押し返そうと
している。無理にこじ開けて大丈夫なのかと私はためらい、腰の動きを止めてしまった。
「んっ、じらさないで、なの。早く、全部、入れなさい、なの」
「は、はい……」
 ルチエラさんに促され、私は再び腰を進めていった。
 おちんちんが熱い穴の中にめり込み、どんどん飲み込まれてゆく。
 きつく締め上げる入り口の先は、熱くてぬめったやわらかい洞窟。やがて私の先端は洞窟の
突き当たりにぶつかり、それ以上の侵入を拒まれた。
「っ、はあっ、ルチエラさんの尻とっても気持ちいい……」
「んっ、あたりっ、まえ、なの……。ほら、さっさと、腰を振るといいの……」
「はいっ……!」
 私は腰を前後に動かす往復運動を開始した。
 私のおちんちんがルチエラさんの柔らかい所をえぐり、つつき回すと、敏感な先端が熱い粘膜に
こすられて絶え間ない快感を私に送りつけてくる。
 おちんちんからの快感に圧倒されながら、私は自分がお兄様に抱かれるときのことを考えた。
お兄様が私を抱いてくれれば、私がお兄様にこの快感を与えてあげることができるだろうか、と。
 同時に私のおちんちんに責められて喘ぐルチエラさんを見ながら、征服感といったらいいのだろうか、
何かぞくぞくしたものを感じていた。
 いつも物静かで口数の少ないルチエラさんが、私が一突きするたびに声をあげて喘いでいる。
 私のおちんちんの動きにあわせて腰を振り、快楽をむさぼっている。
 普段は無表情な顔が快楽に緩んでいる。
「ひんっ、そこっ、もっと、突いてなの!」
 半泣きになりながら哀願して来るルチエラさんは、すっかり快楽に飲まれているようだ。それを
かわいいと思いながら、私もお兄様に抱かれたときにはかわいいと思ってほしいと願った。
「あらあら、二人とも仲がよくて妬けちゃうわね。私も混ぜてね」
 そう言って、ルチエラさんの腰の下にもぐりこんだラファエラさんがおちんちんを口に含んだ。
「ふあっ! それ駄目っ、変にっ、変になっちゃうの!」
 おちんちんを責められながらお尻も指で責められるというのは私も経験していたが、お尻を
責めているのがおちんちんだとどんな感じなのだろうか。
 前後の同時責めに、ルチエラさんが切羽詰った声をあげる。同時にルチエラさんのお尻が
収縮し、私のおちんちんを締め上げた。
「あんっ! ルチエラさんっ、そんなにされたら、私いっちゃいますっ!」
「いいの、いっちゃっていいの、私の中に、熱いのいっぱい注ぎこんでなのっ!」
「ルチエラさん、ルチエラさんっ!」
 ひときわ強くおちんちんをルチエラさんの中に突きこみながら、私ははてた。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/03/28(日) 15:22:52 ID:HJAx+wSw<>  おなかの底から体内の管を通り、熱い液が打ち出されていくのが感じられる。先端から
噴き出したそれが、ルチエラさんのお尻に注ぎ込まれていく。
「!」
 ルチエラさんが声をあげずに硬直し、のけぞる。どうやらルチエラさんも絶頂したらしい。
そのまま数秒、もしかしたら数十秒だっただろうか、私たちは動かずにいた。
 やがてルチエラさんがベッドに崩れ落ち、その体の下からラファエラさんが這い出してくる。
私はといえばベッドの上にぺたりと座り込み、全力疾走をした後のような呼吸をしていた。
「うふふ、ルチエラのお尻の中に出すのはどんな感じでした?」
「すっ、すごく、気持ちよかったです……」
「挿入れる方の気持ちはわかりました?」
「はい……、多分……」
「それを心にとどめておいてくださいね。殿方におねだりをするときや誘うときに、どんな風に
見えるのかというのはとても大事なことですから」
「はい……」
 ルチエラさんをベッドに寝かせながら、ラファエラさんが心がまえを教えてくれる。その説明を
聞きながら、私はお兄様に抱かれる時に思いをはせていた。

                                    <TO BE CONTINUED>
――――――――――――――――――――

ここまで。警戒心の無くなったルチエラが不思議ちゃんになってしまったような気がw

>>295
> あ、そっちの隅っこで、クラブの会員二人がダブルノックアウトしてますよ。
な、何事……?

>>296
何かありましたw

壁|ノシ ソレデハ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/03/28(日) 17:34:34 ID:nWgCNf+q<> BLUEさん乙

しかし修羅場っぽい展開になっちゃうとなんか妙に体が反応しちゃう
憧れの兄に実は恋人がいた!!的な感じになって
一悶着あってその後乱交とかなったらなったでおいしいんですが <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/03/28(日) 23:29:08 ID:AgFguhUy<> ↑恋人がシーメールなら俺とおまえは親友だ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/03/28(日) 23:56:00 ID:tkbr2GIx<> >299
乙。

ダブルノックダウンの方々?
ヴィクトリアの水揚げを巡っての諍いに決まってるじゃないですか。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/04/02(金) 15:41:41 ID:o0vZFPL/<> 壁|・_・) キセイ カイジョ!

全鯖規制解除で一安心。
ヴィクトリアの次の話もエチシーン無しになりそうで、今までで一番エチシーン比率が低いかも……。

>>300
エスパー現る。恋人じゃなくて婚約者ですが。

>>302
ヴィクトリアはクラブの夜会には出ないのですよ。少なくとも今は。

壁|ノシ <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/04/10(土) 20:00:14 ID:fukmMarG<> 壁|・_・) オイッスー

今回もエチシーン無しです。

――――――――――――――――――――

「ヴィクトリア、君に伝えなければならないことが起きた」
 サー・アーサーが私にそう告げられたのは、私がメイドとしての修行をはじめて十ヶ月目のことだった。
 ローレンス邸を訪れたサー・アーサーとミス・ミカエラに呼び出されて応接室に足を運んだ私に、
開口一番告げられた言葉がそれだった。
「はい、サー・アーサー」
「ジョージが正式に婚約を発表した。結婚は3ヶ月後だそうだ」
「え……」
 数瞬の間、何を言われたのかわからなかった。それからゆっくりと、言葉の意味が頭の中に染みとおってくる。
「そ、それは、本当ですか……?」
 混乱した私は失礼な聞き返し方をしてしまった。しかし、サー・アーサーもミス・ミカエラも怒ったりはせず、
真面目な表情でうなずき返してくるだけだった。
「ああ。昨日、君の父上が我が家に報告に来た」
「ジョージ君と、婚約者のマリアさんという方もご一緒よ」
 ミス・ミカエラがサー・アーサーの説明を補足する。マリア――マリア姉さま。お兄様よりひとつ年上の、
私たちの従姉の女性だ。
 私たちとマリア姉さまは産まれたころからの付き合いだった。大学では寄宿舎に入っていたお兄様が、
実家の私たちに当てるのと同じかそれ以上の頻度でマリア姉様と手紙をやり取りしていたのも知っている。
私から見ても、お兄様とマリア姉さまがお互いを想っているのは明白だった。
「そう、ですか……」
 私はそれだけ言うのが精一杯だった。考えがまとまらず、頭の中でいろいろな考えが渦を巻いている。
 その混乱している私に、ミス・ミカエラが問い掛けてきた。
「今日貴女を訪ねてきたのは、もう一度貴女の意思を確認したいと思ったからです」
「私の、意志、ですか……?」
「ええ。貴女が女性として、その、ベッドでの技能も含めて仕上がっているのは知っています」
 ミス・ミカエラの言葉に同席していたサー・ローレンスとミセス・ゴトフリートが頷く。
「もし貴女が望むのであれば、アーサー様からの招待という形でジョージ君を招いて、あなたに引き合わせる
ことができます。でも、その後どうなるかはあなたとジョージ君しだいです」
「はい……」
 私は固唾を飲みながらミス・ミカエラの説明に聞き入った。
「貴女が、ヴィクトリアとしてか、それともウィリアムとしてにしても、ジョージ君に想いを告げるのなら
結婚の前がいいでしょう」
 ミス・ミカエラは、私の理解を待つかのように少しの間をおいた。一呼吸の間の後、私に向かって質問が放たれる。
「改めて聞きます。貴女は、ジョージ君ともう一度会いたいですか?」
「はい」
 私は即答した。最後の問いを聞いた瞬間に私の混乱は消え去り、たった一つの明確な意思だけが残っていた。
私はそれを言葉に変え、宣誓をするかのように声に出した。
「お願いします、サー・アーサー、ミス・ミカエラ。私をもう一度、お兄様に会わせてください」
 私はソファから立ち上がると、お二人に向かって頭を下げた。
 落ち着いて考えれば、ミス・ミカエラがわざわざ確認をした理由はわかる。
 お兄様に拒まれれば、つらい思いをするのは私だ。もし私がこの十ヶ月間の間にお兄様への思いを
吹っ切れていたのなら、再会しない方が幸せだったろう。
 しかし、私の想いはこのお屋敷で過ごしている間にもしぼむ事はなかった。むしろ私が女性らしく変わって
いくにつれて、よりいっそう大きくなっていったように感じられる。
 顔をあげると、ミス・ミカエラと目があう。ミス・ミカエラは、私を気遣うような、それでいて祝福するような、
そんな微笑を浮かべていた。 <> BLUE
◆ROSE/9P7pw <>sage<>2010/04/10(土) 20:02:02 ID:fukmMarG<> 「さて、そうなると何か口実を考えなければいけないな」
「ドレスも急いで仕立てなければいけませんわ」
「ミセス・ゴトフリート、彼女はしばらく休暇ということにする。そのように手配してくれたまえ」
「はい、ご主人様」
 サー・アーサーとミス・ミカエラ、サー・ローレンスとミセス・ゴトフリートが私の今後について話し合いを
はじめる。私はもう一度頭を下げながら、四人に向かって感謝をささげた。

                    ●

「あの、ミス・ミカエラ、本当にこのようなものを頂いてしまってよろしいのでしょうか」
 ハーヴィー伯爵家のお屋敷の衣裳部屋でドレスを試着しながら、私は多少困惑した声をあげた。
背後からミス・ミカエラが、寸法の合っていないところがないか確認しながら答える。
「遠慮しないで頂戴、ヴィクトリア。アーサー様に頂いた物の仕立て直しだけど、きっと貴女に似合うわ」
 ミス・ミカエラにプレゼントされたドレスは、決して派手なものではなかったけれど、生地も仕立ても
しっかりした一級品だった。私の体に合わせて仕立て直されたそれを着て、姿見を見る。そこに映し
出されていたのは、男の子でも最近見慣れていたメイドでもなく、どこかの令嬢にしか見えない少女の姿だった。
「よく似合っているわ」
「ありがとうございます」
 ミス・ミカエラが後ろから覗き込みながら褒めてくれる。私は少し赤面しながらお礼の言葉を述べた。
 と、その時、コンコン、と衣裳部屋の扉がノックされた。
「どうぞ」
「どうだい、ドレスのほうは」
 入ってきたのはサー・アーサーだった。
「ご覧のとおりですわ」
「うん、よく似合うじゃないか。気に入りだったのにプレゼントしてしまった甲斐があったね」
「大事な告白ですもの。できるだけいい環境を整えてあげたいですから」
「そんな大事なものを……。ありがとうございます」
「あら、そんなに畏まらないで。私が好きでやったことだから。それでアーサー様、何か……」
「うん、ジョージに送った招待状の返事が来た。明日来れるそうだ」
「そうですか。晩餐の献立は何にしましょうか……」
 ミス・ミカエラが頬に手を当てて考え始める。おそらく晩餐の手筈を、料理の下準備までさかのぼって
考えているのだろう。
「あの、私も何かお手伝いを……」
「あら、貴女は今日明日はメイドではなくてお客さまなのよ」
「でも、私のために……」
「うふふ、そうね。それじゃあ、晩餐の献立を一緒に考えてくれる? ジョージ君はどんなものが好きかしら?」
「はい! ええと、確かお兄様のお好きなものは――」
 私が主菜を考え、ミス・ミカエラがそれに合わせて副菜や食前酒を決めていく。私とミス・ミカエラは、
すっかりそれに熱中していた。
「……ええと、うん、じゃあそっちは二人に任せるよ」
 サー・アーサーがちょっとさびしそうに声をかけられ、衣裳部屋から出て行こうとする。
「あっ、アーサー様」
「ん?」
 ミス・ミカエラがサー・アーサーを呼び止める。振り返ったサー・アーサーに、ミス・ミカエラがキスをした。
「いろいろとお骨折りありがとうございます」
「あ、うん、いやなに、ほら、ヴィクトリアは知らない人間じゃないし、それにミカエラに頼まれたら断れないさ、ははは」
「くすっ、アーサー様ったら」
 幸せそうに笑い合うお二人を見ると、心のそこから愛し合っていることがよくわかる。それをうらやましく
思いながら、私は明日のお兄様との再会に心をはせていた。

                                        <TO BE CONTINUED>
――――――――――――――――――――

続きます。多分次回で最終回です。

壁|ノシ ソレデハ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/04/11(日) 00:59:17 ID:gx/QGCG1<> ドウナルドウナル
wktk <>
◆y4zc.2S.3A <>sage<>2010/04/12(月) 01:47:14 ID:yvRlwtUt<> 投下します
注意点:
エロシーンは今回の投下分にはありません(まだまだ先になりそうです・・)
まだNHの要素が皆無です

飛ばしたい方は、トリップでNGお願いします。
タイトルは、今のところ特にないです <>
◆y4zc.2S.3A <>sage<>2010/04/12(月) 01:48:24 ID:yvRlwtUt<>  通っていた小学校では、僕はいつも虐められていた。
 アイツはいつも僕の机にラクガキしたり、内履きの靴をわざと隠したりしていた。
 泥まみれになった僕の内履きの靴を、机の中に隠されていたこともあった。
 クラスメイトは当然、僕が虐められていることは知っていた。
 でも、注意すれば今度は自分が虐められると思っていたのか、
 みんな見て見ぬ振りをして、誰も助けてくれなかった。
 酷いときは、トイレの個室に僕を押し込めたあげく、天井からバケツ一杯の水
 をかけられたこともあった。びしょ濡れになった僕はそこに置き去りにされた。
 ただトイレには僕のすすり泣く声と、アイツの満足そうな笑い声が響いていた。
 僕はその笑い声を聞いて、涙を流しながらも唇を噛みしめ決心した。
 絶対にヤツ――片瀬祐介に復讐してやると……

 そう決心した次の日だった。毎日休まず登校していた片瀬が、急に休んだのだ。
 僕はこの時、単に風邪で休んだんだと思った。
 しかし、その次の日も、そのまた次の日も……結局、一週間経っても片瀬の姿を
 見ることは無かった。明らかに風邪にしては長いし、大体こんなに長い病欠なら
 先生から何か報告があってもよかった。
 しかし、そんな状況でも先生は片瀬のことについて何も説明がなかった。
 クラスメイトも、あまりアイツのことを良く思っていなかったらしく、誰一人
 片瀬のことを心配していなかった。
 いつも、片瀬の周りを付いて歩いていた奴らですらだ。
 不審に思った僕は、思い切って先生に片瀬が休んでいる理由を聞いてみた。
 しかし、聞いても片瀬の家と連絡が取れないから分からないみたいだった。
 その時は、色々と気になったこともあった。
 しかし、片瀬が教室にいないことが当たり前になるにつれ、僕の頭の中からは
 アイツにひどい虐めにあっていたこと、そして復讐を決心したことも次第に忘れつつあった。 <>
◆y4zc.2S.3A <>sage<>2010/04/12(月) 01:49:15 ID:yvRlwtUt<>  そして、一ヶ月が経ったある日。その日は、少し学校内が異様だった。
 いつもは、朝の8時と共に教室ごとで始まる『朝の会』がその日は、
 先生たちの臨時の会議で無かった。そのこと自体は、別に異様なことじゃない。
 しかし、その会議が一時限の授業を自習にするまで長引くこと自体が珍しかった。
 そんなことだから、クラスの中も相応に騒がしかった。
 僕は、たいしたこと無いだろうと思い好きな読書に集中していた。
 そして、一時限目が終了し二時限目に入ったところで、ようやく先生が教室に入ってきた。
 授業が始まるかと思いきや、先生はこの時間も授業はしないという。
 クラスの中が一通りざわついたあとで、先生は話し始めた。
 その内容は――片瀬のことだった。
 聞けば、前から親から酷い虐待を受けていて、それに耐えかねた片瀬が家を飛び出したそうだ。
 その後、片瀬が夜一人で歩いているところを補導した警官によって虐待が発覚、
 今は、児童養護施設に保護された。ちなみに、片瀬の両親は傷害で逮捕された。
 長引いた会議の内容は、片瀬の今後のことについて検討するためのことだった。
 その結果、片瀬のことも考慮して、卒業するまでの数ヶ月間は学校には来ないとのことだった。
 それを聞いて僕は面白いことを思いついた。
 二時限目の授業が終わり、先生が次の授業の準備をしに教室を出ようとするところを捕まえて
 質問した。『これから、片瀬君はどうなるんですか』と。
 先生が言うには、どうやら親戚とは絶縁状態らしく、親戚は片瀬を引き取る気はない。
 なので、このまま里親が現れなかったら、施設で生活していくことになるみたいだった。
 そこまで聞いて、僕が計画した事を行動に移すことにした。
 その日の授業の内容は、まるで頭に入ってこなかった。
 そもそも、私立の中学を目指していた僕には、到底どうでもいい授業ばかりだったので
 前から塾の教科書で受験の勉強をしていたけど、今日はそれにも手をつける気が無かった。
 
 その日の夕食の頃、僕は片瀬のことについて話した。
 僕の両親は、一人子の僕の言うことには甘い。そう踏んでの話だった。
 そこである程度、片瀬のことを話した後、僕は俯いて涙声で
 『片瀬君があのまま施設で育つなんて可哀想だよ……ねぇ、なんとかならないの?』
 とまで言った。もちろん嘘泣きだ。
 しかし両親は僕の嘘泣きに引っかかり、『なんとかする』と約束してくれた。
 ここまで言わせれば、いちいち確認なんかとらなくでも何をしてくれるかはわかっていた。
 僕は、この先を考えると思わずニヤけてしまった。 <>
◆y4zc.2S.3A <>sage<>2010/04/12(月) 01:49:57 ID:yvRlwtUt<>  そして、さらに一ヶ月たったある日。
 養護施設の審査にパスし、片瀬の同意も得られたことで、ようやく片瀬は里子として家に
 来る日がやってきた。
 僕は両親が片瀬を施設から迎えに行っている時、落ち着きがなくそわそわしていた。
 そして、ドアが開いたとき、僕は玄関まで迎えに行った。
 片瀬が僕をみたとき、その場で硬直して大きな目で僕をじっと見ていた。
 「あ……ぁ……」
 何か言おうとしているが、あんまり驚いてて声が出せないみたいだった。
 それに気づいた様子の両親が、申し訳なさそうに片瀬に言った。
 「はは、ごめんね片瀬君。うちの子がどうしても居ることは内緒にしてくれって言うもんだから。」
 「父さんそんなことはいいの。ごめんね、片瀬君。でもちょっと驚かせたくて。ビックリしたでしょ?」
 僕は、満面の笑みで片瀬に言った。しかし、まだ片瀬は信じられない様子だった。
 「片瀬君も緊張してるんでしょ。まぁこんなところで何だから、とりあえず上がりましょう。」
 母さんは少しおかしそうにクスッと笑い言った。
 「そうだね、それじゃあ僕の部屋においでよ。一緒に遊ぼう!」
 僕は空元気を出して、片瀬の手をとった。片瀬は一瞬手を離そうとしたが、まずいと思ったのか
 すぐにやめた。
 「お、おう……」
 教室で僕を虐めていた同一人物とは到底思えないほど、片瀬の態度はおとなしかった。 
 「あらあら。しばらくしたら降りてくるのよ。お菓子用意して待ってるから。」
 「わかった!」
 母さんが言うことを適当に受け流し二階へと上がっていった。
 きっと、両親は僕と片瀬が微笑ましい友情で結ばれてると思っているのだろう。
 ……だけど、二人の仲にはそんなものない。ただの虐める側と虐められる側。それだけの関係だ。
 僕たちは二階に上がり、僕の部屋に入った。
 しばらくすると、片瀬が苦笑いをしながら言った。
 「はは……まさか篠原の家だったとはな……驚いたな……」
 「驚いたでしょ?まさかいじめてる相手がいるなんてね。」
 僕は小さく冷たい声でそう言った。 
 「な、なぁ……あのときは俺も悪かったよ。ほら親が……あんなんだったからさ
  その……つい八つ当たりしてしまって……許してくれよ。」
 片瀬はオドオドしく僕に許しを請う。もちろんそんなことで許す気なんて
 さらさらなかった。
 「……」
 僕は何も言わず、ただ黙って片瀬から背を向けていた。
 「そんなに起こらなくてもいいだろぉ……俺もお前と同じ家で暮らすんだしさ、
  仲良くしようぜ。」
 そこまで言うと、片瀬は僕の方をポンとたたいた。
 僕は溢れる怒りを抑えて、片瀬の方を向いて答えた
 「そんないじめの事なんてもう気にしてないよ〜。
  あ、まさかさっきちょっと冷たく言ったのが気にしてた?」
 「ち、違うよ馬鹿!……まぁいいや、これかは仲良くしようぜ。」
 「うん。仲良くしよう。」
 僕と片瀬は手をつないだ。それがなんか、変な感じがしたのか片瀬は恥ずかしそうに
 笑ってた。僕もそれに次いでクスッと小さく笑った。
 そのときだった。
 「二人とも準備ができたから降りてらっしゃい。」
 下から母さんが僕たちを呼んでいた。
 その声につられて、片瀬は早速部屋から出ようとしてた。
 「あ、先に行ってて。僕ちょっと後から行くから」
 「そうか。早く来いよ。」
 そう言い残すと、片瀬は先に部屋から出て行った。
 「これから楽しみだね……片瀬クン」
 僕は思わずニヤリと笑ってしまった。
 そう、僕は片瀬に復讐したいだけ。家に置いた理由もただそれだけ。
 そして、その復讐はアイツがやっていたような幼稚なものじゃない。
 一生かけても『とりかえしのつかない』復讐だ。
 僕は、これから起こるであろう『楽しい』出来事に胸を弾ませながら、部屋を後にした。 <>
◆y4zc.2S.3A <>sage<>2010/04/12(月) 01:51:17 ID:yvRlwtUt<> 少なすぎますが以上です。
こんどはもっと量を投下できるように努力します

とりあえず、今回はプロローグと言うことで・・・ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/04/12(月) 23:21:32 ID:fW1DYIja<> 新作キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
wktk <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/04/21(水) 00:18:28 ID:nMo8/VQt<> ホッシュ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/04/25(日) 13:32:51 ID:UCnc+lsJ<> ここ的にコミックわぁいってどう? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/04/25(日) 22:51:57 ID:rzkCA5dQ<> >>314
まだ買ってない <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/04/25(日) 23:10:49 ID:IX++RwHj<> 基本女装だけだからNH的な期待をするとがっかりすること請け合い
もしかしたらぢっかの漫画に出てくる脇役女教師にちんこついてるかも……?ってぐらい <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/05/14(金) 17:28:58 ID:DWGpwSjy<> 誰もいないのか・・・ほっしゅ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/05/23(日) 00:18:02 ID:/AR171XO<> 貧乳の女と付き合ってるけど、性的に満たされないと言うかやりたいとも
感じないが、巨乳のNHとひょんなことから出合ってそっちにはまるなんて
おもしろいかも <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/05/25(火) 13:05:34 ID:vFKuAjb6<> Blueさんはモリタポ通帳持って無いんかのぅ… <> 名無しさん@ピンキー<><>2010/05/28(金) 20:03:41 ID:96qaXm38<> あげ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/06/05(土) 05:24:43 ID:e6PwXkDb<> ほにゅ <> 名無しさん@ピンキー<><>2010/06/07(月) 14:48:37 ID:y4aDjzpM<> ネ申がおらんとクソスレだな <> BLUE
◆ROSE/4VERo <>sage<>2010/06/08(火) 20:16:19 ID:g8pIsnLZ<> なんかいろいろ乗り越えて復活。
でも前のトリップキーが見つけられなかったので新トリップです……。

ヴィクトリアの最終章は書きかけの分がなくなっちゃったので、
記憶を頼りに書き直してます。そんなわけで、もうしばらく……。

ひさびさに小ネタなど。

――――――――――――――――――――

* けんか? *

||イ`・ω・)
  「ねえ、ちょっと聞いてよ、ユキちゃん! あ、ユカ先輩も!」
リリ ・▽・)
  「どうしたんですか?」
川 ゚ー゚)
  「なによ」
||イ`・ω・)
  「昨日ねえ、リカちゃんたらひどいんだよ!」
リリ ・▽・)
  「喧嘩でもしたんですか?(これでおねえちゃんをユキのものに!)」wktk
川 ゚ー゚)
  「ほほう、詳しく話してみなさい(これでアキを私のものに!)」wktk
||イ ・ω・)
  「研修で三日間泊り込みだったリカちゃんがやっと帰ってくるから、
  ボクせっかくリカちゃんの好きなものお夕飯に作ったのに」
リリ ・▽・) 川 ゚ー゚)
  「「ふむふむ」」
||イ`・ω・)
  「リカちゃんたら帰ってくるなりボクをベッドルームに連れ込んで、
  そのまま押し倒すんだよ!」
リリ ・▽・) 川 ゚ー゚)
  「「……」」
||イ`・ω・)
  「そのまま三回も連続でやられちゃって、ボク壊れちゃうかと思ったよ!」
リリ ´A`) 川 ´A`)
  「「……」」
||イ ・ω・)
  「まあだからその後ボクも三連続でお返ししてあげたんだけどね。
  おかげでご飯がすっかり冷めちゃったよ!」
リリ#・▽・) 川#゚ー゚)
  「「……」」
||イ;・ω・)
  「ねっ、ひどいと思わ――あ、あれ? 二人とも、何で怒ってるの?」

        ノルレリハノ))
       ノノゝ・ヮ^ノ ⌒☆ このあとアキちゃんがどうなったかは、
.         リリ^  `ヽ    皆様のご想像にお任せします。
       / 人 ・ ) ・)
        / / ノ  , ノ
     ⊂ソ ( ヽη\
       /~\  \ ヽ
       し^ヽ. _  )._ 冫
<> 名無しさん@ピンキー<><>2010/06/11(金) 22:35:56 ID:OGF8lSD1<> あげ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/06/14(月) 15:47:51 ID:HtIDEOD0<> ほ <> BLUE
◆ROSE/4VERo <>sage<>2010/06/17(木) 13:50:03 ID:hFF1HPvn<> 壁|・_・)

最終回です。

――――――――――――――――――――

「こんばんは、サー・アーサー」
「やあジョージ、こんばんは。僕の招待に応じてくれてありがとう」
「いえ、こちらこそお招きに預かり――」
 玄関ホールでサー・アーサーとお兄様が挨拶を交わしているのが聞こえてきた。一年ぶり
以上に聞くお兄様の声に、私は胸の鼓動が高まるのを感じた。
「落ち着いてね、ヴィクトリア」
「はい……」
 ミス・ミカエラが緊張する私を励ましてくれる。私は目を閉じると深呼吸をして心を落ち着けた。
何度か大きく息を吐き出して目を開けたとき、ガチャリ、とドアノブが回る音がして、居間の
扉が開かれた。
「さあ、入ってくれ」
「失礼します」
「こんばんは。ようこそいらっしゃいませ、ジョージ君」
「あっ、ご無沙汰していました、ミス・ミカエラ」
 サー・アーサーが扉を開けてお兄様を導き入れ、ミス・ミカエラがお兄様にご挨拶をする。
でも、それらは私にとってはまるでとても遠くの出来事のように感じられた。
 私の目と耳は、お兄様に惹きつけられていた。
 お兄様。
 私のお兄様。
 私の愛するお兄様。
 私の最愛のお兄様。
 この十ヶ月間ですっかり女の子になってしまった私の心は、何の躊躇もなくお兄様を異性の
恋愛対象として捉えていた。
「ええと、そちらのお嬢さんとは初対面ですよね。ジョージ・エリクソンといいます」
「……」
「……あの?」
「! し、失礼しました! ヴィクトリアと申します。どうぞよろしく、ミスター・ジョージ」
「よろしく、ミス・ヴィクトリア」
 お兄様と交わす言葉に私の心臓は高鳴り、頬には血が上るのが感じられる。緊張した私は、
あれほどしっかりと躾けられた筈の挨拶を失敗してしまった。
「は、はい……」
「ああ、どうかそんなに緊張なさらないでください」
「はい、すみません、ミスター・ジョージ」
 混乱気味の私は、レディーらしい振る舞いも礼儀作法も有ったものではなかった。
「ジョージ、彼女が先ほど話した――」
「ヴィクトリア、少しこちらへ」
 ミス・ミカエラにつれられてソファに座らせられると、私は大きく息を吐いた。自分がとても
緊張していたことがわかる。
 お兄様のほうに目をやると、ちょうどこちらを見ていたお兄様と目が合った。サー・アーサー
との会話に引き戻されたお兄様がそちらに顔を向けるまで、私はお兄様から目が離せなかった。 <> BLUE
◆ROSE/4VERo <>sage<>2010/06/17(木) 13:54:19 ID:hFF1HPvn<>  晩餐では、緊張のあまり正直味がよくわからなかった。私の考えた主菜に合わせて
ミス・ミカエラが組み立ててくださったコースを私も厨房に立って作ったのだが、果たして
お兄様はどう思われるか……。
「このチキンカツレツはおいしいですね。僕はこれが大好物なんですよ」
「今夜のコースを考えたのはヴィクトリアですのよ。そのカツレツも彼女が腕を振るったものですわ。
ねえ、ヴィクトリア?」
「ミ、ミス・ミカエラ、私はその、少しお手伝いしただけで……」
 晩餐終わるころには、私の緊張もだいぶほぐれていた。ミス・ミカエラとサー・アーサーが
さりげなく会話を誘導して私とお兄様が話をできるようにしてくださったおかげで、食後の
お茶の時間には私とお兄様は気楽に談笑できるようになっていた。

                    ●

「じゃあお休み、二人とも」
「おやすみなさい、ジョージ君、ヴィクトリア」
「はい、お休みなさい、サー・アーサー、ミス・ミカエラ」
 サー・アーサーたちと就寝の挨拶を交わしたお兄様が、寝室の扉を閉じた。ランプの明かりに
照らされた寝室には、私とお兄様の二人きりになる。
「あの、ミスター・ジョージ……」
「ああ、うん、その……」
 見つめあい、口ごもる私たち。
 もしお兄様が、自ら情交を求めるような娘(ではないが)に対して嫌悪感を持っていたら……。
そう考えると私は急に怖くなって、それ以上言葉を発することができなくなった。
「……あの、そんなに緊張しないでください、ミス・ヴィクトリア」
「っ! は、はいっ!」
 駄目だ。声が裏返りそうになる。せっかくお兄様から話し掛けてくださったというのに。
「貴女のことはサー・アーサーから伺っています。その、僕に昔から懸想しておられたとか……」
「……はい、ミスター・ジョージ。ずっと前から、私は、貴方のことをお慕いしておりました。
貴方はもちろんご存知ではなかったでしょうけれど……」
「それで、僕の婚約を知って?」
「はい――一度だけ、一度だけでいいのです、どうか、私に思い出をいただきたいのです」
「かえって辛くはないのですか?」
「いいえ。あの、私の体のことは、ご承知ですよね?」
「ええ。サー・アーサーからはそれも含めて説明がありました」
「最初から、私のこの想いは成就する筈の無いものだったのです。ですが、サー・アーサーと
ミス・ミカエラのおかげで、貴方とこうして会うことができました」
 いつのまにか、口が滑らかになる。私は数年来胸に秘めてきた思いを、とうとう本人に
向かって打ち明ける事ができた。お兄様は私が実の弟だとは気付いておられないので、
その意味を正しく受け取ってはいないだろうが。
「ですが、その、もし、ミスター・ジョージが、私のようなものと褥(しとね)を共にするのがおいや
でしたら無理にとは――」
「いえ、そのようなことはありません。もしそうでしたら、最初にサー・アーサーにお話された
ときに断っています」
「では――」
「はい」
 お兄様はそういうと、私を抱き寄せた。
「今夜だけは、僕を貴方の恋人と思ってください」
 ほんの数吋(インチ)の距離からささやかれ、私の心臓は早鐘のようになった。鼻の奥が
つんとしたかと思うと、頬を熱いものが流れ落ちる。
「……ミス・ヴィクトリア?」
「す、すみません! 私、うれしくて、その……」
 そこまで言って、私は声をとぎらせた。自分の気持ちを、どのように言葉にすればいいか
分からなかったからだ。
 言葉に詰まってしまった私をお兄様が再び抱き寄せ、そっと唇を重ねる。
 私は目を閉じて、喜びの涙を流し続けた。 <> BLUE
◆ROSE/4VERo <>sage<>2010/06/17(木) 13:56:47 ID:hFF1HPvn<>                     ●

 全裸で寝台に横たわる私を、同じく全裸のお兄様が見下ろしている。思わず胸と股間を手で
隠してしまう。
「ミスター・ジョージ、恥ずかしいです、そんなに見つめないで……」
「恥ずかしがらなくていいですよ、ミス・ヴィクトリア。貴女の体は綺麗だ」
「あ、ありがとうございます――あの、私のことはどうぞ呼び捨てでお呼びになってください」
「そうですね、他人行儀な呼び方も変ですね。では僕のこともジョージとだけ呼んでください、
ヴィクトリア」
「はい、ジョージ……」
 そして私たちは再び口付けを交わす。幾度も夢に見た情景だが、現実になってみると
その幸福感は夢などとは比べ物にならなかった。
 お兄様にそっと愛撫され、私の体はどんどん熱くなってゆく。乳房を揉まれて先端を弄られ、
そこから走った刺激に私は思わず悲鳴を上げた。
「ひゃんっ!」
「あ、痛かったですか?」
「い、いえ、その、気持ちよすぎて……」
「よかった。ではこれはどうです?」
 乳首を口に含まれ、吸い上げられる。先ほどよりも強烈な快感に、私は再び悲鳴を上げた。
 お兄様に一方的に責められて、私は胸だけで絶頂してしまいそうだった。
「ああ、ジョージ、今度は私に、ご奉仕させて……」
 今度はお兄様に寝台に横たわってもらい、私はその両足の間に跪いた。
 お兄様のものを口に含み、ラファエラさんに教わった技巧を駆使して慰める。
 たちまちお兄様の息が荒くなり、何かをこらえるような呻き声が上がる。私は固くなったそれを
味わいながら、お尻が疼くのを感じていた。
 と、お兄様の両手が私の頭をつかみ、顔を上げさせた。
「ふう、ヴィクトリア、これ以上されたらあなたの口に出てしまいますよ」
 そういいながらお兄様は体を起こす。私も上体を起こしながら、お兄様にお願いをした。
「ジョージ、お願いです、私の中に……」
「ええ」
 再び私は横たわり、腰の下にクッションを入れた。お兄様が私の足を持ち上げ、固く滾った
逸物を私の後ろに押し当てる。次の瞬間を想像して、私の鼓動は限界まで高まった。

                    ●

 めりめりと押し広げられるような感覚と共に、私は熱い肉の棒に貫かれた。
 お兄様の逸物が私の肛門を突き破り、体内に侵入してくる。反射的な締め付けをものともせず、
熱いナイフがバターに切り込むように私の中に押し入ってくる。
「あっ、あっ、ああっ、あっ……」
 一息ごとに悲鳴のような嬌声を上げながら、私は体を震わせた。
 お尻を性器として殿方を受け入れるために、私はサー・ローレンスのお屋敷ではさまざまな
調教を施された。
 指で丹念に責められ、快感を教え込まれた。細長い張形を奥の奥まで差し込まれ、
そんなところまで、というところまでを突付かれた。本物の男性のものそっくりの張形を入れられ、
その形や大きさを教えられた。
 だけど今感じているものは、そのどれとも異なっていた。
 指は、こんなに太く、逞しくはない。張形はこんなに熱くはない。何よりも違うのは、今私を
貫いているものが、愛する人の男の性の象徴である、ということだった。
 すっかり性器と化している肛門を本物で貫かれ、私は今こそ本当の悦びというものを
知ったように思う。
 体の中に愛する人の分身を受け入れるということが、こんなにも嬉しい物だったとは、
想像していなかった。いや、あれこれと想像してはいたのだが、ここまでだとは思っていなかった、
というのが正しいか。サー・アーサーに抱かれていたミス・ミカエラや、ラファエラさんに
抱かれたときのルチエラさんも、多分こんな気持ちだったのだろう。
 お兄様の逸物が私の中に押し入ってくるたびに、そこの部分から快感が沸きあがる。
貫かれる喜びと肉体の快感が私の中を満たし、よがり声となって溢れ出していた。 <> BLUE
◆ROSE/4VERo <>sage<>2010/06/17(木) 13:59:17 ID:hFF1HPvn<>  やがて根元までがすっかり収まり、お兄様の腰が私のお尻と密着する。
 そのまましばらく動かずに、私とお兄様は互いの体に腕を回して抱き合った。お兄様の
鼓動と体温が伝わり、私にえもいわれぬ幸福感をもたらす。
 私のお尻は独立した生き物のように蠢き、お兄様を締め上げてその形や熱さを伝えた。
一方私のおちんちんも、二人のお腹にはさまれてぴくぴくと震え、今にも精をもらしそうだ。
 全身が痺れたようになってただ荒い息を繰り返すだけの私に、お兄様の心配げな声が
かけられる。
「大丈夫ですか、ヴィクトリア? 苦しいのならば――」
 そう言って、お兄様は逸物を私の中から引き抜こうとする。私は慌ててそれを制止した。
「い、いえ、大丈夫です! どうか、そのまま……」
 幸福感にあふれて半ば麻痺していた思考力が戻り、今の状況が少しずつ理解できてくる。
 私の中に、お兄様がいる。
 私は、初めてをお兄様に捧げることが出来た。
 私はお兄様に組み伏せられ、抱きしめられている。
 それらを理解すると、先ほどまでとはまた違った幸福感がこみ上げてきた。理性によって
理解できた、より深い幸福感というべきか。
 自然と涙があふれ、私の頬をぬらした。
「ヴィクトリア?」
「ありがとう、ジョージ、私の我侭を聞いてくれて、私の初めてを貰ってくれて……」
 言葉をとぎらせた私に、お兄様はそっと口付けをしてくれた。このまま時が止まればいいのに、
と思いながら、私はそれを味わい続けた。

                    ●

 私の呼吸が落ち着いてくると、それを見計らったようにお兄様が動き始めた。お尻を一突き
されるたびに、私の体を快感が突き抜ける。
「あっ、あっ、あんっ、ああっ、んんっ!」
 お兄様の逸物が引き抜かれると、内臓を引きずり出されるような気がする。逆に突きこまれる
ときには、杭でも打ち込まれているような衝撃をお腹の底に感じる。そして肛門はこすりあげられる
たびに甘い刺激を生み、すべてが混ぜ合わさって私の頭を侵した。
 お尻から感じる快感とは別に、私は全身でお兄様を感じてもいた。お兄様の息遣いを、
体温を、体の重みを、汗の匂いを、私は全身を使って感じ取った。そのすべてが、私に、
お兄様に抱かれているということを実感させてくれた。
 やがて、はじめのうちは一本調子だったお兄様の動きが変わってきた。
 私をじらすようにゆっくり動いたかと思うと、急に奥深くまで押し入ってくる。私が絶頂しそうに
なると、ゆっくりした動きになってそれを回避する。お兄様の逸物を追うように私が腰を動かすと
さらに逃げ、かと思うと急に動いて迎え撃つ。
 巧みな責めに、私は息も絶え絶えになっていた。
「ああ、ジョージ、お願い、です、いじめないで……」
「すみません、ヴィクトリア。貴女があまりにも可愛かったのでつい意地悪をしてしまいました」
 お兄様の『可愛い』という言葉に、私の心臓は跳ね上がった。思わずお兄様を注視すると、
ちょっと意地悪な笑顔と視線が合った。数秒間見詰め合った後、我に返った私は顔をそらす。
「し、知りません!」
「ごめんなさい、ヴィクトリア。意地悪するのはやめにしましょう」
 そう言って再びお兄様は私を責め始めた。
 今度の責めは私をじらすものではなく、ひたすらに絶頂に向かって押し上げるものだった。
 お尻からどころか全身から湧き上がってくる快感に、私はあっさり押し流された。
「ああっ、ジョージ、ジョージっ、私もう、いっちゃいます!」
「僕も、そろそろ、限界です!」
「きて、きてください、私の、私の中にっ!」
「うっ、くっ!」
 お兄様がうめき声をあげた次の瞬間、お腹の底に熱いものをたたきつけられる感触があった。
そこからすさまじい快感が湧き起こり、私を頂へと押し上げた。
「あっ、あっ、うああっ!」
 歓喜の絶叫と共に、私はお兄様にしがみつきながら自らも精を放った。永遠にも思える
一瞬の中で、『これでもう悔いは無い』と私は考えていた。 <> BLUE
◆ROSE/4VERo <>sage<>2010/06/17(木) 14:02:49 ID:hFF1HPvn<>                   ● ● ●

 エリクソン家の屋敷のチャペルの鐘楼から、高らかな鐘の音が聞こえてくる。兄様と
マリア姉さまの結婚を祝福する鐘の音だ。
 屋敷から少しはなれた丘の上でそれを聞きながら、私は二人の結婚に幸多からんことを祈った。
 しばらくすると屋敷の門の鉄柵が開き、サー・アーサーとミス・ミカエラを載せた馬車が
姿をあらわした。私はそれを見ると丘を降り、街道へと向かった。
「本当によかったの、ヴィクトリア?」
 馬車へと乗り込んだ私に、ミス・ミカエラが問い掛けられた。
「はい。あの家は、もう私の居ていい場所ではありませんし……」
 私の答えに、ミス・ミカエラが複雑な顔をされる。
「? あの、何か失礼なことを言いましたでしょうか……?」
「あ、いえ、そうじゃないの。少し昔のことを思い出しただけ……」
 そういうと、ミス・ミカエラは黙り込んでしまった。代わりに口を開いたのはサー・アーサーだった。
「それで、これからどうするつもりだい? 君が望むなら、うちに居てくれてかまわないが……」
 サー・アーサーのお申し出はうれしかったが、これからどうするかはすでに考えていた。
私がそれを口にすると、サー・アーサーもミス・ミカエラも、黙ってそれを受け入れてくれた。

                    ●

「おかえりなさい、ヴィクトリアさん」
「おかえり」
 最初に私を出迎えてくれたのはラファエラさんとルチエラさんだった。二人に先導されて、
サー・ローレンスの居る居間に向かう。
「ただいま戻りました、ご主人様、ミセス・ゴトフリート」
「うむ、おかえり」
「おかえりなさい、ヴィクトリア。何か粗相などは無かったでしょうね?」
「はい、ミセス・ゴトフリート」
「結構です。あなたの部屋は新しく用意してあります。荷物はそちらに置くように」
「はい」
 挨拶を済ませた私は、ラファエラさんたちに案内されて使用人部屋の有る一角へ向かった。
新しい部屋といっても、前の部屋の隣のルチエラさんが一人で使っていた部屋だ。
ルチエラさんが再びラファエラさんと同室に移っており、入れ替わりに私がこの部屋を使うと
いうわけだ。
「ヴィクトリアさん、一人になりますけど大丈夫ですか? 何かあったらすぐに言ってくださいね」
 荷物の整理を手伝いながら、ラファエラさんが気を使ってくれる。
「大丈夫ですよ。ラファエラさんこそ、ルチエラさんと激しくしすぎないように気をつけてくださいね」
「……ヴィクトリア、ちょっと変わった?」
 軽口を飛ばした私に、赤くなって絶句しているラファエラさんに変わってルチエラさんが
疑問を投げかける。
「え? 別に私は変わらないですよ?」
「でも」
「そうですね。ルチエラさんがラファエラさんを好きな気持ちはわかるようになったかも」
 今度はルチエラさんが赤くなる。
「まあ私も、少し大人になったってことですよ」
 荷物を片付けながら、私は二人に向かって微笑んだ。

                                                  ―了―

――――――――――――――――――――

ヴィクトリア編おしまいです。次回はラファエラ&ルチエラで行こうかなと考えてます。

壁|ノシ ソレデハ
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/06/19(土) 00:41:18 ID:jkTu8pRp<> GJ!
結局正体は明かさずじまいですか。
でも、それで良かったような気がしますね。
次回作も期待しています! <> BLUE
◆ROSE/4VERo <>sage<>2010/06/25(金) 20:06:30 ID:U7nyOUGd<> >>331
ドモー
大人の階段登ってしまったヴィクトリアは、お兄様の幸せを陰ながら祈るのです・・・。
次回作について、要望などありましたらどしどしお寄せくださいなのですよ。
ぶっちゃけネタ切(ry

壁|ノシ ソレデハ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/06/27(日) 21:45:43 ID:uFjcozce<> ちくしょう……ヴィクトリアかわいいなあ
結婚したいなあ

ネタということなら人肌恋しさに飼い犬と致してしまう34歳貧乳負け組NH娘なぞいかがでしょう
単に個人的な萌え記号をぶち込んだだけですがw <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/07/25(日) 01:20:41 ID:l8gd9gAR<> たまに読みにきたらそのたびに異常なクオリティにビビル
ところで行間の●は記号に見せかけたうんこですよねッ
美形NHのうんこをそこここにちりばめるなんて実に卑猥ですねッッ <> 名無し@ピンキー<>sage<>2010/07/26(月) 02:56:34 ID:0vUkHkEV<> こんばんは。携帯からですが、初めて書き込ませて貰います

毎回イヤらしく読ませて頂かせております

ネタ切れだそうですが…

こういうのは如何でしょう?

・何故このクラブを造るに至ったのか、主人の葛藤

・館の最初の淑女達は如何にして集めたのか

・女性化させるための薬の精製方法無いし入手法(エロゲに触手物で似たのがあったような…?)


この辺りを掘り下げてみては如何でしょうか?

長々と失礼しました


次回作を楽しみにしております <> BLUE
◆ROSE/4VERo <>sage<>2010/07/31(土) 01:33:52 ID:ZSkVGCzf<> 壁|・_・) キセイ カイージョ!


>>333
ハードル高いw
誰かに身請けされたりせずに年限明けした元メイドがそんな風になってそう。
しかし下手をするとヴィクトリアが将来そうなるような気がw

>>334
( ・∀・)ノシ =●
って何やらせるんですかっ ><

>>335
あー、ごめんなさい。ネタというのはそういうストーリーに関してではなくて、
もっと単純にエッチのシチュエーションとかです。
クラブの来歴などに関しては、一応設定は作りましたけどそれを主題にした
話を書く予定はないです。エッチシーンが入らない話になっちゃいますし。


ラファエラ&ルチエラ編は、ストーリーは出来上がって只今テキストの肉付け中です。
もうしばらくで投下できそうです。

壁|ノシ コウゴキタイ <> 名無しさん@ピンキー<>age<>2010/08/10(火) 10:51:41 ID:X32iSHRb<> 保守!!
携帯から失礼します


又の規制でBULEさんが書き込めなくなられたそうです
HPの方で新作を掲載されておられます
スレ住人の方々、是非ご覧くださいませ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/08/13(金) 18:25:43 ID:HPY244NH<> ●通帳持てよ、振り込むからさ。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/08/29(日) 22:44:19 ID:yGgOEV9I<> 規制は構わんが、BLUE氏だけは外して欲しい。
このスレのキリストを奪わないでくれ <> BLUE
◆ROSE/4VERo <>sage<>2010/09/14(火) 00:01:59 ID:iDdCVed+<> 壁|・_・) カイジョキター!

ひさびさの小ネタ保守。


* アーサー卿の日記、もしくは南の国でラブラブ日記 *

○月×日
赴任地へ向かう船上。
波が高いのを気にせずやったらミカエラともども船酔いした。
船の上でするときは要注意。

○月□日
総督府に赴任のあいさつ。
夜、官舎として割り当てられた屋敷の寝室で一回。
熱中症になりかける。何か対策を考えなければ。

○月△日
ミカエラ同伴で出張監査。夜は砂漠のオアシスで一泊。
絨毯を広げて星空を見ながら二回。
ロマチックな雰囲気にミカエラも大変満足の様子。

×月○日
昨日は泊まり込み。ミカエラが昼食を届けに執務室まで足を運んでくれる。
人払いして執務室で一回。緊張感に、ミカエラも大変興奮した模様。
体内に僕の出したものを入れたまま帰るミカエラは顔が真っ赤だった。
熱中症と間違えられて医務室に担ぎ込まれたりしないことを祈りたい。

×月□日
地元の部族長に九歳の娘を貰ってくれと言われた。
婚約者がいるからと断ったら妻を複数養うのは男の甲斐性だといわれた。
夜、その話をしたらミカエラの方から僕を求めてきた。二回。
心配しなくても、僕の将来の妻は君だけだよ。

□月□日
ミカエラがほかの男に言い寄られた。
僕と婚約していると言ったら自分の方が愛するからと言われたらしい。
夜、三回。ついミカエラが音をあげるまでやってしまった。
男の嫉妬は醜い。嫌われないように要反省。

          :
          :

リリ ・ヮ・ノ 「あの、アーサー様、この日記は……」
( ・ー・) 「僕たちの愛の記録さ」
リリ;・ヮ・ノ 「内容がいささか赤裸々ではありませんか……?」
( ・ー・) 「なあに、別に人に見せるわけじゃないし」


以上保守でした。再規制されなければラファエラ&ルチエラ編の続きは続きはこっちに投下します。

壁|ノシ ソレデハ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/09/14(火) 01:30:04 ID:LWlwi0Oi<> 乙です!&解除おめでとうさんです <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/09/14(火) 23:03:10 ID:oSB/sfmk<> おかえりなさい&相変わらずGJ! <> BLUE
◆ROSE/4VERo <>sage<>2010/09/15(水) 15:37:51 ID:fnqx9vEF<> 壁|・_・)ノ ハーイ

さっそく続きです。今回はミカエラ編での一シーンをルチエラ視点で。

――――――――――――――――――――

 コンコン、コンコン
「失礼、通してもらうよ!」
 慌しく叩かれたノッカーに訝りながら扉を開けると、息を切らせた男性が案内も待たずに応接室に
向けて早足で歩き始めた。帽子やステッキを預かる暇も無い。びっくりした私は、慌ててそのお客様
――ハーヴィー伯爵家のサー・アーサーだった――の後を追った。
 私が追いついたとき、応接室からティーワゴンを押して出てきたラファエラを、サー・アーサーが
押しのけようとしているところだった。
「すまない、ちょっと通してくれ。サー・ローレンスにお話があるんだ」
「困ります! ただいまサー・ローレンスはお客様の応対中です!」
「知っている。その客にも用があるんだ」
 ラファエラを、丁寧に、しかし断固とした態度で退けると、サー・アーサーは応接室の扉を押し開けた。
「失礼! 取り込み中のところ、お邪魔する!」
 押し問答の声を聞きつけたのか、階段の手すりやら廊下の曲がり角やらからいくつも顔がのぞいた。
お茶を出し終えて応接室から出てきたばかりのラファエラとサー・アーサーを玄関から追いかけてきた
私に問い掛けるような視線が集まるが、私たちにも何がなんだかさっぱりわからない状況だった。
 確か応接室にいたのはご主人様とメイドのミカエラ、それにお客様のミスター・ディクソンの三人だった
はずだ。そこにサー・アーサーが踏み込んでいった――私たちにわかるのはそれだけだった。
 私とラファエラがそろって首を横に振ると、皆が足音を殺しながら応接室の前に集まってきた。
それぞれの仕事の途中だったためか、はたきだのモップだのを手にしているものもいる。
 皆で顔を見合わせ戸惑う。と、一人が扉に耳を寄せた。勿論盗み聞きなどというはしたない真似は
メイドとして言語道断なのだが、今回は事情が事情だ。私も扉に耳をつけ、中から聞こえてくる声に
耳を澄ませた。
『……毎晩男色に……クラブは売春宿じゃ……』
『そ、それは……誤解……』
 ところどころ聞き取れないのだが、どうもミカエラの事を巡ってサー・アーサーとミスター・ディクソンが
争っているらしいということはわかった。
 ミカエラは三年前にこのお屋敷に来た、私より二年後輩にあたる子だ。私やラファエラとは違って
元男娼というわけではなく、家族の借金の返済のための奉公だった。
 ミカエラは、素質が有ったというべきか、いったん女性としての自分を受け入れてからは私などより
ずっと早くそれに馴染んだ。女性らしい優しさや細やかさ、メイドの実務能力と奥ゆかしさ、そして淑女と
しての教養と礼儀作法など、どの面をとってもはっきり言って私より上だった。
 そしてそんな彼女はヘルマプロディトス・クラブの会員男性(一部は「元男性」)の間でも人気者だった。
サー・アーサーが彼女にご執心なのは周知の事だったが、他にもミカエラを気にしている方は幾人もいた。
ミスター・ディクソンもその一人だった。
 その二人がミカエラをはさんで言い争いをしている――この状況から考えられることは、ほとんど一つ
しかない。つまり、どちらが彼女を手中にするかの争いというわけだ。
 いつのまにか扉にはその場の全員が耳をつけ、固唾を飲んで聞き入っていた。
 こんな所をミセス・ゴトフリートにでも見られたら、お小言ではすまない雷を落とされるだろう。しかし私は
その時我慢をすることが出来なかった。
 ミカエラがサー・アーサーに好意を抱いているのはここにいる全員が知っている。夏のサー・アーサーとの
バカンスの後には(本人は隠そうとしていたけれども)しょっちゅう思い出し笑いをしたり一人で頬を染めたり
していたし、ここしばらくサー・アーサーが姿を見せられなかったあいだ沈み込んだり憂鬱気な溜息をついて
いたりしたのは皆が何度も目にしている。
 私はどちらを応援するかといわれればサー・アーサーを応援したい気持ちだった。それはここにいる
全員が同じ気持ちだと思う。
 私たちは全員身分としてはメイドに過ぎず(おまけにほとんどが借金持ちや身柄自体が借金のかただ)、
しかも体は本当は男性である。そんな私たちが自分の好いた相手に自分も愛され、たとえ愛人としてでも
その方の物になれるというのはある意味夢のような話だ。だから出来ればミカエラには、その夢をかなえて
欲しかった。 <> BLUE
◆ROSE/4VERo <>sage<>2010/09/15(水) 15:42:48 ID:fnqx9vEF<>  そうこうしている内に、応接室内のほうでは話が進んでいた。
『……これで失礼する! 今度の話は無かったことにしていただこう!』
 ミスター・ディクソンの声がして、扉に向かって慌しい足音が近づいてくるのが聞こえる。皆が慌てて
扉から離れると同時に扉が開いてミスター・ディクソンが現れた。
 私たちのほうを見ようともせずに玄関に向かうミスター・ディクソンをお見送りするために、メイドの一人が
慌ててその後を追う。後に残った私たちは、再び全員で扉に耳をつけた。
『……約束を父から取り付けました。彼女には……同行……』
 切れ切れに聞き取れたサー・アーサーの言葉に私は息を呑む。サー・アーサーはミカエラを愛人どころか、
妻として迎えたいと言っておられるのだ。そのためにお父上を説得し、ためらうミカエラも一生懸命に口説いて
おられる。
 私たちは全員、全身を耳のようにして会話の続きを待った。
『……ことはありません! 私は、その、アーサー様のことをお慕いしています……』
『僕も君を愛してるよ。お互いに相手を好きで、何も問題は無いだろう?』
『はい――はい、アーサー様!』
 扉に耳をつけていた全員の顔に、ぱっと笑顔が広がった。顔を見合わせ、声を出せないながらも笑顔を交し合う。
 私はミカエラを祝福してあげたい気分でいっぱいだった。それはラファエラも、そしておそらくここにいる
全員が同じ気持ちだったはずだ。
『……客間を一つ……ミセス・ゴトフリートに……』
『はい』
 扉に近づいてくるミカエラの足音に、私たちは我に返った。皆慌てて扉を離れる。
 私はスカートのポケットから硝子拭きを出すと廊下の窓ガラスを磨き始めた。ここの硝子は一昨日磨いた
ばかりだったのだが。
 ラファエラはティーワゴンを押して厨房のほうに向かった。
 二階の廊下の掃除をしていた二人はそれぞれモップとバケツを抱えて何食わぬ顔で階段に向かい、
ちょうどはたきを手にしていた子は陶製の壷の埃払いをはじめる。その隣では箒と塵取りを持ったままだった
子が廊下を掃き始めた。
 直後に扉が開く音がして、ミカエラが廊下に出てきたのがわかった。
「あ、貴女たち……」
 しばしの絶句の後、ミカエラが絞り出すような声を出した。
「ミセス・ゴトフリートなら厨房に居るはずよ」
 掃き掃除をしていた子がミカエラに声をかけた。ミカエラがどもりながら礼を述べ、厨房に向かって足を進める。
 私は振り向かずに、彼女に向かってお祝いの言葉を投げかけた。
「おめでとう、ミカエラ」
 掃き掃除をしていた子と埃払いをしていた子も、私と同じように同じように、振り向かずにミカエラに声をかけた。
「良い方を捕まえたわね」
「お幸せに」
 しばしの間を置いて、ミカエラの声がした。
「……ありがとう」
 私は振り返らなかった。中の会話を盗み聞きしていたのは一目瞭然だから、顔をあわせるのはどうにも
気まずいものが有る。ミカエラのほうも、この状況で私たちと顔をあわせるのは気恥ずかしいだろう。
 足早に去って行くミカエラに、私は声に出さずにもう一度「おめでとう」の言葉を送った。

                                                  <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――

続きます。次回はアリエル登場。


>>341,342
ドモー
温かい言葉が身に染みるのですよ。
壁|ノ_・)


壁|ノシ ソレデハ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/09/15(水) 20:56:42 ID:+8w32iSV<> GGJ! <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/09/15(水) 23:49:11 ID:q+GFU6z8<> 別視点もなかなかオツなものですなあ
GJ! <> BLUE
◆ROSE/4VERo <>sage<>2010/09/17(金) 14:32:56 ID:vGR5azvK<> 壁|・_・)ノ ハーイ
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 仕事の時間が終わり、私とルチエラは私室に引き上げた。来客があったのは、まだメイド服を脱いでも
居ないときだった。
「ラファエラさん、これどうもありがとう。勉強になったわ」
 そう言って私に本を返しに来たのは私たちの同僚のアリエルだった。
「役に立ってよかったわ。分からなかったところとか無い?」
「そうね……」
 本の内容について話しながらふと横を見ると、ベッドの腰掛けたルチエラが私たちをじっと見ている。いや、
視線を追うとルチエラが注視しているのは私たちではない。アリエル――正確に言えばアリエルの胸だった。
 アリエルは私たちの中で一番背が低いのだが、逆に胸は一番大きい。低身長と童顔のために幼く見える
アリエルだが、その胸はお屋敷のメイドの中でも上から二番目の大きさである。そのため、一番大きい
ミセス・ゴトフリートと三番目の私が身長相応の大きさなのに対して、アリエルの胸はまるでクッションでも
押し込んでいるのではないかと思えるようなアンバランスさだ。
 ルチエラが見つめていたのは、そのアリエルの胸だった。
「……? なあに?」
 ルチエラの視線に気付いたアリエルが問い掛ける。
「……おっきい」
「……え?」
「アリエルの胸って、本物?」
「え? ええ?」
 ルチエラの唐突な質問にアリエルは戸惑っている。ルチエラは本気で質問しているようなのだが、
アリエルの方はからかわれているのかどうなのか図りかねているらしい。
 なんとなく微笑ましい二人のやり取りを見るうちに、私はふと悪戯心を起こしてしまった。
「アリエルの胸はほんとにおっきいわねー。ちびのくせに何を食べたらそんなに育つのよ?」
 私は背後からアリエルに抱きつくと、わきの下から腕を廻して乳房をすくい上げた。たっぷりとした量感と
感触が手に心地よい。
「私も食事はみんなと同じよ」
 アリエルが身をよじりながら言う。
「じゃあ何か秘密の豊胸法でもあるんでしょ。うりうり、隠さないで教えなさいよ」
「そんなもの、やっ、あん、ちょっと、変なところ触らないで、揉まないで!」
「ほれほれ、白状しないとこうだぞー」
 豊かな乳房を柔らかくもみしだき、性感を刺激する愛撫を与える。アリエルは乳房が敏感な性感帯なので、
これは効くはずだ。
「……本物?」
 ルチエラが私のほうに質問をしてくる。私はアリエルの頭越しに答えた。
「うん、本物ね。揉んでもずれないし」
「あ、当たり前でしょ!」
「……うらやましい」
 確かにルチエラの胸はそれほど大きくない、というかはっきり言って小さい。感度は悪くは無く、特に乳首
責めは良く効くのだが。
 私たちが毎日飲んでいる体を女性化する薬には豊胸効果もあるので、基本的にメイドたちは皆女性らしい
乳房を持っている。ただその効き具合には個人差があり、私やミセス・ゴトフリートのように豊胸作用が
比較的強く出る場合もあれば、逆にルチエラのように控えめな胸にしかならない場合もある。
 アリエルはその作用が非常に強く出た例で、あと一吋(インチ)でミセス・ゴトフリートを追い越してお屋敷
一番というところまで胸が育っている。聞くところによると、その胸を使っておちんちんを包み込むのが
彼女の得意技なのだとか。
「少し私にも分けて欲しい」
 確かにルチエラの胸では、包むどころか単にはさむことも不可能だ。
「無理言わないでよ……」
 立ったまま後ろから私に、前からルチエラに乳房をもみしだかれ、アリエルの呼吸が荒くなってきている。
私はアリエルを後ろから抱いたまま後ずさりすると自分のベッドに座り込んだ。腰掛けた私の膝の上に
アリエルが座り込んだ形になる。
 そのアリエルの胸にルチエラが頬擦りをする。谷間に顔をうずめながら、両手はしっかりとアリエルの
乳房をもみ続ける。アリエルの両腕はルチエラを押し返そうとしているのだが、その動きは弱々しくほとんど
役には立っていない。 <> BLUE
◆ROSE/4VERo <>sage<>2010/09/17(金) 14:39:32 ID:vGR5azvK<>  はじめはほんの悪戯のつもりだったのだが、少女のようなアリエルを二人がかりで責めていると
なにやら怪しい興奮を覚える。なんとなく、アリエルをひいきにしているお客様の気持ちが分かった
ような気がした。
 ふと気がつくと、アリエルは顔を俯けて荒い息をしている。体からは力が抜け、私に寄りかかって
いる状態だ。先ほどまでルチエラを押し返そうとしていた腕も、今は力なく垂れ落ちている。
 少しばかりやりすぎてしまったかと思い、私はアリエルをそっとベッドに寝かせた。
「ごめんなさい、悪戯が過ぎたわ」
「ごめんね、アリエル」
 謝罪する私とルチエラを、アリエルはぼんやりと見返した。頬は紅潮し、目の焦点もどこと無く
ずれている。
「……ねえ、これ、どうしてくれるの」
 アリエルの両手がスカートを捲り上げる。その下から顔を覗かせたのは、すっかり大きくなって
下着からはみ出しているおちんちんだった。
「二人とも、責任とって……」
「……うん」
「わかった」
 短く答えると、私とルチエラはそのおちんちんに唇を寄せていった。私が先端を咥え、ルチエラが
竿に舌を這わせる。
 謝罪の口唇奉仕をしながら、私は調子に乗ってしまったことを反省した。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

>>345,346
壁|・∀・) ドモー

次回はヴィクトリア、エチシーン有りです。
ヤンデレ一歩手前のルチエラをご堪能くださいです。

壁|ノシ ソレデハ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/09/18(土) 00:51:40 ID:Jk/gbL/p<> ええのう <> BLUE
◆ROSE/4VERo <>sage<>2010/09/18(土) 23:51:51 ID:PoPhPrSL<> 壁|・_・)ノ コンバンワー

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「ねえラファエラ、今度預けられてくる子ってどんな子か聞いてる?」
 昨日からメイドたちのあいだに流れている噂話について私はラファエラに聞いてみた。私の質問に、
ラファエラはちょっと首を傾げてから答えてくれた。
「ううんと、私が知ってるのは、ミカエラとサー・アーサーの紹介っていうことと、少しわけ有りらしい、
って事だけね」
「わけ有り?」
「ええ。誰かの愛人とか言うわけじゃなくて、自分の意思で、ってことらしいんだけど……」
 ラファエラの半信半疑といった言葉に、私も首をかしげた。
 借金のかただとか、私やラファエラのように娼館から身請けされてとか、男色趣味の貴族やお金
持ちに囲われて、などの理由ならわかる。しかし、自分の意思で、男でありながら女であり、そして
娼婦でもある身になりたいと思う人間などが居るものなのだろうか?
 そのあたりはラファエラも疑問であるらしく、その顔には疑問の表情がありありと浮かんでいた。
 その子がお屋敷にやってきたのは、そんな会話をした翌日のことだった。
 仕事を中断して使用人用食堂に集められた私たちに、ミセス・ゴトフリートがその子を紹介した。
「――となります。皆、先輩としてヴィクトリアを助けてあげるように」
 本名は教えられず、『ヴィクトリア』という女性名だけが皆に告げられる。最初は本名で紹介されるのが
通例なので、これは異例のことだった。何か身元を秘密にしなければいけない理由でもあるのかと、
私は訝った。しかしミセス・ゴトフリートの次の言葉に、私の些細な疑問などは吹き飛んでしまった。
「ラファエラ、ヴィクトリアはあなたと同室になります」
 このお屋敷の使用人部屋は基本的に二人用であり、私は始めて来たときからずっとラファエラと
同じ部屋を使っている。すなわちミセス・ゴトフリートの言葉は、私にラファエラと別室になれといって
いるのだ。
 ラファエラとヴィクトリアが挨拶を交わす。ラファエラの態度には屈託が無く、私と別室になることを
なんとも思っていないように見えた。
「……ミセス・ゴトフリート。私は?」
 恐る恐る質問する。もしかしたら、男性使用人用と同じ四人部屋に移るように、ということなのかと
思ったが、勿論それは甘い考えだった。
「あなたには隣の部屋に移ってもらいます。何か問題がありますか?」
 ミセス・ゴトフリートは、文句は言わせない、という口調できっぱりと言い切った。こうなれば私に
拒否権などあるはずも無く、私は新しい部屋分けを受け入れざるを得なかった。
「いえ……」
 短く答えて軽く頭を下げてから視線をヴィクトリアに移すと、私とミセス・ゴトフリートのやり取りを
見ていたヴィクトリアと視線があった。ついヴィクトリアを睨み付けてしまうのを、私は抑えることが
出来なかった。
 その日の午後は仕事を免除され、私は一人、隣の空き部屋の掃除と荷物を移す作業に時間を
費やした。この国に身一つで来た私にたいした私物があるはずもなく、引越し自体はすぐに終わって
しまった。
 使えるように整えたベッドとシーツもかかっていない空きベッドを見比べると、今夜からは一人で
眠らなければ行けないということが実感できてくる。今まではほんの数歩で手が届くところにラファエラが
居たというのに、今夜からは壁を隔てて眠らなければならない。おまけにラファエラの隣ではあの
ヴィクトリアという子が眠るのだ。私は一つ溜息をつくと、部屋の掃除に使った掃除道具を片付ける
ために物置に向かった。
 ラファエラとヴィクトリアを見かけたのは、使用人用の一角の奥にある物置から部屋に戻る途中の
廊下でのことだった。
 どうやらお屋敷の間取りを説明していたらしく、ちょうど横を見ていた二人は私に気がついていなかった。
私は思わず廊下の角に身を潜めると、首だけそっと出して二人の様子をうかがった。二人はこちらを
見ることなく、私から離れる方向へ移動していった。
 何もやましい事があるわけでもないのに、なぜ私は身を隠すような行動をしてしまったのだろうか? 
ふと浮かんだそんな疑問も、しかし次に浮かんできた感情にかき消されてしまった。
 朗らかに微笑みながら説明をしていたラファエラと、それを聞いて頷いたり質問をしていたヴィクトリアの
姿。その光景を思い出すと、私は胸をぎゅっと締め付けられたような気分になった。悲しいような
腹立たしいような、もどかしいような焦れたような――そんな、なんとも言いようの無い気持ちが私の
心を締め付けた。 <> BLUE
◆ROSE/4VERo <>sage<>2010/09/18(土) 23:54:19 ID:PoPhPrSL<>  私は新しい自室に戻ると、ベッドに横になって目を閉じた。しかし目を閉じると、先ほどの光景と
先ほどの気分がよみがえってくる。夕食時まで、私は悶々とした気分を抱えてベッドの上で体を丸めていた。
 夕食時の食堂では、嫌でもラファエラとヴィクトリアの姿が目に入る。私は再びヴィクトリアをにらみ
つけてしまう自分をどうしても抑え切れなかった。私の視線に気がついたヴィクトリアが、困ったような
戸惑ったような表情で私を見返してくる。何も知らないその表情がなんだか小憎らしくて、私はぷいと
視線をそらした。
 空になったお皿を厨房の洗い場に運ぶときに、ラファエラと視線があった。ラファエラが私に向かって
にこりと微笑む。それに微笑み返そうとしたのだが、私の頬はこわばり、うまく笑うことが出来なかった。
どうしていいか分からず、私はラファエラから視線をはずすと足早に厨房に向かった。
 その晩、私はこのお屋敷に来て以来はじめての、一人きりの夜を迎えた。
 たった壁一枚の向こうにラファエラは居るんだと自分を慰めようとしたが、そう考えるとかえって
さびしさがいや増すようだった。ラファエラと抱き合ったときの暖かさや、その胸に抱かれたときの
気持ちを思い出してみても、さびしい気持ちは一向に癒されなかった。
 私は中指を唾液で湿らせると、手を下着の中にもぐりこませた。指先でお尻を揉み解し、緩やかな
快感に心を紛らわせる。ラファエラに抱かれたときのことを思い出しながら、お尻をしっかりとほぐしていく。
 お尻から湧き上がる快感に息が荒くなり、心臓が高鳴るのが感じられる。私は中指の先におちんちん
からこぼれている蜜を掬い取ると、指先を再びお尻の入り口に押し当てた。
「ラファエラ……」
 ラファエラの名前を呼びながら、指を体内にもぐりこませていくと、ラファエラのおちんちんの感触を
思い出して、私のおちんちんがびくんと跳ねた。一方入り口の筋肉は指を締め付け、そのたびに腰の
奥から快感が湧き上がってくる。
 ラファエラに抱かれたときを思い出しながら、私は自分の指で自分を犯し続けた。
「ラファエラっ……!」
 やがて限界が訪れ、私は再びラファエラの名を呼びながら果てた。
 しばらくたって呼吸が落ち着いてくるとともに、昂揚感は消えうせ、変わってむなしさがこみ上げてくる。
腕を汚した自分の精液を始末して再びベッドに入るころには、先ほどを上回る寂しさとむなしさだけが
残っていた。
 私は膝を抱えると、せめて夢の中ではラファエラと一緒に居られますように、と祈りながら目を閉じた。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

以下次回。次回はラファエラ視点です。

>>349
ドモー

壁|ノシ ソレデハ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/09/19(日) 01:07:23 ID:mPx7yQiq<> ハァハァ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/09/21(火) 21:03:24 ID:KsoetzxU<> ラファエロのタマ金をMOMISIDAKITEEEE <> BLUE
◆ROSE/4VERo <>sage<>2010/09/23(木) 15:05:26 ID:LoQEGG72<> 壁|・_・)ノ ハーイ

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 新人の世話を任され、私は今、数年ぶりにルチエラ以外の人間と寝起きを共にしている。この新人
――ヴィクトリアさんについては、指導を任された私にもわからないことが多い。
 サー・アーサーとミカエラの紹介であるという以外の経歴や、本名までもが私たち使用人には伏せ
られている。勿論このお屋敷で修行をする理由もだ。
 また、ヴィクトリアさんは最初の晩から『薬』を飲んでいる。
 この『薬』というのはこのお屋敷のメイド全員が服用しているもので、男性の体を女性のものに
作り変えてしまう、という不思議な作用を持っている。さすがに男性器がなくなって女性器が出来たりは
しないのだが、胸が膨らんだり声が細くなったり、肌がきめ細かくなったり髭が生えないようになったり
といった効果がある。
 普通は一月ほどを単なる女装で過ごしてからこの薬を飲み始める。
 この薬の効果は不可逆的なので、途中で飲むのをやめても中途半端な状態で体が固定されて
しまうことになる。だからしばらくは女性として過ごさせながら様子を見て、ご主人様とメイド長の
ミセス・ゴトフリートが問題無しと見たら薬を飲ませ始める、というのが普段の新人を迎えたときの手筈だ。
 しかし、ヴィクトリアさんの場合はその見極めをせずに、最初から薬を飲み始めた。今までご主人様の
御眼鏡が曇っていたことは無い――すなわち『メイド』として連れてこられた人間が女性として適応
できなかったことは無い――とはいえ、念のためにこの手順は必ず守られてきたというのに。
 異例なことはもう一つあった。
 このお屋敷のメイドたちの『夜の修行』、すなわち床技能(ベッドテクニック)の鍛錬についてだ。
 ヴィクトリアさんにも、ベッドの上で殿方を喜ばせるための娼婦の技能の伝授が行われる。メイド長と
私がそれに直接あたることになるのだが、ここでも普段と少し違うところがあった。
 私やルチエラのような娼館から連れてこられた人間や、あるいはすでに男性に抱かれた経験がある
(誰かの愛人になるために預けられて来ている場合などだ)者で無い場合、当然ながら男性との交わりに
嫌悪感があるのが普通だ。そういう場合はご主人様に抱いていただいて『女の悦び』を体に刻み込む
ことからはじめるのだが、ヴィクトリアさんの場合は『処女』を保ったままでおくように(とはいえ張形などの
道具を挿入することは許可されていたが)、と指示されていた。
 そのせいか最初のころのヴィクトリアさんはどうにも体の反応が悪く、私やミセス・ゴトフリートの
おちんちんにも拒否感があるようで、手での愛撫や口唇愛撫などの技能の修練もままならなかった。
 このようにいろいろと異例のことがあるヴィクトリアさんだったが、メイドとしての修行、そして夜の修行には
熱心――むしろきわめて熱心だった。
 最初は何をするにもぎこちなかったものだが、彼女は一生懸命にそれを乗り越えていった。彼女の
やる気は彼女自身から出てきているもので、ちょうど少女が大人の女性にあこがれるような、『立派な
レディになりたい』という彼女自身の気持ちに根ざすものだった。
 なぜそんなに女性になりたいのか――無理やり女性に変えられてしまう、という経験をした私にとって、
彼女の気持ちはとても不思議に思えるものだった。
 私がもうひとつ気になったのは、やはり彼女の出自だ。
 彼女自身の素の立居振舞は、明らかに小さいころから上流階級の躾けを受けたものだった。食事の
仕方はとても綺麗だし、その他の挙措も――男の子のものだったけれども――丁寧で気遣いの行き
届いたものだった。最初の頃には、私たち他のメイドに対してレディー・ファーストのマナーを守ろうと
するのを止めさせるのに苦労したものだ。
 そんなヴィクトリアさんが、どうして自分から女性に変わろうとしているのだろうか?
 興味深い謎が私をすっかり虜にしていた。 <> BLUE
◆ROSE/4VERo <>sage<>2010/09/23(木) 15:17:54 ID:LoQEGG72<>  もっとも、今の私には、その謎にばかりかまけていられない問題が持ち上がっていた。
 ルチエラのことである。
 実は私とルチエラを別室にするというのは、ヴィクトリアさんがくる以前から内々に検討されていた話だった。
 私とルチエラは相思相愛である。これはいい。お屋敷の決まりでも、仕事さえきちんとこなしていれば、
使用人同士の恋愛を禁止してはいない。
 しかし最近のルチエラは私にべったりで、これが少々目にあまるようになっていた。勿論私もやんわり
とは窘めたし、ミセス・ゴトフリートからはお小言もあったのだが。
 ヴィクトリアさんが来る事になったのはちょうどそんな時だった。これを機会に私としばらく離れていれば
ルチエラも落ち着くだろうと、私もミセス・ゴトフリートも思っていた。そのためにルチエラを追い出す形で
部屋割りを変えたのだが、どうもこれが失敗だったようなのだ。
 最近のルチエラは、暇があれば私のほうを見ている。それも、廊下の角からだとか、家具の陰から
だとか、小開きにした扉の隙間からだとか、まるで探偵が容疑者を見張るような有様なのである。
 そんな調子なので夜会に出すわけにも行かず、おまけに私まで夜会に出られなくなってしまった。
お客様の居る寝室をメイドが覗いたりしたら大事だからだ。
 そんなこんなのある晩、私はご主人様の書斎に呼び出された。書斎にはご主人様だけでなく、
ミセス・ゴトフリートも待っていた。
 ご主人様とミセス・ゴトフリートの見立てでは、おそらくルチエラは私をヴィクトリアさんに取られると
思っているのではないかという。
 その話を聞いたとき、私はそんなことはありえないとご主人様たちに言った。しかしご主人様たちが
言うには、事実がどうかではなく、ルチエラがそう思っている、ということが重要なのだということだった。
つまりはルチエラにとっては、後輩に私を横取りされかけている、というのが真実なのだと。
 それを聞いたとき、私はなんだか無性に腹立たしくなった。『好きよ』といった私の言葉をルチエラは
忘れてしまったのだろうか? それとも、覚えてはいても信じられなくなったのだろうか?
 その時ふと、私は以前にルチエラとした一つの約束を思い出した。
『私があなたのお尻をたっぷり犯して、気持ちよくして、取り返してあげる!』
 この約束自体は、ルチエラがもし浮気をしても、という仮定で話したものだ。しかし、私は今こそこの
約束を実行するべきときなのではないかと思った。
 同時に私は、ヴィクトリアさんにも私とルチエラのことを教え、そしてヴィクトリアさんがそれを心得て
いることをルチエラにも納得させるべきなのではないかと思った。結局のところ、少し頭を冷やさせれば
大丈夫だろうと安易に考えてしまったのが、問題をよりややこしくしてしまった原因なのだ。
 私は思いついたことを順番に整理しながら、ご主人様とミセス・ゴトフリートに話してみた。
 二人の了解と許可を得ると、私は書斎を辞して自室に戻った。ヴィクトリアさんは就寝せずに私を
待っていてくれたが、すでに夜も大分更けていた。
「ヴィクトリアさん、今晩の練習はお休みです。明日も早いですから、もう寝ましょう」
「はい、ラファエラさん」
 すでにうつらうつらしていたヴィクトリアさんはベッドに入るなりすやすやと寝息を立て始める。明日の
夜は忙しくなるぞ、と思いながら、私も目を閉じた。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

次回はヴィクトリア辺の中盤であった覗きシーンです。

>>352
おちついてくださいw

>>353
ノリゝ ・ヮ・ノ
「うふふ、それでは私も353さまのおちんちん、たっぷり可愛がらせていただきますね」


壁|ノシ デハマタ ジカイ <> 352<>sage<>2010/09/24(金) 00:40:07 ID:ANNJrcxU<> ハァハァハァハァ <> BLUE
◆ROSE/4VERo <>sage<>2010/09/24(金) 23:59:36 ID:OiqcUA03<> 壁|・_・)ノ ハーイ

ちょっと予告と変更して、短いの一本はさみます。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 ここ最近の私はおかしい。
 それは私にも自覚がある。
 だけど止められない。
 止まらない。
 自分で自分が制止できない。
 朝、目を覚ます。
 隣にラファエラが居ない。
 朝起きて最初に私がするのは、枕を濡らす涙の跡の確認と、溜息をつくこと。
 時々、部屋を出るときに二人と鉢合わせする。
 ラファエラが以前と変わらない微笑を浮かべて『おはよう』といってくれる。
 だけど私は微笑み返すことも出来ずに『おはよう』とだけ返して足早に食堂に向かう。
 朝食の時間。
 ラファエラの隣の席にはあの子。
 私は二人から離れた場所に座る。
 ついついあの子をにらみつけてしまうのを抑えきれないから、なるべく二人と目を合わせないように
食事を済ませる。
 ラファエラに声もかけられない自分が悲しくて、泣きたいのを堪えながら。
 食器を洗い場に下げに行くと、壁にかけられたクッキング・ナイフが目にとまる。
 もしあの子が居なくなれば、またラファエラと一緒に――。
 軽く頭を振って物騒な考えを頭の中から追い払い、お皿を洗い桶に沈める。
 午前の仕事の時間。
 私の目はついラファエラの姿を探す。
 ラファエラとあの子の姿を見つけると、ついつい二人を追いかけて、だけど二人には見つからないように、
廊下の角や家具の陰からこっそり様子をうかがう。
 自分は一体何をやっているんだろうと思いながら。
 昼食時も、午後の仕事も、お茶の時間も、夜の仕事も。
 全部そんな調子。
 夜、一人の部屋にひきあげる。
 隣の部屋にラファエラが居ると思うと我慢できず、壁に押し付けた耳を澄ませる。
 勿論、ほとんど何も聞こえない。
 ラファエラが今何をしているのだろうかと考えて――夜もあの子の修練の時間なのだと思い出す。
 ラファエラはあの子のものをしゃぶっているのかもしれない。
 逆にあの子がラファエラのものを咥えているかもしれない。
 キスを交わしているのかも、乳首を舌で転がしているのかも、乳房を手のひらで揉んでいるのかも、
首筋を舐め上げているのかも、お尻を撫で回しているのかも――。
 ラファエラのおちんちんがあの子を貫いているのかも。
 想像しながら、我慢できなくなった私は片手で自分のおちんちんをしごき、もう片方の手で自分のお尻を犯す。
 ラファエラにしごかれたときを思い出しながら、ラファエラにおしゃぶりされたときを思い出しながら、
ラファエラに貫かれたときを思い出しながら。
 絶頂の後には、虚脱感と徒労感。
 後片付けをしたら、ベッドに横になって枕に顔をうずめる。
 夢の中ではラファエラと一緒に居られますように、と祈って、私は目を閉じる。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

次回は前回の予告通りに。

>>356
悪化したーーー!?

壁|ノシ ソレデハ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/09/26(日) 04:42:09 ID:YC3aruCx<> せせせせつないのう <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/09/26(日) 13:41:57 ID:+Lj0ksie<> 悪化では無い
…純化だっ!

(*´д`)ハァハァ
ハァハァハァハァハァハァ
<> BLUE
◆ROSE/4VERo <>sage<>2010/09/27(月) 13:52:03 ID:LUWodeUF<> 壁|・_・)ノ ハーイ

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 今日も私はラファエラとヴィクトリアの後をつけている。
 こんなことは止めなきゃいけない。そんなことは自分でも分かっている。だけど止められない。自分で
自分の心が制御できない。
 暴れ回る気持ちに突き動かされるまま、私は書庫へと向かう二人の後を追った。
 音を立てないように扉を少しだけ開け、隙間から室内を覗き込む。
 床にモップをかけるラファエラの姿と、脚立に乗って本棚の埃を払っていくヴィクトリアの姿が見える。
二人は時々会話をするだけで、あとは黙々と掃除を進めている。
 それをじっと見ていた私は、ふと我に返り、自分は一体何をしているんだろうと思う。
 指示された仕事を放り出して他人をつけまわして、こんな覗きみたいな――いや、覗きそのものな真似をして。
 自分の持ち場に戻ろうと扉の前から離れたとき、室内でがたんと大きな物音がした。
 再び書庫の中を覗き込んだ私の目に入ってきたのは衝撃的な光景だった。
 ラファエラとヴィクトリアが抱き合っている。お互いの背中にしっかりと腕を廻して。こちらからは
ラファエラは背中しか見えないが、ヴィクトリアがぎゅっと目を閉じているのは見える。
 二人が何か言葉を交わし、ヴィクトリアが目を開ける。その視線が、確かに私を捕らえた。ヴィクトリアの
驚きを浮かべた表情が、それが間違いないことを告げている。
 私はいつのまにか半開きになっていた扉をそのままに、その場所から逃げ出した。
 時刻はちょうどおやつの時間だったが、私は食堂には向かわなかった。自分の持ち場に戻り、一心に
指示された仕事を続ける。忙しければ、先ほどの光景を思い出さないですむと思いながら。
 夕食の時間、私は恐れるようにラファエラとヴィクトリアから視線をそらし続けた。お風呂は二人が出たのを
見計らってから入った。
 ベッドに横になり、膝を抱えるようにして丸くなる。このまま眠ってしまいたい、と思ったけれど、いろいろな
物が次から次へと浮かんできて私をちっとも眠らせてくれない。
 ことに私の心を苛んだのは、昼間書庫で見た光景だ。追い払っても追い払っても、抱き合っている二人の
姿がまぶたの裏に浮かぶ。
 気がつくと、のどがからからに渇いていた。私は溜息をついて起き上がると、食堂に向かおうと部屋を出た。
 廊下に漏れる明かりに気がついたのは、自室の扉を閉じて歩き出そうとしたときだった。
 ラファエラとヴィクトリアの部屋の扉がきちんと閉じておらず、室内の明かりが廊下に漏れ出している。
 私の心臓が、ひとつ大きく跳ねた。私は生唾を飲み込むと、足音を潜ませてその扉の前に移動した。
 扉の前で私は一時ためらった。この中の光景を見るのが怖い。
 しかし、隙間から漏れる光はそれ以上に私をひきつけた。私は火に飛び込む蛾のように、光につられる
ように扉の隙間に目をつけた。
 私が目にしたのは、昼間の書庫以上に衝撃的な光景だった。
 ベッドの上でクッションに背中を預けたヴィクトリアのおちんちんを、ラファエラが咥えしゃぶっている。
 ラファエラの片手はヴィクトリアのお尻にあてがわれ、おそらくはその穴の中に差し込まれている。
 会話ははっきりとは聞き取れないが、ヴィクトリアは甲高い、間違いなく快楽の喘ぎをあげている。
 やがて見ているうちにラファエラの責めが激しくなり、ヴィクトリアが絶頂した。悲鳴をあげて背筋をそらす
その姿は、見間違えようが無い。
 そしてラファエラはヴィクトリアの股間に吸い付いたまま、おそらくはその出したものを飲み干している。
私も同じようにされたことがあるが、おそらくヴィクトリアも今、からだの中身を全部吸い出されるように
感じているはずだ。
 しばらくしてラファエラがヴィクトリアから離れた。脱力したヴィクトリアに、ラファエラが寝間着を着せて
やっている。あんなこと、私だってしてもらったことが無い。
 ベッドに横たわったヴィクトリアが目を閉じる寸前、再び視線があったような気がする。私は思い切り
にらみつけたが、ヴィクトリアは直後に目を閉じてしまった。あるいは目が合ったと思ったのは私の気の
せいだったのかもしれない。
 やがてラファエラがランプの火を消し、廊下に漏れていた光が消えた。
 渇いたのどに、私は最初の目的を思い出した。音を立てないように扉から離れ、私は食堂に向かった。 <> BLUE
◆ROSE/4VERo <>sage<>2010/09/27(月) 13:54:30 ID:LUWodeUF<>  のどを潤して自室に戻り、ベッドに潜り込む。枕もとのランプの口金を絞ろうとしたとき、控えめなノックの
音が扉から響いた。
 こんな時間に誰だろう、と思いながら、扉を引き開ける。そこにいたのは私の予想外の人物だった。
 ラファエラだ。
「……入ってもいい?」
 私は混乱しながらも、無言で一つ頷いてラファエラを迎え入れた。
 先ほどの様子からは、ラファエラも眠りに就いたと思ったのだが、これはどういうことだろう。
「あのね、ルチエラ、多分あなたは誤解してると思って」
「……誤解?」
「ええ」
 ラファエラがベッドに腰掛け、自分の隣をぽんぽんと叩く。そこに座れ、といっているのだと悟り、私は
素直にラファエラの隣に腰掛けた。
 久しぶりに聞くラファエラの声。久しぶりに感じるラファエラの体温。久しぶりに嗅ぐラファエラの体臭。
我知らず鼓動が早くなり、体温が上がるのが感じられる。
「ルチエラ」
 ラファエラの声にそちらを向くと、すぐ目の前にラファエラの顔があった。
 ラファエラが私を押し倒し、そのまま口付けをしてくる。私は逆らえず――逆らわずにそれを受け入れた。
私の唇を割ったラファエラの舌が私の口腔を隅から隅まで舐め尽し、私の舌と絡み合う。二人の唾液が
混じりあい、溢れたそれが私の頬を伝って流れ落ちた。
 ラファエラの片手は私の乳房をそっと撫で回し、寝間着の上から乳首を刺激した。軽く撫でられただけで
私の乳首は勃起し、寝間着の上からでも分かる突起となっている。
 一方ではラファエラの太ももが、私の両足を割ってそのあいだを刺激している。股間の敏感な部分を
刺激され、おちんちんとお尻の中間から甘い快感が湧き上がる。
 私は両腕でラファエラにしがみつき、両足を絡ませてラファエラが与えてくれる快感をむさぼった。
 そうしてどれだけの時間が過ぎたのか分からなくなる頃、ラファエラが私から離れた。すっかり脱力した
私はベッドに力なく横たわり、ぼうっとした頭で次は何をしてくれるのだろうかと考えた。
 ラファエラは私の寝間着のボタンをはずし、上から順番に脱がせていった。私はされるがままに全裸になり、
久しぶりにラファエラに全てをさらけ出した。
 次は首筋か、それとも胸かと思ったが、しかしラファエラはもっと下を襲ってきた。ラファエラは私の
おちんちんを口に含み、後ろの穴に指を一本差し込んできたのだ。
 おちんちんとお尻から同時に押し寄せる強烈な刺激に、私は危うく悲鳴をあげそうになった。先ほどの
ヴィクトリアと同じように責められながら、私は必死で声を抑えていた。
「……我慢しなくていいのよ、ルチエラ」
 ラファエラの言葉に、しかし私は首を横に振った。あまり大きな声を出して、万一隣の部屋にまで聞こえて
しまったらどうしようと思ったからだ。
 私の両手はラファエラの頭をつかみ、押し返そうとする。しかし力の入らない腕は単にラファエラの頭に
添えられるだけで、ちっとも押し返す役には立たなかった。
 おちんちんとお尻を延々と責められ、私は呻き声を抑え切れなかった。
「うふふ、まだ我慢してるの?」
「……我慢、なんか、してない、の」
「あら、じゃあこのおちんちんの先から漏れてるのは何かしらーっと」
 私のおちんちんから口を話したラファエラが、片手で私のおちんちんの先端を弄りながらいう。勿論もう
片手は私のお尻を責め続けながらだ。
 その態度は、私のことを愛しているといってくれていたときと少しも変わらない。もしかしたらラファエラに
とっては私などは、お気に入りの愛玩動物程度の存在に過ぎなかったのだろうか。
 告白されたときの態度を思い返せば、そんなはずは無い、と私の中で誰かが訴える。あんなに真剣な
態度だったラファエラの心を疑うのか、と。
 だけど、昼間の書庫の光景や先ほどの光景を思い出すと、お前はもう飽きられたんだ、と別の誰かが言う。
まともに微笑を返すことも出来なかった最近のお前は、ラファエラに愛想をつかされたんだ、と。
 心の中から聞こえてくるいろいろな声に、私は何が本当のことなのか分からず混乱していた。 <> BLUE
◆ROSE/4VERo <>sage<>2010/09/27(月) 13:55:56 ID:LUWodeUF<> 「ラファエラは、私より、んっ、あの娘の方が、いいんでしょ」
 重圧に耐えられなくなった私は、とうとう禁断の質問を発してしまった。
 もしラファエラがこれを肯定したら――そう考えると、言葉にすることが出来なかった問いだ。私は
ラファエラの答えを、息を殺して待った。
「そんなこと無いわよ。どうして?」
 私の緊張とは裏腹に、ラファエラの回答――否定――は至極あっさりしたものだった。
 肩透かしを食った私は、それでも確認のための質問を続ける。
「だって、昼間、書庫で、あんっ、抱き合って、たしっ、ひゃん!」
「あれはヴィクトリアさんが足を滑らせたのを支えただけよ」
 いささか間抜けな喘ぎ声混じりの質問に、ラファエラはごく自然な態度で答えてくれる。
 そして、言われてみれば、二人が抱き合っているのを目撃する直前に何か大きな物音がしていた。
その直後の衝撃が大きすぎて頭から吹き飛んでいたが、あれがヴィクトリアが脚立から転げ落ちかけた
音だったのだろう。
「さっきもっ、あの娘の、ふあっ、おちんちん、しゃぶってた、じゃない」
 それでも私は納得できず、しつこく質問をぶつけた。ラファエラに心変わりしていて欲しいのか、していて
欲しくないのか、自分でも良くわからないような質問だ。
「だってあの娘の教育は私に任されてるんだから。おしゃぶりの仕方も教えてあげなきゃいけないのよ?」
 ラファエラの答えはまたしても明快なものだった。
 これも言われてみれば当然で、私のときにも、ラファエラがいろいろと実演しながらさまざまな娼技を
仕込まれたのだ。ならばヴィクトリアが同じようにされていてもまったく不思議は無い。
 私はそんな当然のことも忘れるほど、心の平衡を失っていたということなのだろうか。
「本当? ラファエラは、私のこと、んっ、好き?」
「好きよ。証拠にほら、見て……」
 おちんちんとお尻からの刺激が途絶え、私はベッドに肘をついて体を起こした。
「ルチエラのおちんちんしゃぶってたら、私のもこんなになっちゃった」
 言葉どおり、ラファエラのおちんちんは天を指して立ち上がっている。
「私のおちんちん、ルチエラの中に入りたくてうずうずしてるの」
「……」
 私は言葉を返せずに、そのおちんちんを見つめ続けた。
「ねえ、いいでしょう?」
「……うん」
 生唾を飲み込み、私は答えた。
 転がるようにしてうつぶせになり、膝をついてお尻を掲げる。両手でお尻を開き、後ろの穴を剥き出しにする。
これでラファエラの目の前に、私の一番恥ずかしい部分がさらけ出されているはずだ。
「来て……」
 私は短く哀願した。緊張のあまりか、これ以上の言葉が出ない。しかし言葉はこれだけで十分だった。
<> BLUE
◆ROSE/4VERo <>sage<>2010/09/27(月) 14:00:32 ID:LUWodeUF<>  粘膜に熱い物が触れたかと思うと、私の肛門が容赦なく押し広げられた。
 柔らかい先端が押し開けた同じように柔らかい粘膜を、固い幹がこすりあげながら通過していく。
 先端はさらに柔らかい肉の筒をこじ開けながら突き進み、そのたびに私は強引に押し広げられる快感を得た。
 やがて先端が突き当たりにぶつかり、内臓を丸ごと突き上げられるような感覚があった。
 ラファエラのものが私のお尻にすっぽり納まっている。お尻全体から快感が湧き上がり、私の下半身は
解けてしまったかのように力が入らない。呼吸は大きく乱れ、心臓は早鐘のようだ。
「ラファエラのおちんちん、気持ちいいよう、私のお尻、変になっちゃいそう!」
「ルチエラのお尻もとっても気持ちよくて、私のおちんちんも解けちゃいそう……」
 ラファエラの答えに、私はとても嬉しくなる。私のお尻を犯すことでラファエラが気持ちよくなっているという
事実がたまらなく嬉しい。そしてその嬉しさが快感となり、私のお尻とおちんちんもさらに気持ちよくなる。
 ラファエラが動き始めると、私の受け取る快感もさらに倍増した。
 お尻を一突きされるたびに腰全体から快感が湧き上がる。私のおちんちんからはとめどなく蜜が溢れ、
先端とシーツの間を透明な糸が結んでいる。私の喉からあがる声は悲鳴と喘ぎが入り混じってまるで
断末魔の叫びだ。
 激しい抽送にあっという間に限界寸前まで押し上げられ、私はすぐにも絶頂してしまいそうだった。
 と、その時、ラファエラの動きが急に停止した。
 戸惑う私を横にすると、ラファエラは私を背後から抱くようにベッドに横たわった。ベッドに横臥した私の
背後からラファエラが挿入し、上になった側の脚を抱えられて大きく股を開いた格好になる。
 ラファエラの腰の動きは一転してゆっくりになり、私を絶頂させないように、しかし冷めてしまわないように、
ゆっくりゆっくりと責め続けた。
 強火で表面を焼いた肉を遠火でじっくりとローストするように。あるいはいったん熱くしたポトフを弱火で
コトコト煮込むように。私はラファエラの成すがままに調理されていった。
 全身の性感帯を弄られながら、肉の槍で恥ずかしい穴の中を満遍なく小突き回される。背後を取られて
反撃も出来ず、私は一方的になぶられ続けた。
 私の弱いところを把握済みのラファエラは、後ろからその全てを的確に責めて来る。
 私は首筋を吸われ、乳房をやわやわと揉まれ、わき腹をくすぐるようになで上げられた。その全てが
快感の炎となり、お尻から注ぎ込まれる炎にとともに私という肉をとろけさせてゆく。内外から快楽の炎に
炙られて、私はもう死んでしまっても良いと思えるような快感を味わっていた。
 しかしやがてそんな時間も終わりを迎える。
 炎の熱さに耐え切れなくなった私はついに絶頂し、シチューならぬ精液を吹きこぼした。おちんちんの
根元で爆発した快感にお尻が痙攣する。
 それと同時に、私の絶頂を感じ取ったラファエラが私の中に仕上げのスパイスを注ぎ込んだ。お尻の
奥に熱い迸りを感じ、その感触に無常の幸福感を覚える。ラファエラの子種が体内に注ぎ込まれたと
考えると、それだけで絶頂しそうになる。
「……ふう。私が誰を好きか、わかってくれた?」
「うん……。疑ってごめんね」
 私は心のそこから謝罪した。
 いざ落ち着いてみると、自分がどうしてあんなに不安定になっていたのか分からない。
 部屋割りを変えたのはミセス・ゴトフリートだし、ラファエラは私に以前と変わらない態度で接してくれていた。
ヴィクトリアだって、ラファエラについて歩くのは見習い中なら当然のことだ。
「うふふ、いいのよ」
 ラファエラは笑って私の謝罪を受け入れ、腰が抜けて動けない私の汗を手ぬぐいでぬぐってくれる。
そして自分のからだも軽くぬぐうと、ラファエラはランプの口金を絞った。私のベッドに潜り込み、二人の
体に毛布をかける。
「……もどらなくていいの?」
「明日の朝、ヴィクトリアさんが起きる前に戻るわ」
 ラファエラはそういうと、私をそっと抱きしめてくれた。私もラファエラを抱き返し、その胸に顔をうずめた。
 久しぶりの幸せな眠りに、私は夢も見ずにぐっすりと眠った。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

>>358
今回は幸せいっぱいですw

>>359
壁|;・_・) エェー!?

壁|ノシ ソレデハ <> 352<>sage<>2010/09/28(火) 00:10:11 ID:qkjvbakk<> ええのう

何ヶ所かの「解ける」は「溶ける」の方がいいものもあるような <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/09/28(火) 19:46:28 ID:dvLXIKq2<> 読んでたらクリームシチュー食いたくなって来た
ちょうど手元にサワークリームあったから作ってくる <> BLUE
◆ROSE/4VERo <>sage<>2010/10/10(日) 18:48:15 ID:FOANB2c/<> 壁|・_・) キセイカイジョホシュレスガエシー


>>364
ドモー
誤変換は保管時に修正しておきました。

>>365
壁|;・_・) エエー!?


次回は恋愛要素とかなくてほとんどエッチシーンだけです。Maidenシリーズはエッチ比率がちょっと低かったので。
そのまた次はいい加減現代に帰ってこようと思ってます。アキたちにするかマグナハウスにするか。
さて次回こそは投下中に規制されないといいなあ…。

壁|ノシ ソレデハ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/10/28(木) 03:25:09 ID:4/25BJ/S<> 保守 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/11/05(金) 18:28:25 ID:rK8kB7Bt<> 最近いないんだろうか保守保守 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/11/06(土) 03:02:07 ID:41qps496<> マグナハウスの経営で忙しいんじゃね?
ずっと不況だしな <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/11/06(土) 19:03:27 ID:dcPQk/yk<> カタカナ名キャラ亞北 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/11/06(土) 22:16:03 ID:s/PAapQW<> >>370
とりあえず完結まで黙っててくれ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/11/07(日) 21:07:50 ID:D0xnBCyO<> >>370
じゃあ和名でイイ感じの話をお前が書いてくれ。
書き手が少ないから歓迎されるぞ? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/11/09(火) 23:31:44 ID:WTMPhgeN<> >>307さん何処へ行ってしまったのだろうか <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/11/10(水) 01:13:40 ID:keUWnylM<> 最終回が避難所に投稿されてるとか今知ったぜコンチクショウ
規制のバカヤロー <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/11/11(木) 11:16:56 ID:vzk7P2Jb<> 誰かシーメール父、もしくはシーメール兄の受けを書いてくれ <> BLUE
◆ROSE/4VERo <>sage<>2010/11/11(木) 16:30:05 ID:ZMcRoR2Y<> 壁|・_・) セイゾンホウコク

ちまちま書いてます。そしてごめんなさい、次もカタカナ名前だったりします。m(_ _)m
しかしたしかに作品上での名前が漢字なのが茉莉香さんしかいないなー。
次の次は現代日本で考えてるからカタカナ名前を避けてみます。

>>369
.()_().
( ・x・) 「御陰様で当店は今夜も満員御礼で御座います」

>>374
ありゃ。(^^;
次のはそれほど長くない予定なので、投下場所がわかれないように一括で投下
出来るように只今書き溜めてます。

>>375
それは父・兄なのか母・姉なのか……。
息子がシーメールってのはどこかで見ましたが。

壁|ノシ ソレデハ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/11/13(土) 08:34:29 ID:2tbjGqdg<> 父がシーメールでレズ夫婦
兄もシーメールで百合姉妹か…

乳が熱くなるな
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/11/14(日) 00:46:24 ID:dJMPO7+5<> だれうま <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/11/23(火) 16:00:55 ID:HE0cWGKb<> 保守 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/11/28(日) 10:02:56 ID:ouYTHgHz<> ファイナルファイトのポイズンとロキシーの相互口淫モノを… <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/11/28(日) 11:39:51 ID:CC0ztVj2<> ストゼロでなくFFの。って辺り、わかってるな。素晴らしい。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/11/29(月) 15:41:08 ID:DoWpc0Oq<> >380
なんか、つながったままゴロゴロと転がっていきそうだな。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/12/02(木) 19:35:38 ID:5FmX9cUN<> >382
……キングアラジンの真似? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/12/05(日) 22:03:32 ID:AY884qOA<> お兄様、墜落です。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/12/16(木) 19:51:45 ID:e49w6tIk<> ポイズン以外でゲーム(除エロゲ)キャラのニューハーフっていうとどんなのがいるんだろう?
ていうか居るんだろうか? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/12/17(金) 17:14:18 ID:VEtZFjvp<> >385
エロゲでもないのにニューハーフ……TRPGだと、フタナリはそれなりにいるんだが。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/12/17(金) 17:46:45 ID:eYEUiwhf<> ドラクエのビビアンがそうだったきがす <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/12/17(金) 21:16:49 ID:S/WDMeFf<> 同人になら腐るほど居るんだがなぁ… <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/12/19(日) 14:40:04 ID:Jo7SUIxL<> 向こうで「女は殴っちゃいけません」って言われたから
「あれはニューハーフなので問題ないでしょう」って言ったんだっけ?>ポイズン

それに引き続いて作られたファイナルファイト2にもニューハーフ設定を押し付けられた
「エリザ」&「マリー」ってのが出てくる。

そのくらいかなぁ…。

おっぱい改造アリ、竿アリ、オマ○コ無しがいいと思うんだが…
みんなはどうなんだろう。

おっぱい   有り/無し
竿       有り/無し
タマ      有り/無し
オマ○コ   有り/無し
服装      女性趣味/男性的  
 
<> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/12/19(日) 15:12:16 ID:iXqNPNBR<> マソコあったらシーメールじゃなくフタナリだろ…… <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/12/19(日) 15:24:34 ID:Jo7SUIxL<> いや、改造、作り物的な意味ででした…。 <> BLUE
◆ROSE/4VERo <>sage<>2010/12/19(日) 21:25:45 ID:6vwxS7x3<> 壁|・_・)ノ ハーイ

投下いきます。一話完結です。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

* 女神の神殿で *

 僕の国、都市国家キシュが隣国アッカドとの戦争に敗れてから、月が一巡りした。
 今僕はアッカドの兵士たちに囲まれて、アッカドの城門の前にいる。
 この門をくぐれば、おそらく二度とアッカドの外には出られない。
 僕の名はイスタラ、キシュの第一王子――だった者だ。今の僕は、キシュが二度とアッカドに
逆らわないという保証のために差し出された人質に過ぎない。
 和睦の条件として出された僕を差し出せというアッカドからの要求に、父上は悩みに悩みぬいた。
母上は泣き崩れて床に伏し、弟は自分がアッカドを滅ぼしてやると息巻いた。
 勿論、その要求を断ることなど出来るわけが無かった。キシュの軍はアッカド軍に完膚なきまでに
叩き伏せられていたからだ。
 そうして僕は、父上や母上、弟、そして家臣や民たちに見送られて、一人でキシュを後にした。
アッカドからの要求では、身の回りの世話などもアッカドで手配するので、付き人もつけるなという
ことだった。
 こうしてただ一人、捕虜同然の身で僕はアッカドの市壁をくぐった。
 奇妙なことに気がついたのは市内を行進してしばらく経ってからだった。
 向かっている先が、王宮ではない。
 勿論アッカドの市内の地理など分からなかったから、最初は単に道が折れ曲がっているせいかと
思った。しかし、進むにつれてそうではない事が分かってきた。
 ではどこに向かっているのかと道の先を見てみると、そこにあるのは神殿らしい建築物だった。
 近づくにつれて、それが愛と戦争の女神の神殿である事が分かった。
 キシュでは太陽神を主神として崇め、愛と戦争を司る女神はその娘の一人とされていた。しかし
このアッカドでは、かの女神こそが神々の女王とされているのだという。
 なぜその女神の神殿に自分が連れて行かれようとしているのか、僕にはそれが分からなかった。
「ようこそいらっしゃいました」
 涼やかな声が歓迎の言葉を述べる。僕たちを出迎えたのは、女神に仕える神官の一団と見える
女性たちだった。
 いずれも見目麗しく、その肌からは香油と花の香りがした。おそらく――いや、確実に――彼女たちは
この神殿を訪れるものに春をひさぐ聖なる娼婦でもあるのだろう。
 アッカドの将軍は深々と礼をし、女神官たちに僕を引き渡した。僕をここまで連れてきた兵の一団は
去り、後には僕と三人の女神官たちが残る。
「女神の神殿へようこそ、イスタラ殿下。あなたのお名前は我らの女神にちなんだものなのですね?」
「……はい、父上は戦場(いくさば)での加護があるようにと、母上は良い恋人にめぐり合えるようにと、
そう願って僕にこの名をつけたと聞いています」
「ふふっ、そのあなたがこの神殿にこられたというのも、きっと女神のお導きですわね。それでは
こちらへどうぞ」
 両腕をとられ、神殿の奥へといざなわれる。不安に耐えながら足を運ぶ僕を、黄金の鎧兜に身を
包んだ女神の像が見下ろしていた。

                     ●

 女神の神殿に連れてこられた僕は、まったく意外なことを言いつけられた。
 勿論、敗戦国から人質として連れてこられた王族という身の上である以上、どんな無理難題を
言われても仕方がないと思ってはいた。最悪の場合、命だけは保障された上で奴隷同然の扱いを
受けることも覚悟していた。
 しかし僕が命じられたのは、アッカドの守護神である愛と戦の女神の神殿での奉仕だった。
 ただし、その務めの内容が普通ではなかった。
 女性の服装をして、女神官の見習として神殿に入れというのだ。
 勿論断ることが出来るはずもなく、僕は毎日女物の神官服をまとい、顔に化粧を施して働いた。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/12/19(日) 21:27:00 ID:Y7p2vRh/<> >389
上から有り有り有り無し女、だな。
穴は尻穴があるから、別に手間かけて増やさんでよし。 <> BLUE
◆ROSE/4VERo <>sage<>2010/12/19(日) 21:29:17 ID:6vwxS7x3<>  朝早く起きて、朝の勤めをする。食事の支度を手伝い、位の高い神官たちの食事の給仕をする。
それから自分たちの食事を済ませ、掃除やさまざまな下働きをする。
 最初は僕を辱めるのが目的なのかとも思ったが、周りの態度を見るとそんなわけではないようだった。
 やがて僕は、女神官として勤めている男性が自分だけではないことを知った。いや、自分だけでは
ないどころか、この神殿の女神官の半数以上が実は男性だった。
 不思議なことに、その女神官(?)たちは、股間の逸物を別にすればまったく女性にしか見えない
体をしていた。髭や体毛などは全然無いし、胸も個人差こそあれどいずれも女性らしいふくよかな物だった。
 そうして月が一巡りするほどしてここでの生活にも慣れてきたある晩、自室に下がろうとした僕は
大神官に呼び出された。
 いろいろと悪い想像をしてしまい、恐る恐る参上した僕に言い渡されたのは、これから毎晩ある薬を
飲むようにということだった。一日の勤めが終わったら、自室に下がる前にその薬を薬所(くすりどころ)の
長から受け取るようにと。
 安堵と不審が相半ばする心境で、僕は大神官の前から退出した。早速薬所に足を運び、要件を告げる。
手渡されたのは、銀で出来た杯に満たされた水薬だった。つんと鼻をつく匂いのするそれを、息を止めて
一気に飲み干す。口の中に残る匂いに閉口していると、口をすすぐようにと水を満たした杯を手渡された。
 この薬が何なのかという問いに、薬所の長は『やがてわかる』とだけしか答えてくれなかった。
 薬の正体が分かったのは、毎晩それを飲み続けて月の巡りの半分ほどの日が過ぎてからだった。
 朝の沐浴の時間、ふと胸に違和感を感じた。触ってみると、筋肉の上にうっすらと脂肪の塊が出来ている。
てっきり何かの病気かと慌てた僕は薬所に飛び込んだ。そこではじめて説明されたのが、この薬の
薬効――すなわち男の体を女のものに作り変えてしまうというものだった。
 最初に僕を襲ったのは絶望感。それから諦めの気持ちだった。
 少しだけ疑問に感じたのは、こんなことをすれば僕の人質としての価値がなくなるのではないかという
ことだった。
 王位継承者を人質にするというのは、その国の王、つまりこの場合は父上が身罷られたときに玉座を
継ぐものを手元において置くためであるはずだ。その時は、僕が王座を継ぐと同時に新しい人質――普通は
僕の継嗣――を新たな人質として、キシュを服属させる。
 しかし僕がこんな体になってしまっては、王位を継ぐことなど出来ない。無論隠し続けることは出来る
だろうけれど、僕が長く姿を見せなくなればキシュでは僕が死んだものとみなして弟を立太子することもできる。
つまり、アッカドはキシュに僕を切り捨てる口実を与えたようなものなのだ。
 自分の体の変化には衝撃を受けたけれど、そう考えると故郷、そして家族にとっては悪いことでは
無いような気もした。
 どのみち僕が反抗的な態度をとれば、それを口実に今度こそキシュは滅ぼされる。王族は皆殺しにされ、
市民は全て奴隷にされてしまうだろう。アッカドの軍隊は、それが出来るだけの力を持っている。
 僕は衝撃から立ち直ると、静かにこの運命を受け入れる決心をした。

                    ●

 女神官としての身の上を受け入れた僕の生活に、一つの変化があった。
 神聖娼婦となるための修行だ。
 勿論僕の体に女陰は無いから、客人の男根を受け入れるのは後ろの穴でということになる。
 そうした事の知識はあったけれど、まさか自分がそれをすることになるとは夢にもおもっていなかったから、
最初は非常な抵抗感が有った。
「ほらイスタラ、お尻の力を抜いて」
「はい……」
 寝台にうつぶせになり、お尻を先輩神官――この人も本当は男性だ――に弄られる。一本の指が僕の
中に侵入し、中をえぐる。あらかじめ綺麗にしてあるとはいえ、そんなところを弄繰り回されるのはとても
恥ずかしい。
 一つ刺激を受けるたびにお尻の筋肉が緊張し、肛門が指を締め上げる。しかしたっぷりと塗りこまれた
油に助けられ、その指は僕の中に自由に出入りする。
 やがて肛門が少しほぐれてくると、今度は二本の指が入ってくる。
 一本のときは中をあちこち突付かれたり擦られたりするだけだったけれど、今度は中や入り口を押し広げ
られる動きが加わる。
 排便を我慢しているときのような感覚を味わわされ、指が引き抜かれるたびに安堵の息を漏らす。 <> BLUE
◆ROSE/4VERo <>sage<>2010/12/19(日) 21:31:54 ID:6vwxS7x3<>  一息ついた直後に再び指を差し込まれ、中を押し広げられる。直前よりも強く、長く。やがて、
引き抜かれるたびに、安堵感だけでなく快感を感じるようになる。
 それを幾度も繰り返されるうちに、尻穴を弄られること自体に快感を感じるようになってくる。
ついには指が引き抜かれると、安堵感ではなく物足りなさを感じてしまう。
「あ……」
「どうしました、イスタラ?」
「いえ……、なんでも……」
「うふふ、嘘はいけませんよ。もっとお尻を弄って欲しいのでしょう?」
「ち、ちがいます! そんなこと――」
「あら、でもあなたのここは正直なようですよ」
 先輩神官の手が僕の腰の下に潜り込み、僕の男根をつかんだ。すっかり固くなり先端から液を
にじませるそれを、柔らかな手がしごく。その刺激に思わず体をよじると、寝台に押し付けられた胸の
頂から甘い刺激が走った。
「あっ、ああっ……」
 お尻にも再び指が潜り込み、中をかき回し始める。僕は腰をくねらせながら、胸を床布に押し付け
摩擦した。胸と、男根と、お尻と。三箇所から押し寄せる快感が、僕の理性を削り取っていくようだった。
 やがて限界を迎えた僕は、悲鳴を上げながら絶頂して子種を噴き出した。同時に尻穴が収縮し、
中を責めていた指を締め付けた。

                    ●

 年に一度の大祭まであと月が一巡りするほどになったある日、僕は再び大神官に部屋に呼び出された。
今度は何事だろうかと、僕は恐る恐る大神官の部屋に足を運んだ。
「イスタラ、貴女に大変良い御知らせです」
「はい、大神官様」
内心では吉報どころかとんでもない凶報なのではないかという気がしていたけれど、とりあえず素直に
返答しておく。
「次回の大祭では、姫巫女と一緒に貴女に祭祀巫女を務めてもらいます。これは非常に名誉な事ですよ」
「え……? で、ですが、私はまだここに来て一年も経っていませんし、そんな大役を仰せ付かっても何を
すればよいのか――」
「はい、其れは勿論分かっています。貴女がやらなければ成らないのは一つだけ、式次第の最後の
女神様への捧げ物の儀式だけです。煩瑣なことは姫巫女と介添えに任せて、貴女はその指示に従って
いれば大丈夫です」
 姫巫女、とはこの神殿の全ての巫女たちの頂点に位置する、もっとも神聖にして高貴な巫女だ。僕も
その姿を遠目に見たことは幾度か有るが、直接話をしたりしたことは無い。
「ですが――そ、それに私はまだ神殿の巫女としての義務を果たしていません。そのような私が姉巫女の
方々を差し置いて……」
 神殿巫女の義務とはすなわち、聖なる娼婦として神殿を訪れる人間に愛を分け与えること――平たく
言ってしまえば春をひさぐ事だ。愛を分け与えられた者は感謝のしるしに喜捨をする。
 これ自体はどこの神殿でも行われていることだが、この愛と戦争の女神の神殿が独特なのは、
神聖娼婦を務める巫女の半数以上が実はあの薬で体を作りかえられた男だということだ。
 神聖娼婦としての務めを負わない神官や下働きの女性ならともかく、巫女となるときちんと務めを果たして
いなければ成らないはずだ。
「其れも問題は有りません。姫巫女以外で儀式に参加する者は、世俗の男の穢れを受けていない者が
望ましいのですよ。今この神殿にいる巫女で其れに当てはまるのは貴女だけです」
「……はい。かしこまりました、大神官様」
 どのみち、命令されれば僕はそれに逆らえない。僕が不興を買って罰を科せられてしまってはここに
いる意味がなくなるからだ。それに、言われたこと自体は無体な要求でもなんでもないように思えた。
 僕はそんなふうに考えながら、大神官に一礼した。 <> BLUE
◆ROSE/4VERo <>sage<>2010/12/19(日) 21:34:28 ID:6vwxS7x3<>                     ●

 大祭の儀式に参加するための準備、と称して連れて行かれたのは地下にある部屋だった。
 いくつもの灯明に照らし出された室内には、僕のほかに二人の巫女(どちらも元男性)と、年老いた
男性神官がいた。
 今、その老神官の指が僕のお尻の中に潜り込んでいる。
 指先が僕の中を探り、男根の裏側にあるこりこりとした部分を圧迫する。そこを押されると、射精の
瞬間のような快感が走り、僕の男根がびくんと跳ねる。
 僕の反応を確認すると老神官は指を抜き、小刀で手元の木片を削ってゆく。時々再び僕のお尻に
指を入れ、僕の中の寸法を指で測る。それに合わせて木片を削ってゆくと、だんだん出来上がって
くるのは、軽く曲げた人差し指と親指で何かをつまんでいるような形の物体だった。
 やがて老神官は小刀を置くと、その物体を最初は砂と荒布で、続いて砥粉(とのこ)と柔らかい布で
磨いた。仕上げに胡桃の油が丁寧に擦り込まれる。
 僕は衣の裾を捲り上げられ、左右から巫女に抑えられた格好でその一部始終を見届けさせられた。
 それが出来上がると、再び僕のお尻の入り口に油が塗りこまれた。今度は何をされるのかと思って
体を固くしていると、今出来上がったばかりの器具が僕のお尻に差し込まれた。丁寧に仕上げられて
表面は滑らかで、何の抵抗も無く僕のお尻にそれは収まった。
「う……」
「どうですか、イスタラ? 苦しかったり痛い所はありませんか?」
「いえ、それは大丈夫です。でも……」
 実際、痛かったり苦しかったりといったことは無かった。肛門を押し広げている部分の太さは指の
一本分程度だったし、長さも大人の人差し指程度だったから奥が苦しいということも無かった。
 代わりに感じるのは、なんとも形容しがたい不思議な感覚だった。
 この器具――仮に『指』と呼ぼう――の先端は男根の裏側を圧迫し、外に出ている側の先端(人で
言えば親指にあたる部分)は同じように睾丸の下の会陰部を圧迫している。
 肛門に力が入ると『指』がそれにつれて動き、男根の裏側をこじる。逆に力を抜くと、親指部分が
会陰部をくすぐるように動く。
 どちらにしても落ち着かず、肛門に力が入ったり緩んだりを繰り返してしまうのだが、そうすると『指』が
動き続けて僕に刺激を与え続けてしまうのだ。『指』の形や大きさはあまりにも僕のそこにぴったりで、
どうしてもその責めから逃れることは出来なかった。
 いつのまにか僕の呼吸は荒くなり、心臓は激しく打ち始めていた。男根は滾り、先端からは透明な
液体が溢れ出している。思わずそれを扱こうとすると、両脇から伸びてきた腕が僕の手を押さえた。
「いけません、イスタラ。あなたは今から大祭の日まで、自らを慰めてはならないのです」
「そ、そんな……。このままじゃおかしくなっちゃいます!」
 そんな会話を交わしているあいだにも、お尻から湧き上がる快感は強くなっていく一方だった。
敏感になったそこから感じる快感に、肛門が勝手に収縮と弛緩を繰り返す。そのたびに『指』が僕の
敏感な部分をえぐった。
 両手首を背中でしっかりと結ばれ、両足も自由に動かせないように膝を曲げた形で束縛される。
そのまま柔らかい寝台の上に寝かせられ、衣服を全て剥ぎ取られた。
 両胸に何かべたべたした軟膏のようなものが塗られ、乳房全体に揉みこむようにして塗り広げられる。
 しばらくすると、乳房全体が熱くなってくる。特に先端は、息を吹きかけられただけでも感じるような
状態になっていた。
「それではイスタラ、今夜はこれでおやすみなさい」
 二人の巫女と老神官が去ると、部屋には僕だけになった。
 おやすみなさい、と言われても、こんな状態で眠ることなどできるはずが無かった。
 お尻からは間断なく快感が湧き起こり、体をよじるたび、肛門が収縮弛緩するたびに新たな快感が
昇ってくる。同時に乳房からは柔らかくもまれるような、そしてその先端からは甘くてじれったい快感が
広がる。
 僕はその晩一睡も出来ず、器具と薬によってもたらされた快感に溺れ続けた。 <> BLUE
◆ROSE/4VERo <>sage<>2010/12/19(日) 21:37:01 ID:6vwxS7x3<>                      ●

 朝になると再び二人の巫女が部屋を訪れ、僕の世話をしてくれた。
 手足の拘束は解かれなかったが、『指』が抜き取られ、汗にまみれた体がきれいに拭われる。
やわらかく煮た穀物と温かい汁の食事を、匙で一救いずつ食べさせてもらう。
 しかし、しばらくして落ち着くと、再び『指』による責めが再開された。胸にも機能と同じ軟膏が塗られ、
愛撫するような動きで擦り込まれる。そのようにして数日が過ぎた。

                    ●

「イスタラ、いよいよ今夜は大祭の儀式ですよ」
 朝、普段のように部屋にやってきた巫女がそう言って、僕のお尻から『指』を取り去った。
 僕は久しぶりに手足を自由にされると、部屋から連れ出されて浴場へつれてゆかれた。手足の萎えた
年寄りのように手助けをされながら、熱いお湯につかる。
 ふと、胸に違和感を感じる。いや、正確に言うと先ほどから感じていたはずなのだが、ぼうっとしていた
頭では良く分かっていなかったというのが正しい。お湯に使って体の緊張がほぐれてきたために、物を
考える余裕が戻ってきたのだろう。
 僕は違和感の正体を探るために自分の胸を見下ろす。そして、その正体は探るまでも無く分かった。
 僕の乳房だった。
 あの地下室に連れて行かれるまでは――薬の作用で大きくなっていたとはいえ――僕の乳房は片手に
納まる程度のものだった。ところが、今見下ろしている乳房は、その数倍の大きさになっていた。お湯に
ぷかぷかと浮かぶそれに恐る恐る手を伸ばしてみると、片方をすくい上げるだけでも両手を合わせないと
ならないほどだった。
 変わっていたのは大きさだけではなかった。手のひらの触れている部分から、なんともいえない気持ち
よさが感じられる。軽く力を入れてみると、柔らかく変形した乳房全体からはっきりした快感の波紋が
全身に広がった。
「あら、イスタラ。いけませんよ」
「う……、はい……」
 儀式が終わるまで自分で慰めてはいけない、と言われていた事を僕は思い出す。
 胸から手を離すと、僕は全身の力を抜いて熱いお湯に身をゆだねた。

                    ●

 薄衣をまとった僕は、黄金とさまざまな貴石で出来た装身具が身に付けさせられた。腕輪、足輪、
首飾りに耳飾。身動き一つするたびにそれらはぶつかり合い、楽器のような音を立てる。
 控えの間で待っているうちに大祭は最高潮を向かえ、いよいよ最後の儀式の時間が来た。
 すでに日は落ちているけれど、たくさんの篝火(かがりび)に照らされてあたりには十分な光があった。
前庭に集った群衆が、姫巫女の登場に歓声を上げる。姫巫女がアッカドとその王、そして民への女神の
加護と祝福を祈ると、群衆の声はさらに大きくなった。
 やがて僕の出番が来る。僕の務め、それは純潔を女神への捧げ物にすること――つまり群集の面前で
尻穴を姫巫女に犯される事だった。
 普通の状態だったら、恥ずかしさに気が狂いそうになっていたかもしれない。耐え切れずに舌を噛んで
いたかもしれない。だけどこのとき僕は、一週間のあいだ胸とお尻を責められ続け、そのあいだ一切自分で
慰めることを許されず、たまったもののために発狂寸前だった。
 介添の巫女二人に連れられて姫巫女の元へ向かう僕は、さながら生贄として運ばれる子羊だった。
すでに運命は決まっているけれどもそれから逃げることは出来ない。姫巫女の逸物で貫かれ、大勢の前で
果てることが決まってしまっているのだ。
 姫巫女が介添人に衣を脱がされ、その裸身を晒す。同時に僕も衣を脱がされ、手足につけた装身具
だけの姿になった。
 見ると、姫巫女の逸物も天を指して立ち上がり、先端から蜜を溢れさせている。重たげにゆれる乳房の
先端も固くとがり、姫巫女も僕と同じ状態であることを示している。 <> BLUE
◆ROSE/4VERo <>sage<>2010/12/19(日) 21:40:36 ID:6vwxS7x3<>  僕と姫巫女、それぞれに二人ずつついていた介添が、最後の儀式のための準備をする。二人は
姫巫女の逸物に舌をはわせ、唾液で潤わせる。もう二人は僕のお尻にオリーブの油を塗りこみ、
挿入に備えて揉み解す。
 やがて準備が整うと、僕は四人にそれぞれ手足を押さえられる形で台上に伏せさせられた。
羊ならばこの後小刀で喉を割かれるところだが、僕にとどめを刺すのは姫巫女の逸物だ。
 そしてついにその時が来た。
 僕の腰に両手が置かれる。その手は僕の腰を掴み、狙いを定める。肛門に熱い肉が触れる感触があり、
直後にそれが僕の中にずぶずぶと押し入ってくる。すっかりほぐれていた僕の肛門はまったく逆らうことなく、
それを受け止める。
「あっ、くっ、ああっ、うああっ……」
「んっ、はあっ、ふううっ……」
 僕の声と姫巫女の声が重なる。
 姫巫女のものが僕の中に入ってくるたびに、すさまじい快感がお尻から湧き起こる。予想していたような
痛みや気持ちの悪さはまったく無く、お尻の穴を押し広げられることにも、中を擦り上げられることにも、
そして奥を突付かれることにさえ、僕は快感しか感じなかった。
 姫巫女も逸物から同様の快感を得ているようで、僕の肛門が反射的に彼女の逸物を締め付けてしまうと、
そのたびにとろけた声があがっていた。
 姫巫女が抽送をはじめると、その一突き毎に二人の声があがり、淫靡な合唱になった。ついに姫巫女が
果てると、お尻の奥に叩きつけられた熱い衝撃に僕も絶頂し、二人の長々とした悲鳴があたりに響き渡った。
待ちに待った射精は、体の中身が溶け出しているんじゃないかと思うほどのすさまじい快感だった。
 しばらく絶頂の余韻に浸った後、姫巫女が僕から離れる。僕は両手両足を四人の巫女に抱えられ、
股間をさらけ出す形で群集に晒された。僕の男根と尻穴からこぼれる精液が、僕と姫巫女の絶頂を
証明する形になる。僕の純潔が確かに姫巫女に――姫巫女を介して女神に捧げられたことを知り、
群集からひときわ大きな歓声があがった。

                    ●

 女神への捧げ物の役目を果たした僕は、しばらく体を休めた後に巫女の務めを果たし始めた。すなわち、
神殿の務めを果たしながら、日に一人か時々二人程度、神聖娼婦として客人の相手を務めるのだ。
 僕は女性の装いをすることにも、尻穴に男根を受け入れて男の精を注がれることにも、まったく抵抗を
感じなくなっていた。それどころか、女性のように扱われ性的欲望の対象とされることに喜びすら感じていた。
 一つにはこの体のことがある。丸みのついた体型といい膨らんだ胸といい、もはや家族にも、
言われなければ僕が誰だか分からないのではないかと思う。まして顔に化粧を施してしまえばだ。
 そして、あの儀式の時以来、僕の尻穴は男の物の味を覚えてしまった。じっくりほぐしたそこに肉棒を
受け入れるのは、何にも変えがたい快楽だった。
 時々誰にも抱かれなかった日には、寂しさを紛らわすために『指』を使った。僕のお尻の構造に合わせて
作られたそれは、必ずの絶頂を約束してくれた。
 そうやって日々をすごしていると、それ以前の生活が夢か幻だったのではないかと言う気がしてくる。
僕は本当は最初からこの神殿の神聖娼婦で、都市国家キシュの第一王子だったなどと言うのは何かの
間違いだったのではないか……。そんな気さえするのだった。

                    ●

 アッカドの軍隊が、都市国家ウルクの軍を打ち破った。凱旋してくる軍勢が通りを行進するのが
神殿からも見渡せた。
 その日の夜、僕たち巫女に特別な勤めが言い渡された。今回の戦で最も手柄を立てた部隊の所へ
赴き、女神の祝福を与えてくること、と言うのがその内容だった。
 要するにお手柄のご褒美に神聖娼婦全員で一晩お相手をする、と言うことなのだけれど、何しろ
あちらのほうが人数が多い上にいまだに戦の興奮冷め遣らぬ態なので大変だった。
 およそ巫女一人に兵士が3人から4人ということになった。僕も3人の相手をしたのだけれど、ほとんどの
時間口とお尻を男根でふさがれっぱなしで、最後にはお尻に二本の男根を無理やりねじ込まれた。
 口とお尻から注ぎ込まれた精液と顔や体に降りかけられた精液の量を合わせると、手桶に一杯分
ぐらいにはなったんじゃないかと思う。
 一晩中兵士たちの相手を務め、夜が明ける頃にはへとへとに疲れていた。だけどその夜に味わった
快楽は僕の心に深く刻み込まれていた。 <> BLUE
◆ROSE/4VERo <>sage<>2010/12/19(日) 21:47:28 ID:6vwxS7x3<>  自分よりはるかに屈強な男たちに強引に唇を奪われ、乳房を弄ばれ、男根を咥えさせられる。
お尻を犯され、精液を飲まされる。嫌だと言っても無理やり押さえつけられ、お尻と口を犯される。
顔も体も精液まみれにされ、ぬるぬるになった乳房や手のひらを男根を扱くのに使われる。
最後には力が入らなくなり、人形のようになった体を好き勝手に弄ばれる。
 全ての体験が僕の心と体を快楽で犯し、魂の奥底にまで刻み込まれたようだった。

                    ●

 僕が神殿に来て何年か経ったある年、キシュがアッカドに滅ぼされた。
 どうして再び争いになったのかはよく分からない。朝貢要求が厳しくなりすぎたとかいう話ではあったけれど。
 遠征軍が帰還した日の夜、僕たちは再び女神の祝福を授けに最も功績を上げた部隊の宿舎を訪れた。
僕は四人の兵士を相手にし、一晩中魂が燃え尽きそうな快楽を味わった。
 数日後、遠征軍を率いた将軍が神殿奴隷とするための捕虜を連れてきた。その一人の顔を見て僕は驚いた。
 弟だった。
 父上は討ち死に、母上は毒をあおって自害したと聞いていたから、てっきり弟も死んだものと思っていた
けれど、どうやらそうではなかったらしい。
 弟のほうでは僕を見ても誰だかわからないらしい。まあこれは当然だと思う。
 僕は弟を見ながら、女神に感謝を捧げていた。
 肉親を生かしておいてくれたことに。
 そしてここにつれてきてくれたことに。
 弟にどういうふうにして女の悦びを教えてあげようか、男に犯される悦びを覚えたら弟は自分に感謝して
くれるだろうかと考えながら、僕は女神への感謝の祈りを暗誦した。

                                                     ―了―

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

終わりです。メイデンとプリンセスに出てきた女性化薬は、実ははるか紀元前から連綿と……。
現代でもどこかで使われていたりするかもしれないですね。

>>389
やっぱり女性器まで作っちゃうとシーメール通り越して性転換だと思うのですよ。
ここはおっぱい、おちんちん有りのオマ○コ無しに一票で。

壁|ノシ ソレデハ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/12/20(月) 01:24:12 ID:CnC/u1Wa<> GJ!
今回もよかったっす <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/12/21(火) 16:22:50 ID:xW9EL0WM<> GJ

弟が調教されて人が変わったように男に媚びを売る姉?に嫌悪感を抱きながらも
自分もやがて女としての快楽に目覚めてしまい姉とあんあんいっちゃって名物姉妹?になるという続編みたいなのがみたいです <> BLUE
◆ROSE/4VERo <>sage<>2010/12/22(水) 00:33:01 ID:RabTBreg<> >>400
ドモー

>>401
壁|・_・)!

壁|っ[ネタ])))

壁|ノシ <> BLUE
◆ROSE/4VERo <>sage<>2010/12/24(金) 13:31:53 ID:6lNFhguy<> 壁|・_・)ノ イントロ!

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

* 〜姫姉妹〜 *

 僕の祖国、都市国家キシュが隣国アッカドに滅ぼされて半月が経った。そして、キシュの王族の
ただ一人の生き残りとして、僕はアッカドに連行されてきた。
 僕の名はイナンナ。キシュの第二王子だ。
 父上は僕の目の前で敵の矢を受けて討ち死にし、母上はキシュの王宮が陥落したときに毒を
あおって自害した。第一王子である兄上は数年前に人質としてアッカドに行ったまま、ずっと姿を
見ていない。兄上も既にこの世の人ではないのだろう。
 おそらく僕も敵国の王族の生き残りとして、見せしめに公開処刑にでもされるのだろう。だけど
もう僕には、反抗する気力は残っていなかった。国は滅び親族も全て死んだ。僕一人だけが
生き残っていても意味は無い。
 そう考えながら言われるままに足を進めていた僕だけれど、やがておかしなことに気がついた。
向かっている先が、王宮でもなければ広場でもない。道の先をたどってみると、どうやら向かう
先にあるのは丘の上にある神殿らしい。とすると僕を神への生贄にでも捧げるつもりなのだろうか?
 やがて僕たちは丘を登り、神殿へとたどり着いた。そこは愛と戦争を司る女神の神殿だった。
アッカドではこの女神を全ての神の女王として崇拝していると聞いたことがある。つまりここは
この都市の守護神殿なのだろう。
 神殿に到着した僕たちを出迎えたのは、巫女や女神官とおぼしい女性の一団だった。アッカドの
将軍が深々と礼をし、僕といっしょに連れてこられていた少年少女の一団を引き渡す。子供たちは
そのまま神殿の裏手にある粗末な建物のほうにつれてゆかれる。そちらはどうやら下働きの
奴隷のための住居のようだ。
 後に一人だけ残された僕の前に巫女の一人が歩み寄ってきた。
「久しぶりね、イナンナ。元気にしていた?」
「え……? あの……」
 鈴を転がすような軽やかな声。香油と花の香り。大きな乳房は一歩ごとに重たげにゆれ、衣の
あいだから覗く肌は白く、艶(なまめ)かしいつやを帯びている。年は僕よりいくつか上だろうか。
 とても印象的な美人なのだけれど、僕の記憶には無い人だった。しかし、相手は僕に対して
旧知の人物のように話しかけてきた。
「あら、私が誰だかわからない?」
「す、すみません」
「ふふっ、いいのよ。無理も無いことだから」
「……?」
 そこで、その巫女の後ろにいた一回り年嵩の巫女が口を開いた。
「イスタラ、その子はあなたの付き人とします。姉としてよく指導してあげるように」
「え――よろしいのですか?」
「ええ。これは大神官様の思し召しです。貴女ももう自分の付き人を持っても良い頃でしょう」
「ありがとうございます!」
 どうやら僕の身柄はこの巫女に預けられることになるらしい。生贄にされないで済んだのには
ちょっとほっとしたけれど、先行きが不安になってくる。
 巫女――イスタラと言う、僕の兄と同じ名前らしい――は僕が付き人にされたことを大層喜んで
いるようだ。悪い人ではないようだけど、所詮は僕の仇敵であるアッカドの人間だ。上手くやって
いけるとは思えない。それに、『姉として』と言うのはどういう意味だろう?
「いらっしゃい、イナンナ。今日から私の部屋で一緒に暮らすのよ」
「あ、はい……」
 手をとられ、ぎゅっと握られた。柔らかく、しっとりとした手のひらが僕の手を包み込む。そんな
場合ではないと言うのに、美しい女性に触れられて思わず動悸が早くなる。そのまま手を引かれて
歩きながら、僕はなぜか昔兄上に手を引かれて遊んだときのことを思い出していた。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

現代に戻ってくるはずがすいません。3〜4回程度になる予定です。

壁|ノシ ソレデハ <> BLUE
◆ROSE/4VERo <>sage<>2010/12/25(土) 10:24:52 ID:5SgoX37T<> 壁|・_・)ノ ツヅーキ

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 こうして僕の、巫女イスタラの付き人としての生活が始まった。基本的に彼女の日常生活に
おける身の回りの世話をするのが僕の仕事だ。
 祭祀に参加したり、あるいは神聖娼婦としての務めを果たしたり、巫女の日常はいろいろと
多忙だ。いきおい身の回りのことはおろそかになりがちなので、そこを助けるために世話役の
奴隷がいる。この奴隷は誰かの専属というわけではなく、神殿に住まう巫女全員に仕える、
いわば神殿の共有財産だ。
 しかし、ある程度位の高い巫女たちは自分の付き人を持ち、身の回りの世話を全てその
付き人に任せている。僕は巫女イスタラの個人的な付き人と言うわけだ。
 巫女イスタラとの生活が始まって驚かされたことは、彼女が実は女性ではないと言うことだった。

                              ●

「ここが私の部屋よ、イナンナ。ちょっと狭いかもしれないけど、今日からここで一緒に住むのよ」
 巫女イスタラに手を引かれて連れて行かれたのは、巫女たちのための住居と思しい一角だった。
巫女イスタラの部屋はそれほど広いわけでもなかった(キシュの王宮にあった僕一人の部屋より
狭いぐらいだった)が、二人で暮らすのには十分な広さに見えた。
「あの、よろしいのですか? 僕の立場は奴隷だと思うのですが……」
 キシュでは、奴隷は自由人とは別の部屋に寝泊りするのが普通だった。主人に付き従っての
旅の途中で部屋数が確保できない場合などは、奴隷は屋外で眠らねばならなかったりもする。
「いいのよ。一応付き人の身分は奴隷だけれど、巫女の個人的な所有物でもあるのよ」
「はあ……」
「それに――」
「それに?」
「ううん、なんでもないわ。さ、晩餐の前に沐浴をしないといけないから、手伝ってくれる?」
「あ、はい。……ええと、何をすれば」
「そちらの衣装入れから着替えと、体を拭くための布を出して。後のものは沐浴場に備えられているわ」
「はい」
 指示された行李から白い麻布の服と、体を拭うための長布を取り出す。
「あら、あなたの分もよ」
「え、あ、はい」
 僕が服と布をもう一揃い用意したのを確認すると、巫女イスタラは再び僕の手を引いて歩き出した。
「あ、あの、巫女様、手を引いていただかなくても……」
「そう……。ねえ、巫女様は堅苦しいから止めてもらえない?」
「いえ、でも、何とお呼びすれば……」
「そうねえ……。お姉さまって呼んでくれる? 何ならお姉ちゃん、でもいいわよ?」
 巫女イスタラがにこにこしながら言う。何がそんなに嬉しいのかわからないが、とりあえず姉扱い
して欲しいらしいのは分かる。
「ええと、それでは、姉上、でよろしいですか?」
「ええ、それでいいわ。うふふ」
 沐浴場では、僕たちのほかにもう一人の巫女が沐浴をしていた。付き人らしい男の子が水泉の
そばで着替えを持って立っている。僕たちに気付いた巫女が、巫女イスタラに声をかけた。
「あら、イスタラ。そちらの子は?」
「今日から私の付き人になった子よ」
「そう。貴女にもそろそろ必要だったわね……。それじゃ私はもういくから、ごゆっくり」
 そういうとその巫女は泉から上がって体を拭き、男の子に手伝わせて着替えをした。巫女が
出て行くと、後に残ったのは巫女イスタラと僕だけだった。
「さ、それじゃイナンナ、あなたも脱いで」
「え? いえ、僕は……」
「駄目よ、あなた、自分では気がついてないかもしれないけれど、相当汚れているわよ」
 言われてみれば、キシュからここに来るまでのあいだ水浴びの一度もしていない。たしかに汗と
砂埃でひどいことになっている。
「ほら、お姉ちゃんが洗ってあげるから」
「あ、はい」 <> BLUE
◆ROSE/4VERo <>sage<>2010/12/25(土) 10:27:46 ID:5SgoX37T<>  どちらが付き人だか分からないようなことを言いながら、巫女イスタラは服を脱ぎ捨てた。
その裸身を見て、僕は自分の目を疑った。
 巫女イスタラの股間に、男根がある。
「え……? あれ? おと、こ……?」
「あれ、どうしたの?」
「いえ、その、男のものが、あれ、でも胸も……?」
「ん? 私のおちんちんがどうかした?」
「どうか、って、いや――」
「――ぷっ。びっくりした?」
 巫女イスタラが吹きだす。それを見て、僕は彼女(?)が僕を驚かせるためにわざとここまで
それを隠していたことに気がついた。
「あの、いったいそれは……」
「あのね、イナンナ、この神殿の巫女の半分以上はね、私と同じなの」
「両性具有、なんですか?」
「ううん。元は男。だからおちんちんはあるけど女の人のあれはないのよ」
「はあ、そんなんですか……」
 何も言えなくなっている僕を促して、巫女イスタラが僕の服を脱がせる。手桶で水を汲み、
頭からかけられて全身の汚れを落とされた。巫女に僕の体を洗わせてしまっていることに
気付いて、僕は慌てた。
「あっ、巫女さ――姉上、自分でやれますから」
「うふふ、いいのいいの。お姉ちゃんに任せて」
「でも」
「でもじゃないの。じゃあ命令なの。おとなしく洗われなさい」
「はい……」
 言われるままに巫女イスタラに体を磨かれる。こびりついていた汚れが落ちると、なんだか
とてもすっきりした気分になった。
 僕の体がきれいになると、こんどは二人で水泉の水に身をひたした。今度は僕が柔らかい布で
巫女イスタラの体を拭う。巫女イスタラの肌は傷跡や染み一つ無く、つややかな白い肌の下には
うっすらと血の流れる管が透けて見えていた。
 長い黒髪はつややかで、手ですくうと水のようにさらさらと流れる。水を含ませた布で拭うと、
よりいっそうのつややかさで光を跳ね返した。
 背中と髪の次は、胸も拭うように言われる。巫女イスタラの乳房はとても大きく、子供の頭ぐらいは
ありそうだった。捧げ持つようにしながら丁寧に拭っていく。
 最後は男根だった。ここばかりは布を使わず、素手で洗うようにと言われる。
 最初はさすがに抵抗が有ったのだが、思い切ってやってみるとそれほどのことは無かった。
多分、そこ以外はどこから見ても女性にしか見えない巫女イスタラの体のせいもあるのだろう。
重たげな乳房とほっそりした腹、丸みを帯びた腰を見ていくと、唐突に出現する男根が何かの
間違いなのではないかと言う気がしてくる。
 こうして全身を清め終わった僕たちは、新しい服に着替えると食堂に向かった。ふたたび
巫女イスタラに手を引かれながら、僕は数ヶ月ぶりの穏やかな気分を味わっていた。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

次回、エッチ編の予定です。

壁|ノシ ソレデハ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/12/25(土) 10:38:08 ID:QKxRNVnJ<> アッカドということはギルガメッシュがでてきたりするのかw <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/12/25(土) 11:36:57 ID:1o4uyYCG<> BLUEさんのSSは最高の抜きネタです。
いつもありがとう <> 名無しさん@ピンキー<><>2010/12/25(土) 13:44:01 ID:pu93ab+1<> BLUEさんgjです。いつもいつもありがとうございます!
できたらでいいけどシーメール同士の兜合わせも見てみたいです <> BLUE
◆ROSE/4VERo <>sage<>2010/12/25(土) 14:05:02 ID:5SgoX37T<> >>406
それは超絶唯我独尊な人ですか、それとも60階登る人ですか?
いやまあ原典の人でもいいんですがw

>>407
ドモー

>>408
壁|・_・)っ凸 ポンッ ← 採用印のハンコ


壁|ノシ ソレデハ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/12/25(土) 16:13:02 ID:QKxRNVnJ<> >>409
物語的には超絶唯我独尊の人が面白そうではあるけど
そういやギルガメッシュの人はなんか時代が違ってるとかいうつっこみはなしで

つーか姉妹?ともに堕ちた後でそのままラブラブしながら娼婦を続けるのか
それともアッカドがどっかに征服されたり
それとも民を扇動する新たな指導者の登場により帝国が崩壊して
高級娼婦達は見せ物にされたり新たな指導者の奴隷となったりとかあるのか? <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/12/25(土) 21:03:54 ID:+CR8F3KC<> >409
何時もご苦労様です。

今回の話、中南米のイメージでした。アッカドは中東の方でしたか。

ところで、たぶんまだ青銅器時代の筈ですが、出来立ての青銅って青くないんです。
十円玉、あれが青銅だそうで。
以上、豆知識でした。 <> BLUE
◆ROSE/4VERo <>sage<>2010/12/26(日) 20:49:12 ID:HeC58dWd<> 壁|・_・) ザツダン

>>410
『姉妹は仲良く暮らしました』でハッピーエンドの予定です。
ていうかバッドエンディング書けない・・・。芸風狭いなとは自分でも思ってるんですが。
この話だとウルクはアッカドに負けちゃってますが、我様が登場したら巻き返すかも
しれませんね。 > アッカドがどっかに征服されたり
しかし我様がイスタラ達を囲うところははっきり言って想像できませんw

>>411
ヒッタイト滅亡より1000年近く前なので、鉄騎は当分先ですね。
まあ都市の名前とか適当に持ってきてるだけで位置関係とか祭神とか全然別物なんですが、
そのくらい昔からあの薬はあったのですということで。

壁|ノシ ソレデハ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/12/28(火) 00:40:21 ID:TSI67t1f<> つC <> BLUE
◆ROSE/4VERo <>sage<>2010/12/29(水) 15:55:33 ID:hon/KUHe<> 壁|・_・)ノ トウカー

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 僕が巫女イスタラの付き人になってから、月が三度満ち欠けするほどの時間がたったある日の
ことだった。
「喜んで頂戴、イナンナ!」
 巫女イスタラが、大神官の部屋から出てくるなり僕にそういった。
「え、ええと、姉上? 何事ですか?」
 唐突な言葉に僕はどう受け答えしてよいのか分からず、いささか間の抜けた聞き返し方をしてしまう。
「あなたをね、正式に巫女見習として認めていただけたの。もう奴隷の身分じゃないのよ!」
 巫女イスタラが前々から僕のことを正式な巫女として取り立てるように請願していたことは知って
いた。理由を尋ねると、『奴隷の身分のままだと、もし誰かがあなたをほしいって言ったら
取られちゃうかも知れないから』と言うことだった。同じ付き人でも、巫女見習としてであれば、巫女
イスタラが僕を放り出さない限りはその心配はないというわけだ。
「そう、ですか……」
「……不安?」
 巫女イスタラが軽く首をかしげながら僕の顔を覗き込む。
 不安は勿論あった。
 この神殿の巫女になると言うことは、体を作り変える薬で女性になって、神聖娼婦として神殿
売春に従事しなければならないということだ。知識としては、男同士でどのようにするのかと言う
ことは知っている。だけどそれが自分に出来るかどうかは皆目見当がつかない。
「大丈夫、任せて。私が全部面倒見てあげるわ!」
「はい……」
 正直不安感は拭えなかったけれど、巫女イスタラのあまりにも嬉しそうな笑顔に押し切られ、
僕はそう答えていた。

                              ●

 それからさらに月が一巡りした。
 あの後毎日飲まされた薬の効果で、僕の体はゆっくりと女性のものに変わっていった。特に
分かりやすいのは胸の成長だったけど、そのほかにも顔つきが少し変わったり全身が丸みを
帯びたりと、確実に僕の体は変わっている。
 だけど、一番変わったのは多分僕のお尻だ。
「ふふっ、ここはどう?」
「あっ、ひゃんっ! 姉上っ、そこ駄目えっ!」
 巫女イスタラの指が僕のお尻の中で暴れる。敏感な部分を突付かれて、僕は気持ちのよさに
声をあげて悶える。
 最初はこんなじゃなかった。
 一番初めは異物感しか感じなかった。やがて入り口部分をこすられるのが気持ちよくなってきた。
それからだんだん中をかき回されることに快感を覚えるようになっていった。一月がたった今では、
男根を弄られるよりもお尻の中をかき回されるほうが気持ちがいい。
 まだ、僕のお尻は巫女イスタラの指しか受け入れたことは無い。だけどこの具合なら、精神的には
ともかく肉体的には、男のものを受け入れる準備はすっかり出来ていると見てよさそうだ。
「も、もう駄目、です、姉上……。もう許して……」
「あら、じゃあこれでお終いにしてあげるわね」
 巫女イスタラの手が僕の男根をしごく。柔らかい手のひらに包まれてそっとこすり上げられると、
腰がとろけそうな快感が感じられる。同時にお尻への責めが激しくなり、そちらからも強烈な快感が
昇ってくる。
 僕は前後両方を責められながら、さらに両胸を床布にこすりつけてそちらでも快感をむさぼって
いた。胸とお尻と男根と、敏感なところ全てで得る快感に僕はすっかり圧倒されていた。 <> BLUE
◆ROSE/4VERo <>sage<>2010/12/29(水) 15:58:32 ID:hon/KUHe<> 「あっ、あっ、あんっ!」
 腰の奥がびくびくと震え、ついに限界を迎えた僕は男根の先端から精を吐き出した。頭が熱くなり、
くらくらとめまいさえ感じる。僕は目をぎゅっと閉じて、絶頂の快感に耐えた。
 少しして、ずるずると何かをすする音に僕は目を開いた。見ると、巫女イスタラが手のひらに
たまった僕の精液をすすっている。
「あ……、姉上……」
「うふふ。ごちそうさま、イナンナ」
 巫女イスタラが僕に微笑みかける。その笑顔は普段見せてくれるような愛らしいものではなく、
男をくわえ込んで満足した、淫蕩な娼婦の笑みだった。だけど僕はそれに嫌悪や軽蔑を感じなかった。
それどころか、僕を弄んで満足してくれたことに満足感を感じていた。
 兄上と二人で日が暮れるまで遊んだときのことをぼんやりと思い出しながら、僕は巫女イスタラの
笑顔を見つめ続けた。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ここまではまあ幸せなのです……。続きは来年に。
ちょっと早いですがみなさんよいお年を。

>>413
支援ドモー

壁|ノシ デハマタ ジカイ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/12/30(木) 21:26:58 ID:qpOUEdFa<> ちょっと聞きたいんだけど
昔、読んだ小説なんだけど
海で銃かなにかで撃たれて、そのまま拉致
そんで病院で <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2010/12/30(木) 21:31:59 ID:qpOUEdFa<> >>416
ごめんなさい
ミスしちゃいました。

それで目覚めたらシーメイルにされてて
売られるために闇病院みたいなところで
看護士に調教される小説知ってる人いませんか。
ついでにいうと同じ病室にに犬にされる女性がいたかと思います <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2011/01/01(土) 10:22:23 ID:xsbqOvtk<> 明けまして御目出とう御座います。

マグナハウスはさぞ、華やかなんでしょうね。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2011/01/01(土) 23:28:05 ID:wf+QgQe3<> あけあめ

マグナハウスなう <> BLUE
◆ROSE/4VERo <>sage<>2011/01/03(月) 00:10:39 ID:wTy5Dxkq<> 壁|・_・)ノ アケオメ〜

今年もよろしくお願いします。

>>419
写真うp <> BLUE
◆ROSE/4VERo <>sage<>2011/01/09(日) 16:19:23 ID:u+PDJA/D<> 壁|・_・)ノ シンネン イッパツメ

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 篝火に明々と照らし出された広場の中央で、巫女イスタラが姫巫女と交わっている。僕はそれを
見ながら不思議な胸の痛みに苛まれていた。
 姫巫女の男根を後ろの穴に受け入れて、巫女イスタラは喘いでいる。だけどそれは苦痛の喘ぎ
ではなく、明らかな喜悦の声だ。
 一年に一度、女神に捧げる祭事の中で行われる儀式。姫巫女の男根を介して巫女が女神と
交わる聖なる交合。この儀式では、本来ならば巫女のうち最も年若い者か、あるいは男を知らない
者が純潔を捧げる生贄とならなければならない。本来ならば僕が今年の生贄になるはずだったの
だが、巫女イスタラが身代わりとなっている。僕の身分が正式にはいまだに巫女見習であることを
楯に、巫女イスタラが自分を贄とすることを大神官と姫巫女に掛け合って認めさせたのだ。
 贄と言っても別に命を失ったり体に傷をつけるものではないし、見る限り巫女イスタラはむしろ
犯されることに喜びを感じているようだ。だからそのことについて僕が心配したり胸を痛める必要は
無いはずだ。
 だと言うのに、姫巫女に後ろを犯されて喘ぎ自らの男根からも喜びの蜜を溢れさせる巫女
イスタラを見ていると、胸を締め付けられるような、あるいは針で刺されるような、そんな痛みが
僕を苛む。
 その痛みに耐え切れず、ついに絶頂して精を撒き散らす巫女イスタラの姿から僕は目をそらした。

                              ●

 沐浴場の泉の水で、巫女イスタラの体を隅々まで洗う。特にお尻と男根は素手で丁寧にだ。
「んっ……」
「すみません、痛かったですか?」
「ううん、大丈夫……」
 お尻の中から姫巫女の精液を指で掻きだしていると、巫女イスタラが艶かしい喘ぎを上げた。
 体の中まで綺麗になったら、泉から上がって丁寧に水気を拭う。
 部屋に戻ると、巫女イスタラは大きな溜息をついた。
「姉上、お疲れなのでは? 今日は早く寝たほうがよいのではありませんか」
「ええ、ありがとう。ねえイナンナ、今日、一緒に寝てくれる?」
「はい、姉上」
 付き人用の寝台もきちんと別にあるのだけれど、巫女イスタラは時々僕を自分の寝台で一緒に
眠らせる。僕を抱いて眠ると、巫女イスタラはとても安らいだ寝顔をしている。その程度のことで
安眠してくれるのなら、一緒に眠るぐらいお安い御用だった。
 服を脱ぎ、寝台に入る。羊毛の掛け布に二人で包まると、巫女イスタラが僕の体に抱きついてくる。
それを抱き返しながら、僕も不思議と安らかな気分だった

                              ●

 今年の大祭から数日後、とうとう僕の後ろの純潔が失われる時が来た。
 巫女になることが決まって以来、いつかこの時が来ることは覚悟していた。それでもやはり、
怖いものは怖い。
 寝台の上で小娘のように震える僕の体を、巫女イスタラがあやすように抱いてくれる。
「大丈夫よ、イナンナ。全部私に任せて、あなたは楽にしてちょうだい」
「はい、姉上……」
 全裸の巫女イスタラの胸に頭を抱えられ、柔らかな乳房に包まれる。香油と巫女イスタラの
体臭が混じった香りに包まれると、気分が少し落ち着いてくる。
 僕が落ち着くのを見計らって、巫女イスタラの手が僕のお尻に伸びてきた。
 最初は指先でのマッサージだった。僕のお尻の入り口に指先を押し付けると、円を描く動きで
そこを揉み解してくる。
「あんっ……」
 既に幾度も繰り返された刺激に、僕は早くも快感の吐息を漏らしてしまう。入り口で感じる刺激が
穏やかな快感になり、中へ中へと広がってゆく。緩やかな刺激にもどかしさを感じ、思わず腰を
くねらせてしまう。
 僕が高まってきたのを感じた巫女イスタラは、続いて指をそっと忍び込ませてくる。油のすべりに
助けられて難なく侵入を果たす巫女イスタラの指。 <> BLUE
◆ROSE/4VERo <>sage<>2011/01/09(日) 16:22:22 ID:u+PDJA/D<>  恥ずかしい穴を押し広げられて、僕はしかし苦痛ではなく、先ほどよりも強い快楽を感じる。
巫女イスタラの指が再び円を描く動きで、そして今度は抜き差しの動きも追加して、僕のお尻を
解きほぐしてゆく。
 いつのまにか僕は巫女イスタラにすがり付いて、はあはあと熱い呼吸を繰り返している。目を
閉じて口をだらしなく半開きにして、多分外から見たら恥ずかしくなってしまうような顔をして。
 と、巫女イスタラの指が僕の中から引き抜かれた。
「あ……」
 思わず声をあげてから、自分の声の淫らがましさに赤面する。
「うふふ……」
 巫女イスタラが含み笑いをする。僕は目をぎゅっと閉じて巫女イスタラにしがみついた。
恥ずかしくて顔をあわせられなかったからだ。だけどそんな僕をしがみつかせたまま、
巫女イスタラは寝台に体を横たえた。僕の体は巫女イスタラの下になり、愛し合うときの女性が
男性にしがみついているような姿勢になってしまう。
 僕の男根と巫女イスタラのそれが擦れ合い、敏感な先端の裏側同士がまるで口付けをするように
触れ合う。お互いの愛液でぬめったそれが触れ合うたびに、腰の奥がとろけそうな鋭い刺激が
走った。
 思わず横に動いて男根を逃がすと、巫女イスタラの男根が僕のそれを追ってくる。返って激しい
刺激を受け、腰の奥の熱はますます燃え盛ってゆく。やがていつのまにか、僕の腰の動きも
男根を逃がすためではなく、巫女イスタラの物とこすり合わせる為のものになっていった。
 特に敏感な先端部の裏側同士が擦れ合うと、その部分から湧き上がる刺激が筆舌に尽くしがたい
快感を僕に与える。美しい巫女イスタラの体の中のそこだけは男の部分が、同じく僕の男の部分と
こすれあって、今までに味わったことの無い快楽を与えてくれる。わずかに感じていた男根への
恐怖感は、いつのまにかすっかり無くなっていた。
「ねえイナンナ、そろそろいいかしら……」
「はい、姉上……」
 巫女イスタラのささやきに、僕は両腕から力を抜いた。巫女イスタラは僕に一つ口付けをすると、
寝台の上に体を起こした。
 いつのまにか開かれていた僕の両足のあいだに巫女イスタラが座る形になり、壁の燭台から
もたらされる光が汗にぬれたその体を照らし出す。
 長くつややかな髪と美しい曲線を描く眉。長い睫毛と切れ長な目尻。ふっくらした頬と赤く
つややかな唇。細い首と豊満な胸。くびれた胴と豊かな腰。そしていきり立つ逞しい男根。
 その美しい姿に、僕は思わず息を飲む。この人に初めてを捧げるのだと思うと、それだけで
鼓動が早くなる。
「楽にしてね、イナンナ」
「はい……」
 巫女イスタラの手が僕の両膝の下に入り、足を持ち上げさせる。赤ん坊のように局部をさらけ
出した姿にわずかに恥ずかしさを感じるが、次の瞬間への期待はそれを大きく上回っていた。
 お尻の入り口に、熱いものが触れる。
 次の瞬間それが僕を押し広げ、引き裂いてゆく。
 熱い槍で串刺しにされながら、しかし僕は快感だけを感じていた。
 やがてゆっくりと押し入ってきたそれの先端が奥にあたり、ごつんという音を立てたような気がした。
 最初のうちは、押し広げられっぱなしの入り口と中をぎっしりと埋め尽くされたお尻が違和感を
訴えていたけれど、やがてそれも消え後には純粋な満足感しか残らなくなる。巫女イスタラの男根に
貫かれて、僕の体は苦痛でも異物感でもなく、満たされる満足感だけを感じていた。
 そうやって充足感を味わっていると、巫女イスタラがゆっくりと動き始めた。
「大丈夫? 苦しくないかしら」
「はい、大丈夫です、姉上……。もっと、激しくしても……」
「そう……」
 巫女イスタラの動きが徐々に速くなり、それに応じて僕と巫女イスタラの喘ぎ声も速くなっていく。
 ずぶずぶと後ろをえぐられながら、僕の男根は透明な液を吐き出し続けている。
 そうしてどれほどの時間がたったのか――まるで幾日も貫かれ続けていたような気もする――
突然巫女イスタラの動きが止まり、お尻の中の男根が一回りも膨れたような気がすると、僕の中に
熱い子種が注ぎ込まれた。 <> BLUE
◆ROSE/4VERo <>sage<>2011/01/09(日) 16:25:51 ID:u+PDJA/D<>  お尻の奥にいきなり熱いものを注がれるという初めての体験に、しかし僕はすさまじい快感を得た。
そこから湧き上がった快感は僕の体内を駆け上がり、頭の中で跳ね返ったように感じられる。
体が勝手に動き、お尻が巫女イスタラを絞り上げると同時に僕の男根も精を吐く。
 全身を焼き尽くされるような快感に溺れるようにして、僕は気が遠くなっていくのを感じていた。
巫女イスタラに抱きしめられ、ただ幸せな気分だけを感じながら、僕は気を失った。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

壁|ノシ ソレデハ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2011/01/10(月) 00:56:12 ID:eyY0jTOQ<> 上で兜合わせ希望した者ですが採用ありがとうございます!
続きも期待しております <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2011/01/10(月) 23:41:15 ID:219jPJs+<> つC <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2011/01/11(火) 21:52:08 ID:jrufvX4f<> イスタラ姉様に抱かれたい…
その現場を偶然イナンナに覗かれて嫉妬されたい
イスタラ姉様とイナンナの姉妹二人がかりで責められたい <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2011/01/12(水) 05:15:00 ID:gPIpy7Cq<> そういえばギルガメッシュといえば不老不死の話があるからこの二人が不老不死の秘薬を蛇を操ってギルガメッシュから奪い
中世ヨーロッパやらオスマン帝国で度々暗躍して後の歴史家に度々世を混乱に導いちゃう悪女として語られちゃうとかいうストーリーはどうだろう

もちろん二人に悪気はあったわけではなく世界一迷惑なバカップル状態で無意識に混乱を招いちゃうトリックスター的な感じで <> BLUE
◆ROSE/4VERo <>sage<>2011/01/12(水) 20:33:16 ID:hmt8JLe7<> >>424
私のSSの何割かはこのスレの書き込みや要望で出来ていますw

>>425
ドモー

>>426
||イ`・ω・)
 「ほらほら、>>426さんのお尻ったらだらしないんだから。
  もっとしっかり締めないと姉上にも飽きられちゃいますよ」
ノノゝ・ヮ・ノ
 「あらあら、イナンナに犯されておちんちんこんなに硬くして……。
  >>426さんの精液飲ませてくださいね。あむっ……」

>>427
二人に入れ込んだ君主が国を差し出そうとしちゃったり国庫を濫費したりするわけですか。
でもって相手にされず自棄になったりとか。
なんという天然妲己ちゃんs (^^; <> BLUE
◆ROSE/4VERo <>sage<>2011/01/15(土) 02:04:18 ID:AgYksf68<> 壁|・_・)ノ ハーイ

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 巫女イスタラにはじめてを捧げた日の翌日、僕は一人で沐浴場にいた。
「……いたた」
 泉の水で体を流しながら、ついついお尻に手をやってしまう。
「どうしたの、イナンナ――ああ、なるほど」
 ちょうどその時、僕の少し先輩にあたる巫女見習――この人は女性だ――が沐浴場にやってきた。
お尻の穴の周りをさすっていたところを見られ、昨晩のことを見抜かれてしまう。
「おめでとう。イスタラ様に初めてを捧げる事が出来たなんて、羨ましい事よ」
「ありがとうございます。でも恥ずかしいですから、あんまり大きな声で言わないでいただけませんか……」
「くすっ、恥ずかしがること無いのに」
 沐浴しながら僕たちはおしゃべりをした。巫女イスタラや他の巫女様たちとはできない、同じような
身分のもの同士の気楽なおしゃべりだ。
 そこに、さらにもう一人の巫女見習がやってきた。やはり僕の少し先輩にあたる人だ。その人も
交えて三人で気楽におしゃべりをしていたとき、僕は重大な話を聞いてしまった。
「そう、イスタラ様に初めてを捧げたの。大神官様は残念がっていらっしゃったけど、お兄様になら
仕方ないわよね」
「ええ、そうですね――お兄様?」
「ええ? イスタラ様はキシュの王家の出なので……」
「おまちなさい! 貴女、どこでそれを!」
 後から来たほうの人の言葉を先に来ていた見習の女性がさえぎる。
「え? ええと、厨房でそんな話を誰かが……」
「そのことは内密のはずですよ!」
「ええ! で、でも、そんなこと誰も……」
 二人の声は自然と大きくなり、沐浴場の中にうるさいぐらいに響いた。しかし僕の耳は、二人の
会話をほとんど素通りさせていた。
 お兄様、お兄様、お兄様……。
 その言葉だけが僕の考えを埋め尽くしていた。
 そう思ってみれば、思い当たる節はいくつもある。
 自分を『姉』と呼ばせたがっていること。
 初めて会った時の思わせぶりな言葉。
 そして何かと僕の世話を焼きたがる癖も、キシュの王宮にいた頃の兄上と同じだった。
 最初に会った時――いや、再会した時と言うべきか――僕が気がつかなかったのは、たぶん
兄上は既に死んだものと決めてかかっていたのと、まさかあのような姿になっているとは夢にも
思わなかったためだろう。
 しばらく自失してた僕は、気を取り直すと急いで水泉からあがった。体を拭くのももどかしく服を
着ると、僕は巫女イスタラの部屋に向かって駆け出した。
 部屋に戻ると巫女イスタラの姿が無かった。探しに出ようと思って振り向いたちょうどその時、
開け放したままだった入り口をくぐって兄上が部屋に入ってきた。
「……どうしたの、イナンナ。髪も濡れたままで」
「――兄上」
「っ!」
 少しの逡巡の後、僕はそう呼びかけた。それに対する巫女イスタラの――兄上の反応は、僕に
否応無しに真実を告げるものだった。
 息を飲んだまま沈黙する兄上に、僕はあの戦争以来心の底に溜まっていた物をぶつけた。
「兄上……。どうして、どうしてなんですか」
「イナンナ……」
「キシュはこのアッカドに滅ぼされたのに、父上も母上もそのせいで死んだのに、兄上は巫女に
なんかなって、アッカドの女神のためにあんな姿まで晒して――」
 そこまで言ってから、兄上が巫女として果たしていた役目は儀式での贄役だけではないと気がついた。
「お、男に体を開いて、アッカドの兵士のために、それに僕までこんな――」
「イナンナ、お願い、話を聞いて――」 <> BLUE
◆ROSE/4VERo <>sage<>2011/01/15(土) 02:06:11 ID:AgYksf68<>  支離滅裂で、自分でも何を話しているのか良く分からない僕を、兄上がなだめようとする。
部屋から飛び出そうとする僕の腕を兄上が掴み、必死になって押しとどめようとした。根負けした
僕は、その場に膝をついて泣き崩れてしまった。
 キシュが滅んで以来ずっと我慢してきた涙が、大きな泣き声と共にあふれ出てくる。鼻の奥が
つんと痛くなり、ぎゅっと閉じたまぶたの裏が熱くなる。
 国を滅ぼされた悔しさ、父上と母上が死んだことの悲しさ、そして兄上が変わり果ててしまった
ことへの絶望。それらがない交ぜになって、涙と泣き声になってあふれ出ていた。

                              ●

「イナンナ、沐浴の用意をお願い」
「はい、巫女様」
 あれから数日後。僕は相変わらず兄上の――巫女イスタラの付き人をしていた。傍目には何も
変わっていない様に見えるかもしれない。実際変わった事といえば一つだけだった。
 僕はもう巫女イスタラを『姉上』とは呼んでいない。
 何か話し掛けられるたびに、僕は巫女イスタラのことを『巫女様』と呼ぶ。最初に、よそよそしいから
いやだと言われた呼びかただ。
 僕がこの呼び方をするたびに巫女イスタラは少し哀しげな顔をして、何か言いたそうにする。
だけど僕はそれを無視して、言いつけられた用事をさっさと済ませる。その間、出来るだけ顔は
あわせない。
 巫女イスタラは、それでも巫女としての務めを毎日果たしている。
 女神への祈りと礼拝、神官の説教や祝福の儀式の手伝い――そして神聖娼婦としての神殿売春。
 本来は男でありながら、尻穴で男根をくわえ込んでそれを満足させ、自分も快楽に浸る。
 以前はその行為を悪いことだとは思わなかった。だけど今は違う。
 美しいと思っていた体も、香油の良い香りも丁寧な化粧も、男に媚を売るために有ると思うと、
なんだか汚らわしいものに思えてくる。
 男に抱かれた直後の巫女イスタラの体を清めるのは今は僕の役目だけれど、出来ればその
汚れた体に触れたくは無かった。
 僕がよそよそしい態度で触れるたびに、巫女イスタラは悲しげな顔をする。だけど僕はそのことに
罪悪感などは感じなかった。
 国が滅んだというのに、父母が死んだ――実質的に殺されたようなものだ――というのに、
その仇の国で男をくわえ込んでよがっている。そんな兄だった人間に辛い思いをさせることに、
僕は昏(くら)い復讐の愉しみを感じているのかもしれなかった。

                                           <TO BE CONTINUED>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

壁|ノシ ソレデハ <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2011/01/17(月) 00:48:16 ID:ypKms3vl<> つC
今後の展開にwktk <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2011/01/18(火) 17:06:49 ID:CtDPA+95<> 次回は和解編かな <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2011/01/19(水) 21:18:23 ID:PQrQIPTy<> 和解しないまま男に媚びを売る事に嫌悪感を持ったまま巫女として調教されていって
最後に和解という形かも知れない <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2011/01/20(木) 11:00:05 ID:Dgy/SHPB<> Blueさんはハピィエンドしか書けないとおっしゃっていたが、
ここらで一つ堕ちオチにも書いて頂きたいと言う思いもある。 <> 名無しさん@ピンキー<>sage<>2011/01/25(火) 15:51:41 ID:1Idca1s5<> このまま兄との仲がこじれたままあるとき出会った反アッカドの国に身を寄せて
度々戦争を起こすように仕向ける悪女になるというのも面白いかもしれない

そして最後の最後でアッカドは陥落
弟は兄を殺そうとするけど最後の最後で殺しきれず兄に諭される形で和解するけど生きる気力を失っている弟を見て
来世ではこんな思いをしないで仲良くしたかったといって一緒に心中とか <> BLUE
◆ROSE/4VERo <>sage<>2011/01/25(火) 23:52:03 ID:Tk3hDULH<> 壁|・_・)ノ トウカー

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「はあ……」
 自分の溜息がやけに大きく聞こえる。
 洗濯係の奴隷から洗いあがった服を受け取り、巫女イスタラの部屋に向かって歩きながら、僕は
大きな溜息をついた。その音がやけに大きかったような気がした。
 俯き加減で廊下を歩く僕を、神官の男性が呼び止めた。
「ああ、イナンナ、部屋に戻るところかね?」
「はい」
「それではイスタラに言付けを頼めるかな。大神官様がお呼びなので、夕刻にお部屋のほうに出向く
ようにと」
「はい。今すぐではないのですね?」
「今、来客中でね。午後には帰るはずだから」
「かしこまりました」
 一礼して、再び部屋に向けて足を進める。
 部屋に戻ると、巫女イスタラの姿が無かった。今日はこの時間、何も予定は無かったはずなの
だけど……。
 人の気配の無い、空っぽの部屋を見ていると、なんだか胸が苦しくなってくる。鼓動が早くなり、
首をしめられているかのように息苦しい。
 子供の頃、似たような胸苦しさを感じたことがある。鳥を追いかけて走っていて、転んだ僕に気が
つかないまま駆けて行く兄上に置いてきぼりにされた時の――。
「イナンナ? どうしたの、開けっ放しで……」
 背後からかけられた声に僕は回想を破られた。振り返ると、閉じ忘れた扉の向こうから、隣の
部屋の巫女様の付き人の女性が覗き込んでいる。
「ごめんなさい、開けっ放しだったから……」
「あ、いえ、すみません、ちょっとぼんやりしてしまいました。あの、イスタラ様がどちらにいかれたか、
ご存じないですか?」
「ああ、さっき姫巫女様のお使いが来て呼ばれていったわよ。中庭の方だって」
「そうですか、ありがとうございます」
 礼を言って扉を閉じると、とりあえず衣服を綺麗にたたみなおして箪笥にしまう。そうすると、
もうするべきことは無くなってしまった。
 巫女イスタラは部屋を取り散らかしたりはしないし、やたらと用事を言いつけてきたりもしない。
以前は入浴や沐浴のときに僕に体を洗わせたがったのだけれど、ここ最近それもなくなった。
今では僕は、着替えと体を拭くための布をもって傍に立っているだけだ。
 空っぽの部屋の中で巫女イスタラが戻ってくるのを待ちながら、僕は再び先ほどの息苦しさに
襲われていた。もしかしたらもう戻ってこないのではないか、などと考えると、息苦しさが増す。
そうなれば清々する、と自分に言い聞かせてみるけど、息苦しさはちっとも衰えなかった。
 ついに我慢できなくなった僕は、部屋を出ると中庭に向かった。
 中庭には幅広の葉をつける樹が涼しい木陰を造り、その合間にはみずみずしい果実をつける
樹も植えられている。その木陰に置かれた長椅子に、巫女イスタラと姫巫女の後ろ姿があった。
 姫巫女はこの神殿でもっとも高貴な、巫女たちの頂点にあたる人物だ。僕のような身分の低い
人間が軽々しく会話の邪魔をしていい相手ではなかった。
 付き人の一人もつけない姫巫女のすぐ隣に巫女イスタラが座り、俯き加減で姫巫女と話をしている。
いや、話というよりも、巫女イスタラが一方的に話している内容に、姫巫女が相槌をうっているようだ。
 僕のいる廊下の角からでも、何とか二人の声は聞き取れた。僕は何かに導かれるように、二人の
声に耳を澄ませた。 <> BLUE
◆ROSE/4VERo <>sage<>2011/01/25(火) 23:54:28 ID:Tk3hDULH<> 「……でもねイスタラ、イナンナは決して心の底から貴女のことを嫌ってはいないはずよ」
「そうでしょうか? あの日以来――」
「ねえイスタラ、貴女はどうして、その体にされた後も、ここに居たのかしら?」
「は? いえ、だって私が不興を買ったら、キシュが攻められる口実になってしまいますし……」
「それじゃあどうして、キシュが滅んでしまった後もこうやって巫女として生きているの?」
「……弟が……」
「イナンナが?」
「私が居なくなったら、イナンナが独りぼっちになっちゃいます。それに、この神殿の巫女見習で
無くなったら、アッカドの王家があの子を生かしておくはずが……」
「そうよね。だからあなたは自堕落に男に身を任せるのを止めて、あの子の為に生きようとしたの
だものね」
「……私、あの子に再会するまでは、もう男に抱かれるのを楽しめばいいやぐらいにしか思って
なかったんです。この姿じゃもう国には帰れないって思ってましたし、そうしたら国も滅んじゃったし、
父上も母上も死んじゃったし、多分あの子も死んじゃっただろうって」
「辛かったわね」
「でもあの子と久しぶりに一緒に暮らしていたら、嬉しくて、それにあの子を守らなきゃって、だから
正式に巫女になれば命の危険もなくなるだろうから、だからあの薬を、それなのに、こんなことに
なるなんて――」
 そこまで言って、巫女イスタラはぐすぐすと泣き出してしまった。しゃくりあげる巫女イスタラを、
姫巫女がその胸にそっと抱くのが見えた。
「あの子もきっとわかってくれるわ。今は落ち着く時間が必要なのよ」
 巫女イスタラを抱いた姫巫女が言う。
 その後姿を見ながら、僕の胸の中にはいろいろな感情が渦巻いていた。姫巫女の胸に抱かれて
泣き続ける巫女イスタラを見ていると、僕も泣きたくなってきた。
 なぜ泣きたいのかはよく分からない。
 巫女イスタラの――兄上の、女に縋って泣く情けない姿に怒りを覚えているのか。
 あるいは、兄上に頼られ、縋られている姫巫女に嫉妬しているのか。
 それとも――。
 僕はその場できびすを返すと、部屋に向かって駆け出した。
 部屋に戻ると、僕は絨毯の上にぺたりと座り込んだ。先ほどの光景が、そして盗み聞きした
会話が脳裏から離れない。
 兄上があの体を受け入れたのは、キシュのため、父上や母上や僕のため? 僕を手元に置いて
おきたがったのも、僕の身を守るため? それを僕は――。
 そしてその思考と一緒に、姫巫女の胸に抱かれている姿が繰り返し浮かんでくる。それを思い
浮かべると、胸の奥に痛みが走る。
 巫女の勤めとして男に抱かれているときとは違い、心から相手に縋っているあの姿。あんなふうに
優しくされたら、もしかしたら兄上は僕を見捨てて姫巫女に心を寄せてしまうんじゃないか。そんな
風に考えたら、胸がどんどんと苦しくなってくる。
 さまざまな思考に押しつぶされそうになっていた僕を、扉が開く音が現実に引き戻した。
「あ……」
 振り返ると、そこには巫女イスタラの姿があった。
「た、ただいま……」
 恐る恐る、といった様子で僕に声をかけてくる巫女イスタラ。しかし僕はそれに返事をせず、
その顔をじっと見つめた。
「……どうしたの?」
 少し気おされた様子で、再び巫女イスタラが僕に声をかけてくる。今度はそれに答える形で、
僕は口を開いた。
「……あ、兄上は」
 『兄上』というという呼びかけに巫女イスタラが戸惑った表情を浮かべる。
「僕のことをどう思っているんですか?」
 僕の口から出たのは、自分でも思いもよらなかった言葉だった。いつか問い詰めようと思っていた、
キシュのこと、父上や母上のこと、王族としての民への責任――そういったことではなく、まったく
個人的な事柄だった。 <>